JPH0814191B2 - 配線路付床構造 - Google Patents

配線路付床構造

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JPH0814191B2
JPH0814191B2 JP63029505A JP2950588A JPH0814191B2 JP H0814191 B2 JPH0814191 B2 JP H0814191B2 JP 63029505 A JP63029505 A JP 63029505A JP 2950588 A JP2950588 A JP 2950588A JP H0814191 B2 JPH0814191 B2 JP H0814191B2
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floor
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layer
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忠義 旅家
信雄 増岡
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子計算機やOA機器あるいは各種情報機器
を設置した所謂インテリジェントオフィス等における床
構造に関し、特に電力、通信及びデータ用ケーブルのた
めの配線溝を有したブロック体と床仕上げ材とで構成さ
れるフリーアクセスフロアとしての床構造の提供に関す
る。
〔従来の技術〕
フリーアクセスフロアは、元々コンピュータ室の床に
おいて、多数の配線や空調を行うため、床下地に植設さ
れ立ち上げられた根太に対して多数のパネルを置敷式に
敷いて30〜40cm程度の高さの二重床としたものであり、
パネル下の空間を配線路や空調に利用するものである。
一方、インテリジェントビルと称するような高度情報
化が進んだビル等の室内では、多種多様の機器に電力の
供給、通信及びデータの伝送を行い、そして、それらが
機器の増設、移設あるいは机の配置レイアウトの変更に
柔軟に対応して自由に配線できること、及び床表面の露
出配線を皆無化してオフィス環境を向上させることを企
図して、高さが5〜10cm程度として下方に4つの支持脚
を突設するとともにその支持脚間に配線空間を設定した
床材を置敷式に敷き詰めて構成する、簡易形のフリーア
クセスフロアが推奨され、実用に供されている。
上記のような技術のうち、前者のフリーアクセスフロ
アでは、大きな配線空間とパネルの着脱のみで配線作業
を行えるので、一見理想的に考えられがちであるが、多
数立設されパネルの布設する根太はコンクリート床下地
に対してかなり高い精度で測られた位置で植設させ且つ
高さ調節を行うことが必要であり、また大きな荷重に耐
えるだけの頑丈なものとする必要から、二重床として完
成させるまで多くの工数と時間がかかり、またパネルは
4本の根太に載せるものであるため、かなり頑丈なもの
が必要となる等、経済的にも有利とはいえなかった。さ
らに、パネル下の空間が大きいことがかえって配線を乱
雑にして、配線へのメンテナンスや管理を困難にする傾
向があった。
一方、後者の簡易形フリーアクセスフロアでは、パネ
ル部と支持脚部とがプラスチックモールド等により一体
成型して自立型としたもので、床に対する荷重に耐える
ために1ユニット当たりの4本の支持脚の間隔が小さく
なって支持脚間の配線空間をかなり狭めており、これが
ために、床下地上への配線が済んだ後で床材を置敷する
場合に支持脚で配線材を踏みつけ易く、配線への整線作
業や二重床復元作業等で問題があった。
ところで、これら両方式のフリーアクセスフロアの問
題点に鑑み、上面側に格子状の配線溝を形成したブロッ
クをコンクリート床上に敷き詰め、配線溝を蓋板で蓋設
してブロック表面を平滑にし、その上から床仕上げ材と
しての繊維質カーペットやプラスチックタイルを敷いて
施工する方式が提案されていた。(特開昭62−284854号
参照。) 〔発明が解決しようとする課題〕 上記の最後に提案された方式では、配線溝付のブロッ
クとして敷き詰めるため、根太とパネルとによるフリー
アクセスフロアに見られるような施工上及び配線管理上
の問題がなく、またブロックの上側から配線を行えるの
で、簡易形フリーアクセスフロアに見られるような煩雑
な配線作業や二重床復元作業を必要とせず、一応の改善
がなされているが、上に開放した配線溝に対してその配
線溝形状に合った例えば十字型の蓋板を用意してこれを
蓋設する作業とさらにその上から床仕上げ材を敷設する
作業と二重の作業を必要とし、そしてこれらは多数のブ
ロックそれぞれについて一々行う必要があり、床仕上げ
後に配線溝を開放して行う配線作業を非常に厄介なもの
とし、作業生の面でさしたる改善とはなっていなかっ
た。また、蓋板をブロックの配線溝部に蓋設したときに
蓋板がブロック上面から突出しないように当該配線溝の
肩縁に段溝を形成してこれに蓋板の側縁を係合するとい
う複雑な形状構造となっており、簡易形フリーアクセス
フロアとしての特長を必ずしも生かしきれていない面が
ある。
本発明は、上記の問題点に鑑み、特に上記の最後に改
善された床構造の特典をそのまま生かしこれの欠点を解
消した床構造を提供することに目的をおいた。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記の目的を達成するために提供する本発明の床構造
は、床下地上に置敷敷設される配線溝付ブロック体と、
その上に当該配線溝を蓋設するように置敷敷設されるタ
イル状の床仕上げ材とで構成され、その床仕上げ材はク
ッション層と化粧層とそれらの間の剛性を有する金属板
とを積層一体化したものであって、金属板が一枚の化粧
層及びクッション層に対して複数に分割された小割り金
属板の集合体からなるものである。
上記の床構造によれば、置敷されたブロックの配線溝
部に対する蓋設と当該ブロック上での床仕上げとを床仕
上げ材で一挙に成就することができる。即ち、配線溝部
での蓋はオフィス内で扱われる機器類の荷重に耐えるだ
けの強度をもってなされなければならないが、これがか
かる配線溝を跨設する格好の床仕上げ材に含まれる剛性
を有する金属板により確保されており、既に提案された
床構造のような配線溝専用の蓋板を不要にできたもので
ある。
かかる床仕上げ材は、剛性を有する金属板を芯材つま
り補強層として、これの片面に化粧層を且つまた他方の
片面にクッション層を施し、これらの積層体をタイル状
として構成する。化粧層は、文字通り表層における化粧
を図ってオフィス環境の向上に寄与するものであるか
ら、その材料としては繊維質のカーペットが適したもの
といえる。しかしそれ以外に塩化ビニル樹脂製の如き所
謂プラスチックタイルも適用可能である。クッション層
は、コンクリート床面の不陸つまり微小の凹凸によりそ
れの上に多数敷き詰められた各ブロック間に生ずる段差
等に対して、自己の変形により吸収することを意図して
設けられるもので、これに良く適合するものとして、ポ
リエチレン、PVCの発泡プラスチック板がある。それ以
外にウレタンあるいはフェルト等の変形容易な材料も適
用可能である。
補強層としての剛性を有する金属板は、厚みの方向つ
まり表裏の面への押圧に対して変形抵抗が大きく、表裏
方向の応力の影響を抑えることができる程度に硬質のも
のとして而も厚みを特定できることが肝要であり、これ
に良く適合するものとして、防食処理鋼板がある。しか
し、それ以上に当該防食処理鋼板と剛性の面で同等の性
能を有するものであれば、それの適用を妨げるものでは
ない。
上記のように、剛性を有する金属板が化粧層とクッシ
ョン層との間に積層一体化状態例えば接着されて介在さ
れることで、別の利益をもたらすことができる。即ち、
特に発泡プラスチック板は、室内の温度変化に対して生
ずる熱伸縮量が大きく、これはタイル状の床仕上げ材と
して敷き詰めたとき、タイル間ののギャップを大きくし
たりあるいは隣接部の突き上げによる盛り上がりを生じ
させる要因をなし、かかる現象は美観上好ましいことで
はない。その点、剛性を有する金属板は、発泡プラスチ
ック板の熱伸縮量に比して十分に小さく、これに積層一
体化された当該発泡プラスチック板(及び化粧材)の熱
伸縮を抑えて寸法安定性に寄与し、以てかかる美観低下
の問題を改善することができる。
床仕上げ材は、大体40〜60cm程度の寸法のタイル状と
してものが実用的である。このようなユニットタイルに
おいて、コンクリート床下地の不陸(凹凸)に基づいて
生ずる各ブロック体のレベル不整合に対してこれを許容
して馴染みをさらに良くする意味において、1ユニット
当たりの金属板をさらに区画分割した小割り金属板の集
成体からなるものとした。
〔実施例〕
以下、添付した実施例図面に基づいて説明する。第1
図は、本発明により提供する配線路付床構造の好ましい
一例を示したもので、コンクリートによる床下地1の表
面に多数の配線溝付ブロック体2,2,2・・・が置敷式に
敷き詰められており、そのブロック体の上からタイル状
の床仕上げ材3,3,3・・・が置敷式に敷き詰められた構
成が敷かれている。
しかして、配線溝付ブロック体2は、軽量モルタルあ
るいは硬質プラスチック等の材料により40〜60cmの正方
形の如くして厚板状に成形されたものとし、床下地1に
対する設置面2aとは反対の面において十字架の如く穿設
された格子状の配線溝2bを有してなるものである。この
ような配線溝付ブロック体2は、これを床下地上に多数
敷き詰めることで表面の配線溝2bが各ブロック間で連絡
し合う如くなって、縦横に伸長する配線溝の網が形成さ
れる。各ブロック体2はこれを床下地1に定置させるた
め、両面粘着テープを用いるかもしくは粘着材で固定す
ると良い。
上記の如くして敷設された各ブロック体2は、配線作業
に対してこれを移動することなく、表面側に開放された
縦横の網となる配線溝2bに沿って配線材4を落とし込む
だけで所定の配線が完了する。
このようにして配線材を取り込んだブロック体2の上
に敷かれる床仕上げ材3は、第2図に示したように、パ
イルカーペット植設したものやPVC板からなる化粧層3a
と、発泡プラスチック板等からなるクッション層3bと、
これら表裏の層の間にサンドイッチ状に介在された防食
処理鋼板等の剛性を有する金属板からなる補強層3cとで
なり、これらは接着剤等で積層一体化され、またブロッ
ク体2と同様に40〜60cmの正方形の如きタイル状とされ
たものである。
クッション層3bは、敷き詰められたブロック体2にお
ける床下地1の不陸により派生するレベル不整合に対し
てこれを自己の変形により吸収し、同時にブロック体に
対する馴染みとずれを抑制するためその厚みは発泡プラ
スチック板の場合2〜4mmが適当と認められた。一方の
補強層3cとしての金属板は、亜鉛メッキ鋼板の場合、2m
mの厚みを下回るものでは室内の機器及び机等の荷重に
対してこれを受け止着た場合に変形することが認められ
た。従って、金属板の厚みは2mm以上のもので、且つ実
用的観点から4mm以下のものが適当と認められた。
さて、このようにして構成された床仕上げ材3は、各
ブロック体2の上にクッション層3bを対設させつつ置敷
式に敷くことにより所定の床仕上げが行われ、その際に
配線溝2bの蓋設も同時に達成されるものである。配線溝
2bの開口部において、その縁間に跨設される剛性を金属
板としての補強層3cが蓋板としての機能を併有すること
となる。
ユニットタイル状の床仕上げ材3は、40〜60mm幅の正
方形のものとされた化粧層3a及びクッション層3bに対し
て、それらの間に介在される補強層3cとしての金属板
を、9枚の小割り形金属板31を縦横に並べて一枚の化粧
層3aとクッション層3bに対向させている。このように構
成することによって、1ユニット当たりのタイル状床仕
上げ材3が受けるブロック体2の上面の微妙な変化に追
従して馴染ませることができ、且つまた密着させてがた
つきを抑えるのに有効となる。
第3図は、上記のような床仕上げ材3はブロック体2
上に敷き詰められた状況を示している。小割り金属板31
の合わせ目つまり分割線が配線溝2b上を横断することに
より、小割り金属板の配線溝2bへの落ち込みを防いでい
る。この第3図では、床ブロック体2の十字架状の配線
溝2bに区画された小突堤の上面には小柱状の凸部2cが形
成されているとともに、一方の床仕上げ材3には当該凸
部2cと対向する位置にクッション層3b及び補強層cを貫
通し化粧層3aにて上側が閉塞された凹部3dが形成された
点が追加されている。このような凸部2cと凹部3dとの嵌
合によれば、床下地1上に敷き詰められたブロック体2
に対して床仕上げ材3が必ず定位置に位置決めされて置
敷されるため、ギャップの生じない正確な床仕上げが行
え、また床仕上げ材の横ずれを確実に抑えることができ
る。
なお、補強層3を構成する小割り形金属板31の合わせ
縁には、ブロック体2の配線溝2bに沿った位置で半円状
の切欠3eが形成されており、切欠同士が対向することに
より円状の孔を構成している。これは、配線溝2bに取り
込まれた配線材4を床仕上げ材2を貫通して床上に引き
出す場合あるいは床上の配線材を床仕上げ材2を貫通し
て配線溝2bに取り込む場合に利用される。その場合、引
出し位置に対応する切欠3eでの化粧層3aとクッション層
3bは穿孔されることは勿論である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、次のような効果を奏することができ
る。
厚み方向においては2つの部品即ちブロック体と床
仕上げ材をもってこれらを置敷式に敷設するものである
ため、配線溝付床構造の構成、仕上げが極めて容易であ
る。
配線材の取込みあるいは取り出しが置敷された床仕
上げ材の開閉のみで対応できるため、配線作業に伴う床
構造材への作業が極めて簡単なもので済む。
配線溝付ブロック体と床仕上げ材とで配線溝の蓋設
を伴う床構造が得られるから、構成部品数が少なく、前
記作業性の向上と相まって経済的な床構造を提供でき
る。
化粧層として、パイルカーペットあるいはプラスチ
ックタイル等任意に選べ、多用途の室内床に柔軟に対応
することができる。
床仕上げ材が化粧層及び馴染み吸収としてのクッシ
ョン層が補強層としての金属板に積層一体化されるか
ら、室内の温度変化により生ずる熱伸縮を小さく抑えら
れて寸法安定性が向上しているので、凸凹のない平滑に
して美麗な床仕上げが行える。
床仕上げ材の配線溝付ブロック体に対する敷設がク
ッション層の面接触によりなされるから、床仕上げ材の
横ずれが抑制される。
補強層としての剛性を有する金属板は、1ユニット
内でこれに積層一体化する一枚の化粧層及びクッション
層に対して分割された小割り形金属板の集成体からなる
ので、1ユニット当たりのタイル状床仕上げ材が受ける
ブロック体の上面の微妙な変化に追従して馴染ませるこ
とができ、且つまた密着させてがたつきを抑えるのに有
効となる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明に係る床構造の実施例を示したもの
で、第1図は床構造例の斜視説明図、第2図は床仕上げ
材の例にして、(イ)は平面図、(ロ)は側面図、第3
図は床構造の他の例にして、(イ)は平面図、(ロ)は
側面図である。 符号において、1は床下地、2は配線溝付ブロック、2b
は配線溝、3は床仕上げ材、31は小割り形金属板、3aは
化粧層、3bはクッション層、3cは補強層(剛性を有する
金属板)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−33967(JP,A) 特開 平1−207565(JP,A) 実開 昭54−49126(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床下地上に置敷敷設される配線溝付ブロッ
    ク体と、その上に当該配線溝を蓋設するように置敷敷設
    されるタイル状の床仕上げ材とで構成され、その床仕上
    げ材はクッション層と化粧層とそれらの間の剛性を有す
    る金属板とを積層一体化したものであって、金属板が一
    枚の化粧層及びクッション層に対して複数に分割された
    小割り金属板の集合体からなることを特徴とする配線路
    付床構造。
JP63029505A 1988-02-10 1988-02-10 配線路付床構造 Expired - Lifetime JPH0814191B2 (ja)

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JP2008138450A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Mirai Ind Co Ltd 配線用床板

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