JPH054678Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH054678Y2
JPH054678Y2 JP10493783U JP10493783U JPH054678Y2 JP H054678 Y2 JPH054678 Y2 JP H054678Y2 JP 10493783 U JP10493783 U JP 10493783U JP 10493783 U JP10493783 U JP 10493783U JP H054678 Y2 JPH054678 Y2 JP H054678Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape
shape memory
memory alloy
leaf spring
snap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10493783U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6012246U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10493783U priority Critical patent/JPS6012246U/ja
Publication of JPS6012246U publication Critical patent/JPS6012246U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH054678Y2 publication Critical patent/JPH054678Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermally Actuated Switches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <考案の効果> この考案は、熱スイツチの接点開閉機構などに
使用されるスナツプアクシヨン機構に関するもの
である。
<従来技術とその問題点> 従来、熱スイツチなどには、その接点開閉機構
として、一般的にサーモスタツトが使用されてい
た。このサーモスタツトは、熱膨張係数の異なる
異種金属を重合して接合したものであるため、つ
ぎの欠点を有していた。
動作が不安定である。
温度検出精度が非常に悪い。
形状が大型化する。
そこで、形状記憶合金を用いた接点開閉機構が
提案されているが、これは、形状記憶合金の特性
だけを利用するものであつたため、揺動などによ
つて動作するなどの精度低下を招く上、その取付
位置が限定される欠点があつた。
<考案の目的> この考案は従来の欠点を改善するためになされ
たもので、板ばねの弾性と形状記憶合金よりなる
板材の特性とを利用することによつて、高精度か
つ小型のスナツプアクシヨン機構を提供すること
を目的とする。
<実施例の説明> 第1図はスナツプアクシヨン機構の基本的な構
成を示している。同図において、1は形状記憶合
金よりなる板材(以下、形状記憶合金板とい
う。)、2は湾曲状に成形された板ばねである。板
ばね2は、第3図のように、その左右両端部にそ
れぞれ舌片2a,2bが一体形成されており、こ
れらの舌片2a,2bに、形状記憶合金板1の左
右両端部がそれぞれピン3a,3bによつてかし
め付けされている。また、形状記憶合金板1およ
び板ばね2の一端部には、上記ピン3bによつて
取付金具4がかしめ付けされており、この取付金
具4が、第1図のように、固定治具5に埋設され
ることによつて、上記形状記憶合金板1と板ばね
2とが固定治具5に片持状に保持されている。こ
の固定治具5は、梁部5aを備えており、この梁
部5aの下面に、上記板ばね2に設けられた突起
6が当接されている。したがつて、固定治具5の
梁部5aは、板ばね2が、その湾曲状の張り出し
方向へ変位するのを阻止するストツパとして作用
する。
つぎに形状記憶合金板1は、たとえば、第4a
図のように、下向きに張り出す湾曲状に形状記憶
処理されたものであり、これを、第4b図のよう
に、直線状の自由形状となるように成形したもの
である。
このようなスナツプアクシヨン機構は、常温で
は、第1図の状態を維持するが、周囲温度が上昇
すると、形状記憶合金板1が、第4b図の直線状
の自由形状から第4a図の湾曲状の記憶形状に復
元するので、それに伴なつて、第1図に示す板ば
ね2の自由端が、図中矢印A方向へ引き寄せられ
る。これにより、板ばね2は、さらに大きく湾曲
状に張り出そうとするが、これは、突起6が固定
治具5の梁部5aに当接しているため、そのスト
ツパ作用によつて阻止される。したがつて、結
局、板ばね2は、上記梁部5aに押圧されたまま
変形し、つぎに段階では、スナツプアクシヨンを
行なつて、第2図のように、形状記憶合金板1と
ほぼ相似形状に変形する。
第2図の状態から周囲温度が降下すると、板ば
ね2の復元力の作用によつて、形状記憶合金板1
は記憶形状を維持できなくなる。したがつて、形
状記憶合金板1および板ばね2は、第1図の状態
に戻る。
第5図は、スナツプアクシヨン機構を熱スイツ
チに利用した実施例で示している。すなわち、こ
の実施例では、第1図および第2図で説明した固
定治具5をケース7におきかえ、また、固定金具
4を端子として利用するとともに、上記ケース7
の内部に、端子8に設けられた常閉固定接点9
と、端子10に設けられた常開固定接点11とを
設け、これらの接点9,11を、可動片としての
板ばね2に設けられた可動接点としての突起6に
対向させたものである。
これによれば、常閉固定接点9が上記したスト
ツパとして作用するので、周囲温度の上昇に伴な
う形状記憶合金1の記憶形状への復元によつて、
板ばね2がスナツプアクシヨンを行ない、突起6
が常開固定接点11側に切り換わり、また、周囲
温度の下降によつて、第5図の状態に戻る。この
間の作用は、第1図および第2図で説明したとこ
ろと同様である。
この実施例では、ケース7にボス12を設け、
第6図のように、このボス12によつて形状記憶
合金板1の上限位置を規制しているが、このよう
にすることにより、形状記憶合金板1の自由形状
が確実に定まるので、自由形状から記憶形状へ復
元する動作がスムーズに行なわれる利点がある。
第7図は、スナツプアクシヨン機構をマイクロ
スイツチのアクチユエータとして利用した実施例
を示している。すなわち、マイクロスイツチ13
を収容したケース14に空所15を形成し、この
空所15に、第1図および第2図で説明した形状
記憶合金板1と板ばね2との一体構成物を片持状
に収容し、さらに、板ばね2に設けられている突
起6に対向するように、マイクロスイツチ13の
押ぼたん16を上記空所15内へ突出させてな
る。
これによれば、第1図および第2図で説明した
作用により、周囲温度の上昇に応じて板ばね2が
スナツプアクシヨンと元の形状への復帰とを行な
うので、それに応じて、押ぼたん16が動作され
る。なお、ボス12は、第5図および第6図で説
明したところと同様の機能を有し、また、ケース
14の上壁が上記したストツパとして作用する。
この実施例では、とくに、スナツプアンシヨン
機構の動作が、直接、マイクロスイツチ13の押
ぼたん16に伝達されるため、その動作、とくに
復帰時の動作が敏速になり、高精度の熱スイツチ
となる利点がある。
また、上記実施例においては、形状記憶合金板
1を湾曲状に形状記憶処理し、直線状に成形して
いたけれども、その逆、つまり、直線状に形状記
憶処理し、湾曲状に成形するなどの諸種の形状処
理したものであつてもよいことはいうまでもな
い。
<考案の構成と効果> 以上詳述したように、この考案のスナツプアク
シヨン機構は、板ばねと形状記憶合金板とを一体
構成物として、板ばねの弾性と形状記憶合金板の
特性とを利用するように構成されているから、つ
ぎの諸効果を奏する。
駆動源となる形状記憶合金板の重量当りの仕
事量が大きいため、全体形状を小型化できる。
板ばねの弾性により、形状記憶合金板のヒス
テリシスを極小にできるため、精度が向上し、
また、構造が簡単になるために耐用寿命が長く
なる上、動作信頼性が向上する。
復帰動作源が板ばねであるため、復帰が敏速
に行なわれ、また、板ばねの厚みなどを変える
ことで動作温度を容易に調整できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例によるスナツプアク
シヨン機構の自由状態での側面図、第2図はスナ
ツプアクシヨンを行なつた状態での側面図、第3
図は形状記憶合金板と板はねとの接合状態を示す
平面図、第4a図は形状記憶合金板の記憶形状説
明図、第4b図は同自由形状説明図、第5図は上
記スナツプアクシヨン機構を利用した熱スイツチ
の側面図、第6図は第5図のA−A線に沿う断面
図、第7図はマイクロスイツチのアクチユエータ
としてスナツプアクシヨン機構を利用した熱スイ
ツチの側面図である。 1……形状記憶合金よりなる板材、2……板ば
ね、5a……固定治具の梁部、7……ケース、9
……常閉固定接点。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 所定形状に形状記憶処理し、他の自由形状とな
    るように成形した形状記憶合金によりなる板材と
    板ばねとを、それらの両端部において接合し、板
    ばねに対向して、この板ばねがその長手方向に交
    差する方向へ変位するのを阻止するストツパを設
    け、上記板材がその自由形状から記憶形状へ形状
    復帰するのに伴つて、上記板ばねがストツパに押
    圧変形されてスナツプアクシヨンを行なうように
    構成したスナツプアクシヨン機構。
JP10493783U 1983-07-05 1983-07-05 スナツプアクシヨン機構 Granted JPS6012246U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10493783U JPS6012246U (ja) 1983-07-05 1983-07-05 スナツプアクシヨン機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10493783U JPS6012246U (ja) 1983-07-05 1983-07-05 スナツプアクシヨン機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6012246U JPS6012246U (ja) 1985-01-28
JPH054678Y2 true JPH054678Y2 (ja) 1993-02-05

Family

ID=30246192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10493783U Granted JPS6012246U (ja) 1983-07-05 1983-07-05 スナツプアクシヨン機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6012246U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0828162B2 (ja) * 1985-04-03 1996-03-21 時枝 直満 しや断器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6012246U (ja) 1985-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01503479A (ja) 多方弁
US4118610A (en) Snap action switch blades
US5790010A (en) Means for actuating a snap-acting M-blade
JPS61161854U (ja)
JPS5922332B2 (ja) サ−モスタツト
JPH054678Y2 (ja)
JPH0425656B2 (ja)
JPH041447B2 (ja)
JPH0740268Y2 (ja) 摺動接点スイッチ
JPS5936811Y2 (ja) サ−キツトブレ−カ−
JPS6321071Y2 (ja)
JP4853171B2 (ja) スイッチ
US5006680A (en) Snap action switch
US3983349A (en) Electrical switch
JPS6350747Y2 (ja)
JPS594509Y2 (ja) 無接点マイクロスイツチ
JPS6323857Y2 (ja)
JPH07505500A (ja) 感温作動スイッチ構造体及びその製造方法
JPH0641313Y2 (ja) サーモスタット
JPH0235141Y2 (ja)
JP2784132B2 (ja) サーモスイッチ
JP2861134B2 (ja) サーモスイッチ
JPH09198980A (ja) 手動復帰型サーモスタット
JP2802127B2 (ja) スイッチ
JPS63126129A (ja) サ−モスタツト