JPH0541590B2 - - Google Patents

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JPH0541590B2
JPH0541590B2 JP59254516A JP25451684A JPH0541590B2 JP H0541590 B2 JPH0541590 B2 JP H0541590B2 JP 59254516 A JP59254516 A JP 59254516A JP 25451684 A JP25451684 A JP 25451684A JP H0541590 B2 JPH0541590 B2 JP H0541590B2
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JP
Japan
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zircon
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less
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specific gravity
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JP59254516A
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Makoto Hori
Hiroshi Kano
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Krosaki Harima Corp
Original Assignee
Kurosaki Refractories Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は高かさ比重を有し、高耐食性と高耐ス
ポーリング性とを兼ね備えたジルコン質耐火物の
製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、ジルコン質耐火物の原料としては、通常
直径が0.1〜0.3mmのジルコンサンドとこれよりさ
らに微粉の200メツシユ以下のジルコンフラワー
が使用されている。このような原料を用いて、ジ
ルコン質耐火物は、粗粒源として緻密な焼成粗角
のものを使用するか、あるいは粘土などのバイン
ダ、グリースなどの滑り剤を比較的に多量に使用
しない限り通常の成形法では成形作業性、素地充
填性に劣り、緻密な成形体を工業的規模で製造す
ることが困難である。更に、このようにして得ら
れたジルコン質耐火物は粗粒を含まない均一な組
織であるため、熱衝撃を受けた際に亀裂が成形体
を貫通し易く、耐スポーリング性に劣る欠点があ
つた。 本願出願人は先にジルコン質耐火物の耐スポー
リング性を改善するために、平均粒径が10μm以
下の超微粉を含有するジルコン原料による造粒子
を作り、その造粒子を10〜70重量%使用して、高
かさ比重で高耐食性と高耐スポーリング性を略兼
ね備えたジルコン質耐火物の製法を発明し、特開
昭58−185479号公報に開示されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記ジルコン質耐火物も稼働面に平行な亀裂の
発生は軽減されるもなお皆無ではなく、更に耐用
性も若干のバラツキが見られた。 本発明の目的は、ジルコン質耐火物における耐
スポーリング性と耐食性と、さらには高密度性の
一段の改善にある。また、他の目的は2次粒子を
用いたジルコン質耐火物成形体における焼成収縮
をコントロールし、製品歩留りを向上することに
ある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記特開昭58−185479号公報で開示の
方法により製造されたジルコン質耐火物の耐食
性、耐スポーリング性を大幅に向上させる目的で
更に研究を重ねた結果、平均粒径10μm以下の超
微粉を含有するジルコン原料による造粒子を作
り、この造粒子をそのまま又は30重量%以下のジ
ルコン原料とで混練成形し、そのもののAl2O3
含有量が1重量%以下になるように調整して素地
成形体を造り、それを焼成することによつて高か
さ比重を有し、耐食性、耐スポーリング性が極め
て良いジルコン質耐火物を得ることができた。 本発明は、(1)平均粒径10μm以下の超微粉を10
〜30重量%含有するジルコン原料配合物を造粒し
て、かさ比重3.60以上、見掛気孔率18%以下の造
粒子を得る工程。(2)同工程によつて造粒子を70重
量%以上と残部がジルコン原料からなる配合物を
造粒子の原形を破壊しないように混練した後成形
して、3.75以上の素地かさ比重を有する成形体を
得る工程。(3)同工程によつて得た素地成形を1200
〜1600℃の温度で焼成する工程。上記(1)〜(3)の工
程で製造されるジルコン質耐火物が化学組成にお
いてAl2O3の含有量が1重量%以下であることを
特徴とするジルコン質耐火物の製造方法である。 本発明の第1工程は造粒子同志間及び造粒子と
その周辺部との間の焼成の際の収縮差によつて、
数μのミクロ・ギヤツプが形成され、熱衝撃を受
けたときの亀裂の進行を防止し、耐スポーリング
性を改善する機能を持つ丸い粗粒のジルコン造粒
子を調製する工程である。 この造粒物は乾燥後かさ比重3.60以上、見掛気
孔率18%以下の性質を有することが必要である。
造粒用原料としては、通常のジルコンサンドとジ
ルコンフラワー混合物に、平均粒度10μm以下の
ジルコンの超微粉を配合することによつて、ジル
コン特性を持つた造粒物が得られる。しかしなが
ら、その配合量が10重量%以下では造粒性が極端
に劣り、得られた造粒物は緻密性に欠け、また30
重量%を超えると焼成後の収縮が大きすぎるた
め、焼成歩留の低下とか粒の離脱という問題が生
じ、かつ最密充填配合でないため、焼成後に緻密
性が失われる。 従つて、ジルコン超微粒の配合割合は10〜30重
量%である必要がある。なお必要により、上記配
合物に焼結助剤、浸潤防止剤などの役割を果たす
粘土、SiO3、TiO2その他の少量添加物を10重量
%以下添加して坏土が調製されるが、Al2O3成分
の増加は特に留意しなければならない。 Al2O3は少ない方が耐食性が良好であり、0.7重
量%以下が好ましい。特に粘土の使用はAl2O3
増加をもたらし留意する必要がある。また、耐食
性を付与するために少量の未安定ジルコニアある
いは安定化ジルコニアを添加し、また耐浸潤性を
付与するために少量のCr2O3などを添加してもよ
い。造粒は通常の混練機で行ない、10mm径程度の
造粒物とする。 造粒子の配合量を70重量%以上、好ましくは90
重量%とすることによつて、造粒子自身の有する
高耐食性と粒子周囲に形成されるギヤツプの効果
が十分に発揮され、耐食性、耐スポール性いずれ
も良好となる作用ももたらす。 しかしながら、70重量%未満では、耐食性、耐
スポール性の両面での優位性が十分に発揮されな
くなつて、その配合の効果は期待できない。 本発明の第2工程は、上記第1工程で調製した
造粒物を用いて、かさ比重3.75以上の成形体を得
るための工程であつて、第1工程で得られた造粒
物を成形用坏土としてそのまま成形モールドに投
入し、高圧成形を行ない高密度のれんがなどの耐
火物とする。又は、30重量%以下のジルコンサン
ドとジルコンフラワーからなる坏土を第1工程の
造粒物に添加し造粒子間に分散させ成形用坏土と
して高圧成形を行ない高密度のジルコンれんがな
どのジルコン質耐火物の素地を得る。なお、30重
量%以下のジルコンサンドとジルコンフラワーと
からなる坏土は、必要により耐食性を付与するた
めに未安定あるいは安定化ジルコニア、また耐浸
潤性を付与するためにCr2O3などを少量添加する
こともできる。この場合においてもAl2O3の増加
は極力避けなければならない。 混練に当たつては、焼成後の造粒子周囲の数μ
の間隔(マイクロギヤツプ)の成形のために、第
1工程により得た造粒子の原形を破壊しないよう
にする必要がある。なお、添加するジルコニアに
安定化ジルコニアは極少量使用することができる
が、耐食性は未安定のものに対して劣る。 本発明の第3工程は、第2工程で得た成形物を
焼成する工程であるが、第2工程までで得た成形
物は従来法より低温域、好適には1450〜1550℃で
焼成する。これによつて、成形の熱量を低減でき
るとともに成形体の過焼結を抑え、耐スポーリン
グ性を強化するとともに、気孔径の拡大を防ぎ、
金属製錬炉への使用に当たつてスラグの浸透を抑
えることができる。その他、熔銑あるいは溶鋼
鍋、タンデイツシユなどの容器内張り、ノズル、
ガラス槽内張り、パイプに用いても効果的であ
る。 〔実施例〕 本発明を以下実施例に基づいて説明する。 (1) 第1工程 造粒子の原料組成及び造粒 ジルコンサンドとジルコンフラワーからなる
ジルコン原料80重量部と、平均粒径3μmの超微
粉ジルコン20重量部と、これにPVAに水を適
当量添加したバインダ6.5重量部を撹拌羽根を
有するミキサーで10〜29分間造粒し、10mm篩通
過の造粒子を得た。これを篩分け後、乾燥炉で
乾燥した。乾燥後の粒は見掛比重4.52、かさ比
重3.7、見掛気孔率16.6%であつた。 (2) 第2工程及び第3工程 第1表に示す造粒子以外の配合物を混練後、
これに第1工程によつて得た造粒子を投入、再
び混練を行つた。成形は通常のフリクシヨンプ
レスで成形し、1500℃で焼成した。 同第1表に、従来法によるものと本発明によ
るものとの製品比較を示す。 (3) 製品のテスト 本発明により、製造したれんがと従来品との
組成、品質は第1表の通りである。なお、従来
品(3)は特開昭58−185479号公報記載のれんがで
ある。
〔発明の効果〕
本発明は超微粒子を用いたジルコン造粒子を成
形、焼成原料として用いることによつて、高いか
さ比重の成形体を得ることができ、また、焼成温
度を下げることによつて明、高い耐スポーリング
性を持つたジルコン質耐火物を得ることができ
る。更に、本発の製造法によつて得たジルコン質
耐火物は、特開昭58−185479号公報記載の組織に
比して固く充填し、緻密な組織を有しており、ま
た組織的にもジルコンの解離を促進するAl2O3
低減したため耐食性は更に大幅な向上が見られ
る。 ジルコン質耐火物の損傷は稼働面における溶鋼
及びスラグとの反応による連続的な損傷と、温度
変動に起因する稼働面層の断続的な剥離損傷とが
併存して進行する。前者の場合の損傷速度は化学
組成と、充填密度によつて速され、耐火物の組織
には関係が少ない。後者の場合は耐火物の組織が
主要な要因となり、れんがの寿命に大きな影響を
及ぼす。即ち、ジルコン質耐火物のようにジルコ
ンという同一原料を使用した耐火物の使用実績の
優劣は断続的な剥離損傷によつて支配されるとい
える。 本発明はジルコンサンド、ジルコンフラワー及
び平均粒子径が10μm以下の超微粉によりなる緻
密な造粒子を70重量%以上望ましくは90重量%以
上使用することにより、従来のジルコン質耐火物
の組織と大幅に異なつた組織を有するジルコン質
耐火物が得られ、前記実施例に示されるような耐
スポーリング性が著しく改善されたものである。 また、170t及び250tの転炉溶鋼鍋の側壁での実
用テスストにおいて、従来のジルコン質耐火物の
れんがは使用開始後約20heats毎に稼働面の剥離
損傷が観察されたのに対し、本発明のれんがは、
剥離損傷が全くなく、稼働面からの溶損のみであ
つた。このため170t取鍋では60heats後30〜40mm、
250t取鍋では50heats後25〜45mmのいずれも本発
明のれんがの残寸が従来品より大である効果を有
するものである。 また、従来このような2次造粒子を用いた耐火
物例えばスプレー・ドライヤー法、特許第
1137481号による方法の場合、いずれも焼成時の
寸法収縮が大きく焼成歩留上に問題があつたが、
本発明の方法による造粒子は前述の如く、従来法
と異なるものであるから、この点も全く問題がな
い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均粒径10μm以下の超微粉を10〜30重量%
    含有するジルコン原料配合物を造粒して、かさ比
    重3.60以上、見掛気孔率18%以下の造粒子を得る
    第1工程と、 同第1工程によつて得た造粒子を70重量%以上
    と残部がジルコン原料からなる配合物を造粒子の
    原形を破壊しないように混練した後成形して、
    3.75以上の素地かさ比重を有する成形体を得る第
    2工程と、 同第2工程によつて得た素地成形体を1200〜
    1600℃の温度で焼成する第3工程からなり、 前記第1から第3の工程を経て製造されるジル
    コン質耐火物が化学組成においてAl2O3の含有量
    が1重量%以下であることを特徴とするジルコン
    質耐火物の製造方法。
JP59254516A 1984-12-01 1984-12-01 ジルコン質耐火物の製造方法 Granted JPS61132559A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5298714A (en) * 1976-02-17 1977-08-18 Kurosaki Refractories Co Antiispalling fine refractories and manufacture
JPS5394311A (en) * 1977-01-27 1978-08-18 Kurosaki Refractories Co Method of manufacturing spallinggresistant dense refractories
JPS58185479A (ja) * 1982-04-23 1983-10-29 黒崎窯業株式会社 溶融金属用ジルコン質耐火物の製造方法

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