JPH0546248U - 脱穀部における刺さり粒回収装置 - Google Patents
脱穀部における刺さり粒回収装置Info
- Publication number
- JPH0546248U JPH0546248U JP9751391U JP9751391U JPH0546248U JP H0546248 U JPH0546248 U JP H0546248U JP 9751391 U JP9751391 U JP 9751391U JP 9751391 U JP9751391 U JP 9751391U JP H0546248 U JPH0546248 U JP H0546248U
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- straw
- upper cover
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 脱穀装置の上カバーと下カバーの間に配設す
る扱口を覆う部材の耐久性を向上し、刺さり粒も回収で
きるようにする。 【構成】 脱穀装置に穀稈を供給・排出するフィードチ
ェーンと平行に扱胴の後部位置に、脱穀装置の上カバー
又は下カバーにブラシ状の刺さり粒除去体を設けたもの
である。
る扱口を覆う部材の耐久性を向上し、刺さり粒も回収で
きるようにする。 【構成】 脱穀装置に穀稈を供給・排出するフィードチ
ェーンと平行に扱胴の後部位置に、脱穀装置の上カバー
又は下カバーにブラシ状の刺さり粒除去体を設けたもの
である。
Description
【0001】
本考案はコンバイン等の脱穀装置の排藁排出部において、穀稈に付着している 刺さり粒を回収するための構成に関するものである。
【0002】
従来のコンバイン等の脱穀装置において、刈り取られた後の穀稈は縦搬送装置 からフィードチェーンにて脱穀装置へ搬送されて扱胴の回転により脱粒されて、 籾等はクリンプ網を漏下して選別され、排藁はフィードチェーンより排藁チェー ンに受け継がれて、カッターや結束装置等の排藁処理装置を経て圃場に放出され ていたのである。そして、穀稈が通過する脱穀装置側部に開口した扱口には、穂 切れ方向板とシート状又はゴム垂れを設けて開口部より選別風と共に籾や藁くず 等が吹き出さないように構成していたのである。
【0003】
しかし、このように脱穀される穀稈は、脱粒後に扱胴より出た排藁にはまだ穀 粒が残っており(いわゆる刺さり粒)が付着しており、従来はそのまま切断等の 処理して排出していたので、わずかづつではあるが穀粒を圃場に放出していたの である。また、穀稈が脱穀装置を通過するために扱胴のカバーにはフィードチェ ーンに沿って開口部が設けられており、該開口部からは脱穀装置下部からの選別 風が抜けることになるのでゴム等の排出防止板材をこの開口部に配設していたの であるが、穀稈が通過するときに扱胴に植設した扱歯が当たりその排出防止板材 が切れて破れてしまい、最後にはなくなって役にたたなくなっていたのである。
【0004】
本考案はこのような問題点を解消するために、脱穀装置に穀稈を供給・排出す るフィードチェーンと平行に扱胴の後部位置に、脱穀装置の上カバー又は下カバ ーにブラシ状の刺さり粒除去体を設けたものである。
【0005】
本考案が解決しようとする課題及び解決するための手段は以上の如くであり、 次に添付の図面に示した実施例の構成を説明すると。図1はコンバイン全体側面 図、図2は脱穀部正面断面図、図3は同じくフィードチェーン部拡大正面断面図 、図4は刺さり粒除去装置を脱穀上カバーに装着し、脱穀上カバーを開けた状態 の斜視図、図5は刺さり粒除去装置斜視図である。
【0006】 図1にてコンバインの全体構成から説明すると、クローラ式走行装置1上に機 体フレーム2を載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置Aを昇降可能 に配設し、該引起し・刈取装置Aは前端に分草板3を突出して穀稈を分草し、そ の後部に引起しケース4を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転 により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈刃5にて株元を刈り取り 、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、該縦搬送装置 6の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱穀装置B内に穀稈を搬 送するのである。
【0007】 該脱穀装置B下部に選別装置Cが配設され、図1、図2に示すように該選別装 置Cにて選別された後の精粒は一番コンベア10、揚穀コンベア11を介して脱 穀装置B側方に配設したグレンタンク12貯留され、二番物は二番コンベア13 より二番還元コンベア14より揺動選別装置15前部へ還元して再度選別し、塵 埃等は後方から排出されるのである。また、扱胴20の側方後部には送塵口処理 胴21が配設されて、藁くず等が混じる未処理物を更に処理するのである。
【0008】 また、前記フィードチェーン7後端には排藁チェーン16が配設され、該排藁 チェーン16後部下方には排藁カッター装置17が配設されて、排藁を切断して 圃場に放出するようにしている。18は排出オーガであり、グレンタンク12が いっぱいになるとトラック等へ排出するためのものであり、該グレンタンク12 前部にはキャビン19が配設されている。
【0009】 そして、フィードチェーン7側の脱穀部は図3、図4に示すように、扱胴20 の上カバー25の下部に本考案の要部である刺さり粒除去体24が固定されてお り、上カバー25の下部内側には切刃26が固定され、送塵口処理胴21側の上 カバー25内側に設けた切刃27と共に扱胴20の扱刃20aに絡まった藁くず 等切断し、扱き残しを減少させて扱室内での騒音の低減化をし、枝梗付着粒の低 減化も図っているのである。そして、上カバー25の内側に扱刃20aの回転に 沿って穂切れ方向板29が設けられ、円滑に藁屑等が処理されるようにガイドし 、前記上カバー25と下カバー30の間の扱口である開口部が設けられ、上カバ ー25の外側には押さえ体9がバネにて下方へ付勢され、下カバー30外側にフ ィードチェーン7が配設され、該押さえ体9とフィードチェーン7にて穀稈8を 挟持して搬送するのである。
【0010】 前記本考案の刺さり粒除去体24は図5に示すように、板状の支持板材24a に刷毛体24bを植設してブラシ状に構成したものであり、該刺さり粒除去体2 4を扱胴20の中央部から後部に至る長さでフィードチェーン7と平行に上カバ ー25の下端に支持板材24aが固定され、前記扱口の開口部を塞ぐように配設 しているのである。但し、刺さり粒除去体24は下カバー30上部に設けること も可能である。
【0011】 このように構成することにより、刈り取り後の穀稈が搬送装置から脱穀装置へ 搬送されると、フィードチェーン7と押さえ体9にて穀稈の株元を挟んで搬送し 、この搬送時に籾が扱胴の回転により脱粒されて、クリンプ網22より漏下して 選別され、該扱胴20により処理できない籾混じりの藁くず等は送塵口処理胴2 1に送られて更に処理され、クリンプ網23を漏下して選別されるのである。そ して、扱胴20後部に至った排藁には刺さり粒が付着しているので、刺さり粒除 去体24を通過するときに、株元が刷毛体24bにて弾かれて刺さり粒が除去さ れるのである。
【0012】
以上のように構成したので本考案は次のような効果を奏するものである。即ち 、扱胴後部の穀稈搬送部に刺さり粒除去体を設けたので、排藁に付着した刺さり 粒が除去できるようになり、籾の回収率が向上して排藁と共に籾を放出すること がなくなり、該刺さり粒除去体はブラシ状に構成されているので、排藁通過時に 扱刃に当たるが、切断されることはなく板の状態を維持できて摩耗の進行も少な く耐久性にとみ、選別装置からの選別風をフィードチェーンの開口部より出るこ とを防止して穀粒の飛び出しをなくし、選別効率をさげることもなく回収率を向 上できたのである。従って、高速作業や大量選別を可能にすることができるので ある。
【図1】コンバイン全体側面図である。
【図2】脱穀部正面断面図である。
【図3】同じくフィードチェーン部拡大正面断面図であ
る。
る。
【図4】刺さり粒除去装置を脱穀上カバーに装着し、脱
穀上カバーを開けた状態の斜視図である。
穀上カバーを開けた状態の斜視図である。
【図5】刺さり粒除去装置斜視図である。
B 脱穀装置 7 フィードチェーン 24 刺さり粒除去体 25 上カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 上窪 啓太 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)考案者 尾立 誠 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内
Claims (1)
- 【請求項1】 脱穀装置に穀稈を供給・排出するフィー
ドチェーンと平行に扱胴の後部位置に、脱穀装置の上カ
バー又は下カバーにブラシ状の刺さり粒除去体を設けた
ことを特徴とする脱穀部における刺さり粒回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991097513U JP2571363Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 脱穀部における刺さり粒回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991097513U JP2571363Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 脱穀部における刺さり粒回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0546248U true JPH0546248U (ja) | 1993-06-22 |
JP2571363Y2 JP2571363Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=14194342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991097513U Expired - Lifetime JP2571363Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 脱穀部における刺さり粒回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571363Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002065038A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-05 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | コンバイン |
JP2015180224A (ja) * | 2015-06-12 | 2015-10-15 | 株式会社クボタ | 脱穀機 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6286843U (ja) * | 1985-11-18 | 1987-06-03 |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP1991097513U patent/JP2571363Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6286843U (ja) * | 1985-11-18 | 1987-06-03 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002065038A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-05 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | コンバイン |
JP2015180224A (ja) * | 2015-06-12 | 2015-10-15 | 株式会社クボタ | 脱穀機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2571363Y2 (ja) | 1998-05-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |