JPH0547601A - フイルタ素子及びその製造方法 - Google Patents

フイルタ素子及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0547601A
JPH0547601A JP11752691A JP11752691A JPH0547601A JP H0547601 A JPH0547601 A JP H0547601A JP 11752691 A JP11752691 A JP 11752691A JP 11752691 A JP11752691 A JP 11752691A JP H0547601 A JPH0547601 A JP H0547601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
metallized
electrode
output side
filter element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11752691A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Suzuki
三紀男 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RUBIKON DENSHI KK
Original Assignee
RUBIKON DENSHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RUBIKON DENSHI KK filed Critical RUBIKON DENSHI KK
Priority to JP11752691A priority Critical patent/JPH0547601A/ja
Publication of JPH0547601A publication Critical patent/JPH0547601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型でフィルタ回路としての効果を有効に発
揮でき、電路基板の設計及び組立をより容易で簡素化し
たフィルタ素子及びその製造方法を提供する。 【構成】 第一の工程で一対の金属化フィルムを巻取
部材上に巻回して第一の金属化フィルム層6aを形成
し、第二の工程で上記金属化フィルム層より幅広の絶縁
部材を金属化フィルム層6aの一側面に合わせて巻回し
て絶縁層8を形成し、第三の工程で絶縁層8の上に再び
一対の金属化フィルムを上記一側面に合わせて巻回して
第二の金属化フィルム層6bを形成し、第四の工程で各
金属化フィルム層6a、6bおよび上記絶縁層8の両側
面にメタリコンを施し積層フィルムコンデンサ2a、2
bの並列回路を形成し、第五の工程でこの並列回路の一
方を共通電極4とし他方を入出力側電極5a、5bとし
て、入出力側電極5a、5b間にコイル3を接続して一
つのフィルタ素子1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の積層フィルムコ
ンデンサとコイル等のインピーダンス素子から成るフィ
ルタ素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりノイズ防止のため、複数の積層
フィルムコンデンサとコイル等のインピーダンス素子と
を組み合わせたフィルタ回路が多く用いられており、こ
のようなフィルタ回路として、例えば、図14に示すよ
うな2つの積層フィルムコンデンサ51、52と、イン
ピーダンス素子であるコイル53とから構成される3端
子フィルタ回路が一般に知られている。
【0003】ところで、従来では、図14のような3端
子フィルタ回路を構成する場合、2つの積層フィルムコ
ンデンサ51、52と、フェライトビーズ素子等のコイ
ル53の計3部品を、それぞれ電路基板上で接続し、フ
ィルタ回路として構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフィルタ回路では各々の部品を電路基板上で接続す
る際に、例えば、図15に示すように、電路基板上のそ
れぞれの部品の接続部において不要なコイル54が形成
され、フィルタ回路としての働きが阻害されてしまう等
の問題があった。
【0005】また、3部品を電路基板上で接続しフィル
タ回路とするため、フィルタ回路の大型化を招いてい
た。
【0006】一方、このフィルタ回路を組立てる際にお
いても、3部品を電路基板上に組付けるため、組立工数
が増加するとともに、組立作業性が悪化する等の問題が
あった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、小型であり、フィルタ回路としての効果を有効に発
揮することが可能で、電路基板の回路設計および組立作
業を容易にするとともに、より簡素化することのできる
フィルタ素子及びその製造方法を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によるフィルタ素子は、一方の電極を一つの共通
電極とし、この共通電極と対向する他方の電極を入出力
側電極として、上記共通電極と上記入出力側電極との間
に介在する誘電体を上記共通電極側より上記入出力側電
極側に向けて延出した絶縁層を介して複数の積層フィル
ムコンデンサの並列回路を構成するとともに、これら複
数の積層フィルムコンデンサの各入出力側電極間にイン
ピーダンス素子を設けたものである。
【0009】また、本発明によるフィルタ素子の製造方
法は、一対の金属化フィルムを巻取部材上に巻回し、第
一の金属化フィルム層を形成する第一の工程と、上記金
属化フィルム層より幅広の絶縁部材を、この金属化フィ
ルム層の一側面に合わせて巻回し、第一の絶縁層を形成
する第二の工程と、上記第一の絶縁層の上に再び一対の
金属化フィルムを上記一側面に合わせて巻回し、第二の
金属化フィルム層を形成する第三の工程と、上記第二の
工程と上記第三の工程とを一回以上行なうとともに、積
層された上記金属化フィルム層および上記絶縁層の両側
面にメタリコンを施し複数の積層フィルムコンデンサの
並列回路を形成する第四の工程と、上記第四の工程によ
り得られた複数の積層フィルムコンデンサ並列回路の一
方の電極を共通電極とし、他方の電極を入出力側電極と
して、この複数の積層フィルムコンデンサの上記各入出
力側電極間にインピーダンス素子を接続して一つのフィ
ルタ素子を形成する第五の工程とを備えるものである。
【0010】
【作 用】上記構成において、第一の工程で一対の金属
化フィルムを巻取部材上に巻回して、第一の金属化フィ
ルム層を形成し、第二の工程で上記金属化フィルム層よ
り幅広の絶縁部材を、この金属化フィルム層の一側面に
合わせて巻回して、第一の絶縁層を形成し、第三の工程
で上記第一の絶縁層の上に再び一対の金属化フィルムを
上記一側面に合わせて巻回して、第二の金属化フィルム
層を形成し、第四の工程で上記第二の工程と上記第三の
工程とを一回以上行なうとともに、積層された上記金属
化フィルム層および上記絶縁層の両側面にメタリコンを
施し複数の積層フィルムコンデンサの並列回路を形成
し、第五の工程で上記第四の工程により得られた複数の
積層フィルムコンデンサ並列回路の一方の電極を共通電
極とし、他方の電極を入出力側電極として、この複数の
積層フィルムコンデンサの上記各入出力側電極間にイン
ピーダンス素子を接続して、一つのフィルタ素子を形成
する。
【0011】このようにして製造されたフィルタ素子
は、積層フィルムコンデンサの製造段階から一体化した
一つのフィルタ素子として構成されるため、小型で、フ
ィルタとしての効果を有効に発揮するとともに、電路基
板の回路設計および組立作業をより容易に、しかも、よ
り簡素化する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0013】{第一実施例}図1〜図7は本発明の第一
実施例を示し、図1はフィルタ素子斜視図、図2は第三
工程までの説明図、図3は図2のIII−III断面
図、図4は第四工程中途説明図、図5は第四工程により
得られる積層フィルムコンデンサ並列回路素子説明図、
図6は第五工程説明図、図7はフィルタ素子回路図であ
る。
【0014】(構成)図1に示すように、符号1はフィ
ルタ素子を示し、このフィルタ素子1は、第一の積層フ
ィルムコンデンサ2aと、第二の積層フィルムコンデン
サ2bと、これら2つの積層フィルムコンデンサ2a、
2bの片側の電極間に接続されるインピーダンス素子の
一例としてのフェライトビーズ素子等のコイル3とから
構成される。
【0015】上記2つの積層フィルムコンデンサ2a、
2bは、一方の電極を共通電極4として、この共通電極
4に対向する電極をそれぞれ入出力側電極5a、5bと
し、上記第一の積層フィルムコンデンサ2aでは、上記
共通電極4と上記入出力側電極5aとの間に誘電体とし
ての第一の金属化フィルム層6aが介装され、同様に、
上記第二の積層フィルムコンデンサ2bでは、上記共通
電極4と上記入出力側電極5bとの間に誘電体としての
第二の金属化フィルム層6bが介装されている。尚、上
記各積層フィルムコンデンサ2a、2bの各金属化フィ
ルム層6a、6bの上下面にはそれぞれ保護フィルム7
が設けられている。
【0016】また、上記各積層フィルムコンデンサ2
a、2bの間には、上記共通電極4から延出された、絶
縁部材としての絶縁フィルムよりなる絶縁層8が介装さ
れている。
【0017】さらに、上記各積層フィルムコンデンサ2
a、2bの各入出力側電極5a、5bは、前記コイル3
により接続され、図7に示すように、2つの積層フィル
ムコンデンサ2a、2bの並列回路とコイル3を組み合
わせた3端子フィルタ回路を構成している。
【0018】尚、このフィルタ素子1の電路基板上での
組み付けに応じ、上記共通電極4および入出力側電極5
a、5bにリード線9が接続されたものとしても良い。
【0019】また、図6に示すように、必要に応じて、
フィルタ素子1に外装カバー10等を施しても良い。
【0020】ところで、図2および図3における符号1
1は、製造工程に使用する、図示しない巻取り機に装着
可能な巻回部材としての巻取ドラムを示す。
【0021】(作用)次に、上記構成による実施例の作
用について説明する。
【0022】第一の工程から第三の工程までを図2およ
び図3により説明する。
【0023】まず、図示しない巻取り機に装着されてい
る巻取ドラム11により、保護フィルム7を巻き取り、
その後、一対の金属化フィルムを複数回巻回し、第一の
金属化フィルム層6aを形成して、再び、保護フィルム
7を巻き取り第一の工程を終了する。
【0024】次に、上記第一の工程で形成された保護フ
ィルム7上に、上記第一の金属化フィルム層6aより幅
広の絶縁フィルムを、この第一の金属化フィルム層6a
の一側面に合わせて巻回して、絶縁層8を形成し第二の
工程を終了する。
【0025】次に、上記第二の工程で形成された絶縁層
8上に、保護フィルム7を巻き取り、その後、一対の金
属化フィルムを複数回巻回し、第二の金属化フィルム層
6bを形成して、再び、保護フィルム7を巻き取り第三
の工程を終了する。
【0026】尚、この状態において、上記絶縁層8は、
上記各金属化フィルム層6a、6bの一側面からはみ出
した状態となっている。
【0027】そして、図4に示すように、前記巻取ドラ
ム11を巻取り機から外した後、上記第一の工程から第
三の工程により形成された各金属化フィルム層6a、6
b、絶縁層8および保護フィルム7の両側面にメタリコ
ンを施し、上述の一側面からはみ出した絶縁層8の部分
をメタリコンとともに切断する。その後、図5に示すよ
うに、母体素子を上記巻取ドラム11より外し、所定の
単位素子に切断して第四の工程を終了する。
【0028】すなわち、この第四の工程により、一方の
側面のメタリコンは前記絶縁層8を介し2分割され、上
記各金属化フィルム層6a、6bの側面に施された各メ
タリコンを、それぞれ入出力側電極5a、5bとし、他
方の切断作業を行なわない側面のメタリコンを共通電極
4とする2つの積層フィルムコンデンサ2a、2bの接
続回路が形成される。
【0029】次に、図1および図6に示すように、上記
第四の工程で得られた単位素子の入出力側電極5a、5
b間にコイル3を接続して、図7に示す回路のフィルタ
素子1を形成して第五の工程を終了する。尚、この第五
の工程において、必要に応じ、上記共通電極4および上
記入出力側電極5a、5bにリード線9を接続しても良
く、また同様に、必要に応じて、外装カバー10を施し
てもよい。すなわち、リード線を有しないチップ部品と
して電路基板上に組み付けることもでき、また、リード
線を接続して電路基板上に組み付けることもできるの
で、汎用性の極めて高いフィルタ素子となっている。
【0030】尚、本実施例では、第五の工程においてコ
イルを接続するものであるが、例えば、抵抗素子等の他
のインピーダンス素子を接続して、一つの素子とするこ
とも可能である。
【0031】{第二実施例}図8〜図13は本発明の第
二実施例を示し、図8はフィルタ素子斜視図、図9は第
三工程までの説明図、図10は図9のX−X断面図、図
11は第四工程中途説明図、図12は第四工程により得
られる積層フィルムコンデンサ並列回路素子説明図、図
13はフィルタ素子回路図である。
【0032】この第二実施例は、積層フィルムコンデン
サ4個と、コイル3個により構成されるフィルタ回路を
本発明により製造した場合の実施例である。
【0033】図8に示すように、符号21はフィルタ素
子を示し、このフィルタ素子21は、第一の積層フィル
ムコンデンサ22aと、第二の積層フィルムコンデンサ
22bと、第三の積層フィルムコンデンサ22cと、第
四の積層フィルムコンデンサ22dと、これら4個の積
層フィルムコンデンサ22a、22b、22c、22d
の片側の電極間に接続される3個のインピーダンス素子
の一例としてのフェライトビーズ素子等のコイル23
a、23b、23cとから構成される。
【0034】上記4つの積層フィルムコンデンサ22
a、22b、22c、22dは、一方の電極を共通電極
24とし、この共通電極24に対向する電極をそれぞれ
入出力側電極25a、25b、25c、25dとする。
また、上記第一の積層フィルムコンデンサ22aでは、
上記共通電極24と上記入出力側電極25aとの間に誘
電体としての第一の金属化フィルム層26aが介装さ
れ、同様に、上記第二の積層フィルムコンデンサ22b
では、上記共通電極24と上記入出力側電極25bとの
間に誘電体としての第二の金属化フィルム層26bが介
装されている。さらに、上記第三の積層フィルムコンデ
ンサ22cでは、上記共通電極24と上記入出力側電極
25cとの間に誘電体としての第三の金属化フィルム層
26cが介装され、同様に、上記第四の積層フィルムコ
ンデンサ22dでは、上記共通電極24と上記入出力側
電極25dとの間に誘電体としての第四の金属化フィル
ム層26dが介装されている。
【0035】尚、上記各積層フィルムコンデンサ22
a、22b、22c、22dの各金属化フィルム層26
a、26b、26c、26dの上下面にはそれぞれ保護
フィルム27が設けられている。
【0036】また、上記第一の積層フィルムコンデンサ
22aと上記第二の積層フィルムコンデンサ22bとの
間、上記第二の積層フィルムコンデンサ22bと上記第
三の積層フィルムコンデンサ22cとの間および上記第
三の積層フィルムコンデンサ22cと上記第四の積層フ
ィルムコンデンサ22dとの間には、それぞれ上記共通
電極24から延出された、絶縁部材としての絶縁フィル
ムよりなる絶縁層28a、28b、28cが介装されて
いる。
【0037】さらに、上記各積層フィルムコンデンサ2
2a、22bの各入出力側電極25a、25b間、上記
各積層フィルムコンデンサ22b、22cの各入出力側
電極25b、25c間および上記各積層フィルムコンデ
ンサ22c、22dの各入出力側電極25b、25c間
には、それぞれ前記コイル23a、23b、23cが接
続され、図13に示すように、4つの積層フィルムコン
デンサの並列回路とコイルを組み合わせたフィルタ回路
を構成している。
【0038】尚、特に図示しないが、このフィルタ素子
21の電路基板上での組み付けに応じ、上記共通電極2
4および入出力側電極25a、25dにリード線(図示
せず)を接続したものとしても良い。
【0039】また、前記第一実施例のように、必要に応
じて、フィルタ素子21に外装カバー(図示せず)等を
施しても良い。
【0040】ところで、図9および図10における符号
31は、製造工程に使用する巻取ドラムを示す。
【0041】次に、上記構成による実施例の作用につい
て説明する。
【0042】第一の工程から第三の工程までを図9およ
び図10により説明する。
【0043】まず、図示しない巻取り機に装着されてい
る巻取ドラム31により、保護フィルム27を巻き取
り、その後、一対の金属化フィルムを複数回巻回し、第
一の金属化フィルム層26aを形成して、再び、保護フ
ィルム27を巻き取り第一の工程を終了する。
【0044】次に、上記第一の工程で形成された保護フ
ィルム27上に、上記第一の金属化フィルム層26aよ
り幅広の絶縁フィルムを、この第一の金属化フィルム層
26aの一側面に合わせて巻回して、第一の絶縁層28
aを形成し第二の工程を終了する。
【0045】次に、上記第二の工程で形成された第一の
絶縁層28a上に、保護フィルム27を巻き取り、その
後、一対の金属化フィルムを複数回巻回し、第二の金属
化フィルム層26bを形成して、再び、保護フィルム2
7を巻き取り第三の工程を終了する。
【0046】尚、この状態において、上記第一の絶縁層
28aは、上記各金属化フィルム層26a、26bの一
側面からはみ出した状態となっている。
【0047】さらに、上記第二の工程と上記第三の工程
とを2回繰り返して、第二の絶縁層28b、第三の金属
化フィルム層26c、第三の絶縁層28cおよび第四の
金属化フィルム層26dを形成する。そして、図11に
示すように、前記巻取ドラム31を巻取り機から外した
後、上記各金属化フィルム層26a、26b、26c、
26d、各絶縁層28a、28b、28cおよび保護フ
ィルム27の両側面にメタリコンを施し、上述の一側面
からはみ出した各絶縁層28a、28b、28cの部分
をメタリコンとともに切断する。その後、図12に示す
ように、母体素子を上記巻取ドラム31より外し、所定
の単位素子に切断して第四の工程を終了する。
【0048】すなわち、この第四の工程により、一方の
側面のメタリコンは上記各絶縁層28a、28b、28
cを介し4分割され、上記各金属化フィルム層26a、
26b、26c、26dの側面に施された各メタリコン
を、それぞれ入出力側電極25a、25b、25c、2
5dとし、他方の切断作業を行なわない側面のメタリコ
ンを共通電極24とする4つの積層フィルムコンデンサ
22a、22b、22c、22dの並列回路が形成され
る。
【0049】次に、図8に示すように、上記第四の工程
で得られた単位素子の入出力側電極25a、25b間に
コイル23aを、入出力側電極25b、25c間にコイ
ル23bを、入出力側電極25c、25d間にコイル2
3cを接続して、図13に示す回路のフィルタ素子21
を形成して第五の工程を終了する。尚、この第五の工程
において、必要に応じ、上記共通電極24および上記入
出力側電極25a、25dに図示しないリード線を接続
しても良く、また同様に、必要に応じて、外装カバー
(図示せず)を施してもよい。すなわち、この第二実施
例によるフィルタ素子も前記第一実施例によるフィルタ
素子と同様に、リード線を有しないチップ部品として電
路基板上に組み付けることもでき、また、リード線を接
続して電路基板上に組み付けることもできるので、汎用
性の極めて高いフィルタ素子となっている。
【0050】尚、本実施例では、第五の工程においてコ
イルを接続したが、例えば、抵抗素子等の他のインピー
ダンス素子を接続して、一つの回路素子とすることも可
能である。
【0051】また、前記第一実施例においては2個のコ
ンデンサの並列回路によるフィルタ素子を形成し、本第
二実施例においては4個のコンデンサの並列回路による
フィルタ素子を形成した例を説明したが、コンデンサの
個数は特に限ることなく、簡単に複数のコンデンサの並
列回路による理想的なフィルタ素子を形成することが可
能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルタ回路を積層フィルムコンデンサの製造段階から一
体化した一つのフィルタ素子として製造するので、フィ
ルタの小型化を図ることができ、さらに、フィルタとし
て効果をより有効に発揮することが可能になるととも
に、電路基板の回路設計および組立作業をより容易に、
そして、より簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例によるフィルタ素子斜視
図。
【図2】本発明の第一実施例による第三工程までの説明
図。
【図3】本発明の第一実施例による図2のIII−II
I断面図。
【図4】本発明の第一実施例による第四工程中途説明
図。
【図5】本発明の第一実施例による第四工程により得ら
れる積層フィルムコンデンサ並列回路素子説明図。
【図6】本発明の第一実施例による第五工程説明図。
【図7】本発明の第一実施例によるフィルタ素子回路
図。
【図8】本発明の第二実施例によるフィルタ素子斜視
図。
【図9】本発明の第二実施例による第三工程までの説明
図。
【図10】本発明の第二実施例による図9のX−X断面
図。
【図11】本発明の第二実施例による第四工程中途説明
図。
【図12】本発明の第二実施例による第四工程により得
られる積層フィルムコンデンサ並列回路素子説明図。
【図13】本発明の第二実施例によるフィルタ素子回路
図。
【図14】従来より知られている3端子フィルタ回路
図。
【図15】従来技術による3端子フィルタ回路の問題点
説明図。
【符号の説明】
1 フィルタ素子 2a 第一の積層フィルムコンデンサ 2b 第二の積層フィルムコンデンサ 3 インピーダンス素子(コイル) 4 共通電極 5a 入出力側電極 5b 入出力側電極 6a 誘電体(第一の金属化フィルム層) 6b 誘電体(第二の金属化フィルム層) 8 絶縁層(第一の絶縁層) 11 巻取部材(巻取ドラム)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の電極を一つの共通電極とし、この
    共通電極と対向する他方の電極を入出力側電極として、
    上記共通電極と上記入出力側電極との間に介在する誘電
    体を上記共通電極側より上記入出力側電極側に向けて延
    出した絶縁層を介して複数の積層フィルムコンデンサの
    並列回路を構成するとともに、これら複数の積層フィル
    ムコンデンサの各入出力側電極間にインピーダンス素子
    を設けたことを特徴とするフィルタ素子。
  2. 【請求項2】 一対の金属化フィルムを巻取部材上に巻
    回し、第一の金属化フィルム層を形成する第一の工程
    と、 上記金属化フィルム層より幅広の絶縁部材を、この金属
    化フィルム層の一側面に合わせて巻回し、第一の絶縁層
    を形成する第二の工程と、 上記第一の絶縁層の上に再び一対の金属化フィルムを上
    記一側面に合わせて巻回し、第二の金属化フィルム層を
    形成する第三の工程と、 上記第二の工程と上記第三の工程とを一回以上行なうと
    ともに、積層された上記金属化フィルム層および上記絶
    縁層の両側面にメタリコンを施し複数の積層フィルムコ
    ンデンサの並列回路を形成する第四の工程と、 上記第四の工程により得られた複数の積層フィルムコン
    デンサ並列回路の一方の電極を共通電極とし、他方の電
    極を入出力側電極として、この複数の積層フィルムコン
    デンサの上記各入出力側電極間にインピーダンス素子を
    接続して一つのフィルタ素子を形成する第五の工程とを
    備えたことを特徴とするフィルタ素子の製造方法。
JP11752691A 1991-05-22 1991-05-22 フイルタ素子及びその製造方法 Pending JPH0547601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11752691A JPH0547601A (ja) 1991-05-22 1991-05-22 フイルタ素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11752691A JPH0547601A (ja) 1991-05-22 1991-05-22 フイルタ素子及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0547601A true JPH0547601A (ja) 1993-02-26

Family

ID=14713972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11752691A Pending JPH0547601A (ja) 1991-05-22 1991-05-22 フイルタ素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0547601A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7841449B2 (en) 2004-09-16 2010-11-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Lubrication structure for transmission
WO2014178133A1 (ja) * 2013-05-01 2014-11-06 小島プレス工業株式会社 蓄電デバイス及びその製造方法並びに製造装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7841449B2 (en) 2004-09-16 2010-11-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Lubrication structure for transmission
WO2014178133A1 (ja) * 2013-05-01 2014-11-06 小島プレス工業株式会社 蓄電デバイス及びその製造方法並びに製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06325977A (ja) π型LCフィルタ及びπ型LCフィルタアレイ
JP2002246244A (ja) チョークコイル
JP2002237429A (ja) 積層型貫通コンデンサおよび積層型貫通コンデンサアレイ
JPH03259608A (ja) Lcノイズフィルタ
JPH0547601A (ja) フイルタ素子及びその製造方法
JP2018170315A (ja) コイル部品
JPH04284606A (ja) フィルタ素子
JPH0878991A (ja) チップ型lcフィルタ素子
JP2835122B2 (ja) 積層複合部品とその製造方法
JPH0115160Y2 (ja)
JP2000269078A (ja) 積層電子部品
JPH01110795A (ja) 高周波回路装置
JPH04284703A (ja) 多層基板による誘電体フィルタ
JPH06251945A (ja) 積層型素子
JPH0247627Y2 (ja)
JPH0922831A (ja) 積層複合電子部品
JPH0338813A (ja) Lc複合部品
JPH08139547A (ja) 積層emiフィルタ
JPH08242136A (ja) Lc複合部品
JPH11162784A (ja) 積層型lc複合部品
JPS62104013A (ja) 折り重ね式多層渦巻き形平板コイル
JPH10340825A (ja) 3端子電子部品アレイ
JP2000261278A (ja) Sawフィルタ素子を実装する基板構造
JPH06310372A (ja) 電子部品
JPH0233397Y2 (ja)