JPH0543988A - マルテンサイト系ステンレススチール - Google Patents

マルテンサイト系ステンレススチール

Info

Publication number
JPH0543988A
JPH0543988A JP4005707A JP570792A JPH0543988A JP H0543988 A JPH0543988 A JP H0543988A JP 4005707 A JP4005707 A JP 4005707A JP 570792 A JP570792 A JP 570792A JP H0543988 A JPH0543988 A JP H0543988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
stainless steel
copper
carbon
manganese
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4005707A
Other languages
English (en)
Inventor
William J Schumacher
ウイリアム・ジエイ・シユーマツハー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Armco Inc
Original Assignee
Armco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Armco Inc filed Critical Armco Inc
Publication of JPH0543988A publication Critical patent/JPH0543988A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/38Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with more than 1.5% by weight of manganese
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D6/00Heat treatment of ferrous alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/20Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with copper

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Golf Clubs (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な鋳造性、延性及び広範な硬さに硬化し
うる性能を有する鋳造物、例えばゴルフクラブヘッドと
して有用な、実質的にマルテンサイト系ステンレススチ
ールの提供。 【構成】 重量%で、0.08%までの炭素、1.0〜
4.0%のマンガン、13.0〜17.0%のクロム、1.
5〜4.0%の銅、0.12%までの窒素、1.0%未満
のケイ素、1.0%未満のモリブデン、1.0%以下のニ
ッケル、0.03%未満のリン、0.5%未満の硫黄、
0.005%までのホウ素及び残部は本質的に鉄、から
本質的になり、場合により、0.5%までのニオブ、チ
タン、バンジウム及び/又はジルコニウムを含有する、
実質的にマルテンサイト系ステンレススチール組成物、
それから製造される物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調節された硬さ及び良
好な鋳造特性を有する新規な合金に関する。該合金は、
材料をゴルフクラブ及びボートプロペラのような物品に
鋳造又は鍛造するのに有用なものである。該合金はま
た、快削及び刃物用を含む鍛錬用途に有用である。
【0002】
【従来の技術及び課題】マルテンサイト系ステンレスス
チールは、典型的にはステンレススチール用のクロムは
低い範囲であり、従って他のステンレススチールに比べ
て耐食性が低い。マルテンサイト系ステンレススチール
は、硫黄が添加され且つスチールが熱処理された状態で
ある場合は、良好な可削性を有し且つ広域な強度に熱処
理することができる。マルテンサイト系ステンレススチ
ールは、通常熱処理することは容易であり、熱間及び冷
間加工も比較的容易である。典型的には、マルテンサイ
ト系ステンレススチールは、930〜1095℃(17
00〜2000°F)のような高い温度に加熱され、つ
いで空気または油で冷却される。425〜760℃(8
00〜1400°F)の第2熱処理工程で、マルテンサ
イト系ステンレススチールは所望の強度レベルに鍛えら
れる。マルテンサイト系ステンレススチールは一般に、
全てのステンレススチールの最低のコストである傾向が
ある。
【0003】ゴルフクラブヘッドの製造に使用される材
料は、過去数十年以上かなり変わってきた。ステンレス
スチール、カーボンスチール及び多くの他の合金が、ゴ
ルフクラブヘッドに、硬さ、重量、延性、耐食性、強
度、靭性、耐摩耗性、耐損傷性及び反発弾性の所望の組
み合わせを与えるために、使用されてきた。また、種々
の合金がゴルフクラブのヘッドとは異なる性質要求を有
するゴルフクラブのシャフトのために使用された。ゴル
フクラブヘッドに使用された合金は、初めは砂及び焼き
流し精密鋳造に用いられる、よく知られた材料であっ
た。他のクラブ製造者は、仕上げ加工を要求する鍛造ク
ラブの道を進む選択をした。鋳物業者の多くが、ゴルフ
ヘッドの性質のための組成をデザインするよりむしろ特
定のステンレススチール合金を用いた主な理由は、精通
性及び利用性であった。最近、クラブデザイナーは、よ
り高価であるが、感触のよい又は硬いというような特別
な性質を示す新しい、珍しい合金を試みた。また、ゴル
フクラブ用の種々の合金の性質は、熱処理により変性さ
れ、硬さ及び強度を増加させた。
【0004】クラブ材料を選択する場合、ある製造者
は、ゴルファーに感触と距離が付加されるクラブを提供
することができるならば、出費は倹約しなかった。銅−
ベリリウム、銅−錫、銅−ニッケル−亜鉛、及びアルミ
ニウム−チタンのようなより高価な合金、並びに含浸繊
維含有複合構造を有するフェースが使用された。ゴルフ
クラブヘッドは鍛造又は鋳造される。焼き流し精密鋳造
ヘッドの使用は、クラブ製造者に仕上げ作業を不要もし
くは最小にする詳細鋳造型の購入を可能にした。デザイ
ンの自由度は一般に鋳造型の使用により増加する。鋳造
型工具は、鋳型に一部としての識別、ホーゼル細部及び
刻み目を含む。鍛造されたクラブはデザイン上多くの制
限があり、かなりの仕上げ作業を必要とする。鍛造工具
は、クラブデザインの変更が必要なときは、さらに高価
である。鍛造物品は一般に材料の加工のために高い密度
を有する。鍛造圧下の量は、金属学的構造に強い影響を
持つ。また、鍛造は熔融または鋳造装置を持たない製造
プラントでの製造を可能にする。ゴルフクラブヘッドの
ための性質の要求は、鋳造または鍛造による生産のどち
らも可能にする。ゴルフクラブヘッド用の材料の選択
は、多くの性質を考慮しなければならない。仕上げされ
たヘッドの重量は仕様に従い、非常に狭い制限内に入ら
なければならない。金属は、ゲームプレーと関連して、
摩耗及び衝撃力に耐えることができるものでなくてはな
らない。材料の引張り強度、耐破壊性、硬さ及び密度
は、全て鋳造用材料の選択の際考慮されねばならない。
【0005】ステンレススチールは上記の性質を与え且
つ優れた耐食性を有するので、ゴルフクラブに使用され
る。ステンレススチールの最も普通の選択はT304、
T431、及び17−4PHであった。これら各材料は
種々の性質を提供する。T304は約Cr18%、Ni
8%、C0.08%未満のオーステナイト系の材料であ
る。このステンレススチールは比較的柔らかく、熱処理
により硬くすることができない。非常に耐食性である
が、その使用は、曲がり量の制限を助ける厚いホーゼル
基部を有するアイアンに限られる。T304のようなオ
ーステナイト系ステンレススチールが使用されていた
が、非常に容易に傷つく傾向があった。これらのスチー
ルは、そのスクラップが適当な価格で利用されるため
に、しばしば選択されていた。オーステナイト系スチー
ルは、最良コストを非常に増加するニッケルが多く添加
されている。鋳造物としての低い強度レベルは、使用さ
れるべきより合理的なゴルフヘッドのデザインを許さな
い。
【0006】また、400系列のステンレススチール
は、ゴルフクラブに対し所望の硬さと耐食性を与えた。
しかしながら、これらの合金は、所望の性質を達成する
ために化学的調節を制限し且つ適当な熱処理を必要とす
る。タイプ431は普通に使用され、所望の性質を得る
ために二度の熱処理を必要とする。このスチールはヘッ
ドとホーゼルとの位置合わせを調節するための延性がな
い。T431は約Cr16%、Ni2%、C 0.2%未
満からなるマルテンサイト系ステンレスである。これは
T304よりも耐食性が低く、通常表面を奇麗にするた
めに不活性化処理が与えられる。T431は熱処理して
高い強度と硬さレベルとすることができるが、ウエッ
ジ、パター及びアイアンヘッドへの使用に制限される。
【0007】ゴルフクラブ用に広範に使用されているス
テンレススチールは、17−4PHである(米国特許第
2,482,096号、同第2,482,097号及び同第2,482,098号明
細書参照)。このものは所望の耐食性及びC30〜35
の範囲のロックウエル硬さを有している。このものは、
ボールを打ったときに所望の感触が得られるのに充分に
低いレベルまで柔らかくすることができない。このスチ
ールはそもそも航空機の要求のためにデザインされたも
ので、ゴルフ工業に必要な性質のためにデザインされた
ものではない。多くのゴルフクラブヘッドは、17−4
PHを用いてデザインされたが、それは単にそれが周知
であり、再熔融ストックとして利用でき、そして最小の
化学的変化で鍛造されるためである。17−4PHは約
Cr17%、Ni4%、Cu2.75%及びC0.07%
未満の析出硬化性スチールである。このスチールは現在
この用途に使用されているステンレススチールの内で最
も強く、硬いものである。あるクラブデザイナーはクロ
ムメッキクラブを使用したが、これらは強打したとき腐
食を示す傾向があった。
【0008】ゴルフ工業のために特別にデザインされた
一つの合金は、Fansteel社のJonMcCormickの米国特許第
4,314,863号明細書に記載されている。ステンレススチ
ール鋳造合金は、13〜19%のクロム、2〜3.6%
のニッケル、2〜3.5%の銅、0.20〜1.4%のマ
ンガン、0.5〜1.0%のケイ素、0.1〜0.8%の炭
素、最大0.10%の窒素、0.01%未満のモリブデ
ン、0.10未満のアルミニウム、0.10未満のニオ
ブ、最大0.035%の硫黄、最大0.035%のリンお
よび殘部が本質的に鉄からなる。ニッケルと銅の合計が
少なくとも5%でなければならない。該ステンレススチ
ール鋳造物は、経済的にロックウエルB90の所望の硬
さ与えるために、及び補足的な熱処理を必要とすること
なく他の機械的性質を与えるためにデザインされた。好
ましいミクロ構造は、あるマルテンサイト又はデルタフ
ェライトと結合した、実質的にオーステナイトである。
【0009】ゴルフクラブヘッド工業用に開発された他
のステンレススチールは特開昭55-29329号公報に記載さ
れている。この合金は、良好な振動鎮静化のためにデザ
インされたもので、8〜25%のCr、0.2〜3.0%
のMo、0.5〜3.0%のNi、1.0〜4.0%のS
i、最大0.06%のC及び残部はFeを含有する組成
物である。典型的な合金は18%のCr、1%のMo、
1%のNi、2.5%のSi、0.005%のC及び残部
はFeを有する。鎮静化における主な改良はCr及びM
oの添加に起因する。ステンレススチールは、その優れ
た耐食性のために海洋用途に広範に使用されている。T
431、15−5PH及び17−4PHのような合金は
ボートプロペラのような用途に広範に使用されている。
また、海洋用途では、良好な延性、強度及び硬さを有す
る合金が必要とされる。しかしながら、PH合金はこれ
らの使用には品質を越えており、よりコスト効果的な且
つ熱処理の容易な合金とする必要性がある。
【0010】マルテンサイト系ステンレススチールは、
良好な耐局部腐食性と高い強度を有し、海洋工業のため
に開発された。特開平1-246343号公報には、0.08%
までのC、3%までのSi、3%までのMn、2.5〜
5.0%のCu、2.5〜6.0%のNi、10.0〜2
0.0%のCr、1.5〜5.0%のMo、0.1〜1.0
%のNb及び/又はTa、0.005〜0.05%のB、
0.105〜0.40%のN及び残部はFeを含有する例
がある。この合金は海洋ポンプ、シャフト及びバルブと
して用いられた。海洋用途のための他のステンレススチ
ールは特開昭63-436号に記載されている。このスチール
は最大0.03%のC、0.30〜0.60%のSi、0.
7〜1.00%のMn、0.15〜0.45%のNi、1
1.5〜12.5%のCr、最大0.5%のMo、0.30
〜0.50%のCu、0.060%のN及び残部はFeを
含有する。この合金は予備加熱することなく溶接されう
る性質を含む良好な溶接特性を有している。
【0011】現在ゴルフクラブ用に使用されている合金
には、所望のクラブ及びデザインの全てを完全に製造す
ることの提供が可能な性質の所望の組み合わせを有する
ものはなかった。さらに、材料費用、及び必要な熱処理
又は仕上げ工程のコストが、所望な範囲の性質を有す
る、より経済的な合金のために必要となる。ゴルフクラ
ブヘッドの製造に使用される既存の金属は高価で、一つ
またはそれ以上の性質に欠陥があり、そしてその使用を
可能とするために付加的な処理工程が必要であった。
【0012】
【発明の目的及び利点】本発明の目的は、広い範囲の硬
さに熱処理しうる能力を有する、マルテンサイト系ステ
ンレススチール鋳造品、鍛造品及び鍛錬製品を提供する
ことにある。さらに本発明の目的は、低いコストで既存
の材料よりも好ましい性質を与える合金を提供すること
にある。さらに他の本発明の目的は、良好な鋳造性及び
熱間加工を与えるバランスしたステンレス組成物を提供
することにある。本発明の利点は、鋳造又は鍛錬製品に
改良された延性を与える組成バランスにより提供される
製造の改良にある。さらに本発明の利点は、鋳造物品に
おけるクラックの減少にある。さらに本発明の利点は、
感触のよいゴルフヘッドを与える本発明のスチールによ
り提供されうる、より広い範囲の硬さにある。本発明の
スチールの他の利点は、所望のクラブアングルを可能に
するヘッドとホーゼルとの接続の作業を簡単にする、改
良された延性にある。上記した本発明の目的及び利点
は、以下の本発明の詳細な説明に基づいて、よく理解さ
れることになろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、実質的にマル
テンサイト系の、鋳放しステンレススチール組成物に関
するもので、該組成物はそれから製造される鋳造、鍛造
及び鍛錬された物品に加工しうるものである。該組成物
は、重量%で、約0.08%までの炭素、約1.0〜4.
0%のマンガン、最大約1.0%のケイ素、約1.0%以
下のニッケル、約1.0%未満のモリブデン、約1.5〜
4.0%の銅、約0.12%までの窒素、約13.0〜1
7.0%のクロム、約0.005%までのホウ素、約0.
5%までの硫黄、約0.03%までのリン及び残部は通
常存在する不純物を含む本質的に鉄、から本質的になる
ものである。
【0014】本発明のステンレススチール組成物は、焼
流し精密鋳造及び鍛造ゴルフクラブヘッド及びボートプ
ロペラ、並びに多くの他の鋳造、鍛造及び鍛錬された物
品に特に適している。経済的な鋳造又は鍛造物品は、ゴ
ルフクラブによく適した性質の組み合わせ有している。
これらの性質としては、良好な耐食性、良好な延性、良
い感触のために望ましい範囲内で硬くされるべき性能、
及び良好な鋳造性を含む。
【0015】海洋用途のために、この合金は、ボート用
プロペラのような物品に必要な優れた強度、耐食性及び
硬さを有している。快削性等級のために、本発明のスチ
ールは約0.5%まで、典型的には約0.10〜0.5%
の硫黄の添加により特徴付けられる。また、本発明の組
成物は良好な延性、粒状サイズ及び強度を含む非常に良
好な鍛錬性を有している。本発明のステンレススチール
は、約20%未満のフェライト及び約5%未満の残留オ
ーステナイトを有する、鋳造時に実質上マルテンサイト
系組織であることにより特徴付けられる。最終製品のフ
ェライトの量は選択された熱処理に依存する。
【0016】本発明のマルテンサイト系ステンレススチ
ールは、特に鋳造又は鍛造ゴルフクラブの製造に適した
性質の組み合わせを提供するために開発されたものであ
る。合金を特にデザインするための性質としては、ロッ
クウエルB95〜C40またはそれ以上の範囲の硬さ、
良好な鋳造性、良好な延性、良好な靭性及び許容しうる
耐食性が含まれる。本発明の合金はこれらの性質の組み
合わせ与え、既存の材料より、及びクラブ製造のために
該材料に必要な加工工程より、経済的である。本発明の
スチールは、時効硬化を必要としない単一熱処理を使用
して、所望の性質の組み合わせを提供するために用いる
ことができる。本発明のステンレススチール組成物か
ら、種々の物品を製造することができる。これらは、シ
ート、ストリップ、バー、ロッド、ワイヤー、チューブ
のような仕上げ鍛練製品、及び再熔融ストック、スラ
ブ、ビレット、ブルームのような半仕上げ品、及び形鋼
物品を含む。本発明の組成物から製造される他の物品は
鍛造品、鋳造品及び粉状品を含む。本発明のスチールに
関して興味ある特別な物品はゴルフクラブヘッド及びプ
ロペラのような鋳造製品、ゴルフクラブヘッド及び刃物
のような鍛造製品、及び快削性用途のステンレススチー
ル物品を含む。
【0017】本発明の実質的にマルテンサイト系ステン
レススチール組成物は、重量%で、約0.08%までの
炭素、約1.0〜4.0%のマンガン、約13.0〜17.
0%のクロム、約1.5〜4.0%の銅、約0.12%ま
での窒素、約1.0%以下のニッケル、約1.0%未満の
ケイ素、約1.0%未満のモリブデン、約0.5%までの
硫黄及び残部は本質的に鉄、から本質的になるものであ
る。該スチールは、熔融の実施から存在する、通常生じ
る残留元素を含有する。該スチールは、約0.03%ま
でのリン及び他の残留元素を含有する。約0.005%
までの少量のホウを添加することができる。硫黄は、快
削性の用途のためには、約0.5%まで、好ましくは約
0.1〜0.5%を添加することができる。快削性が重要
でない場合は、硫黄は通常約0.03以下である。ニオ
ブ、チタン、バナジウム及びジルコニウムは、粒状細化
及び延性改良のために、約0.3%までの量で添加する
ことができる。
【0018】本発明スチールの好ましい組成は、重量%
で、約0.03〜0.07%の炭素、約1.5〜3.5%の
マンガン、約14〜16%のクロム、約2〜3.5%の
銅、約0.04〜0.12%の窒素、約0.9%未満、よ
り好ましくは約0.75%未満のニッケル、約0.001
〜0.003%のホウ素及び残部は本質的に鉄、から本
質的になるものである。元素の好ましい範囲のいずれも
残りの元素のために広い範囲で使用することができる。
【0019】本発明のスチールのより好ましい範囲は、
重量%で、約0.03〜0.06%の炭素、約1.75〜
2.5%のマンガン、約14.5〜15.5%のクロム、
約2.5〜3.25%の銅、約0.06〜0.09%の窒
素、最大約0.5%未満のニッケル、最大約0.75%の
ケイ素、最大約0.5%のモリブデン、最大約0.025
%のリン、最大約0.02%の硫黄、約0.001〜0.
003%のホウ素及び残部は本質的に鉄、から本質的に
なるものである。元素のより好ましい範囲のいずれも残
りの元素のために広い範囲で使用することができる。
【0020】ステンレススチール組成物の炭素含量は、
良好な耐食性、良好な延性、良好な鋳造性及び所望の硬
さを与えるためには、約0.08%以下に維持される。
これ以下のレベルに維持された炭素を有する合金は、所
望のマルテンサイト構造にするために、存在するクロム
のレベルにより適当にバランスさせることができる。低
いクロムレベルは、所望の耐食性及び合金の経済的な製
造を提供する。約0.03〜0.07%、より好ましくは
約0.03〜0.06%の好ましい炭素レベルは、所望の
性質の組み合わせに寄与する。この炭素含量は、米国特
許第4,314,863号明細書に教示されているような、炭素
が約0.2%以上、典型的には約0.2〜0.5%であ
る、ゴルフ工業用にデザインされた多くのステンレスス
チール合金から出発している。本発明の合金は、低い耐
食性、減少した延性、低いノッチ靭性及びより困難な可
削性を示すカーバイド類の過剰な存在を避けている。該
米国特許における炭素の高いレベルは、所望の鋳放し硬
さを達成するために必要であった。
【0021】本発明のスチールに存在する窒素レベル
は、鋳造物として所望のマルテンサイト組織を与えるた
めに、炭素含量によりバランスされる。約0.12%ま
での窒素含量が使用される。約0.04〜0.12%、よ
り好ましくは約0.06〜0.09%の好ましい範囲は、
所望の性質のより調節されたバランスを与える。炭素と
同様に、窒素は、合金に硬さを付加し、耐食性を充分な
程度に下げることなくニッケル含量を低下し、そして合
金のコストを下げる。
【0022】本発明スチールのマンガン含量は、典型的
には約1.0〜4.0%、好ましい性質のためには、約
1.5〜3.5%が好ましい。最適範囲は約1.75〜3.
0%である。マンガンは約2%までのニッケルの代替を
助け、約2%以上でオーステナイトの安定化の付加とし
て働く。マンガンは精錬中に脱酸化剤として働き、存在
する硫黄と結合してクロムに富んだマンガン硫化物を形
成する傾向がある。この硫化物の形は、良好な耐食性及
び可削性のためには、他の硫化物の形より有利である。
【0023】本発明のスチールのクロム含量は約13〜
17%、好ましくは約14〜16%の範囲である。クロ
ム含量は、所望のマルテンサイト組織を与えるために、
オーステナイト形成元素によりバランスされる。このバ
ランスは所望の耐食性及び硬さを与える。クロムは所望
の性質を満足させるようにできるだけ低いレベルに維持
し、合金の経済性を保つことが好ましい。最適なクロム
含量は約14.5〜15.5%である。
【0024】ニッケル含量を減少し且つオーステナイト
部分を安定化するために、銅は本発明のスチールへの本
質な添加剤である。本発明の銅のレベルは、所望の鋳放
し硬さを与えるために銅を約2.0〜3.5%の範囲で存
在させ且つニッケルと銅の合計が少なくとも約5%であ
るという米国特許第4,314,863号明細書におけるニッケ
ルの関係を必要としない。本発明の銅含量は約1.5〜
4.0%,好ましくは約2.0〜3.5%であるが、ニッ
ケルとは同様の関係を有しない。性質の最適な組み合わ
せは、銅が約2.5〜3.25%の範囲のときに与えられ
る。約3.0〜4.0%のような範囲の上限での銅の添加
は、本発明の範囲内において最も柔らかな材料を提供す
るために使用することができる。適当な熱処理により、
周知の時効硬化の効果を利用することができる。ニッケ
ルは、材料の合金コストを下げるために、約1.0%以
下のレベルに制限される。ニッケルは好ましくは約0.
9%以下、より好ましくは約0.75%以下、さらに好
ましくは0.5%以下である。ニッケルは組成物中に存
在する炭素、窒素、銅及びマンガンの添加により置き換
えられる。ニッケルの存在は合金の硬さ、オーステナイ
ト及びノッチ靭性に寄与する。
【0025】ケイ素は約1.0%までの範囲の量でスチ
ール中に存在させる。好ましくは、ケイ素は約0.75
%以下のレベルで存在させる。ケイ素は精錬中に脱酸化
剤として働き、熔融金属の鋳造性及び流動性を改良する
傾向がある。ケイ素の高いレベルは、合金のコストを高
める傾向があり且つ実質的な利益を与えない組織をバラ
ンスさせるためのオーステナイト形成元素の添加を必要
とする。約1.0%以上のケイ素含量は、破壊に寄与す
るフェライトの存在において延性の低下を引き起こす傾
向がある。
【0026】モリブデンは約1.0%までの量で存在さ
せ、好ましくは約0.75%までの残留レベルで維持さ
れる。より好ましい範囲はモリブデンを0.5%以下に
維持することである。合金を海洋用途に使用する場合、
耐食性の改良のためにはモリブデンをその範囲の上限近
くに維持することが好ましい。ホウ素は場合により本合
金系に存在させるが、熱間加工性の改良のために幾つか
の利益を与えるようである。ホウ素を存在させる場合
は、約0.001〜0.003%の範囲であるべきであ
る。硫黄は耐食性の改良のために、約0.03%以下、
典型的には約0.02%以下のレベルに維持される。あ
る状況下では、もしよい可削性が必要ならば、硫黄は約
0.5%程度の範囲である。快削性用途における硫黄の
好ましい範囲は約0.1〜0.5%である。リンは約0.
03%以下、好ましくは約0.025%以下のレベルに
維持される。
【0027】延性の改良のために付加的な添加物とし
て、ニオブ、チタン、バナジウム及び/又はジルコニウ
ムは約0.5%までの量で使用され、鍛錬製品における
改良された粒状細化を与える。その添加は鋳造物中に非
常に小さな値で含有させることが決められ、合金のコス
トを上げる傾向がある。
【0028】ボートプロベラは、典型的には15−5P
H、17−PH及びT431のようなステンレススチー
ルから鋳造され、耐腐食疲労を含む良好な耐食性、ロッ
クウエルC25〜C35の硬さ及び良好な可削性を必要
とする。本発明の合金はボートプロベラのような海洋物
品によく適している。シート、ストリップ、バー、ロッ
ド、ワイヤー、ブルーム及びスラブのような種々の鍛錬
製品は、本発明のスチールから製造することができる。
これらのマルテンサイト系スチール物品は、本発明の優
れた性質の組み合わせを有している。鍛造されたゴルフ
クラブヘッド及び刃物用途を含む鍛造品も本発明のスチ
ールから製造することができる。
【0029】
【実施例】下記表1のデータは、本発明の検討中に研究
された種々の組成物を示すものである。これらの材料は
空気導入熔融されたもので、焼き流し鋳造に用いられ
た、典型的な再熔融ストックである。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】表1の本発明のスチールEの機械的性質を
評価し、その結果を表2に示した。鋳造物の引っ張り試
験片は鋳放し状態で且つ空気冷却により1300°F
(705℃)で1時間軟化した後にテストされた。17
−4PHのデータを比較のために表示した。両合金は鋳
放し状態で限られた延性を示した。1300°F(70
5℃)での処理は、強度及び延性の良好な組み合わせを
与えた。硬さ試験のために加熱処理を変更して行い、そ
の結果を表3に示した。スチールEの二つのサンプルを
テストした。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】表3に示した硬さ試験の結果は、本発明の
スチールが望みどおりB97〜C40の値の広い範囲に
硬化されうることを明らかに示している。フェライトの
レベルを上げることにより合金を軟化することは、本発
明のマルテンサイト系スチールで容易に得ることができ
る。本発明のスチールの興味ある性質の一つは延性であ
る。種々の温度で処理されたスチールの延性を評価する
ために、一連の検討を行い、その結果を下記の表4に示
した。曲げ試験により測定された延性を決定するため
に、種々のスチールが1050°F〜1500°F(5
65〜815℃)の温度で加熱処理された。材料の厚さ
は0.1in(0.25cm)であり、比は曲げ直径を試験片
厚さで割ることにより決定した。クラックのない材料は
P、クラックが認められた材料はFで示した。結果は、
所望の性質のための適当な熱処理が選択された場合は、
本発明のスチールが良好な延性を有することを示してい
る。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】本発明のステンレススチール組成物及びそ
れから製造される物品は、元素の経済的なバランスをも
って従来利用できなかった性質の組み合わせ与える。合
金バランスは容易に熱処理されて、多くの用途に適した
広い範囲の性質を与える。本発明のスチールの基本的性
質にあまり影響を与えない、基合金への添加は、本発明
の広範な見地内で考慮することができる。また、熱処理
の広範な範囲は、所望の性質に基づいて選択される本発
明開示の技術内で考慮することができる。本発明では、
ステンレススチール組成物及び種々の鋳造、鍛造又は鍛
錬された物品について記載したが、該スチール及び物品
は多くの他の用途に適した良好な性質の組み合わせを有
している。本発明の精神及び範囲から逸脱することな
く、種々の変更をなしうることが理解されよう。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、約0.08%までの炭素、約
    1.0〜4.0%のマンガン、約13.0〜17.0%のク
    ロム、約1.5〜4.0%の銅、約0.12%までの窒
    素、約1.0%未満のケイ素、約1.0%未満のモリブデ
    ン、約1.0%以下のニッケル、約0.03%未満のリ
    ン、約0.5%未満の硫黄、約0.005%までのホウ素
    及び残部は本質的に鉄、から本質的になる、実質的にマ
    ルテンサイト系ステンレススチール組成物。
  2. 【請求項2】 約0.03〜0.07%の炭素、約1.5
    〜3.5%のマンガン、約14.0〜16.0%のクロ
    ム、約2.0〜3.5%の銅及び約0.04〜0.12%の
    窒素を含有する請求項1記載のステンレススチール組成
    物。
  3. 【請求項3】 約1.75〜3.0%のマンガン、約0.
    03〜0.06%の炭素、約0.06〜0.09%の窒素
    及び約2.5〜3.25%の銅を含有する請求項2記載の
    ステンレススチール組成物。
  4. 【請求項4】 ケイ素が約0.75%未満、ニッケルが
    約0.5%未満、モリブデンが約0.5%未満、ホウ素
    が約0.003%未満、リンが約0.025%未満及び硫
    黄が約0.030%未満である請求項1記載のステンレ
    ススチール組成物。
  5. 【請求項5】 約0.5%までのニオブ、チタン、バナ
    ジウム及び/又はジルコニウムを含有する請求項1記載
    のステンレススチール組成物。
  6. 【請求項6】 重量%で、約0.08%までの炭素、約
    1.0〜4.0%のマンガン、約13.0〜17.0%のク
    ロム、約1.5〜4.0%の銅、約0.12%までの窒
    素、約1.0%未満のケイ素、約1.0%未満のモリブデ
    ン、約1.0%以下のニッケル、約0.03%未満のリ
    ン、約0.5%未満の硫黄、約0.005%までのホウ素
    及び残部は本質的に鉄、から本質的になり、B95〜C
    40又はそれ以上のロックウエル硬さを有する、実質的
    にマルテンサイト系ステンレススチール物品。
  7. 【請求項7】 前記物品が、シート、ストリップ、バ
    ー、ロッド、ワイヤー、チューブ、熔融ストック、形鋼
    品、鍛錬品、鋳造品及び粉状物品を含む請求項6記載の
    スチール物品。
  8. 【請求項8】 約0.03〜0.07%の炭素、約1.5
    〜3.5%のマンガン、約14.0〜16.0%のクロ
    ム、約2.0〜3.5%の銅及び約0.04〜0.12%の
    窒素を含有する請求項6記載のマルテンサイト系ステン
    レススチール物品。
  9. 【請求項9】 約1.75〜3.0%のマンガン、約0.
    03〜0.06%の炭素、約0.06〜0.09%の窒素
    及び約2.5〜3.25%の銅を含有する請求項6記載の
    スチール物品。
  10. 【請求項10】 ケイ素が約0.75%未満、ニッケル
    が約0.5%未満、モリブデンが約0.5%未満、ホウ
    素が約0.003%未満、リンが約0.025%未満及び
    硫黄が約0.03%未満である請求項6記載のスチール
    物品。
  11. 【請求項11】 B95〜C40又はそれ以上のロック
    ウエル硬さを有する、実質的にマルテンサイトであるス
    テンレススチールゴルフクラブヘッドであって、該ゴル
    フクラブヘッドが、重量%で、約0.08%までの炭
    素、約1.0〜4.0%のマンガン、約13.0〜17.0
    %のクロム、約1.5〜4.0%の銅、約0.12%まで
    の窒素、約1.0%未満のケイ素、約1.0%未満のモリ
    ブデン、約1.0%以下のニッケル、約0.03%未満の
    リン、約0.5%未満の硫黄、約0.005%までのホウ
    素及び残部は本質的に鉄、から本質的になるものである
    ゴルフクラブヘッド。
  12. 【請求項12】 重量%で、約0.08%までの炭素、
    約1.0〜4.0%のマンガン、約13.0〜17.0%の
    クロム、約1.5〜4.0%の銅、約0.12%までの窒
    素、約1.0%未満のケイ素、約1.0%未満のモリブデ
    ン、約1.0%以下のニッケル、約0.03%未満のリ
    ン、約0.5%までの硫黄、約0.005%までのホウ素
    及び残部は本質的に鉄、から本質的になる、快削性の実
    質的にマルテンサイト系ステンレススチール組成物。
  13. 【請求項13】 約0.03〜0.07%の炭素、約1.
    5〜3.5%のマンガン、約14.0〜16.0%のクロ
    ム、約2.0〜3.5%の銅、約0.1〜0.5%の硫黄及
    び約0.04〜0.12%の窒素を含有する請求項12記
    載の快削性ステンレススチール組成物。
  14. 【請求項14】 約1.75〜3.0%のマンガン、約
    0.03〜0.06%の炭素、約0.06〜0.09%の窒
    素及び約2.5〜3.25%の銅を含有する請求項13記
    載の快削性ステンレススチール組成物。
JP4005707A 1991-01-24 1992-01-16 マルテンサイト系ステンレススチール Pending JPH0543988A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/645,517 US5089067A (en) 1991-01-24 1991-01-24 Martensitic stainless steel
US645517 1991-01-24

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0543988A true JPH0543988A (ja) 1993-02-23

Family

ID=24589338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4005707A Pending JPH0543988A (ja) 1991-01-24 1992-01-16 マルテンサイト系ステンレススチール

Country Status (10)

Country Link
US (1) US5089067A (ja)
EP (1) EP0496350B1 (ja)
JP (1) JPH0543988A (ja)
KR (1) KR100214401B1 (ja)
AT (1) ATE135057T1 (ja)
AU (1) AU645147B2 (ja)
CA (1) CA2055154C (ja)
DE (1) DE69208693T2 (ja)
ES (1) ES2084195T3 (ja)
ZA (1) ZA919028B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09500421A (ja) * 1993-09-28 1997-01-14 シーアールエス ホールディングス,インコーポレイテッド 快削性マルテンサイト系ステンレス鋼
US6332934B2 (en) 1999-05-18 2001-12-25 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Martensitic stainless steel for seamless steel pipe

Families Citing this family (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5378295A (en) * 1992-03-09 1995-01-03 Yamaha Corporation Golf club head and a method for producing the same
JPH0680455U (ja) * 1993-05-06 1994-11-15 ヤマハ株式会社 ゴルフクラブヘッド
US5496421A (en) * 1993-10-22 1996-03-05 Nkk Corporation High-strength martensitic stainless steel and method for making the same
JP2750267B2 (ja) * 1993-11-19 1998-05-13 株式会社シントミゴルフ ゴルフクラブヘッド
KR960706569A (ko) * 1994-09-30 1996-12-09 다나카 미노루 용접성이 우수한 고내식성(高耐蝕性) 마르텐사이트계 스텐레스강 및 그 제조방법
US5980653A (en) * 1997-01-23 1999-11-09 Ngk Metals Corporation Nickel-copper-beryllium alloy compositions
US6110300A (en) * 1997-04-07 2000-08-29 A. Finkl & Sons Co. Tool for glass molding operations and method of manufacture thereof
AU1362599A (en) * 1997-10-20 1999-05-10 Terry L. Schneider Golf club head with improved energy transfer and vibration dampening
DE19755409A1 (de) * 1997-12-12 1999-06-17 Econsult Unternehmensberatung Nichtrostender Baustahl und Verfahren zu seiner Herstellung
WO2000061241A1 (en) * 1999-04-08 2000-10-19 Kimberlite Enterprises, Inc. Metal alloy golf club heads
WO2001079576A1 (en) * 2000-04-18 2001-10-25 Crs Holdings, Inc. High-strength precipitation-hardenable stainless steel suitable for casting in air
KR20010097129A (ko) * 2000-04-20 2001-11-08 이구택 질소첨가 마르텐사이트계 스테인레스강
JP3708792B2 (ja) * 2000-05-12 2005-10-19 明久 井上 ゴルフクラブヘッド
US6427759B1 (en) * 2000-06-01 2002-08-06 Brunswick Corporation Investment cast stainless steel marine propeller
JP2002121652A (ja) * 2000-10-12 2002-04-26 Kawasaki Steel Corp 自動車足回り用Cr含有鋼
JP3491030B2 (ja) * 2000-10-18 2004-01-26 住友金属工業株式会社 ディスクブレ−キロ−タ−用ステンレス鋼
JP2002146482A (ja) * 2000-11-01 2002-05-22 Nisshin Steel Co Ltd 耐反り性を改善したディスクブレーキ用鋼板およびディスク
US8808472B2 (en) * 2000-12-11 2014-08-19 Uddeholms Ab Steel alloy, holders and holder details for plastic moulding tools, and tough hardened blanks for holders and holder details
US6494789B2 (en) * 2001-02-26 2002-12-17 Archer C. C. Chen Golf club head
JP4144283B2 (ja) * 2001-10-18 2008-09-03 住友金属工業株式会社 マルテンサイト系ステンレス鋼
US6689312B2 (en) * 2001-11-28 2004-02-10 Sg Alternatives, L.L.C. Alloy composition and improvements in mold components used in the production of glass containers
US7273421B2 (en) * 2002-02-01 2007-09-25 Dean L. Knuth Golf club head
US7131912B1 (en) * 2002-02-01 2006-11-07 Dean L. Knuth Golf club head
JP3929029B2 (ja) 2002-03-12 2007-06-13 三菱製鋼株式会社 含硫黄快削鋼
FR2841947B1 (fr) * 2002-07-05 2005-04-29 Valmex Vis en acier a tete creuse
TWI258547B (en) * 2002-08-27 2006-07-21 Riken Co Ltd Side rails for combined oil control ring and their nitriding method
JP3955811B2 (ja) * 2002-11-05 2007-08-08 Sriスポーツ株式会社 ゴルフクラブヘッド
US20050009629A1 (en) * 2003-07-09 2005-01-13 Chih-Yeh Chao Golf club head and method of fabricating the same
FR2872825B1 (fr) 2004-07-12 2007-04-27 Industeel Creusot Acier inoxydable martensitique pour moules et carcasses de moules d'injection
US20060032556A1 (en) * 2004-08-11 2006-02-16 Coastcast Corporation Case-hardened stainless steel foundry alloy and methods of making the same
US7281985B2 (en) * 2004-08-24 2007-10-16 Callaway Golf Company Golf club head
US8858364B2 (en) * 2005-03-04 2014-10-14 Taylor Made Golf Company, Inc. Welded iron-type clubhead with thin high-cor face
US20070025873A1 (en) * 2005-07-29 2007-02-01 Magee John H Jr Corrosion-resistant, cold-formable, machinable, high strength, martensitic stainless steel
US20080188321A1 (en) * 2007-02-01 2008-08-07 Feighery John J Golf putter heads and methods of making them
US10351922B2 (en) * 2008-04-11 2019-07-16 Questek Innovations Llc Surface hardenable stainless steels
EP2265739B1 (en) 2008-04-11 2019-06-12 Questek Innovations LLC Martensitic stainless steel strengthened by copper-nucleated nitride precipitates
US8517851B2 (en) * 2009-05-18 2013-08-27 Callaway Golf Company Wood-type golf club head with adjustable sole contour
US7934999B2 (en) 2009-05-18 2011-05-03 Callaway Golf Company Wood-type golf club head with adjustable sole contour
US8557059B2 (en) * 2009-06-05 2013-10-15 Edro Specialty Steels, Inc. Plastic injection mold of low carbon martensitic stainless steel
US8075420B2 (en) * 2009-06-24 2011-12-13 Acushnet Company Hardened golf club head
BRPI0904608A2 (pt) * 2009-11-17 2013-07-02 Villares Metals Sa aÇo inoxidÁvel para moldes com menor quantidade de ferrita delta
US20120077617A1 (en) * 2010-09-23 2012-03-29 Hu Shun-Fu Golf club head
TWI440492B (zh) * 2011-12-30 2014-06-11 Fusheng Prec L Co Ltd 高爾夫球桿合金
US20130210543A1 (en) * 2012-02-09 2013-08-15 Sri Sports Limited Golf club head
JP5850586B2 (ja) * 2013-09-11 2016-02-03 美津濃株式会社 アイアンゴルフクラブヘッド、及びアイアンゴルフクラブ
CN110951947A (zh) * 2019-11-12 2020-04-03 江阴康瑞成型技术科技有限公司 易打孔、易切削用不锈钢棒及其生产工艺
CN114480952B (zh) * 2020-11-13 2023-04-07 中国科学院金属研究所 一种高强高韧的含Cu低碳马氏体不锈钢及其热处理工艺
CN114892086A (zh) * 2022-05-07 2022-08-12 安徽新马铸造科技有限公司 一种耐腐蚀高强度耐磨钢球
CN115011885B (zh) * 2022-06-09 2023-03-10 北京科技大学广州新材料研究院 不锈钢及其制备方法
KR102558222B1 (ko) * 2022-11-28 2023-07-24 북두산업 주식회사 플랜지 보강형 아이들러 및 이의 제조방법

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2848323A (en) * 1955-02-28 1958-08-19 Birmingham Small Arms Co Ltd Ferritic steel for high temperature use
US2897078A (en) * 1957-07-10 1959-07-28 Nishikiori Seiji Free-cutting stainless steel
GB849702A (en) * 1958-06-20 1960-09-28 Armco Int Corp A precipitation hardenable steel
SU598956A1 (ru) * 1975-12-10 1978-03-25 Московский вечерний металлургический институт Нержавеюща мартенситностареюща сталь
JPS56123327A (en) * 1980-02-29 1981-09-28 Sumitomo Metal Ind Ltd Production of highly formable ferritic stainless steel sheet of good surface characteristic
US4326885A (en) * 1980-06-16 1982-04-27 Ingersoll-Rand Company Precipitation hardening chromium steel casting alloy
JPS5935427B2 (ja) * 1981-02-05 1984-08-28 日立造船株式会社 連続鋳造設備に使用するロ−ル材料
JPS58174554A (ja) * 1982-04-07 1983-10-13 Nippon Steel Corp 溶接部の延性及び耐食性のすぐれたステンレス鋼
US4798634A (en) * 1986-02-10 1989-01-17 Al Tech Specialty Steel Corporation Corrosion resistant wrought stainless steel alloys having intermediate strength and good machinability

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09500421A (ja) * 1993-09-28 1997-01-14 シーアールエス ホールディングス,インコーポレイテッド 快削性マルテンサイト系ステンレス鋼
US6332934B2 (en) 1999-05-18 2001-12-25 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Martensitic stainless steel for seamless steel pipe

Also Published As

Publication number Publication date
KR100214401B1 (ko) 1999-08-02
EP0496350A1 (en) 1992-07-29
US5089067A (en) 1992-02-18
ZA919028B (en) 1992-08-26
AU645147B2 (en) 1994-01-06
AU8788191A (en) 1992-07-30
ES2084195T3 (es) 1996-05-01
KR920014949A (ko) 1992-08-26
DE69208693T2 (de) 1996-07-25
DE69208693D1 (de) 1996-04-11
ATE135057T1 (de) 1996-03-15
CA2055154C (en) 2000-01-18
EP0496350B1 (en) 1996-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0496350B1 (en) Martensitic stainless steel
US10351921B2 (en) Martensitic stainless steel strengthened by copper-nucleated nitride precipitates
RU2456367C2 (ru) Закаленная мартенситная сталь с низким или нулевым содержанием кобальта, способ изготовления детали из этой стали и полученная этим способом деталь
EP1003922B1 (en) High-strength, notch-ductile precipitation-hardening stainless steel alloy
US4314863A (en) Stainless steel castings
JP3439197B2 (ja) 低合金耐熱鋼及びその熱処理方法並びにタービンロータ
CN114423880B (zh) 低温冲击韧性优异的高强度超厚钢材及其制造方法
US3359094A (en) Ferrous alloys of exceptionally high strength
US3132937A (en) Cast steel
US4798634A (en) Corrosion resistant wrought stainless steel alloys having intermediate strength and good machinability
CN115667570B (zh) 高断裂韧性、高强度、沉淀硬化型不锈钢
US6146475A (en) Free-machining martensitic stainless steel
JP2636816B2 (ja) 合金工具鋼
JPWO2002077309A1 (ja) 鋳鋼および鋳造金型
US6576186B1 (en) Enhanced machinability precipitation-hardenable stainless steel for critical applications
JP3896365B2 (ja) 高強度鍛造用鋼およびこれを用いた大型クランク軸
JPH0140901B1 (ja)
JP2665009B2 (ja) 高強度マルテンサイトステンレス鋼及びその製造方法
JP3663170B2 (ja) 高強度鍛造用鋼およびこれを用いた船舶用大型クランク軸
JP6825605B2 (ja) 浸炭部材
WO1987004731A1 (en) Corrosion resistant stainless steel alloys having intermediate strength and good machinability
JPS60128242A (ja) 非磁性ドリルカラ−用高マンガン鋼
JP2002339042A (ja) 耐孔食性に優れたシャフト用ニ相ステンレス鋼
JP2020147786A (ja) 熱間鍛造非調質部品とその製造方法、および熱間鍛造非調質部品用鋼材
JP3028713B2 (ja) 高疲労強度快削非調質鋼