JPS63270814A - 針布用基布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は紡毛　特許なとのカーディングマシーンや起毛
機に使用される針布用基布の構成に関するものである。

〔従来の技術及びその問題点〕

従来の針布用基布は、第２図に示す如く綿布・麻布又は
合成繊維よりなる複数枚の織布１等を規格に基づく定め
られた厚さに積層し、天然ゴム接着剤２で接着したのち
、フェルトを表層３として合成ゴム接着剤４で一体に接
着している。

二〇基布は次に植針を施して針布として、カーディング
マシーンのシリンダやドツファ等に巻付けて繊維を均一
に開繊し引揃えるのに使用されている。

このような針布は、高速回転するシリンダ等に巻付けら
れ繊維を解きほぐす作用を行なうので、基布の表層部に
おいては、植針された針にかかる応力を緩衝させる目的
で、フェルト層が設けられ、柔軟性・弾力性・緩衝性を
付与するように構成されている。

このように従来の針布用基布では種々の要求物性を満足
させるために、高価な羊毛フェルトを用いているため、
非常に高価なものとなる欠点を有している。

又、カーディングマシーンに巻付けられた針布の性能を
維持するために紡績での使用原料を切替えるために針布
を張りつけたハンドカードもしくはバキュームにて針布
の針量に沈積した繊維を取除く作業を行なうが、針布の
表層がフェルト層のためフェルト表面が損傷を受け、フ
ェルトを構成している繊維が毛羽立つという欠点があっ
た。

また特公昭６１−５２２４５号公報に示されているよう
に、表層にニードルパンチフェルトを使用し、基層に上
記ニードルパンチフェルトよりも密度が大で、その両表
面に合成繊維布・綿布等の織布を１乃至複数枚積層接着
した針布用基布が提案されている。この公報記載のもの
は、高価な天然の織布に代えて基布の電性をもたせる点
及び経済的効果に於てはすぐれているが、基層に用いた
ニードルパンチフェルトと織布層の伸度の違いに基因す
ると考えられる針列の乱れがカードドラムに巻付は時に
発生し、紡出時にウェブムラの要因となって良品質の糸
が得られないという問題点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、特に紡毛・特許等のカーディングマシーンや
起毛機に使用する針布の表層に合成繊維、無機繊維、再
生・半合成繊維等を単独或いは複数種混合使用してなる
合成ゴム又は合成樹脂合浸ニードルパンチフェルトを用
い、表層に合成繊維織布・天然繊維織布のいずれか一方
もしくは両方を１乃至複数枚を積層接着して針布用基布
を形成することによって、上記の種々要求される諸物性
を満足すると共に、フェルト表面の毛羽立ちを防止し、
更に、低コストで、高品質の紡毛・特許等に通した針布
用基布を構成したものである。

〔実施例〕

第１図は本発明の１実施例を示す針布用基布の断面図で
あり、表層５はニードルパンチフェルトを示し、即ちポ
リエステル、ポリプロピレンの他、ポリアミド、アクリ
ル、炭素繊維、芳香族ポリアミド系ｍ維、芳香族ポリエ
ステル系繊維、やアクリル系、エラストマ系等のコンジ
ュゲート繊維等の合成繊維、ガラス繊維、金属繊維等の
無機繊維、レーヨン、キュプラアセテート等の再生・半
合成繊維等の化学繊維を夫々単独に或いは複数種組合せ
使用してカード機により開繊し、形成した繊維マットを
ニードルパンチ機によりニードルパンチ加工を施して繊
維間相互を交絡せしめた徨、シリコンゴム、ＳＢＲ，Ｎ
ＢＲ，ＣＲ，ＡＣＭ、ＥＰＲ，ＩＩＲ等の合成ゴム又は
塩化ビニル、アクリル酸エステル、ＥＶＡ、塩化ビニリ
デン等の合成樹脂エマルジョンに合浸し、加熱圧縮して
形成した見掛は密度０．１５乃至０．３５ｇ／ｃｍ３の
ニードルパンチフェルトで構成する。

上記表層は植針された針にかかる負荷に耐えるに十分な
針の保持力と針の変形からの回復を助ける弾力性・緩衝
性が要求されるため、弾力性・電性にすぐれたポリエス
テル、アクリル、ポリアミド、ポリプロピレン等の合成
繊維で形成したニードルパンチフェルトが適切である。

又、基層６は芳香族ポリアミド、芳香族ポリエステル、
ポリエステル、ポリプロピレン、炭素繊維等の合成繊維
よりなる紡績糸又はフィラメント糸を少なくとも縦糸に
使用した合成＃Ｉ１４織布７、又は綿布・麻布等の天然
繊維織布８を夫々単独に、又は適宜組み合わせて複数枚
使用し、天然ゴム糊２にて積層接着して構成する。

上記基層６と表層５間は天然ゴム、合成ゴム又は合成樹
脂等の接着剤の塗布層９により一体に接着し針布用基布
を構成する。

尚、天然ゴムを接着剤として用いる時は、常温加硫型の
ゴム糊を用いても良く、他の合成ゴム又は合成樹脂接着
剤としてはシリコンゴム、クロロブレンゴム、フェノリ
ック、ブチルゴム、ポリウレタン、アクリル等が適して
いる。

（具体例） ポリエステル繊維１２’　ｘ　５１關：３０％、ポリエ
ステル繊維６’Ｘ５１＋ｎニア０％の配合比よりなる均
一に開繊された繊維マットをニードルパンチマシ−ンを
用いて上下方向から各々　３００バンチ／１＋！の打込
み密度にてニードルパンチ加工を施し、繊維を相互に交
絡させた目付７５０ｇ／ｍｌ！、厚さ４．５１のニード
ルパンチフェルトを形成した。引き続きこのニードルパ
ンチフェルトにＮＢＲラテックスを主成分とする樹脂含
浸液に含浸させ、乾燥・架橋・プレス工程を経て、目付
９ＱＱｇ　／ｍ　２、厚さ４．０關、見掛密度０．２５
５ｇ　／ｃｍ　３の二一ドルマヅトを形成し表層とした
。

次に、綿布６枚ぐ経糸３０番双糸７０本／ｌｎ、緯糸１
６番単糸４５本／ｉｎの績Ｍｌす）、綿布１枚（経糸３
０番双糸８２本／ｉｎ、緯糸１６番車糸５２本／ｉｎの
綾織り〉を天然ゴム糊を使用し積層接着して基層を形成
する。

次に、上記基層の綿布の表面にクロロプレンゴム接着剤
を塗布して表層のニードルマットと積層接着し、総厚７
．５關　の針布用基布を得た。

〔発明の効果〕

本発明は上記の如く構成したから、カーディングマシー
ンのシリンダ及びドツファ等に巻付けられた針布の性能
を維持するために、もしくは紡績での使用原料の切替時
における針布の畦間のｍ離層の除去っまり針布の清掃の
際、針布をはりつけたハンドカードもしくはバキューム
を使用してもニードルパンチ表面の損傷もなく、毛羽立
ちも見られない、また表層に使用する柔軟弾性の合成ゴ
ムは合成樹ｍ含浸ニードルパンチフェルトと天然又は合
成ｍ緒製織布積層体の組合わせにより、非常に弾性にす
ぐれ、針列の孔れのない優れた針布が得られ、これによ
り、カーディングマシーンにより生産された紡績糸の品
質も向上し、掃除作業の能率も向上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実ａ例を示す針布用基布の断面図、
第２図は従来の針布用基布の断面図である。 １は織布、２は天然ゴム接着剤、３はフェルト、４は合
成ゴム接着剤、５は表層、６は基層、７は合成繊維織布
、８は天然繊！′！織布、９は接着剤の塗布層

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成繊維織布、天然繊維織布のいずれか一方又は
   両方を１乃至複数枚用いて積層接着して基層となし、上
   記基層の一面に、化学繊維として合成繊維、無機繊維、
   再生・半合成繊維等を夫々単独或いは複数種類混合使用
   してなる見掛密度０．１５乃至０．３５ｇ／ｃｍ＾３の
   合成ゴム又は合成樹脂合浸ニードルパンチフェルトを表
   層として積層接着して成る針布用基布。
2. （２）合成繊維織布が芳香族ポリアミド、芳香族ポリエ
   ステル、又はポリエステル、ポリプロピレン、炭素繊維
   糸等の紡績糸又はフィラメント糸を少なくとも縦糸とし
   て織成してなる特許請求の範囲第１項記載の針布用基布
   。
3. （３）天然繊維織布が綿糸又は麻糸からなる特許請求の
   範囲第１項記載の針布用基布。