JPH0541498B2 - - Google Patents

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JPH0541498B2
JPH0541498B2 JP20238088A JP20238088A JPH0541498B2 JP H0541498 B2 JPH0541498 B2 JP H0541498B2 JP 20238088 A JP20238088 A JP 20238088A JP 20238088 A JP20238088 A JP 20238088A JP H0541498 B2 JPH0541498 B2 JP H0541498B2
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JP
Japan
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packaging bag
opening
cap
bag
packaging
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JP20238088A
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Hisakimi Tomioka
Hideo Murata
Masayuki Fujihira
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0257536A publication Critical patent/JPH0257536A/ja
Publication of JPH0541498B2 publication Critical patent/JPH0541498B2/ja
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  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塊状物を包装袋に入れ上部開口を密
封してなる包装体から包装袋を除去して塊状物の
みを取り出す包装袋除去方法およびそれに用いる
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
包装体から包装を除去して中身だけ取り出して
利用することが、消費の場ではなく生産の場にお
いて必要な場合がある。例えばきのこの人工栽培
において菌糸が蔓延した固形培地(中身に相当)
の培養袋(包装に相当)から取り出して栽培に供
する場合や、一品ごとに包装されているスポンジ
ケーキ等の冷凍食品を開封しデコレーシヨン等の
処理を施して販売する場合等である。これらの場
合、包装の除去は、一般に作業者の手作業によつ
て行われている。すなわち、作業者がカツターナ
イフ等の切断具で包装に切り込みを入れ、あるい
は完全に包装の一部を切り取つたのち、包装を剥
がして除去することにより中身を取り出すように
している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、包装の除去を人の手作業で行う
と、中身がきのこの固形培地やスポンジケーキで
ある場合、その形状が通常円筒形で持ちにくくし
かも滑りやすいものであるため、人的ミスで落と
して破損することが多い。また、いちいち包装を
剥がす作業も面倒で多大の労力を必要とする。特
にきのこの固形培地入り包装体では、レトルト処
理によつて包装袋が中身と密着しかつ袋が冷却後
硬化するため、中身を傷つけることなく包装を剥
がすのが難しい。このため、高度な熟練者でなけ
れば作業効率が悪いという問題がある。
そこで、包装の除去を機械化することが望まれ
ているが、塊状物を中身とし、この中身に対して
殆ど隙間なく包装がなされているような場合、中
身を傷つけることなく包装のみを機械的に除去す
ることは非常に困難で、また包装体の形状変化に
柔軟に対応できるようにすることも困難なことか
ら、その機械化は実現していない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもの
で、塊状物を包装袋に入れ上部で密封してなるよ
うな包装体を対象とし、このような包装体から中
身を傷つけることなく包装袋のみを機械的に除去
することのできる包装袋除去方法およびそれに用
いる包装袋除去装置の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、塊状物
を包装袋に入れ上部開口を密封してなる包装体の
底部を、開口縁に支受突部が設けられた開口部を
もつ位置決め台の上記開口部に嵌挿し上記支受片
で支受する支受工程と、上記位置決め台の開口部
下方から袋把持手段を上昇させて上記包装体の包
装袋底部を把持する把持工程と、上記包装体の上
方から包装袋上部開口手段を下降させ包装袋の上
部密封を解除して包装袋の上部を開口させる開口
工程と、包装袋底部を把持した状態の前記袋把持
手段を下降させて包装袋を塊状物の底部側から抜
き取る抜き取り工程と、上記包装体の側面にカツ
ターを当てて包装袋側面に対し縦方向に延びる少
なくとも一本の切り込みを入れて上記包装袋の抜
き取りを容易化する切り込み形成工程とを備える
包装袋除去方法を第1の要旨とし、塊状物を包装
袋に入れ上部開口を密封してなる包装体の底部と
嵌合しうる開口部を有する位置決め台と、上記開
口部の開口縁に形成された包装袋支受用の支受突
部と、上記位置決め台の開口部下側に配置され上
昇して上記位置決め台の開口部に嵌挿された包装
体の包装袋底部を把持しその把持を維持した状態
で下降して包装袋を下側に除去しうる把持手段
と、上記包装体の上方から下降して包装袋の上部
密封を解除して包装袋を上方に開口させる包装袋
上部開口手段と、上記包装体の包装袋側面に対し
縦方向に延びる少なくとも一本の切り込みを入れ
る切り込み形成手段とを備え、各手段の動作を自
動的に制御する制御手段を備えた包装袋除去装置
を第2の要旨とする。
〔作用〕
すなわち、本発明は、包装体の底部側を支受し
た状態で、まず包装袋の底部を下側から把持し、
つぎに包装袋上部を開口し、ついで包装袋側面に
縦方法に延びる切り込みを入れて包装袋を抜き取
るときの抵抗を少なくするようにしたのち、包装
袋を下方に引つ張つて包装袋を抜き取るようにし
たものである。したがつて、本発明によれば、中
身である塊状物を殆ど傷つけることなく包装袋を
除去することができ、機械的、連続的処理を円滑
に行うことができる。
つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳細に説
明する。
〔実施例〕
第1図は本発明の包装袋除去装置の一例を示し
ている。この包装袋除去装置は、本発明を、第2
図aに示すきのこの固形培地入り包装体1から包
装袋2を除去することに適用したものである。上
記固形培地入り包装体1は、第2図bに示すよう
に、固形培地3を包装袋(培養袋)2に入れた状
態で包装袋2上部を絞つたのち肩口キヤツプ4に
挿通して折り返し、さらにこの上からキヤツプ5
を被せたものである。なお、上記包装袋2は、第
3図に示すように、その底面が、ガゼツト折りに
よつて形成されている。
第1図に示す包装袋除去装置は、上記包装体1
から包装袋2のみを連続的かつ自動的に除去する
ために、下記のような構成になつている。
すなわち、この包装袋除去装置は、回転テーブ
ル6上を搬送ラインとし、回転テーブル6が1周
する間に8つのステーシヨンで8通りの動作が行
われるようになつている。そして、各ステーシヨ
ンに相当する8つの位置に、それぞれ包装体を位
置決めする位置決め台7が取り付けられており、
順次各ステーシヨンを回るようになつている。こ
の位置決め台7への包装体1の供給は、第1のス
テーシヨン(S1≪第1図では、都合上位置決め
台7の部分に記号を付しているが、実はその停止
位置を示す。位置決め台7自体は順次動いて各ス
テーシヨンS1〜S8で停止する。≫)において行
われる。
各位置決め台7の中央には、包装体の直径より
わずかに大きい内径を有する円形開口7aが設け
られており、この開口7aから回転テーブル6の
回転中心方向と外側の2方向に向かつて細い切り
欠き溝7bが形成されている。包装体1は、その
底部を上記開口7aに挿通することにより位置決
め台7上に位置決めされる。なお、回転テーブル
6自体にも、上記位置決め台7の開口7aおよび
切り欠き溝7bに対応する開口が設けられてお
り、したがつて7a,7bによる開口は、回転テ
ーブル6の裏面側まで貫通している。そして、位
置決め台7の開口7aの底面側縁部には、第4図
に示すように、4個所から支え片8が突出してお
り、開口7aに嵌挿される包装体1の抜け落ちを
防止している。上記支え片8の配置は、後述する
エアノズル9および袋底把持爪10の位置と重な
らないよう考慮されている。
上記位置決め台7の回転テーブル6を挟んだ裏
面側に、位置決め台7で位置決め保持される包装
体1の底部に向かつてエアを噴射するエアノズル
9が設けられている。より詳しくいうと、このエ
アノズル9は、ガゼツト折りされた包装袋2の底
部の、折り目部分に存在する隙間(第3図におい
て矢印で示す部分)に向かつてエアを噴射するこ
とにより、上記折り目の隙間を膨らませ拡げるよ
うになつている。
また、同じく上記位置決め台7の裏面側に、先
端が折れ曲がつた一組の爪からなる袋底把持爪1
0が設けられている。この袋底把持爪10は、上
記エアの噴射によつて拡げられた包装袋2の底部
の隙間に爪先端10aを挿入して包装袋2の底部
と係合し、これを把持するようになつている。
上記エアノズル9と袋底把持爪10の詳細を、
第5図に示す。図において、2aはガゼツト折り
に由来する折り目の隙間であり、エアノズル9は
この隙間2aに向かつてエアを噴射するようにな
つている。11はエア供給用チユーブである。ま
た、袋底把持爪10は開閉アーム12に取り付け
られており、開閉用シリンダ13の動作に合わせ
て開閉動作を行うようになつている。図は開いた
状態を示しており、閉じた状態では袋底把持爪1
0の爪先端10aが包装袋2の底部の隙間2aに
入り込んで掴んだ状態となる。なお、上記開閉ア
ーム12には、昇降用シリンダ14によつて昇降
動作が与えられるようになつており、この昇降動
作に伴い袋底把持爪10が昇降動作を行うように
なつている。図は上昇した状態を示している。
上記エアノズル9によるエアの噴射とこれに続
く袋底把持爪10による包装袋2の底部把持は、
第2のステーシヨン(S2、第1図に戻る)にお
いて行われる。
第3のステーシヨン(S3)には、包装体1の
上部を密封するキヤツプ5を外すためのクランプ
15が設けられている。上記クランプ15は、第
6図に示すように、その上方に設けられた昇降用
シリンダ16に取り付けられた昇降ベース17か
ら下方に延びる左右一対のガイドアーム18の先
端に横架されたガイドシヤフト17aに摺動自在
に取り付けられている。そして、クランプ15の
上方突出部の左右には、クランプ15開閉用のシ
リンダ19がそれぞれ取り付けられており、クラ
ンプ15に開閉動作を与えるようになつている。
したがつて、クランプ15は、上記昇降用シリン
ダ16の動作とシリンダ19の動作の組み合わせ
によつて、図中矢印で示すように動くことができ
るようになつている。この動作によつて、包装体
1の上部を密封するキヤツプ5を外すことができ
る。すなわち、クランプ15は「開」の状態でキ
ヤツプ5と同じ高さまで下降し、左右方向から閉
じてキヤツプ5を挟持する。そして、この状態の
まま上昇することによりキヤツプ5を外すことが
できる。なお、外したキヤツプ5は搬送ライン外
に除去される。
第4のステーシヨン(S4、第1図に戻る)に
は、包装体1の上部で肩口キヤツプ4を介して折
り返された包装袋2の折り返し部分を上方にかき
あげるためのかきあげ爪20が設けられている。
上記かきあげ爪20は、第7図に示すように、昇
降用シリンダ21に取り付けられた昇降ベース2
のさらに下段に設けられたベース22aの左右両
端に固定された2個のシリンダ23によつて開閉
動作が与えられるようになつている。図は開いた
状態を示している。そして、上記シリンダ23の
動作によつてかきあげ爪20の先端20aが包装
袋2の折り返し部分の内側へ入り込むようになつ
ている。また、かきあげ爪20自体も上記昇降ベ
ース22とともに上下に移動するようになつてい
るため、結局、かきあげ爪先端20aは、上記昇
降用シリンダ21の動作と左右のシリンダ23の
動作の組合わせによつて、図中矢印で示すように
動くようになつている。なお、24はかきあげ爪
ガイドで、かきあげ爪20が開いた状態で下降す
る際、同時に下降して包装袋2の折り返し部分に
到達してこの部分を固定する働きをする。この状
態で、上記のようにかきあげ爪先端20aが包装
袋2の折り返し部分内側に入り込むと、かきあげ
爪先端20aとかきあげ爪ガイド24によつて、
折り返し部分があたかも人の手指で摘まれたよう
な形となる。したがつて、この状態で昇降ベース
を上昇させると、包装袋2の折り返し部分が上方
に向かつてかきあげられる。
第5のステーシヨン(S5、第1図に戻る)に
は、包装袋2の上部に嵌挿されている肩口キヤツ
プ4を外すためのクランプ25が設けられてい
る。上記クランプ25は、第8図に示すように、
左右一対のシリンダ30の先端に取り付けられて
おり、上記シリンダ30によつて開閉動作が与え
られるようになつている。上記シリンダ30は、
左右一対のガイドアーム29に取り付けられてお
り、上記ガイドアーム29は昇降用シリンダ27
によつて昇降動作を行う昇降ベース28に取り付
けられている。したがつて、クランプ25は、上
記昇降用シリンダ27の動作と左右のシリンダ3
0の動作の組み合わせによつて、図中矢印で示す
ように動くようになつており、この動作により肩
口キヤツプ4を外すことができる。すなわち、ク
ランプ25は「開」の状態でキヤツプ5と同じ高
さまで下降し、左右方向から閉じて肩口キヤツプ
4を挟持する。そして、この状態のまま上昇する
ことにより肩口キヤツプ4を外すことができる。
なお、外した肩口キヤツプ4は搬送ライン外に除
去される。
第6のステーシヨン(S6、第1図に戻る)に
は、包装袋2の側面に縦方向に延びる切り込みを
入れるためのカツター31が設けられている。上
記カツター31は、第9図に示すように、左右一
対のシリンダ38によつて開閉動作を行う左右一
対のブラケツト36にねじ37で取り付けられて
いる。上記シリンダ38は左右一対のガイドアー
ム34に取り付けられており、上記ガイドアーム
34は、昇降用シリンダ32によつて昇降動作を
行う昇降ベース33に取り付けられている。した
がつて、カツター31は、上記昇降用シリンダ3
2の動作と左右のシリンダ38の動作の組み合わ
せによつて、図中矢印Cで示すように動くように
なつている。そして、シリンダ38の動作によつ
てカツター31が閉じた状態では、カツター31
の刃先31aが鎖線で示したように包装袋2の側
面に当接するようになつている。なお、このとき
のカツター31の角度は包装体1の形状に合わせ
て任意に選択される。そして、この状態を維持し
たままシリンダ32によつて昇降ベース33を上
昇させることにより、包装袋2の側面に、縦方向
に延びる切り込みを入れることができる。
第7のステーシヨン(S7、第1図に戻る)に
は、上記側面に入れた切り込みに連なる新たな切
り込みを入れるためのカツター40が設けられて
いる。上記カツター40は、第10図に示すよう
に、支軸41に固定されたアーム42の先端に取
り付けられており、上記支軸41の回転によつ
て、開閉動作を行う。図では開いた状態を示して
いるが、支軸41が矢印Rのように回転すると、
アーム42を介して矢印Tのようにカツター40
が大きく移動して包装体1の側面上端部に当接す
る。上記カツター40が当接する位置は、前記第
6のステーシヨン6でカツター31によつて付け
られた切り込みの上端部と一致するようになつて
いる。したがつて、包装袋2の切り込みにカツタ
ー40の刃先が入り込むようになる。この状態を
第11図に示す。このようにしてカツター40が
包装袋2の切り込みに入り込んだ状態で、包装袋
2の底部を把持している袋底把持爪10(第5図
参照)を下降させると、上記カツター40によつ
て新たな切り込みが、先の切り込みに連なつた形
で形成されている。そして、包装袋2は、中身で
ある固形培地3に無理な力をかけることなく下方
に抜き取られる。
第8のステーシヨン(S8、第1図に戻る)で
は、包装袋2が除去されて剥き出しになつた固形
培地3を、搬送ライン外に取り出すことができる
ようになつている。
上記包装袋除去装置を用い、例えばつぎのよう
にして包装体1から包装袋2を除去することがで
きる。すなわち、まず、第1のステーシヨン
(S1)に包装体1を供給し、包装体1の底部を位
置決め台7の開口7aに嵌挿保持させる。つい
で、第2のステーシヨン(S2)でエアノズル9
からエアを噴射させて包装袋2の底部の折り目隙
間を拡げる。そして、その状態で上記折り目隙間
に袋底把持爪10の爪先端10aを差し込んで包
装袋2の底部を掴むようにする。掴み終わつた段
階でエアの噴射を停止させる。つぎに、第3のス
テーシヨン(S3)でクランプ15を下降させキ
ヤツプ5を挟持させたのち再び上昇させてキヤツ
プ5を外す。そして、第4のステーシヨン(S4)
でかきあげ爪20とかきあげガイド24を下降さ
せ包装袋2の折り返し部分を摘んだのち上昇させ
て折り返し部分を上方に向かつてかきあげるよう
にする。ついで、第5のステーシヨン(S5)で
クランプ25を下降させ、折り返し部分を形成し
ていた包装袋2の上部に嵌挿されていた肩口キヤ
ツプ4を挟持させたのち再び上昇させて肩口キヤ
ツプ4を外す。そして、第6のステーシヨン
(S6)でカツター31を作動させて包装袋2の側
面に縦に延びる切り込みを左右2個所に入れる。
ついで、第7のステーシヨン(S7)でカツター
40を作動させて、上記切り込みに連なる新たな
切り込みを形成させつつ包装袋2を、前記袋底把
持爪10を下降させることにより下方に抜き取
る。このとき中身である固形培地3は剥き出しの
状態で位置決め台7の開口7a内に保持されたま
まの状態となる。そして、この剥き出しにされた
固形培地3を第8のステーシヨン(S8)で取り
出して搬出する。
上記一連の動作を、回転テーブル6を1/8回転
づつ回転させながら順次連続的に行う。各ステー
シヨンにおける動作と回転テーブル6の送り、停
止は同期させ、自動制御によつて全工程を自動的
に行うようにする。ただし、包装体1の供給と搬
出は、人間が行うようにしてもよい。
このように、この装置を用いると、きのこの固
形培地入り包装体1から包装袋2のみを連続的か
つ自動的に除去することができる。
なお、上記実施例では、包装体7の抜け落ちを
防止するために、位置決め台7の開口7aの4個
所に支え片8を設けているが、包装体7の抜け落
ちを防止できる構成のものであれば、上記支え片
8に限らずどのような配置、形状のものであつて
も差し支えない。
また、搬送ラインを回転テーブル6上に設定し
たが、第12図に示すように、搬送ラインを直列
コンベア50上に設定するようにしてもよい。こ
の包装袋除去装置は、第1図の装置における各ス
テーシヨンが、直列コンベア50に沿つて並べら
れている。各ステーシヨンにおける構成は第1図
のものと同様であり、同一部分に同一番号を付し
ている。
さらに、第1図や第12図のように各動作ごと
にステーシヨンを分けるのではなく、一個所で全
ての動作を行うようにしてもよい。例えば第13
図に示すように、包装体1に対し各動作を行う爪
やクランプ等を互いに当たらないよう配置し、昇
降動作の駆動を兼用できるものは兼用し、開閉動
作等の駆動を兼用できるものは喧騒することによ
り、各部分をコンパクトにまとめることができ
る。そして、この装置を多数個並列させて同時に
稼働させる制御とし、包装体1の搬入後、定位置
で一括同時処理を行い、包装体1からの包装袋2
の除去が完了した時点で装置外に取り出すように
すると、極めて大量の包装袋除去を同時かつ連続
的に行うことができ好適である。
さらに、上記の実施例では包装袋2の側面への
切り込みを、2種類のカツター31,40で段階
的に行つているが、カツター31で上記実施例の
ように切り込みを入れたあと、その位置にカツタ
ー31を停止させた状態で包装袋2を下方に抜き
取るようにしてもよい。この場合には、カツター
31がカツター40の役割をも兼ねることにな
る。このように、1つのカツターで包装袋2の下
から上まで連続した切り込みを入れるようにして
もよい。ただし、丸型のカツター40の方が、切
り込み対象に凹凸があつても柔軟に対応して切り
込みを入れるので、包装袋2の上部に切り込みを
入れるには好適である。逆に、刃先先端が鋭角に
処理されているカツター31の方が、包装袋2に
最初に切り込みを入れる際、軽い力でスムーズに
包装袋2に刃先記が入るため、包装袋2の側面に
最初に切り込みを入れるには好適である。したが
つて、上記実施例のような組み合わせにするのが
最適であるといえる。
なお、これらの装置において、キヤツプ5およ
び肩口キヤツプ4を外したのち、これらを回収す
る回収手段を併せて備えるようにしてもよい。こ
れらの装置が対象とするきのこの固形培地入り包
装体1においては、キヤツプ5および肩口キヤツ
プ4を2〜4回繰り返し使用することが常識だか
らである。そして、除去後の包装袋2についても
回収手段を備えるようにしてもよい。抜き取つた
包装袋2をいちいち手作業で装置下部から回収す
るよりも、機械的かつ連続的にダストシユートに
投入していく方が効率よい。
また、各クランプ15,25やカツター31,
40等の形状は上記のように限定されるものでは
なく、同様の機能が果たせればどのようなもので
もよい。そして、各部品の材質も特に限定するも
のではなく、金属、プラスチツク、木材、樹脂、
ゴム等を適宜に使い分けることが行われる。ただ
し、かきあげ爪20については、包装袋2の折り
返し部分に、うまくその形状に沿つて入り込まな
ければならないので、ゴム、皮、樹脂等柔軟な材
質のものが好ましい。さらに、ガゼツト折りの折
り目に噴射される流体として上記実施例ではエア
を用いているが、これもエアに限らず、水や蒸
気、あるいは他のガス等、必要に応じて適宜選択
することができる。
なお、本発明は、第2図に示すようなきのこ栽
培用の包装体1のみならず、各種の包装体に利用
することができる。したがつて、包装体の上部密
封は、先の実施例のようにキヤツプ5と開口キヤ
ツプ4の組み合わせからなるとは限らない。例え
ば第14図に示すように、包装袋2′の上部が複
数回、下方に向かつて折り畳まれた状態で中央部
をセロテープ70等で止められている場合、先の
実施例におけるキヤツプ5除去手段(第1図にお
けるステーシヨンS3)、包装袋2の折り返し部か
きあげ手段(ステーシヨンS4)、肩口キヤツプ4
手段(ステーシヨンS5)という一連の開口手段
に代えて、セロテープ70を外す手段および折り
畳み部かきあげ手段を設けるようにする。
また、包装袋の底部が、第3図に示すようなガ
ゼツト折りによつて形成されていない場合、先の
実施例のような、袋底把持に先立つエア噴射は不
要で、単に包装袋の底をクランプするような形を
とれば足りる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明は、包装体の包装袋を下
側から把持した上で、まず側面に縦方向に延びる
切り込みを入れ、ついで包装袋を下方に引つ張つ
て包装袋を下方に抜き取るようにしているため、
中身である塊状物を傷つけることなく包装袋を除
去することができ、従来困難とされていた包装袋
の連続的・機械的処理を実現することができる。
特に、本発明の方法および装置をきのこ固形培地
の取り出しに適用すると、包装袋除去工程の合理
化のみならず、得られる培地に損傷がなくなるた
め、栽培時に雑菌汚染されずきのこの収量が高く
なるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の包装袋除去装置の一実施例を
示す部分的な斜視図、第2図aは上記包装袋除去
装置が対象とする包装体を説明する斜視図、第2
図bは上記包装体の分解説明図、第3図は上記包
装体の包装袋底部の形状を示す部分的な斜視図、
第4図は上記包装袋除去装置における位置決め台
を説明する斜視図、第5図は上記包装袋除去装置
におけるエアノズルと袋底把持爪を説明する縦断
面図、第6図は上記包装袋除去装置におけるキヤ
ツプ除去用のクランプを説明する縦断面図、第7
図は上記包装袋除去装置におけるかきあげ爪を説
明する縦断面図、第8図は上記包装袋除去装置に
おける肩口キヤツプ除去用のクランプを説明する
縦断面図、第9図は上記包装袋除去装置における
側面切り込み形成用のカツターを説明する縦断面
図、第10図は上記側面切り込みに連なる切り込
み形成用のカツターを説明する縦断面図、第11
図は上記カツターが先の切り込みに入り込んだ状
態を示す斜視図、第12図は包装袋除去装置の他
の実施例を示す部分的な斜視図、第13図は包装
袋除去装置のさらに他の実施例を示す部分的な斜
視図、第14図は他の包装体を示す斜視図であ
る。 1……包装体、2……包装袋、3……きのこの
固形培地、4……肩口キヤツプ、5……キヤツ
プ、6……回転テーブル、7……位置決め台、9
……エアノズル、10……袋底把持爪、15,2
5……クランプ、20……かきあげ爪、31,4
0……カツター、50……直列コンベア。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塊状物を包装袋に入れ上部開口を密封してな
    る包装体の底部を、開口縁に支受突部が設けられ
    た開口部をもつ位置決め台の上記開口部に嵌挿し
    上記支受片で支受する支受工程と、上記位置決め
    台の開口部下方から袋把持手段を上昇させて上記
    包装体の包装袋底部を把持する把持工程と、上記
    包装体の上方から包装袋上部開口手段を下降させ
    包装袋の上部密封を解除して包装袋の上部を開口
    させる開口工程と、包装袋底部を把持した状態の
    前記袋把持手段を下降させて包装袋を塊状物の底
    部側から抜き取る抜き取り工程と、上記包装体の
    側面にカツターを当てて包装袋側面に対し縦方向
    に延びる少なくとも一本の切り込みを入れて上記
    包装袋の抜き取りを容易化する切り込み形成工程
    とを備えることを特徴とする包装袋除去方法。 2 包装体が、塊状物を包装袋に入れ包装袋上部
    をリング状の肩口キヤツプに挿通したのち折り返
    しその上にキヤツプを被せて上記肩口キヤツプと
    キヤツプの嵌合によつて密封してなるものであ
    り、請求項1記載の開口工程が、キヤツプを把持
    して除去するキヤツプ除去工程と、折り返されて
    いる包装袋上部を上方にかきあげて折り返しを解
    消するかきあげ工程と、肩口キヤツプを把持して
    除去する肩口キヤツプ除去工程からなる請求項1
    記載の包装袋除去方法。 3 包装体における包装袋の底部がガゼツト折り
    によつて形成されており、請求項1記載の把持工
    程が、ガゼツト折りの折り目に加圧流体を噴射し
    折り目部分を膨らませることにより隙間を生じさ
    せる隙間形成工程と、上記形成された隙間に把持
    手段を係合させる係合工程とからなる請求項1ま
    たは2記載の包装袋除去方法。 4 塊状物を包装袋に入れ上部開口を密封してな
    る包装体の底部と嵌合しうる開口部を有する位置
    決め台と、上記開口部の開口縁に形成された包装
    袋支受用の支受突部と、上記位置決め台の開口部
    下側に配置され上昇して上記位置決め台の開口部
    に嵌挿された包装体の包装袋底部を把持しその把
    持を維持した状態で下降して包装袋を下側に除去
    しうる把持手段と、上記包装体の上方から下降し
    て包装袋の上部密封を解除して包装袋を上方に開
    口させる包装袋上部開口手段と、上記包装体の包
    装袋側面に対し縦方向に延びる少なくとも一本の
    切り込みを入れる切り込み形成手段とを備え、各
    手段の動作を自動的に制御する制御手段を備えた
    ことを特徴とする包装袋除去装置。 5 包装体が、塊状物を包装袋に入れ包装袋上部
    をリング状の肩口キヤツプに挿通したのち折り返
    しその上にキヤツプを被せて上記肩口キヤツプと
    キヤツプの嵌合によつて密封してなるものであ
    り、請求項4記載の包装袋上部開口手段が、キヤ
    ツプを把持して除去するキヤツプ除去手段と、折
    り返されている包装袋上部を上方にかきあげて折
    り返しを解消するかきあげ手段と、肩口キヤツプ
    を把持して除去する肩口キヤツプ除去手段からな
    る請求項4記載の包装袋除去装置。 6 包装体における包装袋の底部がガゼツト折り
    によつて形成されており、請求項1記載の把持手
    段近傍に、ノズル口先端を上記ガゼツト折りの折
    り目に向けた加圧流体噴射手段が設けられている
    請求項4または5記載の包装袋除去装置。 7 各手段の動作が、搬送ライン上を移動する包
    装体に対して順次連続的に行われるように設定さ
    れており、包装体の送りおよび停止を自動的に制
    御する制御手段が設けられている請求項4記載の
    包装袋除去装置。 8 搬送ラインが、回転テーブル上に設定されて
    いる請求項7記載の包装袋除去装置。 9 搬送ラインが、直列コンベア上に設定されて
    いる請求項7項記載の包装袋除去装置。
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