JPH07139140A - アクセスフロア及び床パネル - Google Patents

アクセスフロア及び床パネル

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Publication number
JPH07139140A
JPH07139140A JP27425193A JP27425193A JPH07139140A JP H07139140 A JPH07139140 A JP H07139140A JP 27425193 A JP27425193 A JP 27425193A JP 27425193 A JP27425193 A JP 27425193A JP H07139140 A JPH07139140 A JP H07139140A
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JP
Japan
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floor
small
leg
molding
floor panel
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JP27425193A
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English (en)
Inventor
Fuken Rin
富權 林
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HONGYA INDUSTRY CO Ltd
KOA JITSUGYO YUUGENKOUSHI
Original Assignee
HONGYA INDUSTRY CO Ltd
KOA JITSUGYO YUUGENKOUSHI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脚付き床パネルの位置決め施工が確実で、床
パネルの脚部に配線が踏み付けられることがなく、配線
の保護が確実に図れ、構成が簡単で楽に施工・配線でき
る低コストのアクセスフロアを提供することにある。 【構成】 建屋の床面上に多数枚連接状態に敷設され且
つ各々の上面に前後左右方向に等間隔を存する多数の脚
受口部11と前後左右に連続する配線空間12とを区画
構成する隔壁13を立設した全体が合成樹脂材より一体
成形された薄肉シート状の成形ベース1と、隔壁13に
囲まれた脚受口部11の配列と対応する間隔で複数の脚
部24を下面に突設し且つこれら脚部24が成形ベース
1の脚受口部11内に入る状態に位置合わせして成形ベ
ース1上に多数隣接状態に敷設される床パネル2と、こ
れら床パネル2の上面に敷設される床化粧材2とを備え
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にオフィスビル等の
建屋内の床に設置利用されるアクセスフロア及びこの構
成部品として使用される床パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの新築ビルは勿論のこと、既
設ビルにおいても、高度情報化に向けてオフィス等のレ
イアウトの変更や将来更に発展していくOA機器の充実
化に対応できるように、電源・電話・通信等の各種配線
の付設及び引出し並びにコンセント増移設等の変更が可
能なアクセスフロアが多用されて来ている。
【0003】その従来のアクセスフロアは、建屋内の床
面上に脚付き床パネルを多数枚個々に開閉可能に敷設
(置敷)した低床型の二重床構造のものが主流である。
その脚付き床パネルは、例えば 500mm角の正方形状の強
化コンクリート製パネルで、下面四隅部に一体に脚部を
突設している構成で、このパネルの上面に床化粧材とし
てのタイルカーペット(絨毯)や置敷ビニールタイルを
貼着重合している。
【0004】これら適当箇所の床パネルを開いて建屋の
床上面と床パネル下面との間の空間に必要な各種配線を
通し、その必要箇所の床パネルの一部に配線引出し口を
開口して配線を引出したりコンセントを嵌め込んだりし
て、フロアやテーブル上の各種機器との接続を行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の低床型の二重床構造のアクセスフロアでは、多数枚
の脚付き床パネルを、既設ビルの場合は床Pタイルの上
に、新築ビルの場合はスラブコンクリート上に直接敷設
施工しているので、これら床パネルの位置決め施工が面
倒である。しかも、これら床パネル下面の脚部相互間が
全て配線空間とされ、そこに各種配線が縦横自在に通し
て敷設されるので、その配線が該脚部に当たって擦れた
り、配線・引出し変更などで一度開いて外した床パネル
を元に戻して閉成する際に、その脚部で配線を踏み付け
てしまい、その結果、配線を潰したり断線したり、床パ
ネルが旨く納まらずガタを生じたりする問題があった。
【0006】そこで、そうした問題を解消すべく、例え
ば建物の床上に引抜き材等を格子状に枠組したパネル受
枠を固設し、この上に脚付き床パネルを位置決めして多
数敷き並べるタイプのものもあるが、この場合、パネル
受枠の構成が複雑で、組立施工が大変面倒で、材料費も
高く、コスト高を招く問題があった。
【0007】また、 500mm角の強化コンクリート製の脚
付き床パネルは、かなり重量があって脱着・開閉作業が
面倒であり、ユーザー自身で配線変更するのが困難であ
ったと共に、その床パネルに配線引出し口やコンセント
取付部を予め開口しておかなければならず、その開口を
不要時には閉塞しておく別材(栓)が必要であったり、
配線引出しやコンセント取付が該開口位置に限られてし
まうので、オフィスレイアウト変更にジャストマッチン
グできず、接続コードをフロア上に長く露出状態に這わ
せなければならなかったりする問題があった。また、上
記床パネルでは建物の床面に直接敷設した場合、その床
面の不陸に対応できずガタや歩行に伴う騒音が発生する
問題があった。
【0008】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、多数枚の脚付き床パネルの位置決め施
工が確実で、これら床パネルの脚部に配線が当たって擦
れたり踏み付けられたりすることがなく、配線の保護が
確実に図れ、しかも構成が簡単で楽に施工できると共に
コストの低減が図れるアクセスフロアを提供することに
ある。
【0009】本発明の目的とするところは、製作が楽で
且つ軽量・高強度でコストの低減が図れ、敷設施工並び
に脱着や部分的開閉等の作業が楽にできる共に、必要に
応じ位置を選択して小さく切り開くことができ、ユーザ
ー自身でも配線の付設及び引出し並びにコンセント増移
設等の変更作業が非常に簡便にでき、オフィスレイアウ
ト変更に対する配線のジャストマッチングが図れると共
に、建物の床面の不陸に細かく対応できてガタや歩行に
伴う騒音の発生が少なく、アクセスフロア用として非常
に有効となる床パネルを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段と作用】本発明のアクセス
フロアは、前記目的を達成するために、建屋の床面上に
多数枚連接状態に敷設され且つ各々の上面に前後左右方
向に等間隔を存する多数の脚受口部と前後左右に連続す
る配線空間とを区画構成する隔壁を立設した全体が合成
樹脂材より一体成形された薄肉シート状の成形ベース
と、これら成形ベースの隔壁に囲まれた脚受口部の配列
と対応する間隔で複数の脚部を下面に突設し且つこれら
脚部が前記成形ベースの脚受口部内に入る状態に位置合
わせして該成形ベース上に多数隣接状態に敷設される床
パネルと、これら床パネルの各々の上面に個々に敷設さ
れる床化粧材とを備えてなる。
【0011】こうしたアクセスフロアであれば、建屋の
床面上に成形ベースを多数枚連接状態に敷設し、その上
に脚付きの床パネルを、その各脚部が該成形ベースの脚
受口部内に入る状態に位置合わせして多数隣接状態に敷
設することで、該成形ベースが床パネルの敷き詰め定規
となって、脚付き床パネルの位置決め施工が簡単確実と
なる。しかも、その脚受口部が隔壁に囲まれて成形ベー
ス上面の前後左右に連続する配線空間と区画されている
ので、その配線空間に付設された配線が床パネルの脚部
に当たって擦れたり踏み付けられたりする心配が全くな
くなり、その配線の保護が確実に図れるようになる。ま
た、床パネルの敷き詰め定規となる成形ベースは全体が
PVC等の合成樹脂材より一体成形された薄肉シート状
のものであるので、構成が簡単で楽に製作・施工できる
と共に、材料費が安くコストの低減が図れるようにな
る。
【0012】一方、本発明の床パネルは、各隅部に下方
に突出する断面略U形中空状の脚部を有した複数の定形
小区画部が、幅の狭い薄肉部を介し前後左右方向に整列
状態に連接され、且つ全体が合成樹脂材より一体成形さ
れた薄肉シート状の成形トレーと、この成形トレーの各
定形小区画部上にそれぞれ一枚ずつ載設され且つ各隅部
に充填用小穴及び前記脚部内に突入するアンカーを有し
た複数枚の金属製又は硬質プラスチック製小片板と、こ
れらの各充填用小穴から前記定形小区画部の各脚部内に
充填され前記成形トレーの各定形小区画部と小片板とを
一体化する高強度軽量充填材とで構成されていることを
特徴とする。
【0013】こうした構成の床パネルであれば、全体が
PVC等の合成樹脂材より一体成形された薄肉シート状
の成形トレーの各隅部に脚部を突出した複数の定形小区
画部上に、アンカーを有した亜鉛引き鉄板等の金属製又
はアクリル等の硬質プラスチック製の小片板を一枚ずつ
乗せ、その上から該小片板の充填用小穴を介し軽量コン
クリート等の高強度軽量充填材を流し込んで前記定形小
区画部の各脚部内に充填して、成形トレーの各定形小区
画部と小片板とを一体化することで、製作ができるの
で、この床パネルの製作が楽となると共に、高強度で耐
久性に優れたものとなる。
【0014】しかも、軽量化が図れ、敷設施工並びに脱
着作業が楽にできるようになると共に、成形トレーの各
々小片板と一体化した複数の定形小区画部が相互に幅の
狭い合成樹脂製の薄肉部を介して連設されているので、
その薄肉部をヒンジとして小片板付きの定形小区画部を
一列単位で簡単に立ち起こして開くことができ、更にそ
の薄肉部をナイフ等で切り裂くことで、必要に応じた位
置の小片板付き定形小区画部を選択的に除去して開口す
ることが簡単にできるようになる。これにて、ユーザー
自身でも配線の付設及び引出し並びにコンセント増移設
等の変更作業が非常に簡便に且つオフィスレイアウト変
更に対しジャストマッチングして行い得るようになる。
更にまた、床パネルが小片板付き定形小区画部の単位で
相互に薄肉部を介してフレキシブルであるので、建物の
床面の不陸に細かく対応できてガタや歩行に伴う騒音の
発生が少なく、アクセスフロア用の床パネルとして非常
に有効となる。
【0015】こうした構成の床パネルを前述の成形ベー
スと組合わせて使用することで、施工及び配線保護並び
に配線引出し位置変更等に非常に簡便な優れたアクセス
フロアが得られるようになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。まず、図1はアクセスフロアの構成部材を一部ずつ
示す分解斜視図、図2は同じく敷設状態の断面図であ
る。これら図中の符号1は薄肉シート状の成形ベースを
示し、符号2は床パネルを示している。符号3は絨毯等
のタイルカーペット(或いは置敷ビニールタイルでも
可)である床化粧材を示し、符号4はポリ塩化ビニール
等の弾力性及び難燃性を有する合成樹脂製薄肉マット状
の緩衝用下敷きシートを示している。
【0017】前記成形ベース1は、図1乃至図3に示す
如く、建屋の床面A上に前記下敷きシート4を介して多
数枚連接状態に敷設される。これら各成形ベース1は、
各々全体が難燃製を有するPVC樹脂等の合成樹脂材よ
り一体成形された厚さ0.5mm程度の薄肉で、且つ成形可
能限度の寸法、例えば長さ1000mm、幅 500mm程度の長方
形シート状とされている。
【0018】また、この成形ベース1は、上面に前後左
右方向(長手方向と幅方向)に等間隔を存して多数の脚
受口部11と前後左右に連続する配線空間12とを区画
構成する隔壁13が一体成形されている。つまり、その
隔壁13は高さ約30mm程度に立設された一辺が 110mm程
度の四角筒状のもので、この四角筒状の隔壁13が成形
ベース1の前後方向(長手方向)に六個ずつ、左右方向
(幅方向)に三個ずつ、合計18個、それぞれ相互に等間
隔(57mm程度)を存して整列配置されている。これら隔
壁13にそれぞれ囲まれた部分が正方形の脚受口部11
とされ、それら隔壁13の外周相互間が前後左右に格子
状に連続する凹溝状の配線空間12とされ、ここに電源
・電話・通信等の各種配線Bが架橋具Cなどを用いて縦
横自在に通して付設されるようになっている。
【0019】なお、各脚受口部11は上側が開放してい
るのは勿論のこと、下側も成形ベース1の下面に開放す
る貫通穴とされている。また、前記成形シート1の配線
空間12の底面となる位置には十字形補強リブ14が成
形されていると共に、各隔壁13の周面部にも縦長補強
リブ15が複数本成形されている。
【0020】また、前記成形ベース1は、長手方向一端
縁部と幅方向一側縁部とに厚み分高くされた小幅の連結
代16が一体成形され、この連結代16の複数箇所に小
径なだぼ穴17が形成されている一方、それら連結代1
6を有さない多端縁部と他側縁部との複数箇所に小突起
状のだぼ18が突設されている。これで、多数枚の成形
ベース1を床面A上の下敷きシート4上に敷き並べ、そ
れら隣接するもの同志を前記連結代15分だけ重合し
て、相互のだぼ穴15aとだぼ16とを嵌め合わせるこ
とにより、各成形ベース1を相互の脚受口部11及び配
線空間12が碁盤の目のように規則正しく整列する状態
に位置規正して連続的に敷設できるようになっている。
【0021】前記床パネル2は、前記成形ベース1の丁
度半分の面積を持つ大きさ、即ち一辺が 500mmの正方形
の板状のもので、下面に後述する複数の脚を有して、前
記成形ベース1の上面に被せるように多数枚隣接して敷
設(置敷き)することで低床型の二重床を構成する。
【0022】この床パネル2の構成は、図1及び図2並
びに図4乃至図7に示す如く、成形トレー21と、複数
枚の小片板31と、軽量コンクリート或いはモルタル等
の高強度軽量充填材41とで構成されている。
【0023】更に詳述すると、まず、前記成形トレー2
1は、全体が難燃性を持つPVC樹脂等の合成樹脂材よ
り一体成形された一辺が 500mmの正方形で厚さ0.5mm 程
度の薄肉シート状のものである。しかも、この成形プレ
ート21は、一辺が164mm の正方形の定形小区画部22
を前後左右に3個ずつ合計9個、4mm程度の幅狭な薄肉
部23を介して整列状態に連接して一体に有している。
【0024】これら各定形小区画部22の四隅部には、
上面を開放した断面略U形中空状の脚部24がそれぞれ
下方に一体に突出成形されている。これら各脚部24の
高さは40mm程度で、一辺が42mm程度の略角筒状である。
即ち、各定形小区画部22のそれぞれ四隅部の脚部24
が前記成形ベース1の脚受口部11の配列と対応する配
置で、その四隅部の脚部24が該成形ベース1の四箇所
の脚受口部11内の4分の1ずつの範囲に納まり入る設
定とされている。
【0025】言い換えれば、一箇所の脚受口部11内
に、4個の定形小区画部22相互の隣接し合う一個ずつ
合計4個の脚部24が同時に納まり入って前後左右方向
に位置決めされる設定とされている。
【0026】なお、この成形トレー21には、各定形小
区画部22の中央平坦面位置に十字形補強リブ25が成
形されていると共に、各脚部24の周面部及び内底面部
にも補強リブ26が複数本ずつ成形されている。
【0027】前記小片板31は、前記成形トレー21の
各定形小区画部22上にそれぞれ一枚ずつ載設されるよ
うに、一個の成形トレー21に対し定形小区画部22と
同数の9枚備えられている。これら小片板31は前記各
定形小区画部22と同じ寸法(一辺が164mm )の正方形
の金属製プレート、例えば亜鉛引き鉄板等で、耐強度を
考慮し厚さ(略 3.2mm程度)とされている。また、これ
らの小片板31には、それぞれ四隅部に充填用小穴32
が形成されていると共に、それら充填用小穴32を形成
する際に、その穴内片を両端側に連設したまま下方に折
曲することで一対のアンカー33としている。逆に言え
ば、小片板31の四隅部にそれぞれ一対ずつのアンカー
33を打ち出し折曲することで生じるアンカー穴を前記
充填用小穴32としている。
【0028】これら小片板31を成形トレー21の各定
形小区画部22上にそれぞれ一枚ずつ載設することで、
各々の小片板31の四隅の充填用小穴32が前記定形小
区画部22の四隅の脚部24の開放上面に位置すると共
に、その各充填用小穴32下側の一対ずつのアンカー3
3が該脚部24内に突入するようになっている。
【0029】なお、この各小片板31は、前述の如く亜
鉛引き鉄板を用いた場合、作業者の手触りが良くなるよ
うに、表面にフェルト状の起毛(植毛)処理が行われて
いる。また、その小片板31は前記金属製プレートの代
わりに、難燃性を持つアクリル樹脂等の硬質プラスチッ
ク製成形プレートを用いても良い。この場合は四隅の充
填用小穴32及びその下側の一対ずつのアンカー33を
一体成形する。
【0030】前記高強度軽量充填材41は、軽量コンク
リート或いはモルタル等で、前述の如く、成形トレー2
1の各定形小区画部22上に小片板31をそれぞれ一枚
ずつ載設した状態で、その上方から各小片板31の四隅
の充填用小穴32を介して該各定形小区画部22の四隅
の脚部24内に満配に流し込まれる。この高強度軽量充
填材41が脚部24内に充填硬化されることで、PVC
樹脂等からなる薄肉中空状脚部24が耐強度的に優れた
硬質中実脚となると同時に、充填材41がアンカー33
を包囲してバインダーの役目をなし小片板31と定形小
区画部22とが一体化されている。
【0031】こうした構成の各床パネル2の各々の上面
に個々に一枚ずつ敷設される床化粧材3は、該床パネル
2と同等の寸法(一辺が 500mmの正方形)をなす絨毯等
のタイルカーペット(或いは置敷ビニールタイルでも
可)で、床パネル2の各小片板31上面に面ファスナー
(図示省略)を介し着脱可能に貼着重合される。
【0032】以上のような構成部品を用いてアクセスフ
ロアを施工するには、まず、建屋の床面A上前面に緩衝
用下敷きシート4を敷設し、その上に成形ベース1は多
数枚相互に隣接するもの同士だぼ係合して連接状態に敷
設する。
【0033】次に、予め成形トレー21上に9枚の小片
板31を乗せ並べて高強度軽量充填材41を充填して製
作した脚付き床パネル2を多数枚用意し、これら床パネ
ル2の各脚部24が前記成形ベース1の脚受口部11内
に4個ずつ入る状態に位置合わせしながら、その多数枚
の床パネル2を該成形ベース1上に隣接状態に敷設す
る。これでその成形ベース2が床パネル1の敷き詰め定
規となって、該脚付き床パネル1が整列状態に位置決め
される。つまり、その多数枚の床パネル2の整列状態の
敷設施工が簡単確実となる。
【0034】この状態で各床パネル2の上面にタイルカ
ーペット或いは置敷ビニールタイル等の床化粧材3を貼
着重合することで施工が終了する。これで軽量・高強度
で、難燃性及び耐久性に優れた低床型の二重床構造のア
クセスフロアが得られる。しかも、各床パネル2が小片
板31付き定形小区画部22の単位で相互に薄肉部23
を介してフレキシブル(上下にずれ可能)であるので、
建物の床面Aの不陸に細かく対応できてガタや歩行に伴
う騒音の発生が少なくなる。これに加えて、前述の如く
緩衝用下敷きシート4を敷設していて、これに各床パネ
ル2の各脚部24下端が乗るので、ガタや歩行に伴う騒
音の発生を更に一層が防止できるようになる。
【0035】こうしたアクセスフロアに電源・電話・通
信等の各種配線Bを敷設するには、それが最初段階であ
れば、前記成形ベース1上に床パネル2を敷設する前
に、該成形ベース1上面の脚受口部11に対し隔壁13
により区画された前後左右に連続する凹溝状の配線空間
12内に図1に一部示す如く配線し、その後に前記各床
パネル2を前述のようにして敷設する。
【0036】また、アクセスフロア施工後に配線を行う
場合や、配線の途中変更・増設を行う場合は、前記各床
パネル2が一辺 500mmの正方形であるが軽量であるの
で、配線に必要な箇所の床パネル2を一枚単位で簡単に
引上げて開放したり、或いは配線ラインに沿った各床パ
ネル2の小片板31付き定形小区画部21を一列単位で
薄肉部23をヒンジとして図2想像線で示す如く簡単に
立ち起こして開いたりできる。その開放部を介して前述
のように成形ベース1上面の凹溝状の配線空間12内に
配線Bを敷設したり、配線の移設・増設が可能となる。
その後に前記床パネル2を元の状態に簡単に戻して閉成
できる。
【0037】更に、必要に応じ、所望の床パネル2の9
枚の小片板31付き定形小区画部22の中から一枚選択
して、その周囲の薄肉部23をナイフ等で切り裂くこと
で、その一枚の小片板31付き定形小区画部22を簡単
に除去できる。これで床パネル2に一辺が164mm 程度の
小さな正方形の穴を開口でき、そこから配線を引き出し
たり、配線と接続するコンセントを嵌め込んだりするこ
とが可能となる。
【0038】こうしたことから、ユーザー自身でも配線
の付設及び引出し並びにコンセント増移設等の変更作業
が非常に簡便に且つオフィスレイアウト変更に対しジャ
ストマッチングして行い得るようになる。
【0039】しかも、前記床パネル2の各脚部24が入
る成形ベース1の脚受口部11が隔壁13に囲まれて、
成形ベース1上面の前後左右に連続する配線空間12と
区画されているので、その配線空間12に付設された配
線Bが床パネル2の脚部24に当たって擦れたりするこ
とがないと共に、その床パネル2を前述の如く脱着した
り一部開閉しても、該床パネル2の脚部24に踏み付け
られたりする心配が全くなくなり、その配線Bの保護が
確実に図れるようになる。
【0040】また、床パネル2の敷き詰め定規となる成
形ベース1は全体がPVC等の合成樹脂材より一体成形
された薄肉シート状のものであるので、構成が簡単で楽
に製作・施工できると共に、材料費が安くコストの低減
が図れるようになる。
【0041】更に、床パネル2は、PVC等の合成樹脂
材より一体成形された脚部24付き成形トレー21の複
数の定形小区画部22上に、アンカー33を有した亜鉛
引き鉄板等の金属製又はアクリル等の硬質プラスチック
製の小片板31を一枚ずつ乗せ、その上から該小片板3
1の充填用小穴32を介し軽量コンクリート等の高強度
軽量充填材41を定形小区画部22の各脚部24内に充
填するだけで構成されるので、製作が楽でコストの低減
は図れると共に、軽量・高強度で耐久性に優れたものと
なる。
【0042】
【発明の効果】本発明のアクセスフロアは、前述の如く
構成したので、多数枚の脚付き床パネルの位置決め施工
が確実で、これら床パネルの脚部に配線が当たって擦れ
たり踏み付けられたりすることがなく、配線の保護が確
実に図れ、しかも構成が簡単で楽に施工できると共にコ
ストの低減が図れる。
【0043】本発明の床パネルは、前述の如く構成した
ので、製作が楽で且つ軽量・高強度でコストの低減が図
れ、敷設施工並びに脱着や部分的開閉等の作業が楽にで
きる共に、必要に応じ位置を選択して小さく切り開くこ
とができ、ユーザー自身でも配線の付設及び引出し並び
にコンセント増移設等の変更作業が非常に簡便にでき、
オフィスレイアウト変更に対する配線のジャストマッチ
ングが図れると共に、建物の床面の不陸に細かく対応で
きてガタや歩行に伴う騒音の発生が少なく、アクセスフ
ロア用として非常に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクセスフロア及び床パネルの一実施
例を示す各種構成品の一部ずつの分解斜視図。
【図2】同上実施例の組み立て施工状態の断面図。
【図3】(a)は同上実施例に用いた成形ベースの平面
図、(b)は同側面図。
【図4】(a)は同上実施例に用いた床パネルの平面
図、(b)は同側面図。
【図5】同上床パネルの一部の断面図。
【図6】(a)は同上床パネルの成形トレーの平面図、
(b)は同側面図。
【図7】(a)は同上床パネルの小片板の平面図、
(b)はそのX−X線に沿う断面図。
【符号の説明】
A…建屋の床面、1…成形ベース、2…床パネル、3…
床化粧材、11…脚受口部、12…配線空間、13…隔
壁、21…成形トレー、22…定形小区画部、23…薄
肉部、24…脚部、31…小片板、32…充填用小穴、
33…アンカー、41…高強度軽量充填材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋の床面上に多数枚連接状態に敷設さ
    れ且つ各々の上面に前後左右方向に等間隔を存する多数
    の脚受口部と前後左右に連続する配線空間とを区画構成
    する隔壁を立設した全体が合成樹脂材より一体成形され
    た薄肉シート状の成形ベースと、これら成形ベースの隔
    壁に囲まれた脚受口部の配列と対応する間隔で複数の脚
    部を下面に突設し且つこれら脚部が前記成形ベースの脚
    受口部内に入る状態に位置合わせして該成形ベース上に
    多数隣接状態に敷設される床パネルと、これら床パネル
    の各々の上面に個々に敷設される床化粧材とを備えてな
    るアクセスフロア。
  2. 【請求項2】 各隅部に下方に突出する断面略U形中空
    状の脚部を有した複数の定形小区画部が、幅の狭い薄肉
    部を介し前後左右方向に整列状態に連接され、且つ全体
    が合成樹脂材より一体成形された薄肉シート状の成形ト
    レーと、この成形トレーの各定形小区画部上にそれぞれ
    一枚ずつ載設され且つ各隅部に充填用小穴及び前記脚部
    内に突入するアンカーを有した複数枚の金属製又は硬質
    プラスチック製小片板と、これらの各充填用小穴から前
    記定形小区画部の各脚部内に充填され前記成形トレーの
    各定形小区画部と小片板とを一体化する高強度軽量充填
    材とで構成されていることを特徴とする床パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアクセスフロアの床パネ
    ルとして、請求項3記載の床パネルを用いたことを特徴
    とするアクセスフロア。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101015743B1 (ko) * 2008-08-28 2011-02-22 오인곤 보도블록
JP2012192793A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 建設機械の床マット

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KR101015743B1 (ko) * 2008-08-28 2011-02-22 오인곤 보도블록
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