JPH05502004A - 糸貯留供給装置で生じる回転振動を防止する方法と糸貯留供給装置 - Google Patents
糸貯留供給装置で生じる回転振動を防止する方法と糸貯留供給装置Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
糸貯留供給装置で生じる回転振動を防止する方法と糸貯留供給装置
利用分野
本発明は、請求の範囲第1項記載の前文に記載されている方法ならびに糸貯留供
給装置に関する。
背景技術
米国特許第4226379号に基づいて知られている当初に挙げたタイプの方法
の場合、ハウジングに固定されたマグネットは一群の構成要素の外側で半径方向
に位置決めされており、一群の構成要素に配置されているマグネットは貯留表面
の下に位置決めされている。磁気的な保持力はシャフトからできるだけ遠くに離
れた位置で作用している。一群の構成要素の回転の方向と反対の向きに作用する
保持力の特性曲線は、まずフラットに上昇し、しかるのち、急勾配で上昇してい
る。最新の糸貯留供給装置の場合、糸の速度が非常に高いため、シャフトも早い
速度で回転する。質量のアンバランスが避けられないこと、糸に作用する反力が
回転の方向に応じて変化すること、シャフト上にある一群の構成要素が片持レバ
ーのモードで支持されていること、使用中に加速や減速が生じること、干渉によ
り影響が現れること等のため、一群の構成要素に作用する回転力に基づきパルス
が生じる。しかるのち、一群の構成要素はマグネットにより限定された保持位置
から両方面に揺動運動を行う。保持力の特性を勘案すれば、一群の構成要素は所
要の位置の回りで回転振動を始める。この回転振動は、大きな振幅、例えば、数
ミリメーターの振幅を萄する共振状態に到達する。回転振動に伴ってマグネット
の保持手段に大きい歪が生じ、糸の供給状態を正確に検知することが困難となる
とともに、糸の引き出しに必要な張力をできるだけ一様に維持することが困難と
なる。糸貯留供給装置が横糸計測装置を一体の状態で備えている場合、回転振動
は横糸の計測作業の妨げとなる。
ドイツ特許第2846548号が糸貯留供給装置の一群の構成要素を適所に保持
する方法を開示していることは事実である。この方法の場合、一群の構成要素は
純粋に機械的なやり方で連続的にハウジング上に支持されている。この方法によ
れば、磁気的な保持力が所要の位置の回りで低いという欠点を回避することがで
きるが、装置の構造上の設計は複雑になるとともに、非常に特殊である。
本発明の課題は、一群の構成要素が磁気的な保持力により適所に保持されている
とき、好ましくない回転振動を回避することができる当初に挙げたタイプの方法
ならびに磁気的に適所に保持された一群の構成要素を備えていて、高速状態でも
回転振動をほとんど伴わない動作を行わせることができる糸貯留供給装置を提供
することである。
発明の開示
上記の課題は、請求の範囲第1項の特徴項に開示されている特徴を備えた方法に
より解決されたものである。
ハウジングと一群の構成要素との間に回転振動減衰接続状態が一時的に設定され
ると、所要の箇所の回りで弱いマグネットの保持力に抗して一群の構成要素に回
転振動が生じることを防止することができる。回転振動が共振状態に到達すると
ともに、好ましくない振動を持つに到るまでにかなりの時間を必要とすることを
勘案すれば、一時的な回転振動減衰接続状態を設定することにより、回転振動が
生じる傾向を当初から抑止することができるので、有害な回転振動の発生を阻止
することができる。回転振動減衰接続状態が一時的に設定されている間に一群の
構成要素に付加される力は比較的小さい。なぜなら、一群の構成要素の比較的自
由な揺動系が、非常に効率的なやり方で、かつ一群の構成要素が顕著な揺動をも
はや行うことができないような要領で前記の力による影響を受けるからである。
他方、巻取部材から消費領域に到る途中で、一群の構成要素回りを連続的に移動
する糸に直接手を届かせることは非常に困難であることを勘案するとともに、好
ましくない回転振動が生じるに到るまでに特定の時間を必要とすることを勘案す
れば、シャフトの1回転のうちの何分の1かの間に少なくとも1回、回転振動減
衰接続状態を設定することで十分である(請求の範囲第2項)a
好ましくない回転振動が生じるに到るまでに時間を必要とすることを勘案すれば
、シャフトの回転速度により決定された時間的な間隔より長い時間的な間隔にわ
たって、回転振動減衰接続状態を設定することで十分である。この時間間隔は規
則正しいものでもよく、不規則なものであってもさしつかえない(請求の範囲第
3項)
回転振動減衰接続状態が空気圧的、機械的または磁気的に設定されると、回転振
動減衰接続状態は確実なやり方で時間的に制御される(請求の範囲第4項)。
貯留表面に形成された糸供給部から間欠的に糸を引き出す場合、糸引出作業のそ
れぞれの休止の間に回転振動減衰接続状態を設定することが好都合である。貯留
表面の引出側でかつ糸が存在していない箇所で正確に回転振動減衰接続状態の設
定を行うことができる(請求の範囲第5項)。
一群の構成要素内に前進部材を備えた糸貯留供給装置の場合、一群の構成要素に
関して定置の態様で支持されていて、前記前進部材上の当接部と整列している回
転振動減衰部材ならびに回転振動が生じたときすでに回転振動を妨げるとともに
回転振動を大幅に妨げるよう積極的および/または非積極的な係合状態を設定す
ることができる動作駆動手段を用意することが好都合である。前進部材はシャフ
トといっしょに回転しないよう阻止されており、前進部材がぐらつき動作を行い
、貯留表面上にある糸を前進させるよう駆動される。これと関連して、一時的な
積極的および/または非積極的な係合状態を設定するためにぐらつき動作を利用
することが好都合である。このとき、シャフトは、回転振動減衰部材と前進部材
との間で一時的な協働を行うための動作駆動手段を構成している。前進部材が異
なった性質のもの、例えば、偏心状態でかつ傾斜した角度をなしてシャフト上に
支持されていて、糸に前進動作を与えるためばかりではな(、糸を巻き取る間の
時間的な間隔を設定するためにも使用されるロッド・タイプのケージである場合
、一時的な積極的および/または非積極的な係合状態を設定するためにはぐらつ
き動作では十分ではないかもしれない。この場合、強制的に回転振動減衰部材を
係合させかつ係合状態から解除することが好都合である。最初に述べた場合、シ
ャフトの各回転の間に少なくとも1回係合状態が設定される。後述の場合、個々
の係合状態の時間的な間隔はシャフトの回転速度に大幅に左右されることはない
。好ましくない回転振動が取り除かれれば、マグネットという保持手段に現れる
歪は減少し、糸を完全に検知することが可能であり、引き出された糸に付加され
る張力の好ましくない変動を解消することができる(請求の範囲第6項)。
回転振動減衰部材が外側から前進部材のぐらつき領域に入ると、シャフトの各回
転ごとに一時的な係合状態が設定される。この一時的な係合状態は回転振動が発
生することを阻止する。これにもかかわらず、貯留表面と一群の構成要素のうち
のその他の構成要素は外側から容易に手を届かせることができる状態のままであ
る。これは、回転振動減衰部材が必要とするスペースは小さく、装置の概念の中
に容易に採り入れることができるからである(請求の範囲第7項)。
別のやり方として、強制的に係合状態を設定するために移動することができるよ
う回転振動減衰部材を配置することが可能である(請求の範囲第8項)。
ハウジングの保持手段の適所に回転振動減衰部材を固定する場合、構成を簡単な
ものにすることが可能である。なぜなら、ハウジングが定置状態に保持されてい
て、比較的大きな質量を構成しており、これによりどの種類の回転振動も減衰さ
せることができる結果として生じた力を容易に吸収することができるからである
。しかし、ハウジングから分離されていて、ハウジングと同様に定置的なやり方
で配置されたサポート上に回転振動減衰部材を保持するようにしてもよい(請求
の範囲第9項)。
スペースを節約するとともに機能が確実である特に簡単な実施態様の場合、回転
振動減衰部材は弾性を有する材料から作られたU字状のバラであり、該バラのフ
ロスバラは当接部と協働する。バラが固有の弾性を持っているおかげで、前進部
材の動作に好ましくない影響が及ぶことを回避することができる。これらの2つ
の部材の間の係合状態により回転振動を抑止することができることで十分である
(請求の範囲第10項)。
連続的で一様な減衰効果は、回転振動減衰部材および/または当接部上の摩擦的
に作用する領域により得ることができる。係合した状態でこれら2つの部材間に
伝達される力は小さい。なぜなら、摩擦係合の状態は減衰効果を支援することが
できるからである(請求の範囲第11項)。
バラが貯留表面に面している巻取部材の軸方向の側で前進部材までほぼ半径方向
に延在し、前記前進部材に向って折り曲げられていている場合の構成は、しばし
ばスペースが制約される状況の場合に考慮される。
この場合、回転振動減衰部材の寸法が円周方向に制約されることを勘案すれば、
一群の構成要素に手を届かせることができるという特長の大部分が損われること
なく、また糸の移動経路が妨げを受けることもない(請求の範囲第12項)。
回転振動減衰部材と当接部との間に積極的な係合状態が設定されたときに現れる
係合力は非常に小さい。
なぜなら、この係合状態は所要の位置からの一群の構成要素の移動を一挙に停止
させることができるからである(請求の範囲第13項)。
別のやり方として、係合状態で互いに接触しあうマグネットを介して係合状態を
設定することも好都合である(請求の範囲第14項)。
糸または巻取部材との衝突を回避するため、特殊なやり方で回転振動減衰部材の
動作駆動手段を制御することが重要なことである(請求の範囲第15項)。
好ましくない回転振動を抑止するにあたり、シャフトの回転速度よりも長い規則
的または不規則な時間的な間隔をあけて係合状態を設定することで十分であるこ
とを勘案すれば、動作駆動手段がパルス制御部を備えるようにしてもよい(請求
の範囲第16項)。
好ましくない回転振動を抑止するにあたり、所要の位置の回りで弱い磁気的な保
持力に加えて、干渉力を付加することが重要であることを勘案すれば、回転振動
減衰部材は案内要素として構成された流動を当接部に向き決めする圧縮空気ノズ
ルであってもよい(請求の範囲第17項)。
糸貯留供給装置において、一群の構成要素上にある当接部が一時的な係合状態を
設定することで十分であるとするそれ自身の移動を行なわない場合、回転振動減
衰部材は、制御部に接続された動作駆動手段を利用して非動作位置と係合位置と
の間でシャフトに関してほぼ半径方向に移動する。回転振動減衰部材が移動中の
糸または巻取部材と衝突することを防止するための措置が講じられている。好ま
しくない回転振動を抑止するにあたり、一群の構成要素の領域で干渉力が付加さ
れることは二次的に重要なことである。しかし、シャフトから半径方向に最も遠
く離れた距離にあるところで前記干渉力を付加することが好都合である。係合状
態の期間を極端に短くすることができる。実際上は、例えば、二、三ミリ秒のご
ときごく短い時間にわたって、一群の構成要素を接触させることで十分である(
請求の範囲第18項)。
これと関連して、マグネットまたはマグネット・コイルを使用することが有利で
ある。この場合、回転振動減衰部材がブツシュロッド状のアーマチャを規定して
いる。したがって、係合期間を短くかつ正確に制御することが可能である。装置
の動作を制御するために装置に使用される信号により制御を行うようにしてもよ
い(請求の範囲第19項)。
係合期間が短い場合、干渉力を確実に付加させるため、回転振動減衰部材の頭部
と貯留表面に形成されたへこみとの間で積極的および/または非積極的な係合状
態を設定することが好都合である。したがって、一群の構成要素を所要の位置で
すばやくセンターリングさせることができる(請求の範囲第20項)。
前記のへこみを頭部の形状に適応させたとき、特に正確なやり方で上記の効果を
挙げることができる(請求の範囲第21項)。
別のやり方として、弾性を有し摩擦的に動作するパッドをへこみまたは頭部に設
けることも考えられ得ることである。このパッドを使用することにより、回転振
動減衰部材と一群の構成要素を保護することができる。干渉力のパルスは、好ま
しくない回転振動の発生を抑止するのに特に好適である。しかも、好ましくない
ノイズや摩耗の発生を回避することができる(請求の範囲第22項)。
糸貯留供給装置と関連して貯留表面が停止要素を有する糸停止装置を備えている
場合、相互干渉を回避するために停止要素に関して軸方向および/または円周方
向に回転振動減衰部材を移動させることが好都合である。糸が停止要素により適
所に固定されたときに回転振動減衰部材の係合状態を設定することが有利である
。係合状態の期間は、糸を適所に保持するために決定された期間と同じであって
さしつかえない。停止装置が作動するたびに係合状態が設定されることを必ずし
も必要としない。個々の係合状態の間の時間的な間隔が長ければ長いほど好まし
くない回転振動の発生を抑止することができる(請求の範囲第23項)。
回転振動減衰部材に加えてその動作駆動手段を停止装置の中に一体的に組み入れ
るようにしてもよい。この構成によりスペースを節約することができるとともに
、一群の構成要素に自由に手を届かせることができる(請求の範囲第24項)。
最後に、停止要素の二重の機能によれば、停止装置自身の停止要素により回転振
動減衰部材を定めることができる。糸を適所に保持するにあたり、停止要素は障
害物として貯留表面の円周方向に配置されていることが必要である。好ましくな
い回転型動を抑止するため、停止要素と貯留表面との間の係合部は停止要素と貯
留表面から局部的に離れた箇所で使用される(請求の範囲第25項)。
図面の簡単な説明
本発明の主題に係る実施例を添付図面に基づいて説明する。添付図面のうち:
第1図は、糸貯留供給装置を長さ方向に切断した断面図を示す。
第2図は、第1図に示されている装置の正面図であって、装置の一方の半分を示
す。
第3図は、第1図と第2図に示されている装置を長さ方向に切断した拡大部分断
面図であって、異なった動作位置にあることを示している。
第4図は、第3図に示されている装置の一部を詳細に図解した斜視図である。
第5a図から第51図までは、いろいろな変更例を図解したものである。
第6図は、別の変更例を図解した概念図である。
第7図は、本発明の別の実施例に従って構成され糸貯留供給装置を長さ方向に切
断した断面図である。
第8図は、第7図に示されている装置の正面図である。
発明の最良な実施の形態
第1図より第3図までに示されているように構成された糸貯留供給装置Fは、定
置状態に支持されているハウジングGの中に斜めに突設している巻取チューブ2
を担持しているシャフト1を駆動する駆動モータMを備えている。駆動モーフM
の制御手段CはハウジングG内に配置されており、前記制御手段Cは詳細には図
解されていないセンサー手段と接続されていて、信号を受信するようになってい
る。巻取りチューブ2は巻取部材Wを備えた環状の本体Rと一体的に構成されて
いる。回転振動減衰部材Xを支持するサポートAがハウジングG上に設けられて
いる。サポートSは、回転振動減衰部材Xと接続することができるよう当接部Y
と一時的に係合されるようになっている(第3図ケ参照)、。
一部の構成要素に755環状の本体Rを越えて突設されているシャフト1の自由
端側にあるベヤリング3内に支持されている。前記一群の構成要素には、詳細に
は図解されていない構成要素に加え、それぞれ独立した構成部材から構成されて
いるとともに、軸方向に延在したアーム4bを備えた貯留部材4を備えている。
前記アーム4bは多角形の形状を呈している貯留表面Sを定めている。また、前
進部材6がシャフト1の自由端側にあるベアリング5内に回転可能に支持されて
いる。
前記前進部材6は、貯留表面Sを越えて環状の本体Rの近傍に位置している箇所
まで外に向って突設されている。前進部材6の回転軸は、前進部材6が巻取部材
Wに向って傾斜しているようなやり方でシャフト1の回転軸1aに関して斜めの
角度をなして延設されている。マグネット10はハウジングG内に配置されてい
て、一群の構成要素に内のマグネット11と整列した状態に位置決めされている
。巻取チューブ2が延在することかできるようマグネット10と11との間にギ
ャップが設けられており、マグネットIOと11とにより生じた磁気的な保持力
は、一群の構成要素にと前進部材6がシャフト1といっしょに回転することを防
止している。シャフト6が回転するにしたがって、該シャフト1といっしょに回
転することが阻止されている前進部材6がぐらつき動作を行うようになる(ぐら
つき領域7)。
中空のシャフト1を通って供給された糸8は巻取チューブ2と巻取部材Wを通っ
て延在し、これにより糸8はそれぞれ独立した巻取部より成る糸供給部9の形を
呈しながら貯留表面S上に載置される。破線は、どのようにして糸8が貯留表面
Sから上に向って引き出されているかを示している。ぐらつき動作が生じるにし
たがって、前進部材6は巻取部材Wから連続的に糸供給部9を前進させる。
回転振動減衰部材はU字状のバラ12(第2図を参照)であって、該バラ12は
ばね鋼のワイヤから作られていて、ロッキング用要素13とロッキングねじ用1
5によりハウジングFの受支え部14内の適所にクランプされている。参照数字
16と17により表示されているバラ12のU字状の脚は折り曲げられていて、
巻取部材Wの循環経路を横切って前進部材6まで延設されている。
脚16と17を相互に接続しているフロスバラ18はシャフト1に関してほぼ接
線状に延在している。前記フロスバラ18は、摩擦動作領域、例えば、コーティ
ング層19を備えている。バラ12はクロウバラ18の領域で前進部材6に向っ
て折り曲げられている。
第1図に示されている装置Fは、正確に寸法法めされた長さを有する個々の糸引
出部分を糸供給部9から解除する横糸計測装置として構成されている。この目的
のため、停止装置21がハウジングFに設けられており、ブツシュロッド状の停
止要素23の動作駆動手段22として、マグネット・コイルまたはマグネットが
停止装置21に取り付けられている。停止要素23は、引き出されながら循環す
る糸8を停止させるよう前記貯留表面Sに設けられたへこみ24の中に移動する
ようになっている。停止要素23が引き戻されると、糸はなんら妨げを受けるこ
となく通過することができる。
第2図を参照すれば、貯留部材4の長さ方向に延在しているロッド4bが前進部
材6の半径方向に延在しているスロット20と係合していることを理解すること
ができよう。参照数字6aにより表示されている前進部材6の環状のリム(第4
図を参照)は、回転振動減衰部材Xの当接部Yとして円周の1箇所で機能してい
る。
必要な場合、前記の箇所に摩擦動作コーティング層が設けられるか、あるいはリ
ム6aが前進部材6のぐらつき領域7で前記バラ12と接触し、一時的な回転振
動減衰接続状態を設定したとき、バラ12と位置的に係合状態となるようにされ
たへこみが設けられる。
貯留表面Sの直径は変更することが可能である。この目的のため、貯留部材4の
一部は半径方向に調節することができるようになっている。
第3図を参照すれば、巻取部材Wは、第1図に示されている位置に関して約18
0°回転している。フロスバラI8と表面6aとの間の係合により回転振動減衰
接続状態りが設定されるまで、前進部材6はバラ12に関して軸方向に移動する
。フロスバラ18の長さは、前進部材6が前記フロスバラ18から分離されてギ
ャップ(第1図を参照)を開き、このギャップを通って糸8が把持されることな
くバラ12を通過する前にシャフト1の1回転の約174にわたって係合状態が
維持されているようなやり方で、若干の角度分前進部材6の円周方向に制約され
ている。係合状態では展開状態にある一部の構成要素にの回転振動は抑止されて
いるので、一群の構成要素はマグネット10と11とにより決定された所要の位
置に保持されることになる。
第3図を参照すれば、弾性を有する充填部材26と27とが一部の構成要素の内
部に充填されている。前記充填部材26と27との弾性のおかげで、前進部材6
のぐらつき動作が損われることはない。
第5a図から第5i図までは、回転振動減衰部材Xと該減衰部材Xと関連した当
接部Yのいろいろな実施例を図解している。
第5a図を参照すれば、回転振動減衰部材Xはビン28であり、該ビン28の頭
部に取り付けられた摩擦コーティング層29が当接部Yのフラットな表面30に
押圧されている。
第5b図を参照すれば、回転振動減衰部材Xはブツシュロッド31であり、該ブ
ツシュロッド31の頭部は好適には円錐状に広がって当接部Yのへこみ33の中
に収容されている。
第5c図を参照すれば、回転振動減衰部材Xは丸められた頭部を有するブツシュ
ロッド34であり、該ブツシュロッド34は当接部Yの弾性を有するコーティン
グ層36の中に押圧されている。
第5d図を参照すれば、回転振動減衰部材Xの丸められた頭部35は当接部Yの
へこみまたは穴37の中に挿入されている。該穴37の壁面のエツジは丸められ
ているかまたは円錐状に広げられている。
第5e図を参照すれば、回転振動減衰部材Xはマツシュルーム39の形状を呈し
て、該マツシュルーム39の底部にへこみ40が形成されているとともに、マツ
シュルーム39は当接部Yの突起38上に載置されている。
第5f図は参照すれば、回転振動減衰部材Xは傾斜した頭部42を有するビン4
1である。当接部Yは鋸歯状のへこみ43の形状を呈しており、一方の側部にス
トップ手段44が設けられている。回転振動を抑止するためには、回転の一方向
にだけ確実で積極的な係合状態が保証されるだけで十分である。
第5g図を参照すれば、回転振動減衰部材Xは、頭部にマグネット46を担持し
ているブツシュロッド45である。当接部Yは磁性材から作られているかまたは
マグネット47を備えている。この場合、マグネット46がマグネット47と接
触すると、非積極的な係合状態が設定される。前進部材6の中に当接部Yを包有
せしめてもよい。
第5h図に示されている構成によれば、回転振動減衰部材Xは圧縮空気のノズル
48である。該ノズル48は圧力源Qに接続されているとともに、案内要素49
の形状を呈している当接部Yと整列した状態に配置されている。前記ノズル48
から噴出した空気のジェットは案内表面49上に干渉力を発生し、該干渉力は回
転振動が広がることを防止する。前進部材6に形成されたスロット20は案内要
素49の両側で流動通路として機能する。
第51図に示されている構成によれば、回転振動減衰部材Xはブツシュロッド5
0であり、該プロッシュロッドの頭部51は当接部Yのへこみ52に挿入されて
いる。
弾性を有する摩擦コーティング層53がへこみ52の底部に設けられている。当
接部Yは前進部材6に配置してもよく、第5i図に示されているように、貯留部
材4の長さ方向に延在したロッド4bの一方に配置するようにしてもよい。回転
振動減衰部材Xは、2つの矢印の方向により指示された移動を回転振動減衰部材
Xに与える動作駆動手段を必要としている。
第6図を参照すれば、ダブル・レバー54として構成された回転振動減衰部材X
の動作駆動手段が概念的に図解されている。ダブル・レバー54は軸55の回り
でサポートA内で枢動するようになっており、ダブル・レバー54の一方の端部
はパルス制御部を備えた移動駆動手段56により回動する。再調節スプリング5
7は動作駆動手段56と反対の向きに作用する。当接部Yは前進部材6に配置し
てもよくあるいは貯留部材4の長さ方向に延在しているロッド4bに配置しても
よい。
第7図と第8図に示されているごと(構成された本発明の別の実施例の糸貯留供
給袋ff1Fの場合、回転振動減衰接続状態りは、一群の構成要素Kに関して定
置状態にあるサポートA、58と貯留表面Sとの間に設定されている。回転振動
減衰部材Xは第51図に示されている構造上の設計を備えている。すなわち、ブ
ツシュ・ロッド50の頭部は、係合状態を設定するよう貯留表面Sと半径方向に
接触している。ハウジングGの一部であってもよいが、ハウジングGの一部であ
ることを必要としないサポート58の場合、移動駆動手段60の保持手段59は
サポート58内に保持されている。移動駆動手段59は、引出のさい糸8が停止
するときだけ回転振動減衰部材Xを作動させる制御部に接続されることが好都合
である。第7図に示されるごと(構成された装置Fの構造上の設計のその他の部
分は、第1図より第3図までに示されているごと(構成された構造上の設計と同
一である。装置Fが停止装置21を備えている場合、回転振動減衰部材Xは、停
止要素23が供給された糸を停止させるごとに係合状態となる。第7図と第8図
を参照すれば、回転振動減衰部材Xは停止装置に関して円周方向に移動する。回
転振動減衰部材を停止装置21に関して軸方向に移動させることとも考えられう
ろことである。第7図に示されている場合、円周方向の移動量は180°であり
、第8図に示されている場合、円周方向の移動量は90°である。
この実施例の場合、回転振動減衰部材Xは、それ自身のサポートA、58で停止
装置21から別個に分離されている。この原理は、移動駆動手段60が糸引出動
作に応じて制御されるものとすれば、ストップ装置を備えていない糸貯留供給装
置に適用してもさしつかえない。
しかも、回転振動減衰部材Xに加え動作駆動手段を構造的に停止装置21と一体
化することが可能である。
このことは、停止要素23がへこみ24と協動するかまたは前記へこみ52内の
弾性を有するコーティング層53に押圧されることにより回転振動減衰部材Xを
限定し、糸を停止させるたびに一時的な回転振動減衰接続状態りが設定される場
合、特に好都合なことである。この場合、補足的な回転振動減衰部材Xはなんら
必要とされない。
qコ
特表千5−502004 (9)
Y/ゝ37 38Y
FIG、8
国際調査報告
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.糸貯留供給装置内で回転可能に支持された糸貯留表面を適所に保持する方法 であって、前記貯留表面を限定している一群の構成要素がハウジング内で回転可 能に駆動されるようにされたシャフト上に支持されていて、巻取部材がハウジン グと前記一群の構成要素といっしょに回転するとともに、前記一群の構成要素に 設けられている少なくとも1つのマグネットがハウジングに固定された少なくと も1つのマグネットと整列されていて、シャフトが回転するにしたがって一群の 構成要素を保持するようにされた方法において、ハウジングと一群の構成要素と の間に生じた永久磁石の保持力に加えて、シャフトが回転している間、機械的な 回転振動減衰接続状態が一時的に設定されることを特徴とする方法。 2.回転振動減衰接続状態がシャフトの1回転のうちの何分の1かの間、好適に は約1/4の間に少くとも1回設定され、しかるのちシャフトの1回転の残り間 は接続状態から解除されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。 3.シャフトが回転している間、必要な場合、シャフトの回転速度により決定さ れた時間的な間隔より長い時間的な間隔をあけて回転振動減衰接続状態が設定さ れることを特徴とする請求の範囲第1項および第2項記載の方法。 4.回転振動減衰接続状態が、空気圧的,機械的または磁気的に設定されるとと もに、ハウジングと一群の構成要素との間の積極的および/または非積極的な係 合状態により設定されることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいず れかに記載の方法。 5.貯留表面上に形成された糸供給部から糸が間欠的に引き出される場合、回転 振動減衰接続状態が設定され、引き続き、糸引出動作に休止を設けて接続状態か ら解除されることを特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。 6.回転駆動されるよう支持されているとともに、巻取部材(W)を担持してい るシャフト(1)のハウジング(G)を備えており、さらにシャフト上に回転可 能に支持されていて、貯留表面(S)を限定している少なくとも1つの貯留部材 (4)ならびにシャフトの軸(1a)に関して斜めに延在していて、ぐらつき動 作を行うよう駆動されるようにされた少なくとも部分的に前記貯留表面(S)を 越えて突設している前進部材(6)を有する一群の構成要素(K)を備えており 、さらにハウジング(G)に固定されていて、前記一群の構成要素(K)内に配 置されているマグネット(11)と整列している少なくとも1つのマグネット( 10)を備えており、前記マグネット(10)が、前記シャフト(1)といっし ょに回転しないように固定されるよう一群の構成要素(K)を適所に保持するよ う構成された糸貯留供給装置(F)において、貯留表面(S)の円周方向に見て 寸法が制約されている少なくとも1つの回転振動減衰部材(X)が一群の構成要 素(K)に関して定置状態にあるサポート(A)上に配置されていることと、前 記回転振動減衰部材(X)と整列している当接部(Y)が前進部材(6)上に配 置されていることと、動作駆動手段(M,56,Q)が設けられていて、該動作 駆動手段(M,56,Q)が設けられているので、前記回転振動減衰部材(X) と前記当接部(Y)との間の回転振動減衰に伴う積極的および/または非積極的 な係合状態がシャフトの1回転の何分の1かの間にわたって一時的に設定するこ とができることとを特徴とする糸貯留供給装置。 7.回転振動減衰部材(X)の当接部(Y)が前進部材(6)上に配置されてい ることと、回転振動減衰部材(X)が、外側から、好適には巻取部材(W)に関 して回転方向に移動した箇所で前進部材(6)のぐらつき動作領域に入ることと を特徴とする請求の範囲第6項記載の糸貯留供給装置。 8.回転振動減衰部材(X)が、当接部(Y)との係合位置と非係合位置との間 で前後に移動するようサポート(A)内に配置されていることを特徴とする請求 の範囲第6項および第7項記載の糸貯留供給装置。 9.回転振動減衰部材(X)がハウジング(G)の保持手段(14)内の適所に 固定されていて、好適には調節されるとともに、解除されるよう前記回転振動減 衰部材(X)が適所に固定されていることを特徴とする請求の範囲第7項および 第8項のいずれかに記載の糸貯留供給装置。 10.回転振動減衰部材(X)がU字状のバウ(12)であり、該バウ(12) が好適にはばね鋼のワイヤのごとき弾性を有する材料から作られて、U字状の脚 (16,17)が保持手段(14)内に位置ぎめされていて、前記U字状のバウ (12)がクロスバウ(18)を備えており、該クロスバウ(18)が、シャフ トの回転軸(1a)に関してほぼ接線状に位置しているとともに、前記部材(6 )内の当接部(Y)と整列していることを特徴とする請求の範囲第6項記載の糸 貯留供給装置。 11.クロスバウ(18)が、好適にはコーティング層(18)の形で摩擦的に 動作する領域を備えており、および/または、当接部(Y)が摩擦的に動作する よう構成されており、好適には前記当接部(Y)がコーティング層(36)を備 えていることを特徴とする請求の範囲第10項記載の糸貯留供給装置。 12.バウ(12)が貯留面(S)に面している巻取部材(W)の軸方向の側で 前進部材(6)までほぼ半径方向に延在していることと、バウ(12)がクロス バウ(18)の領域で前記前進部材(6)に向かって折り曲げられていることと を特徴とする請求の範囲第10項記載の糸貯留供給装置。 13.回転振動減衰部材(X)と当接部(Y)が、相互の接触領域においてシャ フトの回転方向に効果を発揮する積極的な係合を生じさせる形状を呈しているこ とを特徴とする請求の範囲第6項ないし第12項のいずれかの項に記載の糸貯留 供給装置。 14.マグネット(46,47)が、回転振動減衰部材(X,45)および/ま たは当接部(Y)に配置されていることを特徴とする請求の範囲第6項記載の糸 貯留供給装置。 15.移動駆動手段(56)が、シャフト(1)が回転するにしたがって、シャ フト(1)の速度と巻取部材(W)の角度位置に応じて制御されるようになって いることを特徴とする請求の範囲第6項記載の糸貯留供給装置。 16.移動駆動手段(56)が、好適には調節可能なパルス制御部(T)を備え ており、該パルス制御部(T)が設けられているので、回転振動減衰部材(X, 54)を移動させるようシャフトの回転速度より小さいパルス・シーケンスを作 ることができることを特徴とする請求の範囲第15項記載の糸貯留供給装置。 17.回転振動減衰部材(X)が圧縮空気のノズル(48)であることと、当接 部(Y)が前記ノズル(48)から噴出した流動を案内する案内要素(49)で あることとを特徴とする請求の範囲第6項記載の糸貯留供給装置。 18.巻取部材(F)に使用されるとともに、ハウジング(G)内で回転駆動さ れるよう前記ハウジング(G)内に支持されたシャフト(1)と、前記シャフト (1)上に回転可能に支持されていて、貯留表面(S)を限定している一群の構 成要素(K)と、互いに整列するよう前記ハウジング(G)と前記一群の構成要 素(K)内に設けられていて、前記シャフト(1)といっしょに回転しないよう に固定されているよう一群の構成要素(K)を適所に保持するために使用される マグネット(10,11)とよりなる糸貯留供給装置において、非動作位置と減 衰位置との間でシャフト(11)に関してほぼ半径方向に前後に移動するように された少なくとも1つの回転振動減衰部材(X)が前記貯留表面(S)の外側に 配置されていることと、前記回転振動減衰部材(X)の動作駆動手段(22,6 0)が設けられていて、制御部(C)と接続されているとともに、前記回転振動 減衰部材(X)を一時的に一群の構成要素(K)の当接部(Y)と積極的および /または非積極的に係合させるよう使用されるようになっていることとを特徴と する糸貯留供給装置。 19.動作駆動手段(22,60)がマグネットまたは磁気コイルを備えている ことと、回転振動減衰部材(X)がブッシュロッド状のアーマチャ(23,50 )として構成されていることとを特徴とする請求の範囲第18項記載の糸貯留供 給装置。 20.回転振動減衰部材(X)が自由な頭部(32,42,51)を備えている ことと、当接部(Y)が、貯留表面(S)に設けられているとともに、前記頭部 (32,42,51)を収容するように意図されているへこみ(33,43,5 2)であることとを特徴とする請求の範囲第18項および第19項記載の糸貯留 供給装置。 21.前記へこみ(33,43,52)が頭部(32,42,51)の形状に適 応していることを特徴とする請求の範囲第20項記載の糸貯留供給装置。 22.摩擦的に動作する弾性を有するパッド(29,36,53)が前記頭部( 32,42,51)上に設けられているかまたは前記へこみ(33,43,52 )内に設けられていることを特徴とする請求の範囲第20項記載の糸貯留供給装 置。 23.駆動手段により移動するようにされた停止要素(23)を備えた外設の糸 停止装置が貯留表面(S)と関連している場合、回転振動減衰部材(X)が前記 停止要素(23)に関して軸方向および/または貯留表面(S)の円周方向に移 動することを特徴とする請求の範囲第18項ないし第22項のいずれかに記載の 糸貯留供給装置。 24.回転振動減衰部材(X)プラス該回転振動減衰部材(X)の動作駆動手段 が停止装置と一体化されていることを特徴とする請求の範囲第23項記載の糸貯 留供給装置。 25.駆動手段により移動するようにされた停止要素(23)が貯留表面(S) と関連している場合、停止要素(23)が回転振動減衰部材(X,50)である ことを特徴とする請求の範囲第18項ないし第22項のいずれかに記載の糸貯留 供給装置。
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