JPH0547958U - 電子写真記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー補給タンク部から現像ユニットのトナ
ー搬入口へ供給されたトナーを現像ユニットの主走査方
向に均一に補給する。 【構成】 トナー補給機構は、トナー搬入口31から現像
ユニットの主走査方向に延び、一方の側壁がトナー搬入
口側は低く他方の側が高くなった傾斜壁32ａ付きＵ字型
ガイド32と、このＵ字型ガイド内に設置されたスクリュ
ー33とからなり、供給されたトナーをスクリュー33で他
方の側へ搬送し、Ｕ字型ガイド32内がトナーで一杯にな
ると、傾斜壁32ａからオーバーフローし、結果的にトナ
ーを現像ユニットの主走査方向に均一に補給するように
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、廃トナータンク部とトナー補給タンク部とを一体的に結合したクリ ーナ・トナー・マガジンを有する電子写真記録装置に関し、特に、トナー補給タ ンク部から現像ユニットへ供給されたトナーを現像ユニットの主走査方向に均一 に補給する補給機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

廃トナータンク部とトナー補給タンク部とを一体的に結合して交換部品として のクリーナ・トナー・マガジンを構成した電子写真記録装置が提案されている (例えば、特願平２−155497号参照)。図３は、その一例を示したもので、１は感 光体ベルトで、矢印方向に循環移動する。２はプリチャージャで、予め感光体ベ ルト１を均一に帯電させる。３は光書込部で、例えば、画像信号に応じてレーザ 光源４から出射されるレーザビームをポリゴンミラー５で振らせ、ミラー６を介 して感光体ベルト１に照射し、露光して静電潜像を形成する。７は現像ユニット であり、トナー補給タンク部８から供給されたトナーを、感光体ベルト１上に形 成された潜像に着けて現像し、トナー像を形成する。14は記録紙カセットであり 、記録紙を１枚ずつ分離して供給する。９は転写チャージャで、送り込まれた記 録紙に、感光体ベルト１上のトナー像を転写する。10は定着装置で、記録紙に転 写されたトナー像を加熱、定着する。定着された記録紙は排紙ローラにより排出 される。一方、転写後の感光体ベルト１に残留する残留トナーはクリーニング部 でクリーニングブレード11により掻き落され、廃棄されるトナーとして、廃トナ ータンク部12に回収される。13は除電部（ランプ）で、感光体ベルト１に光を照 射して残留する電荷を除去し、次の記録プロセスに備える。

【０００３】 この従来例は、除電部13の前段に、廃トナータンク部12とトナー補給タンク部 ８とを隣接して一体化したＣＴＭ(クリーナ・トナー・マガジン)20を交換可能に 配置したものである。このようにすると、ＣＴＭ20をコンパクトな構造にするこ とができ、交換が容易で、かつ輸送効率がよくなる。しかしこの場合、トナー補 給タンク部８と現像ユニット７とが離れるので、トナー補給タンク部８内に、そ の一端に設けられたトナー搬出口21にトナーを移動させる搬出機構22を設けると 共に、トナー搬出口21から現像ユニット７の搬入口までトナーを搬送する搬送機 構23と、現像ユニット７の搬入口に搬送されたトナーを現像ユニットの主走査方 向に均一に補給する補給機構24とを設けている。

【０００４】 なお、トナー補給タンク部８と現像ユニット７とを上下方向に配置し、搬送機 構23の代りにトナー補給タンク部８のトナー搬出口21から落下ダクトを通してト ナーを自然落下させ、現像ユニット７に供給するようにしてもよい。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、トナー補給タンク部８から現像ユニット７のトナー搬入口へ供給さ れたトナーを現像ユニットの主走査方向に均一に補給する補給機構を提供するこ とを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、まず第１の構成は、トナー搬入口から現像ユニッ トの主走査方向に延び、一方の側壁がトナー搬入口側は低く他方の側が高くなっ た傾斜壁付きＵ字型ガイドと、このＵ字型ガイド内に設置されトナー搬入口から 供給されたトナーを他方の側へ搬送するスクリューとからなるものである。

【０００７】 また、第２の構成は、トナー搬入口から現像ユニットの主走査方向に延び、一 方の側壁にトナー搬入口側は密で他方の側が粗になるように孔が設けられたＵ字 型ガイドと、このＵ字型ガイド内に設置されトナー搬入口から供給されたトナー を他方の側へ搬送するスクリューとからなるものである。

【０００８】

【作用】

上記いずれの構成の場合も、現像ユニットのトナー搬入口へ供給されたトナー をスクリューでＵ字型ガイドの他方の側へ搬送するが、他方の側までトナーが一 杯になると、このトナーが、第１の構成では傾斜壁からオーバーフローし、また 、第２の構成では粗密に形成された孔から溢れ出る。その結果、現像ユニットの 主走査方向に均一に補給されることになる。逆に言えば、均一に補給されるよう に、壁の傾斜や孔の粗密を実験により求め、設定する。

【０００９】

【実施例】

以下、図面を参照して実施例を詳細に説明する。図１は本考案の一実施例のト ナー補給機構を示したもので、31は現像ユニットのトナー搬入口、32はトナー搬 入口31から現像ユニットの主走査方向に延び、一方の側壁がトナー搬入口側の幅 はｔと低く他方の側がＴと高くなった傾斜壁32ａを有するＵ字型ガイド、33はＵ 字型ガイド32内に設置されトナー搬入口から供給されたトナーを他方の側へ搬送 するスクリューである。

【００１０】 このように構成された本実施例では、トナー搬入口31から供給されたトナーを スクリュー33の回転により奥側へ搬送していくと、やがて全体的に一杯になり、 傾斜壁32ａからオーバーフローする。そのオーバーフローしたトナーは、結果的 に現像ユニットの主走査方向に均一に補給されることになる。

【００１１】 図２は、本考案の他の実施例のトナー補給機構を示したものである。本実施例 では、図１の傾斜壁を有するＵ字型ガイドの代りに、一方の側壁にトナー搬入口 側は密で他方の側が粗になるように孔35が設けられたＵ字型ガイド34を使用した ものである。

【００１２】 このように構成された本実施例においても、各孔35から溢れ出るトナーが、結 果的には、現像ユニットの主走査方向に均一に補給されることになっている。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、トナー補給タンク部から現像ユニット のトナー搬入口へ供給されたトナーを現像ユニットの主走査方向に均一に補給す ることができ、現像むらのない記録を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のトナー補給機構の斜視図で
ある。

【図２】本考案の他の実施例のトナー補給機構の斜視図
である。

【図３】クリーナ・トナー・マガジンを備えた従来例の
電子写真記録装置の構成図である。

【符号の説明】

31 … トナー搬入口、 32,34 … Ｕ字型ガイド、 32ａ
… 傾斜壁、 33 … スクリュー、 35 … 孔。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 循環移動する感光体に静電潜像を形成
   し、これにトナーを着けて現像し、このトナー像を記録
   紙に転写して記録する電子写真記録装置であって、転写
   後の感光体に残留するトナーを除去して収容する廃トナ
   ータンク部とトナーを現像ユニットへ供給するトナー補
   給タンク部とを一体化したクリーナ・トナー・マガジン
   と、前記トナー補給タンク部から現像ユニットへ供給さ
   れたトナーを前記現像ユニットのトナー搬入口から現像
   ユニットの主走査方向に均一に補給する補給機構とを備
   えた装置において、 前記補給機構は、前記トナー搬入口から現像ユニットの
   主走査方向に延び、一方の側壁がトナー搬入口側は低く
   他方の側が高くなった傾斜壁付きＵ字型ガイドと、該Ｕ
   字型ガイド内に設置されトナー搬入口から供給されたト
   ナーを他方の側へ搬送するスクリューとからなることを
   特徴とする電子写真記録装置。
2. 【請求項２】 循環移動する感光体に静電潜像を形成
   し、これにトナーを着けて現像し、このトナー像を記録
   紙に転写して記録する電子写真記録装置であって、転写
   後の感光体に残留するトナーを除去して収容する廃トナ
   ータンク部とトナーを現像ユニットへ供給するトナー補
   給タンク部とを一体化したクリーナ・トナー・マガジン
   と、前記トナー補給タンク部から現像ユニットへ供給さ
   れたトナーを前記現像ユニットのトナー搬入口から現像
   ユニットの主走査方向に均一に補給する補給機構とを備
   えた装置において、 前記補給機構は、前記トナー搬入口から現像ユニットの
   主走査方向に延び、一方の側壁にトナー搬入口側は密で
   他方の側が粗になるように孔が設けられたＵ字型ガイド
   と、該Ｕ字型ガイド内に設置されトナー搬入口から供給
   されたトナーを他方の側へ搬送するスクリューとからな
   ることを特徴とする電子写真記録装置。