JP2018162140A - 紙粉除去装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートから紙粉を除去するローラに接触して該ローラから紙粉を除去する除去部材によってローラの削れや傷が発生することを抑制することのできる紙粉除去装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】紙粉除去装置1は、シートPに接触してシートPの表面から紙粉を除去する回転可能なローラ2と、スラスト方向におけるシートPの中央部を除く端部が接触するローラ2の表面に接触してローラ2の表面から紙粉を除去する除去部材5と、を有し、除去部材5は、板状又はフィルム状の部材であり、自由長方向における一方の端部である固定端部よりも自由長方向における他方の端部である自由端部の方がローラ2の回転方向の上流側に位置するように配置され、除去部材5の自由端部における幅方向の両端部はそれぞれ、幅方向の中央側から端部に向かって自由長方向における固定端部までの長さが徐々に短くなる所定形状5cを有する構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、シートから紙粉を除去する紙粉除去装置、及びこれを備えた電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式などを用いた画像形成装置では、画像が転写されるシートから発生した紙粉(繊維や填料)が感光体などの像担持体に付着すると、画像上にスジとなって現れたり、画像が欠落する白抜けが現れたりする画像不良が発生することがある。また、像担持体からトナーを除去するクリーニング部材に紙粉が噛み込まれると、クリーニング不良が発生することがある。そのため、電子写真方式などを用いた画像形成装置では、像担持体からシートへのトナー像の転写が行われる転写部に搬送されるシートから紙粉を除去することが行われることがある。
具体的には、転写部に向けて搬送されるシートに接触してシートの表面から紙粉を除去する紙粉除去ローラと、紙粉除去ローラから紙粉を除去する紙粉除去部材と、を、有する紙粉除去装置を設ける方法がある。
また、このような紙粉除去装置において、シートの搬送方向と略直交する方向の中央部に対応する紙粉除去部材と、該中央部以外の端部に対応する紙粉除去部材と、を異なる構成としたものがある(特許文献1)。この紙粉除去装置では、シートの搬送方向と略直交する方向の端部に対応する紙粉除去部材は、板状又はフィルム状の部材で構成される。
特許第4182952号公報
しかしながら、板状又はフィルム状の部材で構成された紙粉除去部材を用いた紙粉除去装置では、製造上のバラつきなどによってその紙粉除去部材が斜めに取り付けられた場合などに、紙粉除去ローラの削れや傷が発生するおそれがあることがわかった。そのため、紙粉除去ローラが画像形成装置の寿命に対し十分な耐久性を有さなくなる可能性があることがわかった。
したがって、本発明の目的は、シートから紙粉を除去するローラに接触して該ローラから紙粉を除去する除去部材によってローラの削れや傷が発生することを抑制することのできる紙粉除去装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る紙粉除去装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、シートに接触してシートの表面から紙粉を除去する回転可能なローラであって、シートの搬送方向と略直交するスラスト方向の長さがシートより大きいローラと、前記スラスト方向におけるシートの中央部を除く端部が接触する前記ローラの表面に接触して前記ローラの表面から紙粉を除去する除去部材と、を有し、前記除去部材は、前記スラスト方向に沿って配置される幅方向と、該幅方向と略直交する自由長方向と、にそれぞれ所定の長さを有し、前記幅方向及び前記自由長方向の両方と略直交する方向に所定の厚さを有する、板状又はフィルム状の部材であり、前記自由長方向における一方の端部である固定端部よりも前記自由長方向における他方の端部である自由端部の方が前記ローラの回転方向の上流側に位置するように配置され、前記除去部材の前記自由端部における前記幅方向の両端部はそれぞれ、前記幅方向の中央側から端部に向かって前記自由長方向における前記固定端部までの長さが徐々に短くなる所定形状、又は前記幅方向の中央側から端部に向かって前記厚さ方向における前記ローラからの距離が徐々に遠くなる所定形状の少なくとも一方を有することを特徴とする紙粉除去装置である。
本発明の他の態様によると、転写部でシートに転写する画像を形成する画像形成手段と、前記転写部に向けて搬送されるシートの表面から紙粉を除去する上記本発明の紙粉除去装置と、を有する画像形成装置が提供される。
本発明によれば、シートから紙粉を除去するローラに接触して該ローラから紙粉を除去する除去部材によってローラの削れや傷が発生することを抑制することができる。
画像形成装置の概略断面図である。 シートの搬送経路の概略断面図である。 紙粉除去装置の平面図及び側面図である。 第2の除去部材の形状による効果を説明するための説明図である。 紙粉除去装置の他の例の平面図及び側面図である。 第2の除去部材の形状を説明するための斜視図及び平面図である。 第2の除去部材の形状を説明するための平面図及び斜視図である。 紙粉除去装置の他の例を示す平面図及び側面図である。 図8の紙粉除去装置を他の方向から見た側面図及び斜視図である。 第2の除去部材を単一の部材で構成する場合の課題を説明するための紙粉除去装置の平面図及び側面図である。 従来の課題を説明するための説明図である。
以下、本発明に係る紙粉除去装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することが可能な、直接転写方式を採用したタンデム型のカラーレーザプリンタである。
本実施例の画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。各画像形成部SY、SM、SC、SKの構成及び動作は、後述する現像工程で使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。各色用に設けられた同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。本実施例では、各画像形成部Sが、後述する転写部Nでシート(転写材、記録材)Pに転写する画像を形成する画像形成手段を構成する。また、本実施例では、各画像形成部Sは、後述する感光体101、帯電ローラ102、露光装置103、現像装置104、転写ローラ105及びクリーニング装置106などを有して構成されている。
画像形成装置100は、トナー像を担持する像担持体としての回転可能なドラム型(円筒形)の電子写真感光体(感光ドラム)101を有する。感光体101は、駆動源(図示せず)によって図中矢印R1方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。回転する感光体101の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ102によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電工程時に、帯電ローラ102には、所定の帯電バイアス(帯電電圧)が印加される。帯電処理された感光体101の表面は、露光手段としての露光装置(レーザスキャナユニット)103によって画像情報に基づいて走査露光され、感光体101上に静電潜像(静電像)が形成される。
感光体101上に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置104によって現像剤としてのトナーを用いて現像(可視化)され、感光体101上にトナー像が形成される。現像装置104は、トナーを担持して感光体101との対向部へと搬送する現像剤担持体としての現像ローラと、トナーが収容された現像容器と、を有する。現像工程時には、現像ローラには、所定の現像バイアス(現像バイアス)が印加される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光体101上の露光部に、感光体101の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する。
各画像形成部Sの各感光体101と対向するように、シートPを担持して搬送するシート担持体としての、無端状のベルトで構成された転写ベルト107が配置されている。転写ベルト107は、複数の張架ローラとしての駆動ローラ171、従動ローラ172に架け渡されて所定の張力で張架されている。転写ベルト107は、駆動ローラ171が回転駆動されることで、図中矢印R2方向に回転(周回移動)する。転写ベルト107の内周面(裏面)側には、各感光体101に対応して、転写手段としてのローラ型の転写部材である転写ローラ105が配置されている。転写ローラ105は、転写ベルト107を介して感光体101に向けて押圧され、感光体101と転写ベルト107とが接触する転写部(転写ニップ部)Nを形成する。上述のように感光体101上に形成されたトナー像は、転写部Nにおいて、転写ローラ105によって付与される静電気力と圧力とにより、転写ベルト107に担持されて搬送される紙などのシートP上に転写される。転写工程時に、転写ローラ105には、転写電源(図示せず)から、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性の直流電圧である転写バイアス(転写電圧)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光体101上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が、転写ベルト107に担持されて搬送されるシートP上に重ね合わされるようにして順次転写される。
シートPは、収納部としてのカセット108に収納されている。カセット108内のシートPは、給送部120を構成する給送部材としての給送ローラ121と給送パッド122とによって1枚ずつ給送される。このシートPは、搬送部材としての搬送ローラ131、132からなる搬送ローラ対(搬送部)130によって、詳しくは後述する紙粉除去装置1まで搬送される。本実施例では、紙粉除去装置1が備える紙粉除去ローラ2と対向ローラ3とからなるローラ対は、シートPの搬送姿勢を補正すると共にシートPを転写部Nに供給するタイミングを補正するレジストローラ対の機能を有している。シートPは、紙粉除去装置1の紙粉除去ローラと2と対向ローラ3とによって、感光体101上のトナー像とタイミングが合わされて転写ベルト107まで搬送される。転写ベルト107まで搬送されたシートPは、転写ベルト107に静電的に吸着されて搬送される。
トナー像が転写されたシートPは、転写ベルト107から分離されて、定着手段としての定着装置109へと搬送され、定着装置109によって加熱及び加圧されることでトナー像が表面に定着(溶融固着)される。その後、シートPは、定着後搬送ローラ対110によって搬送され、排出ローラ対111によって画像形成装置100の装置本体150の外部に設けられた排紙トレイ112に排出される。
一方、転写工程時にシートPに転写されずに感光体101の表面に残ったトナー(転写残トナー)は、クリーニング手段としてのクリーニング装置106によって感光体101の表面から除去されて回収される。ドラムクリーニング装置106は、感光体101の表面に当接して配置されたクリーニング部材としてのクリーニングブレードによって、回転する感光体101の表面から転写残トナーを掻き取って、クリーニング容器内に収容する。
本実施例では、感光体101と、これに作用するプロセス手段としての帯電ローラ102、現像装置104及びクリーニング装置106とは、一体的に装置本体150に対して着脱可能なプロセスカートリッジを構成している。
2.紙粉除去装置の構成
図2は、転写部Nに向けて搬送されるシートPの搬送経路を示す概略断面図である。なお、シートPの、紙粉除去装置1を通過した直後にトナー像が転写される面を「印字面」、印字面とは反対側の面を「非印字面」と定義する。本実施例では、シートPの印字面は、紙粉除去装置1を通過した直後に感光体101と接する面であり、シートPの非印字面は、紙粉除去装置1を通過した直後に転写ベルト107と接する面である。
画像形成装置100は、シートPの搬送方向において搬送ローラ対130より下流側、かつ、転写部N(最上流の転写部NY)より上流側に、シートPから紙粉(シートPに付着している紙粉やシートPから発生する紙粉)を除去する紙粉除去装置1を有する。紙粉除去装置1は、回転可能な紙粉除去ローラ2と、紙粉除去ローラ2に対向して配置された回転可能な対向ローラ3と、を有する。本実施例では、紙粉除去ローラ2はシートPの印字面に接触するように配置され、対向ローラ3はシートPの非印字面に接触するように配置されている。また、本実施例では、紙粉除去ローラ2と対向ローラ3とは、これら両者の間にシートPを挟持して搬送するように、互いに当接して配置され、それぞれ図中矢印R3方向、矢印R4方向に回転駆動される。本実施例では、紙粉除去ローラ2の表面の材質は、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)である。また、紙粉除去装置1は、紙粉除去ローラ2に接触するように配置された、第1の除去部材4と、第2の除去部材5と、を有する。また、紙粉除去装置1は、シートPから除去された紙粉を収容する回収容器6を有する。
第1の除去部材4は、多孔性弾性材料で形成された多孔性弾性部材で構成されている。特に、本実施例では、第1の除去部材4は、多孔性弾性材料(発泡弾性体)としてのウレタンフォームで形成されたパッド状の部材である。第1の除去部材4は、紙粉除去ローラ2の表面に圧接して配置され、紙粉除去ローラ2がシートPの表面から除去して紙粉除去ローラ2の表面に付着している紙粉を拭き取るよう構成されている。
第2の除去部材5は、板状又はフィルム状の部材で構成されている。特に、本実施例では、第2の除去部材5は、樹脂フィルムとしてのPET(ポリエチレンテレフタレート)製のフィルムで形成された、平面視略矩形のブレード状の部材である。第2の除去部材5は、紙粉除去ローラ2に圧接して配置され、紙粉除去ローラ2がシートPの表面から除去して紙粉除去ローラ2の表面に付着している紙粉を掻き取るよう構成されている。第2の除去部材5は、シートPの搬送方向と略直交する方向に沿って配置される幅方向と、該幅方向と略直交する自由長方向と、にそれぞれ所定の長さを有し、幅方向及び自由長方向の両方と略直交する方向に所定の厚さを有する。そして、第2の除去部材5は、自由長方向における一方の端部である固定端部が支持部材(回収容器6を構成する枠体など)に固定されており、自由長方向における他方の端部である自由端部が紙粉除去ローラ2に当接させられている。第2の除去部材5は、自由長方向における固定端部よりも自由端部の方が紙粉除去ローラ2の回転方向の上流側に位置するように、すなわち、紙粉除去ローラ2の回転方向に対してカウンター方向に当接するように配置されている。
本実施例では、紙粉除去ローラ2が回転すると、紙粉除去ローラ2と第1、第2の除去部材部材4、5との摺擦により紙粉除去ローラ2の表面が帯電し、紙粉が静電的にシートPの表面から除去されて紙粉除去ローラ2の表面に付着する。また、第1の除去部材4によって紙粉除去ローラ2の表面から除去された紙粉は、第1の除去部材4に保持されたり、回収容器6に収容されたりする。また、第2の除去部材5によって紙粉除去ローラ2の表面から除去された紙粉は、回収容器6に収容される。
ここで、紙粉は、シートPの裁断などの加工時にシートPから発生してシートPに付着したり、あるいはシートPが他の部材に摺擦されることでシートPから発生してシートPに付着したりした、シートPの成分に由来する任意の物質を含む。紙粉は、典型的には、セルロースを主成分とする繊維や、炭酸カルシウムの粉末などの填料などで構成される。
第1の除去部材4は、紙粉のうち、画像形成装置100におけるシートPと他の部材との摺擦によって生じやすい、繊維を主に回収することを目的として設けられている。一方、第2の除去部材5は、紙粉のうち、シートPの裁断などの加工時にシートPの端縁部から発生しやすい、填料を主に回収することを目的として設けられている。つまり、紙粉除去ローラ2がシートPの搬送方向と略直交する方向の端部から除去することの多い填料を、多孔性弾性部材で構成された除去部材で拭き取る構成とすると、その拭き取り動作によって紙粉除去ローラ2に傷をつけやすくなる。そのため、この填料は、板状又はフィルム状の除去部材によって掻き取る構成とすることが好ましい。一方、紙粉除去ローラ2が転写部Pの搬送方向と略直交する方向の端部以外の中央部から除去することの多い繊維を、板状又はフィルム状の除去部材で掻き取る構成とすると、掻き取った繊維が該除去部材の先端に堆積される。そして、その堆積された繊維がシートPの搬送経路に落下するおそれがある(実施例3参照)。そのため、この繊維は、多孔性弾性部材で構成された除去部材で拭き取る構成とすることが好ましい。
3.紙粉除去装置の各部材の配置
次に、紙粉回収装置1の各部材のシートPの搬送方向と略直交する方向(ここでは、「スラスト方向」ともいう。)における配置について説明する。なお、本実施例では、スラスト方向は、紙粉除去ローラ2、対向ローラ3、感光体101のそれぞれの回転軸線方向と略平行である。
図3(a)は、紙粉除去装置1を第2の除去部材5側から見た平面図(第2の除去部材5の厚さ方向に見た平面)である。また、図3(b)は、図3(a)の図中左側から見た紙粉除去装置1の側面図である。
本実施例では、第1、第2の除去部材4、5は、紙粉除去ローラ2の回転方向において第1の除去部材4よりも第2の除去部材5の方が上流側で紙粉除去ローラ2の表面に接触するように配置されている。また、本実施例では、以下で詳しく説明するように、スラスト方向におけるシートPの中央部が接触する紙粉除去ローラ2の表面に接触するように、単一の第1の除去部材4が設けられている。また、本実施例では、スラスト方向におけるシートPの中央部を除く端部が接触する紙粉除去ローラ2の表面のそれぞれに接触するように、2個の第2の除去部材5が設けられている。
なお、本実施例では、スラスト方向において、紙粉除去ローラ2、第1の除去部材4、及びシートPの搬送経路は、中央を基準に配列され、同方向における長さが相対的に小さい範囲(幅)は同方向における長さが相対的に大きい範囲(幅)の内側に収まる。また、本実施例では、2個の第2の除去部材5は、スラスト方向における紙粉除去ローラ2、第1の除去部材4、及びシートPの搬送経路の中央に対して、略対象の構成、配置とされている。
紙粉除去ローラ2のスラスト方向の長さ(幅)Aは、シートPのスラスト方向の長さ(幅)B1より大きい。また、第1の除去部材4のスラスト方向の長さ(幅)C1は、少なくとも給送部120のスラスト方向の長さ(幅)E1より大きく、シートPのスラスト方向の長さ(幅)B1より小さい。なお、本実施例では、スラスト方向における給送部120の長さ(幅)E1は、シートPのスラスト方向の中央部に対応して設けられた給送パッド122のスラスト方向の両端部間の長さ(幅)である。
一方、スラスト方向に沿って(公称では略平行)に配置される第2の除去部材5の幅方向の長さ(幅)D2は、次の関係、
A>C1+2×D2>B1>C1
を満足するように設定されている。ここで、D2は、第2の除去部材5の幅方向の長さの最大値(全幅)を示している。つまり、第2の除去部材5は、スラスト方向におけるシートPの中央部を除く端部が接触する紙粉除去ローラ2の表面に接触して紙粉除去ローラ2の表面から紙粉を除去するように配置される。
そして、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の両端部はそれぞれ、幅方向の中央側から端部に向かって自由長方向における固定端部までの長さが徐々に短くなる所定形状(「徐変形状」ともいう。)を有する。特に、本実施例では、この徐変形状は、R形状とされている。つまり、本実施例では、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の少なくとも一方(本実施例では両方)の端部は、幅方向の中央側から端部に向かって自由長方向における固定端部までの長さが徐々に短くなる円弧形状を有する。また、本実施例では、第2の除去部材5のR形状部を除いた直線部の幅方向の長さ(幅)D1の中に、シートPのスラスト方向の端部が接触する紙粉除去ローラ2の表面が位置するように、R形状部の幅が設定されている。つまり、本実施例では、スラスト方向におけるシートPの端部と接触する紙粉除去ローラ2の表面は、第2の除去部材5の幅方向における徐変形状を有さない部分と接触する。
ここで、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の端部を徐変形状(本実施例ではR形状)とすることによる効果について説明する。
図11(a)、(b)は、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の両端部が徐変形状とされていない場合の、第2の除去部材5の近傍の平面図及び紙粉除去ローラ2が第2の除去部材5から受ける応力を示すグラフ図である。紙粉除去ローラ2の表面は、PFAなどの比較的軟らかい材質で形成されている。そして、この紙粉除去ローラ2の表面に、板状又はフィルム状の部材で構成された第2の除去部材5が圧接させられる。図11(a)に示すように、第2の除去部材5が、その幅方向がスラスト方向と実質的に平行になるように取り付けられている場合には、紙粉除去ローラ2が第2の除去部材5から受ける応力は、第2の除去部材5の幅方向で略一様となる。しかし、図11(b)に示すように、第2の除去部材5は、製造上のバラつきなどによって、その幅方向がスラスト方向に対して斜めになるように取り付けられることがある。その場合、第2の除去部材5による紙粉除去ローラ2への押圧力がバラつく。そして、紙粉除去ローラ2が第2の除去部材5から受ける応力は、第2の除去部材5の幅方向の端部に対応する位置に集中しやすくなる。また、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の両端部が角形状となっているため、紙粉除去ローラ2にダメージを与えやすい。このように、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の両端部が徐変形状とされていない場合には、紙粉除去ローラ2への応力集中や紙粉除去ローラ2に与えるダメージにより、紙粉除去ローラ2の削れや傷が発生するおそれがある。
図4(a)、(b)は、それぞれ第2の除去部材5の自由端部における幅方向の両端部が徐変形状とされていない場合と、徐変形状とされている場合(本実施例)とにおける、図11(b)と同様の図である。図4(b)に示すように、本実施例では、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の両端部を徐変形状(本実施例ではR形状)とすることにより、紙粉除去ローラ2への応力集中を抑制することができる。つまり、本実施例では、詳しくは後述するように、第2の除去部材5は紙粉除去ローラ2に面接触している。そして、上述の徐変形状を設けることで、第2の除去部材5が紙粉除去ローラ2に及ぼす圧力は、第2の除去部材5の幅方向の中央部側から両端部に向かうにつれて小さくなる。これにより、第2の除去部材5の幅方向の両端部による応力集中を緩和することができる。また、第2の除去部材5の両端部が徐変形状(本実施例ではR形状)であることにより、紙粉除去ローラ2に与えるダメージを軽減することができる。したがって、紙粉除去ローラ2の削れや傷が発生することを抑制することができ、紙粉除去ローラ2の耐久性を向上させることが可能となる。
4.除去部材の幅方向の大きさ
図5(a)、(b)は、図3(a)、(b)に示すものとは幅方向の長さが異なる第1、第2の除去部材4、5を有する紙粉除去装置1の図3(a)、(b)と同様の図である。
一般に、画像形成装置100では、種々のサイズのシートPが搬送される。例えば、複写機ではA3、LGRサイズのシートPが搬送される。また、シートPは、その短辺側を先頭に長辺方向に搬送されるだけでなく、その長辺側を先頭に短辺方向に搬送されることもある。この場合、シートPのスラスト方向の端部から発生しやすい填料による紙粉除去ローラ2の傷の発生しやすい個所も多くなる。
この場合、図5に示すように、紙粉除去ローラ2のスラスト方向の長さ(幅)Aを、当該画像形成装置100で搬送されるシートPのうちスラスト方向の長さ(幅)が最大のものの該長さ(幅)B1より大きくする。そして、第1の除去部材4のスラスト方向の長さ(幅)C2を、当該画像形成装置100で搬送されるシートPのうちスラスト方向の長さ(幅)が最小のものの該長さ(幅)B4より小さくする。これにより、第1の除去部材4が各サイズのシートPのスラスト方向の端部から発生しやすい填料を回収することを抑制することができる。また、第1の除去部材4のスラスト方向の長さ(幅)C2を、給送部120のスラスト方向における長さ(幅)E1よりも大きくする。これにより、第1の除去部材4によって、給送部120との摺擦でシートPから発生しやすい繊維を回収することができる。
一方、スラスト方向に沿って(公称では略平行)に配置される第2の除去部材5の幅方向の長さ(幅)D4は、次の関係、
A>C2+2×D4>B1>C2
を満足するように設定する。ここで、D4は、第2の除去部材5の幅方向の長さ(幅)の最大値(全幅)を示している。また、第2の除去部材5のR形状部を除いた直線部の幅方向の長さ(幅)D3の中に、各サイズのシートPのスラスト方向の端部が接触する紙粉除去ローラ2の表面が位置するようにR形状部の幅を設定する。なお、B2、B3は、A>B1>B2>B3>B4>C2を満たす任意のサイズのシートPのスラスト方向の長さ(幅)を示している。
このような構成により、画像形成装置100において搬送されるいずれのサイズのシートPに関しても、紙粉除去ローラ2の削れや傷が発生することを抑制することができ、紙粉除去ローラ2の耐久性を向上させることが可能となる。
5.R形状
次に、第2の除去部材5のR形状について更に説明する。図6(a)は、図6(b)〜(d)の視点を説明するための第2の除去部材5の近傍の斜視図である(R形状は設けられていない。)。図6(b)は、図6(a)中の矢印E方向から見た本実施例における第2の除去部材5の近傍の平面図(第2の除去部材5の厚さ方向に見た平面)である。図6(c)は、図6(a)中の矢印E方向から見た本実施例における第2の除去部材5の変形例を示す平面図である。図6(d)は、図6(a)中の矢印F方向から見た本実施例における第2の除去部材5の変形例を示す側面図(第2の除去部材5の自由端部側から自由長方向に見た側面)である。
まず、図6(b)を参照して、本実施例における第2の除去部材5のR形状について更に説明する。本実施例では、第2の除去部材5は、紙粉除去ローラ2に対し圧接されるよう配置され、かつ、第2の除去部材5は柔軟性(可撓性)を持つ材質で構成されている。そのため、第2の除去部材5の紙粉除去ローラ2に対する接触部は、線接触ではなく、図6(b)において斜線部で示すような面接触となっている。つまり、本実施例では、第2の除去部材5は、自由長方向における自由端部側の所定の領域(自由端部5bから自由長方向に沿って固定端部5rに向かう方向における所定の範囲)が、紙粉除去ローラ2に面接触している。本実施例では、第2の除去部材5の自由長方向の自由端部側の端面(直線部)5bは、R形状5cの終了点(あるいは開始点)5aにおけるR形状5cの接線となっている。また、本実施例では、第2の除去部材5の幅方向の端面5pは、R形状5cの終了点(あるいは開始点)5dにおけるR形状5cの接線となっている。
次に、図6(c)に示す変形例について説明する。この変形例においても、本実施例と同様、第2の除去部材5の紙粉除去ローラ2に対する接触部は、図6(c)において斜線部で示すような面接触となっている。また、この変形例においても、本実施例と同様、第2の除去部材5の自由長方向の自由端部側の端面5bは、R形状5eの終了点5aにおけるR形状5eの接線となっている。一方、この変形例では、本実施例とは異なり、第2の除去部材5の幅方向の端面5pは、R形状5eの終了点(あるいは開始点)5fにおけるR形状5eの接線とはなっておらず、終了点5fにおけるR形状5eは、端面5pに対して角をもつ形状となっている。しかし、この終了点5fは、第2の除去部材5の自由長方向において、斜線部で示す第2の除去部材5が紙粉除去ローラ2に対し面接触する所定の領域(接触面)の外側(該所定の領域より固定端部側)に位置している。そのため、上記角部による紙粉除去ローラ2への応力集中や紙粉除去ローラ2に与えるダメージが問題となることはない。そのため、図6(c)に示すような第2の除去部材5によっても、紙粉回収ローラ2の削れや傷が発生することを抑制することができ、紙粉除去ローラ2の耐久性を向上させることが可能となる。
次に、図6(d)に示す変形例について説明する。第2の除去部材5の自由端部における幅方向の両端部はそれぞれ、幅方向の中央側から端部に向かって厚さ方向における紙粉除去ローラ2からの距離が徐々に遠くなる所定形状(徐変形状)を有するようにすることができる。図6(d)に示す変形例では、この徐変形状は、第2の除去部材5の厚さ方向に設けられたR形状5iとされている。つまり、この変形例では、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の少なくとも一方(本例では両方)の端部は、幅方向の中央側から端部に向かって厚さ方向における紙粉除去ローラ2からの距離が徐々に遠くなる円弧形状を有する。そして、この変形例では、第2の除去部材5の紙粉除去ローラ側の面(直線部)5hは、R形状5iの終了点(あるいは開始点)5gにおけるR形状5iの接線となっている。また、第2の除去部材5の幅方向の端面5pにおけるR形状5iの終了点(あるいは開始点)5jは、紙粉除去ローラ2から離間している。図6(d)に示すような第2の除去部材5によっても、紙粉除去ローラ2への応力集中を抑制することができ、また紙粉除去ローラ2に与えるダメージを軽減することができる。
ここで、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の両端部はそれぞれ、図6(b)、(c)に示すような幅方向の徐変形状と、図6(d)に示すような厚さ方向の徐変形状と、の少なくとも一方を有していればよい。第2の除去部材5の自由端部における幅方向の少なくとも一方の端部が、これら両方向の徐変形状を有していてもよい(実施例2参照)。
また、徐変形状による効果をより十分に発揮する観点から、幅方向の徐変形状において、第2の除去部材5の自由長方向の自由端部側の端面における徐変形状の終了点は、第2の除去部材5の幅方向の端面から1mm以上幅方向の内側に位置することが好ましい。また、幅方向の徐変形状において、第2の除去部材5の幅方向の端面における徐変形状の終了点は、第2の除去部材5の自由長方向の自由端部側の端面から1mm以上自由長方向の固定端部側に位置することが好ましい。また、厚さ方向の徐変形状において、第2の除去部材5の紙粉除去ローラ2側の面における徐変形状の終了点は、第2の除去部材5の幅方向の端面から1mm以上幅方向の内側に位置することが好ましい。また、厚さ方向の徐変形状において、第2の除去部材5の幅方向の端面における徐変形状の終了点は、第2の除去部材5の紙粉除去ローラ2側の面から1mm以上厚さ方向における反対側の面側に位置することが好ましい。
以上、本実施例によれば、第2の除去部材5の角部を徐変形状にすることにより、第2の除去部材5によって紙粉除去ローラ2の削れや傷が発生することを抑制することができる。
なお、図3、図5に示す構成では、第1の除去部材4と第2の除去部材5とは、スラスト方向において重ならないように配置されているが、それぞれの一部がスラスト方向において重なるように配置されてもよい。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
図7(a)は、本実施例における第2の除去部材5の近傍の平面図(第2の除去部材5の厚さ方向に見た平面)である。また、図7(b)は、図7(a)中の矢印G方向から見た斜視図である。また、図7(c)は、図7(b)中の矢印H方向から見た斜視図である。
本実施例では、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の両端部に、曲げ部5kが設けられている。つまり、本実施例では、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の少なくとも一方(本実施例では両方)の端部は、紙粉除去ローラ2から離れる方向に折り曲げられた形状を有する。本実施例では、該端部は、第2の除去部材5の紙粉除去ローラ2側及びその反対側の平面に対し略直角方向に折り曲げられ、その折り曲げ部の紙粉除去ローラ2側の面は湾曲させられてR形状5nとされる。特に、本実施例では、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の少なくとも一方(本実施例では両方)の端部は、幅方向及び自由長方向の両方に対し傾斜した線に沿って折り曲げられた形状を有する。これにより、第2の除去部材5の角部5mは紙粉除去ローラ2に接触しない。また、紙粉除去ローラ2に接触する形状をR形状5nにすることで、実施例1と同様、紙粉除去ローラ2への応力集中を抑制することができる。また、紙粉除去ローラ2に接触する形状がR形状5nであることにより、実施例1と同様、紙粉除去ローラ2に与えるダメージを軽減することができる。したがって、紙粉除去ローラ2の削れや傷が発生することを抑制することができ、紙粉除去ローラ2の耐久性を向上させることが可能となる。
なお、第2の除去部材5の自由端部における幅方向の一方の端部が実施例1で説明したR形状とされ、他方の端部が本実施例で説明した折り曲げ形状とされてもよい。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
図8(a)は、本実施例における紙粉除去装置1を第2の除去部材5側から見た平面図(第2の除去部材5の厚さ方向に見た平面)である。また、図8(b)は、図8(a)の図中左側から見た紙粉除去装置1の側面図である。また、図9(a)は、図8(a)中の矢印I方向から見た側面図である。また、図9(b)は、図8(a)中の矢印J方向から見た斜視図である。
実施例1、2では、紙粉除去装置1には、シートPのスラスト方向の両端部のそれぞれに対応するように2個の第2の除去部材5が設けられていた。これに対し、組立工数(取り付け工数)を削減して製造コストを下げるなどのために、第2の除去部材5を単一の部材で構成することが好ましい。
しかし、第2の除去部材5を単一の部材で構成すると、次のような問題が発生する可能性がある。図10(a)は、スラスト方向におけるシートPの中央部が接触する紙粉除去ローラ2の表面にも接触するように単一の部材で構成された第2の除去部材5の例を示す平面図であり、図10(b)はその側面図である。第1の除去部材4は、給送部120に対応して配置されている。そのため、スラスト方向における第2の除去部材5の第1の除去部材4の幅C2に対応する部分では、紙粉の中で特に繊維を回収する割合が多くなる。この繊維の回収時の体積は、一般に、紙粉の中の填料の回収時の体積よりも大きくなる。また、第2の除去部材5で回収された繊維は、第2の除去部材5の自由端部に堆積されていく。そして、シートPの搬送枚数が多くなり、繊維の堆積が進むと、第2の除去部材5の自由端部に堆積された繊維が、紙粉除去ローラ2の回転方向に逆らって図10(b)中の矢印Q方向に移動し、シートPの搬送経路に落下するおそれがある。そして、この落下した紙粉が、シートPに付着して転写部Nに搬送されてしまうおそれがある。これに対し、図10(c)に示すように第2の除去部材5の位置をより紙粉除去ローラ2の回転方向の下流側に移動させ、重力により繊維がシートPの搬送経路に落ちないようにすることなどが考えられるが、設計上の自由度を狭めることになる。
そこで、本実施例では、第2の除去部材5は、図8、図9に示すように構成される。つまり、第2の除去部材5は、スラスト方向におけるシートPの両端部が接触する紙粉除去ローラ2の表面のそれぞれに接触するように単一の部材で構成される。そして、第2の除去部材5の幅方向における中央部は、スラスト方向におけるシートPの中央部が接触する紙粉除去ローラ2の表面に接触しないように、紙粉除去ローラ2の表面から離間された離間部5sを有する構成とされる。特に、本実施例では、図9に示すように、第2の除去部材5は、その幅方向における中央部が紙粉除去ローラ2から離れるように、幅方向の2箇所で自由長方向に沿って折り曲げられて離間部5sが形成された形状を有する。また、本実施例では、紙粉除去装置1には、第2の除去部材5の幅方向における中央部(離間部5s)を紙粉除去ローラ2から離れる方向に持ち上げるように係止する係止部7が設けられている。これにより、該中央部が不用意に紙粉除去ローラ2に接触することが抑制されている。
図8(a)において、D6は、第2の除去部材の幅方向の長さ(幅)の最大値(全幅)を示している。このD6は、当該画像形成装置100で搬送されるシートPのうちスラスト方向の長さ(幅)が最大のものの該長さ(幅)B1より大きくし、紙粉除去ローラ2のスラスト方向の長さ(幅)Aより小さくする。また、D7は、第2の除去部材5の幅方向における中央部の紙粉除去ローラ2から離間された部分、及び幅方向における両端部のR形状部を除いた、直線部の幅方向の長さ(幅)を示している。このD7の中に、各サイズ(B1〜B4)のシートPのスラスト方向の端部が接触する紙粉除去ローラ2の表面が位置するようにする。また、D8は、第2の除去部材5の幅方向における中央部の紙粉除去ローラ2から離間された部分の幅方向における長さ(幅)を示している。このD8は、少なくとも給送部120のスラスト方向の長さ(幅)E1より大きくし、当該画像形成装置100で搬送されるシートPのうちスラスト方向の長さ(幅)が最小のものの該長さ(幅)B4より小さくする。なお、本実施例では、第1の除去部材4のスラスト方向の長さ(幅)C2は上記D8より大きく、第1の除去部材4と第2の除去部材5の直線部とはスラスト方向において一部が重なっているが、C2はD8と同じであってもよい。
このように、第2の除去部材5の幅方向の中央部を紙粉回収ローラ2に接触させないように構成することにより、第2の除去部材5がシートPのスラスト方向の中央部で発生しやすい繊維を回収することを抑制することができる。そのため、シートPの搬送枚数が多くなっても、紙粉除去ローラ2から繊維が搬送経路に落下することを抑制することができる。また、第2の除去部材5の中央部を折り曲げた構成では、該折り曲げ部における第2の除去部材5の紙粉除去ローラ2との接触点が自動的にR形状5q(図9(b))になる。そのため、紙粉除去ローラ2への応力集中を抑制することができ、また紙粉除去ローラ2に与えるダメージを軽減することができる。
以上、本実施例によれば、第2の除去部材5を1部品で構成することで、第2の除去部材5の取り付け工数を削減しつつ、第2の除去部材5で紙粉除去ローラ2から紙粉を除去する領域を大きくして様々なサイズのシートPに対応することが容易となる。そして、本実施例によれば、このような構成においても、第2の除去部材5によって紙粉除去ローラ2に削れや傷が発生することを抑制することができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、紙粉除去ローラをシートの印字面に接触するように配置したが、非印字面に接触するように配置してもよい。
また、上述の実施例では、紙粉除去装置をシートの搬送方向において搬送ローラ対の下流側に配置したが、その搬送ローラ対に紙粉除去装置の機能をもたせてもよい。このように、紙粉除去ローラと対向ローラとからなるローラ対は、レジストローラ対の機能を有していても有していなくてもよい。
また、上述の実施例における構成に加えて、シートの非印字面に接触する紙粉除去ローラとこれに対向する対向ローラとを有する別の紙粉除去装置を設け、シートの両面から紙粉を除去するようにしてもよい。
また、上述の実施例における対向ローラにも紙粉除去ローラとしての機能をもたせ、シートの印字面と非印字面とに接触する紙粉除去ローラ対によって、シートの両面から紙粉を除去するようにしてもよい。この紙粉除去ローラ対も、上記同様、レジストローラ対の機能を有していてもいなくてもよい。
また、上述の実施例では、直接転写方式の画像形成装置を例として説明したが、本発明は中間転写方式の画像形成装置にも適用することができる。斯界にて周知のように、中間転写方式の画像形成装置は、直接転写方式の画像形成装置におけるシート担持体に代えて、中間転写体としての無端状のベルトで構成された中間転写ベルトなどを有する。そして、各画像形成部で形成されたトナー像は、中間転写体上に重ね合わせるようにして順次一次転写された後に、シートに二次転写される。中間転写体からシートへのトナー像の転写が行われる二次転写部に搬送されるシートに紙粉が付着していると、中間転写体や、中間転写体を介して感光体に紙粉が付着することがある。そして、感光体や中間転写体に紙粉が付着することによる画像不良や、感光体や中間転写体からトナーを除去するクリーニング部材に紙粉が噛み込まれることによるクリーニング不良が発生することがある。したがって、中間転写方式の画像形成装置において、二次転写部に向けて搬送されるシートから紙粉を除去する紙粉除去装置に本発明を適用することで、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
1 紙粉除去装置
2 紙粉除去ローラ
4 第1の除去部材
5 第2の除去部材
100 画像形成装置
101 感光体
N 転写部

Claims (14)

  1. シートに接触してシートの表面から紙粉を除去する回転可能なローラであって、シートの搬送方向と略直交するスラスト方向の長さがシートより大きいローラと、
    前記スラスト方向におけるシートの中央部を除く端部が接触する前記ローラの表面に接触して前記ローラの表面から紙粉を除去する除去部材と、
    を有し、
    前記除去部材は、前記スラスト方向に沿って配置される幅方向と、該幅方向と略直交する自由長方向と、にそれぞれ所定の長さを有し、前記幅方向及び前記自由長方向の両方と略直交する方向に所定の厚さを有する、板状又はフィルム状の部材であり、前記自由長方向における一方の端部である固定端部よりも前記自由長方向における他方の端部である自由端部の方が前記ローラの回転方向の上流側に位置するように配置され、
    前記除去部材の前記自由端部における前記幅方向の両端部はそれぞれ、前記幅方向の中央側から端部に向かって前記自由長方向における前記固定端部までの長さが徐々に短くなる所定形状、又は前記幅方向の中央側から端部に向かって前記厚さ方向における前記ローラからの距離が徐々に遠くなる所定形状の少なくとも一方を有することを特徴とする紙粉除去装置。
  2. 前記除去部材の前記自由端部における前記幅方向の少なくとも一方の端部は、前記幅方向の中央側から端部に向かって前記自由長方向における前記固定端部までの長さが徐々に短くなる円弧形状、又は前記幅方向の中央側から端部に向かって前記厚さ方向における前記ローラからの距離が徐々に遠くなる円弧形状の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1に記載の紙粉除去装置。
  3. 前記幅方向の中央側から端部に向かって前記自由長方向における前記固定端部までの長さが徐々に短くなる円弧形状は、前記第2の除去部材を前記厚さ方向に見たとき、前記除去部材の前記自由長方向における前記自由端部側の端面が該円弧形状の終了点における該円弧形状の接線となるように形成されることを特徴とする請求項2に記載の紙粉除去装置。
  4. 前記幅方向の中央側から端部に向かって前記自由長方向における前記固定端部までの長さが徐々に短くなる円弧形状は、前記第2の除去部材を前記厚さ方向に見たとき、前記除去部材の前記幅方向の端面が該円弧形状の終了点における該円弧形状の接線となるように形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の紙粉除去装置。
  5. 前記除去部材は、前記自由長方向における前記自由端部側の所定の領域が前記ローラに面接触し、前記幅方向の中央側から端部に向かって前記自由長方向における前記固定端部までの長さが徐々に短くなる円弧形状は、前記除去部材の前記幅方向の端面における該円弧形状の終了点が、前記自由長方向において前記所定の領域より前記固定端部側に位置するように形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の紙粉除去装置。
  6. 前記幅方向の中央側から端部に向かって前記厚さ方向における前記ローラからの距離が徐々に遠くなる円弧形状は、前記第2の除去部材を前記自由端部側から前記自由長方向に見たとき、前記除去部材の前記ローラ側の面が該円弧形状の終了点における該円弧形状の接線となるように形成されることを特徴とする請求項2に記載の紙粉除去装置。
  7. 前記除去部材の前記自由端部における前記幅方向の少なくとも一方の端部は、前記ローラから離れる方向に折り曲げられた形状を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の紙粉除去装置。
  8. 前記除去部材の前記自由端部における前記幅方向の少なくとも一方の端部は、前記幅方向及び前記自由長方向の両方に対し傾斜した線に沿って折り曲げられた形状を有することを特徴とする請求項7に記載の紙粉除去装置。
  9. 前記スラスト方向におけるシートの端部と接触する前記ローラの表面は、前記除去部材の前記幅方向における前記所定形状を有さない部分と接触することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の紙粉除去装置。
  10. 前記除去部材は、前記スラスト方向におけるシートの両端部が接触する前記ローラの表面のそれぞれに接触するように単一の部材で構成されており、かつ、
    前記除去部材の前記幅方向における中央部は、前記スラスト方向におけるシートの中央部が接触する前記ローラの表面に接触しないように構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の紙粉除去装置。
  11. 前記除去部材は、その前記幅方向における中央部が前記ローラから離れるように折り曲げられた形状を有することを特徴とする請求項10に記載の紙粉除去装置。
  12. 前記スラスト方向におけるシートの中央部が接触する前記ローラの表面に接触して前記ローラの表面から紙粉を除去する別の除去部材を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の紙粉除去装置。
  13. 前記別の除去部材は、多孔性弾性部材で構成されていることを特徴とする請求項12に記載の紙粉除去装置。
  14. 転写部でシートに転写する画像を形成する画像形成手段と、
    前記転写部に向けて搬送されるシートの表面から紙粉を除去する請求項1〜13のいずれか一項に記載の紙粉除去装置と、
    を有する画像形成装置。
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