JP2004352404A - 紙粉取り装置及び画像形成装置 - Google Patents
紙粉取り装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004352404A JP2004352404A JP2003150011A JP2003150011A JP2004352404A JP 2004352404 A JP2004352404 A JP 2004352404A JP 2003150011 A JP2003150011 A JP 2003150011A JP 2003150011 A JP2003150011 A JP 2003150011A JP 2004352404 A JP2004352404 A JP 2004352404A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper dust
- dust removing
- paper
- blade
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
Abstract
【課題】中央部に位置して直径が均一であるストレート状円柱部とその両端側に位置して外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部とを有する用紙搬送用のローラの外周面に付着した紙粉の取り除きを良好に行う。
【解決手段】用紙搬送用のローラのストレート状円柱部の外周面に当接される紙粉取り中央部ブレード27aと、ローラのテーパ付円柱部の外周面に当接される紙粉取り端部ブレード27b,27cとを有し、紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとがローラの回転方向でオーバーラップされている。このため、紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとの間にローラの回転中心軸方向に沿った隙間が発生せず、ローラの外周面に紙粉の取り残しが生じない。
【選択図】 図5
【解決手段】用紙搬送用のローラのストレート状円柱部の外周面に当接される紙粉取り中央部ブレード27aと、ローラのテーパ付円柱部の外周面に当接される紙粉取り端部ブレード27b,27cとを有し、紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとがローラの回転方向でオーバーラップされている。このため、紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとの間にローラの回転中心軸方向に沿った隙間が発生せず、ローラの外周面に紙粉の取り残しが生じない。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙粉取り装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、給紙カセット等の用紙収納部に収納された用紙が用紙搬送用のローラで搬送され、その搬送過程で用紙上に画像が形成され、画像が形成された用紙が排紙部に排紙されている。
【0003】
用紙の搬送過程において、用紙の表面あるいは端部から紙粉が剥がれ落ち、その紙粉はローラに付着する。一旦ローラに付着した紙粉は、同じ用紙又は後続して搬送される他の用紙に付着する。
【0004】
紙粉が付着した用紙が搬送されてその用紙に対して画像形成が行われると、形成される画像の品質が低下する。また、電子写真方式の画像形成装置の場合には、用紙に付着している紙粉が画像形成部を通過する際に紙粉がトナーに混ざって現像装置内に入り込むということが生じ易く、トナーに混ざる紙粉の量が増加するにつれて画像の品質が次第に低下する。
【0005】
そこで、ローラに付着した紙粉を取り除き、一旦ローラに付着した紙粉が再度用紙に付着することを防止するため、ローラの外周面に紙粉取りブレードを当接させた発明が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
ここで、用紙を搬送するローラの一つであるレジストローラ等は、用紙の先端をグリップして搬送するときに用紙の進入状態によっては用紙にしわを発生させることがあるので、しわの発生を極力抑えるため、中央部に直径が均一であるストレート状円柱部を有してその両端側に外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部を有する形状とされている。
【0007】
このようなレジストローラに対して当接部分が直線形状の紙粉取りブレードを当接させると、その紙粉取りブレードは中央のストレート状円柱部の外周面にはしっかりと当接されるが、テーパ付円柱部の外周面では十分な当接状態が得られなくなる。
【0008】
そこで、上述した特許文献1の発明では、レジストローラの軸心方向に沿った方向における紙粉取りブレードの所定位置に切れ目を設け、紙粉取りブレードのたわみ具合をストレート状円柱部に対向する位置とテーパ付円柱部に対向する位置とで異ならせ、紙粉取りブレードをストレート状円柱部の外周面とテーパ付円柱部の外周面とに同じように当接させている。
【0009】
【特許文献1】
特許第3281675号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特許文献1に開示された発明では、切れ目を設けた紙粉取りブレードをレジストローラの外周面に当接させてレジストローラを回転させると、紙粉取りブレードには切れ目の部分でレジストローラの回転中心軸に沿った隙間が生じ易く、レジストローラの外周面における紙粉取りブレードに生じた隙間に対向する部分ではレジストローラの外周面に周方向に沿って紙粉の取り残しがリング状に発生する。
【0011】
本発明の目的は、中央部に位置して直径が均一であるストレート状円柱部とその両端側に位置して外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部とを有する用紙搬送用のローラの外周面に付着した紙粉の取り除きを良好に行うことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の紙粉取り装置は、中央部に位置して直径が均一であるストレート状円柱部とその両端側に位置して外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部とを有する用紙搬送用のローラにおける前記ストレート状円柱部の外周面に当接される紙粉取り中央部ブレードと、前記ローラにおける前記テーパ付円柱部の外周面に当接される紙粉取り端部ブレードとを有し、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとが前記ローラの回転方向でオーバーラップされている。
【0013】
したがって、ローラにおけるストレート状円柱部の外周面に付着した紙粉は紙粉取り中央部ブレードによって取り除かれ、ローラにおけるテーパ付円柱部の外周面に付着した紙粉は紙粉取り端部ブレードによって取り除かれる。さらに、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとはローラの回転方向でオーバーラップされているので、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとの間にローラの回転中心軸方向に沿った隙間が発生せず、ローラの外周面に紙粉の取り残しが生じない。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードの両側に位置する前記紙粉取り端部ブレードは一体に形成されている。
【0015】
したがって、部品点数が少なくなる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとがブレード固定部材に取り付けられ、前記ブレード固定部材が装置本体に着脱可能に取り付けられている。
【0017】
したがって、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとの少なくとも一方を交換する場合には、ブレード固定部材を装置本体から取り外し、そのブレード固定部材に対して紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードの取り外しと取り付けとを行い、その後にブレード固定部材を装置本体に取り付ける。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとにより掻き取られた紙粉を貯留する紙粉貯留ケースが設けられ、この紙粉貯留ケースが前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとに対して独立して着脱可能に装置本体に取り付けられている。
【0019】
したがって、紙粉貯留ケース内に溜まった紙粉の処理は、紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードを取り外すことなく紙粉貯留ケースのみを取り外ことにより行える。
【0020】
請求項5記載の発明の画像形成装置は、用紙収納部から排紙部に到る用紙搬送路と、前記用紙搬送路上に設けられた画像形成部と、前記用紙搬送路上の前記画像形成部の上流側に配置された請求項1ないし4のいずれか一記載の紙粉取り装置とを有する。
【0021】
したがって、この画像形成装置によれば、用紙搬送用のローラの外周面に付着した紙粉の取り除きを良好に行える。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記ローラはレジストローラである。
【0023】
したがって、画像形成部の直前に位置するレジストローラに付着した紙粉を取り除くことにより、画像形成部への紙粉の入り込みが最も効果的に抑えられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、画像形成装置としてタンデム方式のフルカラー複写機を示している。図1はこのフルカラー複写機1の内部構造の概略を示す正面図である。
【0025】
フルカラー複写機1の装置本体2内の中央部にはカラー画像を形成するための画像形成部3が設けられている。この画像形成部3は、等間隔に離間させて水平向きに並列に配設された4つのドラム状の感光体4、各感光体4の外周部に配置されて電子写真プロセスにより感光体4の外周面にトナー像を形成する帯電ローラ5、現像装置6、クリーニング器7、一様に帯電された感光体4の外周面を画像データに応じたレーザ光で露光することにより静電潜像を形成する露光装置8、各感光体4の外周面に形成されたトナー像が順次転写されることによりカラー画像が形成される中間転写ベルト9等により構成されている。なお、4つの感光体4ではそれぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブラック)のトナー像が形成される。
【0026】
装置本体2の上部には、読取対象となる原稿を自動送りするADF10と、ADF10で自動送りされた原稿又はコンタクトガラス11上に載置された原稿を読み取る読取光学系12とが設けられている。読取光学系12で読み取られた画像データに応じて露光装置8が駆動される。
【0027】
装置本体2の下部には、用紙を収納する複数段、例えば4段の用紙収納部である用紙カセット13が設けられている。これらの用紙カセット13内に収納された用紙はピックアップローラ14とフィードローラ15とにより一枚ずつ分離給紙され、分離給紙された用紙は装置本体2内に設けられた用紙搬送路16に沿って搬送される。この用紙搬送路16に沿ってローラであるレジストローラ17、転写ローラ18、定着装置19、排紙ローラ20等が配置されている。
【0028】
このような構成において、露光装置8の半導体レーザから各色(イエローY、マゼンタM、シアンC及びブラックB)の画像データに対応したレーザ光が出射され、そのレーザ光が帯電ローラ5により一様に帯電された各感光体4の外周面を露光することにより静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置6による現像処理を受けて各色(イエローY、マゼンタM、シアンC及びブラックB)のトナーで現像され、トナー像となる。これらのトナー像は、感光体4と同期して移動する中間転写ベルト9上に順次転写され、中間転写ベルト9上にはカラートナー像が形成される。
【0029】
一方、画像形成部3での画像形成動作の開始と相前後して用紙カセット13内からの用紙の分離給紙が開始されており、分離給紙されて用紙搬送路16を搬送された用紙は間歇的に回転駆動するレジストローラ17によりタイミングをとられ、中間転写ベルト9上のカラートナー像が用紙の適正な位置に転写されるタイミングでレジストローラ17が回転駆動される。
【0030】
レジストローラ17が回転駆動されることにより搬送された用紙が中間転写ベルト9と転写ローラ18との間を通過するときに、中間転写ベルト9上のカラートナー像が用紙上に転写される。用紙上に転写されたカラートナー像は定着装置19を通過する過程で用紙上に転写され、カラートナー像が定着された用紙は排紙ローラ20によって排紙部である排紙トレイ21上に排紙される。
【0031】
このような構成の下、本実施の形態の特徴的部分について順次説明する。
【0032】
図2はレジストローラ17と紙粉取りユニットと紙粉貯留ケースとを示す断面図、図3はその斜視図、図4は図3から紙粉貯留ケースを取り外した状態を示す斜視図である。
【0033】
レジストローラ17は、モータ(図示せず)に連結されて図2に示す矢印方向(反時計回り方向)に回転駆動されるレジスト駆動ローラ22と、このレジスト駆動ローラ22により図2に示す矢印方向(時計回り方向)に連れ回りされるレジスト従動ローラ23とから構成されている。レジスト駆動ローラ22はその外周部分がゴムで形成され、レジスト従動ローラ23はその外周部分が金属で形成され、レジスト従動ローラ23はスプリング等の付勢手段によりレジスト駆動ローラ22に押圧されている。
【0034】
レジスト従動ローラ23は、中央部に位置して直径が均一であるストレート状のストレート状円柱部23aと、その両端側に位置して外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部23b,23cとを有している(図3,図4参照)。
【0035】
レジストローラ17の近傍には、レジスト従動ローラ23の外周面に付着した紙粉を取り除く紙粉取りユニット24と、取り除いた紙粉を貯留する紙粉貯留ケース25とが設けられている。
【0036】
紙粉取りユニット24は、ブレード固定部材26と、先端縁部をレジスト従動ローラ23のストレート状円柱部23aの外周面に当接させた紙粉取り中央部ブレード27aと、先端縁部をレジスト従動ローラ23のテーパ付円柱部23b,23cの外周面に当接させた紙粉取り端部ブレード27b,27cとを有している。これらの紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとしては、可撓性を有するマイラーフィルムを用いることが好適である。紙粉取り端部ブレード27b,27cは連結片27dにより連結されて一体に形成されている。これらの紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cには接着片28が設けられ、接着片28がブレード固定部材26に接着されている。紙粉取り中央部ブレード27aの長手方向(レジスト従動ローラ23の回転中心軸に沿った方向)の端部と、紙粉取り端部ブレード27b,27cの長手方向(レジスト従動ローラ23の回転中心軸に沿った方向)の端部とが、レジスト従動ローラ23の回転方向でオーバーラップされている。図5における矢印Aで示した部分が、オーバーラップされた部分である。
【0037】
紙粉取りユニット24の装置本体2への取り付けは、ブレード固定部材26に紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとを接着固定した後、ブレード固定部材26の長手方向(レジスト従動ローラ23の回転中心軸に沿った方向)の一端側に設けられている位置決め凸部30を装置本体2内に設けられている奥側側板29に形成されている位置決めスリット31に挿入し、装置本体2内に設けられている手前側側板(図示せず)に形成された位置決め穴から挿入したネジをブレード固定部材26の長手方向の他端側に形成されたネジ穴32に螺合することにより行われている。
【0038】
紙粉貯留ケース25はブレード固定部材26の上方に配置され、紙粉貯留ケース25の装置本体2への取り付けは、紙粉貯留ケース25の長手方向(レジスト従動ローラ23の回転中心軸に沿った方向)の一端側に設けられている位置決めボス33を奥側側板29に形成されている位置決め穴34に挿入し、装置本体2内に設けられている手前側側板(図示せず)に形成された位置決め穴から挿入したネジを紙粉貯留ケース25の長手方向の他端側に形成されたネジ穴35に螺合することにより行われている。
【0039】
このような構成において、画像形成時にはレジストローラ17(レジスト駆動ローラ22とレジスト従動ローラ23)により挟持された用紙が図2において矢印Bで示すように順次搬送され、その搬送過程において用紙の表面あるいは端部から剥がれ落ちた紙粉がレジスト駆動ローラ22やレジスト従動ローラ23の外周面に付着する。
【0040】
これらの紙粉のうち、レジスト従動ローラ23の外周面に付着した紙粉は、紙粉取りユニット24の働きにより取り除かれ、紙粉貯留ケース25内に貯留される。
【0041】
ここで、紙粉取りユニット24によるレジスト従動ローラ23の外周面に付着した紙粉の取り除きについて詳しく説明する。レジスト従動ローラ23のストレート状円柱部23aの外周面に付着した紙粉は、先端縁部をこのストレート状円柱部23aの外周面に当接させている紙粉取り中央部ブレード27aにより取り除かれ、取り除かれた紙粉は紙粉貯留ケース25内に貯留される。また、レジスト従動ローラ23のテーパ付円柱部23b,23cの外周面に付着した紙粉は、先端縁部をこのテーパ付円柱部23b,23cの外周面に当接されている紙粉取り端部ブレード27b,27cにより取り除かれ、取り除かれた紙粉は紙粉貯留ケース25内に貯留される。さらに、別体として設けられている紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとは、レジスト従動ローラ23の回転方向でオーバーラップされているので、紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとの間にレジスト従動ローラ23の回転中心軸方向に沿った隙間が発生せず、レジスト従動ローラ23の外周面において紙粉の取り残しが発生しない。
【0042】
紙粉取りユニット24によって紙粉取りが行われるレジストローラ17は、用紙の搬送方向に沿った画像形成部3の上流側であって最も画像形成部3に近接して位置するので、このレジストローラ17を構成するレジスト従動ローラ23に付着した紙粉を取り除くことにより、画像形成部3への紙粉の入り込みを最も効果的に抑えることができる。
【0043】
また、紙粉取り端部ブレード27b,27cは連結片27dで連結されて一体に形成されているので、部品点数や組立工定数が少なくなり、コスト低減を図ることができる。
【0044】
装置本体2への紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとの取り付けは、紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとをブレード固定部材26に接着して紙粉取りユニット24を構成し、この紙粉取りユニット24を装置本体2に取り付けることにより行っている。このため、紙粉取り中央部ブレード27aや紙粉取り端部ブレード27b,27cが何らかの原因で変形した場合等には、紙粉取りユニット24を装置本体2から取り外し、変形等した紙粉取り中央部ブレード27aや紙粉取り端部ブレード27b,27cの交換を装置本体2外の十分な作業スペースを確保できる位置において行える。このため、紙粉取り中央部ブレード27aや紙粉取り端部ブレード27b,27cの交換作業を手間をかけずに容易に行える。
【0045】
装置本体2からの紙粉取りユニット24の取り外しは、ブレード固定部材26のネジ穴32に螺合されているネジを外し、ブレード固定部材26の一端側に設けられている位置決め凸部30を奥側側板29に形成されている位置決めスリット31から抜き取る方向へ紙粉取りユニット24を引っ張ることにより行える。
【0046】
装置本体2への紙粉貯留ケース25の取り付けは紙粉取りユニット24に対して独立して行われており、装置本体2からの紙粉貯留ケース25の取り外しは、紙粉貯留ケース25のネジ穴35に螺合されているネジを外し、紙粉貯留ケース25の一端側に設けられている位置決めボス33を奥側側板29に形成されている位置決め穴34から抜き取る方向へ紙粉貯留ケース25を引っ張ることにより行える。このため、紙粉貯留ケース25内に溜まった紙粉の処理を、紙粉取りユニット24を装置本体2から取り外すことなく紙粉貯留ケース25のみを取り外ことにより行え、紙粉貯留ケース25内に溜まった紙粉の処理に際して紙粉取り中央部ブレード27aや紙粉取り端部ブレード27b,27cを変形させたり傷付けたりすることを防止できる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の紙粉取り装置によれば、用紙搬送用のローラにおけるストレート状円柱部の外周面に付着した紙粉を紙粉取り中央部ブレードによって取り除くことができ、そのローラにおけるテーパ付円柱部の外周面に付着した紙粉を紙粉取り端部ブレードによって取り除くことができ、さらに、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとはローラの回転方向でオーバーラップされているので、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとの間にローラの回転中心軸方向に沿った隙間が発生せず、ローラの外周面に紙粉の取り残しを発生させることなくローラの外周面から紙粉を良好に取り除くことができる。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードの両側に位置する前記紙粉取り端部ブレードは一体に形成されているので、部品点数が少なくなり、コストダウンを図ることができる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとがブレード固定部材に取り付けられ、前記ブレード固定部材が装置本体に着脱可能に取り付けられているので、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとの少なくともいずれか一方を交換する場合には、ブレード固定部材を装置本体から取り外し、装置本体外の広い作業スペース内でブレード固定部材に対して紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードの取り外しと取り付けとを行うことができるので、紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードの交換作業を手間をかけずに容易に行うことができる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれか一記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとにより掻き取られた紙粉を貯留する紙粉貯留ケースが設けられ、この紙粉貯留ケースが前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとに対して独立して着脱可能に装置本体に取り付けられているので、紙粉貯留ケース内に溜まった紙粉の処理時には紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードを取り外すことなく紙粉貯留ケースのみを装置本体から取り外ことにより行うことができ、紙粉貯留ケース内に溜まった紙粉の処理時に紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードを変形させたり傷付けたりすることを防止できる。
【0051】
請求項5記載の発明の画像形成装置は、用紙収納部から排紙部に到る用紙搬送路と、前記用紙搬送路上に設けられた画像形成部と、前記用紙搬送路上の前記画像形成部の上流側に配置された請求項1ないし4のいずれか一記載の紙粉取り装置とを有するので、用紙搬送用のローラの外周面に付着した紙粉の取り除きを良好に行うことができる。
【0052】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、前記ローラはレジストローラであるので、画像形成部の直前に位置するレジストローラに付着した紙粉を取り除くことにより、画像形成部への紙粉の入り込みを最も効果的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のフルカラー複写機の内部構造の概略を示す正面図である。
【図2】レジストローラと紙粉取りユニットと紙粉貯留ケースとを示す断面図である。
【図3】その斜視図である。
【図4】図3の図面から紙粉貯留ケースを取り外し、レジストローラと紙粉取りユニットとを示す斜視図である。
【図5】紙粉取りユニットを示す斜視図である。
【図6】紙粉取りユニットを示す分解斜視図である。
【図7】紙粉貯留ケースを示す斜視図である。
【符号の説明】
2 装置本体
3 画像形成部
13 用紙収納部
16 用紙搬送路
17 ローラ、レジストローラ
21 排紙部
23a ストレート状円柱部
23b,23c テーパ付円柱部
25 紙粉貯留ケース
26 ブレード固定部材
27a 紙粉取り中央部ブレード
27b,27c 紙粉取り端部ブレード
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙粉取り装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、給紙カセット等の用紙収納部に収納された用紙が用紙搬送用のローラで搬送され、その搬送過程で用紙上に画像が形成され、画像が形成された用紙が排紙部に排紙されている。
【0003】
用紙の搬送過程において、用紙の表面あるいは端部から紙粉が剥がれ落ち、その紙粉はローラに付着する。一旦ローラに付着した紙粉は、同じ用紙又は後続して搬送される他の用紙に付着する。
【0004】
紙粉が付着した用紙が搬送されてその用紙に対して画像形成が行われると、形成される画像の品質が低下する。また、電子写真方式の画像形成装置の場合には、用紙に付着している紙粉が画像形成部を通過する際に紙粉がトナーに混ざって現像装置内に入り込むということが生じ易く、トナーに混ざる紙粉の量が増加するにつれて画像の品質が次第に低下する。
【0005】
そこで、ローラに付着した紙粉を取り除き、一旦ローラに付着した紙粉が再度用紙に付着することを防止するため、ローラの外周面に紙粉取りブレードを当接させた発明が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
ここで、用紙を搬送するローラの一つであるレジストローラ等は、用紙の先端をグリップして搬送するときに用紙の進入状態によっては用紙にしわを発生させることがあるので、しわの発生を極力抑えるため、中央部に直径が均一であるストレート状円柱部を有してその両端側に外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部を有する形状とされている。
【0007】
このようなレジストローラに対して当接部分が直線形状の紙粉取りブレードを当接させると、その紙粉取りブレードは中央のストレート状円柱部の外周面にはしっかりと当接されるが、テーパ付円柱部の外周面では十分な当接状態が得られなくなる。
【0008】
そこで、上述した特許文献1の発明では、レジストローラの軸心方向に沿った方向における紙粉取りブレードの所定位置に切れ目を設け、紙粉取りブレードのたわみ具合をストレート状円柱部に対向する位置とテーパ付円柱部に対向する位置とで異ならせ、紙粉取りブレードをストレート状円柱部の外周面とテーパ付円柱部の外周面とに同じように当接させている。
【0009】
【特許文献1】
特許第3281675号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特許文献1に開示された発明では、切れ目を設けた紙粉取りブレードをレジストローラの外周面に当接させてレジストローラを回転させると、紙粉取りブレードには切れ目の部分でレジストローラの回転中心軸に沿った隙間が生じ易く、レジストローラの外周面における紙粉取りブレードに生じた隙間に対向する部分ではレジストローラの外周面に周方向に沿って紙粉の取り残しがリング状に発生する。
【0011】
本発明の目的は、中央部に位置して直径が均一であるストレート状円柱部とその両端側に位置して外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部とを有する用紙搬送用のローラの外周面に付着した紙粉の取り除きを良好に行うことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の紙粉取り装置は、中央部に位置して直径が均一であるストレート状円柱部とその両端側に位置して外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部とを有する用紙搬送用のローラにおける前記ストレート状円柱部の外周面に当接される紙粉取り中央部ブレードと、前記ローラにおける前記テーパ付円柱部の外周面に当接される紙粉取り端部ブレードとを有し、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとが前記ローラの回転方向でオーバーラップされている。
【0013】
したがって、ローラにおけるストレート状円柱部の外周面に付着した紙粉は紙粉取り中央部ブレードによって取り除かれ、ローラにおけるテーパ付円柱部の外周面に付着した紙粉は紙粉取り端部ブレードによって取り除かれる。さらに、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとはローラの回転方向でオーバーラップされているので、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとの間にローラの回転中心軸方向に沿った隙間が発生せず、ローラの外周面に紙粉の取り残しが生じない。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードの両側に位置する前記紙粉取り端部ブレードは一体に形成されている。
【0015】
したがって、部品点数が少なくなる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとがブレード固定部材に取り付けられ、前記ブレード固定部材が装置本体に着脱可能に取り付けられている。
【0017】
したがって、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとの少なくとも一方を交換する場合には、ブレード固定部材を装置本体から取り外し、そのブレード固定部材に対して紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードの取り外しと取り付けとを行い、その後にブレード固定部材を装置本体に取り付ける。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとにより掻き取られた紙粉を貯留する紙粉貯留ケースが設けられ、この紙粉貯留ケースが前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとに対して独立して着脱可能に装置本体に取り付けられている。
【0019】
したがって、紙粉貯留ケース内に溜まった紙粉の処理は、紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードを取り外すことなく紙粉貯留ケースのみを取り外ことにより行える。
【0020】
請求項5記載の発明の画像形成装置は、用紙収納部から排紙部に到る用紙搬送路と、前記用紙搬送路上に設けられた画像形成部と、前記用紙搬送路上の前記画像形成部の上流側に配置された請求項1ないし4のいずれか一記載の紙粉取り装置とを有する。
【0021】
したがって、この画像形成装置によれば、用紙搬送用のローラの外周面に付着した紙粉の取り除きを良好に行える。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記ローラはレジストローラである。
【0023】
したがって、画像形成部の直前に位置するレジストローラに付着した紙粉を取り除くことにより、画像形成部への紙粉の入り込みが最も効果的に抑えられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、画像形成装置としてタンデム方式のフルカラー複写機を示している。図1はこのフルカラー複写機1の内部構造の概略を示す正面図である。
【0025】
フルカラー複写機1の装置本体2内の中央部にはカラー画像を形成するための画像形成部3が設けられている。この画像形成部3は、等間隔に離間させて水平向きに並列に配設された4つのドラム状の感光体4、各感光体4の外周部に配置されて電子写真プロセスにより感光体4の外周面にトナー像を形成する帯電ローラ5、現像装置6、クリーニング器7、一様に帯電された感光体4の外周面を画像データに応じたレーザ光で露光することにより静電潜像を形成する露光装置8、各感光体4の外周面に形成されたトナー像が順次転写されることによりカラー画像が形成される中間転写ベルト9等により構成されている。なお、4つの感光体4ではそれぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブラック)のトナー像が形成される。
【0026】
装置本体2の上部には、読取対象となる原稿を自動送りするADF10と、ADF10で自動送りされた原稿又はコンタクトガラス11上に載置された原稿を読み取る読取光学系12とが設けられている。読取光学系12で読み取られた画像データに応じて露光装置8が駆動される。
【0027】
装置本体2の下部には、用紙を収納する複数段、例えば4段の用紙収納部である用紙カセット13が設けられている。これらの用紙カセット13内に収納された用紙はピックアップローラ14とフィードローラ15とにより一枚ずつ分離給紙され、分離給紙された用紙は装置本体2内に設けられた用紙搬送路16に沿って搬送される。この用紙搬送路16に沿ってローラであるレジストローラ17、転写ローラ18、定着装置19、排紙ローラ20等が配置されている。
【0028】
このような構成において、露光装置8の半導体レーザから各色(イエローY、マゼンタM、シアンC及びブラックB)の画像データに対応したレーザ光が出射され、そのレーザ光が帯電ローラ5により一様に帯電された各感光体4の外周面を露光することにより静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置6による現像処理を受けて各色(イエローY、マゼンタM、シアンC及びブラックB)のトナーで現像され、トナー像となる。これらのトナー像は、感光体4と同期して移動する中間転写ベルト9上に順次転写され、中間転写ベルト9上にはカラートナー像が形成される。
【0029】
一方、画像形成部3での画像形成動作の開始と相前後して用紙カセット13内からの用紙の分離給紙が開始されており、分離給紙されて用紙搬送路16を搬送された用紙は間歇的に回転駆動するレジストローラ17によりタイミングをとられ、中間転写ベルト9上のカラートナー像が用紙の適正な位置に転写されるタイミングでレジストローラ17が回転駆動される。
【0030】
レジストローラ17が回転駆動されることにより搬送された用紙が中間転写ベルト9と転写ローラ18との間を通過するときに、中間転写ベルト9上のカラートナー像が用紙上に転写される。用紙上に転写されたカラートナー像は定着装置19を通過する過程で用紙上に転写され、カラートナー像が定着された用紙は排紙ローラ20によって排紙部である排紙トレイ21上に排紙される。
【0031】
このような構成の下、本実施の形態の特徴的部分について順次説明する。
【0032】
図2はレジストローラ17と紙粉取りユニットと紙粉貯留ケースとを示す断面図、図3はその斜視図、図4は図3から紙粉貯留ケースを取り外した状態を示す斜視図である。
【0033】
レジストローラ17は、モータ(図示せず)に連結されて図2に示す矢印方向(反時計回り方向)に回転駆動されるレジスト駆動ローラ22と、このレジスト駆動ローラ22により図2に示す矢印方向(時計回り方向)に連れ回りされるレジスト従動ローラ23とから構成されている。レジスト駆動ローラ22はその外周部分がゴムで形成され、レジスト従動ローラ23はその外周部分が金属で形成され、レジスト従動ローラ23はスプリング等の付勢手段によりレジスト駆動ローラ22に押圧されている。
【0034】
レジスト従動ローラ23は、中央部に位置して直径が均一であるストレート状のストレート状円柱部23aと、その両端側に位置して外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部23b,23cとを有している(図3,図4参照)。
【0035】
レジストローラ17の近傍には、レジスト従動ローラ23の外周面に付着した紙粉を取り除く紙粉取りユニット24と、取り除いた紙粉を貯留する紙粉貯留ケース25とが設けられている。
【0036】
紙粉取りユニット24は、ブレード固定部材26と、先端縁部をレジスト従動ローラ23のストレート状円柱部23aの外周面に当接させた紙粉取り中央部ブレード27aと、先端縁部をレジスト従動ローラ23のテーパ付円柱部23b,23cの外周面に当接させた紙粉取り端部ブレード27b,27cとを有している。これらの紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとしては、可撓性を有するマイラーフィルムを用いることが好適である。紙粉取り端部ブレード27b,27cは連結片27dにより連結されて一体に形成されている。これらの紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cには接着片28が設けられ、接着片28がブレード固定部材26に接着されている。紙粉取り中央部ブレード27aの長手方向(レジスト従動ローラ23の回転中心軸に沿った方向)の端部と、紙粉取り端部ブレード27b,27cの長手方向(レジスト従動ローラ23の回転中心軸に沿った方向)の端部とが、レジスト従動ローラ23の回転方向でオーバーラップされている。図5における矢印Aで示した部分が、オーバーラップされた部分である。
【0037】
紙粉取りユニット24の装置本体2への取り付けは、ブレード固定部材26に紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとを接着固定した後、ブレード固定部材26の長手方向(レジスト従動ローラ23の回転中心軸に沿った方向)の一端側に設けられている位置決め凸部30を装置本体2内に設けられている奥側側板29に形成されている位置決めスリット31に挿入し、装置本体2内に設けられている手前側側板(図示せず)に形成された位置決め穴から挿入したネジをブレード固定部材26の長手方向の他端側に形成されたネジ穴32に螺合することにより行われている。
【0038】
紙粉貯留ケース25はブレード固定部材26の上方に配置され、紙粉貯留ケース25の装置本体2への取り付けは、紙粉貯留ケース25の長手方向(レジスト従動ローラ23の回転中心軸に沿った方向)の一端側に設けられている位置決めボス33を奥側側板29に形成されている位置決め穴34に挿入し、装置本体2内に設けられている手前側側板(図示せず)に形成された位置決め穴から挿入したネジを紙粉貯留ケース25の長手方向の他端側に形成されたネジ穴35に螺合することにより行われている。
【0039】
このような構成において、画像形成時にはレジストローラ17(レジスト駆動ローラ22とレジスト従動ローラ23)により挟持された用紙が図2において矢印Bで示すように順次搬送され、その搬送過程において用紙の表面あるいは端部から剥がれ落ちた紙粉がレジスト駆動ローラ22やレジスト従動ローラ23の外周面に付着する。
【0040】
これらの紙粉のうち、レジスト従動ローラ23の外周面に付着した紙粉は、紙粉取りユニット24の働きにより取り除かれ、紙粉貯留ケース25内に貯留される。
【0041】
ここで、紙粉取りユニット24によるレジスト従動ローラ23の外周面に付着した紙粉の取り除きについて詳しく説明する。レジスト従動ローラ23のストレート状円柱部23aの外周面に付着した紙粉は、先端縁部をこのストレート状円柱部23aの外周面に当接させている紙粉取り中央部ブレード27aにより取り除かれ、取り除かれた紙粉は紙粉貯留ケース25内に貯留される。また、レジスト従動ローラ23のテーパ付円柱部23b,23cの外周面に付着した紙粉は、先端縁部をこのテーパ付円柱部23b,23cの外周面に当接されている紙粉取り端部ブレード27b,27cにより取り除かれ、取り除かれた紙粉は紙粉貯留ケース25内に貯留される。さらに、別体として設けられている紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとは、レジスト従動ローラ23の回転方向でオーバーラップされているので、紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとの間にレジスト従動ローラ23の回転中心軸方向に沿った隙間が発生せず、レジスト従動ローラ23の外周面において紙粉の取り残しが発生しない。
【0042】
紙粉取りユニット24によって紙粉取りが行われるレジストローラ17は、用紙の搬送方向に沿った画像形成部3の上流側であって最も画像形成部3に近接して位置するので、このレジストローラ17を構成するレジスト従動ローラ23に付着した紙粉を取り除くことにより、画像形成部3への紙粉の入り込みを最も効果的に抑えることができる。
【0043】
また、紙粉取り端部ブレード27b,27cは連結片27dで連結されて一体に形成されているので、部品点数や組立工定数が少なくなり、コスト低減を図ることができる。
【0044】
装置本体2への紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとの取り付けは、紙粉取り中央部ブレード27aと紙粉取り端部ブレード27b,27cとをブレード固定部材26に接着して紙粉取りユニット24を構成し、この紙粉取りユニット24を装置本体2に取り付けることにより行っている。このため、紙粉取り中央部ブレード27aや紙粉取り端部ブレード27b,27cが何らかの原因で変形した場合等には、紙粉取りユニット24を装置本体2から取り外し、変形等した紙粉取り中央部ブレード27aや紙粉取り端部ブレード27b,27cの交換を装置本体2外の十分な作業スペースを確保できる位置において行える。このため、紙粉取り中央部ブレード27aや紙粉取り端部ブレード27b,27cの交換作業を手間をかけずに容易に行える。
【0045】
装置本体2からの紙粉取りユニット24の取り外しは、ブレード固定部材26のネジ穴32に螺合されているネジを外し、ブレード固定部材26の一端側に設けられている位置決め凸部30を奥側側板29に形成されている位置決めスリット31から抜き取る方向へ紙粉取りユニット24を引っ張ることにより行える。
【0046】
装置本体2への紙粉貯留ケース25の取り付けは紙粉取りユニット24に対して独立して行われており、装置本体2からの紙粉貯留ケース25の取り外しは、紙粉貯留ケース25のネジ穴35に螺合されているネジを外し、紙粉貯留ケース25の一端側に設けられている位置決めボス33を奥側側板29に形成されている位置決め穴34から抜き取る方向へ紙粉貯留ケース25を引っ張ることにより行える。このため、紙粉貯留ケース25内に溜まった紙粉の処理を、紙粉取りユニット24を装置本体2から取り外すことなく紙粉貯留ケース25のみを取り外ことにより行え、紙粉貯留ケース25内に溜まった紙粉の処理に際して紙粉取り中央部ブレード27aや紙粉取り端部ブレード27b,27cを変形させたり傷付けたりすることを防止できる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の紙粉取り装置によれば、用紙搬送用のローラにおけるストレート状円柱部の外周面に付着した紙粉を紙粉取り中央部ブレードによって取り除くことができ、そのローラにおけるテーパ付円柱部の外周面に付着した紙粉を紙粉取り端部ブレードによって取り除くことができ、さらに、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとはローラの回転方向でオーバーラップされているので、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとの間にローラの回転中心軸方向に沿った隙間が発生せず、ローラの外周面に紙粉の取り残しを発生させることなくローラの外周面から紙粉を良好に取り除くことができる。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードの両側に位置する前記紙粉取り端部ブレードは一体に形成されているので、部品点数が少なくなり、コストダウンを図ることができる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとがブレード固定部材に取り付けられ、前記ブレード固定部材が装置本体に着脱可能に取り付けられているので、紙粉取り中央部ブレードと紙粉取り端部ブレードとの少なくともいずれか一方を交換する場合には、ブレード固定部材を装置本体から取り外し、装置本体外の広い作業スペース内でブレード固定部材に対して紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードの取り外しと取り付けとを行うことができるので、紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードの交換作業を手間をかけずに容易に行うことができる。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれか一記載の紙粉取り装置において、前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとにより掻き取られた紙粉を貯留する紙粉貯留ケースが設けられ、この紙粉貯留ケースが前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとに対して独立して着脱可能に装置本体に取り付けられているので、紙粉貯留ケース内に溜まった紙粉の処理時には紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードを取り外すことなく紙粉貯留ケースのみを装置本体から取り外ことにより行うことができ、紙粉貯留ケース内に溜まった紙粉の処理時に紙粉取り中央部ブレードや紙粉取り端部ブレードを変形させたり傷付けたりすることを防止できる。
【0051】
請求項5記載の発明の画像形成装置は、用紙収納部から排紙部に到る用紙搬送路と、前記用紙搬送路上に設けられた画像形成部と、前記用紙搬送路上の前記画像形成部の上流側に配置された請求項1ないし4のいずれか一記載の紙粉取り装置とを有するので、用紙搬送用のローラの外周面に付着した紙粉の取り除きを良好に行うことができる。
【0052】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の画像形成装置において、前記ローラはレジストローラであるので、画像形成部の直前に位置するレジストローラに付着した紙粉を取り除くことにより、画像形成部への紙粉の入り込みを最も効果的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のフルカラー複写機の内部構造の概略を示す正面図である。
【図2】レジストローラと紙粉取りユニットと紙粉貯留ケースとを示す断面図である。
【図3】その斜視図である。
【図4】図3の図面から紙粉貯留ケースを取り外し、レジストローラと紙粉取りユニットとを示す斜視図である。
【図5】紙粉取りユニットを示す斜視図である。
【図6】紙粉取りユニットを示す分解斜視図である。
【図7】紙粉貯留ケースを示す斜視図である。
【符号の説明】
2 装置本体
3 画像形成部
13 用紙収納部
16 用紙搬送路
17 ローラ、レジストローラ
21 排紙部
23a ストレート状円柱部
23b,23c テーパ付円柱部
25 紙粉貯留ケース
26 ブレード固定部材
27a 紙粉取り中央部ブレード
27b,27c 紙粉取り端部ブレード
Claims (6)
- 中央部に位置して直径が均一であるストレート状円柱部とその両端側に位置して外方端に向かうにつれて次第に縮径するテーパ付円柱部とを有する用紙搬送用のローラにおける前記ストレート状円柱部の外周面に当接される紙粉取り中央部ブレードと、
前記ローラにおける前記テーパ付円柱部の外周面に当接される紙粉取り端部ブレードと、
を有し、
前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとが前記ローラの回転方向でオーバーラップされている紙粉取り装置。 - 前記紙粉取り中央部ブレードの両側に位置する前記紙粉取り端部ブレードは一体に形成されている請求項1記載の紙粉取り装置。
- 前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとがブレード固定部材に取り付けられ、前記ブレード固定部材が装置本体に着脱可能に取り付けられている請求項1又は2記載の紙粉取り装置。
- 前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとにより掻き取られた紙粉を貯留する紙粉貯留ケースが設けられ、この紙粉貯留ケースが前記紙粉取り中央部ブレードと前記紙粉取り端部ブレードとに対して独立して着脱可能に装置本体に取り付けられている請求項1ないし3のいずれか一記載の紙粉取り装置。
- 用紙収納部から排紙部に到る用紙搬送路と、
前記用紙搬送路上に設けられた画像形成部と、
前記用紙搬送路上の前記画像形成部の上流側に配置された請求項1ないし4のいずれか一記載の紙粉取り装置と、
を有する画像形成装置。 - 前記ローラはレジストローラである請求項5記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150011A JP2004352404A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 紙粉取り装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150011A JP2004352404A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 紙粉取り装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004352404A true JP2004352404A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34045936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003150011A Pending JP2004352404A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 紙粉取り装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004352404A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008287173A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Kyocera Mita Corp | 紙粉除去具を備えた画像形成装置 |
US7522872B2 (en) * | 2005-02-22 | 2009-04-21 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sheet conveying device and image forming apparatus |
JP2011168373A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Murata Machinery Ltd | 給紙装置および画像形成装置 |
JP2018162140A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | キヤノン株式会社 | 紙粉除去装置及び画像形成装置 |
-
2003
- 2003-05-28 JP JP2003150011A patent/JP2004352404A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7522872B2 (en) * | 2005-02-22 | 2009-04-21 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sheet conveying device and image forming apparatus |
JP2008287173A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Kyocera Mita Corp | 紙粉除去具を備えた画像形成装置 |
JP2011168373A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Murata Machinery Ltd | 給紙装置および画像形成装置 |
CN102190168A (zh) * | 2010-02-19 | 2011-09-21 | 村田机械株式会社 | 供纸装置以及图像形成装置 |
US8256763B2 (en) | 2010-02-19 | 2012-09-04 | Murata Machinery, Ltd. | Paper feeding apparatus and image forming apparatus |
JP2018162140A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | キヤノン株式会社 | 紙粉除去装置及び画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5042777B2 (ja) | クリーニング装置 | |
JP6092716B2 (ja) | クリーニング装置およびこれを用いる画像形成装置 | |
JP3542731B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US20090016793A1 (en) | Waste toner collecting device and image forming apparatus provided with the same | |
JP2004271804A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008139421A (ja) | 画像形成装置および画像形成方法 | |
JP4963649B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH09325608A (ja) | 印刷プロセスユニット | |
JP2004352404A (ja) | 紙粉取り装置及び画像形成装置 | |
JP4984935B2 (ja) | 画像形成装置および画像形成方法 | |
WO2005033805A1 (ja) | クリーニング装置 | |
JP2000147973A (ja) | クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2003131479A (ja) | 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP3281673B2 (ja) | 画像形成装置の紙粉取りユニット装置 | |
JP4455133B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5723759B2 (ja) | 除電ユニット及びそれを備えたドラムユニット及び画像形成装置 | |
US10824097B2 (en) | Drum cartridge and image forming apparatus | |
JP4054568B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2011053326A (ja) | 画像形成装置のクリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP2000010374A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008020820A (ja) | プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP2000338791A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3687328B2 (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
US20030185586A1 (en) | Method of positioning image forming means and positioning jig for the same | |
JP2004333929A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20041012 |