JPH0540637Y2 - - Google Patents

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JPH0540637Y2
JPH0540637Y2 JP2799286U JP2799286U JPH0540637Y2 JP H0540637 Y2 JPH0540637 Y2 JP H0540637Y2 JP 2799286 U JP2799286 U JP 2799286U JP 2799286 U JP2799286 U JP 2799286U JP H0540637 Y2 JPH0540637 Y2 JP H0540637Y2
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winding
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案コード巻取り機構を以下の項目に従つて
説明する。
A 産業上の利用分野 B 考案の概要 C 従来技術[第11図A] D 考案が解決しようとする問題点[第11図
B] E 問題点を解決するための手段 F 実施例 a 外筐[第1図乃至第5図、第9図] b シヤーシ体[第1図乃至第4図、第9図] c コード巻取り機構[第1図乃至第10図] c−1 巻取リール[第1図乃至第7図、第
9図] c−1−a 円板 c−1−b 巻付ドラム c−1−c リブ、凹部 c−1−d プリント基板 c−1−e シヤーシ体による支持 c−2 案内溝[第1図、第3図、第10
図] c−3 コード[第1図乃至第7図、第10
図] c−4 ストツパー[第1図、第5図乃至第
8図、第10図] c−5 コードの引き出しが完了された状態
からのストツパーによる巻取リールの回転
方向の規制[第10図] c−6 動作 c−6−a コードが引き出されている状
態からのコードの巻取 c−6−b コードが巻き取られている状
態からのコードの引出 d その他の部材[第1図、第3図、第4図、
第9図] G ストツパーのスイツチ用の接点としての利用 H 考案の効果 (A 産業上の利用分野) 本考案は新規なコード巻取り機構に関する。詳
しくは、例えば、電子機器等に設けられたコード
巻取り機構、特に、当該機器の外筐に対して回転
自在に支持されると共に巻付ドラムが設けられた
巻取リールと、一端が上記巻付ドラムあるいはそ
の内側に固定された電源コードやイヤホンコード
等のコードを備え、上記巻取リールを回転するこ
とによつてコードが巻付ドラムに巻取られるコー
ド巻取り機構に関するものであり、板ばね材料か
ら成り極めて簡単な形状を有する1個のストツパ
ー部材を設けるだけで、コードを巻き取るときの
巻取リールの回転方向を、常に、コードが正規の
巻取方向へ巻き取られる方向となるように規制す
ることができると共に、そのような規制をストツ
パー部材自体が有するばね弾性と巻付ドラムに巻
取られて行くコードによつて行なうことができる
ようにした新規なコード巻取り機構を提供しよう
とするものである。
(B 考案の概要) 本考案は、外筐に対して回転自在に支持される
と共に巻付ドラムが設けられた巻取リールと一端
が上記巻付ドラムに固定されたコードとを備え、
上記巻取リールを回転することによつてコードが
巻付ドラムに巻取られるコード巻取り機構におい
て、外筐の内部に設けられ、巻取リールと対向し
て配置されるとともに巻取リールの回転中心部を
軸支している固定保持部の巻付ドラムの外周面と
略対応する位置に円環状の案内溝を形成し、板ば
ね材料から成り基端部がコードと巻付ドラムの一
端部との間に挟まれるように支持され、コードを
引き出したときは巻付ドラムの外周面の接線方向
に略沿う方向に延びると共にコードを巻き取ると
きはコードによつてばね弾性に抗して巻付ドラム
の外周面に押し付けられ、少なくともその一部が
前記案内溝に摺動自在に係合されかつコードが巻
き取られていない状態において上記一部が案内溝
の外側側面に弾接されるストツパーを設け、前記
案内溝の外側側面に巻取リールが正規の巻取方向
と反対の方向へ回転されたとき前記ストツパーの
一部が係合されることによつてストツパーの移動
を阻止する係合部を形成し、それによつて、コー
ドを巻き取るときの巻取リールの回転方向を、常
に、コードが正規の巻取方向へ巻き取られる方向
となるように規制することができると共に、その
ような規制をストツパー部材自体が有するばね弾
性と巻取ドラムに巻取られて行くコードとによつ
て行なうことができるようにしたものである。
(C 従来技術)[第11図A] 例えば、電子機器等においては、電源コードや
各種の回路接続用コード、あるいはモニター用の
コード、例えば、イヤホンコード等各種のコード
が使用されるが、これらのコードの中はその一端
が当該機器の内部に固定されているものがあり、
このようなコードは、通常、当該機器に設けられ
たコード収納部に折り畳むようにして収納する
か、あるいは適宜なコード巻取り機構によつて巻
取ることにより収納することができるようになつ
ている。
ところで、コード巻取り機構にも従来から各種
のものがあるが、比較的小型に構成することがで
きるものとして、コード巻取用の巻取リールを備
え、この巻取リールを手操作によつて回転するこ
とによりコードを巻き取るようにした構造のもの
が実願昭58−101454号(実開昭60−11583号)の
出願によつて提案されている。
第11図はそのような巻取リールを備えた従来
のコード巻取り機構の一例aを示すものである。
bは外筐であり、その内部の一側部に通路cが
形成され、該通路cは外筐bの一側面に開口され
ており、該開口された部分がコード出口dになつ
ている。
eは略円板状に形成された巻取リールであり、
該巻取リールeを外筐b側に支持された仕切板f
に対して回転自在に支持されており、その仕切板
fと巻取リールeとの間の薄い空間がコード収納
用の空間になつている。
そして、巻取リールeの内面、即ち、仕切板f
と対向する面には全体として略円環状に延びる巻
付ドラムgが形成されており、該巻付ドラムgの
一部に切欠部hが形成されている。
iは巻取リールeの内面の巻付ドラムgの内側
に形成された第1のリブであり、該リブiはその
一端が巻付ドラムgの前記切欠部hを形成するこ
とによつて出来た2つの端部の一方と連続し、か
つ、そこから内側に向つて延びるように位置され
ている。
jは第2のリブ、また、kは第3のリブであ
り、これらリブj及びkは上記リブiとの間に所
定の間隔を置いてリブiの延びる方向と略平行な
方向に延び、かつ、リブiを挟んで互いに反対側
に位置するように設けられている。また、リブk
はその一端が上記切欠hを構成している他方の端
部に連結されている。
lは先端部にイヤホンmが接続されたコードで
あり、その基端部は前記第1のリブiと第2のリ
ブjとの間及び第1のリブiと第3のリブkとの
間に略U字状を成すように屈曲して位置されると
共にリブi,j及びkによつて挾持されることに
よつて巻取リールeに固定されている。
そして、コードlは巻付ドラムgに形成された
切欠部hを通つて巻付ドラムgの外側へ導出さ
れ、巻付ドラムgの外周面に略4周巻き付けられ
た後通路cへと導かれている。
しかして、同図Aの状態からイヤホンmを引つ
張とる、コードlがコード出口dから外筐b外へ
と引き出されて行くと共に、巻取リールeが反時
計回り方向(以下、この方向を「巻出方向」と言
う。)へ回転されることになる。また、コードl
が引き出されている状態から巻取リールeを時計
回り方向へ(以下、この方向を「巻取方向」と言
う。)へ回転すると、コードlが同図Aに示すよ
うに巻付ドラムgに巻き取られて行くことにな
る。
(D 考案が解決しようとする問題点)[第1
1図B] 上記した従来のコード巻取り機構aによると、
コードを巻き取るときに巻取リールeをその回転
方向を間違えて回転した場合、即ち、巻取リール
eを巻出方向へ回転した場合は、コードlがその
一部が極端に折れ曲つた状態で巻き取られること
になつてしまうという問題がある。
即ち、コードlが引き出された状態から巻取リ
ールeを巻出方向へと回転すると、コードlは第
11図Bに示すような形で巻き取られることにな
るので、その巻付ドラムgの切欠部hを出た位置
と通路cの奥端の位置において略V状に折れ曲つ
てしまうことになる。
従つて、コードlにこのような折れ曲つた部分
において過大なストレスがかかることになるの
で、このような形での巻取りが繰り返されると、
いずれは内部のリード線が切れることになつてし
まう。
また、コードlがこのような形で巻き取られた
状態からコードlを引き出すためにイヤホンmを
引つ張つても、コードlは通路cの奥端の位置に
おいてその引張り方向と略反対方向へ屈曲してい
るため、コードlをスムーズに引き出すことが極
めて困難になる。
そこで、コードlがこのような形で巻き取られ
るを防止するために、コード巻取り機構aに所謂
ラチエツト機構を設け、該ラチエツト機構によつ
て巻取リールeの回転方向が規定されるようにす
ることも考えられるが、巻取リールeはコードが
引き出されるときはコードを巻き取るときと反対
の方向へ回転することができるようにされなけれ
ばならないので、コードが引き出されて行くとき
はラチエツト機構による回転方向の規制状態が解
除され、かつ、コードの巻取りを行なうときは回
転方向の規制が為されるといつた規制手段を付設
することが必要になる。従つて、コード巻取り機
構が極めて複雑になり、その形状も大きくなる等
の問題が生じて来るし、しかも、ラチエツト機構
にはこれが働くとき耳障りな動作音が生ずるとい
つた問題もある。
(E 問題点を解決するための手段) 本考案コード巻取り機構は、上記した問題点を
解決するために、外筐の内部に設けられ、巻取リ
ールと対向して配置されるとともに巻取リールの
回転中心部を軸支している固定保持部の巻付ドラ
ムの外周面と略対応する位置に円環状の案内溝を
形成し、板ばね材料から成り基端部がコードと巻
付ドラムの一端部との間に挟まれるように支持さ
れ、コードを引き出したときは巻付ドラムの外周
面の接線方向に略沿う方向に延びると共にコード
を巻き取るときはコードによつてばね弾性に抗し
て巻付ドラムの外周面に押し付けられ、少なくと
もその一部が前記案内溝に摺動自在に係合されか
つコードが巻き取られていない状態において上記
一部が案内溝の外側側面に弾接されるストツパー
を設け、記案内溝の外側側面に巻取リールが正規
の巻取方向と反対の方向へ回転されたとき前記ス
トツパーの一部が係合されることによつてストツ
パーの移動を阻止する係合部を形成したものであ
る。
従つて、本考案によれば、巻取リールが正規の
巻取方向へ回転されたときはこれと一体的に回転
するストツパーが案内溝の係合部に係合すること
はないので巻取リールの回転が阻止されることは
ないが、巻取リールを正規の巻取方向と反対の方
向へ回転しようとするときあるいは該方向へ回転
させたときは前記ストツパーが案内溝の係合部に
係合することになるので、その時点で巻取リール
の同方向への回転が阻止されることになる。従つ
て、コードの巻取方向を間違えてしまうことが防
止される。また、巻取リールが正規の巻取方向に
回転されてコードが巻付ドラムに巻き取られて行
くとストツパーはそのばね弾性に抗してコードに
より巻付ドラムに押し付けられることになるの
で、その状態から巻取リールがコードを繰り出す
方向、即ち、正規の巻取方向と反対の方向へ回転
してもストツパーが案内溝の係合部に係合するこ
とはない。従つては、ストツパーがあるにもかか
わらず、正規に巻き取られたコードを繰り出すに
ついては何ら支障がない。
(F 実施例) 以下に、本考案コード巻取り機構の詳細を添附
図面に示した実施例に従つて説明する。
尚、図面に示した実施例は、本考案コード巻取
り機構をラジオ受信機におけるイヤホンコードの
巻取り機構に適用したものである。
(a 外筐)[第1図乃至第5図、第9図] 1はポツケト型のラジオ受信機であり、2はそ
の外筐である。
外筐2は上ハーフ3と下ハーフ4とが互いに一
体的に結合されることにより比較的薄形の略箱状
に形成されている。即ち、上ハーフ3は略正方形
の天板5と該天板5の外周縁に沿つて下方へ向け
て突設された周壁板6とから成り、また、下ハー
フ4は底板7と該底板7の外周縁に沿つて立設さ
れた周壁板8とから成り、上下両ハーフ3と4を
上ハーフ3側の周壁板6の下端縁の下ハーフ4側
の外周板8の上端縁とが突き合わされるように互
いに一体的に結合されており、それによつて、略
箱形を成す外筐2が構成されている。
そして、外筐2の前面(第1図における上方へ
向かう方向を前側とし、下方へ向かう方向を後側
とする。また、同図における左方へ向かう方向を
左側とし、右方へ向かう方向を右側とする。以下
の説明において向きを示すときはこの方向による
ものとする。)と左側面とが交わる角部には開口
部9が(第1図、第2図、第4図参照)が形成さ
れている。
また、外筐2の天板、即ち、上ハーフ3の天板
5には大きな円形の孔10が形成されている。
(b シヤーシ体)[第1図乃至第4図、第9
図] 11は筐体2の内部に設けられたシヤーシ体で
あり、該シヤーシ体11は外筐2の平面形状より
稍小さい大きさを有する仕切天板12と該固定保
持部すなわち仕切天板12の外周縁の大部分から
下方へ突出するように形成された側板13とが一
体に形成されて成る。
そして、仕切天板12の前端縁と左側縁とが交
わる角部は第1図に示すように略斜めに切り欠か
れると共に、仕切天板12の左側縁に沿う部分の
うち上記切欠部14の後端から仕切天板12の前
後方向における略中央部までの間の部分に切溝1
5が形成されている。
また、仕切天板12の略中央部には挿通孔16
が形成されると共に、その上面と下面の上記挿通
孔16に沿う部分に背の低い環状の突部17,1
8が形成されている。
19は仕切天板12の上面に形成された背の低
い突条であり、該突条19は仕切天板12の4つ
の辺の略中央部に近接する位置を通つて全体とし
て略円環状に延びると共に、第1図を見て良く解
るように、その一端部19aは前記切溝15の左
側縁に沿つて略直線状に延び、また、その他端部
19bは切溝15の右側縁に沿つて一端部19a
と略平行に延びるように位置されている。
20,20′は仕切天板12の略中央部の挿通
孔19を挟んで左右両側に位置する部分に形成さ
れた浅い凹部(第1図、第3図、第9図参照)で
あり、該凹部20,20′の後端部に幅の狭い孔
21,21′(第1図、第9図参照)が形成され
ている。
一方、シヤーシ体11の側板13の前部13a
の左端縁は外筐2に形成された前記開口部9の右
端縁と対応する位置で終つており、上記左端縁と
側板13の左側部13bの切溝15の後端と対応
する位置との間には、第1図を見て良く解るよう
に、その前部が略J字状に延びその後部が略L字
状に延びる屈曲部22が形成されている。
尚、仕切天板12の突条19の一端部19aと
他端部19bとの間の部分は、第4図を見て良く
解るように、前端へ行くに従つて次第に下方へ変
位する斜面12aになつている。
そして、シヤーシ体11はその側板13が外筐
2の内側面に接触するように位置する状態で外筐
2内に設けられており、側板13に形成された図
示しない係合部が外筐2の内側面に形成された図
示しない係合部と係合することによつて外筐2に
対する位置が規定されるようになつている。
しかして、シヤーシ体11の仕切天板12が上
ハーフ3の天板5から稍下方へ離間して位置され
ると共に、その突条19が天板5に形成された前
記円形の大きな孔10の開口縁と略対向するよう
に位置され、また、外筐2の前面と左側面とが交
わる角部には外筐2の天板5と底板7とシヤーシ
体11の側板13の前記屈曲部22等によつて略
前方を向いて開口するイヤホン収納凹部23(第
2図、第4図、第10図参照)が形成される。
そして、仕切天板12の斜面部12aと外周突
条19の一端部19a及び他端部19bとによつ
て形成される形の部分が後述するコードの出口
24になり、このコード出口24は切溝15を通
つて上記イヤホン収納凹部23に連通されること
になる。
そして、外筐2内の空間は仕切天板12によつ
て天板5寄りの薄い空間とその下部の空間とに仕
切られることになる。
(c コード巻取り機構)[第1図乃至第10
図] 25(第1図、第3図参照)はコード巻取り機
構であり、該コード巻取り機構25は前記シヤー
シ体11の仕切天板12に回転自在に支持された
巻取リールと、一端が該巻取リールに固定された
コードと、仕切天板12の上面に形成された案内
溝と、巻取リールに支持され、かつ、その一部が
上記案内溝に摺動自在に係合するストツパー等か
ら成る。
(c−1 巻取リール)[第1図乃至第7図、
第9図] 26は巻取リールである。
(c−1−a 円板) 27は巻取リール26の円板であり、該円板2
7は外筐2の天板5に形成された円形の大きな孔
10の径と略等しい直径を有すると共に、その外
周面の下端部から幅の狭いフランジ28が一体に
突設されており、また、その上面の外周縁寄りの
位置に浅い指かけ用凹部29が形成されている。
30は円板27の下面の中心部から下部へ向け
て突設されたボスであり、該ボス30にその下端
に開口する螺孔31が形成されている。
(c−1−b 巻付ドラム) 32は円板27の下面のうち外周縁と上記ボス
30との間の略中間の位置に形成された突条状の
巻付ドラムであり、該巻付ドラム32は全体とし
て略円環状に延びると共に、その一端部32aと
他端部32bは後述するコードの太さより稍狭い
間隔を置いて互いに平行に延びるように位置され
ており、一端部32a、即ち、2つの端部32a
と32bのうちボス30側に位置する方の端部は
その両端面に上下方向に延びるスベリ止め用の多
数の溝が形成され、また、その長手方向における
2箇所が切除されている。
(c−1−c リブ、凹部) 33は円板27の下面のうち巻付ドラム32の
一端部32aのボス30側の位置に該一端部32
aと略平行に延びるように形成されたリブであ
り、該リブ33の一端は巻付ドラム32に連結さ
れ、その他端は巻付ドラム32と稍離間して位置
されている。尚、リブ33と巻付ドラム32の一
端部32aとの間の間隔は後述するコードの太さ
より略狭くされている。
そして、円板27の下面のうち巻付ドラム32
の一端部32aと他端部32bとの間のうち一端
部32aに接した部分には該端部32aの延びる
方向に沿つて互いに離間して位置する略半円形の
浅い凹部34,34が形成されている。
(c−1−d プリント基板) 35は円板27の下面の巻付ドラム32の内側
の部分に固定されたプリント基板であり、該プリ
ント基板35は略正方形状に形成されると共に、
その中央部に孔36が形成されており、該孔36
の中心部に前記ボス30が位置する状態で円板2
7に固定されている。そして、プリント基板35
の下面には互いに同心円状に延びる2つの導体3
7,38が形成されており、これら2つの導体3
7と38の一方がホツト側の導体であり、他方が
アース側の導体になつている。
(c−1−e シヤーシ体による支持) そして、巻取リール26はその円板27に形成
されたボス30が前記シヤーシ体11の仕切天板
12に回転自在に支持されることによつて外筐2
に対して回転自在なるように設けられる。
即ち、39(第1図、第3図参照)はその主部
39aが略円筒状に形成されたリール保持部材で
あり、その主部39aの下端部からフランジ39
bが突設されている。
そして、巻取リール26はその円板27が外筐
2の天板5に形成された孔10内に位置され、か
つ、そのフンランジ28が上記孔10の開口縁に
下方から対向するように位置されると共に、その
ボス30が仕切天板12に形成された前記挿通孔
16内に位置され、その状態で前記リール保持部
材39の主部39aが仕切天板12に形成された
挿通孔16に下方から挿通され、かつ、巻取リー
ル26のボス30に外嵌状に嵌合され、リール保
持部材39の主部39aに下方から挿通されるね
じ40がボス30に形成された螺孔31に螺合さ
れる。
これによつて、リール保持部材39が巻取リー
ル26に固定されると共に、その円板27の中心
部とリール保持部材39のフランジ39bが仕切
天板12に形成された前記環状突部17,18を
上下両側から挟んで対向するように位置されるの
で、巻取リール26が仕切天板12に回転自在に
支持されることになる。
しかして、巻取リール26の円板27と仕切天
板12とが互いに平行に対向されると共に、仕切
天板12の上面に形成された前記突条19の上端
縁が巻取リール26の下面に軽く接触するように
位置され、かつ、巻取リール26の円板27の下
面に形成された巻付ドラム32の下端縁が仕切天
板12の上面に軽く接触するように位置され、こ
れにより、外筐2内の上端部に円板27と仕切板
12と突条19と巻付ドラム32とによつて画成
される略円帯状の薄い空間が形成されることにな
る。尚、この空間は仕切天板12に形成された前
記コード出口24を介してイヤホン収納凹部23
と連通される。
(c−2 案内溝)[第1図、第3図、第10
図] 41は仕切天板12の上面に形成された案内溝
である。該案内溝41は略円環状に形成されると
共に、第1図及び第3図を見て良く解るように、
仕切天板12の上面のうち巻付ドラム32の外周
面と略対応する位置に形成されている。
42は上記案内溝41のうち案内溝41の左斜
め後側に位置する部分に形成された係合部であ
り、該係合部42は案内溝41の外側側面、即
ち、案内溝41の2つの側面41aと41bのう
ち外側に位置する側面41aの一部を該外側側面
41aに外接する接線に略沿うように、かつ、コ
ード出口24へ略指向するように直線状に形成す
ることによつて形成されている。従つて、係合部
42は案内溝41の他の部分よりその幅が広くな
つており、また、その形状は外側側面41aの直
線状に延びる部分42a(以下、「係合部の案内
面」と言う。]と該部分42aの先端から案内溝
41の略中心へ向けて略直角に屈曲された部分4
2b(以下、「係合部の当接面」と言う。)と内側
側面41bとによつて細長い略三角形状を成して
いる。
(c−3 コード)[第1図乃至第7図、第1
0図] 43は巻取リール26によつて巻取られるコー
ドであり、該コード43はその基端部43aが巻
取リール26の巻付ドラム32に固定されてい
る。
即ち、コード43の基端部43aは、第1図等
を見て良く解るように、巻付ドラム32の一端部
32aと他端部32bとの間及び上記一端部32
aとリブ33との間に略U字状を成すように位置
されると共に、上記一端部32a、他端部32b
及びリブ33に密着するようにこれらの間にきつ
ちり嵌め込まれている。
尚、基端部43aの巻付ドラム32からの抜止
め、即ち、コード43の延びる方向への抜止めは
その基端部43aが上記したように位置されるこ
とによつて為されるが、コード43の基端部43
aの外表面が巻付ドラム32の一端部32aの側
面に形成された多数の溝に喰い込むことによつて
より確実に為される。
そして、コード43は巻付ドラム32の一端部
32aと他端部32bの間の部分の先端の位置か
ら巻付ドラム32の外側へ導出された後、第1図
に示す状態においては前記コード出口24及びイ
ヤホン収納凹部23を通つて外筐2外へ引き出さ
れている。
44はコード43の先端部に取着されたイヤホ
ンである。
尚、コード43のリード45,45′(第5図、
第7図参照)の基端部は巻取リール26の下面に
取着された前記プリント基板35に形成された2
つの導体37,38に各別に接続されている。
(c−4 ストツパー)[第1図、第5図乃至
第8図、第10図] 46は金属製の板ばね材料によつて形成された
ストツパーである。
該ストツパー46は全体として細長い略板状に
形成されると共に、その上側の側縁、即ち、巻取
リール26側を向いて位置する側縁の一端部と該
一端部から稍他端側へ離間した位置とから抜止め
突起47,47が上方へ向けて突出するように形
成されると共に、下側の側縁、即ち、仕切天板1
2側を向いて位置する側縁の長手方向における中
間部から稍他端側へ寄つた位置から係合突起48
が下方へ向けて突出するように形成されている。
また、ストツパー46の係合突起48から他端
側の部分の幅は、上側の側縁のうち係合突起48
と対応する位置から他端側の部分が他の部分より
稍低く位置するように形成されることによつて稍
狭くなつている。
そして、ストツパー46は、第6図及び第7図
等を見て良く解るように、その長手方向における
略中央部から一端側の部分がコード43の基端部
43aのうちの巻付ドラム32の一端部32aと
他端部32bとによつて挟まれた部分と上記一端
部32aとの間にこれらによつて挟まれるように
して位置されると共に、その2つの抜止め突起4
7,47が巻取リール26の円板27の下面に形
成された前記半円状の浅い凹部34,34に各別
に係合される。
これにより、ストツパー46の一端寄りの部分
が巻付ドラム32に固定的に支持される。
尚、巻取リール26の円板27の下面のうち巻
付ドラム32の外周面に沿う部分の巻付ドラム3
2の一端部32aとこれに連続する部分と対応す
る部分には前記案内溝41の係合部42の形状と
略同じ形状を有する浅い凹部49(第7図参照)
が形成されており、ストツパー46の上側の側縁
のうち係合突起48と対応する位置から一端側の
部分はこの凹部49に位置される。
従つて、ストツパー46はその巻付ドラム32
に対する取り付けが為された状態において、第1
図に示しまた第10図に実線で示すように、略く
の字状を成す形にされる。即ち、その長手方向に
おける略中央部から他端側の部分、即ち、係合突
起48から稍一端側へ寄つた位置から他端までの
間の部分46a(以下、この部分を「可撓部」と
言う。)はその弾発的な形状保持力に抗して巻付
ドラム32側へ向けて稍屈曲されて巻付ドラム3
2の外周面の接線方向に略沿う方向に延びる形に
なる。
尚、前記したところの巻取リール26の仕切天
板12への支持は、コード43の基端部43aと
ストツパー46が巻付ドラム32に支持された後
に行なわれ、また、その作業は巻取リール26に
形成された前記浅い凹部49が仕切天板12の案
内溝41の係合部42と対向するように位置合わ
せしながら為される。
しかして、巻取リール26が仕切天板12に支
持されると、ストツパー46の係合突起48が仕
切天板12の案内溝41に係合されることにな
り、係合突起48は案内溝41内において、スト
ツパー46が略くの字状に屈曲されることによつ
て生じた弾発力により案内溝41の外側側面42
aに弾接する状態で位置されることになる。
尚、係合突起48が案内溝41の外側側面41
aに弾接する状態はコード43の巻付ドラム32
への巻き付けが開始された直後に解除されること
になる。
(c−5 コードの引出しが完了された状態か
らのストツパーによる巻取リールの回転方向の
規制)[第10図] しかして、巻取リール26のシヤーシ体11に
対する支持が為されていた時点において、コード
43は第1図に示し、また第10図に実線で示す
ように、その引出し可能な長さの全長が筐体2か
ら引き出されていると共に、その巻付ドラム32
を出た位置からコード出口24の奥端に位置する
部分までの間の部分は案内溝41の係合部42を
かすめるように延び、かつ、巻付ドラム32の外
周面の接線方向に略沿う方向に延びる位置で位置
される。
従つて、この状態において、コード43がスト
ツパー46の可撓部46aを巻付ドラム32に押
し付けることはないので、ストツパー46の係合
突起48が案内溝41の係合部42の案内面42
aに弾接されると共に、その可撓部46aがコー
ド43に略沿うように位置されるか又はコード4
3にゆるみがあればコード43と稍離間して略直
線状に延びる形で位置されることになる。
しかして、この状態から巻取リール26を第1
図及び第10図における時計回り方向へ回転させ
ようとしても、ストツパー46の係合突起48が
案内溝41の係合部42の当接面42bに係合す
るので、ストツパー46は時計回り方向への移動
を阻止されることになり、これによつて、巻取リ
ール26を時計回り方向へ回転させることができ
ないことになる。
逆に、この状態から巻取リール26を反時計回
り方向へ回そうとすれば、ストツパー46の係合
突起48は係合部42の案内溝42aを辷りなが
ら移動して外側側面41aに接触して行くように
なるので、巻取リール26が回転されることにな
る。
しかして、コード43の引き出しが完了された
状態では、巻取リール26は反時計回り方向への
み回転することができるようになつている。
(c−6 動作) そこで、上記したように構成されたコード巻取
り機構25によりコード43の巻取り及び繰り出
しは次のように行なわれる。
(c−6−a コードが引き出されている状態
からのコードの巻取) コード43の引き出しが完了されている状態、
即ち、第1図に示し、また第10図に実線で示す
状態から巻取リール26を反時計回り方向へ回転
すると、コード43は巻付ドラム32に巻き取ら
れて行き、2周目からは巻付ドラム32に巻き付
いた部分に更に外側から巻き付けられるようにし
て巻き取られて行くことになり、巻付ドラム32
に略4周巻き付けられるとイヤホン44が第2図
に示すように筐体2のイヤホン収納凹部23内に
引き込まれ、それによつて、巻取リール26の回
転が阻止されることになる。
また、ストツパー46の可撓部46aはコード
43の巻付ドラム32に対する巻き付けの開始後
間もなく、コード43によつて巻付ドラム32の
外周面に押し付けられることになり、従つて、そ
の係合突起48が案内溝41の外側側面41aか
ら離れて今度はその内側側面41bに接触される
ことになる。そして、ストツパー46のこの状態
は巻付ドラム32に巻き付けられたコード43の
1周目にゆるみが生じるか、あるいはコード43
の引出しが完了されるまで保持される。
(c−6−b コードが巻き取られている状態
からのコードの引出) コード43の巻付ドラム32への巻取りが完了
された状態からのコード43の引出しは、例え
ば、イヤホン44をイヤホン収納凹部23から出
してコード43を引張ることによつて行なう。
そこで、コード43を引張ると、コード43が
筐体2から引き出されて行くと共に、巻取リール
26が時計回り方向へ回転される。
このとき、コード43は、これに対して加えら
れる引張力と巻取リール26を回転させる負荷と
によつて、常時、たるみを生ずることなく引き出
されて行くことになる。
従つて、ストツパー46の可撓部46aはコー
ド43によつて巻付ドラム32に押し付けられた
状態が保持されたまま時計回り方向へ移動される
ので、その係合突起48は案内溝41の係合部4
2をこれに係合することなく通過することにな
る。
そして、このようにしてコード43が引き出さ
れて行き、コード43の巻付ドラム32から出た
部分が巻付ドラム32の外周面から離れる状態、
即ち、コード43の引出しが完了される直前の状
態になるとストツパー46の可撓部46aがその
弾発力によつて巻付ドラム32の外周面から離れ
ると共に、その係合突起48が案内溝41の外側
側面41aに弾接されることになる。従つて、係
合突起48はその後間もなく案内溝41の係合部
42の案内面42aに接触して移動されて行き、
遂には係合部42の当接面42aに当接すること
になる。
これによつてストツパー46がそれ以上時計回
り方向へ回転するのを阻止されるので、巻取リー
ル26の回転が阻止される。
しかして、コード43の引出しが終了される。
(d その他の部材)[第1図、第3図、第4
図、第9図] 50は外筐2の内部の底板7寄りの位置に設け
られたメイン基板(第3図、第9図参照)であ
り、このメイン基板50に受信回路その他の所定
の回路が形成されている。
51,51′は端子片(第1図、第3図及び第
9図参照)であり、該端子片51,51′は略逆
L字状を成すように屈曲されると共に、その垂直
方向に沿つて延びる部分51a,51′aの上端
部が仕切天板12に形成された前記小さな孔2
1,21′を挿通されており、その略水平に延び
る部分51b,51′bは仕切天板12の上面側
に位置されている。そして、垂直部51a,5
1′aの下端部がメイン基板50に形成された配
線導体の所定のものに半田付けされると共に、水
平部51b,51′bの略円弧状に屈曲された先
端部が前記プリント基板、即ち、巻取リール26
の円板27の内面に取着されたプリント基板35
に形成された2つの導体37,38に各別に接触
されている。
従つて、巻取リール26が回転されるとプリン
ト基板35も一体的に回転されることになるが、
この間、端子片51,51′の水平部51b,5
1′bの先端部が導体37,38に接触した状態
が常に保持されることになり、これによつて、コ
ード43のリード45,45′はプリント基板3
5の導体37,38及び端子片51,51′を介
してメイン基板50の回路と常に電気的に接続さ
れることになる。
52,52は電源としての乾電池、53アンテ
ナである。
(G ストツパーのスイツチ用の接点としての
利用) 尚、上記した実施例においては、ストツパー4
6の係合突起48はコード43の引出しが完了さ
れるのと略同時に案内溝41の係合部42に係合
するようになるので、その係合突起48を何らか
のスイツチの可動接点として利用することができ
る。
即ち、案内溝41の係合部42の案内溝42a
のうち当接面42b寄りの部分に案内面42aの
延びる方向に沿つて互いに稍離間して位置する2
つの固定接点を設けておけば、この2つの固定接
点はコード43の引出しが完了されるのと略同時
にストツパー46の係合突起48によつて橋絡さ
れることになる。
従つて、例えば、上記2つの固定接点を電源回
路に接続しておけば、コード43の引出しが完了
されることによつて電源が入ることになるので、
ストツパー46を電源スイツチの可動接点として
利用することができる。
(H 考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本
考案コード巻取り機構は、外筐に対して回転自在
に支持されると共に巻付ドラムが設けられた巻取
リールと一端が上記巻付ドラムに固定されたコー
ドとを備え、上記巻取リールを回転することによ
つてコードが巻付ドラムに巻取られるコード巻取
り機構において、外筐の内部に設けられ、巻取リ
ールと対向して配置されるとともに巻取リールの
回転中心部を軸支している固定保持部の巻付ドラ
ムの外周面と略対応する位置に円環状の案内溝を
形成し、板ばね材料から成り基端部がコードと巻
付ドラムの一端部との間に挟まれるように支持さ
れ、コードを引き出したときは巻付ドラムの外周
面の接線方向に略沿う方向に延びると共にコード
を巻き取るときはコードによつてばね弾性に抗し
て巻付ドラムの外周面に押し付けられ、少なくと
もその一部が前記案内溝に摺動自在に係合されか
つコードが巻き取られていない状態において上記
一部が案内溝の外側側面に弾接されるストツパー
を設け、前記案内溝の外側側面に巻取リールが正
規の巻取方向と反対の方向へ回転されたとき前記
ストツパーの一部が係合されることによつてスト
ツパーの移動を阻止する係合部を形成したことを
特徴とする。
即ち、本考案においては、巻取リールが正規の
巻取方向へ回転されたときはこれと一体的に回転
するストツパーが案内溝の係合部に係合すること
はないので巻取リールの回転が阻止されることは
ないが、巻取リールを正規の巻取方向と反対の方
向へ回転しようとするときあるいは該方向へ回転
させたときは前記ストツパーが案内溝の係合部に
係合することになるので、巻取リールの回転が阻
止されることになる。また、コードが巻付ドラム
に巻き取られて行くとストツパーはそのばね弾性
に抗してコードにより巻付ドラムに押し付けられ
ることになるので、その状態から巻取リールがコ
ードを繰り出す方向、即ち、正規の巻取方向と反
対の方向へ回転してもストツパーが案内溝の係合
部に係合することはない。
従つて、本考案によればコードを常に正規の巻
取方向へのみ巻取ることができるので、巻き取ら
れるコードに無理な折れ曲がり等が生ずることも
なく、また、巻取られたコードを常にスムーズに
引き出すことができる。
しかも、本考案によれば、ストツパーの位置制
御はストツパー自体が有するばね弾性と巻付ドラ
ムに巻き取られて行くコードによつていわば、自
動的に為されるので、巻取リールの回転を制御す
るために設けることを要する部材としてストツパ
ー、即ち、板ばね材料から成り、かつ、比較的簡
単な形状を有する部材1個で済むことになる。従
つて、巻取り機構の構造が複雑になることもない
し、その形状が大きくなることもない。
その上、本考案によれば、ストツパーは案内溝
と係合した状態で摺動されるだけであるから、巻
取り機構が働くとき、少なくともストツパーによ
つて耳障りな音が生ずるようなことは全くない。
尚、前記した実施例においては、ストツパーの
案内溝と係合する部分が巻付ドラムのコードの一
端が固定された位置と近接する位置に来るように
設けると共に、案内溝の係合部を外筐のコード出
口の奥端部から巻付ドラムの外周面に外接する接
線方向へ稍離間した位置に形成したが、このよう
にすることによつて、コードの引き出しが完了す
るのと略同時に巻取リールのストツパーが案内溝
の係合部に係合することになるので、コードの巻
取方向を制御するためのストツパーにコード引出
し完了時における巻取リールの回転を阻止する機
能も持たせることになる。
また、前記した実施例においては、ストツパー
の案内溝に係合する部分がストツパーの長手方向
における略中央部、即ち、少なくともストツパー
の先端よりある程度基端側へ寄つた部分となるよ
うにしたが、このようにすることによつて、コー
ドが巻き取られるときの上記部分の案内溝の外側
側面からの離間がより確実に行なわれることにな
り、また、ストツパーの巻付ドラムから突出する
部分が巻付ドラムの外周面によく馴じむように屈
曲されることになるので、コードがストツパーの
先端縁によつて局部的なストレスを受けるのを防
止することもできる。
尚、本考案においては、ストツパーを金属の板
ばね材料によつて形成しても良いし、あるいは合
成樹脂製のばね弾性を有する板材料によつて形成
しても良い。また、場合によつてはストツパーが
案内溝の係合部に喰い込むのを防止するためにこ
れを2枚重ねの状態で設けるようにすることも考
えられる。
更に、前記実施例においては、本考案をラジオ
受信機のイヤホンコード巻取り機構に適用したも
のを示したが、本考案はこのような適用例に限ら
れるものではなく、外筐に対して回転自在に支持
されると共に巻付ドラムが設けられた巻取リール
と一端が上記巻付ドラムに固定されたコードとを
備え、上記巻取リールを回転することによつてコ
ードが巻付ドラムに巻取られる各種のコード巻取
り機構に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第10図は本考案コード巻取り機構
をラジオ受信機におけるコード巻取り機構に適用
した実施の一例を示すものであり、第1図は第3
図の−線に沿う断面図、第2図はラジオ受信
機の斜視図、第3図は第1図の−断線に沿う断
面図、第4図は第1図の−線に沿う断面図、
第5図は巻取リールを内側から見た平面図、第6
図は第5図の−線に沿う拡大断面図、第7図
は巻取リールの要部を内側から見た拡大平面図、
第8図はストツパーの拡大斜視図、第9図は第1
図の−線に沿う拡大断面図、第10図は動作
説明のための要部を拡大して示す概略平面図、第
11図は従来のコード巻取り機構の一例を示すも
のであり、Aは巻取リールが正規の巻取方向へ回
転されたときの一部切欠き平面図、Bは巻取リー
ルが正規の巻取方向と反対の方向へ回転されたと
きの一部切欠き平面図である。 符号の説明、2……外筐、12……固定保持
部、25……コード巻取り機構、26……巻取リ
ール、32……巻付ドラム、41……案内溝、4
1a……外側側面、42……係合部、43……コ
ード、46……ストツパー、48……(ストツパ
ーの)一部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 外筐に対して回転自在に支持されると共に巻付
    ドラムが設けられた巻取リールと一端が上記巻付
    ドラムに固定されたコードとを備え、上記巻取リ
    ールを回転することによつてコードが巻付ドラム
    に巻取られるコード巻取り機構において、 外筐の内部に設けられ、巻取リールと対向して
    配置されるとともに巻取リールの回転中心部を軸
    支している固定保持部の巻付ドラムの外周面と略
    対応する位置に円環状の案内溝を形成し、 板ばね材料から成り基端部がコードと巻付ドラ
    ムの一端部との間に挟まれるように支持され、コ
    ードを引き出したときは巻付ドラムの外周面の接
    線方向に略沿う方向に延びると共にコードを巻き
    取るときはコードによつてばね弾性に抗して巻付
    ドラムの外周面に押し付けられ、少なくともその
    一部が前記案内溝に摺動自在に係合されかつコー
    ドが巻き取られていない状態において上記一部が
    案内溝の外側側面に弾接されるストツパーを設
    け、 前記案内溝の外側側面に巻取リールが正規の巻
    取方向と反対の方向へ回転されたとき前記ストツ
    パーの一部が係合されることによつてストツパー
    の移動を阻止する係合部を形成した ことを特徴とするコード巻取り機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006059370A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Fujitsu Limited ケーブル余長処理装置およびケーブル余長処理装置用収納装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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