JP2542407Y2 - 針布用基布 - Google Patents
針布用基布Info
- Publication number
- JP2542407Y2 JP2542407Y2 JP1989109776U JP10977689U JP2542407Y2 JP 2542407 Y2 JP2542407 Y2 JP 2542407Y2 JP 1989109776 U JP1989109776 U JP 1989109776U JP 10977689 U JP10977689 U JP 10977689U JP 2542407 Y2 JP2542407 Y2 JP 2542407Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- cloth
- rubber
- base
- cotton
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主として紡毛、特紡などのカーディングマシ
ーン（以下カードと称す）に使用される針布用基布の構
成に関するものである。
ーン（以下カードと称す）に使用される針布用基布の構
成に関するものである。
（従来の技術および課題） 従来の針布用基布は第３図に示すように、上層（１）
にスポンジゴムシート、フェルトシート、あるいはゴム
シートを用い、基層には綿布（５）、麻布（３）、ゴム
層（４）を用いて１〜複数層順次積層し、ゴム糊の接着
剤層（７）（８）により接着して形成し、上記上層と基
層を接着して構成されている。
にスポンジゴムシート、フェルトシート、あるいはゴム
シートを用い、基層には綿布（５）、麻布（３）、ゴム
層（４）を用いて１〜複数層順次積層し、ゴム糊の接着
剤層（７）（８）により接着して形成し、上記上層と基
層を接着して構成されている。
このように構成された基布に針を植針して針布を形成
する。
する。
上記針布はカードに取付けられ、繊維の開繊、梳綿に
使用される。
使用される。
しかし、近年紡績のカードは高能率生産を指向し、カ
ードの連続長時間運転、高速回転化がおこなわれ、処理
繊維量の大幅な増加が計られているため、針布における
針と基布に掛かる負荷が非常に過酷なものとなってきて
いる。
ードの連続長時間運転、高速回転化がおこなわれ、処理
繊維量の大幅な増加が計られているため、針布における
針と基布に掛かる負荷が非常に過酷なものとなってきて
いる。
このため、使用中における脱針、基布浮き等の事故対
策に苦慮しているのが現状である。
策に苦慮しているのが現状である。
このような脱針、基布浮き等の防止は、針の強度、耐
摩耗性等の物性の改善は勿論であるが、この針を保持し
ている基布を厳しい使用条件に耐えられるように補強す
ることが重要であると考えられる。
摩耗性等の物性の改善は勿論であるが、この針を保持し
ている基布を厳しい使用条件に耐えられるように補強す
ることが重要であると考えられる。
（課題を解決するための手段） 本考案は上記従来の課題を解決するためになされたも
のであり、表層にスポンジ、フェルト、あるいはゴム等
のシートを用い、基層に織布、ゴム層等を複数枚積層接
着したシートを用いてなり、上記表層と基層とを接着剤
により接着してなる基布において、上記基層が、最上層
に綿布を配置し、第２層に少なくとも経糸に芳香族ポリ
アミド繊維、あるいは芳香族ポリエステル繊維を用いて
なる織布を配置し、第３層に綿布を配置するとともに、
第３層より下層に１〜数枚の綿布、麻布等の織布あるい
はゴム層を配置してなり、しかも、上記最上層の綿布と
第２層の織布及び第２層の織布と第３層の綿布との間を
クロロプレンゴム単独、あるいはクロロプレン配合ゴム
により接着し、かつ第３層の綿布とその下層及び下層の
各層間をゴム糊により接着して構成した針布用基布を提
供するものである。
のであり、表層にスポンジ、フェルト、あるいはゴム等
のシートを用い、基層に織布、ゴム層等を複数枚積層接
着したシートを用いてなり、上記表層と基層とを接着剤
により接着してなる基布において、上記基層が、最上層
に綿布を配置し、第２層に少なくとも経糸に芳香族ポリ
アミド繊維、あるいは芳香族ポリエステル繊維を用いて
なる織布を配置し、第３層に綿布を配置するとともに、
第３層より下層に１〜数枚の綿布、麻布等の織布あるい
はゴム層を配置してなり、しかも、上記最上層の綿布と
第２層の織布及び第２層の織布と第３層の綿布との間を
クロロプレンゴム単独、あるいはクロロプレン配合ゴム
により接着し、かつ第３層の綿布とその下層及び下層の
各層間をゴム糊により接着して構成した針布用基布を提
供するものである。
（実施例） 以下、本考案の針布用基布の一実施例を図面に基づい
て説明する。
て説明する。
第１図に示すように、表層（１）は合成ゴムスポンジ
により形成されている。
により形成されている。
基層は、最上層に綿布（５）を配置し、上記綿布
（５）に続く第２層に、経糸に芳香族ポリアミド繊維を
用い、緯糸に綿糸を用いて織成された織布（２）を配置
し、上記織布（２）に続く第３層に綿布（５）を配置
し、さらにその下層に、麻布（３）、綿布（５）、綿布
（５）、ゴム層（４）及び綿布（５）を順次配置し、上
記最上層の綿布（５）と第２層の織布（２）及び第２層
の織布（２）と第３層の綿布（５）との間はクロロプレ
ンゴム接着剤層（６）により接着し、また第３層の綿布
（５）、麻布（３）、綿布（５）（５）の各層間はゴム
糊により接着剤層（７）、ゴム層（４）とゴム層（４）
の上部に配置された綿布（５）（５）の各層間はゴム糊
による接着剤層（７）、ゴム層（４）とゴム層（４）の
上部に配置された綿布（５）との間はゴム糊により接着
した後加硫したゴム糊の接着剤層（８）、及びゴム層
（４）とゴム層（４）の下部に配置された綿布（５）と
の間はゴム糊による接着剤層（７）でそれぞれ接着して
構成されている。
（５）に続く第２層に、経糸に芳香族ポリアミド繊維を
用い、緯糸に綿糸を用いて織成された織布（２）を配置
し、上記織布（２）に続く第３層に綿布（５）を配置
し、さらにその下層に、麻布（３）、綿布（５）、綿布
（５）、ゴム層（４）及び綿布（５）を順次配置し、上
記最上層の綿布（５）と第２層の織布（２）及び第２層
の織布（２）と第３層の綿布（５）との間はクロロプレ
ンゴム接着剤層（６）により接着し、また第３層の綿布
（５）、麻布（３）、綿布（５）（５）の各層間はゴム
糊により接着剤層（７）、ゴム層（４）とゴム層（４）
の上部に配置された綿布（５）（５）の各層間はゴム糊
による接着剤層（７）、ゴム層（４）とゴム層（４）の
上部に配置された綿布（５）との間はゴム糊により接着
した後加硫したゴム糊の接着剤層（８）、及びゴム層
（４）とゴム層（４）の下部に配置された綿布（５）と
の間はゴム糊による接着剤層（７）でそれぞれ接着して
構成されている。
上記のように構成した表層（１）と基層は、ゴム糊に
より接着した後加硫したゴム糊の接着剤層（８）で接着
して、針布用基布を構成した。
より接着した後加硫したゴム糊の接着剤層（８）で接着
して、針布用基布を構成した。
なお、上記実施例において、最上層の綿布（５）と第
２層の織布（２）及び第２層の織布（２）と第３層の綿
布（５）との間はクロロプレンゴム接着剤層（６）によ
り接着したが、クロロプレンゴムに替えてクロロプレン
配合ゴムを用いて接着することが可能である。
２層の織布（２）及び第２層の織布（２）と第３層の綿
布（５）との間はクロロプレンゴム接着剤層（６）によ
り接着したが、クロロプレンゴムに替えてクロロプレン
配合ゴムを用いて接着することが可能である。
また、ゴム糊には常温加硫促進剤を配合することによ
り、ゴム糊を常温加硫することもできる。
り、ゴム糊を常温加硫することもできる。
さらに、第２層の織布（２）を構成する経糸に芳香族
ポリアミド繊維を用いたが、芳香族ポリアミド繊維に替
えて芳香族ポリエチレン繊維を用いることも可能であ
り、また第３層より下層に麻布（３）、ゴム層（４）を
配置したが、綿布（５）のみにより構成することも可能
である。
ポリアミド繊維を用いたが、芳香族ポリアミド繊維に替
えて芳香族ポリエチレン繊維を用いることも可能であ
り、また第３層より下層に麻布（３）、ゴム層（４）を
配置したが、綿布（５）のみにより構成することも可能
である。
本考案の針布用基布（Ａ）は上記構成であるため、第
２図に示すように極低伸度であり、また経時変化による
内部応力の低下が従来の針布用基布（Ｂ）に比較して少
ないことがわかる。（試料幅57mm、250Kg定荷重） （考案の効果） 本考案の針布用基布は上記のように、基層の第２層
に、少なくとも経糸に芳香族ポリアミド繊維あるいは芳
香族ポリエチレン繊維の高強力織布を用い、さらに、上
記第２層の上下に配置した綿布との間をクロロプレンゴ
ムまたはクロロプレン配合ゴムを用いた接着剤により接
着し、かつ下層の各層間をゴム糊により接着しているた
め、基布は柔軟性を有しながら、その伸度は極低伸度と
なり、しかも内部応力の低下も抑えることができるの
で、上記針布用基布を用いて形成した針布は針折れを生
じず、しかも針布をカードに巻付けた時、巻付け時のテ
ンションを保持すると共に、過負荷で巻付けた場合でも
基布の伸びを防止し、基布浮きを防止することができ
る。
２図に示すように極低伸度であり、また経時変化による
内部応力の低下が従来の針布用基布（Ｂ）に比較して少
ないことがわかる。（試料幅57mm、250Kg定荷重） （考案の効果） 本考案の針布用基布は上記のように、基層の第２層
に、少なくとも経糸に芳香族ポリアミド繊維あるいは芳
香族ポリエチレン繊維の高強力織布を用い、さらに、上
記第２層の上下に配置した綿布との間をクロロプレンゴ
ムまたはクロロプレン配合ゴムを用いた接着剤により接
着し、かつ下層の各層間をゴム糊により接着しているた
め、基布は柔軟性を有しながら、その伸度は極低伸度と
なり、しかも内部応力の低下も抑えることができるの
で、上記針布用基布を用いて形成した針布は針折れを生
じず、しかも針布をカードに巻付けた時、巻付け時のテ
ンションを保持すると共に、過負荷で巻付けた場合でも
基布の伸びを防止し、基布浮きを防止することができ
る。
また、基布の最上層と第２層との間及び第２層と第３
層との間を耐油性に優れたクロロプレンゴムまたはクロ
ロプレンゴム配合ゴムを用いて接着しているため、上記
各層間の剥離が防止され、しかも下層への油の浸透が防
止できるので、下層の各層間の剥離も防止される。
層との間を耐油性に優れたクロロプレンゴムまたはクロ
ロプレンゴム配合ゴムを用いて接着しているため、上記
各層間の剥離が防止され、しかも下層への油の浸透が防
止できるので、下層の各層間の剥離も防止される。
さらに、クロロプレンゴムまたはクロロプレン配合ゴ
ムを用いることにより、基布に植針された針に過負荷の
梳綿力が加わっても針抜けを生じないという優れた実用
的効果を有する考案である。
ムを用いることにより、基布に植針された針に過負荷の
梳綿力が加わっても針抜けを生じないという優れた実用
的効果を有する考案である。
第１図は本考案の一実施例を示す針布用基布の一部破断
正面図、第２は基布の伸度と経過時間との関係を示す曲
線図、第３図は従来の針布用基布の一部破断正面図であ
る。 （１）……表層 （２）……織布 （３）……麻布 （４）……ゴム層 （５）……綿布 （６）……クロロプレンゴム接着剤層 （７）、（８）……接着剤層
正面図、第２は基布の伸度と経過時間との関係を示す曲
線図、第３図は従来の針布用基布の一部破断正面図であ
る。 （１）……表層 （２）……織布 （３）……麻布 （４）……ゴム層 （５）……綿布 （６）……クロロプレンゴム接着剤層 （７）、（８）……接着剤層
Claims (1)
- 【請求項１】表層にスポンジ、フェルト、あるいはゴム
等のシートを用い、基層に織布、ゴム層等を複数枚積層
接着したシートを用いてなり、上記表層と基層とを接着
剤により接着してなる基布において、上記基層が、最上
層に綿布を配置し、第２層に少なくとも経糸に芳香族ポ
リアミド繊維、あるいは芳香族ポリエステル繊維を用い
てなる織布を配置し、第３層に綿布を配置するととも
に、第３層より下層に１〜数枚の綿布、麻布党の織布あ
るいはゴム層を配置してなり、しかも、上記最上層の綿
布と第２層の織布及び第２層の織布と第３層の綿布との
間をクロロプレンゴム単独、あるいはクロロプレン配合
ゴムにより接着し、かつ第３層の綿布とその下層及び各
層間をゴム糊により接着して構成したことを特徴とする
針布用基布。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989109776U JP2542407Y2 (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | 針布用基布 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989109776U JP2542407Y2 (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | 針布用基布 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0350057U JPH0350057U (ja) | 1991-05-15 |
| JP2542407Y2 true JP2542407Y2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=31658343
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989109776U Expired - Lifetime JP2542407Y2 (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | 針布用基布 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2542407Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6356272U (ja) * | 1986-09-26 | 1988-04-15 | ||
| JPS63270814A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-08 | Kanai Hiroyuki | 針布用基布 |
-
1989
- 1989-09-19 JP JP1989109776U patent/JP2542407Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0350057U (ja) | 1991-05-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5762623A (en) | Elastic bandage | |
| US10920110B2 (en) | Tape for producing non-quilted articles and garment using the tape | |
| JP2542407Y2 (ja) | 針布用基布 | |
| CN214727000U (zh) | 一种动物皮革纤维缠绕基布及皮革 | |
| CN207509906U (zh) | 拉毛绒布面料 | |
| JPS60259633A (ja) | 針布用基布 | |
| CN218020637U (zh) | 一种具有防静电防水透湿功能性的复合面料 | |
| JPH06297877A (ja) | 印刷用ゴムブランケット | |
| JPS584941Y2 (ja) | 針布用基布 | |
| JPS6217499Y2 (ja) | ||
| JPH0361770B2 (ja) | ||
| CN212446623U (zh) | 一种造纸压榨毛毯 | |
| JPS6129736Y2 (ja) | ||
| CN214612911U (zh) | 一种高强度棉粘混纺纱 | |
| CN212889326U (zh) | 一种造纸压榨毛毯 | |
| JPS60259635A (ja) | 針布用基布 | |
| JPS6344466Y2 (ja) | ||
| JPH0810295Y2 (ja) | タイルカーペット | |
| JP3708237B2 (ja) | 接着芯地 | |
| JPS6152246B2 (ja) | ||
| JPS60259634A (ja) | 針布用基布 | |
| JPS6152247B2 (ja) | ||
| JPH0724978U (ja) | 起毛針布 | |
| JPS63270814A (ja) | 針布用基布 | |
| JPS6348704Y2 (ja) |