JPH0541185U - 回路基板用内層板の積載整列装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路基板用内層板の積載整列において多数枚
の内層板を一括で位置決めして整列する。 【構成】 積み重ねた内層板１ａ〜１ｎを載せるプレー
ト３の上面に基準バー５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄを設け、
下面側にバイブレータ１３と、位置決めピン６ａ，６ｂ
を円運動させる円運動機構７ａ，７ｂを設ける。位置決
めピン６ａ，６ｂを内層板１の位置決め穴２ａ，２ｂに
挿入し、バイブレータ１３の作用で内層板１ａ〜１ｎに
上下微少振動を印加しながら、位置決めピン６ａ，６ｂ
を円運動させることによって内層板１ａ〜１ｎを整列す
る。または、位置決めピン６ａ，６ｂの替わりに分割し
て拡張する位置決めピンを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は回路基板の内層板を積載整列する積載整列装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、内層板の積載整列は図４に示すような整列治具を使用し、作業者が内層 板を１枚単位で手作業で整列して積載していた。図４に示す整列治具は、内層板 １ａ〜１ｎと略同一の平面積を有したプレート２０と、プレート２０上の内層板 １ａ〜１ｎの位置決め穴２ａ，２ｂの相当位置に配置され、位置決め穴２ａ，２ ｂの穴径より微かに小径で、先端がテーパ状の丸軸から成る位置決めピン２１ａ ，２１ｂで構成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の内層板の積載整列方法は、整列治具を用いての手作業であり内層板を１ 枚単位で処理するので積載作業に長時間を要する欠点があった。しかも、内層板 の位置決めを精度よく積載する程、つまり、内層板の位置決め穴と位置決めピン とのクリアランスが少なくなるに従い、更に作業時間が増大していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の回路基板用内層板の積載整列装置は、回路基板用の内層板より広い平 面積を有し、内層板に設けられた複数個の位置決め穴の相当位置にその位置決め 穴より大径の逃げ穴を有したプレートと、前記逃げ穴と内層板の位置決め穴とを 同心にして内層板を前記プレート上に置いた特に内層板の対応寸法より微かに長 い距離の間隔で前記プレート上に設けた２対の基準バーと、前記逃げ穴と平面上 で同心上に配置され内層板の位置決め穴の径より小径の丸軸で上端がテーパ状の 複数個の位置決めピンと、前記位置決めピンを前記位置決め穴内で最大限の円運 動させる円運動機構と、前記円運動機構と連結し前記位置決めピンの上端を前記 プレートの上面より低い位置から突出する位置まで上下動させるピン上下機構と 、前記プレートを微少上下振動させるバイブレータと、前記プレートの下面四隅 に設けた４個の防振ゴムと、前記防振ゴムを保持するフレームとを備えている。

【０００５】 本考案の回路基板用内層板の積載整列装置は、回路基板用の内層板より広い平 面積を有し、内層板に設けられた複数個の位置決め穴の相当位置に、その位置決 め穴より大径の逃げ穴を有したプレートと、前記逃げ穴と内層板の位置決め穴と を同心にして内層板を前記プレート上に置いた時に内層板の対応寸法より微かに 長い距離の間隔で前記プレート上に設けた２対の基準バーと、前記逃げ穴と平面 上で同心上に配置され、内層板の位置決め穴の径より小径の丸軸で上端がテーパ 状でかつ平面上で等分に複数の分割ピンに分割された複数個の位置決めピンと、 前記位置決めピンを外側が前記位置決め穴径の内壁に接するまで拡張移動させる 位置決めピン拡張機構と、前記位置決めピン拡張機構と連結し位置決めピンの上 端を前記プレートの上面より低い位置から突出する位置まで上下動させるピン上 下機構と、前記プレートを微少上下振動させるバイブレータと、前記プレートの 下面四隅に設けた４個の防振ゴムと、前記防振ゴムを保持するフレームとを備え ている。

【０００６】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。

【０００７】 図１は、本考案の一実施例の斜視図であり、図２は図１の縦断面図であり、図 ３は位置決めピン６ａの動作作用図である。

【０００８】 図１，図２に示す積載整列装置は、内層板１ａ〜１ｎより広い平面積を有し、 逃げ穴４ａ，４ｂを有したプレート３と、内層板１ａ〜１ｎの対辺間の寸法より 微かに長い距離の間隔でプレート３の上面に設けた基準バー５ａ，５ｂ，５ｃ， ５ｄと、内層板１の位置決め穴２ａ，２ｂの径より小径の丸軸で上端がテーパ状 の位置決めピン６ａ，６ｂと、位置決めピン６ａ，６ｂを内層板１ａ〜１ｎの位 置決め穴２ａ，２ｂ内で最大限の円運動させる円運動機構７ａ，７ｂと、円運動 機構７ａ，７ｂをジョイントプレート８で固定し、ジョイントプレート８を直動 ベアリング１１ａ，１１ｂを案内にして上下動させるシリンダ９と、プレート３ の四隅を支持した防振ゴム１４ａ，１４ｂと、プレート３の下面に固定され１４ ｃ，１４ｄとの相互作用に依ってプレート３を微少上下振動させるバイブレータ １３と、防振ゴム１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄを保持するフレーム１５とを 設けている。

【０００９】 次に本実施例の動作について説明する。

【００１０】 まず、作業者は積載整列する多数枚の内層板１ａ〜１ｎを基準バー５ａ，５ｂ ，５ｃ，５ｄで囲まれた中に投入する。続いて、図示していない起動スイッチを 入れると、シリンダ９が作動して、位置決めピン６ａ，６ｂを上昇させて内層板 １ａ〜１ｎの位置決め穴２ａ，２ｂの中に挿入する。

【００１１】 次にバイブレータ１３を作動させ、防振ゴム１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄ との相互作用に依りプレート３及び内層板１ａ〜１ｎに上下振福の微少振動を与 える。次に、円運動機構７ａ，７ｂを作動させて、図の円運動軌跡ｃで示すごと く位置決めピン６ａ，６ｂを内層板１ａ〜１ｎの位置決め穴２ａ，２ｂの内部で 円運動させて、内層板１ａ〜１ｎを一括して位置決めする。

【００１２】 この時、内層板１ａ〜１ｎは、バイブレータ１３の上下方向の振動に依って周 期的に反動方向の加速度が作用するので、水平方向に移動しやすい状態となって いる。内層板１ａ〜１ｎの位置決め終了後、バイブレータ１３の作動を停止する 。次に、円運動機構７ａ，７ｂを停止し、位置決めピン６ａ，６ｂを下降し、作 業を終了する。

【００１３】 図５は、本考案の他の斜視図であり、図６は図５の縦断面図であり、図７及び 図８は位置決めピン６ａの動作を示す図である。図５，図６に示す積載整列装置 は、プレート３と、基準バー５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄと、内層板１の位置決め穴 ２ａ，２ｂの径より小径の丸軸で上端がテーバ状でかつ、３等分に分割された位 置決めピン１６ａ，１６ｂと、位置決めピン１６ａ，１６ｂの分割された部分で ある分割ピン１６ａ−１，１６ａ−２，１６ａ−３及び１６ｂ−１，１６ｂ−２ ，１６ｂ−３をこれらの外側が位置決め穴２ａ又は２ｂの内壁に接するまで拡張 移動させるピン拡張機構７ａ，７ｂと、ピン拡張機構７ａ，７ｂを保持するジョ イントプレート８と、シリンダ９と、バイブレータ１３とを設けている。

【００１４】 次に本実施例の動作について説明する。

【００１５】 まず、作業者は積載整列する多数枚の内層板１ａ〜１ｎを基準バー５ａ，５ｂ ，５ｃ，５ｄで囲まれた中に投入する。続いて、図示していない起動スッチを入 れると、シリンダ９が作動して位置決めピン１６ａ，１６ｂを上昇させて内層板 １ａ〜１ｎの位置決め穴２ａ，２ｂの中に挿入する。この時、位置決めピン１６ ａ，１６ｂは図７に示すごとく、分割ピン１６ａ−１，１６ａ−２，１６ａ−３ 及び１６ｂ−１，１６ｂ−２，１６ｂ−３は閉状態である。

【００１６】 次にバイブレータ１３を作動させ、防振ゴム１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄ との相互作用に依りプレート３及び内層板１ａ〜１ｎに上下振幅の微少振動を与 える。次に、ピン拡張機構１７ａ，１７ｂを作動させて、分割ピン１６ａ−１， １６ａ−２，１６ａ−３及び１６ｂ−１，１６ｂ−２，１６ｂ−３を図８に示す ごとく内層板１ａ〜１ｎの位置決め穴２ａ及び２ｂの内壁に外側が接するまで拡 張させ、内層板１ａ〜１ｎを一括して位置決めする。

【００１７】 内層板１ａ〜１ｎの位置決め終了後バイブレータ１３の作動を停止する。次に 、ピン拡張機構７ａ，７ｂを作動し分割ピン１６ａ−１，１６ａ−２，１６ａ− ３及び１６ｂ−１，１６ｂ−２，１６ｂ−３を閉状態にし、シリンダ９を作動さ せて位置決めピン１６ａ，１６ｂを下降し、作業を終了する。

【００１８】

【考案の効果】 以上説明したように本考案の積載整列装置は、内層板の位置決め穴に挿入され て円運動する位置決めピンとバイブレータを設けることに依り、または分割ピン が拡張する位置決めピンとバイブレータを設けることに依り、積み重ねた多数枚 の内層板を一括して積載整列できるので、作業時間を大巾に短縮できるという効 果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図１に示す実施例の縦断面図である。

【図３】図１、図２中の位置決めピン６ａの動作を示す
拡大図である。

【図４】従来の積載整列治具を示す斜視図である。

【図５】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図６】図５に示す実施例の縦断面図である。

【図７】図１、図２中の位置決めピン１６ａの閉じた状
態の平面図である。

【図８】図１、図２中の位置決めピン１６ａの拡張した
状態の平面図である。

【符号の説明】

１ａ〜１ｎ 内層板 ２ａ〜２ｎ 位置決め穴 ３ プレート ４ａ，４ｂ 逃げ穴 ５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ 基準バー ６ａ，６ｂ 位置決めピン ７ａ，７ｂ 円運動機構 ９ シリンダ １０ａ，１０ｂ 直動ベアリング １３ バイブレータ １４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄ 防振ゴム １６ａ，１６ｂ 位置決めピン １７ａ，１７ｂ ピン拡張機構 １６ａ−１，１６ａ−２，１６ａ−３ 分割ピン ２０ 受け台 ２１ａ，２１ｂ 位置決めピン

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回路基板用の内層板より広い平面積を有
   し、内層板に設けられた複数個の位置決め穴の相当位置
   にその位置決め穴より大径の逃げ穴を有したプレート
   と、前記逃げ穴と内層板の位置決め穴とを同心にして内
   層板を前記プレート上に置いた特に内層板の対応寸法よ
   り微かに長い距離の間隔で前記プレート上に設けた２対
   の基準バーと、前記逃げ穴と平面上で同心上に配置され
   内層板の位置決め穴の径より小径の丸軸で上端がテーパ
   状の複数個の位置決めピンと、前記位置決めピンを前記
   位置決め穴内で最大限の円運動させる円運動機構と、前
   記円運動機構と連結し前記位置決めピンの上端を前記プ
   レートの上面より低い位置から突出する位置まで上下動
   させるピン上下機構と、前記プレートを微少上下振動さ
   せるバイブレータと、前記プレートの下面四隅に設けた
   ４個の防振ゴムと、前記防振ゴムを保持するフレームと
   を備えることを特徴とする回路基板用内層板の積層整列
   装置。
2. 【請求項２】 回路基板用の内層板より広い平面積を有
   し、内層板に設けられた複数個の位置決め穴の相当位置
   に、その位置決め穴より大径の逃げ穴を有したプレート
   と、前記逃げ穴と内層板の位置決め穴とを同心にして内
   層板を前記プレート上に置いた時に内層板の対応寸法よ
   り微かに長い距離の間隔で前記プレート上に設けた２対
   の基準バーと、前記逃げ穴と平面上で同心上に配置さ
   れ、内層板の位置決め穴の径より小径の丸軸で上端がテ
   ーパ状でかつ平面上で等分に複数の分割ピンに分割され
   た複数個の位置決めピンと、前記位置決めピンを外側が
   前記位置決め穴径の内壁に接するまで拡張移動させる位
   置決めピン拡張機構と、前記位置決めピン拡張機構と連
   結し位置決めピンの上端を前記プレートの上面より低い
   位置から突出する位置まで上下動させるピン上下機構
   と、前記プレートを微少上下振動させるバイブレータ
   と、前記プレートの下面四隅に設けた４個の防振ゴム
   と、前記防振ゴムを保持するフレームとを備えることを
   特徴とする回路基板用内層板の積載整列装置。