JPH0761429A - 塊状物の包装袋除去装置 - Google Patents

塊状物の包装袋除去装置

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JPH0761429A
JPH0761429A JP22283993A JP22283993A JPH0761429A JP H0761429 A JPH0761429 A JP H0761429A JP 22283993 A JP22283993 A JP 22283993A JP 22283993 A JP22283993 A JP 22283993A JP H0761429 A JPH0761429 A JP H0761429A
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packaging bag
culture bag
bag
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peeling
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない工程数で塊状物から包装袋を確実に剥
離させて、生産性の向上を図る。 【構成】 搬送コンベア8によって搬送されてくる人工
榾木3を収容した培養袋1に切断装置22の側面用カッ
ター28および上部用カッター29で左右両側の底部側
から開口部1Aに達する切目33を形成し、その後に培
養袋剥離装置34によって開口部1A側を把持部で把持
した状態で、前記切目33に沿って該培養袋1の開口部
1A側を前後方向に離間するようにして人工榾木3から
剥離するようにした。従って、培養袋1を人工榾木3か
ら少ない工程数で確実に剥離することができる。また、
ガイドレール11によって培養袋1の開口部1A側を倒
れないように支持しているから、切断装置22,培養袋
剥離装置34での把持不良を防止しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば人工榾木等の塊
状物を収容した包装袋を塊状物から剥離させて除去する
のに好適に用いられる塊状物の包装袋除去装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、椎茸等のキノコを人工栽培する
のに用いられる人工榾木は、例えば椎や栗等の木材のお
が屑を包装袋としての培養袋内に充填し、弱く加圧した
状態で植菌を行った後に、この培養袋の上端側開口部を
閉塞し、予め決められた温度、湿度条件下で菌を培養す
ることにより、培養袋内のおが屑に菌糸を蔓延させて塊
状物として形成される。
【0003】そして、この人工榾木を出荷する場合に
は、培養袋を人工榾木から除去する必要があり、例えば
特開平4−352626号公報等に開示されているよう
な塊状物の包装袋除去装置は、人工榾木を収容し、開口
部となる上端側が閉塞された培養袋を正立状態で搬送す
る搬送手段と、該搬送手段の途中に設けられ、前記培養
袋の前後方向両側に該培養袋の底部側から上向きに伸長
する切目を入れる側面切断手段と、該側面切断手段の下
流側に位置して前記搬送手段の途中に設けられ、前記培
養袋に形成された各切目の上端側と交差する位置で該培
養袋の上部側を切断することにより、該培養袋に前記人
工榾木の上側で切断開口部を形成する上部切断手段と、
該上部切断手段の下流側に位置して前記搬送手段の途中
に設けられ、前記培養袋の切断開口部に係合する左右一
対の係合部を左右方向外向きに移動させることにより、
前記培養袋を各切目に沿って前記人工榾木から剥離させ
る包装袋剥離手段とから構成されている。
【0004】ここで、前記側面切断手段は、搬送手段と
してのコンベアで搬送されてきた人工榾木を収容した培
養袋を左右方向から挟持板によって固定し、袋張りシリ
ンダ,把持装置等によって培養袋の開口部側を前後方向
に引張りつつ、上方に引上げて該培養袋に上下方向の張
りを与える。そして、この状態で底部側より培養袋の側
面に各カッター装置のカッターを接触させ、該各カッタ
ー装置を上昇させて前記把持装置近傍まで切目を入れ
る。
【0005】次に、各切目が形成された培養袋は、コン
ベアによって下流側の上部切断手段まで搬送される。そ
して、該上部切断手段は、コンベアによって搬送されて
きた培養袋を左右方向から挟持板によって固定し、袋張
りシリンダ,把持装置等によって培養袋の開口部側を左
右方向から把持しつつ、上方に引き上げて該培養袋に上
下方向の張りを与える。そして、この状態で下流側より
培養袋の上部側に各可動カッターのカッター刃を接触さ
せ、該各可動カッターを上流側に向けて移動させること
により、培養袋の開口部側を切放して各切目が上端部ま
で達した切断開口部を形成する。
【0006】さらに、切断開口部が形成された培養袋
は、コンベアによって下流側の包装袋剥離手段まで搬送
される。そして、該包装袋剥離手段は、コンベアによっ
て搬送されてきた培養袋を人工榾木と共に上方から押圧
して固定し、各把持機構によって該培養袋の切断開口部
を上側から挟むように把持した後、剥離機構の剥離シリ
ンダを伸長して該把持機構を左右方向外向きに移動し、
培養袋を前記各切目に沿って剥離して人工榾木から培養
袋を除去するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による塊状物の包装袋除去装置では、側面切断手
段の下流側に別途上部切断手段を設けて培養袋の上部側
を切断することにより、各切目が上端部まで達した切断
開口部を形成し、次工程の包装袋剥離手段での培養袋の
剥離を行なえるようにしているものの、これでは培養袋
の切断工程が二工程に亘ってしまい、生産性を向上する
ための妨げとなってしまう上に、装置自体が複雑となっ
て製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
【0008】また、上部切断手段で培養袋の上部側を切
断するようにしているから、除去装置の途中と下流端側
との異なる2箇所に培養袋の排出装置を設けなくてはな
らず、培養袋の処理装置が複雑化してしまうという問題
がある。
【0009】さらに、上部切断手段で培養袋の上部側を
切断することにより、人工榾木の上端から培養袋の切断
開口部までの寸法(把持代)が短くなってしまい、下流
側の包装袋剥離手段の把持部で把持するときに培養袋を
把持することができず、把持不良によって培養袋を確実
に剥離することができないという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、少ない工程数で塊状物から包装袋を確実
に剥離させて、生産性の向上を図ることができるように
した塊状物の包装袋除去装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する塊状物の包装袋除去装置の構
成は、内部に塊状物を収容し、開口部となる上端側が閉
塞された包装袋を正立状態で間欠搬送する搬送手段と、
該搬送手段の途中に設けられ、充填部を切込む下側カッ
ターおよび未充填部を切込む上側カッターによって前記
包装袋の左右方向両側に底部側から開口部に達する切目
を形成する切断手段と、該切断手段の下流側に位置して
前記搬送手段の途中に設けられ、前記包装袋の開口部側
を搬送方向の前後に離間させることにより、該包装袋を
前記各切目に沿って塊状物から剥離させる包装袋剥離手
段とからなる。
【0012】また、前記搬送手段の上方位置には、該搬
送手段によって搬送される包装袋の開口部側を閉じた状
態で搬送方向に沿って保持するガイドレールを設けるの
が好ましい。
【0013】さらに、前記包装袋剥離手段は、前記包装
袋の開口部側を把持する前後一対の把持部を有し、該各
把持部を前後方向に開くように移動させることにより、
前記包装袋を切目に沿って剥離させる構成とするのが好
ましい。
【0014】また、前記切断手段の上流側には、包装袋
の開口部側を把持して塊状物を持上げて移動し、搬送手
段上に供給する供給手段を設けるのが好ましい。
【0015】さらにまた、前記包装袋剥離手段の下流側
には、塊状物から剥離された包装袋を押え込んだ状態で
塊状物を把持して上方に持上げて移動することにより、
該塊状物のみを排出する排出手段を設けるのが望まし
い。
【0016】
【作用】上記構成により、塊状物を収容した包装袋が搬
送手段によって搬送されてくると、切断手段は下側カッ
ターで充填部を切込むと共に上側カッターで未充填部を
切込むことにより、該包装袋の左右方向両側に底部側か
ら上向きに伸長して開口部に達する切目を形成する。次
に、包装袋剥離手段は該切断手段により前後方向に分割
された包装袋の開口部側をそれぞれ搬送方向の前後に離
間させ、包装袋を塊状物から剥離する。
【0017】また、搬送手段で包装袋を搬送するとき
に、ガイドレールで包装袋の開口部側を閉じた状態で搬
送方向に沿って保持することにより、該包装袋の開口部
側の倒れが防止される。
【0018】さらに、包装袋剥離手段で塊状物から包装
袋を剥離するときに、前記包装袋の開口部側を前後一対
の把持部で把持し、該各把持部を前後方向に開くように
移動させることにより、確実に包装袋を剥離できる。
【0019】また、前記切断手段の上流側に供給手段を
設けることにより、搬送手段上に塊状物を収容した包装
袋を自動的に供給できると共に、包装袋の開口部側を把
持して塊状物を持上げることで、該開口部側のしわや折
れを伸ばすことができる。
【0020】さらにまた、前記包装袋剥離手段の下流側
に排出手段を設けることにより、塊状物から包装袋を分
離し、塊状物のみを排出できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図24に
基づき、塊状物の包装袋除去装置として人工榾木の培養
袋除去装置を例に挙げて説明する。
【0022】図において、1は後述する搬送コンベア8
上に載置された包装袋としての培養袋を示し、該培養袋
1は、例えば100〜150℃程度の温度下でも耐熱性
を有するポリプロピレン等の透明性樹脂フィルムによっ
て袋状に形成され、内容物に応じて変形するように充分
な可撓性を有している。そして、該培養袋1内には上端
側の開口部1Aから、例えば椎や栗等の木材からなるお
が屑2が充填され、このおが屑2は弱く加圧した状態で
椎茸等の菌が植菌された後に、後述の如く培養されるこ
とにより塊状物としての人工榾木3を形成するようにな
っている(図2参照)。また、該培養袋1の開口部1A
側には、縫合および溶着等の手段を用いて縫合部4およ
び溶着部5が形成され、該縫合部4および溶着部5は、
培養袋1内への通気を確保しつつ細菌の侵入を防止する
フィルタとして作用している。
【0023】そして、この状態で培養袋1は人工榾木3
と共に所定の温度、湿度雰囲気内に長時間に亘って配置
され、人工榾木3に予め植菌された椎茸等の菌糸を培養
袋1内に蔓延させるようにして培養される。
【0024】次に、6は人工榾木3を収容した培養袋1
を正立状態で搬送する搬送装置を示し、該搬送装置6
は、搬送方向の左右に離間して搬送方向に伸長した一対
のフレーム7,7と、該各フレーム7間に設けられた搬
送コンベア8,供給コンベア9等とから大略構成されて
いる。
【0025】8は搬送手段としての搬送コンベアで、該
搬送コンベア8の外周側には、人工榾木3を収容した培
養袋1を該搬送コンベア8上に位置決めする突起8A,
8A,…が所定間隔をもって一対ずつ設けられている。
そして、該搬送コンベア8は、図示しない駆動源で周回
駆動されることにより該搬送コンベア8上に載置された
培養袋1を矢示A方向に間欠搬送するものである。
【0026】9は各フレーム7間に位置して搬送コンベ
ア8の上流側に設けられた供給コンベアを示し、該供給
コンベア9は、人工榾木3を収容した培養袋1を搬送コ
ンベア8の上流側近傍まで供給するものである。
【0027】また、10は搬送装置6の下流側に設けら
れた排出コンベアを示し、該排出コンベア10は、培養
袋1が剥離された人工榾木3を後工程となる箱詰装置
(図示せず)等に向けて搬送するものである。
【0028】11は搬送コンベア8,供給コンベア9の
上方に位置して該供給コンベア9の上流側から後述する
培養袋剥離装置34に亘って搬送方向に伸長したガイド
レールを示し、該ガイドレール11は、後述する切断装
置22の切断位置で所定間隔離間するように2本ずつ配
設された左右のレール11A,11Aと11B,11B
とから構成され、該ガイドレール11は、各レール11
A,11B間で培養袋1の開口部1A側を閉じた状態で
搬送方向に沿って保持するものである。また、前記各レ
ール11A,11Bには、後述する袋止シリンダ31の
ロッド31Aが挿通される挿通穴11C(図10中に図
示)が前記切断位置近傍に位置して左右方向に同軸に穿
設されている。
【0029】12は搬送コンベア8と供給コンベア9と
の間に設けられた供給手段としての供給装置を示し、該
供給装置12は、図3に示す如く、後述する移動機構1
3,把持機構17,センサ21等から大略構成され、該
供給装置12は、供給コンベア9によって供給される人
工榾木3を収容した培養袋1を搬送コンベア8上に順次
供給するものである。
【0030】13は搬送装置6の側方に設けられ、把持
機構17を前後方向と上下方向に移動する移動機構を示
し、該移動機構13は、図示しない支柱上に搭載され、
ブラケット14Aを搬送コンベア8の搬送方向と平行に
往復動させる移動シリンダ14と、基端側が該移動シリ
ンダ14のブラケット14Aに固着され、先端側が搬送
装置6上まで伸長した移動板15と、該移動板15の先
端側に設けられ、ロッド16Aが該移動板15を貫通し
て下向きに伸長して把持機構17を上下動させる昇降シ
リンダ16とから大略構成されている。
【0031】17は前記移動板15の先端側に位置して
昇降シリンダ16のロッド16A先端に取付けられた把
持機構を示し、該把持機構17は、図4に示す如く、前
記移動板15の下面側に位置して昇降シリンダ16のロ
ッド16A先端に固着された昇降板18と、該昇降板1
8の下面から下向きに平行に伸長し、搬送コンベア8の
搬送方向に対して左右方向に移動自在となった一対の把
持板19,19と、該各把持板19を接近,離間させる
ため一方の把持板19に取付けられ、そのロッド20A
が他方の把持板19に固着された把持シリンダ20とか
ら大略構成されている。そして、前記各把持板19に
は、上下方向中間部に位置して内向きに突出し、該各把
持板19の接近時には互いに当接して培養袋1の開口部
1A側を挟持する突出板部19Aと、下端側に位置して
内向きに突出すると共に内端側が人工榾木3の外周に沿
って湾曲し、人工榾木3の移動時に該人工榾木が大きく
揺れるのを防止するガイド部19Bとが設けられてい
る。
【0032】21は供給コンベア9の下流端側に位置し
て搬送装置6の各フレーム7上に設けられ、前記移動機
構13,把持機構17と共に供給装置12を構成するセ
ンサを示し、該センサ21は、発光部21Aと受光部2
1Bとからなる非接触型センサとして構成されている。
そして、該センサ21は、図5に示す如く、供給コンベ
ア9によって人工榾木3を収容した培養袋1が搬送され
てきて、該人工榾木3が図6に示すように発光部21A
と受光部21Bとの間を遮る位置に達すると、図示しな
いコントロールユニットに検出信号を発信し、供給コン
ベア9を停止させて人工榾木3を所定位置に配置するも
のである。
【0033】ここで、供給装置12は、図4に示す状態
で供給コンベア9上に位置し、該供給コンベア9上を人
工榾木3を収容した培養袋1が搬送されてきて図6に示
す供給位置に配置されると、図7に示すように、把持シ
リンダ20のロッド20Aを縮小して各把持板19を接
近させ、各突出板部19A間で培養袋1の開口部1A側
を把持した後、昇降シリンダ16のロッド16Aを縮小
して人工榾木3を持上げる。次に、この状態で図8に示
す如く、移動シリンダ14によって人工榾木3を搬送コ
ンベア8上に移動し、昇降シリンダ16,把持シリンダ
20のロッド16A,20Aを順次伸長させることによ
り、人工榾木3を該搬送コンベア8上の各突起8A間に
載置する。
【0034】また、このときに培養袋1の開口部1A側
を各突出板部19Aで把持することにより、培養袋1の
開口部1A側を伸ばしてしわや折れ等を無くし、後工程
での作業を確実に行なえるようにしている。
【0035】次に、図9中、22は搬送コンベア8の途
中に設けられた培養袋1の切断装置を示し、該切断装置
22は、後述の固定機構23,切断機構26およびエア
供給機構32から構成されている。
【0036】23は各フレーム7間に亘って設けられた
固定機構を示し、該固定機構23は、搬送コンベア8の
左右方向に離間して配設され、上端側が各フレーム7を
貫いて互いに対向するように内側に屈曲する挟持部24
AとなったL字状の挟持板24,24と、一方のフレー
ム7の下面側にブラケット25Aを介して取付けられ、
ロッド(図示せず)を伸縮することにより該各挟持板2
4を接近、離間させる挟持シリンダ25とから大略構成
されている。そして、該固定機構23は、搬送コンベア
8により矢示A方向に搬送されてくる人工榾木3を収容
した培養袋1が切断位置で停止されたときに、各挟持板
24の挟持部24Aで人工榾木3の外周面を培養袋1と
共に挟持して位置決め固定するものである。
【0037】26は固定機構23の上方に設けられた切
断機構を示し、該切断機構26は、図10に示す如く、
後述の昇降フレーム27,側面用カッター28,上部用
カッター29,昇降シリンダ30等から大略構成されて
いる。
【0038】27は搬送コンベア8の上方で上下動自在
に設けられた昇降フレームを示し、該昇降フレーム27
は、上下方向に伸長しつつ左右方向に平行に離間した一
対の側板部27A,27Aと、該各側板部27Aを連結
した連結部27BとからH字状に形成されている。
【0039】28,28は培養袋1の充填部を切断する
ために昇降フレーム27の各側板部27Aの下端側に設
けられた一対の下側カッターとしての側面用カッターを
示し、該各側面用カッター28は、上端側が前記側板部
27Aに回動自在に取付けられ、下端側が下向きに伸長
して自由端となったカッターアーム28Aと、該カッタ
ーアーム28Aの下端側に装着されたカッター刃28B
と、前記側板部27Aに取付けられ、ロッド28Cを伸
縮することによって前記カッターアーム28Aを矢示
B,C方向に回動するシリンダ28Dとから構成されて
いる。
【0040】29,29は培養袋1の未充填部を切断す
るために各側面用カッター28の上方に位置して昇降フ
レーム27に設けられた一対の上側カッターとしての上
部用カッターを示し、該各上部用カッター29は、昇降
フレーム27の連結部27B下面側に回動自在に取付け
られ、回動アーム29Aが側板部27Aを貫いて突出し
た回動ブラケット29Bと、該回動ブラケット29Bに
下向きに伸長するように取付けられたカッター刃29C
と、側板部27Aの上端側に取付けられ、ロッド29D
を伸縮することによって前記カッター刃29Cを矢示
D,E方向に回動するシリンダ29Eとから構成されて
いる。また、該各上部用カッター29は、そのカッター
刃29Cが各側面用カッター28のカッター刃28Bと
同一線上でハサミのように互いに摺接するようになって
いる。
【0041】ここで、前記各カッター28,29は、図
10に示す状態からカッターアーム28A,回動ブラケ
ット29Bをそれぞれ矢示B,D方向に回動させて図1
1中に示す状態とすることにより、図12に示すように
培養袋1の充填部に切込33Aを形成すると共に未充填
部に切込33Bを形成するものである。
【0042】30は昇降フレーム27の上方に位置して
シリンダブラケット30Aに取付けられた昇降シリンダ
を示し、該昇降シリンダ30は、そのロッド30B先端
に連結された昇降フレーム27を昇降させるものであ
る。そして、該昇降シリンダ30は、各カッター28,
29が図11の状態にあるときに、図13に示す如く、
該各カッター28,29と共に昇降フレーム27を上昇
させることにより、培養袋1に図14に示すように切込
33A,33Bを上向きに伸長させて底部側から開口部
1A側まで達する切目33を形成するようになってい
る。
【0043】31はガイドレール11の左側の各レール
11Aに位置して挿通穴11Cと同軸に取付けられた一
対の袋止シリンダ(片方のみ図示)を示し、該袋止シリ
ンダ31は、搬送コンベア8によって搬送されてきた培
養袋1が切断位置で停止すると、そのロッド31Aを伸
長して各レール11A,11B間に配置された培養袋1
の開口部1A側を貫いて固定し、該培養袋1の切断作業
時の開口部1A側の位置ずれを防止するものである。
【0044】32は固定機構23の上流側に位置してフ
レーム7上に設けられたエア供給機構を示し、該エア供
給機構32は、フレーム7上に設けられた支柱32A
と、該支柱32A上に搭載され、ロッド32Bが切断位
置に停止した培養袋1側を向くように配置されたシリン
ダ32Cと、該ロッド32Bの先端側に取付けられ、該
ロッド32Bの伸長時には培養袋1に突刺さるようにな
った中空の針部32Dとから大略構成され、前記針部3
2Dはエアホース32E等を介してコンプレッサ(図示
せず)に接続されている。
【0045】そして、該エア供給機構32は、人工榾木
3を収容した培養袋1が切断装置22の切断位置に停止
すると、シリンダ32Cのロッド32Bを伸長して針部
32Dの先端を培養袋1に突刺し、この状態でエアホー
ス32E,針部32D等を介して該培養袋1内にエアを
吹き込んで該培養袋1を膨らますことにより、該培養袋
1のしわや折れ等を伸ばすようになっている。
【0046】図15中、34は前記切断装置22の下流
側に位置して搬送コンベア8の途中に配設された包装袋
剥離手段としての包装袋剥離装置を示し、該培養袋剥離
装置34は、後述する昇降シリンダ35,昇降板37,
剥離アーム39,40,把持シリンダ41,42,押動
アーム43,44から大略構成されている。
【0047】35は搬送コンベア8の上方に位置してフ
レーム36にロッド35Aが下向きとなるように取付け
られた昇降シリンダ、37は該昇降シリンダ35のロッ
ド35A先端に取付けられた方形状の昇降板をそれぞれ
示し、該昇降板37の下面側には、搬送方向の左右両端
側に位置して前後方向に2個の連結ブラケット37A,
37A,…が下向きに突出するように設けられている。
また、該昇降板37の四隅には、剥離棒37B,37
B,…が下向きに伸長して設けられ、該各剥離棒37B
は、該昇降板37の下降時に人工榾木3から剥離した培
養袋1を下向きに押圧するものである。
【0048】38,38は各フレーム7上に設けられた
一対のブラケット、39,39および40,40は基端
側が該各ブラケット38に回動自在に連結され、搬送方
向の前側および後側に左右で一対ずつ設けられた剥離ア
ームをそれぞれ示し、該各剥離アーム39,40は、そ
の先端側が上向き状態で培養袋1の開口部1A側まで達
する長さ寸法に設定されている。
【0049】41,41は左側の剥離アーム39,40
先端に取付けられ、後述の雌側把持シリンダ42と共に
把持部を構成する雄側把持シリンダ、42,42は右側
の剥離アーム39,40に取付けられた雌側把持シリン
ダをそれぞれ示し、該各雄側把持シリンダ41のロッド
41A先端には、図16に示すように針部41Bが形成
され、各雌側把持シリンダ42のロッド42A先端に
は、該各雄側把持シリンダ41の針部41Bが嵌入する
穴部42Bが形成されている。そして、該各把持シリン
ダ41,42は、それぞれのロッド41A,42Aを伸
長することにより、図17に示すように該各ロッド41
A,42A先端間で培養袋1の開口部1A側を挟持して
各剥離アーム39,40先端に固定するものである。
【0050】43,43および44,44は上端側が昇
降板37の各連結ブラケット37Aに回動自在に連結さ
れ、下端側が各剥離アーム39および40の先端側に回
動自在に連結された前側および後側に左右で一対ずつ設
けられた押動アームを示し、該各押動アーム43,44
は、昇降板37の下降,上昇動作に伴って各剥離アーム
39,40を図18中、矢示F,G方向に回動させるも
のである。そして、前記雄側把持シリンダ41,41は
搬送方向右側の剥離アーム39と押動アーム43との連
結部、剥離アーム40と押動アーム44との連結部にそ
れぞれ設けられ、同じく、雌側把持シリンダ42,42
は左側の剥離アーム39と押動アーム43との連結部、
剥離アーム40と押動アーム44の連結部にそれぞれ設
けられている。
【0051】かくして、培養袋剥離装置34は、各把持
シリンダ41,42間で培養袋1の開口部1A側を挟持
した状態で、昇降シリンダ35によって昇降板37を下
降させることにより、図19,20に示すように、各押
動アーム43,44を介して各剥離アーム39,40を
矢示F方向に回動し、培養袋1の開口部1A側を切目3
3に沿って人工榾木3から前後方向に開くように剥離す
るものである。また、このときに、昇降板37の各剥離
棒37Bは人工榾木3に密着した培養袋1を上側から押
圧し、該培養袋を人工榾木3から引き剥すようになって
いる。
【0052】次に、図21中、45は前記培養袋剥離装
置34の下流側に位置して搬送コンベア8の下流端側に
配設された排出手段としての排出装置を示し、該排出装
置45は、後述する移動機構46,把持機構50,押え
機構54から大略構成され、該排出装置45は、人工榾
木3から前後方向に剥離された培養袋1を押え込んだ状
態で該人工榾木3を把持して上方に持上げて移動するこ
とにより、該人工榾木3のみを排出コンベア10上に移
載するものである。
【0053】46は搬送装置6の側方に設けられ、把持
機構50を前後方向と上下方向に移動する移動機構を示
し、該移動機構46は、図示しない支柱上に搭載され、
ブラケット47Aを搬送コンベア8の搬送方向と平行に
往復動させる移動シリンダ47と、基端側が該移動シリ
ンダ47のブラケット47Aに固着され、先端側が搬送
コンベア8上に伸長して自由端となった移動板48と、
該移動板48の先端側に設けられ、ロッド49Aが該移
動板48を貫通して下向きに伸長する昇降シリンダ49
とから大略構成されている。
【0054】50は前記移動板48先端側に位置して昇
降シリンダ49のロッド49A先端に取付けられた把持
機構を示し、該把持機構50は図22に示す如く、前記
移動板48の下面側に位置して昇降シリンダ49のロッ
ド49A先端に固着された昇降板51と、該昇降板51
の下面から下向きに平行に伸長し、搬送コンベア8の搬
送方向に対して左右方向に移動自在となった一対の把持
板52,52と、該各把持板52を接近,離間させるた
め把持板52に取付けられ、そのロッド53Aが他方の
把持板52に固着された把持シリンダ53とから大略構
成されている。また、前記各把持板52の下端側には内
向きに突出し、内端側が人工榾木3の外周に沿って湾曲
した把持部52Aが一体に設けられ、該把持機構50
は、前記各把持板52を接近させることによって該各把
持部52A間で人工榾木3の外周側を培養袋1と共に把
持するものである。
【0055】54は各フレーム7のうち左側のフレーム
7に設けられた押え機構、55は後述の押えシリンダ5
6と共に該押え機構54を構成する袋押えを示し、該袋
押え55は、フレーム7上に位置して搬送コンベア8の
搬送方向に離間して配設された一対のブラケット55
A,55Aと、該各ブラケット55Aに回転自在に挿通
された回転軸55Bと、基端側が該回転軸55Bの両端
に固着され、先端側が平行に伸長した一対の押え部55
C,55Cと、基端側が前記回転軸55Bの軸方向中間
部に固着され、先端側が該各押え部55Cとほぼ直角と
なるように伸長した回動アーム55Dとから構成されて
いる。
【0056】また、56はフレーム7の下側にブラケッ
ト57を介して取付けられた押えシリンダを示し、該押
えシリンダ56は、そのロッド56A先端が前記袋押え
55の回動アーム55D先端に連結されており、該ロッ
ド56Aを伸長,縮小することで袋押え55の各押え部
55Cを矢示H,J方向に回動するものである。
【0057】そして、このように構成された押え機構5
4は、図23に示す如く、押えシリンダ56のロッド5
6Aを伸長することにより、回動アーム55D,回転軸
55Bを介して各押え部55Cを矢示H方向に回動し、
該各押え部55Cで人工榾木3から前後方向に剥離され
た培養袋1の開口部1A側を上側から押え込むようにな
っている。
【0058】ここで、排出装置45は、図22に示す状
態で搬送コンベア8上の下流側に位置し、該搬送コンベ
ア8上を培養袋剥離装置34によって人工榾木3から開
口部1A側が前後方向に剥離された状態で培養袋1が搬
送されてきて排出位置に配置されると、袋押え55の各
押え部55Cを矢示H方向に回動し、図23に示す如
く、該各押え部55Cで前記培養袋1の開口部1A側を
押え込む。そして、この状態で、図24に示すように、
把持シリンダ53のロッド53Aを縮小して各把持板5
2を接近させ、各把持部52A間で人工榾木3を把持し
た後、昇降シリンダ49のロッド49Aを縮小して該人
工榾木3を持上げ、移動シリンダ47によって人工榾木
3のみを排出コンベア10上に移動し、昇降シリンダ4
9,把持シリンダ53のロッド49A,53Aを順次伸
長させることにより、人工榾木3を排出コンベア10上
に載置するものである。
【0059】一方、搬送コンベア8上に残った培養袋1
は、該搬送コンベア8の周回動作により排出シュート5
8を介してダストボックス(図示せず)内に排出される
ようになっている。
【0060】本実施例による人工榾木の培養袋除去装置
は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動につ
いて説明する。
【0061】まず、人工榾木3を培養袋1と共に供給コ
ンベア9上に載置し、搬送コンベア8側に向けて搬送さ
せる。このときには、該培養袋1の開口部1A側をガイ
ドレール11の各レール11A,11B間に配置するこ
とにより、搬送中の該開口部1A側の倒れを防止して後
工程をスムーズに行ないうるようにする。
【0062】そして、図6に示す如く、人工榾木3を収
容した培養袋1がセンサ21の発光部21Aと受光部2
1Bとの間を遮る位置に達し、供給コンベア9が停止さ
れると、供給装置12は、図7に示すように、把持シリ
ンダ20のロッド20Aを縮小して各把持板19を接近
させ、各突出板部19A間で培養袋1の開口部1A側を
把持した後、昇降シリンダ16のロッド16Aを縮小し
て人工榾木3を持上げる。
【0063】次に、この状態で図8に示す如く、移動シ
リンダ14によって人工榾木3を搬送コンベア8上に移
動し、昇降シリンダ16,把持シリンダ20のロッド1
6A,20Aを順次伸長させることにより、該人工榾木
3を搬送コンベア8上の各突起8A間に載置する。
【0064】そして、人工榾木3を収容し、開口部1A
側がガイドレール11によって閉じた状態で案内された
培養袋1が搬送コンベア8上を、図9に示す培養袋1の
切断位置に搬送されてくると、該搬送コンベア8が一時
的に停止され、左右の挟持シリンダ25により各挟持板
24が人工榾木3の外周面に向けて押動され、図10に
示すように、各挟持板部24A間で培養袋1内の人工榾
木3をこの切断位置で固定する。そして、固定機構23
による人工榾木3の固定が完了したら、各袋止シリンダ
31のロッド31Aを伸長させて培養袋1の開口部1A
側を貫いて該開口部1A側をガイドレール11側に固定
して切断に備える。
【0065】次に、この状態でエア供給機構32のロッ
ド32Bを伸長して針部32Dを介して培養袋1内にエ
アを供給し、該培養袋1をこのエアによって膨らませて
しわや折れを伸ばすようになっている。
【0066】そして、上述のようにして切断準備が調っ
たら、切断機構26では、各側面用カッター28のカッ
ターアーム28Aを矢示B方向に回動し、図11に示す
ように該カッターアーム28Aの先端に取付けられたカ
ッター刃28Bを培養袋1の底部側(充填部側)に押付
ける。また、これと同時に、各上部用カッター29のカ
ッター刃29Cを回動ブラケット29Bを介して矢示D
方向に回動することにより、該カッター刃29Cは、培
養袋1の上部側(未充填部側)に切込んでその先端側を
培養袋1内で交差させる。これによって該培養袋1に
は、図12に示す如く、各側面用カッター28による切
込33Aが底部側に、各上部用カッター29による切込
33Bが上部側にそれぞれ同一線上に形成される。
【0067】そして、各カッター28,29によって培
養袋1に所定の切込33A,33Bが形成されたら、図
13に示す如く、各カッター刃28B,29Cをそのま
まの状態で昇降シリンダ30のロッド30Bを縮小し、
昇降フレーム27と共に各カッター28,29を上方に
移動する。これにより、各側面用カッター28は、図1
2中に一点鎖線で示すように、そのカッター刃28Bが
切込33Aから切込33Bに向けて上側に移動され、ま
た、各上部用カッター29は、図12中に二点鎖線で示
す如く、カッター刃29Cが切込33Bから開口部1A
上方まで移動される。この結果、培養袋1には、図14
に示す如く、底部側から上端部まで達した切目33が連
続的に形成される。
【0068】一方、培養袋1に所定の切目33が形成さ
れたら、各側面用カッター28のカッター刃28Bを矢
示C方向に、各上部用カッター29のカッター刃29C
を矢示E方向にそれぞれ回動し、各袋止シリンダ31の
ロッド31Aを縮小して培養袋1の開口部1A側の固定
を解除すると共に、固定機構23による人工榾木3の固
定を解除し、搬送コンベア8を再駆動して人工榾木3を
培養袋1と共に矢示A方向に搬送し、該培養袋1は、左
右方向両側に底部側から開口部1Aに達する切目33が
形成された状態で、次なる培養袋剥離工程へと送り込ま
れる。
【0069】そして、前工程の切断工程で左右方向両側
に底部側から開口部1Aまで達する切目33が形成され
た状態の培養袋1が人工榾木3と共に搬送コンベア8に
よって、図15に示す培養袋剥離位置に搬送されてくる
と、該搬送コンベア8が一時的に停止される。
【0070】次に、図17に示す如く、各雄側把持シリ
ンダ41のロッド41Aと各雌側把持シリンダ42のロ
ッド42Aとを伸長し、該各ロッド41A,42A間で
培養袋1の開口部1A側を挟持して各剥離アーム39,
40の先端側に固定する。
【0071】そして、各剥離アーム39,40の先端側
に培養袋1の開口部1A側が固定されたら、昇降シリン
ダ35のロッド35Aを伸長して昇降板37を下降させ
ることにより、図19,20に示すように、各押動アー
ム43,44を介して各剥離アーム39,40を矢示F
方向に回動する。これにより、培養袋1は、切目33を
境に開口部1A側から底部側に亘って前後方向に離間す
るように剥離される。また、このときに、昇降板37の
各剥離棒37Bによって人工榾木3に密着した培養袋1
を上側から押圧して引き剥すようにしているから、該培
養袋1を底部側まで確実に剥離することができるように
なっている。
【0072】一方、培養袋1を切目33に沿って人工榾
木3から剥離したら、各把持シリンダ41,42のロッ
ド41A,42Aを縮小して培養袋1の固定を解除した
後、昇降シリンダ35のロッド35Aを縮小して各剥離
アーム39,40を矢示G方向に回動して待機位置に戻
し、搬送コンベア8を再駆動して人工榾木3を培養袋1
と共に矢示A方向に搬送する。これにより、該培養袋1
は、開口部1A側から底部側に亘って人工榾木3から前
後方向に剥離された状態で、該人工榾木3と共に次なる
排出工程へと送り込まれる。
【0073】そして、前工程の培養袋剥離工程で人工榾
木3から開口部1A側から底部側まで前後方向に剥離さ
れた状態の培養袋1が該人工榾木3と共に搬送コンベア
8によって、図21に示す排出位置に搬送されてくる
と、該搬送コンベア8が一時的に停止される。
【0074】次に、押えシリンダ56のロッド56Aを
伸長して袋押え55の各押え部55Cを矢示H方向に回
動し、図23に示すように該各押え部55Cで人工榾木
3から前後方向に剥離された培養袋1の開口部1A側を
上側から押え込む。
【0075】そして、上述にようにして押え機構54に
よる培養袋1の押え込みが完了したら、図24に示す如
く、把持シリンダ53のロッド53Aを縮小して各把持
板52を接近させ、各把持部52A間で人工榾木3を把
持した後、昇降シリンダ49のロッド49Aを縮小して
該人工榾木3を持上げ、培養袋1から分離させる。
【0076】次に、この状態で移動シリンダ47によっ
て人工榾木3を排出コンベア10上に移動し、昇降シリ
ンダ49,把持シリンダ53のロッド49A,53Aを
順次伸長させることにより、該人工榾木3のみを排出コ
ンベア10上に載置し、該人工榾木3は、該排出コンベ
ア10によって下流側の梱包工程等に向けて搬送され
る。
【0077】一方、人工榾木3から剥離されて搬送コン
ベア8上に残った培養袋1は、該搬送コンベア8の周回
動作により排出シュート58を介してダストボックス内
に排出されるようになっている。
【0078】かくして、本実施例によれば、搬送コンベ
ア8によって搬送されてくる人工榾木3用の培養袋1
に、切断装置22の側面用カッター28,上部用カッタ
ー29等により該培養袋1の左右方向両側に位置して底
部側から開口部1Aまで達する切目33を一工程で形成
し、その後、培養袋剥離装置34によって培養袋1を切
目33に沿って開口部1A側から底部側に亘り人工榾木
3から前後方向に剥離するようにしたから、人工榾木3
から培養袋1を剥離するまでの工数を、従来技術では三
工程要していたものを二工程に削減することができ、作
業工程数を削減して生産性を大幅に向上することができ
る上に、装置自体を簡略化して製造コストの低減を図る
ことができる。
【0079】また、切断装置22で培養袋1に底部側か
ら上端部まで達する切目33を形成することができるか
ら、剥離後の培養袋1を排出するための排出シュート5
8だけで済み、処理装置を簡略化してより一層コストの
低減を図ることができる。
【0080】さらに、切断装置22で培養袋1に底部側
から開口部1Aに達する切目33を形成するようにした
から、培養袋剥離装置34による剥離時に、従来技術の
ように把持代が小さくなって把持不良を生じるのを防止
でき、培養袋1を人工榾木3から確実に剥離させること
ができる。
【0081】また、搬送コンベア8および供給コンベア
9上にガイドレール11を設け、培養袋1の開口部1A
側を閉じた状態で保持するようにしているから、該培養
袋1の開口部1A側が搬送途中に倒れたりするのを防止
でき、切断装置22,培養袋剥離装置34等で把持不良
が発生するのを防止することができる。
【0082】さらにまた、包装袋除去装置の上流側およ
び下流側にそれぞれ供給装置12および排出装置45を
設けるようにしているから、人工榾木3を収容した培養
袋1の供給および人工榾木3の排出等を自動化すること
ができ、生産性の向上を図ることができる。
【0083】なお、前記実施例では、人工榾木3を収容
した培養袋1の除去装置を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば椎茸以外のキノコ類または植
物等の人工培地を収容した培養袋除去装置にも適用でき
る。
【0084】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、搬
送手段によって間欠搬送される塊状物を収容した包装袋
に、切断手段の下側カッターと上側カッターによって該
包装袋の充填部と未充填部を切込んで、該包装袋の左右
方向両側に底部側から上向きに伸長して開口部に達する
切目を形成し、次に、包装袋剥離手段で該切断手段によ
り前後方向に分割された包装袋の開口部側をそれぞれ搬
送方向の前後に離間させることにより、該包装袋を塊状
物から剥離するようにしているから、包装袋の除去作業
を切断工程と剥離工程の二工程で行なうことができ、作
業工数を削減して生産性を向上することができる上に、
装置自体を簡略化して製造コストを削減することができ
る。
【0085】また、搬送手段で包装袋を搬送するとき
に、ガイドレールで包装袋の開口部側を閉じた状態で搬
送方向に沿って保持することにより、該包装袋の開口部
側の倒れを防止するようにしているから、切断手段,包
装袋剥離手段で包装袋の開口部側を確実に把持すること
ができ、把持不良の発生を防止することができる。
【0086】さらに、包装袋剥離手段で塊状物から包装
袋を剥離するときに、該包装袋の開口部側を前後一対の
把持部で把持し、該各把持部を前後方向に開くように移
動させて包装袋を剥離するようにしているから、包装袋
の剥離時に該包装袋の開口部側を確実に把持することが
でき、把持不良の発生を防止してより確実に包装袋の剥
離を行ないうる。
【0087】また、前記切断手段の上流側に供給手段を
設けることにより、搬送手段上に塊状物を収容した包装
袋を自動的に供給でき、生産性を向上できる上に、包装
袋の開口部側を把持して塊状物を持上げることで、該開
口部側のしわや折れを伸ばした状態で後工程に供給する
ことができ、包装袋の除去作業をスムーズに行なわせる
ことができる。
【0088】さらにまた、前記包装袋剥離手段の下流側
に排出手段を設けることにより、自動的に塊状物から包
装袋を分離し、該塊状物のみを排出することができ、よ
り生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による人工榾木の培養袋除去装
置を示す全体斜視図である。
【図2】図1中に示す人工榾木を収容した培養袋の拡大
斜視図である。
【図3】図1中に示す供給装置の拡大斜視図である。
【図4】供給装置の供給位置に人工榾木を収容した培養
袋が配置された状態を示す動作説明図である。
【図5】供給コンベアで人工榾木を収容した培養袋を供
給コンベアに向けて搬送している状態を上側から示す動
作説明図である。
【図6】供給装置の供給位置に人工榾木を収容した培養
袋が配置された状態を示す図5と同様位置の動作説明図
である。
【図7】把持機構の把持板で培養袋の開口部側を把持
し、人工榾木と共に持上げている状態を示す図4と同様
位置の動作説明図である。
【図8】移動シリンダによって培養袋を把持した把持機
構を搬送コンベア上に移動した状態を示す図5と同様位
置の動作説明図である。
【図9】図1中に示す切断装置の拡大斜視図である。
【図10】固定機構で人工榾木と共に培養袋を切断位置
に固定した状態を示す動作説明図である。
【図11】各側面用カッターおよび上部用カッターのカ
ッター刃を培養袋に切込んでいる状態を示す図10と同
様位置の動作説明図である。
【図12】各側面用カッターおよび上部用カッターのカ
ッター刃によって各切込が形成された培養袋を示す図2
と同様の拡大斜視図である。
【図13】昇降シリンダによって各側面用カッターおよ
び上部用カッターを上方に移動した状態を示す図10と
同様位置の動作説明図である。
【図14】底部側から上端部に達する切目が形成された
培養袋を示す図2と同様の拡大斜視図である。
【図15】図1中に示す培養袋剥離装置の拡大斜視図で
ある。
【図16】培養袋剥離装置の剥離位置に人工榾木を収容
した培養袋が配置された状態を示す動作説明図である。
【図17】各雄側把持シリンダおよび雌側把持シリンダ
によって培養袋の開口部側を把持した状態を示す図16
と同様位置の動作説明図である。
【図18】培養袋剥離装置の剥離位置に人工榾木を収容
した培養袋が配置された状態を側方から示す動作説明図
である。
【図19】昇降シリンダのロッドを伸長して培養袋を人
工榾木から剥離している状態を示す図18と同様位置の
動作説明図である。
【図20】昇降シリンダのロッドを伸長して培養袋を人
工榾木から剥離した状態を示す図18と同様位置の動作
説明図である。
【図21】図1中に示す排出装置の拡大斜視図である。
【図22】排出装置の排出位置に培養袋の剥離された人
工榾木が配置された状態を示す動作説明図である。
【図23】押え機構の袋押えで培養袋の開口部側を押え
込んだ状態を示す図22と同様位置の動作説明図であ
る。
【図24】昇降シリンダのロッドを縮小して人工榾木を
培養袋から分離した状態を示す図22と同様位置の動作
説明図である。
【符号の説明】
1 培養袋(包装袋) 1A 開口部 3 人工榾木(塊状物) 8 搬送コンベア(搬送手段) 11 ガイドレール 12 供給装置(供給手段) 22 切断装置(切断手段) 28 側面用カッター(下側カッター) 29 上部用カッター(上側カッター) 33 切目 33A,33B 切込 34 培養袋剥離装置(包装袋剥離手段) 41 雄側把持シリンダ(把持部) 42 雌側把持シリンダ(把持部) 45 排出装置(排出手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に塊状物を収容し、開口部となる上
    端側が閉塞された包装袋を正立状態で間欠搬送する搬送
    手段と、該搬送手段の途中に設けられ、充填部を切込む
    下側カッターおよび未充填部を切込む上側カッターによ
    って前記包装袋の左右方向両側に底部側から開口部に達
    する切目を形成する切断手段と、該切断手段の下流側に
    位置して前記搬送手段の途中に設けられ、前記包装袋の
    開口部側を搬送方向の前後に離間させることにより、該
    包装袋を前記各切目に沿って塊状物から剥離させる包装
    袋剥離手段とから構成してなる塊状物の包装袋除去装
    置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段の上方位置には、該搬送手
    段によって搬送される包装袋の開口部側を閉じた状態で
    搬送方向に沿って保持するガイドレールを設けてなる請
    求項1に記載の塊状物の包装袋除去装置。
  3. 【請求項3】 前記包装袋剥離手段は、前記包装袋の開
    口部側を把持する前後一対の把持部を有し、該各把持部
    を前後方向に開くように移動させることにより、前記包
    装袋を切目に沿って剥離させる構成としてなる請求項1
    に記載の塊状物の包装袋除去装置。
  4. 【請求項4】 前記切断手段の上流側には、包装袋の開
    口部側を把持して塊状物を持上げて移動し、搬送手段上
    に供給する供給手段を設けてなる請求項1に記載の塊状
    物の包装袋除去装置。
  5. 【請求項5】 前記包装袋剥離手段の下流側には、塊状
    物から剥離された包装袋を押え込んだ状態で塊状物を把
    持して上方に持上げて移動することにより、該塊状物の
    みを排出する排出手段を設けてなる請求項1に記載の塊
    状物の包装袋除去装置。
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