JP2531226B2 - 配線樋付床構造 - Google Patents

配線樋付床構造

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JP2531226B2
JP2531226B2 JP63029502A JP2950288A JP2531226B2 JP 2531226 B2 JP2531226 B2 JP 2531226B2 JP 63029502 A JP63029502 A JP 63029502A JP 2950288 A JP2950288 A JP 2950288A JP 2531226 B2 JP2531226 B2 JP 2531226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オフィスビル等の建築物における室内の床
に関し、特に配線材を取り込む配線樋を付帯した床構造
に関する。
〔従来の技術〕
OA化が進んだオフィスやインテリジェントビルと称し
て高度情報化が進んだオフィスでは、床上に設置された
多種多様の情報通信機器やOA機器への電力、通信及びデ
ータ伝送のための多数の配線材が床を這い廻ることか
ら、これら配線材を機器の増設や移設或いは机の配置換
えに対応して柔軟に配線でき而も露出配線を皆無化して
オフィス環境を向上させることが益々必要になってきて
いる。
従来、かかる課題に対して、床の基板をなす鉄筋入り
コンクリート即ち躯体コンクリートの上に打設されるコ
ンクリートモルタルの如き仕上げコンクリート内に埋設
されたフロアダクトを利用する方式が一般に活用されて
きた。また、特にインテリジェントビルでは、高度な密
集配線に対応するため、電力、通信データ伝送専用の配
線ダクトを並走させる方式も検討されている。
しかしながら、これらの方式では、いずれも特別に製
作された上下左右に閉鎖された高価なダクトを用いてこ
れをコンクリート内の所定の位置に埋設するという、コ
スト高な而も複雑な方法に頼らざるを得ず、それに加え
て、経済的理由からダクト間隔が3m程度と大きいため、
ダクト上の床部から機器までの配線材の露出が多くな
り、美観上好ましいものではなかった。
さらに、付け加えるならば、コンクリート中に埋設さ
れたダクトへの配線材の引き入れ或いは引き抜きは、ダ
クトの所々に設けた引き出し口を通じて行われるため、
配線作業に多くの困難があり、配線へのフレキシビリテ
ィに欠けるものであった。
そこで、仕上げコンクリート中に上面が着脱自在な蓋
板で覆う配線ダクトを当該蓋板が露出する状態で埋設さ
せた、いわゆるピット方式の床構造が提案されている。
(例えば、特開昭61−102112号公報を参照のこと。) この最後の提案方式では、蓋板の開閉により、ダクト
内配線がどの位置からも行え、配線材の増設及び撤去作
業も任意に行えるものとしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように提案されたピット方式の配線路付床構造
によれば、配線ダクトの上側開放部が蓋板で蓋設された
上にタイル状カーペットやプラスチックタイルの床仕上
げ材でさらに覆われるものとなり、これがために配線の
増設や撤去或いは配線材の引き出し作業の際には床仕上
げ材を剥がし、これに続いて蓋板の撤去という二度の作
業工程を必要とし、復元時にもそれ相応の煩雑な作業を
必要としており、配線ダクトそれ自体が特別に製作され
た高価なものと相まってコストの面では改善すべき余地
を含んでいる。
本発明は、上述した従来技術の現状を踏まえ、ピット
配線方式のもつ有為性をそのまま生かして同ピット配線
方式における改善余地点を改善した、配線樋付床構造の
提供を目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明により提供する配線樋付床構造は、躯体コンク
リートの上に打設される仕上げコンクリートにおいて上
面に開口する格子状の溝により樋状配線路を形成し、そ
の上に当該配線路の開口を蓋設するようにして置敷式に
敷かれたタイル状の床仕上げ材を具備し、この床仕上げ
材は剛性を有する金属板を芯材として化粧材と緩衝性を
有する裏打ち材とを積層一体化してなり、裏打ち材をし
て仕上げコンクリートの上面に着座させるものにして、
当該金属板は4枚の小割り状金属板を正方形に並べてこ
れらを各一枚の化粧材と裏打ち材との間にサンドイッチ
状に挟んで一体化してなり、この床仕上げ材をして格子
状の溝に対して1/4ずらして敷き詰めてなることに特徴
がある。
この床構造によれば、ピット方式となる格子状の樋状
配線路の蓋設と当該配線路を構築するコンクリート床上
への最終的な床仕上げとを、床仕上げ材で一挙に成就す
ることができる。即ち、配線溝部での蓋はオフィス内で
扱われる機器類の荷重に耐えるだけの強度をもってなさ
れなければならないが、これがかかる配線溝を跨設する
格好の床仕上げ材に含まれる剛性を有する金属板により
確保されており、既に提案されたピット方式のダクトに
おける蓋板を不要にできたものである。
床配線は、オフィスの性格上一部分に大サイズ且つ多
数本の配線材が集中することがなく、小径にして少数本
の配線材が床に散在される。本発明はその点に着目し、
配線溝の深さを5cm程度と浅くし、その幅も同程度にす
る一方、溝の設置間隔を50cm,1m程度に比較的小さくで
きることを突き止め、モルタル等による仕上げコンクリ
ートの厚さを薄くすることができ、露出配線を少なくす
ることを構想したものである。また、溝による配線樋は
5cmと幅が狭いものであるため、これら開口部に跨がる
床仕上げ材における金属板も、例えば亜鉛メッキ鋼板の
場合には2〜3mm程度で充分に室内の床荷重に対応でき
るものとなる。
床仕上げ材は、タイル状として敷き詰めるが、その際
に隣接する部間で形成される継目が樋状配線路の長手方
向に沿って形成されないようにすることが肝要で、それ
には50cm間隔で形成された格子状の溝に対して、それの
整数倍または分割による寸法を選定して、これを溝上を
横断するように敷設すると良い。
しかして、床仕上げ材は、剛性を有する金属板を芯材
つまり補強層として、これの片面に化粧材を且つまた他
方の片面に裏打ち材を施し、これらの積層体をタイル状
として構成する。化粧材は、文字通り表層における化粧
を図ってオフィス環境の向上に寄与するものであるか
ら、その材料としては繊維質のカーペットが適したもの
といえる。しかしそれ以外に塩化ビニル樹脂製の如き所
謂プラスチックタイルも適用可能である。裏打ち材は、
コンクリート床面の不陸つまり微小の凹凸に対して自己
の変形により吸収することを意図して設けられるもの
で、これに良く適合するものとして、ポリエチレン、PV
Cの発泡プラスチック板がある。
金属板は、タイル状とされた1ユニット当たりさらに
4分割した、小割り状の金属板の集合体とし、この集合
体を表層としてのタイルカーペットやプラスチックタイ
ル等の化粧材と発泡プラスチック材等の裏打ち材の間に
サンドイッチ状に積層一体化させることで対応すること
ができ、これによりコンクリート床面の不陸(凹凸)に
対して柔軟に馴染んでがたつきを抑えることが可能であ
る。また、この床仕上げ材を格子状の溝に対して1/4ず
らして敷き詰めることにより、金属板の継目が溝の上に
その長手方向に沿って形成されることがなくなる。
〔実施例〕
以下、添付した図面に基づいて説明する。第1図は、
本発明により提供する配線樋付床構造の好ましい一実施
例を示したもので、床の基板となる鉄筋入りコンクリー
トつまり躯体コンクリート1の上にモルタル等による無
筋コンクリートつまり仕上げコンクリート2が打設さ
れ、さらにその上から床仕上げ材3が敷き詰められて所
定の床仕上げが行われている。
しかして、仕上げコンクリート2には、縦横に多数展
開される格子状の溝2aによる樋状配線路4が形成されて
いる。かかる格子状の溝2aを形成するために、断面略U
字状の樋体5が格子状に配置され、その樋体5に囲まれ
た躯体コンクリート1上の部分に仕上げコンクリートと
してのモルタルを当該樋体5の高さに合わせて打ち増し
してこれを固化することにより、所定の配線樋付床が得
られる。上記の樋体5は、そのまま配線樋として利用さ
れる。
本発明によれば、上記樋体5は必ずしも必須のもので
はなく、それの代わりに型枠を格子状に配置し、その型
枠に囲まれた部分に上記と同様にしてモルタルを打ち増
しし、モルタルが固化した後で当該型枠を撤去すること
により、モルタル自身の溝による配線樋を形成すること
ができる。
かかる格子状の溝2aは、深さ及び幅が5cmで溝間隔が5
0cm程度としてある。6は配線材である。
一方、床仕上げ材3は、厚さが2〜3mmの亜鉛メッキ
鋼板等の剛性を有する金属板7を芯材として、これの片
面に基布にパイルカーペットを植設して構成される化粧
材8を接着剤で積層一体化するとともに、同金属板7の
もう一方の片面において発泡プラスチック材等の緩衝性
を有する裏打ち材9を接着剤で積層一体化してなるもの
で、裏打ち材9を仕上げコンクリート2の面にあてがい
つつ敷かれる。
かかる床仕上げ材3は、50cm角のタイル状にして、こ
れの多数枚により敷き詰められ、その際、継目10は、仕
上げコンクリート2の上面部つまり格子状の溝2aの長手
方向に沿って延びないようにし、各仕上げ材3が溝2aを
横断するように設けられる。
格子状の溝2aは、50cm角の床仕上げ材に対してそれの
寸法の整数倍、例えば1m、1.5mの間隔で形成しても良
く、間隔も一律に形成することなく床の場所に応じて替
えても良い。
なお、各床仕上げ材3には、その金属板7において、
格子状の溝2aを横断する側縁に反円状の切り欠き11が形
成されており、これは隣り合う仕上げ材の突き合わせに
より対向して円状の切り欠きとなって、配線材が床仕上
げ材を貫通して配線路4に引き込んだり、配線路内の配
線材を床上に引き出す場合に利用される。その場合、切
り欠き11の上下を塞いでいる裏打ち材と化粧材の部分
は、その柔かさによって簡単に穿設することができる。
さらに、50cm角のタイル状とされた床仕上げ材3にお
いて、各々1の化粧材8と裏打ち材9との間に、25cm角
の小割り状金属板7aを4枚正方形に並べ、これらを積層
一体化している。仕上げコンクリート2の面は清浄にし
たとはいっても微小な凹凸があり、これをかる裏打ち材
9の自己の変形により吸収するとともに、4枚に分割さ
れた金属板7aがそれに馴染んで据えつけられ、すわりが
良くなる。
このように構成された床仕上げ材7では、格子状の溝
2aに対して、1/4ピッチずらして敷き詰めることで、継
目が溝の上にその長手方向に沿って形成されることがな
くなる。11は前述したところの切り欠きであり、分割さ
れた金属板7a各々について形成することができるため、
配線材の引き出し或いは引き込み位置の選定にさらに柔
軟性を持たせることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、以下に列挙したような効果を有す
る。
(1)オープンピット方式による配線作業性の柔軟性を
そのまま踏襲でき、しかもピット方式において従来必要
とされていた蓋板を不要にでき、床仕上げ材による床仕
上げとともに当該ピット状配線路の蓋設を同時に行える
ため、増配線の如き配線レイアウトの変更にも容易に対
応できる。
(2)仕上げコンクリートの厚みが、樋状配線路を構築
するが故に大きくなることがなく、上記のように床仕上
げ材の単元化と相まって経済的に仕上げることができ
る。
(3)樋状配線路の溝間隔を小さくすることができるた
め、床上における露出配線を皆無化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)(ロ)は本発明による配線樋付床構造の好
ましい一実施例を示す平面説明図及び断面的説明図であ
る。 符号において、1は躯体コンクリート、2は仕上げコン
クリート、2aは格子状の溝、2a1は幹線溝、2a2は分岐
溝、3は床仕上げ材、4は樋状配線路、5は樋体、6は
配線材、7は金属板、7aは小割り状金属板、8は化粧
材、9は裏打ち材、10は継目、11は切り欠きである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体コンクリートの上に打設される仕上げ
    コンクリートにおいて上面に開口する格子状の溝により
    樋状配線路を形成し、その上に当該配線路の開口を蓋設
    するようにして置敷式に敷かれたタイル状の床仕上げ材
    を具備し、この床仕上げ材は剛性を有する金属板を芯材
    として化粧材と緩衝性を有する裏打ち材とを積層一体化
    してなり、裏打ち材をして仕上げコンクリートの上面に
    着座させるものにして、当該金属板は4枚の小割り状金
    属板を正方形に並べてこれらを各一枚の化粧材と裏打ち
    材との間にサンドイッチ状に挟んで一体化してなり、こ
    の床仕上げ材をして格子状の溝に対して1/4ずらして敷
    き詰めてなることを特徴とする配線樋付床構造。
JP63029502A 1988-02-10 1988-02-10 配線樋付床構造 Expired - Lifetime JP2531226B2 (ja)

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JPS61102112A (ja) * 1984-10-19 1986-05-20 株式会社 日本ピツト 床配線方法および構造
JPS6233967A (ja) * 1985-08-02 1987-02-13 佐藤 新太郎 床下地材
JPS62233371A (ja) * 1986-04-02 1987-10-13 株式会社 応用企画 ハイセンユカコウゾウ配線床構造

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