JPH04352626A - 塊状物の包装袋除去装置 - Google Patents

塊状物の包装袋除去装置

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JPH04352626A
JPH04352626A JP3155232A JP15523291A JPH04352626A JP H04352626 A JPH04352626 A JP H04352626A JP 3155232 A JP3155232 A JP 3155232A JP 15523291 A JP15523291 A JP 15523291A JP H04352626 A JPH04352626 A JP H04352626A
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culture bag
artificial
bag
packaging bag
cylinder
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Toshihiko Yokoo
横尾 寿彦
Yoshio Shimizu
清水 好夫
Kazuo Mogi
茂木 一夫
Hiroji Hashimoto
橋本 広二
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば人工榾木等の塊
状物を収容した包装袋を塊状物から剥離させて除去する
のに好適に用いられる塊状物の包装袋除去装置に関する
【0002】
【従来の技術】一般に、椎茸等のキノコを人工栽培する
のに用いられる人工榾木は、例えば椎や栗等の木材から
なるおが屑を包装袋内に充填し、弱く加圧した状態で植
菌を行なった後に、この包装袋の上端側開口部を閉塞し
、予め決められた温度、湿度条件下で菌を培養すること
により、包装袋内のおが屑に菌糸を蔓延させて塊状物と
して形成される。
【0003】そして、この塊状物としての人工榾木を出
荷する場合には、包装袋を人工榾木から除去する必要が
あり、例えば特開平2−171119号公報等には、人
工榾木を収容し、開口部となる上端側が閉塞された包装
袋を正立状態で搬送する搬送手段と、該搬送手段で搬送
される包装袋の底部に係合し、該包装袋の底部を把持す
る一対の袋底つかみ爪と、前記搬送手段の途中に設けら
れ、前記包装袋の上端側を開口させる開口手段と、該開
口手段の下流側に位置して前記搬送手段の途中に設けら
れ、前記包装袋の側面に上,下方向に伸長させて複数の
切目を入れる複数のカッターとを備え、該各カッターに
より包装袋の側面に切目を入れた状態で前記各袋底つか
み爪により包装袋のみを搬送手段の下方へと引張り、前
記人工榾木を包装袋の上端側開口部から強制的に抜取る
ようにして包装袋を除去するようにした破袋装置が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上述した従来
技術では、各袋底つかみ爪で包装袋の底部を把持し、該
各袋底つかみ爪で包装袋のみを搬送手段の下方へと引張
ることにより、該包装袋を上端側開口部を介して人工榾
木から強制的に抜取るものであるから、下記のような欠
点がある。
【0005】即ち、開口手段で包装袋の上端側を開口さ
せたときに、この開口部側は径方向内向きに撓んで縮径
した状態となり易いから、包装袋の側面に各カッターに
より複数の切目を入れるときに、これらの切目を包装袋
の上端側開口部の位置まで伸長させることができず、こ
の上端側開口部を介して包装袋を人工榾木から抜取ると
きには、該人工榾木の上端部等に包装袋の上端側開口部
が摩擦接触し、人工榾木を損傷、破損させるという欠点
がある。
【0006】また、各カッターにより包装袋の側面に入
れる各切目の深さを深くすべく、各カッターの突出寸法
を大きくとれば、包装袋の上端側開口部にまで各切目を
入れることは可能となる。しかし、この場合には各カッ
ターの歯先が包装袋の側面から人工榾木の外側面へと深
く食い込んで、該人工榾木の外側面にも比較的深い切目
が入ってしまい、各カッターによって人工榾木を損傷さ
せ、該人工榾木に蔓延させてた菌糸が傷つくという欠点
がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みな
されたもので、本発明は包装袋を塊状物からスムーズに
除去することができ、内容物としての塊状物が損傷、破
損されるのを確実に防止できるようにした塊状物の包装
袋除去装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成は、塊状物を収容し、開口
部となる上端側が閉塞された包装袋を正立状態で搬送す
る搬送手段と、該搬送手段の途中に設けられ、前記包装
袋の前,後方向両側に該包装袋の底部側から上向きに伸
長する切目を入れる側面切断手段と、該側面切断手段の
下流側に位置して前記搬送手段の途中に設けられ、前記
包装袋の各切目上端側と交差する位置で該包装袋の上部
側を切断することにより、該包装袋に前記塊状物の上側
で切断開口部を形成する上部切断手段と、該上部切断手
段の下流側に位置して前記搬送手段の途中に設けられ、
前記包装袋の切断開口部に係合する左,右一対の係合部
を左,右方向外向きに移動させることにより、前記包装
袋を各切目に沿って前記塊状物から剥離させる包装袋剥
離手段とからなる。
【0009】また、前記包装袋は塊状物を収容した状態
で開口部となる上端側が肩口キャップを介して蓋体によ
り閉塞される構成としてもよく、この場合には、前記搬
送手段の途中に、前記側面切断手段の上流側で前記蓋体
および肩口キャップを順次除去する蓋体除去手段および
肩口キャップ除去手段を設けるようにすればよい。
【0010】そして、前記塊状物は所定のおが屑を前記
包装袋内に充填し、弱く加圧することによって形成した
人工榾木であるのが好ましい。
【0011】
【作用】上記構成により、包装袋の前,後方向両側に側
面切断手段で入れた各切目の上端側と交差させて、包装
袋の上部側に上部切断手段で切断開口部を形成するから
、該切断開口部の位置まで各切目を伸長させることがで
き、この切断開口部から包装袋を各切目に沿って左,右
方向に開くようにして、塊状物から包装袋をスムーズに
剥離させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図37に
基づき塊状物の包装袋除去装置として、人工榾木の培養
袋除去装置を例に挙げて説明する。
【0013】図1ないし図32は本発明の第1の実施例
を示している。
【0014】図において、1は包装袋としての培養袋を
示し、該培養袋1は、例えば100〜150℃程度の温
度下でも耐熱性を有するポリプロピレン等の透明性樹脂
フィルムによって袋状に形成され、内容物に応じて変形
するように十分な可撓性を有している。そして、該培養
袋1内には上端側の開口部1Aから、例えば椎や栗等の
木材からなるおが屑2が充填され、このおが屑2は弱く
加圧した状態で椎茸等の菌が植菌された後に、後述の如
く培養されることにより塊状物としての人工榾木3を形
成するようになっている。
【0015】4は肩口キャップ5を介して培養袋1の開
口部1Aを閉塞する蓋体を示し、該蓋体4は外筒部4A
と、該外筒部4Aと同軸に円筒状に形成され、その長さ
寸法が外筒部4Aよりも長くなった内筒部4Bと、該内
筒部4B,外筒部4Aの上端側を閉塞した天蓋部4Cと
、該天蓋部4Cに設けられ、内筒部4B内に通気性を与
えると共に、細菌等の侵入を防止するフィルタ4Dとか
ら構成されている。また、肩口キャップ5は、その内径
が内筒部4Bの外径にほぼ対応し、円筒状に形成された
筒部5Aと、該筒部5Aの下端側から径方向外向きで、
かつ下向きに円錐状に延設されたスカート部5Bとから
なり、該スカート部5Bの下面は人工榾木3の上端側に
培養袋1を介して当接される。
【0016】ここで、該肩口キャップ5は筒部5A内に
培養袋1の開口部1A側を矢示A方向に挿通し、筒部5
Aの上側で径方向外向きに引張って折返すことにより、
人工榾木3の上端側に培養袋1の上部側を介して配置さ
れる。そして、この状態で蓋体4を肩口キャップ5の筒
部5Aに向けて矢示B方向に押込み、蓋体4の外筒部4
A,内筒部4Bを肩口キャップ5の筒部5Aに嵌合させ
ることにより、培養袋1の上端側を蓋体4の内筒部4B
、外筒部4Aと肩口キャップ5の筒部5Aとの間で挟持
して、培養袋1の上端側を図2に示す如く蓋体4により
肩口キャップ5を介して閉塞する。
【0017】次に、この状態で培養袋1は人工榾木3と
共に、所定の温度、湿度雰囲気内に長時間に亘って配置
され、人工榾木3に予め植菌された椎茸等の菌糸を培養
袋1内に蔓延させるようにして培養される。この場合、
培養袋1の上端側を閉塞した蓋体4にはフィルタ4Dが
設けられ、該フィルタ4Dは培養袋1内の人工榾木3に
対して通気性を与えると共に、外部の細菌等が培養袋1
内に侵入するのを防止しているから、該培養袋1内の人
工榾木3は外部の細菌等に侵されることなく、所定の温
度および湿度条件下で椎茸等の菌糸を培養袋1内に蔓延
させることができる。
【0018】次に図3中、6は人工榾木3を収容した培
養袋1を正立状態で矢示C方向に搬送する搬送手段とし
てのコンベアを示し、該コンベア6は、左,右に離間し
て矢示C方向の前,後に伸長する一対のフレーム7,7
と、該各フレーム7間の中間部に位置し、該各フレーム
7と平行に前,後方向に伸びるガイドレール8と、該ガ
イドレール8と各フレーム7との間に位置して前,後方
向に伸長し、駆動源(図示せず)により矢示C方向に搬
送される左,右の搬送ライン9,9と、該各搬送ライン
9の途中に所定間隔をもって配設され、人工榾木3の底
部を培養袋1と共に左,右方向から挟持するように支持
した複数組の榾受カップ10,10,…とからなり、該
各榾受カップ10はガイドレール8に沿って人工榾木3
を培養袋1と共に各搬送ライン9により矢示C方向に順
次搬送させる。
【0019】11はコンベア6の上流側に設けられた人
工榾木供給装置を示し、該人工榾木供給装置11は前記
各フレーム7のいずれか一方から左,右方向に離間して
伸長した供給フレーム12,12と、該各供給フレーム
12間に位置して前記榾受カップ10に向けて伸長する
長板状の搬送プレート13と、前記各供給フレーム12
の幅方向に亘って載置され、前記人工榾木3をその間に
配置するように所定寸法離間して配設された複数個の搬
送フレーム14,14,…とから大略構成されている。
【0020】このように構成される人工榾木供給装置1
1は、前述の如く培養袋1内に収容され、椎茸等の菌糸
が蔓延した人工榾木3を培養袋1と共に、各搬送フレー
ム14間に配置することにより、該各搬送フレーム14
によって順次コンベア6に向けて搬送させる。そして、
該コンベア6上に移送された各人工榾木3は各培養袋1
と共に、後述する蓋体除去装置101、肩口キャップ除
去装置201、側面切断装置301、上部切断装置40
1および剥離装置501等へとコンベア6により順次搬
送される。
【0021】図4中、101はコンベア6の途中に配設
された蓋体除去手段としての蓋体除去装置、102は該
蓋体除去装置101の一部をなし、コンベア6のガイド
レール8の途中に設けられた付勢手段としての高さ位置
調整装置を示し、該調整装置102は、図5にも示す如
く、ガイドレール8の途中で蓋体4の除去位置に設けら
れ、この除去位置に各榾受カップ10を介して搬送され
てきた人工榾木3が培養袋1と共に載置される調整台1
02Aと、該調整台102Aを常時上向きに付勢し、該
調整台102A上に載置された人工榾木3の高さ調整を
後述の押え板106を介して行う一対のスプリング10
2B,102Bとから大略構成されている。
【0022】103は蓋体除去装置101の本体フレー
ムを示し、該本体フレーム103は蓋体4の除去位置で
コンベア6を左,右方向に跨ぐように配設され、その両
端側の下端部はコンベア6の各フレーム7上に固着され
ている。そして、該本体フレーム103の上端側103
A中央部には引上げ手段を構成するエアシリンダ等の昇
降シリンダ104が設けられ、該昇降シリンダ104の
ロッド104A先端にはコンベア6の左,右方向に伸長
し、全体として略コ字形状に形成された可動枠105が
固着されている。
【0023】106,106は左,右方向に離間し、可
動枠105から下向きに一体的に垂下された塊状物押え
手段としての押え板を示し、該各押え板106は蓋体4
の外周側で対向するように略L字形状に形成され、その
下端面には略半円形状をなして下向きに突出する押え突
起106Aが一体に設けられている。ここで、該各押え
板106は昇降シリンダ104により可動枠105を図
5に示すごとく降下させたときに、各押え突起106A
が肩口キャップ5のスカート部5B上に当接するように
下向きに押動され、前記調整装置102の各スプリンリ
ング102Bに抗して培養袋1内の人工榾木3を下向き
に押圧することにより、蓋体4および肩口キャップ5を
上,下方向の所定位置に位置決めし、これらの傾き等を
補正するようになっている。
【0024】107,107はコンベア6の各フレーム
7上に取付ブラケット107A,107Aを介して設け
られたエアシリンダ、108,108は該各エアシリン
ダ107と共に固定手段を構成する挟持板を示し、該各
挟持板108は前記調整装置102と各押え板106と
の間で人工榾木3が位置決めされたときに、各エアシリ
ンダ107のロッド107Bを伸長させることにより、
図7,図8に示す如く、人工榾木3の外周面を培養袋1
を介して挟持し、該人工榾木3をコンベア6上で所定の
高さ位置に固定する。
【0025】109,109は前記可動枠105の下端
側に左,右方向に離間して取付けられた針刺シリンダを
示し、該各針刺シリンダ109はエアシリンダ等によっ
て構成され、各ロッド109Aの先端には各支持板11
0が固着されている。111,111,…は基端側が該
各支持板110に前,後方向に離間して固着された2対
の袋めくり針を示し、該袋めくり針111は弾性を有す
る金属針等によって形成され、コンベア6の前,後方向
では図6に示す如く肩口キャップ5の筒部5A外径に対
応する寸法だけ離間している。また、該各袋めくり針1
11は先端が前,後方向で対向するテーパ状のエッジ部
111Aとなり、人工榾木3上の肩口キャップ5に対し
て左,右方向で対向するように配設されている。
【0026】そして、該各袋めくり針111は昇降シリ
ンダ104により可動枠105を図5に示すごとく降下
させた状態で、各針刺シリンダ109のロッド109A
を伸長させることにより先端の各エッジ部111Aが肩
口キャップ5の筒部5A外周面に接線方向で接触するよ
うに左,右両側から押出され、テーパ形状をなす各エッ
ジ部111Aは図6,図7に示す如く肩口キャップ5の
スカート部5Bよりも僅かに上側で筒部5Aの外周面に
ガイドされつつ、培養袋1の開口部1A側に左,右両側
から刺込まれる。
【0027】112,112は本体フレーム103の左
,右方向中間部に前,後に離間して設けられ、前記昇降
シリンダ104と共に引上げ手段を構成する他の昇降シ
リンダを示し、該各昇降シリンダ112はエアシリンダ
等からなり、そのロッド(図示せず)の先端には蓋体4
の上方で前,後方向に伸びる渡し板113が固着されて
いる。そして、該各昇降シリンダ112は昇降シリンダ
104と同期して作動し、可動枠105の昇降時に渡し
板113を同期して昇降させる。
【0028】114,114は該渡し板113の前,後
方向両端側に対向して配設されたエアシリンダ等からな
る一対の把持シリンダ、115,115は該各把持シリ
ンダ114と共に蓋体把持手段を構成する一対の把持板
を示し、該各把持板115は蓋体4の外周面に対応する
円弧をもって凹湾曲状に形成され、各把持シリンダ11
4のロッド114A先端に前,後方向で対向するように
固着されている。そして、該各把持板115は各昇降シ
リンダ112により渡し板113を降下させた状態で、
各把持シリンダ114のロッド114Aを伸長させるこ
とにより図5,図7に例示する位置から蓋体4の外周面
に向けて押動され、該蓋体4の外周面を前,後方向から
挟持するように把持する。
【0029】図9中、201は前記蓋体除去装置101
の下流側に位置してコンベア6の途中に配設された肩口
キャップ除去手段としての肩口キャップ除去装置、20
2は該肩口キャップ除去装置201の本体フレームを示
し、該本体フレーム202は肩口キャップ5の除去位置
でコンベア6を左,右方向に跨ぐように配設され、その
両端側の下端部はコンベア6の各フレーム7上に固着さ
れている。そして、該本体フレーム202の上端側には
前,後方向に離間して第1の引上げ手段を構成する昇降
シリンダ203,203が設けられ、該各昇降シリンダ
203間には第2の引上げ手段を構成する他の昇降シリ
ンダ204が設けられ、これらの昇降シリンダ203,
204はエアシリンダ等からなっている。
【0030】205,205は本体フレーム202の下
側に位置し、コンベア6の各フレーム7上に取付ブラケ
ット205A,205Aを介して設けられた人工榾木固
定用のエアシリンダ、206,206は該各エアシリン
ダ205のロッド205B先端に固着され、該各エアシ
リンダ205と共に固定手段を構成する挟持板を示し、
該各挟持板206は人工榾木3の外形に対応して凹湾曲
状に形成され、蓋体4が除去された後の培養袋1がコン
ベア6によって肩口キャップ5の除去位置に搬送されて
くると、各エアシリンダ205のロッド205Bが伸長
されることにより、各榾受カップ10の上側で人工榾木
3を培養袋1を介して左,右両側から挟持し、人工榾木
3をコンベア6上に固定する(図10参照)。
【0031】207は前,後方向の両端側が各昇降シリ
ンダ203のロッド203A先端に固着され、該各昇降
シリンダ203によって上,下に昇降される渡し板を示
し、該渡し板207は長さ方向の中間部分が略コ字形状
に屈曲して形成され、後述の規制カップ213上を跨ぐ
ようになっている。そして、該渡し板207の両端側に
はその下面側に位置して前,後方向で対向するようにエ
アシリンダ208,208が取付けられ、該各エアシリ
ンダ208のロッド208A先端には後述の各摺接板2
09が前,後方向に進退可能に設けられている。
【0032】209,209は各エアシリンダ208と
共に袋伸ばし手段を構成する溝板状の摺接板を示し、該
各摺接板209は前,後方向で対向する内側面が肩口キ
ャップ5の筒部5A外径に対応した凹湾曲状に形成され
た摺接面となり、図11,図12に示す如く、培養袋1
の開口部1A側外周に摺接することにより、該培養袋1
の開口部1A側を肩口キャップ5の上端から上向きに伸
ばすようになっている。
【0033】210は昇降シリンダ204のロッド20
4A先端に固着され、左,右方向に伸長した可動枠を示
し、該可動枠210は略コ字形状に形成され、両端側の
下端部には各摺接板209よりも上側に位置して左,右
方向で対向するように把持シリンダ211,211が取
付けられている。そして、該各把持シリンダ211はエ
アシリンダ等からなり、各ロッド211Aの先端には左
,右方向に進退可能に後述の各把持板214が固着され
ている。また、可動枠210の高さ方向途中部位には渡
し板207の中間部分よりも下側に位置して左,右方向
に伸びる支持板212が一体的に設けられている。
【0034】213は該支持板212の長さ方向中間部
に設けられ、下向きに垂下された倒込み規制手段として
の規制カップを示し、該規制カップ213は下向きに漸
次縮径するテーパ状に形成され、昇降シリンダ204に
より可動枠210,支持板212が降下されたときに、
図10等に示す如く培養袋1内に開口部1A側から挿入
される。そして、該規制カップ213は各摺接板209
が各昇降シリンダ203により引上げられるときにも培
養袋1の開口部1A内に配置され、該培養袋1の開口部
1A側が径方向内向きに倒込むのを規制するようになっ
ている。
【0035】214,214は各把持シリンダ211と
共に肩口キャップ把持手段を構成した左,右の把持板を
示し、該各把持板214は肩口キャップ5の筒部5A外
周に対応して凹湾曲状に形成され、各把持シリンダ21
1のロッド211Aを伸長させたときに、肩口キャップ
5の筒部5A外周面を左,右方向から挟持して強く把持
するようになっている。そして、該各把持板214はそ
の後昇降シリンダ204により可動枠210と共に引上
げられ、培養袋1の開口部1A側から肩口キャップ5を
図13に示す如く抜取る。
【0036】図14中、301は前記肩口キャップ除去
装置201の下流側に位置してコンベア6の途中に配設
された側面切断手段としての側面切断装置、302は該
側面切断装置301の本体フレームを示し、該本体フレ
ーム302は培養袋1の側面切断位置でコンベア6を跨
ぐように配設され、その両端側の下端部はコンベア6の
各フレーム7上に固着されている。
【0037】303,303は前記各フレーム7に取付
けられた挟持シリンダ、304,304は該各挟持シリ
ンダ303の各ロッド303Aの先端に取付けられ、各
挟持シリンダ303等と共に固定手段を構成する挟持板
を示し、該各挟持板304は人工榾木3の外周に沿うよ
うに湾曲して形成され、コンベア6により矢示C方向に
搬送されてくる人工榾木3を収容した培養袋1が側面切
断位置で停止されたときに、各挟持シリンダ303のロ
ッド303Aを伸長させることにより人工榾木3の外周
面を培養袋1と共に挟持して固定する。
【0038】305,305は前記本体フレーム302
の上端側に取付けられた2本の昇降シリンダを示し、該
各昇降シリンダ305のロッド305Aの先端には左,
右方向に伸長する昇降板305Bが設けられている。
【0039】306は前記各昇降シリンダ305の昇降
板305Bの上面側中央部に設けられた袋張りシリンダ
を示し、該袋張りシリンダ306のロッド306Aの先
端には前,後方向に伸長する上板306Bが取付けられ
ている。
【0040】307は袋張りシリンダ306と共に袋張
り手段を構成する把持装置を示し、該把持装置307は
前記上板306Bの両端側から垂下ロッド308A,3
08A(片方のみ図示)を介して吊下げられた長板状の
下板308と、該下板308の両端側下面から下向きに
伸長して形成された2枚の固定把持板309,309(
1個のみ図示)と、前記下板308の両端部に取付けら
れ、各ロッド310Aが該各固定把持板309に挿通さ
れた2本の把持シリンダ310,310と、該各把持シ
リンダ310のロッド310Aの先端に取付けられ、該
各把持シリンダ310のロッド310Aを縮小させたと
きに、前記各固定把持板309との間で培養袋1の開口
部1A側を把持する可動把持板311,311とから構
成されている。また、前記下板308の各垂下ロッド3
08Aの上端側と上板306Bの上面側との間には、該
各垂下ロッド308Aの周囲に位置してコイルばね30
8B,308Bが配設され、該各コイルばね308Bは
各垂下ロッド308Aを介して下板308を上向きに付
勢している。
【0041】ここで、該把持装置307は図15に示す
状態から前記各シリンダ305,306により降下され
ることにより、固定把持板309と可動把持板311と
の間に培養袋1の開口部1A側を配置させ、各把持シリ
ンダ310のロッド310Aを縮小させることにより前
記各把持板309,311間で培養袋1の開口部1Aを
前,後方向に引張りつつ把持する。そして、該把持装置
307によって培養袋1の開口部1A側を把持すると、
図17に示す如く袋張りシリンダ306が縮小して該把
持装置307を上方に引き上げることにより、該把持装
置307は固定手段の各挟持板304との間で各コイル
ばね308Bを介して培養袋1に上,下方向の張力を与
え、該培養袋1に張りを持たせるようになっている。
【0042】312はコンベア6の下側に配置されたカ
ッターシリンダを示し、該カッターシリンダ312のロ
ッド312Aの先端には、上方に位置する人工榾木3を
収容した培養袋1を下側から跨ぐように略U字形状に形
成されたカッターフレーム313が取付けられている。 また、該カッターフレーム313の下端側には、該カッ
ターフレーム313の下端面から下向きに伸長するガイ
ドロッド314Aを有するガイド機構314が設けられ
ている。
【0043】315,315は前記カッターフレーム3
13の各上端に設けられ、カッターシリンダ312等と
共にカッター手段を構成する一対のカッター装置を示し
、該各カッター装置315はカッターフレーム313の
先端側から外向きに設けられた略L字形状のブラケット
316と、該ブラケット316の上端側に回動可能に取
付けられた回動シリンダ317と、下端側が前記カッタ
ーフレーム313の上端に回動可能に蝶着され、中央部
に前記回動シリンダ317のロッド317A先端が回動
可能に取付けられた回動板318と、該回動板318の
上端側に回動可能に設けられ、コイルばね319Aによ
り刃先が内側に向けて付勢されたカッター319とから
構成されている。また、前記カッター319には刃先の
突出量を調整するストッパ319Bが設けられ、該スト
ッパ319Bにより人工榾木3を傷付けないようにカッ
ター319による切り込み深さを調整するようになって
いる。
【0044】このように構成される各カッター装置31
5は、図17に示す状態から図18,図19に示す如く
カッターシリンダ312のロッド312Aを伸長させつ
つ、カッター319の刃先を培養袋1の側面に前,後方
向から接触させることにより、上向きに伸びる切目30
,30を入れる。そして、該各カッター装置315はカ
ッター319により培養袋1の側面に所定の高さ位置ま
で各切目30を入れ終えると、該カッター装置315を
図20に示す如く回動シリンダ317により外向きに回
動させてカッター319の刃先を培養袋1から逃がす。
【0045】図21中、401は前記側面切断装置30
1の下流側に位置してコンベア6の途中に配設された上
部切断手段としての上部切断装置、402は該上部切断
装置401の本体フレームを示し、該本体フレーム40
2は培養袋1の上部切断位置でコンベア6を跨ぐように
配設され、その両端側の下端部はコンベア6の各フレー
ム7上に固着されている。
【0046】403,403は前記各フレーム7に取付
けられた挟持シリンダ、404,404は該各挟持シリ
ンダ403の各ロッド403Aの先端に取付けられ、各
挟持シリンダ403等と共に固定手段を構成する挟持板
を示し、該各挟持板404は人工榾木3の外周に沿うよ
うに湾曲して形成され、コンベア6により矢示C方向に
搬送されてくる人工榾木3を収容した培養袋1が上部切
断位置で停止されたときに、各挟持シリンダ403のロ
ッド403Aを伸長させることにより人工榾木3の外周
面を培養袋1と共に挟持して固定する。
【0047】405は前記本体フレーム402の上端側
に取付けられた袋張りシリンダを示し、該袋張りシリン
ダ405のロッド405Aの先端には後述の把持装置4
06が取付けられている。
【0048】406は前記袋張りシリンダ405と共に
袋張り手段を構成する把持装置を示し、該把持装置40
6は前記袋張りシリンダ405のロッド405A先端に
取付けられ、左,右方向に伸長して形成された昇降板4
07と、該昇降板407の下面側両端に取付けられた把
持シリンダ408,408と、該各把持シリンダ408
のロッド408Aの先端に取付けられ、該ロッド408
Aを伸長させたときに、培養袋1の開口部1A側を把持
する把持板409,409とから構成されている。
【0049】ここで、該把持装置406は図21に示す
状態から前記袋張りシリンダ405のロッド405Aを
下向きに伸長させることにより、各把持板409間に培
養袋1の開口部1A側を配置させ、その後、図22に示
す如く各把持シリンダ408のロッド408Aを左,右
方向内向きに伸長させることにより、前記各把持板40
9間で培養袋1の開口部1A側を左,右両側から把持す
る。そして、該把持装置406は培養袋1の開口部1A
側を把持した状態で、図22に示す矢示D方向に袋張り
シリンダ405のロッド405Aを縮小させ、該培養袋
1の開口部1A側を上方に引き上げることにより、把持
装置406と各挟持板404との間で培養袋1に上,下
方向の張力を与え、該培養袋1に張りを持たせるように
なっている。
【0050】410,410は上部切断位置の下流側で
人工榾木3の上端側と培養袋1の開口部1Aとの間の高
さレベルに位置し、各フレーム7に左,右に離間して設
けられた2本のカッターシリンダ、411,411は該
各カッターシリンダ410のロッド410Aの先端に取
付けられ、各カッターシリンダ410等と共にカッター
手段を構成する左,右一対の可動カッターを示し、該各
可動カッター411は前記各カッターシリンダ410の
ロッド410Aの先端に取付けられたブラケット412
,412と、該各ブラケット412の内端側に下流方向
に傾けて取付けられたカッター刃413,413とから
構成され、該各カッター刃413は上流側に向けて開口
するV字状になるように左,右対称に配設されている。
【0051】414,414は前記各カッターシリンダ
410の上流側に設けられたスライドベースを示し、該
各スライドベース414には上端側に位置して前,後方
向に伸長する左,右のスライド板414A,414Aが
設けられ、該各スライドベース414は各スライド板4
14A上で前記各可動カッター411のブラケット41
2を、図22中の矢示E方向に水平スライドさせるよう
になっている。
【0052】このように構成される各可動カッター41
1は、図22に示す状態から図23に示す如く各カッタ
ーシリンダ410のロッド410Aを伸長させ、各スラ
イド板414A上で各ブラケット412を矢示E方向に
スライドさせながら、各カッター刃413を培養袋1の
上部側に矢示E方向に接触させて切り込み、このまま各
カッターシリンダ410のロッド410Aを伸長させて
ゆくことにより、該培養袋1の開口部1A側を水平方向
に切断し、該開口部1A側を培養袋1から切り離すもの
である。
【0053】図24中、501は前記上部切断装置40
1の下流側に位置してコンベア6の途中に配設された包
装袋剥離手段としての剥離装置、502は該剥離装置5
01の固定フレームを示し、該固定フレーム502は培
養袋1の剥離位置でコンベア6を跨ぐように配設され、
その両端側の下端部はコンベア6の各フレーム7上に固
着されている。また、培養袋1の剥離位置近傍には、前
記各フレーム7から左,右方向に伸長する一対の支持フ
レーム503,503が固着されている。
【0054】504は前記固定フレーム502の上端側
に取付けられた昇降シリンダ、505は該昇降シリンダ
504のロッド504A先端に取付けられ、昇降シリン
ダ504と共に固定手段を構成する固定装置を示し、該
固定装置505は前記昇降シリンダ504のロッド50
4A先端に取付けられ、下流側に向けて伸長した長板状
の昇降板506と、該昇降板506の先端側に位置し、
ロッド507A,507Aによって昇降板506の上方
に離間して設けられた上板507と、培養袋1の剥離位
置のほぼ中央に位置して上,下方向に伸長することによ
り、前記昇降板506、上板507に挿通して設けられ
た押えシャフト508と、前記昇降板506と上板50
7との間で押えシャフト508を囲繞して設けられ、該
押えシャフト508に形成した環状突起(図示せず)を
介して該押えシャフト508を常時下向きに付勢したコ
イルばね509とから構成されている。
【0055】また、前記押えシャフト508は、図25
に示す如く上,下方向に伸長し、その内部には圧気源(
図示せず)からの圧縮空気が供給される通気路508A
が形成されたシャフト部508Bと、該シャフト部50
8Bの下端側に略T字状をなすように前,後方向に伸長
して設けられた押え部508Cと、該押え部508Cの
両端側に位置して該押え部508Cの径方向に穿設され
、前記通気路508Aと連通して圧縮空気を左,右方向
(矢示F方向)に噴射させる複数個の噴射穴508D,
508D,…(2個のみ図示)とから構成されている。 そして、該押えシャフト508は空気配管510からの
圧縮空気を通気路508Aを介して押え部508Cの各
噴射穴508Dから矢示F方向に噴射するようになって
いる。
【0056】ここで、該固定装置505は図26にも示
す如く、コンベア6により矢示C方向に搬送されてくる
人工榾木3を収容した培養袋1が剥離位置で停止すると
、昇降シリンダ504のロッド504Aの伸長により下
降して、押えシャフト508の押え部508Cを人工榾
木3の上端面に当接させ、該人工榾木3をコイルばね5
09のばね力により、下向きに押圧して人工榾木3を培
養袋1の底部側と共に所定位置に固定するものである。
【0057】さらに、この状態で固定装置505は押え
シャフト508の各噴射穴508Dから圧縮空気を噴射
して培養袋1の上部側に内側から圧縮空気を当てること
によって、該培養袋1の上部側の内側への倒れ込み等を
修正し、後述の把持機構519による把持を補償するよ
うになっている。
【0058】511,511は培養袋1の剥離位置で左
,右両側に設けられた一対の剥離手段としての剥離機構
、512,512は該各剥離機構511の一部をなし、
支持フレーム503の先端側に回動ブラケット512A
を介して回動可能に取付けられた回動ベース、513,
513は各支持フレーム503の基端側に設けられ、ロ
ッド513Aの先端が各回動ベース512の基端側に回
動可能に取付けられた回動シリンダを示し、該各回動シ
リンダ513は図27に示すように、そのロッド513
Aを縮小することにより、各回動ベース512の基端側
を回動させ、各把持機構519を培養袋1の上部側に配
置するものである。
【0059】514,514は前記各回動ベース512
上に搭載された剥離シリンダ、515,515は該各剥
離シリンダ514を跨ぐように前記回動ベース512の
基端側上面に固着された支持ブラケットを示し、該各支
持ブラケット515の上端側には、後述の剥離ロッド5
18をガイドして支持する支持ローラ516が回転可能
に取付けられている。
【0060】517,517は下端側が前記各剥離シリ
ンダ514のロッド514A先端に取付けられた可動ブ
ラケットを示し、該各可動ブラケット517の上端側に
は各剥離ロッド518の先端側が回動可能に取付けられ
ている。
【0061】518,518は長さ方向の中間部がクラ
ンク状に屈曲する屈曲部518Aとなった剥離ロッドを
示し、該各剥離ロッド518の先端側は前記各可動ブラ
ケット517に回動可能に取付けられ、これにより、該
各剥離ロッド518は各可動ブラケット517を介して
各剥離シリンダ514のロッド514Aに連結されてい
る。そして、該各剥離ロッド518は各剥離シリンダ5
14のロッド514Aを左,右方向外向きに伸長させる
ときに、各支持ローラ516上でガイドされつつ、左,
右方向外向きに移動し、各屈曲部518Aの屈曲形状に
倣って図28に示す如く矢示G,G方向に移動する。
【0062】519,519は前記剥離ロッド518の
基端側に設けられ、前記各剥離シリンダ514等と共に
各剥離機構511を構成する係合部としての把持機構を
示し、該各把持機構519は各剥離ロッド518の基端
側上部に固着された略L字形状の固定把持板520と、
該固定把持板520上に搭載された把持シリンダ521
と、該把持シリンダ521のロッド521A先端に取付
けられた可動把持板522とから構成され、該各把持機
構519は各把持シリンダ521のロッド521Aを縮
小することによって、各固定把持板520と各可動把持
板522との間で培養袋1の上端側を把持するものであ
る。そして、該各把持機構519は培養袋1の上部側を
把持したまま、前記各剥離シリンダ514のロッド51
4Aを伸長して各剥離ロッド518を各支持ローラ51
6上で移動させることにより、図29に示す如く培養袋
1を人工榾木3から左,右方向に剥離するようになって
いる。
【0063】図30中、523は前記培養袋1の剥離装
置501の下流側に位置してコンベア6の途中に設けら
れた培養袋1の分離装置を示し、該分離装置523は後
述する人工榾木移送装置524および培養袋押え装置5
29等によって構成されている。
【0064】524は培養袋押え装置529の上部側に
位置する人工榾木移送装置を示し、該人工榾木移送装置
524は図31,図32に示す如く、移送シリンダ52
5と、該移送シリンダ525のロッド525A先端に取
付けられ、該ロッド525Aが伸長したときには、下方
に位置する人工榾木3を上方より跨ぐように下向きに開
口する略コ字形状の挟持フレーム526と、該挟持フレ
ーム526の下端側に取付けられた一対の挟持シリンダ
527,527と、該各挟持シリンダ527のロッド5
27A先端に取付けられ、人工榾木3の外周に沿うよう
に湾曲して形成された挟持板528,528とから構成
されている。
【0065】このように構成される人工榾木移送装置5
24は、図31に示す如く移送シリンダ525のロッド
525Aを下向きに伸長させることにより、各挟持板5
28間に人工榾木3を配置させ、この状態で、各挟持シ
リンダ527のロッド527Aを伸長させて人工榾木3
を左,右両側から各挟持板528で挟持する。そして、
各挟持板528等により人工榾木3を挟持すると、移送
シリンダ525のロッド525Aを縮小させて人工榾木
3を後述の移動コンベア535上に移送させるものであ
る(図32参照)。
【0066】529,529は培養袋1の分離位置で左
,右方向に離間して設けられた一対の培養袋押え装置を
示し、該各培養袋押え装置529は図31に示すように
左,右方向に位置する把持シリンダ530と、該把持シ
リンダ530のロッド530A先端に取付けられ、該ロ
ッド530Aから内向きに伸長した可動把持板531と
、該可動把持板531の下方に位置し、前記把持シリン
ダ530のロッド530Aが縮小したときに、前記可動
把持板531との間で培養袋1の上部側を把持する固定
把持板532とから構成されている。また、該各培養袋
押え装置529には、前記固定把持板532の上部側か
らコンベア6の上流側に向けて下向きに傾斜して伸長し
た下側ガイド533と、該下側ガイド533の上側に位
置し、コンベア6の上流側に向けて上向きに傾斜して伸
長した上側ガイド534とが設けられ、該各ガイド53
3,534はコンベア6により搬送されてくる人工榾木
3から左,右方向に剥離された培養袋1の上部側を前記
各把持板531,532間に案内するようになっている
【0067】535は培養袋1の分離位置の下流側に位
置し、前記人工榾木移送装置524と培養袋押え装置5
29との間の所定高さレベルで、前,後方向に移動可能
に設けられた移動コンベアを示し、該移動コンベア53
5は前記人工榾木移送装置524によって人工榾木3が
上方に持ち上げられると、矢示H方向に移動して該人工
榾木3の下方に進出し、人工榾木移送装置524の各挟
持板528間での挟持が解除されて人工榾木3が該移動
コンベア535上に載置されたときに、この人工榾木3
を矢示J方向に搬送するものである。
【0068】本実施例による人工榾木3用培養袋1の破
袋装置は上述の如き構成を有するもので、次にその作動
について説明する。
【0069】まず、人工榾木3を培養袋1と共に人工榾
木供給装置11の各搬送フレーム14間に載置する。そ
して、該人工榾木3を培養袋1と共に該各搬送フレーム
14によりコンベア6側に移送させて各榾受カップ10
上に配置する。
【0070】このようにしてコンベア6上に榾受カップ
カップ10を介して配置された人工榾木3等は蓋体4の
除去位置に向けて矢示C方向に搬送される。
【0071】そして、人工榾木3を収容し、上端側の開
口部1Aが蓋体4により肩口キャップ5を介して閉塞さ
れた培養袋1がコンベア6で蓋体4の除去位置(図4参
照)へと搬送されてくると、コンベア6が一時的に停止
され、昇降シリンダ104,112が作動して可動枠1
05,各押え板106,各袋めくり針111および各把
持板115等が図5に示す如く降下され、各押え板10
6の押え突起106Aは高さ位置調整位置102の各ス
プリング102Bに抗して培養袋1内の人工榾木3を肩
口キャップ5と共に下向きに押圧し、人工榾木3と共に
蓋体4および肩口キャップ5の高さ位置を調整すると共
に、これらの傾きを補正する。
【0072】そして、この状態で各エアシリンダ107
のロッド107Bを伸長させて各挟持板108間で人工
榾木3を調整台102A上に固定すると共に、各針刺シ
リンダ109のロッド109Aを伸長させて図6,図7
に示す如く、各袋めくり針111を肩口キャップ5の筒
部5A外周面に接線方向で接触するように、培養袋1の
開口部1A側に左,右両側から刺込む。
【0073】次に、この状態で各把持シリンダ114の
ロッド114Aを伸長させて各把持板115により蓋体
4の外周面を前,後方向から挟持するように把持させる
。そして、この状態で各昇降シリンダ104,112を
縮小させて、可動枠105,各押え板106,各袋めく
り針111および各把持板115を引上げるように上昇
させ、該各把持板115を介して蓋体4を肩口キャップ
5から図8に示す如く抜取る。
【0074】また、このときに各袋めくり針111は培
養袋1の開口部1A側に刺込まれた状態で上向きに引上
げられるから、肩口キャップ5の筒部5A上端から径方
向外向きに折返されてスカート部5B上へと延びた培養
袋1の開口部1A側を上向きに掻上げるように引張り、
各袋めくり針111は図7中に仮想線で示す如く弾性変
形しつつ、培養袋1の開口部1A側を肩口キャップ5の
筒部5A上方へと矢示D方向に伸ばす。
【0075】次に、蓋体4の除去後は各エアシリンダ1
07が縮小して各挟持板108を人工榾木3から離間さ
せ、コンベア6を再駆動して人工榾木3を培養袋1と共
に矢示C方向に搬送し、培養袋1は図8に例示する如く
開口部1A側が肩口キャップ5から上向きに伸びた状態
で、次なる肩口キャップ5の除去工程へと送り込まれる
【0076】そして、上述した如き状態となった培養袋
1が人工榾木3と共にコンベア6によって、図9に示す
肩口キャップ5の除去位置に搬送されてくると、コンベ
ア6が一時的に停止され、左,右のエアシリンダ205
,205により各挟持板206が人工榾木3の外周面に
向けて押動され、該各挟持板206間で培養袋1内の人
工榾木3を図10に示す如く固定する。そして、この状
態では昇降シリンダ203,204のロッド203A,
204Aが下向きに伸長して各摺接板209が肩口キャ
ップ5の筒部5A下端側に対応する位置まで降下される
と共に、可動枠210,規制カップ213および各把持
板214が降下され、規制カップ213は培養袋1の開
口部1A内に挿入される。
【0077】次に、この状態で各エアシリンダ208の
ロッド208Aを図11に示す如く伸長させ、各摺接板
209を肩口キャップ5の筒部5A外周面に向けて前,
後方向両側から押出すことにより、各摺接板209の先
端面間を支持板212の幅寸法よりも僅かに大きく離間
させて、各摺接板209間で肩口キャップ5の筒部5A
外周側を取囲むようにする。そして、この状態で各昇降
シリンダ203のロッド203Aを縮小させ、各摺接板
209を図12に示す如く矢示D方向に上向きに引上げ
ることにより、該各摺接板209の摺接面を培養袋1の
開口部1A側に摺接させ、この開口部1A側を矢示D方
向に掻上げるようにして伸ばす。
【0078】また、このときには培養袋1の開口部1A
内に規制カップ213が挿入されているから、培養袋1
の開口部1A側が各摺接板209で矢示D方向に伸ばさ
れるときに径方向内側に倒込むのを規制でき、培養袋1
の開口部1A側を確実に開口させた状態で上向きに伸長
させることができる。
【0079】次に、各摺接板209を完全に上昇させた
状態で各把持シリンダ211のロッド211Aを伸長さ
せ、各把持板214により肩口キャップ5の筒部5A外
周を強く把持する。そして、この状態で昇降シリンダ2
04のロッド204Aを縮小させ、可動枠210および
各把持シリンダ211と共に各把持板214を図13に
示す如く矢示D方向に上昇させることにより、該各把持
板214間で把持した肩口キャップ5を培養袋1の開口
部1A側から矢示D方向に抜取り、該培養袋1の開口部
1A側を確実に開口させて上向きに伸ばした状態とし、
各挟持板206による人工榾木3の固定を解除した後に
コンベア6により次工程へと搬送する。
【0080】そして、前工程の蓋体除去工程、肩口キャ
ップ除去工程で蓋体4、肩口キャップ5が抜取られ、開
口部1A側が袋伸ばし手段により上向きに伸ばされた培
養袋1が人工榾木3と共にコンベア6によって、図14
に示す培養袋1の側面切断位置に搬送されてくると、コ
ンベア6が一時的に停止され、左,右の挟持シリンダ3
03,303により各挟持板304が人工榾木3の外周
面に向けて押動され、該各挟持板304間で培養袋1内
の人工榾木3を、図15,図16に示す如く固定する。
【0081】そして、この状態で各昇降シリンダ305
、袋張りシリンダ306の各ロッド305A,306A
が下向きに伸長して把持装置307の各把持板309,
311間に培養袋1の開口部1A側が配置されるまで下
降する。そして、該各把持板309,311間に培養袋
1の開口部1A側が配置されると、各把持シリンダ31
0のロッド310Aが縮小して培養袋1の開口部1A側
を前,後方向に引張りつつ把持する。
【0082】次に、この状態で袋張りシリンダ306の
ロッド306Aを縮小させ、図17に示す如く把持装置
307を培養袋1の開口部1A側を把持したまま上方に
引き上げる。これにより、培養袋1が上方に引張られて
該培養袋1の側面等のシワや人工榾木3による凹凸等が
除去されると共に、該培養袋1全体に上,下方向の張り
が与えられる。
【0083】そして、次に上述した状態で、コンベア6
の下方に位置するカッターシリンダ312のロッド31
2Aが上方に伸長されて各カッター装置315のカッタ
ー319が培養袋1の側面に前,後方向から接触すると
、該培養袋1の側面は各カッター319の刃先によって
切り込まれる。この状態でさらにカッターシリンダ31
2のロッド312Aを伸長してゆき(図18参照)、該
ロッド312Aが伸長しきると、図19に示す如く培養
袋1の側面に上,下方向に伸長した切目30,30が形
成される。このようにして各切目30を形成し終ると、
次に各カッター装置315は、図20に示す如く回動シ
リンダ317のロッド317Aを縮小させて回動板31
8を外向きに回動させ、カッター319の刃先を培養袋
1から離間させた後に、カッターシリンダ312のロッ
ド312Aを縮小させて再び図17に示す待機位置に戻
る。
【0084】一方、培養袋1の側面切断後は、把持シリ
ンダ310のロッドを伸長させて各把持板309,31
1による培養袋1の開口部1Aの把持を解除すると共に
、その他の各シリンダ303,305のロッド303A
,305Aを縮小させてそれぞれの待機位置に戻し、コ
ンベア6を再駆動して人工榾木3を培養袋1と共に矢示
C方向に搬送し、該培養袋1は側面の前,後方向に各切
目30が形成され、開口部1A側が上方に伸長しつつ前
,後方向に伸長するような状態で次なる上部切断工程へ
と送り込まれる。
【0085】そして、前工程の側面切断工程で前,後方
向の側面に各切目30が形成されると共に、開口部1A
側が袋張り手段により前,後方向に引張られて上向きに
伸ばされた状態の培養袋1が人工榾木3と共にコンベア
6によって、図21に示す培養袋1の上部切断位置に搬
送されてくると、コンベア6が一時的に停止され、左,
右の挟持シリンダ403,403により各挟持板404
が人工榾木3の外周面に向けて押動され、該各挟持板4
04間で培養袋1内の人工榾木3を、図22に示す如く
固定する。
【0086】そして、この状態で袋張りシリンダ405
のロッド405Aが下向きに伸長して把持装置406の
各把持板409間に培養袋1の開口部1A側が配置され
るまで下降する。そして、該各把持板409間に培養袋
1の開口部1A側が配置されると、各把持シリンダ40
8のロッド408Aが伸長して培養袋1の開口部1A側
を左,右方向から把持する。
【0087】次に、この状態で袋張りシリンダ405の
ロッド405Aを縮小させ、図22に示す如く把持装置
406を培養袋1の開口部1A側を把持したまま上方に
引き上げる。これにより、培養袋1が上方に引張られて
該培養袋1全体に上,下方向の張りが与えられる。
【0088】そして、次に上述した状態で、培養袋1の
下流側に位置する各カッターシリンダ410のロッド4
10Aが図22中の矢示E方向に伸長され、各可動カッ
ター411のカッター刃413が、培養袋1の側面の底
部側から上向きに伸長して形成された各切目30の上端
側と交差するように接触すると、該培養袋1の上部側は
各カッター刃413によって矢示E方向に切り込まれる
。この状態でさらに各カッターシリンダ410のロッド
410Aを伸長してゆき、該各ロッド410Aが伸長し
切ると、図23に示す如く培養袋1の開口部1A側が切
り離され、該培養袋1の上端部には切断開口部31,3
1が形成される。そして、該各切断開口部31は培養袋
1の前,後方向で上,下に伸長した各切目30に沿って
左,右方向に分離可能な状態となる。
【0089】一方、培養袋1の開口部1A側の切り離し
後は、各挟持シリンダ403のロッド403Aを縮小さ
せて各挟持板404を待機位置に戻し、コンベア6を再
駆動して人工榾木3を培養袋1と共に矢示C方向に搬送
し、該培養袋1は開口部1A側が切り離されて各切断開
口部31が形成された状態で次なる剥離工程へと送り込
まれる。また、把持装置406により把持された培養袋
1の開口部1A側は人工榾木3が培養袋1と共に下流側
へ移動されて上部切断位置から外れると、各把持シリン
ダ408のロッド408Aを縮小させて把持装置406
による培養袋1の開口部1A側への把持を解除すること
によって、切り離された開口部1A側は自重で落下し、
下方に位置するダストボックス(図示せず)等に収容さ
れる。
【0090】そして、前工程の上部切断工程で前,後方
向で上,下に伸長した各切目30に沿って分離可能な切
断開口部31,31が形成された状態の培養袋1が人工
榾木3と共にコンベア6によって、図24に示す培養袋
1の剥離位置に搬送されてくると、コンベア6が一時的
に停止される。
【0091】そして、図25および図26に示す如く昇
降シリンダ504のロッド504Aが下向きに伸長して
固定装置505を下降させると、該固定装置505の押
えシャフト508の押え部508Cが人工榾木3の上面
に当接し、コイルばね509のばね力によって該人工榾
木3を下向きに押圧する。これにより、人工榾木3は培
養袋1の底部側と共に各榾受カップ10を介してコンベ
ア6との間に固定される。
【0092】さらに、この状態で固定装置505の押え
シャフト508内に圧気源からの圧縮空気を空気配管5
10を介して供給し、通気路508Aを介して各噴射穴
508Dから矢示F方向に圧縮空気を噴射させることに
より、培養袋1の各切断開口部31側を矢示F方向に押
動し、培養袋1の内折れ等を修正して各切断開口部31
側を上向きに伸長した状態に保つ。
【0093】次に、各回動シリンダ513のロッド51
3Aを縮小させ、各把持機構519を各把持板520,
522間に培養袋1の各切断開口部31側が配置される
位置まで下降させる。そして、図27に示すように該各
把持板520,522間に培養袋1の各切断開口部31
側が配置されると、各把持シリンダ521のロッド52
1Aを縮小させ、各把持板520,522間で培養袋1
の各切断開口部31側を左,右方向の内外から把持する
(図28参照)。
【0094】次に、この状態で各剥離シリンダ514の
ロッド514Aを左,右方向外向きに伸長させ、各可動
ブラケット517を介して各剥離ロッド518を各把持
機構519と共に左,右方向外向きに移動させる。これ
により、培養袋1の各切断開口部31側を把持した各把
持機構519が各剥離ロッド518の形状に倣って各支
持ローラ516に案内されつつ、図28中の矢示G,G
方向に移動される。そして、各剥離シリンダ514のロ
ッド514Aが伸長し切ると、培養袋1は図29に示す
如く、各切断開口部31側から各切目30に沿って左,
右方向に開くように人工榾木3から剥離される。
【0095】そして、人工榾木3から培養袋1を剥離し
た状態で、各把持シリンダ521のロッド521Aを伸
長させ、各把持板520,522による培養袋1の各切
断開口部31側の把持状態を解除し、各剥離シリンダ5
14,昇降シリンダ504の各ロッド514A,504
Aを縮小させると共に、各回動シリンダ513のロッド
513Aを伸長させ、それぞれを図24に例示した待機
位置に戻す。
【0096】そして次に、コンベア6を再駆動して培養
袋1の側面側が左,右方向に剥離された状態の人工榾木
3を培養袋1の分離位置まで、図30中の矢示C方向に
搬送する。また、この搬送途中には、各ガイド533,
534が配設されているから、コンベア6が培養袋1の
分離位置で停止したときには、各ガイド533,534
によって培養袋1の各切断開口部31側は培養袋押え装
置529の各把持板531,532間に配置され、この
状態で、各把持シリンダ530のロッド530Aを縮小
させることにより各把持板531,532間で該各切断
開口部31側を把持する。
【0097】次に、移送シリンダ525のロッド525
Aを下向きに伸長させて人工榾木移送装置524を下降
させ、各挟持板528間に人工榾木3を配置させる。そ
して、該各挟持板528間に人工榾木3が配置されると
、各挟持シリンダ527のロッド527Aを図31に示
す如く伸長させ、各挟持板528間で人工榾木3を左,
右両側から挟持する。そして、この状態で前記移送シリ
ンダ525のロッド525Aを縮小させることにより、
人工榾木3を培養袋1から分離させつつ、人工榾木3を
上方に移送し、該人工榾木3と培養袋1とを完全に分離
させる。
【0098】さらに、人工榾木3を上方に移送した状態
で、下流側に配設された移動コンベア535を人工榾木
3の下方に配置すべく図32中の矢示H方向に移動させ
る。そして、該移動コンベア535が人工榾木3の下方
に配置されると、人工榾木移送装置524の各移送シリ
ンダ525を縮小させ、各挟持板528間での挟持状態
を解除することにより、人工榾木3を移動コンベア53
5上に載置させ、該人工榾木3を該移動コンベア535
により矢示J方向に搬出する。
【0099】かくして、本実施例によれば、コンベア6
によって搬送されてくる人工榾木3用の培養袋1から蓋
体4を蓋体除去装置101で除去した後に、肩口キャッ
プ除去装置201で肩口キャップ5を除去し、その後に
側面切断装置301で培養袋1の前,後方向側面に底部
側から上向きに伸びる各切目30を入れ、上部切断装置
401で該各切目30と交差するように、培養袋1の上
部側を水平方向に切断して各切断開口部31を形成し、
その後、剥離装置501により培養袋1を各切断開口部
31側から各切目30に沿って左,右方向に引張りつつ
、培養袋1を人工榾木3から左,右に剥離させるように
したから、分離装置523によって培養袋1と人工榾木
3とを簡単に分離でき、培養袋1を人工榾木3からスム
ーズに除去できると共に、人工榾木3が損傷、破損され
るのを効果的に防止でき、人工榾木3に蔓延させた菌糸
が傷つく等の問題を解消できる。
【0100】次に、図33ないし図37は本発明の第2
の実施例を示し、本実施例の特徴は、人工榾木を収容し
、開口部が縫合および溶着等の手段で閉塞された培養袋
に側面切断処理、上部切断処理および剥離処理を施すよ
うにしたことにある。なお、本実施例では前記第1の実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0101】図中、51は人工榾木3を収容した培養袋
を示し、該培養袋51は前記第1の実施例で述べた培養
袋1とほぼ同様に形成されているものの、該培養袋51
は開口部51A側が縫合および溶着等の手段を用いた縫
合部52および溶着部53により、フィルタ効果を得る
ように閉塞されている。そして、該培養袋51はこの状
態で図34に示す如くコンベア6により側面切断位置に
搬送され、各挟持板304間で挟持される。
【0102】321は袋張りシリンダ306のロッド3
06A先端に設けられた把持装置を示し、該把持装置3
21は袋張りシリンダ306のロッド306Aの先端に
取付けられ、左,右方向に伸長する長板部322と、該
長板部322の両端部に取付けられた把持シリンダ32
3,323と、該各把持シリンダ323のロッド323
A先端に取付けられ、該各把持シリンダ323のロッド
323Aを伸長させたときに、培養袋51の開口部51
Aを把持する把持板324,324とから構成されてい
る。そして、該把持装置321は各把持板324間で培
養袋51の開口部51A側を把持しつつ、袋張りシリン
ダ306を縮小させることにより開口部51A側を上向
きに引張った状態で、各カッター319により培養袋5
1の側面に各切目54を入れさせる。
【0103】次に、各切目54が入れられた培養袋51
は前記第1の実施例と同様に上部切断装置401へと搬
送され、切断開口部55,55が形成された状態で次工
程となる剥離工程へと搬送される。
【0104】次に、図35中、551,551は剥離装
置501の一部を構成し、本実施例で用いる一対の剥離
機構を示し、該各剥離機構551は培養袋51の左,右
両側に設けられ、その基端側がフレーム(図示せず)に
固定軸552を介して回動可能に取付けられた棒状の回
動ロッド553と、該回動ロッド553の基端部にロッ
ド554A先端が回動可能に取付けられた剥離シリンダ
554と、前記回動ロッド553の先端側に取付けられ
、剥離シリンダ554のロッド554Aを縮小させるこ
とにより、前記培養袋51の左,右両側に当接して該培
養袋51に吸着される係合部としての吸盤部555とか
ら構成されている。また、この場合、人工榾木3は前記
第1の実施例で述べた剥離装置501と同様にコンベア
6上で固定装置505(但し、図35〜図37中では省
略)により固定される。
【0105】ここで、該各剥離機構551は剥離シリン
ダ554のロッド554Aを縮小させ、回動ロッド55
3を固定軸552を中心として吸盤部555と共に図3
5中の矢示M方向に回動させることにより、図36に示
す如く各吸盤部555を培養袋51の左,右両側面に押
付けて吸着させる。そして、該各吸盤部555が培養袋
51に吸着したら、今度は剥離シリンダ554のロッド
554Aを伸長させ、回動ロッド553と吸盤部555
とを固定軸552を中心として矢示N方向に回動させる
ことにより、図37に示すように培養袋51を各切断開
口部55側から各切目54に沿って左,右方向に引張る
ようにして該培養袋51を人工榾木3から剥離させる。
【0106】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の効果を得ることが
できる。そして、この場合、各剥離機構551の吸盤部
555を真空ポンプ(図示せず)等に接続し、各吸盤部
555内に負圧を発生させるようにすれば、該各吸盤部
555によって培養袋51をより効果的に吸着でき、培
養袋51の剥離作業をよりスムーズに行うことができる
【0107】なお、前記第1の実施例では、肩口キャッ
プ除去装置201は各摺接板209を用いて培養袋1の
開口部1A側を上向きに伸ばすものとして述べたが、こ
れに替えて、例えば各エアシリンダ208のロッド20
8A先端に左,右方向に伸びる支持板等を介してそれぞ
れ袋伸ばし針を設け、該各袋伸ばし針の先端側を肩口キ
ャップ5の筒部5A外周に接線方向で接触するように伸
長させた状態で、該各袋伸ばし針を上向きに引上げるこ
とにより、培養袋1の開口部1A側を上向きに延ばすよ
うにしてもよい。
【0108】また、前記第1の実施例では、分離装置5
23は複数のシリンダを用いて人工榾木3と培養袋1と
を分離するものとして述べたが、本発明はこれに限らず
、例えば分離装置523を複数の産業用ロボットまたは
マニピュレータ等から構成して人工榾木3と培養袋1と
を分離するようにしてもよい。
【0109】さらに、前記各実施例では、人工榾木3用
培養袋1(51)の除去装置を例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限らず、例えば椎茸以外のキノコ類また
は植物等の塊状物としての人工培地を収容した包装袋と
しての培養袋の除去装置にも適用できる。
【0110】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、内部
に塊状物を収容した包装袋を搬送手段で搬送し、側面切
断位置では包装袋の前,後方向両側に該包装袋の底部側
から上向きに伸長する切目を入れ、上部切断位置では該
各切目と交差するように包装袋の上部側を切断して切断
開口部を形成し、剥離位置では包装袋の切断開口部側に
左,右一対の係合部を係合させつつ、該各係合部を左,
右方向外向きに移動させることにより、包装袋を各切目
に沿って前記塊状物から剥離させる構成としたから、包
装袋を切断開口部側から各切目に沿って左,右方向に簡
単に剥離させることができ、包装袋を塊状物からスムー
ズに除去できると共に、塊状物の損傷、破損を効果的に
防止でき、例えば塊状物としての人工榾木に蔓延させた
菌糸が傷つく等の問題を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による培養袋内に人工榾
木を収容して上端側を蓋体等により閉塞する状態を示す
斜視図である。
【図2】培養袋の上端側を閉塞した後の状態を示す斜視
図である。
【図3】人工榾木の培養袋除去装置を示す全体斜視図で
ある。
【図4】図3に示す蓋体除去装置の拡大斜視図である。
【図5】図4中の可動枠および把持板等を降下させた状
態を示す蓋体除去装置の斜視図である。
【図6】培養袋の上端側に袋めくり針を刺込んだ状態を
示す蓋体除去装置の一部破断の拡大正面図である。
【図7】袋めくり針を刺込んだ状態を示す培養袋等の平
面図である。
【図8】蓋体を肩口キャップから除去した状態を示す図
7中の矢示VIII−VIII方向断面図である。
【図9】図3に示す肩口キャップ除去装置の拡大斜視図
である。
【図10】図9中の摺接板および把持板等を降下させた
状態を示す肩口キャップ除去装置の斜視図である。
【図11】肩口キャップの外周側に向けて各摺接板を進
出させた状態を示す肩口キャップ除去装置の動作説明図
である。
【図12】図11の状態から各摺接板を引上げ、培養袋
の上端側を上向きに伸ばしている状態を示す図11の左
側から視た動作説明図である。
【図13】図12の状態から肩口キャップを各把持板で
把持した後に肩口キャップを培養袋から抜取った状態を
示す動作説明図である。
【図14】図3に示す側面切断装置の拡大斜視図である
【図15】図14中の側面切断装置を示す一部破断の正
面図である。
【図16】図15中の矢示XVI −XVI 方向断面
図である。
【図17】把持装置で培養袋の開口部側を把持して引張
り上げた状態を示す側面切断装置の一部破断の正面図で
ある。
【図18】カッターシリンダのロッドを伸長させてカッ
ター装置により培養袋の側面に切目を入れている状態を
示す側面切断装置の一部破断の正面図である。
【図19】カッター装置により培養袋の側面に切目を入
れた状態を示す側面切断装置の斜視図である。
【図20】カッター装置で切目を入れ終えてカッターの
刃先を培養袋から外した状態を示す側面切断装置の一部
破断の正面図である。
【図21】図3に示す上部切断装置の拡大斜視図である
【図22】図21中の上部切断装置により培養袋の上部
側を切断する状態を示す斜視図である。
【図23】図21中の上部切断装置により培養袋の上部
側を切断した後の状態を示す斜視図である。
【図24】図3に示す剥離装置の拡大斜視図である。
【図25】図24中の人工榾木および押えシャフト等を
拡大して示す一部破断の斜視図である。
【図26】図24中の固定装置により人工榾木の上面側
を押圧した状態を示す剥離装置の一部破断の正面図であ
る。
【図27】図24中の把持機構の各把持板間に培養袋の
各切断開口部を配置した状態を示す剥離装置の一部破断
の正面図である。
【図28】図24中の各把持板間で培養袋の各切断開口
部を把持した状態を示す剥離装置の一部破断の正面図で
ある。
【図29】図24中の剥離機構によって人工榾木から培
養袋を左,右方向に剥離した状態を示す剥離装置の一部
破断の正面図である。
【図30】左,右方向に剥離された培養袋が搬送中に各
ガイドによって培養袋押え装置の各把持板間に案内され
ている状態を示す分離装置の側面図である。
【図31】図30中の人工榾木移送装置によって人工榾
木を左,右両側から挟持した状態を示す分離装置の正面
図である。
【図32】培養袋と人工榾木とを分離して移動コンベア
を該人工榾木の下方に移動させた状態を示す分離装置等
の側面図である。
【図33】本発明の第2の実施例による培養袋の上端側
を閉塞した状態を示す斜視図である。
【図34】図33中の培養袋に前,後方向両側から切目
を入れている状態を示す側面切断装置の斜視図である。
【図35】本発明の第2の実施例による剥離機構を示す
正面図である。
【図36】図35中の各吸盤部を培養袋の側面に吸着さ
せた状態を示す剥離機構の正面図である。
【図37】培養袋を人工榾木から剥離した状態を示す剥
離機構の正面図である。
【符号の説明】
1,51  培養袋(包装袋) 3  人工榾木(塊状物) 6  コンベア(搬送手段) 30,54  切目 31,55  切断開口部 101  蓋体除去装置(蓋体除去手段)201  肩
口キャップ除去装置(肩口キャップ除去手段) 301  側面切断装置(側面切断手段)401  上
部切断装置(上部切断手段)501  剥離装置(包装
袋剥離手段)519  把持機構(係合部) 555  吸盤部(係合部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  塊状物を収容し、開口部となる上端側
    が閉塞された包装袋を正立状態で搬送する搬送手段と、
    該搬送手段の途中に設けられ、前記包装袋の前,後方向
    両側に該包装袋の底部側から上向きに伸長する切目を入
    れる側面切断手段と、該側面切断手段の下流側に位置し
    て前記搬送手段の途中に設けられ、前記包装袋の各切目
    上端側と交差する位置で該包装袋の上部側を切断するこ
    とにより、該包装袋に前記塊状物の上側で切断開口部を
    形成する上部切断手段と、該上部切断手段の下流側に位
    置して前記搬送手段の途中に設けられ、前記包装袋の切
    断開口部に係合する左,右一対の係合部を左,右方向外
    向きに移動させることにより、前記包装袋を各切目に沿
    って前記塊状物から剥離させる包装袋剥離手段とから構
    成してなる塊状物の包装袋除去装置。
  2. 【請求項2】  前記包装袋は塊状物を収容した状態で
    開口部となる上端側が肩口キャップを介して蓋体により
    閉塞され、前記搬送手段の途中には、前記側面切断手段
    の上流側で前記蓋体および肩口キャップを順次除去する
    蓋体除去手段および肩口キャップ除去手段を設けてなる
    請求項1に記載の塊状物の包装袋除去装置。
  3. 【請求項3】  前記塊状物は所定のおが屑を前記包装
    袋内に充填し、弱く加圧することによって形成した人工
    榾木である請求項1または請求項2に記載の塊状物の包
    装袋除去装置。
JP3155232A 1991-05-31 1991-05-31 塊状物の包装袋除去装置 Expired - Fee Related JP2841130B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105027967A (zh) * 2015-06-17 2015-11-11 漳州益利食用菌科技有限公司 菌袋自动套套环机
JP2017105473A (ja) * 2015-11-12 2017-06-15 日本国土開発株式会社 コンテナバッグの解袋装置
CN112352627A (zh) * 2020-09-22 2021-02-12 浙江义成智能科技有限公司 一种袋装菌包用搔菌机及搔菌方法

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