JPH0546992B2 - - Google Patents

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JPH0546992B2
JPH0546992B2 JP61077649A JP7764986A JPH0546992B2 JP H0546992 B2 JPH0546992 B2 JP H0546992B2 JP 61077649 A JP61077649 A JP 61077649A JP 7764986 A JP7764986 A JP 7764986A JP H0546992 B2 JPH0546992 B2 JP H0546992B2
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superconductor
tunnel barrier
josephson
josephson junction
barrier layer
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Yoshifusa Wada
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Nippon Electric Co Ltd
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N69/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one superconducting element covered by group H10N60/00

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  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジヨセフソン接合装置に関し、特にジ
ヨセフソン論理回路やジヨセフソン記憶回路とし
て用いられるジヨセフソン接合装置に関する。
〔従来の技術〕
ジヨセフソン論理回路やジヨセフソン記憶回路
においては、異なる臨界電流の複数のジヨセフソ
ン接合が同一の回路に含まれている場合がある。
従来、この種のジヨセフソン接合装置は同じ電
流密度で面積の異なる複数のジヨセフソン接合を
有していた。
従つてジヨセフソン接合装置の動作速度は面積
の大きい方のジヨセフソン接合によりきまつてし
まい、動作速度の改善が困難となつていた。
面積を同一にし電流密度を異ならして動作速度
を改善することも考えられる。しかし、これは以
下に述べるように特性のばらつきが大きく信頼性
に欠ける憾があり、広く用いられてはいない。
電流密度の異なる2種類のジヨセフソン接合を
形成する方法として、回路上の異なる位置に別々
に形成する手法がある。即ち、第1の電流密度を
有するジヨセフソン接合を形成した後、第2のジ
ヨセフソン接合を試料全面に形成し、接合の形状
を規定する。この手法は、鉛合金プロセスを用い
てジヨセフソンサンプリング装置を製造する場合
に使用されている。この方法は、接合寸法が回路
設計を制約する場合にやむをえず使用される。こ
の手法は、臨界電流値の異なるジヨセフソン接合
が同一形状で製造できるという大きな利点を持
つ。電流密度の選定によつては一桁以上臨界電流
値の異なる同寸法形状のジヨセフソン接合素子を
同一チツプ上に容易に製造できる。特に高い時間
分解能を有するジヨセフソンサンプリング装置
を、被測定回路が形成されているチツプ上にオン
チツプで製造する場合、再現性に大きな不満があ
るとはいえ、有効に活用される。
2種類の電流密度を持つジヨセフソン接合装置
は、以下の様にして具体的に製造される。但し、
回路配線の製造方法に関する説明は、本発明と関
係しないので、説明を簡単にするために述べな
い。
(1) 先ず、基部電極と称される例えば鉛合金膜か
らなる第1の超伝導体電極を形成する。鉛合金
膜の膜厚は200ナノメートル程度に通常設定さ
れる。続いて、200〜300ナノメートル厚の
SiO,SiO2等の絶縁膜を成膜し、リフトオフ法
等によりバターニングを同時に行ない前述の絶
縁膜に開孔を設ける。
(2) 次に、第1の電流密度を有するジヨセフソン
接合の対向電極と称される第2の超伝導体電極
の形状を規定するレジスト膜を通常の光露光技
術により形成する。続いて、絶縁膜の開孔部の
うちレジスト膜で覆われていないものをプラズ
マクリーニングにより清浄化した後、プラズマ
酸化の手法によりトンネル障壁層を形成する。
その後、大気に試料をふれさせることなく、第
2の超伝導体電極となる例えば鉛合金膜を
400nm程度の厚さに形成し、リフトオフ技術に
より電極のバターニングを行なう。
(3) 続いて、第2の電流密度を有する接合の対向
電極となる例えば鉛合金膜からなる第3の超伝
導体電極を(2)に述べたのと同様の手法で400ナ
ノメートル程度の厚さに形成する。
以上により2種類の電流密度を有するトンネル
型ジヨセフソン接合は、同じ基部電極上に別々に
成膜されて形成される。
以上に述べた従来の方法では、第1の電流密度
を有するジヨセフソン接合は、接合が形成された
後、第2の電流密度を有するジヨセフソン接合を
形成するための多数の露光、バターニング等の工
程を経る。従つて、第1の電流密度を有するジヨ
セフソン接合の電流密度は、後の工程を経ること
により、大きく変化し、再現性を高めることが非
常に困難であつた。又、従来の方法は、第1、第
2の電流密度を有するジヨセフソン接合を別々に
形成するため、製造工程数が増大した。このた
め、製造歩留りが低下し、かつ製造日数が増大し
た。さらに、従来は、リフトオフ技術が用いられ
るので加工寸法精度が低くなつてしまう。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来のジヨセフソン接合装置は、臨界
電流密度が同じで面積の異なる複数のジヨセフソ
ン接合を有しているか若くは別々の工程で形成さ
れた臨界電流密度が異なり接合面積が同一の複数
のジヨセフソン接合を有しているので、動作速度
が遅いか若くは特性のばらつきが大きく信頼性に
欠けるという欠点があつた。
本発明の目的は、高速動作可能で且つ特性のば
らつきが少なく信頼性の高いジヨセフソン接合装
置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のジヨセフソン接合装置は、超伝導体層
とトンネル障壁層とを交互に積層することにより
それぞれ所定の接合面積および電流密度を有する
トンネル型ジヨセフソン接合を互いに隣接する2
つの前記ジヨセフソン接合のそれぞれの一つの電
極を共有させ前記各ジヨセフソン接合の接合面積
および電流密度の相互関係で定まる電流密度をそ
れぞれ有する少なくとも2つの積層型ジヨセフソ
ン接合素子を有するというものである。
〔作用〕
本発明のジヨセフソン接合装置は、電流密度の
異なるジヨセフソン接合素子が形成できる超伝導
体−接合層−超伝導体の3層構造体が2重以上重
ねられた構成となつている。本発明の装置は、前
述の2重以上に積重ねられた接合層の一つの所望
の形状にバターニングしてジヨセフソン接合を規
定することにより得られる。本発明の装置は、前
述の所望の形状に規定されたジヨセフソン接合の
両側に接する第1および第2の超伝導体をそれぞ
れ基部電極と対向電極とする。次に、前述の基部
電極に他の接合層を介して接触している多層構造
体の最下部の超伝導体、もしくは、前述の基部電
極が最下部に位置する時には前述の基部電極に、
信号を出し入れする一方の配線が行なわれる。前
述の対向電極に他の接合層を介して接触している
多層構造体の最上部の超伝導体、もしくは、前述
の対向電極が最上部に位置する時には前述の対向
電極に信号の出し入れを行う他方の配線が行なわ
れる。
従つて、本発明のジヨセフソン接合装置におい
て、所望のジヨセフソン接合の基部電極と配線が
行なわれる最下部の超伝導体の間、および所望の
ジヨセフソン接合の対向電極と配線が行なわれる
最上部の超伝導体の間には、他の本装置の動作に
必要とされない不要の接合層が介在する。本発明
のジヨセフソン接合装置は、前述の不要の接合層
の臨界電流値が所望のジヨセフソン接合の臨界電
流値より大きくなる様に、基部電極および対向電
極の寸法を定めることを特徴としている。この条
件は、積層させている接合層の電流密度を単調に
順次増大もしくは減少させることによつて容易に
実現される。
以上に述べた本発明の装置は、超伝導体電極と
なる超伝導体膜と電流密度の異なる接合層とを、
試料を大気中に取り出すことなく、順次成膜して
一度に製造できる特徴を持つ。さらに本発明の装
置は、その後の工程として、基部電極形状の規定
と接合寸法の規定、配線の3工程を行えば、ジヨ
セフソン接合装置が製造できる構造を持つ。しか
も、全ての接合層が受ける後工程は同一である。
従つて、本発明は、ジヨセフソン接合装置の製造
を簡略化し、歩留りの向上、接合の電流密度の再
現精度および均一性の向上を図れるジヨセフソン
接合装置を提供している。さらに本発明の装置
は、多層構造の膜をエツチング加工して製造する
ことができる構造であるので、反応性イオンエツ
チング技術、イオンミリング技術等のドライ加工
技術を用いることにより、装置の寸法精度を高め
ることができる。これらのドライ加工技術は、信
頼性の高いニオブ系ジヨセフソン接合装置に効果
的に適用できる。よつて、本発明の構造は、ニオ
ブ系ジヨセフソン接合装置に好ましく実施され、
装置の信頼性を一層高めることができる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。第1図は本発明の第1の実施例の超伝
導体チツプの主要部の断面図である。
図において、ジヨセフソン回路を構成する抵抗
やSQUIDを構成する制御線等の配線は、本発明
に直接関係しないので、説明を簡単にするために
示していない。又断面形状は、発明の原理に基づ
いて模式的に示してあり、隙間を埋める絶縁膜も
示していない。
この実施例は、第1の超伝導体1,2と第2の
超伝導体3,4とでそれぞれ第1のトンネル障壁
層11,12を挟んでなるトンネル型ジヨセフソ
ン接合及び第2の超伝導体3,4と第3の超伝導
体5,6とでそれぞれ第2のトンネル障壁層1
3,14を挟んでなる他のトンネル型ジヨセフソ
ン接合が積層されてなる第1の積層型ジヨセフソ
ン接合素子31aと第2の積層型ジヨセフソン接
合素子32aを含んでなるものである。
所望の電流密度を有する第1および第2の積層
型ジヨセフソン接合素子31a,32aは、所望
の電流密度を有する第1および第2のトンネル障
壁層13,12をそれぞれ所望の形状に成形して
得られる。第1および第2の積層形ジヨセフソン
接合素子31a,32aへの結線は、第1の超伝
導体1,2の下に設けられた配線層21と、第3
の超伝導体5,6の上に設けられた配線層22,
23によつて行なわれる。以上のジヨセフソン回
路は、基板33上に設けられた接地層34上に、
絶縁層35を介して配置されている。ここで、第
1のトンネル障壁層11,12の電流密度J1は、
第2のトンネル障壁層13,14の電流密度J2
り小さく設定されている。
第1の積層型ジヨセフソン接合素子31aに
は、第2の超伝導体3からなる基部電極、第3の
超伝導体5からなる対向電極が設けられており、
これらの両電極間の第2のトンネル障壁層13は
所望の形状に成形されている。一方、第2の積層
型ジヨセフソン接合素子32aには、第1の超伝
導体2からなる基部電極、第2の超伝導体4から
なる対向電極が設けられており、これらの両電極
間の第1のトンネル障壁12は所望の形状に成形
されている。
第1の積層型ジヨセフソン接合素子31aの基
部電極である第2の超伝導体3への信号線の結線
は、第1の超伝導体1と第1のトンネル障壁層1
1を介して行なわれている。ここで、第1のトン
ネル障壁層11の電流密度J1は、第2のトンネル
障壁層13の電流密度J2より小さく設定されてい
るが、基部電極である第2の超伝導体3の面積
SB1、第2のトンネル障壁層13の面積SJ1より充
分大きく設定することにより、第1の超伝導体
1、第1のトンネル障壁層11、第2の超伝導体
3で構成される第1の寄生ジヨセフソン接合の臨
界電流値を第1の積層型ジヨセフソン接合素子3
1aの臨界電流値より大きく設定できる。即ち、
SB1J1>SJ1J2の条件が成立する面積SB1を設定する
ことにより、第1の寄生ジヨセフソン接合が、第
1の積層型ジヨセフソン接合素子31aのスイツ
チ動作に影響を及ぼさないようにされる。
同様に、第2の積層型ジヨセフソン接合素子3
2aにおいて、対向電極である第2の超伝導体4
への結線は、第2のトンネル障壁層14と第3の
超伝導体6を介して行なわれる。第2の超伝導体
4と第2のトンネル障壁層14と第3の超伝導体
6で構成される第2の寄生ジヨセフソン接合の臨
界電流値は、第2のトンネル障壁層14の電流密
度J2が第1のトンネル障壁層11の電流密度J1
り大きいので、トンネル障壁層11,14の面積
SC2,SJ2がSC2SJ2とほぼ等しくしても、第2の
積層型ジヨセフソン接合32aの臨界電流値より
十分大きい。即ち、トンネル障壁層の電流密度
J1,J2はJ1<J2であるので、第2の積層型ジヨセ
フソン接合素子32aの臨界電流値SJ2J1と第2
の寄生ジヨセフソン接合の臨界電流値SC2J2との
間にはSJ2J1<SC2J2の関係が成立する。従つて第
2の寄生ジヨセフソン接合は、第2の積層型ジヨ
セフソン接合素子32aのスイツチ動作に影響し
ない。
以上、本発明のジヨセフソン接合装置は、電流
密度の異なるトンネル障壁層13,12を用いて
構成され、最下部の超伝導体1,2と最上部の超
伝導体5,6へ配線21〜23を行うことによつ
て構成される。
次に本実施例の好ましい製造方法の一例を説明
する。
従来技術により形成された接地層34、絶縁層
35上に、基部電極に対する配線21を形成す
る。全面にSiO,SiO2等の絶縁膜をCVD又はス
パツタリング等の技術を用いて被着する。レジス
ト1350J(シツプレイ(Shipley)社の商品名)等
を全面に塗布して表面を平坦にしたのちエツチバ
ツクする。こうして配線21の間を絶縁膜で埋め
て全体が平坦な面となるようにすることができ
る。続いて、第1の超伝導体1,2を形成するた
めの超伝導体層と、第1のトンネル障壁層11,
12を形成するための障壁層と第2の超伝導体
3,4を形成するための超伝導体層と、第2のト
ンネル障壁層13,14を形成するための障壁層
と、第3の超伝導体5,6を形成するための超伝
導体層を大気にさらすことなく順次成膜する。
先ず、第1および第2の積層型ジヨセフソン接
合素子の基部電極を反応性イオンエツチング技術
やイオンミリング技術を用いて形成する。次に第
1の積層型ジヨセフソン接合素子31aの接合層
である第2のトンネル障壁層13と対向電極の形
状を、反応性イオンエツチング技術やイオンミリ
ング技術を用いて同時に規定する。次に、第2の
積層型ジヨセフソン接合素子32aの接合層であ
る第1のトンネル障壁層12と対向電極の形状
を、反応性イオンエツチング技術やイオンミリン
グ技術を用いて同時に規定する。続いて、各積層
型ジヨセフソン接合素子間をSiO,SiO2等の絶縁
体で埋込む。すなわち絶縁体を全面に被着したの
ち、レジスト1350J等を1μm以上塗布したのち第
3の超伝導体5,6が現われるまでエツチバツク
する。こうして表面がほぼ平坦になる様にするこ
とができる。配線層22,23と第3の超伝導体
5,6とは、いずれの接合の電流密度より十分大
きい電流密度で接触する様、第3 の超伝導体
5,6の表面をクリーニングしたのち、配線層2
2,23を形成する。
以上説明した様に、この例においては、電流密
度の異なる第1および第2のトンネル障壁層11
〜14が一度に成膜され、その後は同じ後工程を
経る。よつて、このようにして作製されたジヨセ
フソン接合装置の電流密度の再現性と歩留りは向
上する。さらに、寸法精度の高いドライ加工技術
を用いて製造できるのでジヨセフソン臨界電流値
の再現性と歩留りが向上し、集積化が容易とな
る。特に超伝導体としてニオブ系材料を用いれ
ば、信頼性も高くなり一層集積化が容易になる。
第2図は本発明の第2の実施例の超伝導体チツ
プの主要部の断面図である。第1の実施例と同
様、抵抗、SQUIDの制御線等は、説明を簡単に
するために示していない。
この実施例は、第1の超伝導体1,2と、第1
のトンネル障壁層11,12と、第2の超伝導体
3,4と、第2のトンネル障壁層13,14と、
第3の超伝導体5,6と、第3のトンネル障壁層
15,16と第4の超伝導体7,8が順次積層さ
れた構造である。所望の電流密度を有する第1お
よび第2の積層型ジヨセフソン接合素子31b,
32bは、所望の電流密度を有するトンネル障壁
層15,14を所望の形状に成形して得られる。
第1および第2の積層型ジヨセフソン接合素子3
1b,32bへの結線は、各素子の最下部の超伝
導体1,2の下に設けられた配線層21と、各素
子の最上部の超伝導体7,8の上に設けられた配
線層22,23によつて行なわれる。以上の2つ
の積層型ジヨセフソン接合素子は、基板33上に
設けられた接地層34上に、絶縁層35を介して
配置されている。ここで、第1のトンネル障壁層
11,22の電流密度J1、第2のトンネル障壁層
13,14の電流密度J2、第3のトンネル障壁層
15,16の電流密度J3は、J1<J2<J3の条件で
形成されている。
第1の積層型ジヨセフソン接合素子31bに
は、第3の超伝導体5からなる基部電極、第4の
超伝導体7からなる対向電極が設けられており、
これらの両電極間の第3のトンネル障壁層15は
所望の形状に成形されている。従つて、第1の積
層型ジヨセフソン接合素子において、基部電極5
と、配線が接続されている超伝導体1の間に第1
のトンネル障壁層11と第2のトンネル障壁層1
3が介在する。ここで第1のトンネル障壁層11
の面積SB1、第2のトンネル障壁層13の面積SB2
ジヨセフソン接合として用いられている第3のト
ンネル障層15の面積SJ1は、SB1J1>SJ1J3および
SB2J2>SJ1J3の条件が成立するように設定される。
従つて、第1の超伝導体1と第1のトンネル障壁
層11と第2の超伝導体3で形成される第1の寄
生ジヨセフソン接合と、第2の超伝導体3と第2
のトンネル障壁層13と第3の超伝導体5で形成
される第2の寄生ジヨセフソン接合の臨界電流値
は、第1の積層型ジヨセフソン接合素子31bの
スイツチ動作に影響しない。
第2の積層型ジヨセフソン接合素子32bに
は、第2の超伝導体4からなる基部電極、第3の
超伝導体6からなる対向電極が設けられており、
第2のトンネル障壁層14は所望の形状に成形さ
れている。従つて、第2の積層型ジヨセフソン接
合素子32bにおいて、基部電極である超伝導体
4と配線層21が接続されている超伝導体2の間
に第1のトンネル障壁層12が介在し、対向電極
である超伝導体6と配線層23が接続されている
超伝導体8の間に第3のトンネル障壁層16が介
在する。ここで第1のトンネル障壁層12の面積
SB3、第3のトンネル障壁層16の面積SC1、ジヨ
セフソン接合として用いられている第2のトンネ
ル障壁層の面積SJ2は、SB3J1>SJ2J2およびSC1J3
SJ2J2の条件が成立するように設定される。従つ
て、第1の超伝導体2と第1のトンネル障壁層1
2と第2の超伝導体4で形成される第3の寄生ジ
ヨセフソン接合と、第3の超伝導体6と第3のト
ンネル障壁層16と第4の超伝導体8で形成され
る第4の寄生ジヨセフソン接合の臨界電流値は、
第2の積層型ジヨセフソン接合素子32のスイツ
チ動作に影響しない。
なお、第2の実施例において、第1のトンネル
障壁層をジヨセフソン接合として用いるようにし
てもよいが、その場合には、前述と同様第1の超
伝導体を基部電極、第2の超伝導体を対向電極、
第1のトンネル障壁層がジヨセフソン接合として
用いられる。そのような積層型ジヨセフソン接合
素子は、第1のトンネル障壁層と第2の超伝導体
と第2のトンネル障壁層と第3の超伝導体と第3
のトンネル障壁層と第4の超伝導体を同時に所望
の形状に形成して製造される。本構成において、
第2の超伝導体と第2のトンネル障壁層と第3の
超伝導体で形成される寄生ジヨセフソン接合と、
第3の超伝導体と第3のトンネル障壁層と第4の
超伝導体で形成される寄生ジヨセフソン接合は、
J1<J2<J3であるので、積層型ジヨセフソン接合
素子の動作に影響しない。
以上に説明した第2の実施例は、第1の実施例
と同様の方法で製造でき、同じ効果を持つ。
以上の外、第2の実施例の上にトンネル障壁層
と超伝導体層をさらに積層し、4種類以上の異な
る電流密度を有する積層型ジヨセフソン接合素子
を有するものを構成することもできる。
更に、以上の実施例とは逆に、電流密度の大小
を逆にした(J1<J2<J3…)構成としてもよい。
この場合には、寄生ジヨセフソン接合の影響を除
くために、対向電極と対向電極より上側の超伝導
体の形状を大きくする。即ち、この場合の装置の
構造は、第1および第2の実施例の構造の天地を
逆にした構造となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のジヨセフソン接
合装置は、超伝導体と電流密度の異なるトンネル
障壁層が交互に多層に積層され、所望の電流密度
を有するトンネル障壁層が所望の面積に成形され
た構造を持つ、従つて、各接合が一度に形成でき
るため、ジヨセフソン接合の電流密度の再現精度
の向上が図れる。又、一括製造が可能であるの
で、製造工程が簡単になり歩留りの向上が図れ
る。又、本発明のジヨセフソン接合装置は、寸法
精度が高いドライ加工技術を用いることができる
ので、臨界電流値の再現精度が一層向上し集積化
が可能となる。又、信頼性の高いニオブ系ジヨセ
フソン接合装置に好ましく適用される。さらに配
線を最下部と最上部の超伝導体に対して行うの
で、装置の平坦化が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の超伝導体チツ
プの模式的断面図、第2図は本発明の第2の実施
例の模式的断面図である。 1,2……第1の超伝導体、3,4……第2の
超伝導体、5,6……第3の超伝導体、7,8…
…第4の超伝導体、11,12……第1のトンネ
ル障壁層、13,14……第2のトンネル障壁
層、15,16……第3のトンネル障壁層、21
〜23……配線層、31a,31b……第1のジ
ヨセフソン接合素子、32a,32b……第2の
ジヨセフソン接合素子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 超伝導体層とトンネル障壁層とを交互に積層
    することによりそれぞれ所定の接合面積および電
    流密度を有するトンネル型ジヨセフソン接合を互
    いに隣接する2つの前記ジヨセフソン接合のそれ
    ぞれの一つの電極を共有させ前記各ジヨセフソン
    接合の接合面積および電流密度の相互関係で定ま
    る電流密度をそれぞれ有する少なくとも2つの積
    層型ジヨセフソン接合素子を有することを特徴と
    するジヨセフソン接合装置。
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