JPH0547194U - 複合床下地材 - Google Patents

複合床下地材

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JPH0547194U
JPH0547194U JP9749291U JP9749291U JPH0547194U JP H0547194 U JPH0547194 U JP H0547194U JP 9749291 U JP9749291 U JP 9749291U JP 9749291 U JP9749291 U JP 9749291U JP H0547194 U JPH0547194 U JP H0547194U
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英一 小日向
昇 湯原
一生 浅野
紘 遠藤
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油化三昌株式会社
三菱油化バーディッシェ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガタつきを生ずるおそれがなく、簡単かつ効
率よく敷設することができ、電線や管の新設、増設また
は移設が容易であり、コンセントやコネクタ等の特定部
位のみのメンテナンスを選択的に行うことができる複合
床下地材の提供。 【構成】 コンクリートスラブの上に敷設する複数枚の
支持パネルB1 と、その上に敷設する複数枚の下地パネ
ルP1 とよりなる複合床下地材であって、前記支持パネ
ルB1 は、コンクリートスラブの上に敷設したとき、上
面に相互に連通する配線または配管用溝1と、側面に相
互に嵌まり合う嵌合部2,3と、支持パネルB1 を屈曲
可能にするスリット部5とを有し、前記下地パネルは、
少なくとも前記配線または配管用溝1を覆う大きさを有
し、前記支持パネルB1 と下地パネルP1 は、敷設した
支持パネルB1 の上に下地パネルP1 を敷設したとき、
それぞれ相互に嵌まり合う嵌合部4,6を有している複
合床下地材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、コンクリートスラブなどの床下地の上に敷設される配線または配 管可能な複合床下地材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の床下地材としては、例えば、実開平1−129339号公報に 開示されている床下敷き材がある。図14に示すものがそれである。
【0003】 図において、21は硬質発砲体で一体成形された床下敷き材で、4本の脚22 を有する台板23が9個、部分的に結合された構造になっている。24はその結 合部であり、25は各台板23の間に形成されたスリット部である。なお、カー ペット等の床仕上げ材は敷設された床下敷き材の上に敷かれる。
【0004】 このような構成になっているので、コンクリートスラブの上には、脚22を下 にして敷設する。この場合、床下敷き材21は、スラブ面に多少の凹凸があって も、各台板23がスリット部25において上下にずれるので、スラブ面の不陸に よくなじむ。また、床下敷き材21の下に電気配線(配管)をする場合には、あ らかじめスラブの上に所要の電気配線(配管)をしてから床敷き材を敷設する。 このとき、電線(管)の位置は、敷設する床下敷き材21の脚22と干渉しない ように、あらかじめ決める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の床下敷き材21に、次のような問題があった。
【0006】 電気配線(配管)は、その後に敷設する床敷き材21の脚22が電線(管) の上に乗らないように行わなければならないので、床下敷き材21を効率よく敷 設できない。
【0007】 スラブ面の凹凸が大きい場合には、モルタル団子や接着剤によりスラブ面の レベルを調節して床下敷き材21を敷設することになるが、脚22とモルタル団 子や接着剤との位置合わせが難しいので、敷設作業が困難である。
【0008】 床下敷き材21の脚22の位置を予定して電気配線(配管)をしなければな らないので、配線(配管)工事が煩雑で、手間がかかる。
【0009】 また、電線(管)の増設、移設の際に、床下敷き材21を引き起こして取り 除かなければならないので、電線(管)の増設または移設工事が煩雑である。
【0010】 床下敷き材21には、脚22の間の空腔を覗く穴がないので、コンセントや コネクタを修理あるいは交換する場合、これらの位置を床下敷き材21の上から 確認にできない。このため、コンセントやコネクタのある部分の床下敷き材21 のみを引き起こして取り除き、それらのメンテナンスを効率よく行うことができ ない。
【0011】 この考案は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、ガタ つきを生ずるおそれがなく簡単かつ効率よく敷設することができ、電気配線の新 設と増設または移設が容易であり、コンセントやコネクタ等の特定部位のみのメ ンテナンスを選択的に行うことができる複合床下地材を提供することを目的とす る。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案が提供する複合床下地材は、コンクリートスラブ等の構造床の上に敷 設する複数枚の支持パネルと、その上に敷設する複数枚の下地パネルとよりなる 複合床下地材であって、前記支持パネルは、構造床の上に敷設したとき、上面に 相互に連通する配線または配管用溝と、下面から厚さ方向に形成された、支持パ ネルを屈曲可能にするスリット部とを有し、前記下地パネルは、少なくとも前記 配線または配管用溝を覆う大きさを有し、前記支持パネルと下地パネルは、敷設 した支持パネルの上に下地パネルを敷設したとき、相互に嵌まり合う嵌合部を有 しているものである。
【0013】 また、この考案が提供する複合下地材は、前記支持パネルが、少なくともその 配線または配管用溝に保護層を有しているものである。
【0014】
【作用】
(1)上記支持パネルと下地パネルは、一定の単位寸法で単位(ユニット)部品 として形成され、それらの嵌合部を嵌め合わせることによって結合する形状にな っているので、各パネルを上記嵌合部において結合するだけで構造床面に効率よ く敷設できる。
【0015】 (2)上記支持パネルは、下面から厚さ方向に形成されたスリット部で屈曲する ので、構造床面に凹凸(不陸)があっても、これによくなじみガタつきのない精 度のよい床下地を組み立てることができる。
【0016】 (3)構造床面の凹凸が大きいためにモルタル団子や接着剤でレベル調整をする 場合でも、支持パネルの下面に配線または配管用溝を設けていないので、支持パ ネルの敷設の際に、上記モルタル団子などとの位置合わせを必要としない。した がって、支持パネルの敷設作業が容易である。
【0017】 (4)支持パネルを敷設した時、同パネルの上面に縦、横あるいは斜めに走る連 続した配線または配管用溝ができるので、電気配線や配管は、この溝に電線や管 を配設することによって簡単に行うことができる。
【0018】 (5)一旦組み立てた床下地であっても、支持パネルと下地パネルは、上述のよ うに、ユニット部品として形成されてるので、簡単に分解することができるし、 下地パネルだけを部分的に取り外すこともできる。このため、電線または管の増 設や移設を簡単に行うことができる。
【0019】 (6)コンセントやコネクタあるいは電線の接続部などの位置は、支持パネルを 取り除かなくても下地パネルのみを取り除くだけで知ることができる。このため 、コンセントやコネクタの交換などを必要とする時は、下地パネルのみを取り除 いて、それらのメンテナンスを行うことができる。
【0020】 (7)上記保護層を設けると、配設した電線や管の熱、あるいは電線の被覆材が 含有している可塑剤が支持パネルに悪影響を与えるのを防止することができる。
【0021】
【実施例】
(第1実施例) 図1〜図6は、この考案の第1実施例を示す。この実施例の複合床下地材は、 図1(a),図2及び図3に示す支持パネルB1 と図1(b)及び図4に示す下 地パネルP1 とより構成されている。図5は支持パネルB1 をコンクリートスラ ブの上に敷設した状態を示したものであり、図6は支持パネルB1 の上に下地パ ネルP1 を敷設した状態を示したものである。以下に細部構成を説明する。
【0022】 図1(a)、図2および図3において、B1 は支持パネルで、建築物に採用さ れる一定の単位寸法(モージュール)によって単位部品(ユニット部品)として 硬質発泡樹脂で一体成形されている。実施例では、密度0.1g/cm3 の発泡ポ リスチレンを使用した。1は同パネルB1 の上面に設けた平面形状が井の字形の 配線または配管用溝(以下、配線用溝という)、2と3は同パネルB1 の側面に 設けた第1嵌合凹部と第1嵌合凸部である。4は同パネルB1 の上面に設けた第 2嵌合凸部で、後述する下地パネルP1 の第2嵌合凹部6を嵌合するためのもの である。5は支持パネルB1 に設けたスリット部である。このスリット部5の幅 は3mmである。第2嵌合凸部4と配線用溝1の部分のスリット部5は上下方向に 貫通しており、その他の部分のスリット部5は、図2(c)と図3に示すように 、支持パネルB1 の下面側に、その厚さの2/3程度の深さで設けてある。10 は支持パネルB1 に、強度を損なわれない程度に支持パネルをより軽量とするた めに、下面側に設けられた正方形の穴である。なお、スリットの深さや設ける場 所は、これに限定されるものはない。
【0023】 上記支持パネルB1 は厚さが50mmで、1辺が500mmの正方形の板である。 配線用溝1の幅は50mm、深さは30mmである。第1嵌合凹部2の幅は20mm、 深さは30mmであり、第1嵌合凸部3の幅は20mm、長さは30mmである。第2 嵌合凸部4の一辺は100mm、高さは5mmである。穴10の一辺の長さは50mm 、深さは25mmである。
【0024】 支持パネルB1 は上記のような構成になっているので、第1嵌合凹部2を他の 支持パネルB1 の第1嵌合凸部3に嵌合し、第1嵌合凸部3を他の支持パネルB 1 の第1嵌合凸部2に嵌合することによって、図5に示すように、コンクリート スラブS上に敷設することができる。
【0025】 図1(b)及び図4において、P1 は下地パネルである。この下地パネルP
は、上述した支持パネルB と同様、一定のモジュールによって単位部品(ユ
ニ ット部品)として強化プラスチックで一体成形されている。6は同パネルP1 の 下面側の四隅に設けた平面形状が二等辺三角の第2嵌合凹部で、支持パネルB1 の第2嵌合凸部4に嵌合するためもの、7は切欠き部である。この切欠き部7は 、下地パネルP1 を支持パネルB1 の上に敷設した時、隣接する他の下地パネル の切欠き部7とともに、図6(a)に示す電線取出し穴hを形成するためもので 、適宜設けられるものである。
【0026】 上記下地パネルP1 は、厚みが15mmで、1辺が250mmの方形の板である。 二等辺三角形の第2嵌合凹部6の長辺の長さは100mm、深さは10mmであり、 切欠き部7の幅は50mm、深さは5mmである。
【0027】 下地パネルP1 は、上記のような構成になっているので、第2嵌合凹部6を支 持パネルB1 の第2嵌合凸部4に嵌合することによって、図6に示すように、支 持パネルB1 の上に敷設することができる。なお、カーペッドなどの床仕上げ材 は、下地パネルP1 の上に敷設される。
【0028】 次に上記構成に基づく作用を説明する。
【0029】 (1)支持パネルB1 は、一定のモジュールによってユニット部品として成形 されているので、一方のパネルB1 の第1嵌合凹部2と第1嵌合凸部3をそれぞ れ他方の第1嵌合凸部3と第1の嵌合凹部2に嵌合することによって、コンクリ ートスラブの上に効率的に、かつ精度よく組み立てて敷設することができる。
【0030】 また、下地パネルP1 も、支持パネルB1 と同様、一定のモジュールによって ユニット部品として成形されているので、第2嵌合凹部6を支持パネルB1 の第 2嵌合凸部4に嵌合することによって支持パネルB1 の上に効率的に、かつ精度 よく組み立てて敷設することができる。
【0031】 (2)このとき、コンクリートスラブに多少の凹凸があっても、支持パネルP 1 はスリット部5において容易に屈曲するので、同スラブによくなじみ、ガタつ きを生じるおそれはない。
【0032】 (3)また、コンクリートスラブの凹凸が大きい場合には、モルタル団子や接 着剤またはシール状のパッキング材で同スラブのレベルを調整するが、支持パネ ルP1 の下面には、従来品のような配線用溝が設けられていないので、支持パネ ルP1 の敷設の際に、上記モルタル団子等との位置合わせをする必要がない。こ のため、支持パネルP1 の敷設作業が容易である。
【0033】 (4)支持パネルB1 をコンクリートスラブの上に敷設すると、図5のように 各パネルB1 の溝1が縦横に連続した格子状の溝ができるので、この溝の中に電 線を配することによって電気配線の新設を簡単に行うことができる。
【0034】 (5)そして、両パネルB1 、P1 は、いずれもユニット化されているので、 上述のようにして敷設した床下地であっても、簡単に分解することができる。ま た、所要個所の下地パネルP1 だけを取り除くこともできる。このため、電線や 管の増設、移設を簡単に行うことができる。
【0035】 (6)コンセントや電線、あるいは管の接続部の位置は、支持パネルを取り除 かなくても下地パネルP1 を取り除くだけで知ることができる。このため、コン セント等の交換あるいはその修理を必要とするときは、その部分の下地パネルP 1 のみを除いて、点検することができる。
【0036】 なお、図示しないが、支持パネルB1 の第2嵌合凸部4と下地パネルP1 の第 2嵌合凹部6は、それらの凹凸関係が逆になるように設けてもよい。
【0037】 (第2実施例) 第2実施例による複合床下地材は、図7及び図8に示す支持パネルB2 と図9 に示す下地パネルP2 とより構成されている。図10は、支持パネルB2 の上に 下地パネルP2 を敷設した状態を示したものである。図7は図2に、図9は図4 に、図10は図6(b)にそれぞれ対応する。
【0038】 上記支持パネルB2 には、第1実施例の下地パネルB1 における第2嵌合凸部 4が設けられていない。また、上記下地パネルP2 には、第1実施例の下地パネ ルP1 における第2嵌合凹部6が設けられていないが、これに代わるものとして 、支持パネルB2 の溝1に嵌合する十字形の凸条嵌合部8、P1 が設けられてい る。両パネルB2 、P2 のその他の構成は、第1実施例の両パネルB1 、P1 の それと同じである。したがって、同一または相当部分には同一符号が付してある 。
【0039】 作用効果は、第1実施例のそれと同じである。
【0040】 (第3実施例) 第3実施例による複合床下地材は、図11に示す支持パネルB3 と図12に示 す下地パネルP3 とより構成されている。図13は、支持パネルB3 の上に下地 パネルP3 を敷設した状態を示したものである。図11は図2に、図12は図4 に、図13は図6にそれぞれ対応する。
【0041】 上記支持パネルB3 は、第2実施例における支持パネルB2 の上面に、配線用 溝1沿いの段部9を設けたものである。段部9の幅は2.5mmで、段差は2mmで ある。支持パネルB3 のその他の構成は、第2実施例の支持パネルB2 と同じで ある。また、下地パネルP3 は、上記段部9に嵌めて支持パネルB3 の配線用溝 1に被せる鋼製のパネルで、平面形状は十字形であり、厚さは2.5mmである。
【0042】 作用効果は、第1実施例と同じである。
【0043】 次に、上記各実施例においては、配線用溝1に配設される電線や管は、それが 発生する熱により、また電線の被覆材が可塑剤を含有しているときには、これが 、支持パネルB1 、B2 、B3 に悪影響を与えることがある。このような場合に は、同パネルB,B2 ,B3 と電線等との間に保護層を介在させるとよい。また 、歩行時における支持パネルと下地パネルとの接触衝撃による床の音鳴りを防止 するため、もしくは支持パネルに強度を付与するために支持パネルの表面全体に 設けてもよい。
【0044】 保護層は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラス繊維、金属箔、不 織布、ゴム等で形成することができる。この保護層は、あらかじめ支持パネルB 1 ,B2 ,B3 に埋込み成形しておいてもよいし、保護層だけを別途作っておき 、床下地の組立て時に、これを配線用溝1に嵌め込むようにしてもよい。
【0045】 特に、支持パネル(特に、発泡ポリスチレン製の支持パネル)B1 ,B2 ,B 3 への可塑剤の移行を防止するには、高密度ポリエチレン,ポリプロピン,ポリ エステル等が好ましい。また電線等の熱による影響を防止するには、難燃性のも のがよいことは言うまでもなく、床の音鳴りを防止するためには、衝撃効果を有 するものが望ましい。また、発泡体の表面に、ウレタンアクリレート,エポキシ アクリレート,ポリエステルアクリレート等のUV硬化型樹脂を100〜500 g/m2 程度を塗布後UV照射にて形成させてもよい。なお、保護材の選択にあ たっては、支持パネルB1 ,B2 ,B3 の屈曲性を妨げないものを選ぶ必要があ る。
【0046】 なお、(1)上記実施例では、支持パネルB1 、B2 、B3 を構成する硬質発 泡樹脂として発泡ポリスチレンを使用したが、その他に、発泡ポリプロピレン、 発泡ポリエチレン等も使用することができる。防炎性の点からは、少なくとも自 己消火性のあるものが望ましい。特に高い防炎性が必要な場合は、硬質発泡樹脂 のビーズとモルタル、石膏等の無機質材を複合化したものを使用するとよい。硬 質発泡樹脂の密度は、0.03〜0.2g/cm3 、好ましくは0.05〜0.1 g/cm3 である。
【0047】 (2)実施例では、2.5の整数倍を単位寸法(モジュール)として採用した 場合の例を示したが、例えば、3の整数倍をモジュールとしても良い。いずれの 場合も、通常、その建築物に採用されるモジュールに準ずる場合が多い。
【0048】 (3)実施例では、支持パネルB1 、B2 、B3 の厚みを50mm、1辺を50 0mmとしたが、これに限られない。例えば、厚みを100mm、1辺を300mm、 450mm、600mm、900mmまたは1000mmとすることもできる。また、平 面形状を長方形にし、例えば、厚みを150mm、短辺を500mm、長辺を100 0mmとすることもできる。なお、厚みは配線の施設量等により決まるが床高の制 限より30〜100mm程度が好ましい。
【0049】 (4)配線用溝1の平面形状は、実施例のものに限られない。例えば、斜めの 溝や、一方向にだけ設けることもできる。配線用溝1の幅と深さをも配線の種類 に応じて任意に決めることができるが、幅50〜100mm、深さ20〜80mm程 度が床高の制限と支持パネルの強度より好ましい。第1、第2の嵌合凹部2、6 および第1、第2嵌合凸部3、4の形状、寸法も、実施例のものに限定されない 。嵌合可能なものであればよい。スリット部5の幅は3〜5mmが1つの目安であ る。支持パネルB1 、B2 、B3 の下面には、モルタル団子、接着剤等とのなじ みをよくするために、凹凸を設けてもよい。
【0050】 (5)第2嵌合凸部4と第2嵌合凹部6の個数は、少なくとも2個あればよい 。2個あれば支持パネルB1 、B2 、B3 と下地パネルP1 、P2 、P3 の相対 位置が定まるからである。
【0051】 (6)実施例では下地パネルP1 、P2 、P3 の大きさを支持パネルB1 、B 2 、B3 の1/4の大きさにしたが、これにより大きくもしくは小さく、または これと同じ大きさにしてもよい。厚みは3〜20mmが一応の基準である。
【0052】 (7)下地パネルP1 、P2 、P3 の材質は、実施例では、強化プラスチック を使用したが、パーチクルボード、MDF(中密度繊維)板、鉄板、GFRC、 CFRC等ないし、それらの複合板も使用することができる。強度的には、電子 計算機やOA機器等の荷重に対する安全性から10.2Kg/cm2 〜15.3Kg/ cm2 の集中荷重に対し歪みが2.0mm以下のものが望ましい。
【0053】 (8)下地パネルP1 、P2 、P3 の下(裏)面には、必要に応じ、床の音鳴 りを防止するための厚さ1〜3mm程度の発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン 、発泡ゴム等のシートや不織布、フェルト等の緩衝材を張り付けてもよい。また 、上面には、仕上げ材を固定するため、粘着剤(ピールアップボード)処理をす るか、ゴムシートやエチレン・酢酸ビニル共重合体のシートあるいはマジックテ ープ等のすべり止を設けることができる。下地パネルP1 、P2 、P3 と仕上げ 材を粘着剤、マジックテープ等によりあらかじめ一体化しておくこともできる。
【0054】 (9)下地パネルP1 ,P2 ,P3 には施設された配線を覗くための、幅5〜 10mm、長さ30mm〜100mm程度の覗き穴を下地パネルの必要な剛性を損なわ ない範囲で設けることができる。
【0055】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、一定のモジュールによって組み立て 可能な単位部品(ユニット部品)として形成した、上面側に配線または配管用溝 を設けた支持パネルとその上に敷設する下地パネルとより構成するとともに、前 記支持パネルに、その屈曲を可能にするスリット部を設けたので、次の効果を得 ることができる。
【0056】 (1)床仕上げ材の下地となる床下地を、構造床面に多少の凹凸があっても、ガ タつきが生じないように、効率よく敷設することができる。
【0057】 (2)電線や管の新設、増設または移設が容易である。
【0058】 (3)電線や管の所要箇所のメンテナンスを選択的に効率よく行うことができる 。
【0059】 (4)支持パネルに保護層を設けた場合には、配設した電線や管の熱、あるいは 電線の被覆材の成分である可塑剤が支持パネルに悪影響を与えるのを防止するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の複合床下地材の構成要素である
支持パネルと下地パネルを示し、同図(a)は支持パネ
ルの斜視図、同図(b)は下地パネルの斜視図
【図2】 第1実施例の複合床下地材の構成要素である
支持パネルを示し、同図(a)は上面側から見た平面
図、同図(b)は側面図、同図(c)は同図(a)のC
−C断面図
【図3】 第1実施例の複合床下地材の構成要素である
支持パネルを下面側から見た平面図
【図4】 第1実施例の複合床下地材の構成要素である
下地パネルを示し、同図(a)は下面側から見た平面
図、同図(b)は側面図
【図5】 第1実施例の支持パネルの敷設状態を示す平
面図
【図6】 第1実施例の下地パネルの敷設状態を示し、
同図(a)は上面側から見た平面図、同図(b)は側面
【図7】 第2実施例の複合床下地材の構成要素である
支持パネルを示し、同図(a)は上側から見た平面図、
同図(b)は側面図、同図(c)は同図(a)のC−C
断面図
【図8】 第2実施例の複合床下地材の構成要素である
支持パネルを下面側から見た平面図
【図9】 第2実施例の複合床下地材の構成要素である
下地パネルを示し、同図(a)は下面側から見た平面
図、同図(b)は側面図
【図10】 第2実施例の支持パネルと下地パネルの敷
設状態を示す側面図
【図11】 第3実施例の複合床下地材の構成要素であ
る支持パネルを示し、同図(a)は上面側から見た平面
図、同図(b)は側面図、同図(c)は同図(a)のC
−C断面図
【図12】 第3実施例の複合床下地材の構成要素であ
る下地パネルの平面図
【図13】 第3実施例の支持パネルと下地パネルの敷
設状態を示す側面図
【図14】 従来の床下敷き材の斜視図
【符号の説明】
1 、B2 、B3 支持パネル P1 、P2 、P3 下地パネル 1 配線または配管用溝 2 第1嵌合凹部 3 第1嵌合凸部 4 第2嵌合凸部 5 スリット部 6 第2嵌合凹部 7 切欠き部
フロントページの続き (72)考案者 浅野 一生 三重県四日市市川尻町1000番地 三菱油化 バーデイツシエ株式会社内 (72)考案者 遠藤 紘 三重県四日市市川尻町1000番地 三菱油化 バーデイツシエ株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートスラブ等の構造床の上に敷
    設する複数枚の支持パネルと、その上に敷設する複数枚
    の下地パネルとよりなる複合床下地材であって、前記支
    持パネルは、構造床の上に敷設したとき、上面に相互に
    連通する配線または配管用溝と、下面から厚さ方向に形
    成された、支持パネルを屈曲可能にするスリット部とを
    有し、前記下地パネルは、少なくとも前記配線または配
    管用溝を覆う大きさを有し、前記支持パネルと下地パネ
    ルは、敷設した支持パネルの上に下地パネルを敷設した
    とき、相互に嵌まり合う嵌合部を有していることを特徴
    とする複合床下地材。
  2. 【請求項2】 支持パネルは、少なくともその配線また
    は配管用溝に保護層を有していることを特徴とする請求
    項1記載の複合床下地材。
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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0243454A (ja) * 1988-08-03 1990-02-14 Kenju Miyama 床構造自在システム
JP3099142U (ja) * 2003-07-09 2004-03-25 土屋 好登 ボールマーカー用ホルダー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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