JPH05419U - 成形用金型 - Google Patents
成形用金型Info
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- JPH05419U JPH05419U JP5628191U JP5628191U JPH05419U JP H05419 U JPH05419 U JP H05419U JP 5628191 U JP5628191 U JP 5628191U JP 5628191 U JP5628191 U JP 5628191U JP H05419 U JPH05419 U JP H05419U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 型開き時に成形品を可動側金型に確実に残す
ようにする。 【構成】 固定側金型20内に揺動レバー43,操作ピ
ン44,エジェクトピン45およびスプリング46から
なるエジェクト機構40を設け、成形用金型の型締め時
に固定側取付板11が固定盤14に圧接するときの動き
によりエジェクトピン45をキャビティ30から退避さ
せ、そして、型開き時に固定側取付板11が固定盤14
から離間するときの動きによりエジェクトピン45をキ
ャビティ30内に突出させて成形品を固定側金型20か
ら自動的に押し出す。
ようにする。 【構成】 固定側金型20内に揺動レバー43,操作ピ
ン44,エジェクトピン45およびスプリング46から
なるエジェクト機構40を設け、成形用金型の型締め時
に固定側取付板11が固定盤14に圧接するときの動き
によりエジェクトピン45をキャビティ30から退避さ
せ、そして、型開き時に固定側取付板11が固定盤14
から離間するときの動きによりエジェクトピン45をキ
ャビティ30内に突出させて成形品を固定側金型20か
ら自動的に押し出す。
Description
【0001】
本考案は、樹脂成形用金型に係り、特に型開き時に成形品が可動側金型に必ず 残るようにするためのエジェクト機構を有する成形用金型に関する。
【0002】
従来の射出成形用金型は、図4に示すように射出機構に連結される固定側金型 10および型締機構に連結される可動側金型20を備える。 固定側金型10は、固定側取付板11およびこれに積層した固定側型板12を 有し、固定側型板12と可動側金型20の型板24との合せ面に形成されるキャ ビティ30は固定側型板12に形成したゲート12a,ランナー12bを介して 固定側取付板11に設けたスプール13に連通される。 可動側金型20は、可動側取付板21、スペースブロック22、受け板23、 可動側型板24、受け板23および型板24を貫通してキャビティ30に達する 複数のエジェクトピン25、エジェクトピン25の後端を結合するエジェクト板 26とから構成される。
【0003】 このような従来の射出成形用金型において、樹脂の成形加工に際しては、まず 、成形用金型を不図示の型締機構により型締めし、不図示の射出機構から射出さ れる溶融樹脂材をスプール13およびランナー12b,ゲート12aを通して閉 じたキャビティ30内に充填し固化する。次に型締機構を開動作させて型開きす る。このとき、成形品31は、これに設けたアンダーカットにより可動側型板2 4側に保持される。型開きがなされた後、不図示のエアーシリンダを動作させて エジェクトピン25を前進させ、キャビティ30内の成形品31を型外へ押し出 す。これにより成形品の取り出しが自動的に行われる。
【0004】
このように従来の成形用金型では、成形品にアンダーカットを設けることによ り、型開き時に成形品が可動側型板に残るようにしている。しかしながら、成形 品の材質が軟質材であったり、あるいは歯車のように厚さ寸法の小さい成形品の 場合には、アンダーカットが設けられていても成形品が可動側型板に必ず残ると は限らず、固定側型板に残ってしまうことがある。 このような場合、いちいち成形機を停止して固定側型板から成形品を取り出さ なければならず、成形機の稼動率を低下させてしまう。また、成形品が歯車のよ うに周囲形状が複雑で、かつ平らな形状の場合には、金型を分解しないと成形品 を取り出せないという問題がある。
【0005】 そこで、可動側型板への成形品の残りを確実にするためにアンダーカットを大 きくしたり、あるいは固定側型板にシリコン等の離型剤を塗布することが考えら れ、一部で実施されている。しかしながら、アンダーカットを大きくすると、成 形品をエジェクトピンにより押し出すときに成形品が変形されたり、成形品の一 部が破損されたりする問題がある。また、離型剤を塗布した場合には、製品に変 質などの悪影響を及ぼす問題があった。
【0006】 本考案の目的は、型開き時に成形品を可動側金型に確実に残すことができる成 形用金型のエジェクト装置を提供することにある。
【0007】
実施例である図1に対応づけて本考案を説明すると、本考案は、固定側取付板 11および固定側型板12を有する固定側金型10と;固定側金型10の取付板 側と離接可能な固定盤14と;、固定側型板12と係合して成形品用のキャビテ ィ30を形成する可動側型板24,この可動側型板24を支持する取付板21お よび成形品取り出し用の第1のエジェクト機構25を有する可動側金型20と; を備えた成形用金型に適用される。 そして、上記目的は、固定側型板12から成形品31を押し出す方向に移動す るエジェクトピン45と、固定側金型10および可動側金型20の型締め時に固 定側取付板11が固定盤14に圧接することによりエジェクトピン45をキャビ ティ30から退避させ、かつ型開き時に離間することによりエジェクトピン45 をキャビティ30内に突出させる手段とで第2のエジェクト機構40を構成し、 この第2のエジェクト機構40を固定側金型10内に設けることにより、達成で きる。
【0008】
成形用金型の型締め時に固定側取付板11が固定盤14に圧接されると、これ に連動する第2のエジェクト機構40のエジェクトピン45がキャビティから退 避して樹脂成形が可能になる。そして型開き時に固定側取付板11が固定盤14 から離間すると、これに連動する第2のエジェクト機構40のエジェクトピン4 5がキャビティ30内に突出して成形品31を固定側型板12から自動的に押し 出す。これにより、型開き時の成形品31を可動側金型20に確実に残すことが できる。
【0009】 なお、本考案の構成を説明する上記課題を解決するための手段と作用の項では 、本考案を分かり易くするために実施例の図を用いたが、これにより本考案が実 施例に限定されるものではない。
【0010】
以下、本考案の一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。図1は全体の構成 図を示すもので、図4と同一の部分には同一の符号を付してその構成説明を省略 し、図4と異なる部分を重点に述べる。 図1において、図4と異なる点は固定側金型10に、型開き時成形品31を可 動側金型20側へ強制的に押し出すためのエジェクト機構40を設けた点にある 。
【0011】 エジェクト機構40は固定側金型10の固定側取付板11に形成した空所11 a内に装着されるもので、図1および図2に示すように空所11a内に成形機の 固定盤14側から固着したブラケット41、このブラケット41の垂直壁41a ,41b間に軸ピン42により回動可能に支持した揺動レバー43、ブラケット 41の基板部41cにスライド可能に貫通支持され空所11a側突出端を揺動レ バー43の一端に係合させた操作ピン44、一端部側がキャビティ30と対向す る位置で固定側型板12にスライド可能に貫通支持され他端部がブラケット41 の基板部41cにスライド可能に貫通支持されているとともに中間段部45aに 揺動レバー43の他端が係合する固定側エジェクトピン45、エジェクトピン4 5の段部45aと基板部41c間に介在されエジェクトピン45の先端がキャビ ティ30内に突出する方向に付勢するスプリング46とから構成される。
【0012】 次に動作について説明する。 成形用金型が型締めされた射出成形時では、図1に示すように固定側金型10 の取付板11が成形機の固定盤14に密接した状態におかれるため、操作ピン4 4は固定盤14により押圧されて矢印A方向に所定量スライドする。操作ピン4 4が矢印A方向にスライドすると、揺動レバー43が図1において矢印B方向に 回動し、同時にエジェクトピン45をスプリング46に抗して矢印C1方向に後 退させる。これによりエジェクトピン45の先端面をキャビティ30の内面と一 致した状態に保持する。このとき、可動側のエジェクトピン25もキャビティ3 0の内面と一致する状態に後退されている。 したがって、不図示の射出機構から射出される溶融樹脂材をスプール13、ラ ンナー12bよびゲート12aを通してキャビティ30に充填すれば、成形品を 射出成形できる。
【0013】 次に成形品の取り出しについて述べる。 不図示の型締機構が開動作し始めると、まず、固定側金型10の型板11が固 定盤14から離間して図3に示すように隙間が生じ、操作ピン44に対する押圧 拘束力を解除する。さらに、型締機構の開動作に伴い固定側型板12と可動側型 板24間が離れ始めると、揺動レバー43と操作ピン44に拘束されていたエジ ェクトピン45が型開きに連動してスプリング46により図3の矢印C2方向に 前進され、その先端をキャビティ30内に突出させることにより、成形品31を 固定側型板12のキャビティから可動側型板24方向へ強制的に押し出す。これ により、型開き時における固定側型板12からの成形品31の型離れを確実にし 、かつ成形品31が可動側型板24に確実に保持された状態で型開きできるよう にする。そして、型開きがなされた後、不図示のエアーシリンダにより可動側の エジェクトピン25を前進させれば、可動側型板24のキャビティに保持された 成形品31は金型外へ取り出されることになる。
【0014】 このように本実施例においては、成形用金型の型開き時にれこに連動して動作 する固定側エジェクト機構40のエジェクトピン45により固定側型板12のキ ャビティから成形品31を強制的に押し出すようにしたので、型開き時に成形品 が固定側型板12に残るという不具合がなくなり、成形品を可動側型板24に確 実に残すことができる。これに伴い成形品に形成されるアンダーカットも製品取 り出し時に変形などを与えることのない必要最小限のもので済むほか、製品によ ってはアンダーカットが不要になり、歯車のように形状が複雑で偏平な成形品の 成形には好適となる。また、離型剤も不要になるから、成形品が離型剤によって 変質したりする問題を無くすることができる。さらに、従来のように成形品が固 定側金型に残ることがないから、成形機の稼動率も向上できる。
【0015】 なお、本考案における固定側金型のエジェクト機構は上記実施例に示す構成の ものに限らず、請求項に記載した範囲を逸脱しない限り種々変形し得る。
【0016】
以上説明したように本考案によれば、型締め時に固定側取付板が固定盤に圧接 するときの動き、および型開き時に固定側取付板が固定盤から離間するときの動 きを利用してエジェクトピンをキャビティ内に出没させ、型開き時に成形品を固 定側型板から可動側金型側へ自動的に押し出すようにしたので、型開き時に成形 品を可動側金型に確実に残すことができる。これにより、成形品のアンダーカッ トを小さく、もしくは省略できるとともに、離型剤が不要になることによって品 質の安定した製品を成形できるという効果がある。
【図1】本考案の一実施例を示す一部の断面図である。
【図2】本実施例における固定側金型用エジェクト機構
の平面図である。
の平面図である。
【図3】本実施例における動作説明用の断面図である。
【図4】従来の成形用金型の一部の断面図である。
10 固定側金型 11 固定側取付板 12 固定側型板 14 固定盤 20 可動側金型 21 可動側取付板 24 可動側型板 25 エジェクトピン 30 キャビティ 31 成形品 40 エジェクト機構 41 ブラケット 42 軸ピン 43 揺動レバー 44 操作ピン 45 エジェクトピン 46 スプリング
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 固定側取付板および固定側型板を有する
固定側金型と、前記固定側金型の取付板と離接可能な固
定盤と、前記固定側型板と係合して成形品用のキャビテ
ィを形成する可動側型板,この可動側型板を支持する取
付板および成形品取り出し用の第1のエジェクト機構を
有する可動側金型とを備えた成形用金型において、前記
固定側型板から成形品を押し出す方向に移動するエジェ
クトピンと、前記固定側金型および可動側金型の型締め
時に前記固定側取付板が固定盤に圧接することにより前
記エジェクトピンを前記キャビティから退避させ、かつ
型開き時に離間することにより前記エジェクトピンをキ
ャビティ内に突出させる手段とで第2のエジェクト機構
を構成し、この第2のエジェクト機構を前記固定側金型
内に設けたことを特徴とする成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5628191U JP2526969Y2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5628191U JP2526969Y2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05419U true JPH05419U (ja) | 1993-01-08 |
JP2526969Y2 JP2526969Y2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=13022711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5628191U Expired - Lifetime JP2526969Y2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526969Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009078435A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Gi Tekku:Kk | 金型装置 |
JP2010052322A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Daiwa Kasei Kogyo Kk | 射出成形機 |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP5628191U patent/JP2526969Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009078435A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Gi Tekku:Kk | 金型装置 |
JP2010052322A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Daiwa Kasei Kogyo Kk | 射出成形機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2526969Y2 (ja) | 1997-02-26 |
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