JP2017137103A - 開封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェーハ保持容器が内部に収容された状態で包装された包装袋の開封を行うことが可能な開封装置を実現する。【解決手段】この開封装置1は、ウェーハ保持容器2が内部に収容された状態で包装された包装袋3の開封を行う開封装置であって、包装袋3を載置するテーブル10と、テーブル10をスライド移動させるスライド機構12と、テーブル10上の包装袋3を囲う位置に配設されるガイド枠30と、テーブル10上の包装袋3に挿入させて気体を注入する注入管20と、注入管20を包装袋3に対して前進および後退させる駆動機構22と、ガイド枠30に配設されており、注入管20により気体が注入されて膨張した状態の包装袋3の外周面を吸着してガイド枠30に保持する吸着盤32と、ガイド枠30に保持された状態の包装袋3に切り込みを入れて切断を行う切断機構38(39)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、開封装置に関し、さらに詳細には、ウェーハ保持容器が内部に収容された状態で包装された包装袋の開封を行う開封装置に関する。
例えば、半導体ウェーハ(以下、単に「ウェーハ」という)を製造するメーカーから、当該ウェーハを加工して使用するデバイスメーカーへ向けて輸送を行う場合等のような、いわゆるウェーハの工場間輸送に際して、従来より、FOSB(Front Opening Shipping Box)に例示されるウェーハの保持(収納)を行う容器(以下、「ウェーハ保持容器」という)が用いられている。
ウェーハ保持容器を用いるウェーハの輸送においては、輸送中における損傷や汚染等を防止するために、ウェーハを保持したウェーハ保持容器をさらに樹脂製の包装袋に収納し、袋口を密封した状態で行われることが一般的である。一例として、ウェーハ保持容器を樹脂製の包装袋によって包装する包装装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2015−58958号公報
ここで、特許文献1に例示される包装装置のように、FOSBに例示されるウェーハ保持容器の工場間輸送を行うために当該ウェーハ保持容器を包装袋で包装する技術が開示されている。しかし、その一方で、包装された包装袋からウェーハ保持容器を取り出す場合においては、依然として作業者がハンドカッターを用いて人力により一つずつ包装袋を開封して取り出す作業を行っている。例えば、ウェーハ保持容器は5〜10kg程度の重量があり、且つ、一日で数百個程度の開封を必要とする場合が多いために、上記の人力による作業は、非常に効率が悪く、また重労働となっていた。さらに、開封作業中に誤ってウェーハ保持容器を落下させてしまう等の事故が発生する危険性もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、ウェーハ保持容器が内部に収容された状態で包装された包装袋の開封を行うことが可能な開封装置を実現することによって、当該開封作業の効率化と重労働の解消を図ると共に、ウェーハ保持容器の落下等の事故防止を図ることを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る開封装置は、ウェーハ保持容器が内部に収容された状態で包装された包装袋の開封を行う開封装置であって、前記包装袋を載置するテーブルと、前記テーブルをスライド移動させるスライド機構と、前記テーブル上の前記包装袋を囲う位置に配設されるガイド枠と、前記テーブル上の前記包装袋に挿入させて気体を注入する注入管と、前記注入管を前記包装袋に対して前進および後退させる駆動機構と、前記ガイド枠に配設されており、前記注入管により気体が注入されて膨張した状態の前記包装袋の外周面を吸着して該ガイド枠に保持する吸着盤と、前記ガイド枠に保持された状態の前記包装袋に切り込みを入れて切断を行う切断機構と、を備えることを要件とする。
本発明によれば、ウェーハ保持容器が内部に収容された状態で包装された包装袋の開封を行う開封装置が実現できるため、従来、人力によって行っていた開封作業を機械装置によって行うことが可能となる。これにより、開封作業の効率化と重労働の解消を図ることが可能となる。また、開封作業中にウェーハ保持容器を落下させてしまう等の事故を防止することが可能となる。
本発明の第一の実施形態に係る開封装置の例を示す概略図(斜視図)である。 図1の開封装置の内部構造を示す概略図(斜視図)である。 図1の開封装置の内部構造を示す概略図(正面図)である。 図1の開封装置のテーブルの変形例を示す概略図(側面図)である。 図1の開封装置のカッター刃の例を示す概略図である。 図1の開封装置の開封機構の例を示す概略図(側面図)である。 本発明の第二の実施形態に係る開封装置の内部構造を示す概略図(正面図)である。
(第一の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第一の実施形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係る開封装置1の例を示す斜視図(概略図)である(ウェーハ保持容器2に保持されているウェーハWは不図示)。また、図2は、開封装置1においてガイド枠30の化粧パネル34を取り外した状態の内部構造を示す斜視図(概略図)である(構造を分かり易く示すため、ウェーハ保持容器2および包装袋3は不図示)。また、図3は、開封装置1においてガイド枠30の化粧パネル34を取り外した状態の内部構造を示す正面図(概略図)である(装置の上部は不図示)。ここで、包装袋3に関しては表示する図中において二点鎖線で示している。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
この開封装置1は、FOSBに例示されるウェーハ保持容器2が内部に収容された状態で密封包装された包装袋3を切断して開封する装置である。例えば、外径300[mm]のウェーハWに対応するウェーハ保持容器2を収容する場合には、包装袋3の外形は一辺500[mm]程度の略直方体(立方体)形状となる。ここで、包装袋3の形成材料としては、一般的に、ナイロン、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂材料が用いられる。なお、異種材料を用いた二層あるいは三層等の積層構造を有するものもある。さらには、アルミニウム等の金属が蒸着されたものもある。
本実施形態に係る開封装置1は、図1〜図3に示すように、ウェーハ保持容器2を収容した包装袋3を載置するテーブル10と、当該テーブル10をスライド移動させるスライド機構12とを備えている。スライド機構12の例として、水平レール12Aが設けられると共に、これに係合して転動する車輪11がテーブル10の裏面に設けられている。なお、テーブル10をスライド移動させる機構として、本実施形態においては手動で押動する構成としているが、これに限定されるものではなく、駆動源としてエアシリンダ、サーボモータ等を用いる構成としてもよい(不図示)。
概略の動作例は次の通りである。先ず、テーブル10を水平レール12Aの前端部12aの位置に移動させて、ウェーハ保持容器2を収容した包装袋3を載置させる。次いで、テーブル10を水平レール12Aの後端部12bの位置に移動させて、包装袋3を切断して開封する。次いで、テーブル10を水平レール12Aの前端部12aの位置に移動させて、包装袋3からウェーハ保持容器2を取り出すと共に、切断した包装袋3を取り除く。
なお、変形例として、テーブルとスライド機構とを兼ねる機構としてベルトコンベアを配設し、当該ベルトコンベアによってウェーハ保持容器2を収容した包装袋3の載置およびスライド移動を行う構成としてもよい(不図示)。
ここで、開封装置1は、包装袋3の切断・開封を行うために、以下の特徴的な機構を備えている。
先ず、ウェーハ保持容器2を収容した包装袋3をテーブル10上に載置した状態で、当該包装袋3に挿入させて気体を注入する注入管20と、包装袋3に対して注入管20を前進(図3中における上昇動作)させて挿入する作用と後退(図3中における下降動作)させて抜き取る作用とを成す駆動機構22とを備えている。なお、当該気体の例としては、空気、あるいは窒素等の不活性ガスが挙げられる。
注入管20の例として、内径3〜6[mm]程度の金属製の管状部材が用いられる。注入管20の先端部は包装袋3への挿入が容易になるように軸線方向とのなす角が150[°]程度の傾斜を有するように斜めに切断されており、後端部は気体供給機構(不図示)に連通するように構成されている。
一方、駆動機構22の例として、注入管20を包装袋3へ向けた進退(ここでは、上下動)を行うために、エアシリンダにより駆動する構成としている。ただし、これに限定されるものではなく、駆動源としてサーボモータ等を用いる構成としてもよい(不図示)。なお、図1、図2中の符号14は、駆動機構22等の駆動制御を行う制御部である。
概略の動作例は次の通りである。前述の通り、ウェーハ保持容器2を収容した包装袋3を載置したテーブル10を水平レール12Aの後端部12bの位置に移動させる。その位置で、駆動機構22を駆動させて注入管20を移動(ここでは上昇)させ、その先端部を包装袋3の内部へ挿入させる。次いで、注入管20から包装袋3の内部へ気体を送出して包装袋3を膨張させる。その状態で、包装袋3の切断・開封動作を実行する。
ここで、テーブル10の変形例を図4に示す(包装袋3は不図示)。この変形例に係るテーブル10には、注入管20により気体が注入されて膨張した状態の包装袋3の外周面が当接してさらに膨張することを規制するための規制板16が設けられている。一例として、規制板16は、テーブル10のスライド移動方向における前方(水平レール12Aの後端部12b側)に配設されている。ただし、これには限定されず、テーブル10のスライド移動方向における後方(水平レール12Aの前端部12a側)に設けてもよく、あるいは前方および後方の両方に設けてもよい(いずれも不図示)。
なお、規制板16の形状は、一例として、テーブル10の幅と同程度の幅、および、ウェーハ保持容器2の高さと同程度の高さを有する板状に形成されている。ただし、これには限定されず、格子状、メッシュ状等の部材を用いて形成される構成としてもよい。
次に、開封装置1は、テーブル10が切断・開封動作を実行するための所定位置(ここでは、水平レール12Aの後端部12bに移動した位置)において、当該テーブル10上の包装袋3を囲う位置に配設されるガイド枠30を備えている。本実施形態に係るガイド枠30は、ウェーハ保持容器2を収容した包装袋3の一側面3a、上面3b、および他側面3cに沿う逆U字状のゲート形状に構成されている。
このガイド枠30には、ゲート状部分の内周部において包装袋3を囲う配置(ウェーハ保持容器2を収容した包装袋3の一側面3a、上面3b、および他側面3cに対向する位置)で吸着盤32が配設されている。当該吸着盤32は、注入管20により気体が注入されて包装袋3が膨張したとき、包装袋3の外周面(ここでは、一側面3a、上面3b、および他側面3c)を吸着してガイド枠30に保持する作用をなす部材である。より具体的には、包装袋3と対向する前部に吸着部となる開口部32aを有しており、後部は真空吸引を行う真空源(不図示)に連通するように構成されている。
ここで、開封装置1は、吸着盤32で吸着されてガイド枠30に保持された状態の包装袋3の切断を行う切断機構38を備えている。本実施形態に係る切断機構38は、当該包装袋3に切り込みを入れて切断を行うカッター40が、包装袋3と当接する位置に設けられる構成となっている。
当該カッター40の例としては、図3等に示すように固定刃カッターを用いる構成が挙げられる(詳細は後述)。あるいは、変形例として、回転刃カッターを用いる構成としてもよい(不図示)。さらに別の変形例として、熱溶融カッターを用いる構成としてもよい(不図示)。ここで、熱溶融カッターとは、加熱可能な熱線・熱板等の部材を有し、当該部材によって対象物(包装袋3)を溶融して切断を行うカッターの総称である。
さらに、開封装置1は、カッター40を、包装袋3の外周に沿って移動させる移動機構50を備えている。
本実施形態に係る移動機構50は、ウェーハ保持容器2を収容した包装袋3の一側面3a、上面3b、および他側面3cに沿う逆U字状の周回軌道を有するチェーン52と、チェーン52の駆動および支持を行うギヤ54A、54Bが、ガイド枠30に保持され、テンショナー56が、チェーン52の伸びを吸収するように設けられている。例えば、図2中、符号54Aが駆動(および支持)を行うギヤであり、符号54Bが支持を行うギヤである。なお、本実施形態においては、ギヤ54Aはサーボモータ等で駆動される構成としている。また、テンショナー56の有無、および、ギヤ54A、54Bの数は、チェーン52の長さ等の条件に応じて適宜、設定すればよい。
ここで、カッター40は、ギヤ54A、54Bとチェーン52との噛合を阻害しない位置(例えば、チェーン52の側面位置)で当該チェーン52に固定されている。一例として、カッター40を複数個備える構成となっているが、一つのみ備える構成としてもよい(不図示)。
特に、開封装置1は、主としてウェーハを保持したウェーハ保持容器が内部に収容された状態で包装された包装袋の開封を行う装置として使用されるため、コンタミネーションを防止することが極めて重要となる。この点、本実施形態においては、潤滑剤を必要としない樹脂材料(例えば、POM(ポリアセタール)、ナイロン等)を用いてチェーン52およびギヤ54A、54Bを構成している。これにより、移動機構50における機械的強度、耐摩耗性を高めつつ、当該移動機構50を駆動してカッター40により包装袋3を切断する際にもコンタミネーションの防止を図ることができる。
なお、変形例として、チェーンおよびギヤは、それぞれベルトおよびプーリーに代えて構成してもよい(不図示)。
ここで、図2に示すように、本実施形態に係る吸着盤32は、周回軌道で移動するカッター40を挟み込むように、当該周回軌道に沿って(すなわち、ガイド枠30のゲート状部分の内周部に沿って)二列で配設されている(図中、符号32A、32B)。これによれば、カッター40が通過する位置を挟み込む両側で包装袋3を吸着して保持することができる。したがって、カッター40により包装袋3に切り込みを入れる作用および切断を行う作用を確実に行うことが可能となる。
なお、二列に配設された吸着盤32A、32Bは、それぞれ、周回軌道に沿う方向において複数の吸着部(すなわち複数の開口部32a)に分割配置されるように仕切り部32bが設けられている。仮に、吸着盤32A、32Bを、それぞれ、分割無しの一連の開口構造とした場合には、所要の吸着力を発生させるために大きな真空流量を必要とする。しかし、上記構成によれば、圧力損失を低減できる効果が得られるため、相対的に真空流量を低減することが可能となる。
さらに、上記の分割配置によれば、特に開口部32a間に仕切り部32bが設けられていることによって、包装袋3を吸着する面積が細分化されると共に、当該仕切り部32bが包装袋3の吸着時に支持部として作用するため、吸着の偏りが発生することが防止できる。したがって、吸着される包装袋3によれが生じてしまうことを防止できるため、カッター40による切断を確実に行うことができる。
ここで、本実施形態に係るカッター40の例である固定刃カッターの構成例を図5に示す。当該固定刃カッターは、一般的なカッター刃と同様に炭素工具鋼、ステンレス鋼等の金属材料を用いて形成されている。ただし、特徴的な構成として、長手方向の両端においてV字状の切欠き溝40aを有しており、全体として長手方向において対称(中心線Lについて線対称)な形状に形成されている。この切欠き溝40a内の端部寄りの一辺40bが切断用の刃として形成されると共に、当該一辺40bの上端縁が切り込み用の尖った刃先40dとして形成されている。なお、本実施形態においては、切欠き溝40a内の中央寄りの他辺40cも切断用の刃として形成されている。一例として、一辺40bと他辺40cとの挟角αは、α=90[°]に設定されている。ただし、この角度に限定されるものではない。
上記のカッター40(ここでは固定刃カッター)の構成によれば、尖った刃先40dによって包装袋3に確実に切り込みを入れることができ、当該刃先40dを包装袋3の内部に進入させることができる。ここで、図3中において破線で示したカッター40の位置が、包装袋3に対して切り込みを入れる(開始する)位置となる。
また、包装袋3の切断を一辺40bの刃で行うことができ、あるいは一辺40bの刃の位置で切断が行われなかった場合に当該一辺40bの刃に沿って包装袋3が誘導されて、一辺40bと他辺40cとで挟まれる切欠き溝40aの底部において包装袋3の切断を行うことができる。この構成によれば、気体を注入して膨張した包装袋3に切り込みを入れるとよれが発生してしまう場合があるが、そのように包装袋3によれが発生しているような場合であっても、確実に切断を行うことが可能となる。
また、カッター40(ここでは固定刃カッター)は長手方向に対称の形状に形成されているため、一方の切欠き溝40aの刃の切れ味が低下してきた場合には、もう一方の切欠き溝40aで切断をするように取付位置を逆転させて使用することができる。したがって、極めて簡単に刃の切れ味を復元させることができ、カッター40(ここでは固定刃カッター)全体を新品にする必要が無いため、コスト的にも有利である。なお、変形例として、カッター40(ここでは固定刃カッター)は長手方向において対称(中心点Cについて点対称)な形状に形成してもよい(不図示)。
さらに、包装袋3の材質等の条件に応じて、超音波または熱をカッター40(ここでは固定刃カッター)に作用させて、包装袋3を確実に切断できるように構成してもよい。ただし、その際は、超音波発生器(不図示)または加熱器(不図示)の追加等が必要となる。
次に、本実施形態に係る開封機構60について説明する。前述の通り、ウェーハ保持容器2を収容した包装袋3は、テーブル10に載置され、水平レール12Aの後端部12bの位置に移動されて、切断が行われる。その位置において、開封機構60は、カッター40により切断された状態の包装袋3を押し下げて開封する作用をなすものである。
ここで、開封機構60の概略図(側面図)を図6に示す。開封機構60は、テーブル10の移動方向と直交する方向(カッター40の移動方向すなわち包装袋3の切断方向と平行の方向)に水平に保持された棒状部材であるバー62を有しており、当該バー62が昇降駆動機構64の下端に固定されて昇降移動可能(図6中の矢印方向に移動可能)に構成されている。
本実施形態においては、バー62および昇降駆動機構64が、テーブル10の移動方向の前後方向に二組設けられている。より具体的には、平面視においてウェーハ保持容器2に当接しない位置であって、包装袋3に当接する位置で、当該ウェーハ保持容器2をテーブル10の移動方向における前後方向で挟み込むように配設されている。ただし、これには限定されず、バー62および昇降駆動機構64を、移動方向の前方もしくは後方において一組のみ設ける構成としてもよい(不図示)。
本実施形態においては、バー62の昇降移動を行う昇降駆動機構64の駆動源にエアシリンダを用いる構成としている。ただし、これに限定されるものではなく、駆動源としてサーボモータ等を用いる構成としてもよい(不図示)。
概略の動作例は次の通りである。前述の通り、包装袋3が吸着盤32により吸着されてガイド枠30に保持された状態で、カッター40を用いて包装袋3に切り込みを入れ、包装袋3の外周に沿って移動させて切断を行う。次いで、吸着盤32による包装袋3の吸着を解除する。次いで、昇降駆動機構64を駆動して一対のバー62を降下させ、切断された状態の包装袋を押し下げることによって包装袋3の開封を行う(バー62は図6中の破線位置まで降下する)。その後は、前述の通り、テーブル10を水平レール12Aの前端部12aの位置に移動させて、包装袋3からウェーハ保持容器2を取り出すと共に、切断した包装袋3を取り除く。
上記の開封機構60の構成によれば、切断された包装袋3を機械的に押し下げる作用が得られるため、包装袋3の開封作業を容易に且つ確実に行うことができる。
(第二の実施形態)
続いて、本発明の第二の実施形態に係る開封装置1について説明する。本実施形態に係る開封装置1は、前述の第一の実施形態と基本的な構成は同様であるが、特に、包装袋の切断を行う切断機構において相違点を有する。以下、当該相違点を中心に本実施形態について説明する。
本実施形態に係る切断機構39について、図7を用いて説明する。当該図7は、前述の第一の実施形態における図3に相当する部分を示す正面図(概略図)である。ただし、切断機構39の構成を解り易くするために、ステージ、スライド機構等の図示を省略している。
本実施形態に係る切断機構39は、包装袋3の切断を行う熱線42および熱線42を加熱する加熱手段(不図示)を備えている。より具体的には、少なくとも包装袋3の一側面3a、上面3b、および他側面3cを囲うように張設された熱線42を備えて構成されている。当該熱線42を加熱した状態でその内径を縮径させて包装袋3に当接させることによって、当該包装袋3の切断を行う作用を得るものである。
ここで、本実施形態においては、熱線42の内径を縮径させる熱線移動機構44が設けられている。一例として、熱線移動機構44は、熱線42の両端部を引張・押動可能な駆動機構45(モーターもしくはシリンダー等)を備えて構成されている。これによれば、駆動機構45を駆動して、熱線42の両端部を引張することによって当該熱線42の内径が縮径する作用が得られる。一方、駆動機構45を逆に駆動して、熱線42の両端部を押動することによって当該熱線42の内径が拡径する作用が得られる。このように、熱線42は、両端部の引張・押動によって、内径が縮径・拡径可能となる作用を得るものであることから、比較的固い素材で形成されることが好適である。
さらに、熱線42の内径を縮径・拡径させる際に、その位置(テーブル10の移動方向の前後方向位置)が変化しないように当該熱線42をガイドする熱線ガイド46を設けておくことが好適である。より具体的には、熱線ガイド46は、熱線42をテーブル10の移動方向の前後方向に沿って挟むように位置して、且つ、熱線42の動く範囲(縮径・拡径する範囲)をカバーするように設けられている。なお、熱線ガイド46を構成する材料は特に限定されないが、熱線42と接するため、金属材料等の耐熱性を有する材料を用いて構成される。
以上、説明した通り、本発明に係る開封装置によれば、ウェーハを保持したウェーハ保持容器が内部に収容された状態で包装された包装袋の開封を行う開封装置が実現できる。したがって、従来、人力によって行っていた開封作業の機械化を図ることが可能となる。これにより、開封作業の効率化と重労働の解消を図ることが可能となる。また、人力による開封作業中に発生するリスクのあったウェーハ保持容器を落下させてしまうといった事故の防止を図ることが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。特に、ウェーハの工場間輸送に用いられるFOSBを例に挙げて説明を行ったが、これに限定されるものではなく、他のワーク(基板等)の保持容器の場合にも同様に適用することができる。
1 開封装置
2 ウェーハ保持容器
3 包装袋
10 テーブル
12 スライド機構
14 制御部
16 規制板
20 注入管
22 駆動機構
30 ガイド枠
32、32A、32B 吸着盤
38、39 切断機構
40 カッター
40a 切欠き溝
42 熱線
44 熱線移動機構
45 駆動機構
46 熱線ガイド
50 移動機構
52 チェーン
54A、54B ギヤ
56 テンショナー
60 開封機構
62 バー
64 昇降駆動機構
W ウェーハ

Claims (9)

  1. ウェーハ保持容器が内部に収容された状態で包装された包装袋の開封を行う開封装置であって、
    前記包装袋を載置するテーブルと、
    前記テーブルをスライド移動させるスライド機構と、
    前記テーブル上の前記包装袋を囲う位置に配設されるガイド枠と、
    前記テーブル上の前記包装袋に挿入させて気体を注入する注入管と、
    前記注入管を前記包装袋に対して前進および後退させる駆動機構と、
    前記ガイド枠に配設されており、前記注入管により気体が注入されて膨張した状態の前記包装袋の外周面を吸着して該ガイド枠に保持する吸着盤と、
    前記ガイド枠に保持された状態の前記包装袋の切断を行う切断機構と、
    を備えること
    を特徴とする開封装置。
  2. 昇降移動可能に設けられたバーを有し、該バーで前記切断機構により切断された状態の前記包装袋を押し下げて開封する開封機構を備えること
    を特徴とする請求項1記載の開封装置。
  3. 前記切断機構は、前記包装袋の切断を行うカッターとして、固定刃カッター、回転刃カッター、もしくは、熱溶融カッターを有し、
    前記カッターを、前記包装袋の全周もしくはその一部に沿って移動させる移動機構をさらに備えること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の開封装置。
  4. 前記移動機構として、少なくとも前記包装袋の一側面、上面、および他側面に沿う周回軌道を有するチェーンもしくはベルトと、該チェーンもしくはベルトの駆動および支持を行うギヤもしくはプーリーとが、前記ガイド枠に保持されて設けられており、
    前記カッターは、前記チェーンもしくはベルトに固定されていること
    を特徴とする請求項3記載の開封装置。
  5. 前記吸着盤は、前記周回軌道に沿って前記カッターを挟み込むように二列で配設されていること
    を特徴とする請求項4記載の開封装置。
  6. 前記二列に配設されたそれぞれの前記吸着盤は、前記周回軌道に沿う方向において複数の吸着部に仕切られていること
    を特徴とする請求項5記載の開封装置。
  7. 前記切断機構は、前記包装袋の切断を行うカッターとして、固定刃カッターを有し、
    前記固定刃カッターは、長手方向の両端にV字状の切欠き溝を有し、少なくとも該切欠き溝の端部寄りの一辺が切断用の刃として形成されると共に、該一辺の上端縁が切り込み用の尖った刃先として形成されており、全体として長手方向において対称な形状に形成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の開封装置。
  8. 前記切断機構は、前記包装袋の切断を行う熱線を有し、
    前記熱線は、少なくとも前記包装袋の一側面、上面、および他側面を囲うように張設されており、
    前記熱線の内径を縮径させて前記包装袋に当接させる熱線移動機構をさらに備えること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の開封装置。
  9. 前記テーブルのスライド移動方向における前方もしくは後方の少なくとも一方に配設されており、前記注入管により気体が注入されて膨張した状態の前記包装袋の外周面が当接してさらに膨張することを規制する規制板を備えること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の開封装置。
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