JPH0543693B2 - - Google Patents

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JPH0543693B2
JPH0543693B2 JP61209117A JP20911786A JPH0543693B2 JP H0543693 B2 JPH0543693 B2 JP H0543693B2 JP 61209117 A JP61209117 A JP 61209117A JP 20911786 A JP20911786 A JP 20911786A JP H0543693 B2 JPH0543693 B2 JP H0543693B2
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JP
Japan
Prior art keywords
ketone
hydrogen iodide
reaction
cyclopentadecanone
yield
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61209117A
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English (en)
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JPS6366142A (ja
Inventor
Masakatsu Matsumoto
Emiko Ejiri
Tamotsu Fujimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
Application filed by Sagami Chemical Research Institute filed Critical Sagami Chemical Research Institute
Priority to JP61209117A priority Critical patent/JPS6366142A/ja
Publication of JPS6366142A publication Critical patent/JPS6366142A/ja
Publication of JPH0543693B2 publication Critical patent/JPH0543693B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、それ自体高級香料として重要である
のみならず、他の香料の原料としても利用される
シクロペンタデカノンの効率的な製造方法に関す
る。
従来技術 従来、シクロペンタデカノンの製造法として
は、2−ヒドロキシペンタデカノンを粉末状もし
くはウール状にした亜鉛と塩酸により還元する方
法〔スイス国特許第272568(1951);英国特許
663183(1951);H.Yonetani and M.Kubo「コウ
リョウ」(Koryo),No.48,22(1958);「インデイ
アン ジヤーナル ケミストリイ」(Indian J.
Chem.,)4,524(1966)〕が知られている。
しかし、上記方法はシクロペンタデカノンの収
率が70%程度と低く、また、反応を固−液の不均
一系で行わなければならないので、工業的規模で
の製造を行う場合には後処理を含めて操作が煩雑
となる問題がある。
また、近年、シクロペンタデカノンのより効率
的な製造法として、2−ヒドロキシペンタデカノ
ンを、ヨウ化水素及び有機酸と混合し、この混合
物を125〜130℃の加熱還流下に反応させて2−ヒ
ドロキシペンタデカノンをヨウ化水素により還元
することによつて、シクロペンタデカノンを製造
する方法が提案されている〔V.V.DHEKNE,et
al.,「インデイアン ジヤーナル オブ ケミス
トリイ」(Indian J.Chem.,)Vol 5,353−356
(1967)〕。
しかし、この方法は操作が簡易であるものの、
目的とするシクロペンタデカノンの収率が余り向
上しないという実施上の問題がある(因に、上記
文献では約70〜80%の収率と報告している)。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、上記2−ヒドロキシペンタデカ
ノンをヨウ化水素により還元する方法において、
シクロペンタデカノンの収率を向上させることに
ついて検討した結果、出発物質としての上記ケト
ンを、ヨウ化水素と有機酸とからなる反応系に逐
次的に添加して反応系におけるケトン/ヨウ化水
素のモル比を化学量論比より常時小さく維持する
と、目的のシクロペンタデカノンの収率を著しく
向上し得る知見を得て、本発明をなすに至つた。
したがつて、本発明は、シクロペンタデカノン
を効率良く、しかも高選択的に高い収率で製造し
得る方法を提供することを課題とする。
以下、本発明を詳しく説明する。
発明の構成 本発明の構成上の特徴は、下記一般式() (式中、XがOHであるときはYは水素原子
(H)であり、XとYで1個の酸素原子を示して
もよい)で表わされるケトンを、ヨウ化水素と有
機酸とからなる反応系に逐次的に添加して、反応
系におけるケトン/ヨウ化水素のモル比を化学量
論比よりも常時小さく維持しながら反応を行つて
上記ケトンをヨウ化水素により効率的に還元させ
ることにより、目的のシクロペンタデカノンを製
造することにある。
課題を解決するための手段 本発明において出発物質として用いられる上記
一般式()で表わされるケトン化合物のうち、
2−ヒドロキシシクロペンタデカノンは、1,15
−ペンタデカノイル酸ジエステルのアシロイン縮
合により容易に得られる化合物であり、また、一
方、1,2−シクロペンタデカンジオンは、よく
知られるように、上記2−ヒドロキシシクロペン
タデカノン中に副生物として共存することのある
化合物である。
本発明は、上記一般式()で表わされるケト
ンをヨウ化水素と反応させて還元するものである
が、反応系におけるケトン/ヨウ化水素のモル比
を化学量論比より常時小さく維持することが非常
に重要である。ケトン/ヨウ化水素の化学量論的
当量は、ケトンが2−ヒドロキシシクロペンタデ
カノンの場合には1/2、また、ケトンが1,2−
シクロペンタデカンジオンの場合には1/4である
が、実際の反応にあたつては、ケトンが2−ヒド
ロキシシクロペンタデカノンの場合にはヨウ化水
素の1/2モル以下の量を、またケトンが1,2−
シクロペンタデカンジオンの場合はヨウ化水素の
1/4モル以下の量を常時維持するようにケトンを
添加することになる。
また、反応に際しては、ヨウ化水素と有機溶媒
としての有機酸とからなる反応系に上記割合の量
のケトンの有機酸溶液を逐次的に添加(例えば滴
下により添加)するとよい。
ここで有機溶媒として用いる有機酸は、反応を
円滑に進行させるものであつて、経済上からは酢
酸の使用が好ましい。
なお、ヨウ化水素は無水形体であつてもよいが
市販の水溶液形体のヨウ化水素酸が好ましい。
反応温度は50℃以上、好ましくは120℃付近で
ある。
因に、ヨウ化水素とそれに対応する理論量のケ
トンを一挙に反応させても目的とするシクロペン
タデカノンは生成するけれども、収率の大きな向
上は期待できない。
以下実施例により本発明及びその効果を具体的
に説明する。
実施例 1 酢酸3mlにヨウ化水素酸(57%)2.6mlを加え
て加熱還流し、その溶液中に、2−ヒドロキシシ
クロペンタデカノン1.0g(4.17m mol)の酢酸
溶液5mlを1時間かけて滴下した。滴下後、更に
1時間加熱還流を行い反応させた。反応後、反応
混合液をチオ硫酸ナトリウム水溶液に注ぎ、エー
テルで抽出した。得られた有機層を重炭酸ナトリ
ウムの水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。次いで溶媒除去後、得ら
れた粗生成物(986mg)を、シリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(塩化メチレン)により分離、
精製してシクロペンタデカノン881mgを得た。収
率94%。
実施例 2 酢酸3mlにヨウ化水素酸(57%)1.1mlを加え、
加熱還流下に2−ヒドロキシシクロペンタデカノ
ン1.0g(4.17m mol)の酢酸溶液5mlを1時間
かけて滴下し、その後更に1時間加熱還流した。
反応終了後、反応混合液をチオ硫酸ナトリウム水
溶液に注ぎ、エーテルで抽出し、得られた有機層
を、重炭酸ナトリウム、飽和食塩水で順次洗浄
後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。得られた粗
生成物をガスクロマトグラフイー(内部標準法)
で定量したところ、シクロペンタデカノンが95%
の収率で生成していることが確認された。
実施例 3 酢酸3mlにヨウ化水素酸(57%)2.2mlを加え、
これに、加熱還流下、1,2−シクロペンタデカ
ンジオン410mgとシクロペンタデカノン458mgを含
む混合物992mgの酢酸溶液5mlを1時間で滴下し、
その後更に1時間30分加熱還流した。反応終了
後、反応混合物をチオ硫酸ナトリウム水溶液に注
ぎ、エーテルで抽出し、その有機層を重曹水、飽
和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾
燥した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーにより分離、精製し、シクロペ
ンタデカノン824mgを得た。
比較例 本例は、2−ヒドロキシシクロペンタデカノン
とヨウ化水素を一挙に反応させた場合を比較とし
て示したものである。2−ヒドロキシシクロペン
タデカノン1.0g(4.17m mol)の酢酸溶液8.5ml
に、ヨウ化水素酸(57%)4.7mlを加え、2時間
加熱還流を行つた。反応終了後、反応液をチオ硫
酸ナトリウム水溶液に注ぎ、エーテルで抽出し、
得られた有機層を、重炭酸ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄した後、硫酸マグネシウム上
で乾燥した。溶媒除去後、得られた粗生成物
(930.2mg)をシリカカラムクロマトグラフイーに
より分離、精製し、シクロペンタデカノン780mg
を得た。収率は84%。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中XがOHであるときはYは水素原子
    (H)であり、XとYで1個の酸素原子を示して
    もよい)で表わされるケトンを、ヨウ化水素と有
    機酸とからなる反応系に逐次的に添加して、反応
    系におけるケトン/ヨウ化水素のモル比を化学量
    論比より小さく維持しながら反応を行つて上記ケ
    トンをヨウ化水素により還元することを特徴とす
    るシクロペンタデカノンの製造方法。
JP61209117A 1986-09-05 1986-09-05 シクロペンタデカノンの製造方法 Granted JPS6366142A (ja)

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