JPH055154B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、複数台の車両間での位置情報交換に
利用される車載通信装置に関するものである。

（従来技術） 走行中の自動車において、自車の走行経路をブ
ラウン管上に表示するようにしたものは、実開昭
57−196318号公報記載の如く既に知られている。
しかしながら、この公知例のものは、単に自車に
関する情報を表示するにすぎないものであり、利
用範囲に限界がある。例えば、複数台の車両がグ
ループで走行している場合等には、自車の走行情
報のみならず、他車の走行情報を知ることができ
れば、グループ走行の上で非常に便利であるが、
かかる車両相互の通信については、上記公知例の
ものでは対応することができない。

（発明の目的） 本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、
その目的は、車両相互の位置をCRT等の表示装
置に表示し得るようにし、しかも各車両の送信電
波に走行時に必要な各種の走行情報を信号として
折り込んで送信し、以つて各車両の位置および走
行情報を表示せんとすることにある。

（発明の構成） 本発明の車載通信装置は、受信部１と送信部２
と制御部３と表示装置５と走行情報入力手段６と
自車位置検出手段２４とを備えたものであり、前
記受信部１は、他車の位置情報を含む他車信号を
受信するものとされ、前記送信部２は、自車の位
置情報を含む自車信号を送信するものとされ、前
記走行情報入力手段６は、走行時に必要な各種情
報を信号として制御部３に入力するものとされ、
前記制御部３は、受信部１と走行情報入力手段６
と方位センサー１６と距離センサー１７との出力
を入力し、自車の現在位置を演算して判別し、地
図とともに自車位置、他車位置および走行情報を
表示するための制御信号を表示装置５に出力し、
且つ自車位置信号および走行情報を送信するため
の制御信号を送信部２に出力するものとされてい
る。

（実施例） 以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例
にかかる車載通信装置を説明する。

第１図には、車載通信装置の全体ブロツク図が
示されている。

この車載通信装置は、受信部１と送信部２と制
御部３とCRT等からなる表示装置５と走行情報
入力手段６と自車位置検出手段２４とを備えてい
る。

前記受信号１は、他車の位置情報を含む他車信
号を受信するものであり、他車からの電波信号を
受信アンテナ８を介して受信する受信装置９と、
該受信装置９からの電波信号を受信データ信号に
復調させる信号復調手段として作用する受信デー
タ復調装置１０と、該受信データ復調装置１０か
らの受信データ信号を一時的に記憶する受信デー
タバツフア１１とからなつている。

前記送信部２は、自車の位置情報を含む自車信
号を送信するものであり、後述する制御部３から
出力される各種送信データ信号（例えば、自車の
現在位置および走行時に必要な各種の走行情報）
を一時的に記憶する送信データバツフア１２と、
該送信データバツフア１２からの送信データ信号
を電波信号に変調させる信号変調手段として作用
する送信データ変調装置１３と、該送信データ変
調装置１３から出力される電波信号を送信アンテ
ナ１５を介して送信する送信装置１４とからなつ
ている。

前記走行情報入力手段６は、走行時に必要な各
種の走行情報、例えば「ドライブインあり」等を
信号として入力するものであり、走行情報入力装
置２２と各種走行情報を信号として出力する信号
発生装置２３とからなつている。

前記自車位置検出手段２４は、本実施例の場
合、自車の進行方向を検出する方位センサー１６
と自車の走行距離を検出する距離センサー１７と
によつて構成されており、前記方位センサー１６
としては、磁北に対して自車の進行方向が何度の
方向にあるかを検出する地磁気センサーが採用さ
れ、距離センサー１７としては、単位走行距離毎
にパルスを発生するとともにその信号を演算して
その都度定められたある位置からの累積走行距離
を検出するものが採用されている。

前記制御部３は、前記受信部１と走行情報入力
手段６と方位センサー１６と距離センサー１７と
からの出力を入力し、自車の現在位置を演算して
判別し、地図とともに自車位置、他車位置および
走行情報を表示するための制御信号を前記表示装
置５に出力し、且つ自車位置信号を送信するため
の制御信号を前記送信部２に出力するものであ
り、前記方位センサー１６および距離センサー１
７からの信号を得て自車の現在位置を演算する現
在位置判別装置１８と、地図データ等を記憶する
記憶装置４と、前記受信部１、現在位置判別装置
１８、記憶装置４および走行情報入力手段６から
の信号が入力され、必要に応じた演算を行うとと
もにその結果を送信部２および表示装置５へ出力
する制御装置７とからなつている。

次いで、第２図ないし第５図に示すフローチヤ
トを参照して、本発明の車載通信装置の作用を説
明する。なお、図中のP₁〜P₁₉はフローチヤート
の各ステツプを示す。

自動車走行中において、方位センサー１６およ
び距離センサー１７からの信号によつて自車の現
在位置を現在位置判別装置１８で演算し、その演
算結果を読み出し（P₁）、自車の現在位置を送信
データバツフア１２に書き込む（P₂）とともに、
走行情報入力装置２２に走行情報、例えば「ドラ
イブインあり」等が入力されると信号発生装置２
３から走行情報を読み出し（P₃）、その走行情報
を送信データバツフア１２に書き込む（P₄）。こ
こで、送信データバツフア１２に書き込まれた送
信データは位置データと走行情報とを結合したデ
ータとなつている。

上記処理後においては、第４図図示の割り込み
サブルーチンにしたがつて、上記送信データバツ
フア１２の内容に変更があるかどうかを判別し
（P₁₃）、内容に変更があるときは、送信データ変
調装置１３で送信データを電波信号に変調し
（P₁₄）た後、送信装置１４から送信する（P₁₅）。

一方、第５図図示の割り込みサブルーチンに示
すように、受信装置９への電波信号の入力がある
と（P₁₆）、受信電波を受信データ復調装置１０に
て受信データ（即ち、他車の位置情報と他車から
の走行情報）に復調し（P₁₈）た後、受信データ
バツフア１１に受信データを書き込む（P₁₉）。

上記処理後において、受信データバツフア１１
の内容を読み出し（P₅）、記憶装置４に格納する
（P₆）。

次いで、地図選択が実行される（P₇）が、該
地図選択は、第３図図示の割り込みサブルーチン
にしたがつて行なわれる。

即ち、自車の位置が表示装置５上に表示されて
いる地図内にあるかどうかを判別し（P₈）、現地
図内にあれば地図表示をそのままとし、現地図内
にないときには、自車のはみ出し方向を検出し
（P₉）、はみ出した方向の地図を新たに記憶装置
４から読み出して表示する（P₁₀）。

上記のようにして、地図選択が終わると、記憶
装置４から位置情報および位置情報に対応した走
行情報を読み出し（P₁₁）、第６図に示すように自
車および目的車（換言すれば、他車）の現在位置
X₁，X₂および走行情報Ｓを地図とともに表示装
置５上に表示するのである。

従つて、走行中における各車両間の走行情報交
換が行えるのである。

（発明の効果） 叙上の如く、本発明によれば、車両相互間で送
受信を行い、相互の位置を各車両の表示装置上に
表示し得るようにするとともに、各車両からの送
信電波に走行に必要な各種走行情報を折り込ん
で、各車両の表示装置上に表示し得るようにした
ので、走行中の車両間で、それぞれの位置のみな
らず、走行情報の交換も行うことができ、グルー
プ走行等において非常に便利となるという優れた
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例にかかる車載通信装置
の全体ブロツク図、第２図は本発明の実施例にか
かる車載通信装置における制御部の作用を説明す
るフローチヤート、第３図は第２図のフローチヤ
ートにおける地図選択サブルーチン、第４図は送
信号の作用を説明する割り込みサブルーチン、第
５図は受信部の作用を説明する割り込みサブルー
チン、第６図は本発明の表示例である。 １……受信部、２……送信部、３……制御部、
４……記憶装置、５……表示装置、６……走行情
報入力手段、９……受信装置、１０……信号復調
手段、１３……信号変調手段、１４……送信装
置、１６……方位センサー、１７……距離センサ
ー、１８……現在位置判別装置、２４……自車位
置検出手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 受信部１と送信部２と制御部３と表示装置５
   と走行情報入力手段６と自動位置検出手段２４と
   を備えた車載通信装置であつて、 受信部１は、他車の位置情報を含む他車信号を
   受信するものであり、 送信部２は、自車の位置情報を含む自車信号を
   送信するものであり、 走行情報入力手段６は、走行時に必要な各種情
   報を信号として制御部３に入力するものであり、 制御部３は、受信部１と走行情報入力手段６と
   自動位置検出手段２４とからの出力を入力し、自
   車の現在位置を演算して判別し、地図とともに自
   車位置、他車位置および走行情報を表示するため
   の制御信号を表示装置５に出力し、且つ自車位置
   信号および走行情報を送信するための制御信号を
   送信部２に出力するものである ことを特徴とする車載通信装置。