JP2006319138A - シート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれらを用いたシート積層装置 - Google Patents

シート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれらを用いたシート積層装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回路パターンが微細化され薄肉化されたシートであっても、位置決め時や積層時に位置ズレや破損が起き難く、製造工数や製造コストが増大することのないシート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれらを用いたシート積層装置を提供する。
【解決手段】シート10に形成された基準穴A1,A2のそれぞれに対応して、位置決めピンPA1,PA2をそれぞれの対応する基準穴A1,A2の位置に配置し、シート10の基準穴A1,A2に、それぞれ、対応する位置決めピンPA1,PA2の小径部PAsを貫通させて、シート10を各位置決めピンPA1,PA2のテーパ部PAt上に乗せ、位置決めピンPA1,PA2をそれぞれ回転させて、シート10の基準穴A1,A2が位置決めピンPA1,PA2の基準径部PAkまで入り込むようにして、シート10を所定の基準位置に位置決め配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、柔軟性のあるシートを、所定の基準位置に位置決めして配置するシート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれらを用いたシート積層装置に関するものである。
セラミック多層基板製造におけるグリーンシートの位置決め方法が、特開平3−57297号公報(特許文献1)に開示されている。また、シート積層法による多層セラミック基板の製造に用いる積層装置が、特開昭60−4293号公報(特許文献2)に開示されている。
図7(a)〜(c)は、従来のシート積層方法を説明する図である。図7(a)は、多層基板の形成に用いるシート10の模式的な上面図であり、図7(b)は、シート10の模式的な断面図である。また、図7(c)は、特許文献1と同様のシート積層方法に用いる従来のシート積層装置80の模式的な断面図である。
シート10には、導体パターン2を底とする有底孔hが形成され、有底孔h内には、導電ペースト3が充填されている。導電ペースト3は、多層基板形成時に焼成されて、積層配置された隣接するシートの導体パターン間の接続導体となる。尚、図7(a)においては、簡略化のために、導体パターン2、有底孔hおよび導電ペースト3の図示を省略している。シート10には、積層時に位置決めを行うために、同じ径の2個の基準穴A1,A2が形成されている。
図7(c)に示す従来のシート積層方法においては、図7(a),(b)に示すシート10と同様に形成された6枚のシート10a〜10fが、シート積層装置80を用いて積層されている。尚、6枚のシート10a〜10fにおける基準穴は、全て、シート10における2個の基準穴A1,A2と同じ位置・大きさに形成されている。
シート積層装置80は、シート積層プレート81、抜きプレート82およびシート10a〜10fの基準穴A1,A2のそれぞれに対応する積層ピンSA1,SA2とを有している。積層ピンSA1,SA2は、それぞれ、対応する基準穴A1,A2と同じ径の基準径部SA1k,SA2kを有しており、シート積層プレート81におけるそれぞれの対応する基準穴A1,A2の位置で、支持されている。
図7(a)〜(c)に示すように、シート積層装置80を用いた従来のシート積層方法においては、積層するシート10a〜10fに基準穴A1,A2を形成し、基準穴A1,A2を同じ径と同じ位置に配置された対応する積層ピンSA1,SA2に嵌合させる。これによって、複数枚のシート10a〜10fを、それぞれ、対応する基準穴A1,A2を揃えた状態で積層する。
図8は、特許文献2と同様の従来の別のシート積層装置90の模式的な側面図で、要部を部分的な断面で示した図である。
図8に示す従来のシート積層装置90は、図7(a),(b)に示すシート10をX−Y面内において所定の位置に位置合わせして配置するシート位置合わせ部50と、位置合わせされたシート10を把持してZ方向で昇降するためのシートチャック部60と、シートチャック部60をX−Y面内において移動させるためのチャック移動部70と、シートチャック部60に把持されたシート10をZ方向で積層するためのシート積層部80とを有している。
図8のシート積層装置90におけるシート積層部80は、基本構造が図7(c)のシート積層装置80と同じであり、それぞれ、対応する部分に同じ符号を付した。図8のシート積層装置90におけるシート位置合わせ部50は、シート10を固定して保持するためのワークホルダ51と、ワークホルダ51をX−Y面内で移動・回転するためのX−Y−θテーブル52と、画像処理装置に接続されたカメラ53とを有している。シートチャック部60は、シート10を把持するための圧力室61aが設けられたシートチャックプレート61と、シートチャックプレート61をZ方向で昇降するための昇降シリンダ62とを有している。また、チェック移動部70は、送りねじ71と送りモータ72とを有している。
図8のシート積層装置90では、シート10を図示していない負圧発生手段によりワークホルダ51に吸着し、平面度良く保持する。次に、シート10の基準穴A1,A2をカメラ53で画像として取り込み、画像処理してズレ量をX−Y−θテーブル52で補正する。位置合わせが終了すると、送りモータ72を駆動して、送りねじ71でシートチャック部60を左方向に移動する。次に、シートチャックプレート61を昇降シリンダ62で下降し、圧力室61aを図示していない負圧発生手段で負圧にして、シート10をチャックする。それと共に、ワークホルダ51の真空を開放して、アンチャックする。次に、シートチャックプレート61を昇降シリンダ62で上昇させた後、送りモータ72を駆動して、送りねじ71でシートチャック部60を右方向に移動する。最後に、シートチャックプレート61を昇降シリンダ62で下降し、シート10の基準穴A1,A2をシート積層部80における積層ピンSA1,SA2に嵌合させて積層する。
以上の動作を、必要なシート10の枚数(多層基板の層数)だけ行い、図示しない加熱加圧手段で積層された複数枚のシート10を仮溶着する。次に、抜きプレート82を上昇させて仮溶着されたシート10の積層体を取り出し、積層体を加熱加圧して多層基板を形成する。
特開平3−57297号公報 特開昭60−4293号公報
近年、多層基板のリサイクルのためシートの材料として熱可塑性樹脂からなるフィルム1を用い、導電パターンが形成された熱可塑性樹脂フィルム1を多数積層した後、加熱加圧してフィルム1同士を熱溶着させた多層基板構造が知られている(特許文献3参照)。
特開2003−110243号公報 特許文献3に記載された多層基板を製造するにあたり、熱可塑性樹脂シート1を積層する方法として、特許文献1または2に記載された積層方法により積層しようとする場合、以下に述べるような課題を有している。
薄肉化された熱可塑性樹脂フィルムからなるシート10を特許文献1または2に記載された積層方法により積層しようとする場合、熱可塑性樹脂フィルムはセラミックシートに比べて柔軟性を有するため、図7(c)のシート積層装置80では、シート10の基準穴A1,A2を積層ピンSA1,SA2に嵌合させる際に、挿入抵抗や位置ズレによって、基準穴A1,A2が変形して、積層されたシート間で位置ズレが発生し易い。また、図7(c)のシート積層装置80では、シート10が破れて破損するといった不良も発生する。
一方、図8のシート積層装置90においては、位置合わせされたシート10を積層するため、上記のような問題は発生し難い。しかしながら、近年の回路パターンの微細化が進められ、例えば、図7(b)に示した導体パターン2のランド径d2が150μm、有底孔hのトップ径dhが100μmの場合、±25μm以下の位置合わせ精度が必要であるこの位置合わせ精度を図8のシート積層装置90を用いて実現しようとすると、カメラ53の撮影範囲に基準穴A1,A2を入れるために、予備的な位置合わせが必要になり、多層基板の製造工数と製造コストが増大してしまう。
本発明は、上記した従来の問題を解決するためになされたもので、回路パターンが微細化され薄肉化されたシートであっても、位置決め時や積層時に位置ズレや破損が起き難く、製造工数や製造コストが増大することのないシート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれらを用いたシート積層装置を提供することを目的としている。
請求項1〜5に記載の発明は、柔軟性のあるシートを、所定の基準位置に位置決めして配置する、シート位置決め方法に関する発明である。
請求項1に記載の発明は、前記シートに、前記位置決めを行うための複数個の基準穴を形成し、前記基準穴のそれぞれに対応して、基準穴より小さい径の小径部、基準穴と同じ径の基準径部、および前記小径部と前記基準径部をテーパで繋いだテーパ部とを有してなる位置決めピンを、それぞれの対応する基準穴の位置に配置し、前記シートの複数個の基準穴に、それぞれ、対応する前記位置決めピンの小径部を貫通させて、当該位置決めピンのテーパ部で基準穴が止まるようにして、前記シートを各位置決めピンのテーパ部上に乗せ、前記位置決めピンを、それぞれ、回転させて、前記シートの複数個の基準穴が、それぞれ、対応する位置決めピンの基準径部まで入り込むようにして、前記シートを所定の基準位置に位置決め配置することを特徴としている。
上記シート位置決め方法によれば、位置決めピンが小径部と基準径部に繋がるテーパ部を持っているため、位置決めピンの小径部にシートの基準穴を貫通させて、テーパ部でシートの基準穴が止まるまでは、シートおよびシートの基準穴にはほとんど無理な力が加わらない。次に、シートの基準穴を位置決めピンの基準径部まで入れる際には、位置決めピンを回転させる。これによって、シートおよびシートの基準穴に変形や破れを発生させる無理な摩擦抵抗が作用せず、シートの自重で位置決めピンの下方向へ入り込む力が作用する。このため、基準穴の変形やシートの破損を起こすことなく、位置決めピンへのシートの挿入が可能となる。以上のようにして、上記シート位置決め方法は、位置決め時にシートの位置ズレや破損が起き難い位置決め方法とすることができる。
また、上記シート位置決め方法においては、カメラと画像処理を用いずに、シートの位置決めをおこなう。このため、大きなシートであっても、位置決め精度を得るためのカメラの撮影範囲に合わせた予備的な位置合わせが不要であり、位置決めのための工数やコストの増大を抑制することができる。
請求項2に記載のように、上記シート位置決め方法においては、前記複数個の基準穴が、全て、同じ径であり、前記位置決めピンが、全て、同じ大きさであることが好ましい。また、請求項3に記載のように、上記シート位置決め方法においては、前記位置決めピンを、全て、同期して回転させることが好ましい。
これらによれば、基準穴がテーパ部で止まってテーパ部上に乗せられたシートを、位置決めピンを回転させながら、シートの基準穴が基準径部に入るまで、滑らかにシートを位置決めピンの基準径部に入れていくことができる。
請求項4に記載のように、上記シート位置決め方法は、前記シートが、熱可塑性樹脂フィルムの表面に導体パターンが形成された、多層基板形成用の樹脂フィルムである場合に好適である。また、請求項5に記載のように、前記シートに、前記導体パターンを底とする有底孔が形成され、前記有底孔内に、導電ペーストが充填されている場合には、特に適している。
多層基板の製造においては、近年、高多層化と回路パターンの微細化が進んでいる。このため、多層基板の形成に用いる熱可塑性樹脂フィルムは薄肉化されてきており、それに伴って、熱可塑性樹脂フィルム自体が破れ易いものとなってきている。また、回路パターンの微細化に伴って、多層基板形成用の樹脂フィルムの位置決めは、高い精度が要求されてきている。特に、有底孔内に導電ペーストが充填されているシートにあっては、位置決め精度が悪いと、多層基板形成時にショート不良等が発生してしまう。このように厳しい条件が要求されてきている多層基板形成用の樹脂フィルムに対しても、上記シート位置決め方法は、位置決め時に位置ズレや破損が起き難く、製造工数や製造コストが増大することのないため、好適に用いることができる。
請求項6〜10に記載の発明は、シート位置決め方法を実施するための好適なシート位置決め装置に関する発明で、位置決めを行うための複数個の基準穴が形成された柔軟性のあるシートを、所定の基準位置に位置決めして配置するシート位置決め装置に関する。
請求項6に記載の発明は、前記シートを保持するためのシート保持プレートと、前記基準穴のそれぞれに対応する位置決めピンとを有してなり、前記位置決めピンが、それぞれ、対応する基準穴より小さい径の小径部、対応する基準穴と同じ径の基準径部、および前記小径部と前記基準径部をテーパで繋いだテーパ部とを有してなり、前記位置決めピンが、それぞれ、前記シート保持プレートにおける対応する基準穴の位置で、回転可能に支持されてなることを特徴としている。
上記シート位置決め装置においては、小径部、基準径部およびテーパ部を有する位置決めピンが、シート保持プレートに回転可能に支持されている。このため、上記したシート位置決め方法の特徴である、基準穴がテーパ部で止まってテーパ部上に載せられたシートを、位置決めピンを回転させながらシートの基準穴が基準径部に入るまで、シートを位置決めピンの基準径部に入れていくことが可能となっている。
請求項8に記載のように、上記シート位置決め装置においては、前記位置決めピンが、それぞれ、回転可能に支持されたシャフトに連結され、前記シャフトに、それぞれ、プーリが固定され、前記プーリが、それぞれ、タイミングベルトにより連結され、前記いずれか1個のシャフトに、モータが連結されてなることが好ましい。これにより、位置決めピンを、全て、同期して回転させることができる。
尚、上記シート位置決め装置を用いて得られる効果については、前述のシート位置決め方法で説明したとおりであり、その説明は省略する。
請求項11〜19に記載の発明は、上記したシート位置決め方法および位置決め装置を用いたシート積層装置に関する発明で、位置決めを行うための複数個の基準穴が設けられた柔軟性のある複数枚のシートを、それぞれ、対応する基準穴を揃えた状態で積層するシート積層装置に関する。
請求項11に記載の発明は、前記シートを所定の基準位置に位置決めして配置するシート位置決め部と、前記位置決めされたシートを把持し、前記基準位置において昇降するためのシートチャック部と、前記シートチャック部に把持されたシートを、前記基準位置において積層するためのシート積層部と、前記シート位置決め部および前記シート積層部を、前記シートチャック部に対向するように、前記基準位置にスライド移動させるためのスライド部とを有してなり、前記シート位置決め部が、前記シートを保持するためのシート保持プレートと、前記基準穴のそれぞれに対応する位置決めピンとを有してなり、前記位置決めピンが、それぞれ、対応する基準穴より小さい径の小径部、対応する基準穴と同じ径の基準径部、および前記小径部と前記基準径部をテーパで繋いだテーパ部とを有してなり、前記位置決めピンが、それぞれ、前記シート保持プレートにおけるそれぞれの対応する基準穴の位置で、回転可能に支持されてなることを特徴としている。
上記シート積層装置では、シート位置決め部が前述したシート位置決め装置と同じ構成となっており、このシート位置決め部において、前述したシート位置決め方法を実施することができる。また、シートチャック部、シート積層部およびスライド部により、シート位置決め部で位置決めされたシートを、基準位置に位置決めされた状態で、一枚ずつ積層していくことができる。
請求項12に記載のように、上記シート積層装置においては、前記スライド部が、スライドレール上をスライド移動するスライドプレートを有してなり、前記スライドプレートの所定位置に、前記シート位置決め部と前記シート積層部が固定されてなることが好ましい。
これにより、シート位置決め部とシート積層部を、決まった相対位置のままで、一方向に連動して動かすことができる。このため、シート位置決め部で位置決めしたシートをシート積層部に移動する際の位置ズレ要因を、最少にすることができる。このため、シートの積層時に位置ズレや破損が起き難いシート積層装置とすることができる。
請求項15に記載のように、前記シート位置決め部においては、前記シート保持プレートが、前記位置決めピンに対して当該シート保持プレートを昇降するための昇降シリンダに連結されてなることが好ましい。また、請求項16に記載のように、前記シートチャック部は、前記シートを位置決めされた状態で把持するための、位置決めチャック穴および圧力室が設けられたシートチャックプレートと、前記基準位置において前記シートチャックプレートを昇降するための昇降シリンダとを有してなることが好ましい。
これらにより、シート保持プレートとシートチャックプレートを適宜に連動させてシートを押さえ、シートの位置決めピンへの嵌合や位置決めされたシートの位置決めピンからの抜きに際して、シートに局部的に応力が加わるのを防止することができる。これにより、シートおよびシートの基準穴における変形や破れの発生を、抑制することができる。
請求項17に記載のように、上記シート積層装置においては、前記シート積層部が、前記シートを積層して保持するためのシート積層プレートと、前記基準穴のそれぞれに対応する積層ピンとを有してなり、前記積層ピンが、それぞれ、対応する基準穴と同じ径の基準径部を有してなり、前記積層ピンが、それぞれ、対応する基準穴の位置で、前記シート積層プレートに支持されてなることが好ましい。
これにより、シート位置決め部で位置決めされたシートを、シートチャック部を介して昇降して、位置決めされた状態で積層ピンにシートの基準穴を嵌合して、基準穴を揃えた状態で一枚ずつ積層していくことができる。
尚、上記シート積層装置を用いて得られるその他の効果については、前述のシート位置決め方法で説明したとおりであり、その説明は省略する。
以上のようにして、上記発明は、回路パターンが微細化され薄肉化されたシートであっても、位置決め時や積層時に位置ズレや破損が起き難く、製造工数や製造コストが増大することのないシート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれらを用いたシート積層装置とすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明によるシート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれらを用いたシート積層装置を説明するための図で、シート積層装置100の要部を模式的に示した側面図であり、部分的に断面で図示してある。
図1に示すシート積層装置100は、図7(a),(b)に示す位置決めを行うための同じ径の2個の基準穴A1,A2が設けられた柔軟性のある複数枚のシート10を、それぞれ、対応する基準穴A1,A2を揃えた状態で積層するシート積層装置である。
図7(a),(b)において説明したように、図1のシート積層装置100を用いて積層されるシート10は、熱可塑性樹脂フィルム1の表面に導体パターン2が形成された、多層基板形成用の樹脂フィルムである。熱可塑性樹脂フィルム1の厚さは0.025〜0.150mmで、シート10は、柔軟性のある脆弱なシートである。シート10には、導体パターン2を底とする有底孔hが形成され、有底孔h内には、導電ペースト3が充填されている。導電ペースト3は、多層基板形成時に焼成されて、積層配置された隣接するシートの導体パターン間の接続導体となる。尚、シート10には2個の基準穴A1,A2が形成されているが、シート積層装置100を用いて積層される各シートの基準穴の個数は2個に限らず、複数個の任意の数であってよい。
図1のシート積層装置100の構成は、以下のとおりである。
図1に示すシート積層装置100は、シート10をX−Y面内における所定の基準位置に位置決めして配置するシート位置決め部20と、位置決めされたシート10を把持し、X−Y面内の基準位置においてZ方向に昇降するためのシートチャック部65と、シートチャック部65に把持されたシート10を、X−Y面内の基準位置においてZ方向に積層するためのシート積層部85と、シート位置決め部20およびシート積層部85を、シートチャック部65に対向するように、X−Y面内における基準位置にスライド移動させるためのスライド部30とを有している。
図1のシート積層装置100におけるスライド部30は、シート積層装置100のベースプレート40に固定されたスライドレール31上を、スライドナット32aを介して図の左右方向にスライド移動するスライドプレート32を有している。また、スライドプレート32の所定位置には、シート位置決め部20とシート積層部85が固定されている。これにより、シート位置決め部20とシート積層部85を、決まった相対位置のままで、一方向に連動して動かすことができる。このため、シート位置決め部20で位置決めしたシート10をシート積層部85に移動する際の位置ズレ要因を、最少にすることができる。尚、スライド移動のための駆動源は、簡単化のために図示を省略している。
図1のシート積層装置100におけるシート位置決め部20は、シート10を保持するためのシート保持プレート21と、シート10の基準穴A1,A2のそれぞれに対応する位置決めピンPA1,PA2とを有している。
位置決めピンPA1,PA2は、それぞれ、ベアリングおよびベアリングホルダを介してスライドプレート32に回転可能に支持されたシャフト22に連結され、シャフト22の下端には、それぞれ、プーリ23がナットにより固定されている。各シャフト22のプーリ23は、それぞれ、タイミングベルト24により連結され、いずれか1個のシャフト22に、カップリングを介して、モータ25が連結されている。この構成により、位置決めピンPA1,PA2を、全て、同期して回転させることができる。
位置決めピンPA1,PA2は、それぞれ、シート10の基準穴A1,A2に対応して設けられたシート保持プレート21における貫通穴から突出して、回転可能に支持されている。また、シート保持プレート21は、スライドプレート32に取り付けた昇降シリンダ26に連結されている。これによって、位置決めピンPA1,PA2に対して、当該シート保持プレート21をZ方向に昇降することができる。尚、位置決めピンPA1,PA2は、シート10における同じ径の2個の基準穴A1,A2に対応して、全て、同じ大きさに設定されている。
図2(a),(b)は、シート10に形成される基準穴A1,A2の径と位置決めピンPA1,PA2の径の関係を説明する図で、図2(a)は、シート10における基準穴A(A1,A2)の上面図であり、図2(b)は、基準穴Aに対応する位置決めピンPA(PA1,PA2)の側面図である。
図2(b)に示すように、位置決めピンPAは、小径部PAs、テーパ部PAtおよび基準径部PAkを有している。位置決めピンPAの小径部PAsは、対応する基準穴Aの径dAより小さな値の径dPAsを有している。位置決めピンPAの基準径部PAkは、対応する基準穴Aの径dAと同じ値の径dPAkを有している。また、位置決めピンPAのテーパ部PAtは、小径部PAsと基準径部PAkをテーパで繋いだ部分である。
図1と図2のシート10に形成される基準穴A1,A2の径dAと位置決めピンPA1,PA2の径dPAの具体的な寸法は、以下のとおりである。例えば、シート10の大きさが150mm角で、厚さが0.05mmの場合、基準穴A1,A2の径をφ3+0.005 ー0mm、基準穴A1,A2間のピッチを140±0.01mmに設定し、位置決めピンPA1,PA2における小径部PAsの径φ1mm、基準径部PAkの径をφ3+0.005 ー0mm、テーパ部PAtのテーパ角を30°に設定する。
図1のシート積層装置100におけるシートチャック部65は、全体が、シート積層装置100のベースプレート40に固定されている。シートチャック部65は、シート10をX−Y面内で位置決めされた状態で把持するための、位置決めチャック穴CA1,CA2および圧力室66aが設けられたシートチャックプレート66と、基準位置においてシートチャックプレート66をZ方向に昇降するための昇降シリンダ67とを有している。
図1のシート積層装置100におけるシート積層部85は、シート10を積層して保持するためのシート積層プレート86と、シート10の基準穴A1,A2のそれぞれに対応する積層ピンSA1,SA2とを有している。積層ピンSA1,SA2は、図7(c)に示した同じ符号の積層ピンSA1,SA2と同様の構造となっており、それぞれ、対応するシート10の基準穴A1,A2と同じ径の基準径部SA1k,SA2kを有している。図1のシート積層部85における積層ピンSA1,SA2は、それぞれ、対応するシート10の基準穴A1,A2のX−Y面における位置で、シート積層プレート86に支持されている。尚、シート積層部85における符号87は、抜きプレートである。
次に、図1のシート積層装置100による、シート10の位置決め動作を、図3〜図5を用いて説明する。
最初に、図3に示すように、シート位置決め部20をシートチャック部65の直下のX−Y面における基準位置からずらせた状態で、位置決めピンPA1,PA2の小径部をシート10の基準穴A1,A2に貫通させて、シート10をシート保持プレート21上にセットする。基準穴A1,A2の径dAがφ3mmであるのに対して、位置決めピンPA1,PA2の小径部PAsの径dPAsはφ1mmであるため、容易にシート10をセットすることができる。
次に、スライドプレート32を図3の右方向にスライド移動させ、図4に示すように、シート位置決め部20をシートチャック部65の直下の位置で停止させる。スライドプレート32は、図示しないストッパにより、シートチャック部65におけるシートチャックプレート66の位置決めチャック穴CA1,CA2とシート位置決め部20の位置決めピンPA1,PA2の芯が合う位置で停止するように、予め調整されている。
図5(a)〜(e)は、図4に示すシート位置決め部20とシートチャック部65の配置において、シート位置決め部20によるシート10の位置決め方法の動作過程を示す断面図である。尚、図5(a)〜(e)では、簡単化のために、位置決めされるシート10と、その周りにあるシート位置決め部20とシートチャック部65の構成要素のみを図示している。
図4に示す状態から、シート位置決め部20の昇降シリンダ26によりシート保持プレート21を下降させると、図5(a)に示すように、シート保持プレート21の表面から位置決めピンPA1,PA2の基準径部PAkが突出する。この状態では、シート10の基準穴A1,A2が位置決めピンPA1,PA2の基準径部PAkに嵌合されておらず、基準穴A1,A2がテーパ部PAtで止まって、シート10がテーパ部PAt上に乗った状態となっている。
次に、図5(b)に示すように、シート位置決め部20のモータ25を駆動して、シャフト22に連結された位置決めピンPA1,PA2を回転(500rpm)させる。また、シートチャック部65の昇降シリンダ67により、シートチャックプレート66を位置決めピンPA1,PA2のテーパ部PAtまで下降させる。この状態を保持すると、シート10には求芯作用が働き、位置決めピンPA1,PA2に対する嵌合ピッチ(X−Y面)が最少になるように力が作用すると同時に、自重による下方向への力が作用する。このため、シート10は、位置決めピンPA1,PA2の基準径部PAkに嵌合しながら下降する。これによって、図5(c)に示すように、シート10が基準位置に位置決めされて、シート保持プレート21上に乗った状態となる。
次に、シート位置決め部20の昇降シリンダ26により、シート保持プレート21を上昇させる。ここで、シート位置決め部20の昇降シリンダ26の推力は、シートチャック部65の昇降シリンダ67の推力に較べて、小さく設定してある。このため、図5(d)に示すように、シート10は、シートチャックプレート66とシート保持プレート21に挟まれた状態となる。
次に、図5(d)の状態で、シートチャックプレート66の圧力室66aを排気手段(図示省略)で排気して負圧にし、シート10をシートチャックプレート66に吸着チャックする。さらに、シートチャック部65の昇降シリンダ67により、シートチャックプレート66を上昇させる。シート10はシートチャックプレート66とシート保持プレート21に挟まれた状態でさらに上昇する。シート保持プレート21は、シート10が位置決めピンPA1,PA2の基準径部PAkから抜けた位置でストロークエンドとなり、上昇を停止する。
シートチャックプレート66は、シート10を吸着チャックした状態でさらに上昇し、図5(e)に示すように、シート10が位置決めピンPA1,PA2から抜けた状態で上昇を停止し、位置決めピンPA1,PA2の回転を停止させる。
上記の図5(a)〜(e)に示したシート位置決め方法は、柔軟性のあるシート10を、所定の基準位置に位置決めして配置するシート位置決め方法であって、次のような特徴を有している。
すなわち、シート10に、位置決めを行うための複数個の基準穴A1,A2を形成する。基準穴A1,A2のそれぞれに対応して、基準穴A1,A2より小さい径の小径部PAs、基準穴A1,A2と同じ径の基準径部PAk、および小径部PAsと基準径部PAkをテーパで繋いだテーパ部PAtとを有してなる位置決めピンPA1,PA2を、それぞれの対応する基準穴A1,A2の位置に配置する。次に、シート10の複数個の基準穴A1,A2に、それぞれ、対応する位置決めピンPA1,PA2の小径部PAsを貫通させて、位置決めピンPA1,PA2のテーパ部PAtで基準穴A1,A2が止まるようにして、シート10を各位置決めピンPA1,PA2のテーパ部PAt上に乗せる。次に、位置決めピンPA1,PA2を、それぞれ、回転させて、シート10の複数個の基準穴A1,A2が、それぞれ、対応する位置決めピンPA1,PA2の基準径部PAkまで入り込むようにして、シート10を所定の基準位置に位置決め配置する。
上記したシート位置決め方法によれば、位置決めピンPA1,PA2が小径部PAsと基準径部PAkに繋がるテーパ部PAtを持っているため、位置決めピンPA1,PA2の小径部PAsにシート10の基準穴A1,A2を貫通させて、テーパ部PAtでシート10の基準穴A1,A2が止まるまでは、シート10およびシート10の基準穴A1,A2にはほとんど無理な力が加わらない。次に、シート10の基準穴A1,A2を位置決めピンPA1,PA2の基準径部PAkまで入れる際には、位置決めピンPA1,PA2を回転させる。これによって、シート10およびシート10の基準穴A1,A2に変形や破れを発生させる無理な摩擦抵抗が作用せず、シート10の自重で位置決めピンPA1,PA2の下方向へ入り込む力が作用する。このため、基準穴A1,A2の変形やシート10の破損を起こすことなく、位置決めピンPA1,PA2へのシート10の挿入が可能となる。以上のようにして、上記シート位置決め方法は、位置決め時にシート10の位置ズレや破損が起き難い位置決め方法とすることができる。
また、上記したシート位置決め方法においては、図8に示したシート積層装置90のシート位置合わせ部50と異なり、カメラと画像処理を用いずに、シート10の位置決めをおこなう。このため、大きなシート10であっても、位置決め精度を得るためのカメラの撮影範囲に合わせた予備的な位置合わせが不要であり、位置決めのための工数やコストの増大を抑制することができる。
尚、上記したシート位置決め方法においては、複数個の基準穴A1,A2が、全て、同じ径であり、位置決めピンPA1,PA2が、全て、同じ大きさであることが好ましい。また、上記シート位置決め方法においては、位置決めピンPA1,PA2を、全て、同期して回転させることが好ましい。これらによれば、基準穴A1,A2がテーパ部PAtで止まってテーパ部PAt上に乗せられたシート10を、位置決めピンPA1,PA2を回転させながら、シート10の基準穴A1,A2が基準径部PAkに入るまで、滑らかにシート10を位置決めピンPA1,PA2の基準径部PAkに入れていくことができる。
また、上記シート積層装置100によれば、シート保持プレート21とシートチャックプレート66を適宜に連動させてシート10を押さえ、シート10の位置決めピンPA1,PA2への嵌合や位置決めされたシートの位置決めピンPA1,PA2からの抜きに際して、シート10に局部的に応力が加わるのを防止することができる。これにより、シート10およびシート10の基準穴A1,A2における変形や破れの発生を、抑制することができる。
次に、図1のシート積層装置100による、位置決めされたシート10の積層動作を、図6を用いて説明する。
スライドプレート32を図4の左方向に移動させ、図6に示すように、シート積層部85をシートチャック部65の直下の位置で停止させる。スライドプレート32は、図示しないストッパにより、シートチャック部65におけるシートチャックプレート66の位置決めチャック穴CA1,CA2とシート積層部85の積層ピンSA1,SA2の芯が合う位置で停止するように、予め調整されている。
次に、シートチャック部65の昇降シリンダ67により、シートチャックプレート66を下降させ、シート10の基準穴A1,A2およびシートチャックプレート66の位置決めチャック穴CA1,CA2を、積層ピンSA1,SA2に嵌合させる。これによって、シート10は、X−Y面内において基準位置に位置決めされた状態で、シート積層プレート86および抜きプレート87上に乗せられる。次に、シートチャックプレート66の圧力室66aを真空開放して、シート10をアンチャック(開放)する。最後に、シートチャック部65の昇降シリンダ67により、シートチャックプレート66を上昇させる。
以上の図3〜6に示した操作を必要な複数枚のシート10で繰り返して、これら複数枚のシート10を、シート積層プレート86上に積層する。このように、上記したシート積層装置100においては、シート位置決め部20でX−Y面内の基準位置に位置決めされたシート10を、シートチャック部65を介して昇降する。また、スライド部30により、シート位置決め部20とシート積層部85をX−Y面内の基準位置にスライド移動する。これによって、シート位置決め部20でX−Y面内の基準位置に位置決めされたシート10を、基準位置に位置決めされた状態で、積層ピンSA1,SA2にシート10の基準穴A1,A2を嵌合して、基準穴A1,A2を揃えた状態で一枚ずつ積層していくことができる。
積層が終了したシート積層プレート86上の複数枚のシート10は、図示しない加熱加圧手段を用いて仮溶着される。仮溶着された複数枚のシート10の積層体は、抜きプレート87を上昇させてシート積層装置100から取り出され、多層基板の製造に供される。
上記シート積層装置100によれば、シート10をシート位置決め部20の位置決めピンPA1,PA2やシート積層部85の積層ピンSA1,SA2に嵌合する際に無理な力が作用しないため、シート10の基準穴A1,A2の変形やシート10の破損を生じることなく、安定した積層が可能となった。また、上記シート積層装置100によれば、20枚のシート10の積層において、各シート10間の位置ズレを±0.01mm以下に抑制することができ、高い位置決め精度を得ることができた。上記シート積層装置100によれば、カメラと画像認識を用いた位置決めにおいて必須となる平面化が困難な柔軟フィルムや大型のワークであっても、配線パターンに合わせて、基準穴と位置決めピンを適宜設けることで、高精度な積層が可能である。
尚、上記シート積層装置100におけるシート位置決め部20は、単独で用いて、位置決めを行うための複数個の基準穴A1,A2が形成された柔軟性のあるシート10を所定の基準位置に位置決めして配置する、シート位置決め装置とすることができる。このシート位置決め装置は、シートの積層以外にも、種々のシートの位置決めに適用することができる。
以上のようにして、上記したシート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれを用いたシート積層装置は、回路パターンが微細化され薄肉化されたシートであっても、位置決め時や積層時に位置ズレや破損が起き難く、製造工数や製造コストが増大することのないシート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれを用いたシート積層装置とすることができる。
特に、上記したシート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれを用いたシート積層装置は、シート10が、図7(a),(b)に示す熱可塑性樹脂フィルム1の表面に導体パターン2が形成された多層基板形成用の樹脂フィルムで、導体パターン2を底とする有底孔hが形成され、有底孔h内に、導電ペースト3が充填されている場合に好適である。
多層基板の製造においては、近年、高多層化と回路パターンの微細化が進んでいる。このため、多層基板の形成に用いる熱可塑性樹脂フィルム1は薄肉化されてきており、それに伴って、熱可塑性樹脂フィルム1自体が破れ易いものとなってきている。また、回路パターンの微細化に伴って、多層基板形成用の樹脂フィルムの位置決めは、高い精度が要求されてきている。特に、有底孔h内に導電ペースト3が充填されている多層基板形成用の樹脂フィルムにあっては、位置決め精度が悪いと、多層基板形成時にショート不良等が発生してしまう。このように厳しい条件が要求されてきている多層基板形成用の樹脂フィルムに対しても、上記シート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれを用いたシート積層装置は、位置決め時に位置ズレや破損が起き難く、製造工数や製造コストが増大することのないため、好適に用いることができる。
本発明によるシート位置決め方法および位置決め装置ならびにそれらを用いたシート積層装置を説明するための図で、シート積層装置100の要部を模式的に示した側面図であり、部分的に断面で図示してある。 図1のシート10に形成される基準穴A1,A2の径と位置決めピンPA1,PA2の径の関係を説明する図で、(a)は、シート10における基準穴A(A1,A2)の上面図であり、(b)は、基準穴Aに対応する位置決めピンPA(PA1,PA2)の側面図である。 シート積層装置100による、シート10の位置決め動作を説明する図である。 シート積層装置100による、シート10の位置決め動作を説明する図である。 図4に示すシート位置決め部20とシートチャック部65の配置において、シート位置決め部20によるシート10の位置決め方法の動作過程を示す断面図である。 シート積層装置100による、位置決めされたシート10の積層動作を説明する図である。 従来のシート積層方法を説明する図で、(a)は、多層基板の形成に用いるシート10の模式的な上面図であり、(b)は、シート10の模式的な断面図である。また、(c)は、従来のシート積層装置80の模式的な断面図である。 従来の別のシート積層装置90の模式的な側面図で、要部を部分的な断面で示した図である。
符号の説明
80,90,100 シート積層装置
10 シート
A1,A2 基準穴
20 シート位置決め部
PA,PA1,PA2 位置決めピン
PAs 小径部
PAt テーパ部
PAk 基準径部
21 シート保持プレート
22 シャフト
23 プーリ
24 タイミングベルト
25 モータ
26 昇降シリンダ
30 スライド部
31 スライドレール
32 スライドプレート
40 ベースプレート
65 シートチャック部
CA1,CA2 位置決めチャック穴
66 シートチャックプレート
66a 圧力室
67 昇降シリンダ
85 シート積層部
SA1,SA2 積層ピン
86 シート積層プレート

Claims (19)

  1. 柔軟性のあるシートを、所定の基準位置に位置決めして配置するシート位置決め方法であって、
    前記シートに、前記位置決めを行うための複数個の基準穴を形成し、
    前記基準穴のそれぞれに対応して、基準穴より小さい径の小径部、基準穴と同じ径の基準径部、および前記小径部と前記基準径部をテーパで繋いだテーパ部とを有してなる位置決めピンを、それぞれの対応する基準穴の位置に配置し、
    前記シートの複数個の基準穴に、それぞれ、対応する前記位置決めピンの小径部を貫通させて、当該位置決めピンのテーパ部で基準穴が止まるようにして、前記シートを各位置決めピンのテーパ部上に乗せ、
    前記位置決めピンを、それぞれ、回転させて、前記シートの複数個の基準穴が、それぞれ、対応する位置決めピンの基準径部まで入り込むようにして、前記シートを所定の基準位置に位置決め配置することを特徴とするシート位置決め方法。
  2. 前記複数個の基準穴が、全て、同じ径であり、
    前記位置決めピンが、全て、同じ大きさであることを特徴とする請求項1に記載のシート位置決め方法。
  3. 前記位置決めピンを、全て、同期して回転させることを特徴とする請求項1または2に記載のシート位置決め方法。
  4. 前記シートが、熱可塑性樹脂フィルムの表面に導体パターンが形成された、多層基板形成用の樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート位置決め方法。
  5. 前記シートに、前記導体パターンを底とする有底孔が形成され、前記有底孔内に、導電ペーストが充填されていることを特徴とする請求項4に記載のシート位置決め方法。
  6. 位置決めを行うための複数個の基準穴が形成された柔軟性のあるシートを、所定の基準位置に位置決めして配置するシート位置決め装置であって、
    前記シートを保持するためのシート保持プレートと、前記基準穴のそれぞれに対応する位置決めピンとを有してなり、
    前記位置決めピンが、それぞれ、対応する基準穴より小さい径の小径部、対応する基準穴と同じ径の基準径部、および前記小径部と前記基準径部をテーパで繋いだテーパ部とを有してなり、
    前記位置決めピンが、それぞれ、前記基準穴に対応して設けられた前記シート保持プレートにおける貫通穴から突出して、回転可能に支持されてなることを特徴とするシート位置決め装置。
  7. 前記複数個の基準穴が、全て、同じ径であり、
    前記位置決めピンが、全て、同じ大きさであることを特徴とする請求項6に記載のシート位置決め装置。
  8. 前記位置決めピンが、それぞれ、回転可能に支持されたシャフトに連結され、
    前記シャフトに、それぞれ、プーリが固定され、
    前記プーリが、それぞれ、タイミングベルトにより連結され、
    前記いずれか1個のシャフトに、モータが連結されてなることを特徴とする請求項6または7に記載のシート位置決め装置。
  9. 前記シートが、熱可塑性樹脂フィルムの表面に導体パターンが形成された、多層基板形成用の樹脂フィルムであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のシート位置決め装置。
  10. 前記シートに、前記導体パターンを底とする有底孔が形成され、前記有底孔内に、導電ペーストが充填されていることを特徴とする請求項9に記載のシート位置決め装置。
  11. 位置決めを行うための複数個の基準穴が設けられた柔軟性のある複数枚のシートを、それぞれ、対応する基準穴を揃えた状態で積層するシート積層装置であって、
    前記シートを所定の基準位置に位置決めして配置するシート位置決め部と、前記位置決めされたシートを把持し、前記基準位置において昇降するためのシートチャック部と、前記シートチャック部に把持されたシートを、前記基準位置において積層するためのシート積層部と、前記シート位置決め部および前記シート積層部を、前記シートチャック部に対向するように、前記基準位置にスライド移動させるためのスライド部とを有してなり、
    前記シート位置決め部が、
    前記シートを保持するためのシート保持プレートと、前記基準穴のそれぞれに対応する位置決めピンとを有してなり、
    前記位置決めピンが、それぞれ、対応する基準穴より小さい径の小径部、対応する基準穴と同じ径の基準径部、および前記小径部と前記基準径部をテーパで繋いだテーパ部とを有してなり、
    前記位置決めピンが、それぞれ、前記基準穴に対応して設けられた前記シート保持プレートにおける貫通穴から突出して、回転可能に支持されてなることを特徴とするシート積層装置。
  12. 前記スライド部が、スライドレール上をスライド移動するスライドプレートを有してなり、
    前記スライドプレートの所定位置に、前記シート位置決め部と前記シート積層部が固定されてなることを特徴とする請求項11に記載のシート積層装置。
  13. 前記複数個の基準穴が、全て、同じ径であり、
    前記位置決めピンが、全て、同じ大きさであることを特徴とする請求項11または12に記載のシート積層装置。
  14. 前記シート位置決め部において、
    前記位置決めピンが、それぞれ、回転可能に支持されたシャフトに連結され、
    前記シャフトに、それぞれ、プーリが固定され、
    前記プーリが、それぞれ、タイミングベルトにより連結され、
    前記いずれか1個のシャフトに、モータが連結されてなることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載のシート積層装置。
  15. 前記シート位置決め部において、
    前記シート保持プレートが、前記位置決めピンに対して当該シート保持プレートを昇降するための昇降シリンダに連結されてなることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載のシート積層装置。
  16. 前記シートチャック部が、
    前記シートを位置決めされた状態で把持するための、位置決めチャック穴および圧力室が設けられたシートチャックプレートと、前記基準位置において前記シートチャックプレートを昇降するための昇降シリンダとを有してなることを特徴とする請求項11乃至15のいずれか一項に記載のシート積層装置。
  17. 前記シート積層部が、
    前記シートを積層して保持するためのシート積層プレートと、前記基準穴のそれぞれに対応する積層ピンとを有してなり、
    前記積層ピンが、それぞれ、対応する基準穴と同じ径の基準径部を有してなり、
    前記積層ピンが、それぞれ、対応する基準穴の位置で、前記シート積層プレートに支持されてなることを特徴とする請求項11乃至16のいずれか一項に記載のシート積層装置。
  18. 前記シートが、熱可塑性樹脂フィルムの表面に導体パターンが形成された、多層基板形成用の樹脂フィルムであることを特徴とする請求項11乃至17のいずれか一項に記載のシート積層装置。
  19. 前記シートに、前記導体パターンを底とする有底孔が形成され、前記有底孔内に、導電ペーストが充填されていることを特徴とする請求項18に記載のシート積層装置。
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