JPH0542354B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はプリンタの記録紙自動送給機構に関
し、特にインクジエツトプリンタ用の記録紙送給
機構に係わる。

［従来の技術］ 第４図は従来のプリンタの記録紙自動送給機構
の一例を示す側面図である。

図に於いて、４１はレリーズレバー、４２及び
４３はレリーレバー４１に結合された同一支持体
４４に支持されプラテン４５と係合する如く配さ
れた第１及び第２の紙送りローラ、４６はレリー
ズレバー４１と連動する紙ストツパー、４７は紙
押えローラで紙押えレバー４８に取付けられてい
る。

この構造の動作を説明すると、まずレリーズレ
バー４１を矢印Ａ方向に手動で動かすと、紙スト
ツパー４６の先端がプラテン４５に当接すると共
に紙送りローラ４２及び４３はプラテン４５との
係合が解除される。この状態で記録紙４９を紙ス
トツパー４６に当接するまで挿入する。レリーズ
レバー４５を矢印Ｂ方向に戻すと記録紙４９プラ
テン４５と紙送りローラ４３との間に挾まれ、同
時に紙ストツパー４６は下方へ動きプラテン４５
との当接が解かれる。この後、プリンタ本体に備
えられた紙供給スイツチを操作すると、紙押えレ
バー４８はソレノイド５０の付勢によつて矢印Ｃ
方向に動かされ、紙押えローラ４７をプラテン４
５から逃がす。そして、図示されない紙送りモー
タによつてプラテン４５を矢印Ｄ方向へ回転さ
せ、記録紙４９はプラテン４５と紙ガイドに案内
され先方へ送られる。プラテン４５は予め規定さ
れた量だけモータによつて回転させられ、その後
ソレノイド５０の付勢を解除すると紙押えローラ
４７は記録紙４９を挾んでプラテン４５に再び圧
接し、記録紙の自動セツトが完了する。

［発明が解決しようとする課題］ この従来の構造は、一方の紙送りローラ４３と
プラテン４５の間に確実に記録紙４９を挾み込む
ためには、その都度手動でレリーズレバー４１を
動かさなければならず操作が煩雑である。

更に、記録紙４９を挿入した際に先端が紙スト
ツパー４６に確実に当つているいないにかかわら
ず、プラテンが規定量回転するため、セツト完了
時に記録紙の先端位置がばらついてしまう。

本発明の目的は、記録紙を挿入し送給用スイツ
チを操作するだけで自動的に記録紙を送給セツト
する簡単な自動送給機構を提供することにある。

本発明の他の目的は、自動的に記録紙を送給セ
ツトした際に先端位置が常に同位置にそろれられ
る自動送給機構を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明によるプリンタの記録紙自動送給機構
は、周方向にギヤツプが設けられた円柱形のプラ
テンと、記録紙が無い状態で一端が前記ギヤツプ
内に入り込むよう付勢され回動可能に配された紙
検出レバーと、この紙検出レバーの動作に連動し
て紙検出レバーの作動を検出する検出器と、紙検
出レバー近傍の上流側と下流側とに配置され、プ
ラテンの外周面に記録紙を押圧しこの記録紙をプ
ラテンと協働して送る紙送りローラと、検出器か
らの信号に従つて選択的に動作する紙押えローラ
とを備えることを特徴とするものである。

［実施例］ 以下に本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。

第１図は本発明の記録紙自動送給機構の概略斜
視図で、第２図は側面図である。

１は一部にギヤツプ（溝）１１が形成されたプ
ラテン、２は紙検出レバーデーで一端２１が紙検
出レバー軸２３を中心に回動して溝１１内に入り
込み他端２２が検出器３の近傍に位置している。
４は記録紙４９を挿入するための紙ガイドであ
る。５は印刷ヘツドでインクジエツト方式のヘツ
ドである。６はキヤリツジで軸７に沿つて移動す
る。その他の部品で第４図と同一番号を符したも
のは同一機能を成すものである。

第３図に本発明の機構の動作を説明するための
各状態図を示す。

第３図ａは記録紙４９を紙ガイド４に沿つて落
し込んだ状態であり、記録紙先端は一方の紙送り
ローラ４３とプラテン１の接点部分に当接してい
る。この状態でプリンタ本体に設けられた紙送給
スイツチを操作すると、図示されていない紙送り
モータによつてプラテン１が回転しはじめ、記録
紙４９はプラテン１と紙送りローラ４３に挾まれ
先方へ送られる。

第３図ｂは記録紙４９の先端が紙検出レバー２
の一端２１を矢印Ｅ方向に押し下げた状態を示
し、この時、検出レバー２の他端２２が検出器３
に入り、検出器３から信号を出力する。この信号
に従つてソレノイド５０が付勢され、紙押えレバ
ー４８を矢印Ｅ方向へ動かし第３図ｂの状態に停
止させる。また、検出器３からの信号を検知して
からモータは一定時間だけ駆動され、プラテン１
を所定量回転させる。

第３図ｃは記録紙４９の送給が完了した状態を
示し、この状態でソレノイド５０への付勢が解除
され、紙押えレバー４８は二点鎖線の状態に復帰
し、紙押えローラ４７は記録紙４９を介してプラ
テン１に圧接する。インクジエツト方式の印刷ヘ
ツド５はこの動作中記録紙４９の紙幅から外れた
位置に待機しており、ノズル部が記録紙４９に触
れないようになつている。

本発明は上記のインクジエツト方式の印刷ヘツ
ドに限らず、サーマル等のノンインパクト方式の
印刷ヘツドであれば、プラテンに溝を形成するこ
とが可能となる。また、インパクト方式の印刷ヘ
ツドを採用する場合には、紙幅内で印字領域外の
左右両端部付近にプラテン上の溝を形成し、検出
レバーを配置すれば可能である。

以上のように構成された記録紙自動送給機構
は、記録紙を紙ガイドに沿つて落し込むだけで以
後の動作は一切自動的に行なわれるので、操作が
簡単である。

また、記録紙の送給完了時の先端位置は、記録
紙が一方の紙送りローラ４３とプラテン１よつて
確実に送り始めた後に紙検出レバー２が記録紙の
先端を検知し、検出器３から信号が出力された時
点からプラテンの回転量を規定しているため、常
に一定の位置で停止させることができる。

更に、本発明は紙検出レバーが機械的な検出手
段のため、光学的検出手段に比べて紙ホコリや紙
質の違いによる反射率のばらつき等の影響がな
く、長期的な信頼性が確保できる。

更に、上記の紙検出レバーは紙終端検出器とし
ても兼用でき、かつ印刷ヘツドに近いプラテン内
（紙案内１２とプラテン１のすきま）で検出可能
なため、紙終端の検出精度も高めることができ
る。

本発明は、単葉用紙だけでなく、紙カセツトを
用いた送給機構にも適用可能である。

［発明の効果］ 本発明によるプリンタの記録紙自動送給機構
は、紙検出レバー近傍の上流側と下流側とに紙送
りローラを配置しプラテンの外周面に記録紙を押
圧するものであり、記録紙を紙検出レバーの両側
近傍で押圧するので、紙検出レバーの押圧力によ
り記録紙が変形することを効果的に防止すること
が可能となり、その検出精度は非常に高いものと
なる。

しかも、紙検出レバーの一端はプラテンのギヤ
ツプ内に入り込む構造となつており記録紙が通過
する際には記録紙の端面が紙検出レバーの端面を
押圧し紙検出レバーを所定量回動させるので、検
出する際のストロークが大きくとれ、紙検出レバ
ーの動作に連動して作動する検出器の作動を確実
なものとする事ができ、紙検出の信頼性を大きく
向上させることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の記録紙自動送給機構の概略斜
視図である。第２図は第１図の側面図である。第
３図ａ〜ｃは本発明の動作を説明するための各状
態を示す側面図である。第４図は従来の記録紙送
給機構を示す側面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 周方向にギヤツプが設けられた円柱形のプラ
   テンと、 記録紙が無い状態で一端が前記ギヤツプ内に入
   り込むよう付勢され回動可能に配された紙検出レ
   バーと、 該紙検出レバーの動作に連動して前記紙検出レ
   バーの作動を検出する検出器と、 前記紙検出レバー近傍の上流側と下流側とに配
   置され、前記プラテンの外周面に前記記録紙を押
   圧し該記録紙を前記プラテンと協働して送る紙送
   りローラと、 前記検出器からの信号に従つて選択的に動作す
   る紙押えローラとを備えることを特徴とするプリ
   ンタの記録紙自動送給機構。