JPH0540087U - アンダーカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業車両の騒音低減のため，エンジンルーム
を密閉するアンダーカバーに，洗車等の際に水が溜まっ
て，吸・遮音材が水を吸収して，騒音低減の効果を減殺
しないようにすることを目的とする。 【構成】 アンダーカバー３を構成する主体の鉄板４の
下部に水抜き穴６を設けると共に，取付けた時傾斜の付
く形状を選び，必要に応じ隙間７も設け，鉄板４の内側
に吸・遮音材５を貼付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はエンジンを搭載した産業車両等における遮音のためのアンダーカバ ーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来騒音低減のため，アンダーカバーを装着し，そのカバーの上面に吸・遮音 材を貼付けて，エンジンルームを密閉する構造はあった。 図３は従来のアンダーカバーａを取付けた産業車両の側面図を示し，図４はそ のアンダーカバーａを示す。図３，図４においてａはアンダーカバー，ｂは鉄板 ，ｃは吸・遮音材，ｅはエンジン，ｍはマフラーを示す。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の構造では洗車等の際に水が溜り，吸・遮音材が水を吸ってしまい， 騒音低減の効果が十分得られないという課題を抱えていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は上述の課題に鑑みなされたもので，アンダーカバーを構成する主体 の鉄板に水抜き穴を設けると共に，取付けた時に傾斜がつくようにし，必要に応 じ隙間も設けて吸・遮音材にかかった水が排出できるようにする。

【０００５】

【作用】

アンダーカバーに溜まった水が容易に排出されるので，吸・遮音材が水を吸収 することがなく，騒音低減の効果が落ちることがない。

【０００６】

【実施例】

以下図面によりこの考案の一実施例について説明する。 図１はアンダーカバーを取付けた産業車両の側面図を示す。図においてエンジ ン１は騒音低減のため密閉されたエンジンルーム内に設置され，その下部はアン ダーカバー３により覆われている。マフラー２は密閉されたエンジンルームの外 に設けられている。

【０００７】 図２の（イ），（ロ）はそれぞれこの考案によるアンダーカバー３を示す二つ の例で，主体の鉄板４の内側には吸・遮音材５が貼付けられており，鉄板４の下 部には水抜き穴６が設けられている。更に必要に応じて図２の（ロ）に示すごと く，隙間７を設けることにより水抜きの効果を高めることも可能である。

【０００８】

【考案の効果】

この考案は以上説明したような構成となっているので，洗車等の際に溜まった 水が密閉されたルーム内から外部へ容易に排出され，吸・遮音材が水を吸収する ことがなく，騒音低減の効果が落ちない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案によるアンダーカバーを取付けた産業
車両の側面図である。

【図２】（イ）はこの考案によるアンダーカバーの一例
を示す。（ロ）はこの考案による別のアンダーカバーを
示す。

【図３】従来のアンダーカバーを取付けた産業車両の側
面図である。

【図４】従来のアンダーカバーを示す。

【符号の説明】

１ エンジン ３ アンダーカバー ４ 鉄板 ５ 吸・遮音材 ６ 水抜き穴 ７ 隙間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カバーを構成する主体の鉄板に水抜き穴
   を設けると共に，取付けた時傾斜が付くようにし，必要
   に応じ隙間も設けた，吸・遮音材を鉄板の内側に貼付け
   たことを特徴とする，産業車両等におけるエンジンルー
   ム密閉用のアンダーカバー。