JPH054895Y2 - - Google Patents

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JPH054895Y2
JPH054895Y2 JP8136688U JP8136688U JPH054895Y2 JP H054895 Y2 JPH054895 Y2 JP H054895Y2 JP 8136688 U JP8136688 U JP 8136688U JP 8136688 U JP8136688 U JP 8136688U JP H054895 Y2 JPH054895 Y2 JP H054895Y2
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bending
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opening
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die
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は金型装置に関し、一層詳細には、当該
金型装置に進退自在な可動ストツパを組み込み、
開口部を有するワークを加工する際にこの開口部
の周縁を押え部材で保持して前記開口部端部を曲
げ加工する一方、開口部のないワークを加工する
際に当該可動ストツパを押え部材に係合させて前
記押え部材をワークから離間させ、これによつて
前記開口部のないワークを加工する時に当該押え
部材に基因する歪等の発生を阻止してワークを精
度よく加工することを可能にした金型装置に関す
る。
[考案の背景] 最近、自動車車体を構成するルーフに略矩形状
を呈する開閉自在な窓、所謂、サンルーフを設け
た自動車が広範に普及している。すなわち、この
サンルーフは太陽光を車内に入射させて車内を明
るくすると共に、狭小なスペースの車内に解放感
を与えるためのものである。
この場合、前述したサンルーフを設けるため
に、予めルーフ部分に開口部を画成する必要があ
る。従つて、このように開口部を有するワークで
は、当該開口部にウインドウを取着すべく前記開
口部の周縁部を曲げ加工しなければならない。と
ころが、この開口部外周端部を曲げ加工しようと
すると、ワークの開口部近傍に加工応力が集中
し、このため、特に、前記開口部の近傍にスプリ
ングバツクが発生する場合が多い。そこで、従来
から、この種のスプリングバツクの発生を阻止可
能にした金型装置が提案されており、例えば、特
公昭第62−25467号にその技術的思想が開示され
ている。すなわち、この従来技術では、金型のワ
ーク開口部近傍に当接する部分に前記ワークに発
生するスプリングバツクによる変形量に対応した
肉盛り部位を設けている。従つて、この肉盛り部
位の存在によつてワークを曲げ加工する際に、開
口部近傍が一旦折曲若しくは湾曲形成された後、
スプリングバツクによつて変形したとしても最終
的に所望の形状の加工部品を得ることが可能とな
る。
ところで、通常、同一車種の自動車であつても
前記サンルーフを採用するものと採用しないもの
とがあり、前述した従来技術のように、開口部周
縁に対応して肉盛り部分を有する金型装置を使用
して開口部のないワークを加工しようとすると、
前記開口部のないワークでは肉盛り部分に対応す
る部分が成形時に湾曲形成されてしまい、前記ワ
ーク表面に不要な歪等が発生して良好な品質の製
品を得ることが困難となる。
[考案の目的] 本考案は前記の不都合を克服するためになされ
たものであつて、ワークの開口部近傍を一旦湾曲
形成するための曲げ手段と、前記曲げ手段にワー
クを押圧する押え部材とを有し、前記押え部材に
係合自在な可動ストツパを設け、サンルーフのあ
るワークに対しては前記曲げ手段と押え部材の共
働作用下にワークの開口周縁部を曲げ加工する一
方、サンルーフのないワークを加工する際には可
動ストツパを押え部材に係合させて前記押え部材
をワークから離間させ、加圧時に曲げ手段の湾曲
形状に沿つてワークに歪が発生することを阻止す
るようにし、これによつて種々の異なるワークを
品質が優れ且つ高精度に加工することを可能にし
た金型装置を提供することを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本考案は一方の
金型にワークの開口部近傍を保持する押え部材を
設け、他方の金型に曲げ手段と前記押え部材に係
合自在となる可動ストツパとを設け、前記可動ス
トツパを選択的に進退動作させて押え部材をワー
クに対して必要に応じて離間させるよう構成する
ことを特徴とする。
[実施態様] 次に、本考案に係る金型装置いついて好適な実
施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
第1図並びに第2図において、参照符号10は
本実施態様に係る金型装置を示し、前記金型装置
10は下型12と上型14とを含む。下型12の
略中央には突出部16が設けられると共に、前記
下型12の両端には夫々下型本体17aおよび1
7bが立設されている(第1図参照)。
この突出部16上にブロツク18が取着される
と共に、当該突出部16を挟むように凹部19
a,19bが設けられる。一方、下型12の一方
の端部にはブロツクダイ20に固着され、このブ
ロツクダイ20の上部にはカムブロツク22が設
けられている。前記カムブロツク22にはカム面
22aが形成されており、さらに、前記ブロツク
ダイ20に隣接して曲げダイ24が摺動自在に載
設される。この曲げダイ24の上部に緩やかな湾
曲形状を呈する載置面24aが形成され、当該曲
げダイ24の一端部には第1の曲げ部25a、他
端部には第2の曲げ部25bが設けられており、
さらに、第1曲げ部25aの直下には側方へと開
放された凹部26が設けられている。前記載置面
24aの形状は後述する開口部を有するワークを
曲げ加工した時に発生するスプリングバツクによ
り前記開口部近傍が変形する量に対応した形状を
選択している。また、前記曲げダイ24の下部に
は凸部28が凹部19a内に位置するように突出
形成されており、この凸部28の一側面を押圧す
るコイルスプリング30が前記凹部19aに介装
されている。
前記曲げダイ24と突出部16とにより空間部
32が画成され、この空間部32内にあつて下型
12に支持台34が固着され、この支持台34に
ヒンジ部材36を介して曲げパンチ38が矢印
A1,A2方向に揺動自在に取着されている。前記
曲げパンチ38の一側部上端には略台形状を呈す
る凸部38aが形成されており、この凸部38a
は第1曲げ部25aに対応する形状を有する。前
記凸部38aの直下には曲げダイ24に指向して
開口する凹部39が設けられ、この凹部39と前
記曲げダイ24の凹部26とにわたつてコイルス
プリング40が介装される。さらに、曲げパンチ
38の他側部には曲げカム42が取着され、この
曲げカム4に傾斜面42a、垂直面42bを有す
る。前記曲げパンチ38の下方にあつて下型12
にはストツパ44が設けられる。当該ストツパ4
4は曲げパンチ38の必要以上の揺動を阻止する
ためのものである。
下型12に設けられた凹部19b上には曲げダ
イ48が設けられ、この曲げダイ48の上部には
前記曲げダイ24と同様に湾曲形状を呈する載置
面48aが形成され、当該曲げダイ48の一面部
上端には第1の曲げ部49aが設けられ、その他
側部上端には第2の曲げ部49bが設けられる。
また、第1曲げ部49aの直下に側方に開放され
た凹部50が画成され、一方、前記第2曲げ部4
9bの直下に、同様に側方に開放された凹部47
が設けられており、さらに、前記曲げダイ48の
下部において凸部51が凹部19b内に突出形成
される。そして、この凸部51を水平方向に押圧
するようにコイルスプリング53が介装される。
前記曲げダイ48と突出部16によつて空間部
52が画成され、この空間部52内にあつて下型
12上に支持台54が配設され、前記支持台54
にヒンジ部材56を介して曲げパンチ58が矢印
B1,B2方向に揺動自在に取着される。前記曲げ
パンチ58の一側部上端には凸部58aが設けら
れ、その直下に曲げダイ48の側壁部に指向して
開口する凹部59が設けられる。この凹部59と
凹部50との間にコイルスプリング60が介装さ
れる。また、曲げパンチ58の他側部には曲げカ
ム62が取着され、この曲げカム62は傾斜面6
2a、垂直面62bを有する。さらに、前記曲げ
パンチ58の下方にあつて下型12にはストツパ
66が固着され、このストツパ66は曲げパンチ
58の必要以上の揺動を阻止するように機能す
る。なお、曲げパンチ58および38の近傍に
夫々曲げパンチ67および69が設けられる(第
1図参照)。
次に、前記下型12上にあつて曲げダイ48の
近傍には支持台68が配設され、この支持台68
にヒンジ部材70を介して断面略L字状に呈する
曲げパンチ72が矢印C1,C2方向に揺動自在に
配設される。前記曲げパンチ72の一方の屈曲す
る先端部には曲げ部72aが突出形成され、その
他側部の上端隅角部には傾斜面72bが形成され
ている。前記曲げ部72aの下部には曲げダイ4
8の側壁部方向に開口する凹部73が画成され、
この凹部73と凹部47との間にコイルスプリン
グ74が介装されている。
さらに、前記曲げパンチ72の近傍にあつて下
型本体17a,17bに押え部保持機構76a乃
至76dが夫々設けられる。押え部保持機構76
b乃至76dは押え部保持機構76aと実質的に
同一の構成であるために、この押え部保持機構7
6aについて詳細に説明する(第1図参照)。
第3図に示すように、下型本体17aの側面か
ら上方へ延在する板状の突出部にはシリンダ80
aが取着され、このシリンダ80aから下型本体
17aの内方へと延在するピストンロツド82a
の先端部には可動ストツパ、例えば、デイスタン
スピース84aが係着されている。このデイスタ
ンスピース84aの下部突出部が下型本体17a
に設けられた凹部86aに臨入する。この凹部8
6aには当該デイスタンスピース84aの前記下
部突出部に係合してこれを、常時、矢印D1方向
に押圧するコイルスプリング88aが介装され
る。なお、前記の通り、下型12には曲げパンチ
67,69が曲げパンチ38,58に対して90°
偏位して設けられている。そして、図示を省略し
たが、この曲げパンチ67,69は前記曲げパン
チ38,58と実質的に同一の構成を採用してい
ることは謂うまでもない。
次に、上型14について説明する。第2図にお
いて、上型14には下方に指向して突出するスト
ツパ89が設けられる。ストツパ89には水平方
向に延在してスタツド90が挿通され、このスタ
ツド90の一方の端部に曲げパンチ92が矢印
E1,E2方向に変位自在に取着される。なお、前
記スタツド90はコイルスプリング94が前記曲
げパンチ92を常時矢印E2方向に引張するよう
に構成されている。前記曲げパンチ92は摺動面
92aと押圧部92bとを含み、摺動面92aは
カムブロツク22のカム面22aと係合摺動し、
その結果、押圧部92bが曲げダイ24の第2曲
げ部25bに嵌合するよう構成されている。
前記曲げパンチ92に隣接して上型14には押
え部材、例えば、屈曲するパツド96が突部91
に対して変位自在に係着され、このパツド96の
屈曲面と上型14との間にコイルスプリング98
が介装される。従つて、パツド96は前記コイル
スプリング98の弾発力下に常時下方へと付勢さ
れている。
さらに、上型14の中央部には鉛直方向に指向
してシリンダ100が配設され、このシリンダ1
00から下方に延在するピストンロツド102の
先端部にラツク台104が取着される。ラツク台
104の4つの側面にはラツク104a乃至10
4dが設けられており、前記ラツク台104を挟
むように上型14には支持台106a,106b
が固着される。前記支持台106aには軸108
aを介してピニオン110aが軸着され、このピ
ニオン110aの軸108aに回動アーム112
aが軸着される。従つて、ピニオン110aの回
転によつて軸108aが回転し、これに伴つて前
記回動アーム112aが矢印F1,F2方向に揺動
自在であることが容易に諒解されよう。
なお、前記ピニオン110aは前記ラツク10
4aに噛合し、回動アーム112aの他端にはヒ
ンジ部材113aを介してカムローラ114aが
設けられ、さらに、回動アーム112aの側部に
カムプレート116aが取着されている。
一方、支持台106bには軸108bを介して
ピニオン110bが軸着され、このピニオン11
0bの軸108bに回動アーム112bが軸着さ
れる。軸108bの回転に伴つて回動アーム11
2bは矢印G1,G2方向に揺動自在である。ここ
で回動アーム112bにはヒンジ部材、カムロー
ラおよびカムプレートが設けられるが実質的に前
記回動アーム112aと同様に構成されるもので
あり、同一の構成要素には同一の参照符号にbを
付してその詳細な説明を省略する。なお、ラツク
104c,104dも同様に図示しない回動アー
ムと係合するが実質的に前記と同一の構成である
ために詳細な説明を省略する。
前記回動アーム112aの近傍にあつて上型1
4から下方へ突出する突部93にパツド118が
コイルスプリング119を介して摺動自在に取着
され、前記パツド118には押圧面118aとデ
イスタンスピース84c用の受面118bとが設
けられている。一方、前記回動アーム112bの
近傍には同様に上型14から下方に指向して突部
95が突出形成され、この突部95にパツド12
0がコイルスプリング122を介して摺動自在に
取着される。前記パツド120には押圧面120
aとデイスタンスピース84b用の受面120b
が設けられている。
上型14の他端部には取付板124を介してカ
ムドライバ126が下方に指向するように取着さ
れ、このカムドライバ126の先端部には傾斜す
るドライブ面126aを形成し、このドライバ面
126aは上型14が下降する際下型12の曲げ
パンチ72の傾斜面72bと係合する。
本実施態様に係る金型装置10は基本的には以
上のように構成されるものであり、次にその作用
並びに効果について説明する。
先ず、開口部を画成したワーク、すなわち、サ
ンルーフ用のワークを加工する場合について説明
する。開口部128を設けるワーク129を加工
する際には一方の第1の縁部129a、他方の第
2の縁部129bおよび開口部128を画成する
壁部131,131を予め略90°に曲げておき、
このワーク123を曲げダイ24および48に載
置する(第2図参照)。謂うまでもないが、ワー
ク129には前記壁部131,131に対して他
の2辺の壁部が存在して開口部128を画成して
いる。従つて、以後は便宜的にこれらの縁部12
9a,129bおよび壁部131,131の折曲
についてのみ説明する。
先ず、第2図において、上型14が下型12か
ら離間している時、コイルスプリング74の弾発
力の作用下に曲げパンチ72は矢印C2方向に傾
動して二点鎖線に示す位置にある。同様に、曲げ
パンチ38、曲げパンチ58も夫々コイルスプリ
ング40,60に押圧されて互いに接近する方向
に傾動している。そこで、上型14に設けられた
シリンダ100を駆動してラツク台104を矢印
H2方向に変位させると、ラツク104aに噛合
するピニオン110a、ラツク104bに噛合す
るピニオン110bが回転し、夫々軸108a,
108bを介して夫々の回動アーム112aおよ
び112bが矢印F1,G1方向に揺動する。そし
て、支持台106a,106bと回動アーム11
2a,112bが夫々一直線状になつた状態でシ
リンダ100を停止させる。ここで、ラツク10
4cおよび104dに噛合するピニオンを有する
図示しない2つの回動アームも前記回動アーム1
12a,112bと同様に揺動する。次に、押え
部保持機構76aのシリンダ80aを駆動し、デ
イスタンスピース84aをコイルスプリング88
aの弾発力に抗して矢印D2方向に変位させる
(第2図参照)。同様に、シリンダ80b乃至80
dを駆動してデイスタンスピース84b乃至84
dを退動変位させ、これによつてデイスタンスピ
ース84a乃至84dをパツド118および12
0から離間変位させる。
そして、図示しないシリンダを駆動して上型1
4を矢印H1方向に変位させると、パツド96,
118および120がワーク129を押圧するに
至る。上型14をなおも下降させると前記パツド
96,118および120は夫々突部91,9
3,95の案内作用下に相対的にワーク129を
押圧しつつ上方へと変位する。すなわち、実質的
には夫々のコイルスプリング98,119および
122の弾発力によつてワーク129を押圧す
る。さらに、上型14を矢印H1方向に変位させ
ると回動アーム112aに設けられたカムプレー
ト116aがブロツク18の面上を摺動し且つカ
ムローラ114aが曲げカム42に形成された傾
斜面42aから垂直面42bへと転動する。同様
に、回動アーム112bに設けられたカムプレー
ト116bがブロツク18の面上を摺動し且つカ
ムローラ114bが曲げカム62に形成された傾
斜面62aから垂直面62bへと転動する。この
結果、曲げパンチ38はコイルスプリング40の
弾発力に抗して矢印A1方向に揺動し、凸部38
aは第1曲げ部25aと共働して開口部128を
画成する壁部131の曲げ加工を行う。一方、曲
げパンチ58もコイルスプリング60の弾発力に
抗して矢印B1方向に揺動し、凸部58aと第1
の曲げ部49aとにより開口部128を画成する
壁部131の曲げ加工を行う。
さらに、第1図に示す曲げパンチ67および6
9は図示しない回動アームの作用下により前記と
同様にして曲げ加工し、これにより開口部128
を画成する全周端部の曲げ加工が終了する。
この時、上型14の下降作用下にカムドライバ
126に形成されたドライブ面126aが曲げパ
ンチ72の傾斜面72bを摺動する。すなわち、
前記曲げパンチ72はコイルスプリング74の弾
発力に抗して矢印C1方向に揺動変位することに
より、曲げ部72aが第2の曲げ部49bに係合
して第1の縁部129aが略L字状に曲げ加工さ
れる。また、曲げパンチ92の摺動面92aがカ
ムブロツク22に形成されるカム面22aを摺動
すると、前記曲げパンチ9にはコイルスプリング
94の弾発力に抗して矢印E1方向に変位し、第
2の縁部129bを実質的に断面L字状に折曲形
成する。このようにして、開口部128を設けた
ワーク129の曲げ加工が終了する。
前記ワーク129を取り外す場合には、図示し
ないシリンダを駆動して上型14を矢印H2方向
に変位させると、先ず、回動アーム112a,1
12bに軸着されたカムローラ114a,114
bが曲げカム42,62の垂直面42b,62b
および傾斜面42a,62aを前記とは逆方向に
転動する。すなわち、回動アーム112aが曲げ
パンチ38から離間すると、前記曲げパンチ38
はコイルスプリング40の弾発力によつて矢印
A2方向に変位し、ストツパ44に当接する。同
様にして、回動アーム112bが曲げパンチ58
から離間すると、曲げパンチ58は矢印B2方向
に変位してストツパ66に当接する。そして、曲
げパンチ92の摺動面92aがカム面22aを前
記とは逆方向に摺動する。次いで、前記曲げパン
チ92がカムブロツク22から離間すると、曲げ
パンチ92はコイルスプリング94の弾発力によ
つて矢印E2方向に変位する。同時に、カムドラ
イバ126のドライバ面126aが曲げパンチ7
2の傾斜面72bを前記とは逆方向に摺動し、カ
ムドライバ126が曲げパンチ72から離間する
と、コイルスプリング74の弾発力によつて前記
曲げパンチ72が矢印C2方向、すなわち、二点
鎖線で示す位置まで揺動する。このようにして、
金型装置10の型開きが終了する。その際、曲げ
ダイ24および曲げダイ48の夫々の載置面24
a,48aは湾曲形状を呈しているので、ワーク
129の開口部128近傍は一旦湾曲形状され、
このワーク129を金型装着10から取り出すこ
とにより前記開口部128近傍を所望の形状に変
形させることが出来る。
次に、開口部を設けることのないワーク130
の第1の縁部130aおよび第2の縁部130b
の曲げ加工を行う工程について第4図に基づき説
明する。この工程においては予めシリンダ80a
乃至80dを滅勢状態にしておく。従つて、ピス
トンロツド82aの先端部に装着されたデイスタ
ンスピース84aはコイルスプリング88aによ
つて付勢されてその前進端位置にある(第3図参
照)。同様に、シリンダ80b乃至80dに装着
れたデイスタンスピース84b乃至84dも夫々
前進端位置を占める。
そこで、シリンダ100を駆動してラツク台1
04を矢印H1方向に下降変位させると、夫々の
回動アーム112a,112bが矢印F2,G2
向に夫々揺動する。次いで、図示しないシリンダ
を駆動して上型14を矢印H1方向に変位させる。
その時、前記の通り、シリンダ80a乃至80d
を滅勢しているため、デイスタンスピース84a
乃至84dはコイルスプリング88a乃至88d
によつて押圧されており、パツド118の受面1
18bおよびパツド120の受面120bデイス
タンスピース84a乃至84dに当接する。従つ
て、パツド118および120はワーク130か
ら所定間隔離間した状態に保持されることにな
る。
さらに、上型14を矢印H1方向に変位させる
と、図示しないパツドにより第1縁部130a付
近が押圧され、カムドライバ126のドライバ面
126aが傾斜面72bを摺動することにより、
第1の縁部130aが略L字状に曲げ加工され
る。これと同時にパツド96が第2の縁部130
b付近を押圧し、曲げパンチ92の摺動面92a
がカム面22aを摺動して押圧部92bと第2曲
げ部25bとによつて第2の縁部130bを曲げ
加工する。このようにして、開口部を設けないワ
ーク130の曲げ加工が終了する。
この状態からワーク130を取り出す場合に
は、図示しないシリンダを駆動して上型14を矢
印H2方向に変位させる。この時、カムドライバ
126のドライブ面が傾斜面72bを摺動し、曲
げ部72aが第1の縁部130aから離間する。
また、曲げパンチ92の摺動面92aがカム面2
2aを摺動し、第2の縁部130bから離間す
る。さらに、上型14を矢印H2方向に変位させ
ると、図示しないパツドおよびパツド96がワー
ク130から離間して金型装置10の型開きが終
了する。
この場合、この湾曲形状をした載置面24aお
よび48aに沿つて開口部を設けていないワーク
130をパツド118および120で押圧しよう
とすると、ワーク130にはこの湾曲形状の部分
に対応する歪が発生する。然しながら、本実施態
様では、デイスタンスピース84a乃至84dを
パツド118および120に係合させてパツド1
18および120をワーク130から所定間隔離
間させて後、第1縁部130aおよび第2縁部1
30bの曲げ加工を行つている。従つて、ワーク
130に歪が発生することがなく、平滑で且つ外
観に優れるワーク130を得ることが可能とな
る。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、開口部を有す
るワークを曲げ加工する際にワークの開口部近傍
を湾曲形成する曲げ手段と押え部材とを有すると
共に、前記押え部材に係合して当該押え部材をワ
ークから離間させる可動ストツパを設けている。
このため、開口部を有することのないワークを加
工する際に、前記押え部材と曲げ手段とにより前
記ワークが不要に押圧された状態で加工されるこ
とがない。このため、加工の際に歪の発生を回避
することが出来る。一方、開口部を有するワーク
の加工においては前記可動ストツパと押え部材と
の係合を解くため、当該押え部材がワークを押圧
保持するために位置ずれなく折曲成形が可能とな
る。すなわち、開口部を有するワーク、開口部を
有することのないワークであつても同一の金型装
置により平滑に且つ高精度に曲げ加工を遂行する
ことが出来るという効果が得られる。特に、夫々
のワークに対応して複数の金型装置を用意する必
要がなく、極めて経済的であると共に、作業場内
の省スペース化並びに加工作業の効率化を容易に
達成し得るという利点が挙げられる。
以上、本考案について好適な実施態様を挙げて
説明したが、本考案はこの実施態様に限定される
ものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の改良並びに設計の変更が可能なこと
は勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施態様に係る金型装置の一部省略
平面図、第2図は開口部を有するワークを加工す
る状態を説明する本実施態様に係る金型装置の縦
断説明図、第3図は本実施態様に係る金型装置に
要部拡大図、第4図は開口部のないワークを加工
する状態を説明する本実施態様に係る金型装置の
縦断説明図である。 10……金型装置、12……下型、14……上
型、18……ブロツク、24……曲げダイ、38
……曲げパンチ、42……曲げカム、48……曲
げダイ、58……曲げパンチ、62……曲げカ
ム、67,69,72……曲げパンチ、76a〜
76d……押え部保持機構、84a〜84d……
デイスタンスピース、92……曲げパンチ、10
0……シリンダ、104……ラツク台、104a
〜104d……ラツク、110a〜110d……
ピニオン、112a,112b……回動アーム、
118,120……パツド、126……カムドラ
イバ、129,130……ワーク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一方の金型にワークの開口部近傍を保持する押
    え部材を設け、他方の金型に曲げ手段と前記押え
    部材に係合自在となる可動ストツパとを設け、前
    記可動ストツパを選択的に進退動作させて押え部
    材をワークに対して必要に応じて離間させるよう
    構成することを特徴とする金型装置。
JP8136688U 1988-06-20 1988-06-20 Expired - Lifetime JPH054895Y2 (ja)

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JPH026120U JPH026120U (ja) 1990-01-16
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