JPH10295180A - コンバインの刺さり粒除去板 - Google Patents

コンバインの刺さり粒除去板

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JPH10295180A
JPH10295180A JP11296297A JP11296297A JPH10295180A JP H10295180 A JPH10295180 A JP H10295180A JP 11296297 A JP11296297 A JP 11296297A JP 11296297 A JP11296297 A JP 11296297A JP H10295180 A JPH10295180 A JP H10295180A
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Isao Toyoda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱穀選別装置の扱室に複数の扱刃を突出する
扱胴を横設し、該扱胴の上部を上部カバーで被装するコ
ンバインにおいて、脱穀時に穀稈に付着している刺さり
粒を除去する。 【解決手段】 前記上部カバー182の側面に沿って刺
さり粒防止板440を固設し、刺さり粒防止板440の
外側にブラシ状の刺さり粒除去体431を固設し、上部
カバー内周面の刺さり粒防止板440の上方位置に切刃
432を配置し、該刺さり粒防止板440に複数個の上
下方向に長い溝440a・440a・・・を穿設し、刺
さり粒防止板の下端部を扱刃20a・20a・・・の間
位置まで延出させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱穀装置による脱穀
時に穀稈に付着している刺さり粒を除去する構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から刈取部によって刈り取られた穀
稈を、フィードチェーンによって受け継ぎ、穂先側を脱
穀装置の扱口内に案内し、扱胴で脱穀し、脱穀された籾
や藁屑等が、扱胴下方に配設するクリンプ網より揺動選
別装置上に漏下し、更に、扱胴によって処理しきれなか
った穀粒が含まれる二番物が扱胴の後側部に配した送塵
口処理胴内に搬送され、穀粒と藁屑等に選別していた。
前記揺動選別装置に落下した穀粒は、揺動選別と風選別
とによって一番物、二番物、藁屑とに選別され、選別後
の一番物をグレンタンク内に貯留し、二番物を再選別
し、藁屑を機体後方より排出するように構成していた。
また、前記扱胴上部を被装する上部カバーには、フィー
ドチェーンに沿って開口部が設けられており、この開口
部にブラシ状の部材を配設し、選別風と共に藁屑等が吹
き出さないようにしていた。このブラシ状の部材は、フ
ィードチェーンによって搬送される穀稈の株元側がブラ
シ状の部材によって弾かれて、脱穀し残して穀稈に付着
している刺さり粒を除去する作用もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の上部カ
バーとフィードチェーンとに間の開口部に配設したブラ
シ状の部材においては、ある程度の刺さり粒を除去する
ことはできるが、扱胴の扱刃によって切断された切れ藁
が絡みついたときには、絡みついた状態で扱胴が駆動さ
れ、この扱刃に切れ藁が堆積し、扱刃による脱穀性能が
低下し、刺さり粒を有する排藁を処理できずに切断して
機体外部に排出していたので、わずかづつであるが穀粒
を圃場に放出していたのである。その為に、この扱刃に
絡みついた切れ藁を除去する構成を有する扱室が望まれ
てきていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解消するために、脱穀装置の扱室に複数の扱刃を突
出する扱胴を横設し、該扱胴の上部を上部カバーで被装
するコンバインにおいて、前記上部カバーの内面に前後
方向に刺さり粒防止板を固設し、該刺さり粒防止板に複
数の溝を設けて櫛状とし、刺さり粒防止板の端部を扱刃
の間位置まで延出したものである。また、前記刺さり粒
防止板を、挟扼杆取付部近傍に配置し、該刺さり粒防止
板の外側にブラシ状の刺さり粒除去体を配置し、内側に
切刃を配置したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明が解決しようとする課題及
び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の
図面に示した実施例の構成を説明する。図1はコンバイ
ン全体側面図、図2は脱穀選別装置への動力伝達構成を
示すスケルトン図、図3は脱穀選別装置側面断面図、図
4は本発明の刺さり粒防止板を配設する上部カバーの部
分斜視図、図5は同じく上部カバーの部分正面断面図、
図6は刺さり粒防止板を配した状態の扱胴の側面図、図
7は扱胴の別形態を示す側面図、図8は案内板を配置し
た揺動本体前部を示す斜視図、図9は案内板を有する揺
動本体を配設する脱穀選別装置の部分正面断面図、図1
0はスイッチと連動するロックレバーを有する上部カバ
ーの部分正面断面図、図11はスイッチを有する上部カ
バーの部分正面断面図、図12はフィードチェーンの挟
扼杆の支持構成を示す部分側面図、図13は挟扼杆の支
持構成の別形態を示す部分側面図、図14は挟扼杆の支
持構成の別形態を示す部分側面図である。
【0006】図1においてコンバインの全体構成から説
明すると、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2を
載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置Aを
昇降可能に配設し、引起し・刈取装置Aは前端に分草板
3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース4
を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転
により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈
刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装置、下部搬送装
置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、この縦搬送装置6
の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱
穀装置内に穀稈を搬送し、該フィードチェーン7後端に
は排藁搬送装置16が配設され、排藁搬送装置16後部
下方に配設した排藁カッター装置17にて、搬送されて
きた排藁を切断して圃場に放出している。前記脱穀装置
の側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が
配設され、該グレンタンク12前部には運転部19が配
設されている。
【0007】前記脱穀装置Bは図3に示すように、前後
方向に軸芯を有する扱胴20と送塵口処理胴21とが扱
室に横架され、この扱室の下方に脱穀された籾と籾藁と
を選別する選別室が形成されている。前記扱室の扱胴2
0周囲に扱刃20a・20a・・・が植設され、扱胴2
0下部周囲にはクリンプ網31を設けて籾や小さな藁く
ず等のみが漏下し、選別室内で選別されるようにしてい
る。前記送塵口処理胴21は、扱胴20後部のグレンタ
ンク12側に扱胴20と平行に横架されており、扱胴2
0で処理できなかった枝梗付着粒等を処理して藁屑等を
後方に搬送して機外へ排出している。
【0008】前記選別室には、揺動本体51と唐箕35
とプレファン41等が配設れ、脱穀された籾と籾藁とが
比重選別と風選別により一番物と二番物と藁くず等に選
別が行なわれている。
【0009】次に、図2に示すスケルトン図を用いて駆
動構成を説明する。前記エンジンEの左右方向に出力軸
60を突出し、該出力軸60の一端をギアケース259
に入力して、該ギアケース259よりプーリー、ベルト
を介してミッションケースに動力を伝えて走行装置を駆
動し、また、ギアケース259内の作業クラッチを介し
て、機体前部に配設した引起し、刈取装置Aに動力を伝
達すると同時に、脱穀選別装置や排藁処理装置等を駆動
する。前記ギアケース259から後方へ突出した出力軸
よりプーリー、ベルトを介して送塵口処理胴21、及び
扱胴20を駆動している。
【0010】また、前記ギアケース259より側方に駆
動軸261を突出し、該駆動軸261の端部を機体の左
側部に配する動力伝達部に入力して、プーリー、ベルト
を介して後方に伝達している唐箕35、一番選別コンベ
ア22に動力を伝達する様にしている。更に、前記一番
コンベア22のコンベア軸273には、プーリー269
とは別に第二プーリー274を嵌合しており、該第二プ
ーリー274にベルトを巻回して、二番コンベア23、
脱穀選別装置B下部の選別本体51や排出用の排風ファ
ン30や排藁カッター装置17を駆動し、更に後方の機
体後部に配設する結束装置に動力を伝達することもでき
る。また、前記排風ファン30に伝達された駆動力はク
ラッチ機構400を介してフィードチェーン7に伝達さ
れていた。
【0011】また、前記一番コンベア22の他側にベベ
ルギアを介して揚穀コンベア13を駆動しており、該一
番コンベア22によって搬送された籾は揚穀コンベア1
3を介してグレンタンク12に搬送している。また、前
記二番コンベア23の他端部に、ベベルギアを介して還
元コンベア62を駆動し、該還元コンベア62の他端の
排出口は扱室のクリンプ網31の前側部に臨ませて配置
し、二番物を還元して、再度選別を行うようにしてい
る。
【0012】一方、前記エンジンEの右側に突出する出
力軸60より、プーリーやベルトや連動軸やベベルギア
を介して排出コンベア63に動力を伝達し、更に、縦コ
ンベア64、排出オーガ65を駆動できる構成として、
グレンタンク12内に貯留した籾を排出可能としてい
る。
【0013】また、図3に示すように、前記揺動本体5
1は鉄板等の鋼材を箱型に溶着して剛性を高めたもので
ある。該揺動本体51の前端部を扱胴20の前端下方に
配置し、揺動本体51の後端を送塵口処理胴21の後部
下方まで延出している。前記揺動本体51の前下部に枢
支軸52を設けて後部をクランク軸53に枢支して、ク
ランク軸53の回動により揺動するように構成されてい
る。そして、前記揺動本体51は、前部には第一グレン
パン58が配され、その後下部を一段下げて第二グレン
パン59が配され、第二グレンパン59の前部に選別風
導入口51aを開口し、第二グレンパン59の後部より
後方を下方に膨出して膨出部51bを成形し、該膨出部
51b下面には落下口51cが開口されている。
【0014】前記第一グレンパン58と第二グレンパン
59とは、樹脂によって板体の上面を波状にして揺動に
よって籾を後方に搬送し易く成形している。本実施例に
おいて、図10に示すように、前記第一グレンパン58
に案内板400が配設されている。前記案内板400
は、波形に形成した板体であり、前記第一グレンパン5
8の左右方向の略中央部から進行方向に向かって右側に
固設され、案内板400の上部が揺動本体51の右側上
方向きに傾斜状に配置され、図11に示すように、案内
板400の上部が扱室の右側部壁181前部の還元コン
ベア64用の投入孔181bの近傍位置まで延出してい
る。
【0015】従って、扱室前部で脱穀された大量の籾藁
が、扱胴20の回動によってクリンプ網31より漏下
し、揺動本体51前部右側に漏下した穀粒等の内の大部
分が案内板400によって第一グレンパン58の左右方
向の中央部より左側に案内され、還元コンベア64より
搬送された二番物は投入孔181bより案内板400下
方に投入され、第一グレンパン58右側で揺動搬送され
る。よって、第一グレンパン58上では均等に漏下さ
れ、揺動本体51上の一部に穀粒を堆積させることがな
くなり、選別性能が向上される。
【0016】次に、脱穀装置Bの扱室について説明す
る。前記扱室には、図3に示すように、前記扱胴20
は、扱室の前後に立設される支持体180上部に扱胴2
0の駆動軸136が枢支されている。この扱胴20の上
部は上部カバー182によって被装されている。該上部
カバー182はグレンタンク12側が枢支され、上方に
回動可能に支持されている。該上部カバー182の左側
(フィードチェーン7側)は、フィードチェーン7の傾
斜に合わせて傾斜状に形成され、フィードチェーン7上
部との間にフィードチェーン7によって搬送される穀稈
を通過させる開口が形成されている。
【0017】また、前記上部カバー182の内側には、
扱胴20の外周形状に合わせた内カバー182aが形成
され、図5、図12に示すように、該内カバー182a
の左側端部にステーを介して挟扼杆支持体401が固設
されている。該挟扼杆支持体401は上部カバー182
左側内を前後方向に長く形成され、挟扼杆支持体401
の外側側面に一定間隔毎に弾性支持部402・402・
・・が配設され、該弾性支持部402・402・・・下
部に挟扼杆410が弾性支持されている。該挟扼杆41
0はフィードチェーン7上面に沿うように左右平行状に
二枚の挟扼杆410・410が配設されている。
【0018】前記弾性支持部402は、筒部403と該
筒部403内を上下方向に摺動する摺動棒404等より
成り、該摺動棒404下端部に正面視門型の枢支体40
5が固設されている。該枢支体405によって、左右平
行状に配されている挟扼杆410・410を連結する連
結ピン411が枢支されている。更に、前記筒部403
下端部にバネガイド406が固設され、該バネガイド4
06がと枢支体405との間の摺動棒404外周面に圧
縮バネ407が巻回され、挟扼杆410・410を下方
(フィードチェーン7側)に付勢している。
【0019】また、前記弾性支持部402による挟扼杆
410・410の付勢力を調整可能にすることもでき
る。図12に示すように、挟扼杆410・410前部を
支持する弾性支持部402’の筒部403’下部の外周
面にネジ溝403a’を穿設し、該ネジ溝403a’に
調整ナット413とロックナット414とを前後に螺合
し、調整ナット413下部にバネガイド404を固設
し、調整ナット413の筒部403’上の螺合位置を上
下に調整し、ロックナット414で位置固定ることで、
バネガイド406と枢支体405との間隔が変更され、
挟扼杆410・410の付勢力が調整される。この弾性
力を調整可能な弾性支持部402’は挟扼杆410・4
10前部のみでなく、全ての弾性支持部402を弾性支
持部402’にすることもできる。
【0020】また、図13に示すように、挟扼杆410
の前端に配置した前挟扼杆410aは、従来フィードチ
ェーン7と挟扼杆410の交わる位置で分割されていた
ので、大きなかたまりの穀稈が入ってきたときにはフィ
ードチェーン7と挟扼杆410の間に空間ができてしま
い、その前後の穀稈の挟持力が弱くなることがあった。
そこで本実施例では、前記フィードチェーン7と挟扼杆
410の交わる位置より前方で分割し、前挟扼杆410
aを個別に弾性支持する構成としている。即ち、前記挟
扼杆支持体401の前部を前方に延出し、前挟扼杆41
0aの前端部上方まで延出させた挟扼杆支持体401’
を形成し、該挟扼杆支持体401’側部に複数個の弾性
支持部402・402(本実施例においては二個)によ
って前部挟扼杆410aを支持している。よって、前記
前挟扼杆410aによってフィードチェーン7と挟扼杆
410とによって大きなかたまりの穀稈を案内しても、
その前後の穀稈の挟持力を減少することなく確実に挟持
して搬送することができる。
【0021】また、挟扼杆410前部を、上方に回動さ
せる構成について図14を用いて説明する。前記挟扼杆
410を、挟扼杆410とフィードチェーン7との挟持
位置より前側の前挟扼杆410aと、挟持位置より後側
の主挟扼杆410bとに分割し、主挟扼杆410b前端
部に枢支ピン415を横設し、該枢支ピン415によっ
て前挟扼杆410a後部を枢支し、前挟扼杆410aを
上方に回動できるようにしている。そして、前記挟扼杆
支持体401を、角パイプ等の筒体で構成し、この筒体
で形成した挟扼杆支持体401”前部に前支持体416
後部が挿入されている。該前支持体416後部にはロー
ラ417・417が前後に枢支され、該ローラ417・
417が挟扼杆支持体401内に嵌合され、前支持体4
16が進退可能としている。前記前支持体416上面の
途中位置と挟扼杆支持体401”上面前部に図示せぬ溝
が穿孔されており、側面視門形の固定体418端部が挿
入され、前支持体416の摺動をロックできるようにし
ている。更に、該前支持体421前部には、弾性支持部
402の筒部403が回動自在に枢支されている。
【0022】よって、前記前支持体416を挟扼杆支持
体401”内に摺動し、図中の二点鎖線のように前挟扼
杆410aを上昇回動してピンにて係止すると、前挟扼
杆410aとフィードチェーン7の間の角度が大きくな
り、穀稈を挿入し易くなり、手扱作業がやり易くなるの
である。
【0023】次に、前記上部カバー182のロック構成
について説明する。図8に示すように、前記上部カバー
182にロックレバー421の一端が枢支され、該ロッ
クレバー421の他端が側方に突出され、ロックレバー
421の基部側に係止板422が固設されている。該係
止板422は下方に突出され、内側途中部に係止溝42
2aが形成されている。該係止溝422aには、本体側
より突出される係止ピン424を係合することで、上部
カバー182がロックされる。
【0024】そして、前記扱胴20上方を被装する上部
カバー182のロックレバー421の操作に連動して、
フィードチェーン7の駆動を停止する構成としている。
つまり、前述したようにフィードチェーン7への駆動力
は、クラッチ機構420を介して伝達されており、該ク
ラッチ機構420の可動ギアを図示せぬアクチュエータ
を用いて摺動させて、動力伝達の断接を行っている。こ
のアクチュエータを作動させる手段として、図8に示す
ように、扱室の上部カバー182の下方にスイッチ42
5を配置し、該スイッチ425の当接部の側方に当接板
426が配置されている。該当接板426上部に係止板
422が当接するように当接板426が延出されてい
る。
【0025】従って、上部カバー182を下方に回動さ
せた閉じた状態では、ロックレバー421は下方のロッ
ク位置まで回動し、係止体422下部が当接板426上
部に当接し、当接板426が内側に湾曲されて、当接板
426がスイッチ425の当接部に当接し、スイッチ4
25はOFFとなっており、アクチュエータは作動しフ
ィードチェーン7を駆動する側にクラッチ機構420を
切り換えている。そして、図中の二点鎖線421’のよ
うに、ロックレバー421を上方回動させると、係止板
422が側方に回動し、当接板426から離れ、スイッ
チ425はONとなり、クラッチ機構420が断となっ
てフィードチェーン7への駆動が断たれる。よって、脱
穀選別装置Bのメンテナンス作業をする際に、上部カバ
ー182を開けるだけでフィードチェーン7の駆動を停
止させることができる。
【0026】また、前記脱穀装置Bのメンテナンス作業
をする際や手扱作業を行なっているときに、フィードチ
ェーン7の駆動を断接するクラッチ機構420のアクチ
ュエータを作動させる手段として、図9に示すように、
上部カバー182側面にスイッチ429を配設して、オ
ペレーターが手動で操作できるように構成することもで
きる。尚、メンテナンス作業をする為に、前記スイッチ
425やスイッチ429をエンジンを停止させる手段に
接続させることもできる。
【0027】次に、刺さり粒を除去する構成について説
明する。図7に示すように、扱胴20の後部にブラシ状
の刺さり粒除去体433・433が固設され、脱穀時に
取り残される刺さり粒を除去するようにしている。該刺
さり粒除去体433は、ブラシ状体を植設したものであ
り、該刺さり粒除去体433を扱胴20後部の外周面に
軸芯方向に平行またはリード角を持たせて複数個を突出
したものであり、該刺さり粒除去体433の長さ及び個
数は、フィードチェーンの搬送速度と扱胴20の回転数
を考慮し、穀稈が搬送される間に少なくとも数回は刺さ
り粒除去体433に当接されて刺さり粒が払い落とされ
るようにしている。但し、扱刃も配置してもよい。よっ
て、扱胴20後部に穀稈が案内されると、穀稈内に入り
込んだ刺さり粒が刺さり粒除去体433によって払い落
とされ、排藁のみ排出されるようにしている。
【0028】また、図4、図5に示すように、前記上部
カバー182の内カバー182aの内周面には板状の送
塵弁430・430・・・が固設され、扱胴20に回動
にともなわれて誘導される藁屑に抵抗を与えて、送塵口
処理胴21に誘導される藁屑の量を調整している。ま
た、前記扱室カバー182の左端部(フィードチェーン
7側)に刺さり粒を除去するブラシ状体を植設した刺さ
り粒除去体431を配設している。該刺さり粒除去体4
31は、内カバー182aより突出されて上部カバー1
82とフィードチェーン7との間の開口部に配設され、
風選別による送風とともに開口部より藁屑等が吹き出す
ことを防止している。更に、前記刺さり粒除去体431
より内側の内カバー182aには複数個の切刃432・
432・・・が固設され、扱胴20の扱刃20a・20
a・・・に絡まった藁屑等を切断するようにしている。
【0029】そして、本発明において、図4〜図6に示
すように、前記上部カバー182の内カバー182aの
側面に沿って刺さり粒防止板440上部が固設されてい
る。該刺さり粒防止板440は、刺さり粒除去体431
と平行状に内カバー182aの外側端部に前後方向に固
設され、図6に示すように扱胴20に対し前低後高に傾
斜状に配置されている。また、前記刺さり粒防止板44
0は、下端部より上方に複数個の溝440a・440a
・・・が穿設されて櫛状に構成し、該溝440a・44
0a・・・は扱胴20の扱刃20a・20a・・・を回
転させたときに当たらないように位置を合わせて配設さ
れており、刺さり粒防止板440の下端部は扱胴20の
外周面の近傍位置まで延出しており、扱刃20a・20
a・・・が該溝440a・440a・・・内を通過する
ようにしている。
【0030】更に、前記刺さり粒防止板440は、内カ
バー182a外側端部の内側面に固設され、内カバー1
82a外側端部の外側面に刺さり粒除去体431が固設
され、刺さり粒防止板440が固設される内カバー18
2a外側端部の上方位置に切刃432が固設されてい
る。よって、扱胴20を回転させると、扱刃20aが切
刃432、刺さり粒防止板440、刺さり粒除去体43
1の順に通過して行き、扱刃20aに藁屑等が絡みつい
た場合には、先ず切刃432によって切断され、切断さ
れた藁屑が刺さり粒防止板440の除去板440aによ
って除去されるので、扱刃20aを穀稈に当接させて脱
穀させる際には、扱刃20aに絡みつく排藁等が除去さ
れ、更に、前記刺さり粒除去体431によってフィード
チェーン7によって搬送される穀稈が弾かれており、脱
穀性能が向上されている。
【0031】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明は次
のような効果を奏するものである。即ち、請求項1記載
のように、扱胴を被装する上部カバーの側面に沿って刺
さり粒防止板を固設し、該刺さり粒防止板に複数個の上
下方向に長い溝を穿設して櫛状とし、刺さり粒防止板の
下端部を扱刃の間位置まで延出したきで、扱刃に絡みつ
いている藁屑等を除去して、扱胴の扱刃によって穀稈内
に取り残される刺さり粒を除去し、扱胴による脱穀性能
を向上し、排藁とともに機体外部に排出される籾を減少
させることができた。
【0032】また、請求項2記載のように、刺さり粒防
止板を、挟扼杆取付部近傍に配置し、該刺さり粒防止板
の外側にブラシ状の刺さり粒除去体を配置し、内側に切
刃を配置したので、扱刃に藁屑等が絡みついた場合に
は、先ず切刃によって切断され、切断された藁屑が刺さ
り粒防止板によって除去されるので、扱刃を穀稈に当接
させて脱穀させる際には、扱刃に絡みつく排藁等が除去
され、刺さり粒除去体と共に脱穀性能を向上することが
できたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体側面図である。
【図2】脱穀選別装置への動力伝達構成を示すスケルト
ン図である。
【図3】脱穀選別装置側面断面図である。
【図4】本発明の刺さり粒防止板を配設する上部カバー
の部分斜視図である。
【図5】同じく上部カバーの部分正面断面図である。
【図6】刺さり粒防止板を配した状態の扱胴の側面図で
ある。
【図7】扱胴の別形態を示す側面図である。
【図8】案内板を配置した揺動本体前部を示す斜視図で
ある。
【図9】案内板を有する揺動本体を配設する脱穀選別装
置の部分正面断面図である。
【図10】スイッチと連動するロックレバーを有する上
部カバーの部分正面断面図である。
【図11】スイッチを有する上部カバーの部分正面断面
図である。
【図12】フィードチェーンの挟扼杆の支持構成を示す
部分側面図である。
【図13】挟扼杆の支持構成の別形態を示す部分側面図
である。
【図14】挟扼杆の支持構成の別形態を示す部分側面図
である。
【符号の説明】
B 脱穀選別装置 20 扱胴 20a 扱刃 182 上部カバー 431 刺さり粒除去体 432 切刃 440 刺さり粒防止板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置の扱室に複数の扱刃を突出する
    扱胴を横設し、該扱胴の上部を上部カバーで被装するコ
    ンバインにおいて、前記上部カバーの内面に前後方向に
    刺さり粒防止板を固設し、該刺さり粒防止板に複数の溝
    を設けて櫛状とし、刺さり粒防止板の端部を扱刃の間位
    置まで延出したことを特徴とするコンバインの刺さり粒
    除去板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の刺さり粒防止板を、挟扼
    杆取付部近傍に配置し、該刺さり粒防止板の外側にブラ
    シ状の刺さり粒除去体を配置し、内側に切刃を配置した
    ことを特徴とするコンバインの刺さり粒除去板。
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