JPH0542012U - テンシヨンリデユーサ - Google Patents

テンシヨンリデユーサ

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JPH0542012U
JPH0542012U JP9202291U JP9202291U JPH0542012U JP H0542012 U JPH0542012 U JP H0542012U JP 9202291 U JP9202291 U JP 9202291U JP 9202291 U JP9202291 U JP 9202291U JP H0542012 U JPH0542012 U JP H0542012U
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weak
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winding
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JP9202291U
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秀元 荒木
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組付性を犠牲にすることなく、弱ゼンマイバ
ネが全巻密着状態となることを防止して耐久性を向上す
ることができるテンションリデューサを得る。 【構成】 弱ゼンマイバネ22が連結されたアダプタ1
6には係合凸部19が形成されている。ギヤスプリング
24には、係合凸部19に係合可能な係合凹部34が形
成されており、さらに、アダプタ16を保持すると共に
これを押圧可能な腕部38が延出されている。弱ゼンマ
イバネ22が巻き締まると、腕部38が半径方向内側へ
移動して先端の押圧保持部39がアダプタ16を押圧し
て移動させ、係合凸部19を係合凹部34に係合させて
一体的に連結させる構成である。したがって、強ゼンマ
イバネ40によってギヤスプリング24が急激に回転し
ても、弱ゼンマイバネ22が全巻密着状態となる以前に
アダプタ16とギヤスプリング24が一体化し、弱ゼン
マイバネ22に大きな衝撃力が加わることがなく、耐久
性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はテンションリデューサに係り、特にウエビング巻取装置に用いられる テンションリデューサに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のテンションリデューサ(ウエビング巻取装置)では、強弱(大小)二 種類のゼンマイバネを備えている。弱ゼンマイバネの一端は巻取軸に連結されて おり、他端はギヤスプリングを介して強ゼンマイバネに連結されている。強ゼン マイバネの他端はケース(カバー)に係止されている。すなわち、巻取軸、弱ゼ ンマイバネ、ギヤスプリング及び強ゼンマイバネは直列に連結されており、巻取 軸はこれらのゼンマイバネによってウエビング巻取方向へ付勢されている。また 、ギヤスプリングの近傍にはパウルレバーが配置されており、ギヤスプリングに 係合してその回転を阻止できるようになっている。このパウルレバーはソレノイ ドの作動あるいは車両ドアの開閉に連動して作動する。
【0003】 ここで、ウエビングが全量巻き取られた状態(ウエビング装着以前)において は、強ゼンマイバネの付勢力によって弱ゼンマイバネは全巻密着状態となってい る。
【0004】 乗員がウエビングを装着するためにウエビングを引き出すと、巻取軸の回転に 伴って強ゼンマイバネが巻締められる。乗員がウエビングを装着した後は、前述 の作動機構によってパウルレバーが作動してギヤスプリングの回転が阻止される (テンションリデューサ作動状態となる)。このため、巻締められた強ゼンマイ バネによるウエビング巻取方向への付勢力が巻取軸へ作用しなくなり、ウエビン グは弱ゼンマイバネによってのみ引っ張られる。したがって、乗員は圧迫感の無 いウエビング装着状態となる。一方、乗員がウエビングの装着を解除する際には 、パウルレバーによるギヤスプリングの回転阻止が解除される。このため、強ゼ ンマイバネによるウエビング巻取方向への付勢力が再び巻取軸へ作用し、ウエビ ングは強ゼンマイバネによって迅速に巻き取られる。
【0005】 しかしながらこの場合、ギヤスプリングの回転阻止が解除され強ゼンマイバネ によるウエビング巻取方向への付勢力が巻取軸へ作用する際には、強ゼンマイバ ネの付勢力は一旦弱ゼンマイバネに急激に作用する。したがって、弱ゼンマイバ ネは急激に全巻密着状態となって大きな衝撃力が加わり、この弱ゼンマイバネの 耐久性に悪影響を及ぼす欠点があった。
【0006】 この場合、渦巻状のテープを巻取軸とギヤスプリングとの間に弱ゼンマイバネ に並列に連結し、このテープが全巻密着状態となることにより、巻取軸とギヤス プリングの相対回転に伴う弱ゼンマイバネの巻締りを制限したテンションリデュ ーサを既に本出願人が提案している(実願平2−33200号)。このテンショ ンリデューサでは、弱ゼンマイバネが全巻密着状態となる以前にテープが全巻密 着状態となり、弱ゼンマイバネには大きな衝撃力が加わらないため、弱ゼンマイ バネの耐久性が向上する。
【0007】 しかしながら、前記構成のテンションリデューサでは、テープが全巻密着状態 となるためテープ自体の耐久性を考慮する必要があり、またテープの組付性が比 較的悪い欠点があった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事実を考慮し、組付性を犠牲にすることなく、弱ゼンマイバネが 全巻密着状態となることを防止して耐久性を向上することができるテンションリ デューサを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るテンションリデューサは、ウエビングを巻取軸に層状に巻き取る ウエビング巻取装置に用いられ、前記巻取軸に連結された弱ゼンマイバネと、前 記弱ゼンマイバネよりも付勢力の大きな強ゼンマイバネと、前記弱ゼンマイバネ と強ゼンマイバネを直列に連結すると共に回転可能に配置され乗員のウエビング 装着時にウエビングが前記巻取軸から引き出された所定の時点でウエビング巻取 方向への回転が停止されるロック部材と、を備えたテンションリデューサにおい て、前記巻取軸とロック部材との間に配置され、前記巻取軸とロック部材の相対 回転による前記弱ゼンマイバネの巻締りが所定の状態に達した時点で、前記巻取 軸とロック部材とを一体的に連結する連結手段を備えたことを特徴としている。
【0010】
【作用】
上記構成のテンションリデューサでは、テンションリデューサ不作動時には、 直列に連結された強弱ゼンマイバネの付勢力が巻取軸に作用する。この場合、巻 取軸とロック部材との間には連結手段が配置されているため、巻取軸とロック部 材は一体的に連結されており、弱ゼンマイバネは最大限に巻締った状態である。 すなわち、換言すれば、弱ゼンマイバネは全巻密着となる以前の状態で保持され ている。したがって、この状態では、強ゼンマイバネの付勢力に抗することにこ とにより、ウエビングを引き出すことができる。
【0011】 乗員がウエビングを装着するためにウエビングを引き出すと、巻取軸と一体的 にロック部材が回転し、強ゼンマイバネが巻締められる。この場合、弱ゼンマイ バネは全巻密着となる以前の状態で保持されているため、弱ゼンマイバネが更に 巻締められることはない。
【0012】 乗員がウエビングを装着した後は、ロック部材のウエビング巻取方向回転が停 止される(テンションリデューサ作動状態となる)。このテンションリデューサ 作動の時点においては、巻締められた強ゼンマイバネによるウエビング巻取方向 への付勢力が巻取軸へ作用しなくなり、弱ゼンマイバネの付勢力のみが巻取軸に 作用する。このため、弱ゼンマイバネの付勢力によって巻取軸とロック部材が相 対回転することにより(換言すれば、弱ゼンマイバネが巻開かれることにより) 、連結手段による両者の連結が解除される。したがって、巻取軸は自由に回転可 能であり、ウエビングは弱ゼンマイバネによってのみ引っ張られる。
【0013】 このウエビング装着状態で、仮にテンションリデューサが解除されると、ロッ ク部材のウエビング巻取方向回転が再び可能となる。このため、強ゼンマイバネ によるウエビング巻取方向への付勢力がロック部材及び弱ゼンマイバネを介して 再び巻取軸へ作用する。
【0014】 ここで、テンションリデューサが解除されロック部材のウエビング巻取方向回 転が再び可能となる際には、強ゼンマイバネの大きな付勢力(巻取軸を回転させ る力)はロック部材を介して一旦急激に弱ゼンマイバネへ伝達される。この場合 においては、ロック部材の回転に伴なう弱ゼンマイバネの巻締りが所定の状態に 達した時点で、巻取軸とロック部材が連結手段によって一体的に連結される。し たがって、この時点で弱ゼンマイバネの巻締りが停止されるため、弱ゼンマイバ ネは全巻密着となることは無い。したがって、弱ゼンマイバネに大きな衝撃力が 加わって耐久性に悪影響を及ぼすことが防止される。
【0015】 一方、乗員がウエビングの装着を解除しこれに伴ってテンションリデューサが 解除されると、ロック部材のウエビング巻取方向回転が再び可能となる。このた め、強ゼンマイバネによるウエビング巻取方向への付勢力がロック部材及び弱ゼ ンマイバネを介して再び巻取軸へ作用し、ウエビングは強ゼンマイバネによって 迅速に巻き取られる。
【0016】 この場合においても、ロック部材の回転に伴なう弱ゼンマイバネの巻締りが所 定の状態に達した時点で、巻取軸とロック部材が連結手段によって一体的に連結 される。したがって、この時点で弱ゼンマイバネの巻締りが停止されるため、弱 ゼンマイバネは全巻密着となることは無い。したがって、弱ゼンマイバネに大き な衝撃力が加わって耐久性に悪影響を及ぼすことが防止される。
【0017】 このように、連結手段によって巻取軸とロック部材とが一体的に連結されるこ とにより、弱ゼンマイバネは巻締りが制限され、テンションリデューサ作動時あ るいは作動解除時に拘わらず全巻密着状態とならないため、弱ゼンマイバネに大 きな衝撃力が加わることがなく、耐久性が向上する。
【0018】
【実施例】
図1には本考案に係るテンションリデューサ10の全体構成を示す分解斜視図 が示されている。また、図2にはこのテンションリデューサ10の詳細な要部断 面斜視図が示されており、図3には概略断面図が示されている。さらに図4には テンションリデューサ10をモデル化した概略構成図が示されている。
【0019】 テンションリデューサ10では、スプリングシート12が、このテンションリ デューサ10が適用されるウエビング巻取装置のフレーム(図示省略)に取り付 けられる。スプリングシート12にはウエビング巻取軸(軸線CL)と同軸的に 透孔14が形成されており、アダプタ16が支持されている。
【0020】 アダプタ16は略円柱形で、スプリングシート12の透孔14に挿通されて回 転可能に支持されるウエビング巻取軸(図示省略)に連結されている。このため 、アダプタ16は常にウエビング巻取軸と共に回転するようになっている。
【0021】 アダプタ16のスプリングシート12の側の端部には、傾斜面18が形成され ており、後述するロック部材としてのギヤスプリグ24の押圧保持部39の当接 部分となっている。一方、アダプタ16のスプリングシート12と反対側の端部 外周には、軸線に沿って切込み部20が切り込まれており、さらに、この切込み 部20には弱ゼンマイバネ22の内側端部22Aが係止されている。弱ゼンマイ バネ22の外側端部22Bは後述するギヤスプリング24に係止されている。ま た、アダプタ16のスプリングシート12と反対側の端部には、連結手段を構成 する鋸歯状の係合凸部19が形成されており、ギヤスプリング24に係合可能と なっている。
【0022】 ギヤスプリング24は円盤状に形成されており、スプリングシート12の側の 側壁には、弱ゼンマイバネ22に対応する大きさの収納凹部26が形成されてい る。この収納凹部26には外周壁26Aの近傍に係止突起28が突出形成されて おり、弱ゼンマイバネ22が収納凹部26に収納されると共に外側端部22Bが 係止突起28に係止されている。
【0023】 また、ギヤスプリング24の外周にはラチェット歯32が形成されている。さ らに、ギヤスプリング24の収納凹部26と反対側の面には軸線CLに沿って軸 部30が形成されており、強ゼンマイバネ40の内側端部40Aが係止されてい る。この強ゼンマイバネ40の外側端部40Bは、カバー42に係止されている 。
【0024】 すなわち、図4にも示す如く、アダプタ16、弱ゼンマイバネ22、ギヤスプ リング24及び強ゼンマイバネ40は直列に連結される構成となっており、アダ プタ16及びこれに連結されたウエビング巻取軸は、これら強弱二つのゼンマイ バネによってウエビング巻取方向(図1矢印B方向)へ付勢されている。
【0025】 弱ゼンマイバネ22が収納されたギヤスプリング24の収納凹部26の中央に は、前記アダプタ16の係合凸部19に対応して係合凹部34が形成されており 、係合凸部19が係合可能である。この係合凸部19と係合凹部34が互いに係 合し合った状態では、アダプタ16とギヤスプリング24とは一体的に連結され た状態となり、一体回転する。
【0026】 係合凹部34の近傍には一対の舌片部36が延出されている。舌片部36は弾 性を有しており、先端部はアダプタ16に当接して係合凸部19が係合凹部34 から離間する方向へ付勢している。
【0027】 また、ギヤスプリング24の収納凹部26の内周側壁には、一対の腕部38が 延出されている。各腕部38は、収納凹部26の内周側壁に沿って一旦延出され た後に、ギヤスプリング24の軸線方向へ略直角に屈曲され、さらに先端部は折 り返されて押圧保持部39とされている。この腕部38も弾性を有しており、自 然状態においては先端の押圧保持部39が収納凹部26の半径方向内側へ互いに 接近した状態で設けられている。したがって、弱ゼンマイバネ22が前記アダプ タ16と共にギヤスプリング24の収納凹部26に収容された状態では、腕部3 8の中間部(屈曲部分)は弱ゼンマイバネ22の外周に当接して常に内側へ向け て付勢しており、さらに、腕部38の先端の押圧保持部39はアダプタ16の傾 斜面18に当接してこれを保持している。
【0028】 すなわち、アダプタ16とギヤスプリング24の相対回転によって弱ゼンマイ バネ22が巻締め、巻開かれると、弱ゼンマイバネ22の外周に当接する腕部3 8が半径方向へ移動する構成である。この腕部38が弾性変形して収納凹部26 の半径方向内側へ移動することにより、押圧保持部39が傾斜面18を保持しな がら同様に半径方向内側へ移動し、これによって傾斜面18が押圧されてアダプ タ16が軸線方向に沿ってギヤスプリング24に接近する方向へ移動される構成 である。
【0029】 なお、この場合、弱ゼンマイバネ22が巻き締められ全巻密着状態となる以前 に、アダプタ16のギヤスプリング24への接近移動が完了し係合凸部19が係 合凹部34に係合して両者が一体的に連結されるように、各部の寸法等が設定さ れている。
【0030】 ギヤスプリング24の下方には、ギヤスプリング24の回転停止手段を構成す るパウルレバー60が揺動回転可能に配置されている。パウルレバー60には爪 部62が形成されており、ギヤスプリング24のラチェット歯32に係合可能と なっている。爪部62がラチェット歯32に係合した場合にはギヤスプリング2 4のウエビング巻取方向(図1矢印B方向)の回転が阻止される。
【0031】 パウルレバー60の近傍にはリターンスプリング64が配置されており、常に パウルレバー60の爪部62がラチェット歯32から離間する方向へ付勢してい る。また、パウルレバー60の近傍にはソレノイド66が配置されている。ソレ ノイド66のアクチユエータ部68はパウルレバー60に連結されており、作動 時にはリターンスプリング64の付勢力に抗してパウルレバー60を揺動回転さ せて爪部62をラチェット歯32に係合させることができるようになっている。 なお、このソレノイド66は乗員がウエビングを装着した時点で作動する。
【0032】 次に本実施例の作用を説明する。 上記構成のテンションリデューサ10では、テンションリデューサ不作動時に は、ギヤスプリング24を介して直列に連結された強ゼンマイバネ40、弱ゼン マイバネ22の付勢力がアダプタ16を介してウエビング巻取軸に作用する。こ の場合、弱ゼンマイバネ22は強ゼンマイバネ40の付勢力によって最大限に巻 き締った状態となると共に、ギヤスプリング24の腕部38は弱ゼンマイバネ2 2の外周に沿って弾性変形して収納凹部26の半径方向内側へ最も移動した状態 となっている。したがって、腕部38の押圧保持部39がアダプタ16の傾斜面 18を保持して、舌片部36の付勢力に抗して係合凸部19が係合凹部34に係 合して両者が一体的に連結された状態となっている。換言すれば、弱ゼンマイバ ネ22は全巻密着となる以前の状態で保持されている。したがって、この状態で は、ギヤスプリング24はアダプタ16と一体回転し、強ゼンマイバネ40の付 勢力に抗することにことにより、ウエビングを引き出すことができる。
【0033】 乗員がウエビングを装着するためにウエビングを引き出すと、ウエビング巻取 軸すなわちアダプタ16と一体的にギヤスプリング24が回転し、強ゼンマイバ ネ40が巻締められる。この場合、弱ゼンマイバネ22は全巻密着となる以前の 状態で保持されているため、弱ゼンマイバネ22が更に巻締められることはない 。
【0034】 引き出されたウエビングを乗員が装着すると、ソレノイド66が作動する。ソ レノイド66が作動すると、アクチュエータ部68の移動によってパウルレバー 60が揺動回転し、爪部62がギヤスプリング24のラチェット歯32に係合し てギヤスプリング24のウエビング巻取方向への回転が阻止される。(テンショ ンリデューサ作動状態となる)。
【0035】 このテンションリデューサ作動の時点においては、巻き締められた強ゼンマイ バネ40によるウエビング巻取方向への付勢力がアダプタ16へ作用しなくなり 、弱ゼンマイバネ22の付勢力のみがアダプタ16に作用する。このため、弱ゼ ンマイバネ22の付勢力によってアダプタ16とギヤスプリング24が相対回転 することにより(換言すれば、弱ゼンマイバネ22が巻き開かれることにより) 、ギヤスプリング24の腕部38が前述とは逆向きに弱ゼンマイバネ22の外周 に沿って収納凹部26の半径方向外側へ移動し、これにより押圧保持部39が傾 斜面18を保持しながら移動し、舌片部36の付勢力によって係合凸部19が係 合凹部34から離間してアダプタ16とギヤスプリング24との連結が解除され る。したがって、アダプタ16すなわちウエビング巻取軸は自由に回転可能であ り、ウエビングは弱ゼンマイバネ22によってのみ引っ張られる。
【0036】 このウエビング装着状態で、仮にテンションリデューサを解除する場合には、 ソレノイド66がオフ(解除)される。ソレノイド66が解除されると、リター ンスプリング64の付勢力によってパウルレバー60が揺動回転して爪部62が ラチェット歯32から離間しギヤスプリング24の回転阻止が解除される。この ため、ギヤスプリング24のウエビング巻取方向回転が再び可能となる。このた め、強ゼンマイバネ40によるウエビング巻取方向への付勢力がギヤスプリング 24及び弱ゼンマイバネ22を介して再びアダプタ16(ウエビング巻取軸)へ 作用する。
【0037】 ここで、テンションリデューサが解除されギヤスプリング24のウエビング巻 取方向回転が再び可能となる際には、強ゼンマイバネ40の大きな付勢力(ウエ ビング巻取軸を回転させる力)はギヤスプリング24を介して一旦急激に弱ゼン マイバネ22へ伝達される。
【0038】 この場合においては、ギヤスプリング24の回転に伴なって弱ゼンマイバネ2 2が次第に巻き締められ、腕部38が弱ゼンマイバネ22の外周に沿って弾性変 形して収納凹部26の半径方向内側へ移動し、押圧保持部39が傾斜面18を保 持しながら押圧してアダプタ16を移動させる。これにより、舌片部36の付勢 力に抗して係合凸部19が係合凹部34に係合して両者が一体的に連結される。 したがって、弱ゼンマイバネ22は全巻密着となる以前の状態で巻き締りが停止 されて保持される。したがって、弱ゼンマイバネ22に大きな衝撃力が加わって 耐久性に悪影響を及ぼすことが防止される。
【0039】 一方、乗員がウエビングの装着を解除しこれに伴ってソレノイド66がオフ( 解除)されると、前述と同様にパウルレバー60の爪部62がラチェット歯32 から離間しギヤスプリング24の回転阻止が解除される。このため、強ゼンマイ バネ40によるウエビング巻取方向への付勢力がギヤスプリング24及び弱ゼン マイバネ22及びアダプタ16を介して再びウエビング巻取軸へ作用し、ウエビ ングは強ゼンマイバネ40によって迅速に巻き取られる。
【0040】 この場合においても、ギヤスプリング24の回転による弱ゼンマイバネ22の 巻き締りに伴って腕部38が収納凹部26の半径方向内側へ移動し、押圧保持部 39が傾斜面18を保持しながら押圧してアダプタ16を移動させる。弱ゼンマ イバネ22の巻き締りが所定の状態に達した時点で、舌片部36の付勢力に抗し て係合凸部19が係合凹部34に係合して両者が一体的に連結される。したがっ て、この時点で弱ゼンマイバネ22の巻締りが停止されるため、弱ゼンマイバネ 22は全巻密着となることは無い。したがって、弱ゼンマイバネ22に大きな衝 撃力が加わって耐久性に悪影響を及ぼすことが防止される。
【0041】 このように、アダプタ16が移動して係合凸部19が係合凹部34に係合しア ダプタ16とギヤスプリング24とが一体的に連結されることにより、弱ゼンマ イバネ22は巻き締りが制限され、テンションリデューサ作動時あるいは作動解 除時に拘わらず全巻密着状態とならないため、弱ゼンマイバネ22に大きな衝撃 力が加わることがなく、耐久性が向上する。
【0042】 また、テープ等の他の部品を用いることなく弱ゼンマイバネ22の巻締りを制 限して全巻密着状態となることを防止できるため、部品点数が増加することがな く、組付性が悪化することもない。
【0043】
【考案の効果】
以上説明した如く本考案に係るテンションリデューサは、組付性を犠牲にする ことなく、弱ゼンマイバネが全巻密着状態となることを防止して耐久性を向上す ることができる優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るテンションリデューサの分解斜視
図である。
【図2】テンションリデューサの要部断面斜視図であ
る。
【図3】テンションリデューサの概略断面図である。
【図4】テンションリデューサをモデル化した概略構成
図である。
【符号の説明】
10 テンションリデューサ 16 アダプタ 18 傾斜面 19 係合凸部(連結手段) 22 弱ゼンマイバネ 24 ギヤスプリング(ロック部材) 34 係合凹部(連結手段) 38 腕部 39 押圧保持部 40 強ゼンマイバネ 60 パウルレバー 66 ソレノイド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエビングを巻取軸に層状に巻き取るウ
    エビング巻取装置に用いられ、前記巻取軸に連結された
    弱ゼンマイバネと、前記弱ゼンマイバネよりも付勢力の
    大きな強ゼンマイバネと、前記弱ゼンマイバネと強ゼン
    マイバネを直列に連結すると共に回転可能に配置され乗
    員のウエビング装着時にウエビングが前記巻取軸から引
    き出された所定の時点でウエビング巻取方向への回転が
    停止されるロック部材と、を備えたテンションリデュー
    サにおいて、 前記巻取軸とロック部材との間に配置され、前記巻取軸
    とロック部材の相対回転による前記弱ゼンマイバネの巻
    締りが所定の状態に達した時点で、前記巻取軸とロック
    部材とを一体的に連結する連結手段を備えたことを特徴
    とするテンションリデューサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101349322B1 (ko) * 2008-04-16 2014-01-10 현대자동차주식회사 시트벨트의 텐션 리듀서
KR20220007971A (ko) * 2020-07-13 2022-01-20 주식회사 우신세이프티시스템 시트벨트의 하중 경감 장치

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