JP3462823B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3462823B2
JP3462823B2 JP2000002496A JP2000002496A JP3462823B2 JP 3462823 B2 JP3462823 B2 JP 3462823B2 JP 2000002496 A JP2000002496 A JP 2000002496A JP 2000002496 A JP2000002496 A JP 2000002496A JP 3462823 B2 JP3462823 B2 JP 3462823B2
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隆輝 亀井
信希 宮地
剛史 渡邉
力 石原
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Kyocera Mita Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を実行する複写機、ファクシミリおよびプリンタ等の画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置としての複写機1
00は、図14に示すように、光導電性を有する感光体
ドラム101の周囲に、この感光体ドラム101の回転
方向に沿って順に、コロナ放電によって感光体ドラム1
01の表面に所定電位を与える帯電器102、所望の画
像に対応する光を照射することにより感光体ドラム10
1の表面電位を選択的に減衰させて静電潜像を形成する
露光器103、感光体ドラム101の表面に形成された
静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現
像器104、感光体ドラム101上に形成されたトナー
像を転写用紙上に転写する転写ローラ105、感光体ド
ラム101の表面に残留したトナーを除去するクリーニ
ングブレード106および、感光体ドラム101の表面
電荷をランプ光によって除電する除電器107が配置さ
れている。この転写ローラ105でトナー像が転写され
た用紙は、熱ローラ108と加圧ローラ109(定着
部)で熱と圧力が加えられてトナー像が定着された後
に、排紙ローラ110によって排紙トレー111上に胴
内排出されるようになっている。
【0003】このような画像形成装置の帯電器102
は、図15に示すように、帯電ワイヤ112と、シール
ド部材113と、グリッド114とを有しており、帯電
器102は、帯電ワイヤ112からのプラスコロナ放電
によってグリッド114を介して感光体ドラム31の表
面層を所定の+電位に帯電させるようになっている。帯
電ワイヤ112は、感光体ドラム101の幅方向に亘っ
て配設され、高電圧が印加される。シールド部材113
は、感光体ドラム101の表面側に開口する箱体状に構
成されると共に、その箱体内側に帯電ワイヤ112を収
容するものである。グリッド114は、シールド部材1
13の開口部に設けられている。
【0004】帯電器102では、帯電ワイヤ112に電
流を流してコロナ放電を繰り返すうちに、帯電ワイヤ1
12の表面に、装置内を浮遊しているシリカ(Si
2)やトナーなどが放電生成物として付着してしま
う。これによって、帯電ワイヤ112からのコロナ放電
にむらが生じ、感光体ドラム101の表面を均一に帯電
させることができなくなる。そのことが、画像形成時に
濃度むらとなり、さらに用紙への画像転写時に画像不具
合となって現れてしまう。
【0005】このため、ユーザは、帯電ワイヤ112の
長手方向に沿って帯電ワイヤ112を挟持した拭取部材
を往復運動させて、帯電ワイヤ112に付着したシリカ
などの放電生成物を拭取る清掃作業を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような清
掃作業では、帯電ワイヤ112に沿って拭取部材を動か
すため、帯電ワイヤ112の長手方向に亘って、拭取ら
れた放電生成物がまとまって感光体ドラム101の表面
やグリッド114などに付着する虞があった。放電生成
物が感光体ドラム101の表面などに付着すると、感光
体ドラム101の表面を均一に帯電させることができな
くなる。そのことが、画像形成時に濃度むらとなり、さ
らに用紙への画像転写時に画像不具合となって現れてし
まう。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みて為されたもの
で、清掃作業によって感光体表面が汚れるのを防止する
ことにより感光体表面への均一な帯電を行うことができ
て画像不具合を防止することができる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の発
明は、感光体の幅方向に張架され、高電圧が印加される
ことにより前記感光体表面を所定電位に帯電させる帯電
ワイヤを備えた画像形成装置において、前記帯電ワイヤ
と、この帯電ワイヤに当接するようにして所定の静止位
置に固定された清掃具とが設けられ、帯電ワイヤを張架
した状態でその長手方向に清掃具に対してスライドさせ
るべく、前記帯電ワイヤと共にスライド可能に構成され
た帯電ユニットと、前記帯電ユニットが前記帯電ワイヤ
の長手方向の何れか一の方向にスライド移動するように
前記帯電ユニットを付勢する付勢手段と、前記付勢手段
が当接する側とは反対側の前記帯電ユニット端部に設け
られた開口部と、この開口部に係合又は係合解除する方
向に回動する爪部材とを備え、この爪部材と開口部とが
係合した状態のときに、前記付勢手段による付勢力に抗
して前記帯電ユニットのスライド移動を規制するユニッ
トロック手段と、前記ユニットロック手段の爪部材を前
記開口部との係合が解除される方向に回動させるユニッ
トロック解除手段とを備えたものである。
【0009】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の画像形成装置であって、前記ユニットロック解除
手段は、トナー補給用のトナーカートリッジが固定され
るカートリッジ固定部材に固定された棒状部材からな
り、このカートリッジ固定部材がトナーカートリッジの
固定が解除される側に移動することに連動して、前記ユ
ニットロック手段の爪部材と前記開口部との係合が解除
されるものである。
【0010】本願請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載の画像形成装置であって、前記ユニットロック解除
手段は、一端側がカートリッジ固定部材に固定された棒
状部材からなり、この棒状部材の他端側の先端部には爪
部が形成され、カートリッジ固定部材が前記トナーカー
トリッジ固定解除側に移動したときに、この爪部が前記
ユニットロック手段の爪部材に係合することよって、当
該爪部材が前記開口部との係合が解除される側に回動さ
れるものである。
【0011】これらの構成により、帯電ワイヤに当接す
る清掃具を所定の静止位置に固定したまま帯電ワイヤを
張架された状態で清掃具に対してスライド動作させるこ
とにより、帯電ワイヤの清掃作業を行うようにしている
ので、帯電ワイヤに付着した放電生成物は、必ず前記所
定の静止位置で拭取られ、広範囲に撒き散らされること
がない。このため、帯電ワイヤから拭取られた放電生成
物によって感光体表面などの周りの部材が汚れてしまう
ことを軽減することができ、これにより、感光体表面を
均一に帯電させ、画像不具合を防止することが可能とな
る。
【0012】また、移動手段を用いて帯電ワイヤを移動
させることで、帯電ワイヤの清掃作業を容易に行うこと
が可能となる。
【0013】さらに、ユニットロック解除手段によっ
て、帯電ユニットのロックを解除することで、帯電ユニ
ットは付勢手段によって自動的にスライド動作を行うた
め、帯電ワイヤの清掃作業をさらに容易に行うことがで
きる。
【0014】本願請求項4に記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記付勢手段による付勢方向とは反対方向への前記帯電
ユニットの移動を規制するユニット移動規制手段と、前
記帯電ユニットを、前記感光体の全幅に亘って、前記付
勢手段による付勢方向に最後まで移動させたときに、前
記ユニット移動規制手段による帯電ユニットの移動規制
を解除する規制解除手段とを更に有したものである。
【0015】本願請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載の画像形成装置であって、前記ユニット移動規制手
段は、斜面及び直角面からなる直角三角形状に構成され
て前記帯電ユニットにそのスライド移動方向に複数並設
された係合爪と、前記帯電ユニットが前記付勢手段によ
る付勢方向にスライド移動した時に、係合爪の斜面に沿
って端部が移動するように回動可能に軸支された棒状の
ロック爪部材と、このロック爪部材の軸支点を回動中心
として、係合爪の斜面に接触するロック爪部材の端部を
前記付勢手段による付勢方向とは反対方向に付勢する巻
ばねと、ロック爪部材の端部が係合爪の直角面によって
前記付勢手段による付勢方向とは反対方向に押圧された
場合におけるロック爪部材の回転を阻止するストッパと
を備え、前記規制解除手段は、前記帯電ユニットにおけ
る前記付勢手段に当接する側の端部付近に前記係合爪よ
りも背が高く形成され、前記帯電ユニットを前記感光体
の全幅に亘って前記付勢手段による付勢方向に最後まで
移動させたときに前記ロック爪部材を押圧して前記係合
爪との係合が解除される位置まで回動させる終端爪と、
この終端爪によって前記係合爪との係合が解除される位
置に回動された前記ロック爪部材を保持するロック爪保
持部材とからなるものである。
【0016】これらの構成により、帯電ユニットを付勢
方向に移動させ始めると、前記感光体の全幅に亘って、
前記付勢手段による付勢方向に最後まで移動させない限
り、帯電ユニットを元の収納状態に戻せないようにロッ
クがかかるので、帯電ユニットと共に帯電ワイヤを感光
体の幅方向に亘って最後まで移動させた後に元の収納位
置に戻すという往復清掃動作が、ユーザの手によって確
実に行なわれ、清掃忘れがなくなる。
【0017】さらに、好ましくは、本発明の画像形成装
置において、帯電ユニットを動かす移動手段を自動制御
とすることもできる。この場合、移動手段は、清掃開始
信号を発生する清掃開始手段と、帯電ユニットを前記帯
電部材の長手方向に沿って移動可能とする帯電ユニット
移動機構と、帯電ユニット移動機構を駆動する駆動手段
と、清掃開始信号に基づいて駆動手段を駆動制御する駆
動制御手段とを備えていてもよい。また、好ましくは、
清掃開始手段は、カートリッジの固定または固定解除を
可能とするカートリッジ固定部材が固定解除側に位置す
るのを検知して清掃開始信号を出力する検知手段を有し
ていてもよい。
【0018】本願請求項6に記載の発明は、請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記所定の静止位置は、前記感光体表面真上から外れた
位置とされ、かつ、前記清掃具の下方位置には受皿が配
設されているものである。
【0019】この構成により、清掃具が感光体表面真上
から外れた位置に配設されていれば、清掃具で帯電ワイ
ヤを拭取る際に、清掃具から帯電ワイヤの付着物が脱落
したとしても、その脱落した付着物が感光体表面を汚す
可能性が少なく、感光体表面を均一な帯電として画像不
具合を防止することが可能となる。
【0020】また、清掃具で帯電ワイヤを拭取る際に、
清掃具から帯電ワイヤの付着物が脱落したとしても、そ
の下方の受皿にてその付着物を受けることができるた
め、帯電ワイヤから拭取られた付着物によって感光体表
面などの周りの部材が汚されることを軽減し、感光体表
面を均一な帯電として画像不具合を更に確実に防止する
ことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下においては、まず、本発明に
かかる画像形成装置を複写機に適用した一実施形態の全
体的な構成について説明した後、本発明の特徴部分にか
かる構成、すなわち帯電ワイヤの清掃装置について説明
する。
【0022】図1は、本発明にかかる画像形成装置を複
写機に適用した一実施形態の全体断面図である。図1に
おいて、複写機1は、装置本体2と、装置本体2の上部
に開閉自在に装着された原稿押え3とを有している。こ
の装置本体2には、下部に配設された給紙部10と、こ
の給紙部10の上方に配設された用紙搬送部20と、こ
の用紙搬送部20の上方に配設された画像形成部30
と、この画像形成部30よりも用紙搬送下流側に配設さ
れた定着部40と、これらの画像形成部30および定着
部40の上方に配設された光学系部材などからなる画像
読取部50とを備えている。
【0023】給紙部10は、給紙カセット11または1
2に積層載置された転写用紙13を、円弧外周部(略半
円形状)を有する給紙ローラ14の回転動作によって給
紙カセット11または12の出口側(図1の左側)に送
り出すとともに、給紙カセット11,12の幅方向両端
上部にそれぞれ設けられたさばき爪(図示せず)によっ
てさばくことにより、最上位置の転写用紙13を1枚ず
つ用紙搬送部20側に給紙するようになっている。
【0024】用紙搬送部20は、給紙部10から給紙さ
れた転写用紙13を搬送ローラ対21およびレジストロ
ーラ対22などによって画像形成部30に向けて搬送す
るようになっている。また、用紙搬送部20は、画像形
成部30で画像形成がなされた転写用紙13を定着部4
0から分岐爪23によって排出ローラ対24側に案内
し、さらに、転写用紙13を排出ローラ対24によって
排出トレイ25上に排出するようになっている。なお、
本実施形態にかかる複写機では、用紙両面への画像形成
の場合には、片面側への画像形成を終えた転写用紙13
を排出ローラ対24側に一旦導き、排出ローラ対24を
反転させてその搬送方向をスイッチバックしてから分岐
爪28、両面搬送路29を介して再び画像形成部30に
搬送することによって転写用紙13の両面に画像形成を
行うことができるようになっている。
【0025】画像形成部30は、電子写真プロセスによ
って感光体ドラム31上に所定のトナー像を形成し、そ
れを転写用紙13上に転写するものである。画像形成部
30の構成は、回転可能に軸支された光導電性を有する
感光体ドラム31と、この感光体ドラム31の周囲にそ
の回転方向に沿って、帯電器32、露光器33、現像器
34、転写器35、クリニング装置36および除電ラン
プ37とを備えている。
【0026】露光器33は、後述する画像読取部50に
よって読み取られた原稿の画像データに応じて強弱が付
けられたレーザ光Rを、レーザ発光器331から出力し
てポリゴンミラー332および反射鏡333を介して感
光体ドラム31上に照射するようになっている。この照
射されたレーザ光Rにより、感光体ドラム31の表面電
位を選択的に減衰させて、この感光体ドラム31の表面
に、原稿画像データに応じた静電潜像を形成させるもの
である。この光照射は、ポリゴンミラー332によっ
て、帯電器32と現像器34の間の、回転する感光体ド
ラム31の幅方向に繰り返して走査される。
【0027】現像器34は、レーザ光Rにより感光体ド
ラム31上の+電荷の失われた静電潜像の部分に、プラ
ス帯電したトナーを静電気的に付着させるようになって
いる。これによって、感光体ドラム31上に形成されて
いた静電潜像がトナーにより現像されて、感光体ドラム
31の表面に可視像としてトナー像が形成されるもので
ある。
【0028】転写部35は、感光体ドラム31に非接触
状態にて対向配置された転写ローラ351によって、転
写用紙13の裏面からマイナスコロナ放電を行って、感
光体ドラム31上に形成されているトナー像を静電的に
転写用紙13上に転写させるようになっている。
【0029】クリーニング装置36は、転写後の感光体
ドラム31の表面に付着している残留トナーを回収する
ものである。
【0030】除電ランプ37は、感光体ドラム31の長
手方向(幅方向)に亘って複数個のLEDランプが1列
または複数列に並んたアレイ状に構成されている。この
除電ランプ37は、ランプ光を感光体ドラム31の表面
上に照射して、感光体ドラム31の表面の残留電荷を除
去するものである。
【0031】定着部40は、この画像形成部30の用紙
搬送方向の下流側に配置され、画像形成部30において
トナー像が転写された転写用紙13を、加熱ローラ41
と、この加熱ローラ41に押し付けられる加圧ローラ4
2とで挟んで熱加圧し、転写用紙13上にトナー像を溶
着させて定着させるものである。
【0032】画像読取部50は、コンタクトガラス51
上に載置された原稿に、露光ランプ52から光を照射
し、その反射光を反射鏡53,54,55、さらにレン
ズ56を介してCCDラインセンサ等からなる光電変換
部57に導くことにより、原稿の画像情報を読み取るも
のである。なお、露光ランプ52および反射鏡53は走
査動作部を構成しており、この走査動作部が、所定の速
度で図1の左右方向に移動することにより、コンタクト
ガラス51上に載置された原稿の全面を走査し、原稿全
面の画像情報を読み取ることができるようになってい
る。
【0033】ここで、帯電器32の構成について詳細に
説明した後に、本発明の特徴部分にかかる帯電ワイヤの
清掃装置について説明する。帯電器32は帯電ユニット
に構成されており、図2および図3に示すように、長尺
状箱体のシールド部材321と、シールド部材321の
感光体ドラム31側に配設されたグリッド322と、シ
ールド部材321内に張架されたコロナ放電用の帯電ワ
イヤ323とを備え、帯電ワイヤ323に高電圧(4〜
6KV)を印加して発生するプラスコロナ放電によっ
て、感光体ドラム31の表面に対向したグリッド322
を介して感光体ドラム31の表面層(OPC層)を所定
の+電位に帯電させるものである。また、帯電器32に
は、後述する帯電ワイヤ323の清掃装置80が配設さ
れている。
【0034】シールド部材321は、一方端側に鍔部3
21aを有し、感光体ドラム31の幅方向(矢印Aの前
後方向)に亘って配設された長尺状箱体に構成されてい
る。この長尺状箱体は、感光体ドラム31の幅方向に亘
って感光体ドラム31の表面側に開放された長尺の開口
部321bが形成され、また、この開口部321bの対
向面側の中央にも開口部321cが形成されている。さ
らに、この長尺状箱体は、矢印Aの前後方向に収容外枠
部材(図示せず)でガイドされて、収容外枠部材内に対
して挿抜自在にスライドするようになっている。さら
に、この長尺状箱体の外面は絶縁材料の樹脂材料で構成
され、その内面は金属材料でシールド構成されて、所定
電圧(例えば800V)が印加されている。
【0035】グリッド322は上記開口部321bに配
設されて、シールド部材321のシールド(内面)と同
電圧(800V)が印加されている。
【0036】帯電ワイヤ323は、シールド部材321
内に収容されて、感光体ドラム31の幅方向に亘って張
架されており、高電圧(例えば4〜5KV)が印加され
てプラスコロナ放電を発生させるものである。帯電ワイ
ヤ323への給電は、ワイヤの一側端部分に端子部を設
け、この端子部に押接する板ばね状の接触片(図示せ
ず)から行なわれ、定電流制御が為されるようになって
いる。
【0037】清掃装置80は、拭取部材としての清掃具
811などを有する清掃部材81と、帯電器32(帯電
ユニット)を矢印Bの方向に付勢する付勢手段82と、
この付勢手段82による付勢力に抗して帯電器32の移
動をロックするユニットロック手段831と、帯電器3
2のロックを解除するユニットロック解除手段832と
を有しており、内部に帯電ワイヤ323を張架した帯電
器32側が付勢手段82の付勢力によって矢印Bの方向
に移動するときに、清掃具811により帯電ワイヤ32
3を拭取って清掃するものである。これら付勢手段8
2、ユニットロック手段831およびユニットロック解
除手段832により、帯電器32をその長手方向に移動
させる移動手段が構成されている。また、清掃装置80
は、後述するユニット移動規制・規制解除手段84を有
している。
【0038】また、清掃部材81は、金属片およびスポ
ンジ部材からなる清掃具811と、清掃具811を下方
から受ける受皿812と、この受皿812を上記収容外
枠部材に固定する連結部材813とを備えている。この
ように、清掃部材81は上記収容外枠部材に取り付けら
れて所定の静止位置(以下、清掃位置Xという)に固定
されている。この清掃位置Xは、感光体ドラム31の幅
Aの外側であって、清掃具811および受皿812の直
下には感光体ドラム31の表面が位置せず、感光体ドラ
ム31の帯電に邪魔にならない位置である。
【0039】清掃具811は、ばね性を有し内側に付勢
するように曲げられた金属片(図示せず)が外側に設け
られ、この金属片でスポンジ部材(または汚れがひどい
場合にはサンドペーパー)などを介して、帯電ワイヤ3
23を例えば上下または左右などから挟み込んで当接す
るようになっている。
【0040】受皿812は、その中央部から上記清掃具
811を上方に支持するようになっており、清掃具81
1で拭取られた帯電ワイヤ323の汚れ(付着物)を受
けるようになっている。
【0041】連結部材813は、その下方一端側が受皿
812の外周縁部に固定され、その上方側が受皿812
の上方中央部に一旦曲げられた後に上方に延設され、そ
の上方端部が上側の上記開口部321cを通して帯電器
32の外部の収容外枠部材(図示せず)に固定されてい
る。
【0042】付勢手段82は、図3に示すようなばね部
材などの弾性部材で構成されている。このばね部材は、
シールド部材321の奥側中央位置に配設され、矢印B
の方向に帯電器32(帯電ユニット)を付勢して移動さ
せ得るものである。
【0043】ここで、図4〜図10について簡単に説明
する。図4は帯電器32および清掃装置80の全体構成
を模式的に示す平面図、図5はトナーカートリッジセッ
ト状態を模式的に示す要部正面図、図6は図5の平面
図、図7はそのセット解除状態を模式的に示す要部正面
図、図8は図7の平面図、図9および図10はユニット
ロック手段831およびユニットロック解除手段832
の各状態を示す平面図である。
【0044】ユニットロック手段831は、付勢手段8
2による帯電器32の矢印Bの方向への付勢力に抗して
帯電器32の移動をロックするものである。このユニッ
トロック手段831は、図4に示すように、帯電器32
の鍔部321aに形成された開口部321dに挿通され
て、この開口部321dに係合する爪部材831aを有
している。この爪部材831aは、図9に詳細に示すよ
うに、軸部材831cによって矢印D1の方向(係合解
除方向)、矢印D2の方向(係合方向)に回動可能に軸
支され、更に巻ばね831bによって矢印D2の方向に
付勢されている。
【0045】トナーカートリッジ85は、図5および図
6に示す所定のセット位置にセットされた状態で、内部
のトナーが無くなるまで現像器34にトナーが補給され
るものである。トナーが無くなってトナーエンプティ表
示が為されると、トナーカートリッジ85ごと交換する
ようになっている。
【0046】カートリッジ固定部材86は、トナーカー
トリッジ85をセットするカートリッジセット位置(図
5および図6)と、トナーカートリッジ85を交換可能
とするカートリッジ取出位置(図7および図8)との間
で矢印Cの方向または矢印Cとは反対方向にスライド自
在に構成されている。トナーカートリッジ85は、カー
トリッジ取出位置において収納開口部852からカート
リッジ固定部材86上に載置することが可能になってい
る。このとき、カートリッジ固定部材86の嵌合凹部8
61内にはトナーカートリッジ85の脚部851が嵌合
されて、トナーカートリッジ85がカートリッジ固定部
材86上に載置されている。トナーカートリッジ85が
載置されたカートリッジ固定部材86を矢印Cとは反対
方向にユーザがスライドさせると、トナーカートリッジ
85は左側のセット位置の左側縁部852a内に移動す
るようになっている。
【0047】ユニットロック解除手段832は、トナー
補給用のトナーカートリッジ85の固定を可能とするカ
ートリッジ固定部材86の固定解除側(矢印Cの方向)
への移動に連動してユニットロック手段831のロック
解除を行うようになっている。また、ユニットロック解
除手段832は、ユニットロック手段831のロック解
除により帯電ユニット(帯電器32)全体を矢印Bの方
向に移動させるのを開始するものである。このように、
これらのユニットロック手段831およびユニットロッ
ク解除手段832により移動制御手段83が構成され、
移動制御手段83によって帯電器32の移動・停止が機
械的に制御されるものである。
【0048】また、ユニットロック解除手段832は、
一端側がカートリッジ固定部材86に固定された棒状部
材から構成されている。この棒状部材の他端側先端部に
は、傾斜部832aおよび爪部832bが形成されてい
る。そして、このユニットロック解除手段832は、図
9(a)および図9(b)に示すように、矢印Cの方向
へ移動することにより前記爪部832bが爪部材831
aに係合して、この爪部材831aを係合解除側(ロッ
ク解除側;図9(b)の矢印方向D)に回動させ得るよ
うになっている。また、ユニットロック解除手段832
は、図10(a)および図10(b)に示すように、上
記矢印Cとは反対方向C1に移動することにより、前記
部832aが爪部材831aを押圧しつつ乗り越えて、
爪部832bと爪部材831aとが係合可能な状態(図
10(b)に示す状態)に戻せるようになっている。
【0049】ユニット移動規制・規制解除手段84は、
付勢手段82による付勢方向(矢印Bの方向)とは反対
方向にのみ帯電器32の移動を規制するユニット移動規
制手段と、帯電器32を感光体ドラム31の全幅に亘っ
て最後までユーザが付勢方向に移動させると、ユニット
移動規制手段による帯電器32の移動の規制を解除する
規制解除手段とを有し、ユーザが帯電器32を最後まで
引き出して始めて、ユーザが帯電器32を元の収納位置
に戻せるように構成している。このユニット移動規制手
段は、図4に示すように、複数の鋸歯状の係合爪841
と、係合爪841に対して係合または係合解除を可能と
するロック爪手段842とを有している。
【0050】係合爪841は斜面841aと直角面84
1bよりなる直角三角形状に構成され、帯電器32の一
側面の長手方向に沿って手前側(鍔部321a側)から
奥側(矢印Bとは反対方向)に所定ピッチで斜面841
a側が鍔部321a側に向くように順次並んで配設され
ている。
【0051】ロック爪手段842は、略中央部で回動自
在に軸支された棒状の爪部材842bと、爪部材842
bをその長手方向の略中央位置を回動中心として図4の
矢印Fの方向に付勢する巻ばね842cと、爪部材84
2bの起立状態に保持するべく爪部材842bの回動を
阻止するストッパ842dとを有している。このため、
ロック爪手段842は、帯電器32と共に矢印Bの方向
に移動する係合爪841に対しては爪部材842bが係
合爪841を乗り越えるように回動することで帯電器3
2が矢印B方向に移動するのを許可すると共に、矢印B
とは反対方向に帯電器32と共に移動する係合爪841
に対しては爪部材842bが係合爪841と係合するこ
とで矢印Bとは反対方向への帯電器32の移動を阻止す
るようにしている。この爪部材842bには、係合爪8
41の斜面841aと当接可能とする傾斜部842aが
一方の先端側に設けられており、傾斜部842aにより
爪部材842bが係合爪841を乗り越えて回動しやす
く構成している。
【0052】上記規制解除手段は、ロック爪手段842
が帯電器32の側壁と平行な方向になるまで回動させる
終端爪843と、ロック爪手段842が帯電器32の側
壁と平行な方向になる係合解除位置を保持可能とするロ
ック爪保持部材844とを有している。
【0053】終端爪843は、帯電器32の側壁におい
て、複数の係合爪841よりも奥側に配設され、上記複
数の係合爪841よりも背が高く構成されている。この
終端爪843は、帯電器32を矢印Bの方向に感光体ド
ラム31の幅方向に亘って最後まで引き抜くことにより
爪部材842bを押圧して、図11に示すように爪部材
842bを帯電器32の側壁と平行な係合解除位置ま
で、回動軸842eを回動中心として矢印F1の方向に
回動させるようになっている。
【0054】ロック爪保持部材844は、図12のaに
示すようにL字状に構成され、図12のbに示す回動軸
844bを回動中心として回動自在に軸支された保持部
材844aと、保持部材844aを矢印Eとは反対方向
に付勢する巻ばね(図示せず)と、この巻ばねの付勢力
に抗して保持部材844aが図12のbに示す所定方向
に位置するように回動を阻止するストッパ(図示せず)
とを有している。保持部材844aの一方端部側には、
爪部材842bを所定方向に保持する保持凹部844c
が設けられており、この保持凹部844cにより爪部材
842bを係合爪841に対して係合フリー状態に保持
することで、帯電器32を元の収納位置に容易に押し戻
すことができるようになっている。爪部材842bが保
持凹部844c内に嵌まりやすいようにするため、保持
凹部844cの入口部分844eはテーパ形状となって
いる。また、保持部材844aの他方端面側には係合解
除用の傾斜面844dが設けられている。
【0055】帯電ユニット往復移動許可手段84は、上
記ユニット移動規制手段および規制解除手段の他に、リ
セット手段として、ロック爪手段842をその係合解除
位置(前後方向;帯電器32の側壁に平行な方向)から
元の係合位置(左右方向;帯電器32の側壁に直交する
方向)に戻すロック爪保持解除部材845を有してい
る。
【0056】ロック爪保持解除部材845は突起部で構
成され、この突起部は保持部材844aの傾斜面844
dに対応した鍔部321aの裏面位置に設けられてい
る。ロック爪保持解除部材845は、帯電器32を収納
枠部材内の元の収納位置に戻すときに、帯電器32の鍔
部321aの裏面に設けられた突起部が傾斜面844d
を押圧して保持部材844aを保持凹部844cと共に
矢印Eの方向に回動させて、爪部材842bの保持凹部
844cへの嵌合を外すようになっている。
【0057】上記構成により、まず、原稿押え3を開け
てコンタクトガラス51上に原稿面を下にして原稿を載
置する。プリントを指令するプリントキースイッチをオ
ンすると、原稿面に光が照射され、その反射光を光電変
換部57に導いて原稿画像情報を読み取る一方、給紙部
10から給紙された転写用紙13は、レジストローラ対
22により所定のタイミングで転写部35に向けて搬送
される。
【0058】画像形成部30において、帯電器32で感
光体ドラム31の表面層を所定電位に帯電させ、画像読
取部50によって読み取られた原稿画像データに応じた
強弱のレーザ光Rを、帯電した感光体ドラム31上に照
射して静電潜像を形成させ、その静電潜像をトナーによ
り現像したトナー像を、レジストローラ対22により所
定のタイミングで搬送されてきた転写用紙13上に転写
ローラ351にて転写させる。
【0059】その後、転写用紙13は、加熱ローラ41
および加圧ローラ42によって熱加圧されてトナー像を
定着させた後に、分岐爪23から排出ローラ対24によ
って排出トレイ25上に排出される。
【0060】このとき、画像形成部30では、感光体ド
ラム31の表面に付着している残留トナーをクリーニン
グ装置36の先端で回収し、さらに、除電ランプ37か
らのランプ光によって感光体ドラム31の表面上の残留
電荷が除電されている。
【0061】ここで、トナーカートリッジ85を交換す
る際に行なわれる帯電ワイヤ323の清掃作業について
説明する。まず、トナーエンプティ表示が為され、トナ
ーカートリッジ85を交換する際に、図5および図6に
示すトナーカートリッジ85のセット位置から図7およ
び図8に示すトナーカートリッジ85の取出位置まで、
カートリッジ固定部材86を矢印Cの方向に移動させる
と、トナーカートリッジ85も所定のセット位置から矢
印Cの方向に移動して収納開口部852からトナーカー
トリッジ85を取出すことができるようになる。
【0062】このとき、カートリッジ固定部材86を矢
印Cの方向に移動することに連動して爪部832bがユ
ニットロック手段831の爪部材831aを回動させ、
爪部材831aと開口部321dとの係合が解除され
る。
【0063】次に、付勢手段82としてのばね部材の付
勢力によって帯電器32が収容外枠内から矢印Bの方向
(ユーザから見ると手前側)に移動して出てくる。この
とき、帯電ワイヤ323を挟持した清掃具811を所定
の静止位置に固定したまま、帯電ワイヤ323が張架さ
れた状態で清掃具に対してその長手方向にスライドする
ことになって、帯電ワイヤ323の付着物が一定の清掃
位置Xにて清掃具811で拭取られる。これによって、
帯電ワイヤ323から拭取られた付着物は、清掃具81
1から脱落したとしても広範囲に撒き散らされることが
なく、かつ、その下方の受皿812で受けられていると
共に、さらにその下方には感光体ドラム31が位置して
いないことから、拭取られた付着物が感光体ドラム31
の表面などに付着するようなことはない。
【0064】さらに、収容外枠内から外に出てきた帯電
器32は、途中までしか出ていない場合にも、帯電器3
2の係合爪841が、収容外枠側に設けられた爪部材8
42bに引っかかって帯電器32を収容外枠内に戻すこ
とはできない。帯電器32を収容外枠内に戻すために
は、ユーザなどが帯電器32を最後まで引き出す必要が
ある。
【0065】帯電器32が最後まで引き出されると、帯
電器32に設けられた終端爪843でロック爪手段84
2の爪部材842bが押圧されて、帯電器32の側壁と
平行な方向の係合フリー状態になるまで爪部材842b
を図11に示すように矢印F1の方向に回動させる。こ
の回動時に、爪部材842bは保持凹部844c内に嵌
合して保持される。このようにして、爪部材842bが
係合爪841に対して係合フリーな状態で保持凹部84
4a内に保持されているため、ユーザなどが帯電器32
を収容外枠内に容易に押し込んで収容することができ
る。
【0066】このときにも、帯電ワイヤ323を挟持し
た固定側の清掃具811に対して、帯電ワイヤ323が
その長手方向に移動することになって、帯電ワイヤ32
3の付着物が清掃具811で拭取られる。これによって
帯電ワイヤ323から拭取られた付着物が清掃具811
から脱落したとしても広範囲に撒き散らされることがな
く、かつ、その下方の受皿812で受けられていると共
にさらにその下方には感光体ドラム31の表面が位置し
ていないことから、拭取られた付着物が感光体ドラム3
1に付着するようなことはない。
【0067】帯電器32が収容外枠内に最後まで押し込
まれるときに、ロック爪保持解除部材845の突起部が
ロック爪保持部材844の傾斜面844dを押圧し、保
持部材844aは保持凹部844cと共に回動して、爪
部材842bと保持凹部844cとの嵌合が外れる。こ
れにより、爪部材842bは巻ばね842cの付勢力に
よって元の係合可能な状態にリセットされる。
【0068】一方、ユーザなどは、新しいトナーカート
リッジ85を収納開口部852内に入れた後にカートリ
ッジ固定部材86をトナーカートリッジ85と共に矢印
Cとは反対方向のセット方向に移動させる。これによっ
て、トナーカートリッジ85は左側に寄せられて所定位
置にセットされる。このとき、図10のaに示すよう
に、ユニットロック手段831の爪部材831aに対し
て、ユニットロック解除手段832の傾斜部832aが
乗り上げて爪部材832bが爪部材831aに係合する
ことになる。
【0069】以上により、トナーカートリッジ85が空
になったときに、トナーカートリッジ85の交換を行う
べく、カートリッジ固定部材86を矢印Cの方向に移動
することに連動してユニットロック解除手段832の爪
部832bがユニットロック手段831の爪部材831
aを回動させ、爪部材831aと開口部321dとの係
合を解除する。これによって、清掃装置80は、清掃具
811により挟持された帯電ワイヤ323をその長手方
向に沿って移動させる拭取動作を、一定の清掃位置Xに
て行うことができる。これによって、帯電ワイヤ323
に付着した放電生成物は、清掃具811から脱落したと
しても広範囲に撒き散らされることがなく、かつ、その
下方の受皿812で受けられると共にさらにその下方に
は感光体ドラム31の表面が位置していないことから、
放電生成物の周りの部材、特に感光体ドラム31の表面
への付着を防止できて、感光体ドラム31の表面への均
一な帯電を行うことができ、さらには、画像むらなどの
画像不具合を防止することができるものである。
【0070】なお、本発明は、本実施形態に代えて以下
のような各種構成を採用することができるものである。
【0071】(1)本実施形態では、清掃具811の下
方位置に受皿812を設けたが、清掃部材81に受皿8
12を設けない場合にも、一定の清掃位置Xにて拭取動
作を行うことにより、拭取時に剥がれた付着物にて感光
体ドラム31の表面が汚れるのを防止することができる
本発明の効果を奏するものである。
【0072】(2)本実施形態では、付勢手段82とし
てばね部材を用いて、清掃具811で挟持した帯電ワイ
ヤ323を帯電器32と共に移動させるように構成した
が、これに限らず、付勢手段82としてゴムなどの弾性
部材であってもよい。
【0073】(3)本実施形態では、清掃部材81の清
掃具811が当接された帯電ワイヤ323側を帯電器3
2と共にばね部材の付勢力によって移動させて清掃を行
うようにしたが、ばね部材などの付勢手段82を用いず
とも、ユーザなどが手動で帯電器32を帯電ワイヤ32
3と共に感光体ドラム31の幅方向に亘って引き出した
後に元の収納状態に押し戻す往復運動で清掃を行うよう
にしても、拭取時に剥がれた付着物にて感光体ドラム3
1の表面が汚れるのを防止することができる本発明の効
果を奏するものである。
【0074】(4)本実施形態では、清掃具811が当
接された帯電ワイヤ323側を帯電器32と共にばね部
材により移動させて一定の拭取位置にて清掃を行うよう
にしたが、これに限らず、トナーカートリッジ85が空
になったときに、清掃開始手段としての清掃開始スイッ
チを操作することで、帯電ワイヤ323側を帯電器32
と共に自動的に手前側に引出した後に戻す往復移動させ
て清掃することもできる。
【0075】この場合の具体例として、例えば図13の
aに示すように、帯電ワイヤ323の清掃装置90は、
上記清掃開始スイッチ91と、上記実施形態と同様の清
掃具811が当接された帯電ワイヤ323側を帯電器3
2と共にその長手方向に亘って往復移動させる帯電ユニ
ット移動機構としての例えばボールねじ92と、このボ
ールねじ92を回転駆動する駆動手段としての例えばモ
ータ93と、清掃開始スイッチ91からの清掃開始信号
を受けてモータ93を回転制御する駆動制御手段94と
を備えている。これらのボールねじ92、モータ93お
よび駆動制御手段94により移動力発生手段を構成して
いる。
【0076】(5)上記具体例の清掃装置90の清掃開
始スイッチ91に代えて、清掃装置90aとして、トナ
ーカートリッジ85の取り外し時や、カートリッジ固定
部材86の矢印方向Cの移動時などに、これを検知して
清掃開始信号を発生する図13のaに破線で示したカー
トリッジ取外検知センサ91aを設けるようにしてもよ
い。この場合にも、上記清掃装置90と同様の自動移動
による効果を奏するもんである。カートリッジ取外検知
センサ91aとしては例えば光センサやリミットスイッ
チなどで構成し、トナーカートリッジ85の有無や、カ
ートリッジ固定部材86の移動状態に応じて清掃開始信
号を発生するようにすることができる。
【0077】(6)本実施形態のユニットロック解除手
段832に代えて、清掃装置90bとして、図13のb
に示すように、トナーカートリッジ85の有無や、カー
トリッジ固定部材86の矢印方向Cの移動などに応じて
清掃開始信号を発生するカートリッジ取外検知センサ9
1aと、この清掃開始信号に応じて帯電器32の移動を
規制しているユニットロック手段831のロック解除を
可能とするロック解除手段としてのソレノイド手段95
とを備えるようにしてもよい。ソレノイド手段95とし
て、その可動側先端部に、例えば、その清掃開始信号に
応じて爪部材831aと開口部321dとの係合または
係合解除を行う本実施形態と同様の傾斜部832aおよ
び爪部832bを設けるようにしてもよい。
【0078】(7)本発明を複写機1に適応させた場合
について説明したが、ファクシミリおよびプリンタ等の
他の画像形成装置にも適応させることができる。
【0079】(8)本実施形態では、感光体ドラム31
としたが、これに限らず、平面状の感光体であってもよ
い。
【0080】(9)本実施形態では、複写機は縦型搬送
レイアウト構成(用紙搬送方向が略上下方向)とした
が、これに限らず、複写機は横型搬送レイアウト構成
(用紙搬送方向が略水平方向)であってもよい。横型搬
送レイアウト構成は、転写ローラを感光体ドラムの略真
下に配設すると共に、感光体ドラムの水平方向位置から
反対側の水平方向位置まで感光体ドラムの回転方向に、
クリーニングブレード、除電器、帯電器、露光器および
現像器を順に配設するものである。
【0081】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至請求項3に
記載の発明によれば、帯電ワイヤに当接する清掃具を所
定の静止位置に固定したまま帯電ワイヤを張架された状
態で清掃具に対してスライド動作させることにより、帯
電ワイヤの清掃作業を行うようにしているため、帯電ワ
イヤに付着した放電生成物は、必ず前記所定の静止位置
で拭取られ、広範囲に撒き散らされることがない。この
ため、帯電ワイヤから拭取られた放電生成物によって感
光体表面などの周りの部材が汚れてしまうことを軽減す
ることができ、これにより、感光体表面を均一に帯電さ
せ、画像不具合を防止することができる。
【0082】また、移動手段を用いて帯電ワイヤを移動
させることで、帯電ワイヤの清掃作業を容易に行うこと
ができる。
【0083】また、ユニットロック解除手段によって、
帯電ユニットのロックを解除することで、帯電ユニット
は付勢手段によって自動的にスライド動作を行うため、
帯電ワイヤの清掃作業をさらに容易に行うことができ
る。
【0084】さらに、請求項4及び請求項5に記載の発
によれば、帯電ユニットを付勢方向に移動させ始める
と、帯電ワイヤの感光体との対向部分の全長が所定の静
止位置を通過するように、感光体の全幅に亘って帯電ワ
イヤを最後まで移動させない限り、帯電ユニットを元の
収納状態に戻せないようにロックがかかるため、帯電ユ
ニットと共に帯電ワイヤを感光体の幅方向に亘って最後
まで移動させた後に元の収納位置に戻すという往復清掃
動作の忘れを防止して、ユーザの手によって確実に行う
ことができる。
【0085】また、請求項6に記載の発明によれば、清
掃具が感光体表面真上から外れた位置に配設されていれ
ば、清掃具で帯電ワイヤを拭取る際に、清掃具から帯電
ワイヤの付着物が脱落したとしても、その脱落した付着
物が感光体表面を汚す可能性が少なく、感光体表面を均
一な帯電とすることができて画像不具合を防止すること
ができる。
【0086】さらに、清掃具で帯電ワイヤを拭取る際
に、清掃具から帯電ワイヤの付着物が脱落したとして
も、その下方の受皿にてその付着物を受けることができ
るため、帯電ワイヤから拭取られた付着物によって感光
体表面などの周りの部材が汚されることを軽減でき、感
光体表面を均一な帯電とすることができて画像不具合を
更に確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置を複写機に適用し
た一実施形態の全体断面図である。
【図2】図1の帯電器内における清掃具の構成を模式的
に示す正面図である。
【図3】図1の帯電器内における清掃具およびばね部材
の構成を模式的に示す側面図である。
【図4】図1の帯電器および清掃装置の全体構成を模式
的に示す平面図である。
【図5】トナーカートリッジセット状態を模式的に示す
要部正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】トナーカートリッジセット解除状態を模式的に
示す要部正面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】トナーカートリッジのセット解除時における図
4の移動制御手段の各状態を示す平面図であって、aは
係合状態を示す図、bは係合解除時の状態を示す図、c
は係合解除後の状態を示す図である。
【図10】トナーカートリッジのセット時における図4
の移動制御手段の各状態を示す平面図であって、aは係
合直前の状態を示す図、bは係合時の状態を示す図であ
る。
【図11】図4のロック爪手段の爪部材が係合フリー状
態に保持されている場合を模式的に示す平面図である。
【図12】図4のロック爪手段の爪部材の保持状態を模
式的に示す図であって、aはその平面図、bはその側面
図である。
【図13】図4とは別の実施形態における帯電ワイヤの
清掃装置の自動制御構成を示すブロック図である。
【図14】従来の複写機の要部縦断面構成を示す模式図
である。
【図15】図14の帯電器の断面構成を模式的に示す拡
大図である。
【符号の説明】
1 複写機 2 装置本体 13 転写用紙 30 画像形成部 31 感光体ドラム 32 帯電器 321 シールド部材 321a 鍔部 321d 開口部 322 グリッド 323 帯電ワイヤ 80,90,90a,90b 清掃装置 81 清掃部材具 811 清掃具 812 受皿 813 連結部材 82 付勢手段 83 移動制御手段 831 ユニットロック手段 831a 爪部材 831b 巻ばね 832 ユニットロック解除手段 832a 傾斜部 832b 爪部 84 ユニット移動規制・規制解除手段 841 係合爪 841a 斜面 841b 直角面 842 ロック爪手段 842a 傾斜部 842b 爪部材 842c 巻ばね 842d ストッパ 842e,844b 回動軸 843 終端爪 844 ロック爪保持部材 844a 保持部材 844c 保持凹部 844d 傾斜面 845 ロック爪保持解除部材 85 トナーカートリッジ 851 脚部 852 収納開口部 852a 左側縁部 86 カートリッジ固定部材 91 清掃開始スイッチ 91a カートリッジ取外検知センサ 92 ボールねじ 93 モータ 94 駆動制御手段 95 ソレノイド手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 力 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−68848(JP,A) 特開 平2−264975(JP,A) 特開 昭54−28639(JP,A) 実開 昭60−68557(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 21/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体の幅方向に張架され、高電圧が印
    加されることにより前記感光体表面を所定電位に帯電さ
    せる帯電ワイヤを備えた画像形成装置において、前記帯電ワイヤと、この帯電ワイヤに当接するようにし
    て所定の静止位置に固定された清掃具とが設けられ、帯
    電ワイヤを張架した状態でその長手方向に清掃具に対し
    てスライドさせるべく、前記帯電ワイヤと共にスライド
    可能に構成された帯電ユニットと、 前記帯電ユニットが前記帯電ワイヤの長手方向の何れか
    一の方向にスライド移動するように前記帯電ユニットを
    付勢する付勢手段と、 前記付勢手段が当接する側とは反対側の前記帯電ユニッ
    ト端部に設けられた開口部と、この開口部に係合又は係
    合解除する方向に回動する爪部材とを備え、この爪部材
    と開口部とが係合した状態のときに、前記付勢手段によ
    る付勢力に抗して前記帯電ユニットのスライド移動を規
    制するユニットロック手段と、 前記ユニットロック手段の爪部材を前記開口部との係合
    が解除される方向に回動させるユニットロック解除手段
    とを備えた ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ユニットロック解除手段は、トナー
    補給用のトナーカートリッジが固定されるカートリッジ
    固定部材に固定された棒状部材からなり、このカートリ
    ッジ固定部材がトナーカートリッジの固定が解除される
    側に移動することに連動して、前記ユニットロック手段
    の爪部材と前記開口部との係合が解除されることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ユニットロック解除手段は、一端側
    がカートリッジ固定部材に固定された棒状部材からな
    り、この棒状部材の他端側の先端部には爪部が形成さ
    れ、カートリッジ固定部材が前記トナーカートリッジ固
    定解除側に移動したときに、この爪部が前記ユニットロ
    ック手段の爪部材に係合することよって、当該爪部材を
    前記開口部との係合が解除される側に回動されることを
    特徴とする 請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段による付勢方向とは反対方
    向への前記帯電ユニットの移動を規制するユニット移動
    規制手段と、 前記帯電ユニットを、前記感光体の全幅に亘って、前記
    付勢手段による付勢方向に最後まで移動させたときに、
    前記ユニット移動規制手段による帯電ユニットの移動規
    制を解除する規制解除手段とを更に有した ことを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ユニット移動規制手段は、斜面及び
    直角面からなる直角三角形状に構成されて前記帯電ユニ
    ットにそのスライド移動方向に複数並設された係合爪
    と、前記帯電ユニットが前記付勢手段による付勢方向に
    スライド移動した時に、係合爪の斜面に沿って端部が移
    動するように回動可能に軸支された棒状のロック爪部材
    と、このロック爪部材の軸支点を回動中心として、係合
    爪の斜面に接触するロック爪部材の端部を前記付勢手段
    による付勢方向とは反対方向に付勢する巻ばねと、ロッ
    ク爪部材の端部が係合爪の直角面によって前記付勢手段
    による付勢方向とは反対方向に押圧された場合における
    ロック爪部材の回転を阻止するストッパとを備え、 前記規制解除手段は、前記帯電ユニットにおける前記付
    勢手段に当接する側の端部付近に前記係合爪よりも背が
    高く形成され、前記帯電ユニットを前記感光体の全幅に
    亘って前記付勢手段による付勢方向に最後まで移動させ
    たときに前記ロック爪部材を押圧して前記係合爪との係
    合が解除される位置まで回動させる終端爪と、この終端
    爪によって前記係合爪との係合が解除される位置に回動
    された前記ロック爪部材を保持するロック爪保持部材と
    からなることを特徴とする請求項4に 記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記所定の静止位置は、前記感光体表面
    真上から外れた位置とされ、かつ、前記清掃具の下方位
    置には受皿が配設されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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