JP2000010374A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000010374A
JP2000010374A JP10174814A JP17481498A JP2000010374A JP 2000010374 A JP2000010374 A JP 2000010374A JP 10174814 A JP10174814 A JP 10174814A JP 17481498 A JP17481498 A JP 17481498A JP 2000010374 A JP2000010374 A JP 2000010374A
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unit
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修 ▲高▼木
Osamu Takagi
Yoshiya Hashimoto
佳也 橋本
Hiroshi Murata
弘 村田
Kazuhisa Kimura
和久 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、転写媒体の搬送方向に沿って設け
られた複数の画像形成手段の並び方向に沿った装置の寸
法を短縮できる画像形成装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】カラー複写機は、用紙の搬送方向に沿って
4つの画像形成ユニットを並設した画像形成部を有して
いる。各画像形成ユニットは、搬送ベルトTに転接され
た感光体ドラム1を有している。画像形成部は、所定の
感光体ドラム1、この感光体ドラム1に対向された除電
装置7、帯電装置2、現像装置4、および1つ上流側の
感光体ドラムに対向されるクリーニング装置6を一体化
した作像ユニットSを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、転写媒体の搬送
方向に沿って複数の画像形成手段を並設した画像形成装
置に係り、特に、4色の画像をそれぞれ出力する4つの
画像形成ユニットを並設した電子写真方式のカラー複写
機やカラープリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11には、従来の画像形成装置とし
て、用紙P(転写媒体)の搬送方向に沿って4色分の画
像形成ユニットYa〜Yd(画像形成手段)を並設した
カラー複写機の構成を概略的に示してある。
【0003】各画像形成ユニットYa〜Ydは、像担持
体としての感光体ドラム1a〜1dをそれぞれ備えてい
る。各感光体ドラム1a〜1dの下方には、略水平方向
に延びた搬送ベルトTが配設されている。また、各感光
体ドラムの周囲には、帯電装置2a〜2d、露光装置3
a〜3d、現像装置4a〜4d、転写装置5a〜5d、
クリーニング装置6a〜6d、および除電装置7a〜7
dが、ドラムの回転方向に沿って配設されている。尚、
転写装置5a〜5dは、搬送ベルトTの背面側に配設さ
れている。
【0004】用紙Pの搬送方向に沿って最も上流側に位
置した画像形成ユニットYaはイエロー画像を出力し、
2番目の画像形成ユニットYbはマゼンタ画像を出力
し、3番目の画像形成ユニットYcはシアン画像を出力
し、最後の画像形成ユニットYdはブラック画像を出力
する。
【0005】上記構成のカラー複写機によって用紙P上
にカラー画像を形成する場合、搬送ベルトTによって用
紙Pが搬送され、各画像形成ユニットYa〜Ydにおい
て各感光体ドラム1a〜1d表面に対して帯電−露光−
現像−転写−クリーニング−除電の順に処理がなされ
る。そして、それぞれの画像形成ユニットYa〜Ydで
形成された各色の現像剤像が用紙P上に次々に重ねて転
写される。各色の現像剤像が重合転写された用紙Pは、
第4の画像形成ユニットYdの下流側に隣設された図示
しない定着装置を通過され、ここで各色の現像剤像が溶
融されて用紙P上に定着され、用紙P上にカラー画像が
形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカラー複写機は、単色の画像を形成するいわゆ
るモノクロ複写機を構成する画像形成ユニットを、用紙
Pの搬送方向に沿って4組、直列に配置して構成したに
すぎない。
【0007】すなわち、各感光体ドラム1a〜1d相互
間には、第4の画像形成ユニットYdのクリーニング装
置6dを除くクリーニング装置6a〜6cと、第1の画
像形成ユニットYaの現像装置4aを除く現像装置4b
〜4dが介在される。各クリーニング装置6a〜6cと
現像装置4b〜4dは所定のボリュームを有するため、
各装置4、6を各感光体ドラム1a〜1d相互間に取付
け、且つ各装置4、6の取付け位置を調整するため、各
感光体ドラム間に必要最小限の作業用の隙間(スペー
ス)を確保しなければならない。
【0008】したがって、上述した従来のカラー複写機
では、各感光体ドラム1a〜1d間に一定の間隙が必要
となり、感光体ドラム1a〜1dの並び方向、すなわち
用紙Pの搬送方向(長手方向)に沿った装置全体の長さ
が比較的大きくなってしまう。
【0009】しかも、このカラー複写機においては、各
色の画像形成ユニットYa〜Ydの使用頻度が均一では
ないため、各画像形成ユニットYa〜Ydを独立した状
態で交換、調整、およびメンテナンスする必要がある。
このため、各ユニットを独立して複写機に対して挿脱す
ることのできる構造が必要であり、装置の小型化には限
界があった。
【0010】また、装置を小型化するためには、感光体
ドラム1a〜1dの感光性能を高める必要がある。この
感光性能を考慮しつつ、短時間で多数枚の用紙Pを通紙
するためにプロセス速度を上げようとすると、露光−現
像間の距離が不十分となり、紙搬送部分を考慮すると自
ずと限界がある。たとえば、通常、露光−現像間の処理
時間は0.15sec を必要とするため、感光体ドラムの
直径を現在以上に小さくするのは不可能である。
【0011】結局、この種のカラー複写機の長手方向に
沿った寸法を短縮するには、感光体ドラム1a〜1d相
互間のピッチを詰めることが有効となり、それには感光
体ドラム1a〜1d間に配置される現像装置4b〜4d
およびクリーニング装置6a〜6cの小型化を促進すれ
ばよい。
【0012】また、従来のカラー複写機では、各画像形
成ユニットYa〜Ydが多くの構成装置(以下、感光体
ドラム1、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写
装置5、クリーニング装置6、および除電装置7を総称
して構成装置と称する)を有し、かつこれら構成装置を
4組分揃えなければならないことから、各ユニットを構
成する装置の製作と管理が繁雑であり、製造コストに悪
影響を与えている。また、各画像形成ユニットYa〜Y
dでは、各感光体ドラム1a〜1dの周囲に配置される
構成装置をそれぞれ別個に感光体ドラムに対して高精度
に位置決めする必要があることから、多くの製造工数が
必要となり複写機の組立てに手間がかかる問題がある。
【0013】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、転写媒体の搬送方向に沿って複数の画
像形成手段を並設した画像形成装置において、画像形成
手段の並び方向に沿った装置の寸法を短縮できる画像形
成装置を提供することにある。
【0014】また、この発明の他の目的は、装置の組立
てにかかる製造工数、および構成装置の製作と管理に係
る手間を低減でき、装置の製造コストを低減できる画像
形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の画像形成装置は、転
写媒体を所定方向に搬送する搬送手段と、この転写媒体
の搬送方向に沿って回転可能に設けられた第1の像担持
体と、この第1の像担持体に対して上記搬送方向下流側
に離間して、この搬送方向に沿って回転可能に設けられ
た第2の像担持体と、これら第1および第2の像担持体
上にそれぞれ潜像を形成する第1および第2の潜像形成
手段と、これら第1および第2の潜像形成手段にて上記
第1および第2の像担持体上にそれぞれ形成された潜像
に現像剤を供給して現像する第1および第2の現像手段
と、これら第1および第2の現像手段にてそれぞれ現像
された現像剤像を上記搬送手段にて搬送される転写媒体
上に順次転写する第1および第2の転写手段と、これら
第1および第2の転写手段にて転写媒体上に転写されず
に上記第1および第2の像担持体上に残った現像剤をそ
れぞれ除去する第1および第2の除去手段と、上記第2
の像担持体、この第2の像担持体上に形成された潜像に
現像剤を供給して現像する第2の現像手段、および上記
第1の像担持体上に残った現像剤を除去する第1の除去
手段を一体的に保持した保持手段と、を備えている。
【0016】また、この発明のうち請求項2記載の画像
形成装置によると、所定方向に搬送される転写媒体の搬
送方向に沿って回転する像担持体、この像担持体の周面
を所定の電位に帯電させる帯電装置、この帯電装置にて
所定の電位に帯電された周面を露光して静電潜像を形成
する露光装置、この露光装置によって形成された静電潜
像に所定色の現像剤を供給して現像する現像装置、この
現像装置にて現像された現像剤像を上記所定方向に搬送
される転写媒体上に転写する転写装置、この転写装置に
て転写されずに上記像担持体の周面に残った現像剤をク
リーニングするクリーニング装置、および該周面に残っ
た電荷を除去する除電装置、を有する画像形成手段を、
上記搬送方向に沿って複数並設し、これらの画像形成手
段を通して搬送される転写媒体上に各画像形成手段にお
ける現像剤像を順次転写して画像を形成する画像形成装
置において、所定の画像形成手段における像担持体と、
この所定の画像形成手段における現像装置と、この所定
の画像形成手段より上流側に隣接した画像形成手段にお
けるクリーニング装置と、を一体化した作像ユニットを
備えていることを特徴とする。
【0017】また、この発明のうち請求項4記載の画像
形成装置によると、所定方向に搬送される転写媒体の搬
送方向に沿って回転する像担持体、この像担持体の周面
を所定の電位に帯電させる帯電装置、この帯電装置にて
所定の電位に帯電された周面を露光して静電潜像を形成
する露光装置、この露光装置によって形成された静電潜
像に所定色の現像剤を供給して現像する現像装置、この
現像装置にて現像された現像剤像を上記所定方向に搬送
される転写媒体上に転写する転写装置、この転写装置に
て転写されずに上記像担持体の周面に残った現像剤を掻
き落とすブレードと掻き落とした現像剤を回収する回収
部とを含むクリーニング装置、および該周面に残った電
荷を除去する除電装置、を有する画像形成手段を、上記
搬送方向に沿って複数並設し、これらの画像形成手段を
通して搬送される転写媒体上に各画像形成手段における
現像剤像を順次転写して画像を形成する画像形成装置に
おいて、所定の画像形成手段における像担持体と、この
所定の画像形成手段における現像装置と、この所定の画
像形成手段より上流側に隣接した画像形成手段における
クリーニング装置の回収部と、を一体化した作像ユニッ
トを備えていることを特徴とする。
【0018】さらに、この発明のうち請求項6記載の画
像形成装置によると、所定方向に搬送される転写媒体の
搬送方向に沿って回転する像担持体、この像担持体の周
面を所定の電位に帯電させる帯電装置、この帯電装置に
て所定の電位に帯電された周面を露光して静電潜像を形
成する露光装置、この露光装置によって形成された静電
潜像に所定色の現像剤を供給して現像する現像装置、こ
の現像装置にて現像された現像剤像を上記所定方向に搬
送される転写媒体上に転写する転写装置、この転写装置
にて転写されずに上記像担持体の周面に残った現像剤を
クリーニングするクリーニング装置、および該周面に残
った電荷を除去する除電装置、を有する画像形成手段
を、上記搬送方向に沿って複数並設し、これらの画像形
成手段を通して搬送される転写媒体上に各画像形成手段
における現像剤像を順次転写して画像を形成する画像形
成装置において、所定の画像形成手段における像担持体
と、この所定の画像形成手段におけるクリーニング装置
と、この所定の画像形成手段より下流側に隣接した画像
形成手段における現像装置と、を一体化した作像ユニッ
トを備えていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1には、こ
の発明の画像形成装置として、4連タンデム方式のカラ
ー複写機の内部構成を概略的に示してある。
【0020】このカラー複写機は、装置本体10を有し
ている。この装置本体10の上面には、透明なガラス板
によって形成された原稿載置台10aが嵌め込まれてい
る。この原稿載置台10aの上方には、纏めてセットさ
れた原稿を原稿載置台10a上に1枚づつ自動的にフィ
ードする原稿自動送り装置11(以下、ADF11と称
する)が設けられている。このADF11は、原稿載置
台10aに対して開閉自在に設けられ、原稿載置台10
a上に載置された原稿を押さえる原稿押さえとしても機
能する。
【0021】装置本体10内であって原稿載置台10a
の下方には、原稿載置台10a上にフィードされた原稿
を裏面側から照明して原稿からの反射光を受光し、この
反射光に基づく画像情報を取得するスキャナ部12が設
けられている。このスキャナ部12は、原稿載置台10
aに沿って移動される図示しない複数のキャリッジを備
えている。これらキャリッジには、原稿に光を照射する
露光ランプ13、原稿からの反射光を反射する第1の反
射ミラー14、この反射ミラー14からの反射光をさら
に反射して所定方向に導く第2および第3の反射ミラー
15,16が搭載されている。第3の反射ミラー16に
よって反射される反射光の光路上には、光学レンズ17
および光電変換素子18が順に配設されている。
【0022】また、装置本体10内には、各色毎の画像
情報に応じたレーザ光をそれぞれ発光する複数のレーザ
発光装置およびポリゴンミラーを含むレーザユニット1
9(露光装置)が設けられている。各色毎の画像情報
は、スキャナ部12を介して取得され、或いは図示しな
い外部装置から入力される。レーザユニット19から発
光された各色のレーザ光は、回転されるポリゴンミラー
および複数の光学素子を介して、装置本体10内の略中
央に回転自在に配設された像担持体としての4つの感光
体ドラム1a〜1dへ導かれる。このとき、各感光体ド
ラムの周面(以下、単にドラム表面と称する)がそれぞ
れのレーザ光によって走査され、それぞれのドラム表面
上に各色毎の静電潜像が形成される。
【0023】各感光体ドラム1a〜1dの周囲には、上
述したレーザユニット19とともに複数の構成装置(後
述する)が配設されており、これら複数の構成装置によ
って複数の画像形成ユニット(画像形成手段)が構成さ
れている。そして、4色分の画像形成ユニットを並設し
て画像形成部Aが形成されている。尚、この画像形成部
Aについては、後に複数の実施の形態A1 〜A6 を示し
て詳細に説明する。
【0024】また、各感光体ドラム1a〜1dの下方に
は、各ドラム表面に沿って転写媒体としての用紙Pを搬
送するための搬送ベルトTが設けられている。搬送ベル
トTは、一対のローラに巻回されて張設され、略水平方
向に延びて無端走行される。この搬送ベルトTの内側、
すなわち各感光体ドラム1a〜1dに対向するベルトの
背面側には、それぞれの画像形成ユニットの一部を構成
する転写装置5a〜5dが配置されている。
【0025】また、装置本体10の底部には、それぞれ
異なるサイズの用紙Pを複数枚収容した2つの用紙カセ
ット20a,20bが配置されている。各用紙カセット
20a、20bの端部には、これらの用紙カセット20
a,20b内に収容した用紙Pの最上端の用紙Pに転接
されるピックアップローラ21a,21bが設けられて
いる。これらの用紙カセット20a、20bおよびピッ
クアップローラ21a、21bによって給紙装置22
a,22bが構成されている。
【0026】また、給紙装置22a,22bそれぞれの
給紙側には、用紙搬送装置23が配置されている。用紙
搬送装置23は、ピックアップローラ21a、21bに
よって取り出された用紙Pを搬送ベルトTの手前に配置
されたレジストローラ対24へ搬送する。また、装置本
体10の図中右側面には、レジストローラ対24の手前
側の用紙搬送装置23に合流する手差し用給紙部25が
配置されている。
【0027】一方、搬送ベルトTの図中左側に隣接した
用紙搬出側には、定着装置26、送りローラ対27、お
よび排紙トレイ28が順に配設されている。定着装置2
6は、ヒートローラ29と、このヒートローラ29に圧
接されたプレスローラ30と、を有している。これらロ
ーラ29、30間に供給された用紙Pは、所定の圧力で
加圧されるとともに所定温度に加熱される。上記排紙ト
レイ28は、装置本体10の図中左側面に開口する排紙
口31に対向して配置され、装置本体10の外側に取付
けられている。
【0028】図2には、この発明の第1の実施の形態に
係る画像形成部A1 を拡大して示してある。この画像形
成部A1 において、各感光体ドラム1a〜1dの周囲に
は、それぞれの画像形成ユニットYa〜Ydを構成した
複数の構成装置2〜7が配設されている。すなわち、各
感光体ドラム1a〜1dの周囲には、それぞれのドラム
表面を均一に帯電させる帯電装置2a〜2d、上述した
レーザユニット19を介して各ドラム表面上に形成され
る静電潜像に対応する色の現像剤(以下、トナーと称す
る)を供給して現像する現像装置4a〜4d、各ドラム
表面上に形成されたトナー像(現像剤像)を用紙P上に
転写させる転写装置5a〜5d、転写されずにドラム表
面に残留した残留トナーを除去するクリーニング装置6
a〜6d、およびクリーニング装置にてトナーが除去さ
れた後、各ドラム表面に残る残存電位に対して一様な光
照射をなし除電する除電装置7a〜7d、が各感光体ド
ラムの回転方向に沿って順に配設されている。ここで
は、図示簡略化のため、各画像形成ユニットYa〜Yd
における各感光体ドラム1a〜1dに静電潜像を形成す
る露光装置として、レーザユニット19を介して各ドラ
ム表面に照射される各色のレーザ光に3a〜3dの符号
を付して図示した。
【0029】上記画像形成ユニットYa〜Ydは、搬送
ベルトTによる用紙Pの搬送方向に沿って上流側(図中
右側)から下流側(図中左側)に向けて所定のピッチで
並設されている。最も上流側の画像形成ユニットYaに
おける現像装置4aにはイエロートナーが収容され、2
番目の画像形成ユニットYbにおける現像装置4bには
マゼンタトナーが収容され、3番目の画像形成ユニット
Ycにおける現像装置4cにはシアントナーが収容さ
れ、最も下流側の画像形成ユニットYdにおける現像装
置4dにはブラックトナーが収容されている。すなわ
ち、用紙Pの搬送方向に沿って使用頻度の高い色の順に
画像形成ユニットYa乃至Ydが配置されている。
【0030】ところで、本発明においては、上記画像形
成ユニットYa〜Ydの並び方向、すなわち用紙Pの搬
送方向(以下、単に長手方向とする)に沿ったカラー複
写機の全長を短縮するため、隣接した2つの画像形成ユ
ニットの構成装置同士を一体に保持してユニット化する
ようにした。
【0031】以下、上述した画像形成部Aにおいて複数
の構成装置をユニット化する実施の形態A1 〜A6 につ
いて説明する。尚、各実施の形態の構成は略同じである
ため、同様に機能する構成装置には同一符号を付して、
その詳細についての説明を省略する。
【0032】図2に示すように、上述した第1の実施の
形態に係る画像形成部A1 は、4つの画像形成ユニット
Ya〜Ydの各構成装置1〜7を複数組合わせて一体に
した4つの作像ユニットSa〜Sdを有している。最も
上流側に配置された第4の作像ユニットSdは、第1の
感光体ドラム1a、帯電装置2a、現像装置4a、およ
び除電装置7aを一体に保持している。また、2番目乃
至4番目に配置された第1乃至第3の作像ユニットSa
〜Scは、第2乃至第4の感光体ドラム1b〜1d、こ
れらの感光体ドラム1b〜1dに対向した帯電装置2b
〜2d、現像装置4b〜4d、除電装置7b〜7d、お
よび1つ上流側のクリーニング装置6a〜6c、をそれ
ぞれ一体に保持している。つまり、最も上流側の第4の
作像ユニットSdは、他の作像ユニットSa〜Scと異
なり、不要なクリーニング装置を備えていない。尚、第
4のクリーニング装置6dは、単体で構成されている。
【0033】図3には、上述した第1の実施の形態に係
る画像形成部A1 に組込まれた作像ユニットSa〜Sc
を作像ユニットSとして示してある。尚、第4の作像ユ
ニットSdは、クリーニング装置6を備えていない点以
外は第1乃至第3の作像ユニットSa〜Scと同じ構成
を有するため、ここでは説明を省略する。
【0034】作像ユニットSは、所定の感光体ドラム1
b〜1d、この感光体ドラム1b〜1dに対向した除電
装置7b〜7d、帯電装置2b〜2d、現像装置4b〜
4d、およびこれら感光体ドラム1b〜1dより1つ上
流側の感光体ドラム1a〜1cのドラム表面をクリーニ
ングするクリーニング装置6a〜6cを一体に保持して
いる。
【0035】作像ユニットSに一体化された現像装置4
は、所定の感光体ドラム1に対向した部位に開口部40
を有している。この開口部40には、ドラム表面に対し
て所定の間隙を存して対向し、このドラム表面にトナー
を供給するマグネットローラ41が回転自在に設けられ
ている。また、現像装置4は、装置内に収容したトナー
を攪拌するとともに移送する、上下に並設された一対の
オーガ42a,42bを有している。さらに、現像装置
4は、マグネットローラ41に対して所定の間隙を存し
て対向した先端を有するブレード43を有し、このブレ
ード43が、マグネットローラ41の周面に付着された
トナーの層厚を規制する。
【0036】一方、この作像ユニットSに一体化された
クリーニング装置6は、上流側の感光体ドラム1に対向
した部位に開口部60を有している。この開口部60に
は、ドラム表面に残ったトナーを掻き落す掻き落とし手
段としてのブレード61が配設されている。このブレー
ド61の先端は、一定の圧力で、ドラム表面に対して弾
性的に押圧される。また、クリーニング装置6は、ブレ
ード61によって掻き落とされたトナーを回収する回収
部62、およびこの回収部62に回収されたトナーを所
定の方向に移送するオーガ63を備えている。
【0037】また、作像ユニットSによって一体化され
た除電装置7および帯電装置2は、感光体ドラム1のド
ラム表面に対して所定の間隙を介して位置決めされてい
る。さらに、作像ユニットSの部位には、レーザユニッ
ト19を介してドラム表面に照射されるレーザ光3を通
過させるためのスリット状の窓301が形成されてい
る。
【0038】したがって、最も上流側に配置された第4
の作像ユニットSdに一体化された除電装置7aによっ
て第1の感光体ドラム1aのドラム表面の電位が除電さ
れ、帯電装置2aによってドラム表面が所定の電位に帯
電され、現像装置4aによってドラム表面上の静電潜像
が現像される。
【0039】また、第1の作像ユニットSaに一体化さ
れた除電装置7bによって第2の感光体ドラム1bのド
ラム表面が除電され、このドラム表面が帯電装置2bに
よって帯電される。そして、このユニットSaに一体化
された現像装置4bによって第2の感光体ドラム1bの
静電潜像が現像され、クリーニング装置6aによって第
1の感光体ドラム1aがクリーニングされる。
【0040】同様に、第2の作像ユニットSbに一体化
された除電装置7cによって第3の感光体ドラム1cの
ドラム表面が除電され、このドラム表面が帯電装置2c
によって帯電される。そして、このユニットSbに一体
化された現像装置4cによって第3の感光体ドラム1c
の静電潜像が現像され、クリーニング装置6bによって
第2の感光体ドラム1bがクリーニングされる。
【0041】さらに、第3の作像ユニットScに一体化
された除電装置7dによって第4の感光体ドラム1dの
ドラム表面が除電され、このドラム表面が帯電装置2d
によって帯電される。そして、このユニットScに一体
化された現像装置4dによって第4の感光体ドラム1d
の静電潜像が現像され、クリーニング装置6cによって
第3の感光体ドラム1cがクリーニングされる。さら
に、第4の感光体ドラム1dのドラム表面が単体で設け
られたクリーニング装置6dによってクリーニングされ
る。
【0042】以上のように、本実施の形態の画像形成部
A1 によると、第1乃至第3の作像ユニットSa〜Sc
にて、隣接した下流側の現像装置4と上流側のクリーニ
ング装置6とを一体化しているため、これらの現像装置
4とクリーニング装置6との間のフレームの重複を避け
ることができる。また、本実施の形態では、第4のクリ
ーニング装置6dを除く殆ど全ての構成装置1〜7を一
体にしてユニット化しているため、各構成装置1〜7を
別々に取付けるための作業用のスペースが不要となり、
各構成装置の取付け間隔を小さくできる。これにより、
画像形成部A1の長手方向の長さを大幅に短縮でき、カ
ラー複写機全体を小型化できる。具体的には、モノクロ
用の画像形成ユニットを4つ並べた従来の画像形成部
(図11参照)と比較して、一色あたりのユニットとし
て約6mm短縮でき、合計4色分として約20mm短縮でき
た。
【0043】また、本実施の形態では、画像形成部A1
を構成した殆どの構成装置を一体化できることから、各
構成装置を複写機の画像形成部に取り付ける際の、組立
て作業にかかる工程数を少なくできるとともに、各構成
装置の取付け位置の調整が極めて容易となる。さらに、
作像ユニットSa〜Sdを採用したことにより、画像形
成部A1 を構成した各構成装置1〜7の管理に係る手間
を低減でき、結果的に、複写機の製造コストを低減でき
る。
【0044】図4には、この発明の第2の実施の形態に
係る画像形成部A2 の構成を概略的に示してある。この
画像形成部A2 は、上述したクリーニング装置を持たな
い第4の作像ユニットSdの代りに第1乃至第3の作像
ユニットSa〜Scと同じ第4の作像ユニットSdを備
えており、これ以外の構成は図2に示した画像形成部A
1 と同じ構成を有している。
【0045】つまり、第4の作像ユニットSdにおい
て、除電装置7a、帯電装置2a、および現像装置4a
が第1の感光体ドラム1aに対する所定の作用をなし、
この作像ユニットSdに一体に保持されたクリーニング
装置6eは、感光体ドラム1aに対して何の作用もなさ
ない。したがって、第4の作像ユニットSdに備えられ
るクリーニング装置6eは余分なものとなる。しかし、
図2に示した第1の実施の形態のように、他の作像ユニ
ットSa〜Scと構造の異なる第4の作像ユニットSd
を用意する必要がなくなり、同じ作像ユニットを兼用で
きる。
【0046】このため、本実施の形態によると、上述し
た第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる
とともに、上記第1の実施の形態と比較して、画像形成
部を構成する部材の種類を少なくでき、部材の管理にか
かる手間を低減でき、大幅なコストダウンに寄与する。
【0047】図5には、この発明の第3の実施の形態に
係る画像形成部A3 の構成を概略的に示してある。この
画像形成部A3 は、4つの画像形成ユニットYa〜Yd
の各構成装置1〜7を複数組合わせて一体にした4つの
作像ユニットSa〜Sdを有している。最も上流側に配
置された第4の作像ユニットSdは、第1の感光体ドラ
ム1a、この感光体ドラム1aに対向した帯電装置2
a、現像装置4a、クリーニング装置のブレード61
a、および除電装置7aを一体に保持している。また、
2番目乃至4番目に配置された第1乃至第3の作像ユニ
ットSa〜Scは、第2乃至第4の感光体ドラム1b〜
1d、これらの感光体ドラム1b〜1dに対向した帯電
装置2b〜2d、現像装置4b〜4d、クリーニング装
置のブレード61b〜61d、除電装置7b〜7d、お
よび1つ上流側のクリーニング装置の回収部62a〜6
2c、をそれぞれ一体に保持している。つまり、最も上
流側の第4の作像ユニットSdは、他の作像ユニットS
a〜Scと異なり、不要なクリーニング装置の回収部お
よびオーガを備えていない。尚、第4のクリーニング装
置の回収部62dは、単体として取付けられている。
【0048】図6には、図5に示した画像形成部A3 に
組込まれた第1乃至第3の作像ユニットSa〜Scを作
像ユニットSとして示してある。尚、第4の作像ユニッ
トSdは、クリーニング装置の回収部62を備えていな
い点以外は第1乃至第3の作像ユニットSa〜Scと同
じ構成を有するため、ここでは説明を省略する。
【0049】作像ユニットSは、所定の感光体ドラム1
b〜1d、この感光体ドラム1b〜1dに対向した帯電
装置2b〜2d、現像装置4b〜4d、クリーニング装
置のブレード61b〜61d、除電装置7b〜7d、お
よびこれら感光体ドラム1b〜1dより1つ上流側の感
光体ドラム1a〜1cのドラム表面から掻き落とされた
トナーを回収する回収部62a〜62cを一体に保持し
ている。
【0050】作像ユニットSに一体化された現像装置4
は、対応する感光体ドラム1のドラム表面に対して所定
の間隙を存して対向したマグネットローラ41を有して
いる。このマグネットローラ41は、ドラム表面にトナ
ーを供給すべく回転自在に設けられている。また、現像
装置4は、装置内に収容したトナーを攪拌するとともに
移送する、上下に並設された一対のオーガ42a,42
bを有している。さらに、現像装置4は、マグネットロ
ーラ41に対して所定の間隙を存して対向した先端を有
するブレード43を有し、このブレード43が、マグネ
ットローラ41の周面に付着されたトナーの層厚を規制
する。
【0051】一方、この作像ユニットSに一体化された
クリーニング装置の回収部62内には、回収したトナー
を所定方向に移送するオーガ63が配設されている。こ
のオーガ63は、1つ上流側の作像ユニットに一体化さ
れたブレード61によって、1つ上流側の感光体ドラム
のドラム表面から掻き落とされて回収部62で回収した
トナーを移送する。
【0052】また、作像ユニットSによって一体化され
たブレード61、除電装置7、および帯電装置2は、感
光体ドラム1のドラム表面に対して所定の間隙を介して
位置決めされている。特に、ブレード61は、その先端
がドラム表面に対して一定の圧力で当接されるように、
位置決め配置されている。さらに、作像ユニットSの部
位には、レーザユニット19を介してドラム表面に照射
されるレーザ光3を通過させるためのスリット状の窓3
01が形成されている。
【0053】したがって、最も上流側に配置された第4
の作像ユニットSdに一体化されたブレード61aによ
って第1の感光体ドラム1aのドラム表面のトナーが掻
き落とされ、除電装置7aによってこのドラム表面が除
電され、帯電装置2aによってこのドラム表面が所定の
電位に帯電され、現像装置4aによってドラム表面上の
静電潜像が現像される。
【0054】また、第1の作像ユニットSaに一体化さ
れたブレード61bによって第2の感光体ドラム1bの
ドラム表面のトナーが掻き落とされ、除電装置7bによ
ってこのドラム表面が除電され、このドラム表面が帯電
装置2bによって帯電され、現像装置4bによってドラ
ム表面上の静電潜像が現像される。そして、この作像ユ
ニットSaに一体化されたクリーニング装置の回収部6
2aによって、上記第4の作像ユニットSdに一体化さ
れたブレード61aによって掻き落とされたトナーが回
収される。
【0055】同様に、第2の作像ユニットSbに一体化
されたブレード61cによって第3の感光体ドラム1c
のドラム表面のトナーが掻き落とされ、除電装置7cに
よってこのドラム表面が除電され、このドラム表面が帯
電装置2cによって帯電され、現像装置4cによってド
ラム表面上の静電潜像が現像される。そして、この作像
ユニットSbに一体化されたクリーニング装置の回収部
62bによって、上記第1の作像ユニットSaに一体化
されたブレード61bによって掻き落とされたトナーが
回収される。
【0056】さらに、第3の作像ユニットScに一体化
されたブレード61dによって第4の感光体ドラム1d
のドラム表面のトナーが掻き落とされ、除電装置7dに
よってこのドラム表面が除電され、このドラム表面が帯
電装置2dによって帯電され、現像装置4dによってド
ラム表面上の静電潜像が現像される。そして、この作像
ユニットScに一体化されたクリーニング装置の回収部
62cによって、上記第2の作像ユニットSbに一体化
されたブレード61cによって掻き落とされたトナーが
回収される。さらに、第4の感光体ドラム1dに対向し
て単体で設けられた回収部62dによって、上記第3の
作像ユニットScに一体化されたブレード61dによっ
て掻き落とされたトナーが回収される。
【0057】以上のように、本実施の形態の画像形成部
A3 によると、第1乃至第3の作像ユニットSa〜Sc
にて、隣接した下流側の現像装置4と上流側のクリーニ
ング装置6とを一体化しているため、これらの現像装置
4とクリーニング装置6との間のフレームの重複を避け
ることができる。また、本実施の形態では、第4のクリ
ーニング装置の回収部62dを除く殆ど全ての構成装置
1〜7を一体にしてユニット化しているため、各構成装
置1〜7を別々に取付けるための作業用のスペースが不
要となり、各構成装置の取付け間隔を小さくできる。こ
れにより、画像形成部A3 の長手方向の長さを大幅に短
縮でき、カラー複写機全体を小型化できる。
【0058】また、本実施の形態では、画像形成部A3
を構成した殆どの構成装置を一体化できることから、各
構成装置を複写機の画像形成部に取り付ける際の、組立
て作業にかかる工程数を少なくできるとともに、各構成
装置の取付け位置の調整が極めて容易となる。さらに、
作像ユニットSa〜Sdを採用したことにより、画像形
成部A3 を構成した各構成装置1〜7の管理に係る手間
を低減でき、結果的に、複写機の製造コストを低減でき
る。
【0059】図7には、この発明の第4の実施の形態に
係る画像形成部A4 の構成を概略的に示してある。この
画像形成部A4 は、第1乃至第3の作像ユニットSa〜
Scと同じ構成の第4の作像ユニットSdを備えてお
り、これ以外の構成は図5に示した画像形成部A3 と同
じ構成を有している。
【0060】つまり、第4の作像ユニットSdにおい
て、ブレード61a、除電装置7a、帯電装置2a、お
よび現像装置4aが第1の感光体ドラム1aに対する所
定の作用をなし、この作像ユニットSdに一体に保持さ
れたクリーニング装置の回収部62eは、感光体ドラム
1aに対して何の作用もなさない。したがって、第4の
作像ユニットSdに備えられる回収部62eは余分なも
のとなる。しかし、図5に示した第3の実施の形態のよ
うに、他の作像ユニットSa〜Scと構造の異なる第4
の作像ユニットSdを用意する必要がなくなり、同じ作
像ユニットを兼用できる。
【0061】このため、本実施の形態によると、上述し
た第3の実施の形態と同様の効果を奏することができる
とともに、上記第3の実施の形態と比較して、画像形成
部を構成する部材の種類を少なくでき、部材の管理にか
かる手間を低減でき、大幅なコストダウンに寄与する。
【0062】図8には、この発明の第5の実施の形態に
係る画像形成部A5 の構成を概略的に示してある。この
画像形成部A5 は、第1乃至第3の感光体ドラム1a〜
1cをそれぞれ含む第1乃至第3の作像ユニットSa〜
Scを有している。第1乃至第3の作像ユニットSa〜
Scは、第1乃至第3の感光体ドラム1a〜1c、これ
らの感光体ドラム1a〜1cに対向した帯電装置2a〜
2c、クリーニング装置6a〜6c、除電装置7a〜7
c、および1つ下流側の現像装置4b〜4d、をそれぞ
れ一体に保持している。尚、第1の現像装置4a、第4
のクリーニング装置6d、第4の除電装置7d、および
第4の帯電装置4dは、それぞれ単体として構成されて
いる。
【0063】図9には、図8に示した画像形成部A5 に
組込まれた第1乃至第3の作像ユニットSa〜Scを作
像ユニットSとして示してある。作像ユニットSは、所
定の感光体ドラム1a〜1c、この感光体ドラム1a〜
1cに対向したクリーニング装置6a〜6c、除電装置
7a〜7c、帯電装置2a〜2c、およびこれら感光体
ドラム1a〜1cより1つ下流側の感光体ドラム1b〜
1dのドラム表面に形成される静電潜像を現像する現像
装置4b〜4dを一体に保持している。
【0064】作像ユニットSに一体化された現像装置4
は、この作像ユニットSより1つ下流側の作像ユニット
に一体化された感光体ドラムに対向した部位に開口部4
0を有している。この開口部40には、下流側の感光体
ドラムのドラム表面にトナーを供給するマグネットロー
ラ41が回転自在に設けられている。また、現像装置4
は、装置内に収容したトナーを攪拌するとともに移送す
る、上下に並設された一対のオーガ42a,42bを有
している。さらに、現像装置4は、マグネットローラ4
1に対して所定の間隙を存して対向した先端を有するブ
レード43を有し、このブレード43が、マグネットロ
ーラ41の周面に付着されたトナーの層厚を規制する。
【0065】一方、この作像ユニットSに一体化された
クリーニング装置6は、同じユニットに一体化された感
光体ドラム1のドラム表面に一定の圧力で当接配置され
たブレード61を有している。また、クリーニング装置
6は、ブレード61によって掻き落とされたトナーを回
収する回収部62、およびこの回収部62に回収された
トナーを所定の方向に移送するオーガ63を備えてい
る。さらに、作像ユニットSによって一体化された除電
装置7および帯電装置2は、感光体ドラム1のドラム表
面に対して所定の間隙を介して位置決めされている。
【0066】したがって、第1の作像ユニットSaに一
体化された感光体ドラム1aのドラム表面に残ったトナ
ーが、同じユニットSaに一体化されたブレード61a
によって掻き落とされ、このドラム表面が除電装置7a
によって除電され、帯電装置2aによって帯電される。
尚、第1の感光体ドラム1aのドラム表面上に形成され
る静電潜像は、単体として配置された第1の現像装置4
aによって現像される。
【0067】また、第2の作像ユニットSbに一体化さ
れた感光体ドラム1bのドラム表面に残ったトナーが、
同じユニットSbに一体化されたブレード61bによっ
て掻き落とされ、このドラム表面が除電装置7bによっ
て除電され、帯電装置2bによって帯電される。そし
て、上流側の作像ユニットSaに一体化された上記現像
装置4bによって第2の感光体ドラム1bの静電潜像が
現像される。
【0068】同様に、第3の作像ユニットScに一体化
された感光体ドラム1cのドラム表面に残ったトナー
が、同じユニットScに一体化されたブレード61cに
よって掻き落とされ、このドラム表面が除電装置7cに
よって除電され、帯電装置2cによって帯電される。そ
して、1つ上流側の作像ユニットSbに一体化された上
記現像装置4cによって第3の感光体ドラム1cの静電
潜像が現像される。
【0069】さらに、単体として設けられた第4のクリ
ーニング装置6dによって第4の感光体ドラム1dのド
ラム表面がクリーニングされ、単体で設けられた第4の
除電装置7dによって第4の感光体ドラム1dのドラム
表面が除電され、このドラム表面が単体で設けられた第
4の帯電装置2dによって帯電される。そして、上記第
3の作像ユニットScに一体化された現像装置4dによ
って第4の感光体ドラム1dの静電潜像が現像される。
【0070】以上のように、本実施の形態の画像形成部
A5 によると、第1乃至第3の作像ユニットSa〜Sc
にて、隣接した下流側の現像装置4と上流側のクリーニ
ング装置6とを一体化しているため、これらの現像装置
4とクリーニング装置6との間のフレームの重複を避け
ることができる。また、本実施の形態では、殆どの構成
装置1〜7を一体にしてユニット化しているため、各構
成装置1〜7を別々に取付けるための作業用のスペース
が不要となり、各構成装置の取付け間隔を小さくでき
る。これにより、画像形成部A5 の長手方向の長さを大
幅に短縮でき、カラー複写機全体を小型化できる。
【0071】また、本実施の形態では、画像形成部A5
を構成した殆どの構成装置を一体化できることから、各
構成装置を複写機の画像形成部に取り付ける際の、組立
て作業にかかる工程数を少なくできるとともに、各構成
装置の取付け位置の調整が極めて容易となる。さらに、
作像ユニットSa〜Scを採用したことにより、画像形
成部A5 を構成した各構成装置1〜7の管理に係る手間
を低減でき、結果的に、複写機の製造コストを低減でき
る。
【0072】図10には、図9に示した作像ユニットの
変形例として、この発明の第6の実施の形態に係る画像
形成部A6 (図示省略)に組込まれる作像ユニットSの
概略構成を示してある。
【0073】この作像ユニットSは、所定の感光体ドラ
ム1、この感光体ドラム1に対向したクリーニング装置
6、この感光体ドラム1より1つ下流側で一体化されて
いない感光体ドラム(ここでは図示せず)に対向される
除電装置7、帯電装置2、および現像装置4を一体に保
持している。
【0074】この作像ユニットSに一体化された現像装
置4は、1つ下流側の感光体ドラムに対向した開口部4
0を有している。この開口部40には、ドラム表面にト
ナーを供給するマグネットローラ41が回転自在に設け
られている。また、現像装置4は、装置内に収容したト
ナーを攪拌するとともに移送する、上下に並設された一
対のオーガ42a,42bを有している。さらに、現像
装置4は、マグネットローラ41に対して所定の間隙を
存して対向した先端を有するブレード43を有し、この
ブレード43が、マグネットローラ41の周面に付着さ
れたトナーの層厚を規制する。
【0075】一方、この作像ユニットSに一体化された
クリーニング装置6は、同じユニットに一体化された感
光体ドラム1のドラム表面に一定の圧力で当接配置され
たブレード61を有している。また、クリーニング装置
6は、ブレード61によって掻き落とされたトナーを回
収する回収部62、およびこの回収部62に回収された
トナーを所定の方向に移送するオーガ63を備えてい
る。さらに、この作像ユニットSによって一体化された
除電装置7および帯電装置2は、このユニットSに一体
化されていない下流側の感光体ドラムのドラム表面に対
して所定の間隙を介して位置決めされるようになってい
る。尚、この作像ユニットSの所定の部位には、下流側
の感光体ドラムのドラム表面へレーザ光を導くための窓
301が形成されている。
【0076】本実施の形態の作像ユニットSによると、
隣接した下流側の現像装置4と上流側のクリーニング装
置6とを一体化して保持しているため、両者の間のフレ
ームの重複を避けることができる。また、本実施の形態
の作像ユニットSを採用することにより、画像形成部A
6 の殆どの構成装置1〜7を一体化できるため、各構成
装置1〜7を別々に取付けるための作業用のスペースが
不要となり、各構成装置の取付け間隔を小さくできる。
これにより、画像形成部A6 の長手方向の長さを大幅に
短縮でき、カラー複写機全体を小型化できる。
【0077】また、本実施の形態では、殆どの構成装置
を作像ユニットSにて一体化できることから、各構成装
置を複写機の画像形成部に取り付ける際の、組立て作業
にかかる工程数を少なくできるとともに、各構成装置の
取付け位置の調整が極めて容易となる。さらに、本実施
の形態の作像ユニットSを採用したことにより、画像形
成部A6 を構成した各構成装置1〜7の管理に係る手間
を低減でき、結果的に、複写機の製造コストを低減でき
る。
【0078】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上述した各実施の形態の構成を適宜
組合わせることも可能である。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置は、上記のような構成および作用を有しているの
で、転写媒体の搬送方向に沿って設けられた複数の画像
形成手段の並び方向に沿った装置の寸法を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るカラー複写機の内
部構造を概略的に示す断面図。
【図2】図1のカラー複写機に組込まれた、この発明の
第1の実施の形態に係る画像形成部A1 の構成を示す概
略図。
【図3】図2の画像形成部A1 に取付けられる作像ユニ
ットを示す概略図。
【図4】この発明の第2の実施の形態に係る画像形成部
A2 の構成を示す概略図。
【図5】この発明の第3の実施の形態に係る画像形成部
A3 の構成を示す概略図
【図6】図5の画像形成部A3 に取付けられる作像ユニ
ットを示す概略図。
【図7】この発明の第4の実施の形態に係る画像形成部
A4 の構成を示す概略図。
【図8】この発明の第5の実施の形態に係る画像形成部
A5 の構成を示す概略図。
【図9】図8の画像形成部A5 に取付けられる作像ユニ
ットを示す概略図。
【図10】この発明の第6の実施の形態に係る画像形成
部A6 に取付けられる作像ユニットを示す概略図。
【図11】従来の画像形成部の構成を示す概略図。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、 2…帯電装置、 3…露光装置、 4…現像装置、 5…転写装置、 6…クリーニング装置、 7…除電装置、 10…装置本体、 26…定着装置、 41…マグネットローラ、 42a、42b、63…オーガ、 43、61…ブレード、 62…回収部、 301…窓、 T…搬送ベルト、 Sa〜Sd…作像ユニット、 Ya〜Yd…画像形成ユニット、 P…用紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 弘 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 木村 和久 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝ソシ オエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2H028 BA06 BC01 BD03 2H030 AB02 BB23 BB46 2H071 BA04 BA27 DA06 DA07 DA08 DA09 DA13 DA15 DA23 2H077 BA08 BA10 GA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写媒体を所定方向に搬送する搬送手段
    と、 この転写媒体の搬送方向に沿って回転可能に設けられた
    第1の像担持体と、 この第1の像担持体に対して上記搬送方向下流側に離間
    して、この搬送方向に沿って回転可能に設けられた第2
    の像担持体と、 これら第1および第2の像担持体上にそれぞれ潜像を形
    成する第1および第2の潜像形成手段と、 これら第1および第2の潜像形成手段にて上記第1およ
    び第2の像担持体上にそれぞれ形成された潜像に現像剤
    を供給して現像する第1および第2の現像手段と、 これら第1および第2の現像手段にてそれぞれ現像され
    た現像剤像を上記搬送手段にて搬送される転写媒体上に
    順次転写する第1および第2の転写手段と、 これら第1および第2の転写手段にて転写媒体上に転写
    されずに上記第1および第2の像担持体上に残った現像
    剤をそれぞれ除去する第1および第2の除去手段と、 上記第2の像担持体、この第2の像担持体上に形成され
    た潜像に現像剤を供給して現像する第2の現像手段、お
    よび上記第1の像担持体上に残った現像剤を除去する第
    1の除去手段を一体的に保持した保持手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 所定方向に搬送される転写媒体の搬送方
    向に沿って回転する像担持体、この像担持体の周面を所
    定の電位に帯電させる帯電装置、この帯電装置にて所定
    の電位に帯電された周面を露光して静電潜像を形成する
    露光装置、この露光装置によって形成された静電潜像に
    所定色の現像剤を供給して現像する現像装置、この現像
    装置にて現像された現像剤像を上記所定方向に搬送され
    る転写媒体上に転写する転写装置、この転写装置にて転
    写されずに上記像担持体の周面に残った現像剤をクリー
    ニングするクリーニング装置、および該周面に残った電
    荷を除去する除電装置、を有する画像形成手段を、上記
    搬送方向に沿って複数並設し、これらの画像形成手段を
    通して搬送される転写媒体上に各画像形成手段における
    現像剤像を順次転写して画像を形成する画像形成装置に
    おいて、 所定の画像形成手段における像担持体と、この所定の画
    像形成手段における現像装置と、この所定の画像形成手
    段より上流側に隣接した画像形成手段におけるクリーニ
    ング装置と、を一体化した作像ユニットを備えているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記画像形成手段を転写媒体の搬送方向
    に沿って4組並設し、 上記搬送方向上流側から2番目の第2の画像形成手段乃
    至第4の画像形成手段における像担持体と、現像装置
    と、これらの画像形成手段より1つ上流側の画像形成手
    段におけるクリーニング装置と、をそれぞれ一体化した
    3つの第1の作像ユニットを構成したことを特徴とする
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 所定方向に搬送される転写媒体の搬送方
    向に沿って回転する像担持体、この像担持体の周面を所
    定の電位に帯電させる帯電装置、この帯電装置にて所定
    の電位に帯電された周面を露光して静電潜像を形成する
    露光装置、この露光装置によって形成された静電潜像に
    所定色の現像剤を供給して現像する現像装置、この現像
    装置にて現像された現像剤像を上記所定方向に搬送され
    る転写媒体上に転写する転写装置、この転写装置にて転
    写されずに上記像担持体の周面に残った現像剤を掻き落
    とすブレードと掻き落とした現像剤を回収する回収部と
    を含むクリーニング装置、および該周面に残った電荷を
    除去する除電装置、を有する画像形成手段を、上記搬送
    方向に沿って複数並設し、これらの画像形成手段を通し
    て搬送される転写媒体上に各画像形成手段における現像
    剤像を順次転写して画像を形成する画像形成装置におい
    て、 所定の画像形成手段における像担持体と、この所定の画
    像形成手段における現像装置と、この所定の画像形成手
    段より上流側に隣接した画像形成手段におけるクリーニ
    ング装置の回収部と、を一体化した作像ユニットを備え
    ていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記画像形成手段を転写媒体の搬送方向
    に沿って4つ並設し、 上記搬送方向上流側から2番目の第2の画像形成手段乃
    至第4の画像形成手段における像担持体と、現像装置
    と、これらの画像形成手段より1つ上流側の画像形成手
    段におけるクリーニング装置の回収部と、をそれぞれ一
    体化した3つの第1の作像ユニットを構成したことを特
    徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 所定方向に搬送される転写媒体の搬送方
    向に沿って回転する像担持体、この像担持体の周面を所
    定の電位に帯電させる帯電装置、この帯電装置にて所定
    の電位に帯電された周面を露光して静電潜像を形成する
    露光装置、この露光装置によって形成された静電潜像に
    所定色の現像剤を供給して現像する現像装置、この現像
    装置にて現像された現像剤像を上記所定方向に搬送され
    る転写媒体上に転写する転写装置、この転写装置にて転
    写されずに上記像担持体の周面に残った現像剤をクリー
    ニングするクリーニング装置、および該周面に残った電
    荷を除去する除電装置、を有する画像形成手段を、上記
    搬送方向に沿って複数並設し、これらの画像形成手段を
    通して搬送される転写媒体上に各画像形成手段における
    現像剤像を順次転写して画像を形成する画像形成装置に
    おいて、 所定の画像形成手段における像担持体と、この所定の画
    像形成手段におけるクリーニング装置と、この所定の画
    像形成手段より下流側に隣接した画像形成手段における
    現像装置と、を一体化した作像ユニットを備えているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記画像形成手段を転写媒体の搬送方向
    に沿って4つ並設し、 上記搬送方向に沿って最も上流側の第1の画像形成手段
    乃至第3の画像形成手段における像担持体と、クリーニ
    ング装置と、これらの画像形成手段より1つ下流側の画
    像形成手段における現像装置と、をそれぞれ一体化した
    3つの作像ユニットを構成したことを特徴とする請求項
    6記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003228414A (ja) * 2002-02-04 2003-08-15 Mitsubishi Electric Corp 設備監視システム
JP2007271873A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2009042693A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2011221405A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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