JPH0539783A - ねじ式ポンプのハウジング加工方法 - Google Patents

ねじ式ポンプのハウジング加工方法

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JPH0539783A
JPH0539783A JP19301691A JP19301691A JPH0539783A JP H0539783 A JPH0539783 A JP H0539783A JP 19301691 A JP19301691 A JP 19301691A JP 19301691 A JP19301691 A JP 19301691A JP H0539783 A JPH0539783 A JP H0539783A
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JP
Japan
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housing
hole
rotor
block
holes
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Application number
JP19301691A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Shiobara
仁 塩原
Toru Nagakura
亨 長倉
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】底部材と蓋部材との軸受け孔の軸線を高精度で
一致させ、空気を効率よく圧送できるねじ式ポンプのハ
ウジングの加工方法を提供する。 【構成】仮組みノック孔10a、10bにノックピン3
3aを挿入して、ハウジング本体1及び底部材2を形成
するブロック31と、蓋部材4を形成するブロック32
とを一体的に連結し仮組みする。仮組され固定されたブ
ロック31、32に、一体スピンドル34、35により
雄ロータ5及び雌ロータ6を収納するロータ収納孔7及
び、雄ロータ5及び雌ロータ6の回転軸を支持する軸受
け孔8a、8b、9a、9bを、またスピンドル38に
よりハウジング本体1と蓋部材4とを組合わせる組立ノ
ック孔3a、3bを、同時に穿孔加工する。一体スピン
ドル34、35には、一本の軸に下方から上方に向けて
回転径の短い順に、複数のバイトが取着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車エンジンなどの
内燃機関のスーパーチャージャーに使用されるねじ式ポ
ンプにおいて、互いに噛合して回転する雄ロータ及び雌
ロータをその回転軸の両端で支持して収納するハウジン
グの加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンなどの内燃機関のスーパ
ーチャージャーには、雄ロータと雌ロータとが互いに噛
合して回転することにより空気を圧送して供給するねじ
式ポンプが使用されている。前記ねじ式ポンプのハウジ
ングは雌雄のロータを収納する収納孔を有するハウジン
グ本体と、前記ロータ収納孔の端部に取着されて雌雄の
ロータの回転軸を支持する軸受け孔を有する底部材及び
蓋部材とから構成されている。前記軸受け孔は同一軸で
径の異なる円形孔部が二段に設けられており、底部材で
はハウジング内面側に径の大きな孔部が位置し、蓋部材
ではハウジング内面側に径の小さな孔部が位置してい
る。前記ねじ式ポンプにおいて、空気を圧送する効率を
高めるためには、雌雄両ロータ間の距離、各ロータとロ
ータ収納孔の内壁との間隙が適正であり、雌雄両ロータ
が軸受け孔に支持されたときに傾いていないことが望ま
れる。
【0003】従来、前記ねじ式ポンプのハウジングで
は、ハウジング本体及び底部材を形成するブロックと、
蓋部材を形成するブロックとの2つのブロックを別々に
加工して、ハウジング本体と蓋部材とを組合わせる組立
ノック孔、各ロータを収納するロータ収納孔及び各ロー
タの回転軸を支持する軸受け孔を設けていた。
【0004】即ち、前記ハウジング本体及び底部材を形
成するブロックは、一方の端部に底部材となる部分を含
み、ロータ収納孔が設けられたのち、ロータ収納孔底部
に軸受け孔が設けられて底部材が形成される。そして、
ハウジング本体の前記ロータ収納孔を形成する壁部に組
立ノック孔が設けられる。また、蓋部材を形成するブロ
ックには、軸受け孔及び組立ノック孔がハウジング本体
に設けられたものに対応するように設けられる。
【0005】前記のようにして加工されたハウジング本
体及び蓋部材は、組立ノック孔により位置決めされて、
組み立てられる。
【0006】しかしながら、前記従来の加工方法で得ら
れるねじ式ポンプのハウジングでは、ハウジング本体と
蓋部材とを組立ノック孔により位置決めして組立てたと
きに、ハウジング本体の軸受け孔と蓋部材の軸受け孔と
で軸線が高精度で一致しにくく、各ロータが傾いて装着
されたり、各ロータが回転する際にロータ相互または各
ロータとロータ収納孔の内壁とが接触したりするため
に、空気の圧送効率が低下するとの不都合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、空気を効率よく圧送できるねじ式ポンプ
のハウジングの加工方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のねじ式ポンプのハウジング加工方法は、
互いに噛合して回転する雄ロータ及び雌ロータを有する
ねじ式ポンプにおいて、ハウジング本体に該雄ロータ及
び雌ロータを収納するロータ収納孔を上下に貫通させて
設け、該ロータ収納孔の一方の端部に該雄ロータ及び雌
ロータの回転軸を支持する軸受け孔が同一軸で径の異な
る二つの円形孔部をハウジング内面側に径の大きな孔部
が位置するように二段に設けてなる底部材を有し、該ロ
ータ収納孔の他方の端部に該雄ロータ及び雌ロータの回
転軸を支持する軸受け孔が同一軸で径の異なる二つの円
形孔部をハウジング内面側に径の小さな孔部が位置する
ように二段に設けてなる蓋部材を有するハウジングの加
工方法であって、ハウジング本体及び底部材を形成する
ブロックと、蓋部材を形成するブロックとに両ブロック
を仮組みする仮組みノック孔を設け、ハウジング本体及
び底部材を形成するブロックの底部材となる側に蓋部材
を形成するブロックを重ね合わせた状態で両ブロックを
該仮組みノック孔を用いて一体的に連結して固定する仮
組工程と、該仮組みされ固定された両ブロックに、ハウ
ジング本体と蓋部材とを組合わせる組立ノック孔、各ロ
ータを収納するロータ収納孔及び各ロータの回転軸を支
持する軸受け孔を加工する穿孔加工工程とからなり、前
記穿孔加工工程では、ロータ収納孔及び軸受け孔を、一
本の軸に下方から上方に向けて回転径の短い順に複数の
バイトが取着されている一体スピンドルを用いて、該ハ
ウジング本体を形成するブロックの側から孔径の小さい
順に加工するとともに、該一体スピンドルとは別体に設
けられたスピンドルにより組立ノック孔を加工すること
を特徴とする。
【0009】また、本発明の加工方法は、前記ハウジン
グ本体と底部材とが別体のブロックにより構成されてい
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の加工方法によれば、ハウジング本体及
び底部材を形成するブロックと蓋部材を形成するブロッ
クとを仮組みノック孔を用いて一体的に連結して固定し
た状態で穿孔加工を行うので、ハウジング本体と蓋部材
とを組立ノック孔により組み立てたときに、底部材と蓋
部材との軸受け孔の軸線が高精度で一致する。前記軸受
け孔は、ロータ収納孔とも同時加工されるので、ロータ
収納孔の軸線とも高精度で一致する。
【0011】本発明の加工方法によれば、前記穿孔加工
において、ロータ収納孔及び軸受け孔の加工を、一本の
軸に下方から上方に向けて回転径の短い順に複数のバイ
トが取着されている一体スピンドルを用いて孔径の小さ
いものから順に加工するので、一工程で行うことができ
る。
【0012】また、本発明のハウジング本体と底部材と
が別体のブロックにより構成されている加工方法によれ
ば、蓋部材を形成するブロックをハウジング本体を形成
するブロックと底部材を形成するブロックとで挟んで仮
組みノック孔により連結することにより、蓋部材に設け
られる軸受け孔が底部材に設けられる軸受け孔より大き
く形成される。
【0013】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明の加
工方法についてさらに詳しく説明する。図1は本実施例
の加工方法で得られるねじ式ポンプのハウジングの平面
図、図2は図1のII−II線断面図、図3は本実施例
の加工方法を示す説明的断面図、図4は他の実施例の加
工方法で得られるねじ式ポンプのハウジングの平面図、
図5は図4のV−V線断面図、図6は他の実施例の加工
方法を示す説明的断面図である。
【0014】本実施例の加工方法で得られるねじ式ポン
プのハウジングは、図1及び図2に示すように、ハウジ
ング本体1、ハウジング本体1と一体に形成された底部
材2及び、ハウジング本体1に組立ノック孔3a、3b
を介して取着された蓋部材4から構成される。
【0015】ハウジング本体1には、図1に仮想線で示
す雄ロータ5及び雌ロータ6を収納するロータ収納孔7
が設けられている。底部材2及び蓋部材4には、それぞ
れ対を成す軸受け孔8a、8b及び、軸受け孔9a、9
bが設けられており、ロータ収納孔7に収納された雄ロ
ータ5及び雌ロータ6の回転軸を上下から支持するよう
になっている。雄ロータ5及び雌ロータ6は、ロータ収
納孔7中で互いに噛合して回転し、圧縮空気を送出す
る。
【0016】軸受け孔8a、8b、9a、9bはそれぞ
れ同一軸で径の異なる二つの円形孔部が二段に形成され
ており、底部材2に設けられた軸受け孔8a及び9aで
はハウジング内面側に径の大きな孔が位置し、蓋部材4
に設けられた軸受け孔8b及び9bではハウジング内面
側に径の小さな孔が位置するようになっている。本実施
例のハウジングでは、軸受け孔8a及び9aのハウジン
グ外面側の孔部の径と、軸受け孔8b及び9bのハウジ
ング外面側の孔部の径とは同一になっている。そして、
底部材2に設けられた軸受け孔8a及び9aには、軸受
け孔8a及び9aを閉蓋する蓋8c、9cがそれぞれ嵌
合されている。
【0017】また、本実施例のハウジングでは、底部材
2及び蓋部材4の外周部に仮組みノック孔10a、10
bが設けられており、組立ノック孔3aの下部は組立ノ
ック孔3aより径の大きな逃げ孔11となっている。
【0018】次に、本実施例のハウジングの加工方法に
ついて説明する。
【0019】まず、ハウジング本体1及び底部材2を形
成するブロック31と、蓋部材4を形成するブロック3
2とに仮組みノック孔10a、10bを設け、図3に示
すようにブロック31の底部材2となる側にブロック3
2を重ね合わせた状態で両ブロック31、32を仮組み
ノック孔10a、10bにノックピン33aを挿入して
一体的に連結し、さらにワーク固定治具33上に固定す
る。
【0020】次に、前記のようにして仮組みされ固定さ
れたブロック31、32に、ハウジング本体1と蓋部材
4とを組合わせる組立ノック孔3a、3b、雄ロータ5
及び雌ロータ6を収納するロータ収納孔7及び、雄ロー
タ5及び雌ロータ6の回転軸を支持する軸受け孔8a、
8b、9a、9bを穿孔加工する。
【0021】前記穿孔加工において、ロータ収納孔7及
び軸受け孔8a、8b、9a、9bの加工は、一体スピ
ンドル34、35を用いて行う。一体スピンドル34に
は、一本の軸に下方から上方に向けて回転径の短い順
に、軸受け孔8bのハウジング内面側の孔部を加工する
バイト36a、軸受け孔8bのハウジング外面側の孔部
及び軸受け孔8aのハウジング外面側の孔部を加工する
バイト36b、軸受け孔8aのハウジング内面側の孔部
を加工するバイト36c、ロータ収納孔7の雄ロータ5
を収納する部分を加工するバイト36dが取着されてい
る。また、一体スピンドル35には、一本の軸に下方か
ら上方に向けて回転径の短い順に、軸受け孔9bのハウ
ジング内面側の孔部を加工するバイト37a、軸受け孔
9bのハウジング外面側の孔部及び軸受け孔9aのハウ
ジング外面側の孔部を加工するバイト37b、軸受け孔
9aのハウジング内面側の孔部を加工するバイト37
c、ロータ収納孔7の雌ロータ6を収納する部分を加工
するバイト37dが取着されている。
【0022】また、ハウジング本体1と蓋部材4とを組
合わせる組立ノック孔3a、3bは、前記一体スピンド
ル34、35とは別体に設けられたスピンドル38によ
り穿孔加工する。スピンドル38には、組立ノック孔3
a、3bを加工するバイト39が取着されている。
【0023】一体スピンドル34、35及び、スピンド
ル38は、ワーク固定治具33の上方に上下動自在に設
けられた工作機械40に装着され、各スピンドルが回転
しながら同時にブロック31または32に当接されるこ
とにより、穿孔加工を行う。
【0024】一体スピンドル34、35の前記穿孔加工
により、ロータ収納孔7及び軸受け孔8a、8b、9
a、9bは、ブロック31の上部から径の小さい孔部か
ら順に加工される。一体スピンドル34、35は、前述
のように一本の軸に複数のバイトが取着されているの
で、バイトを交換することなしに径の異なる孔部を一回
の操作で形成することができる。尚、本実施例では、軸
受け孔8a、9aはブロック31を貫通する孔部とし
て、軸受け孔8b、9bはブロック32を貫通する孔部
として形成される。
【0025】また、スピンドル38の前記穿孔加工によ
り、組立ノック孔3a及び3bが加工される。
【0026】本実施例の加工方法において、ブロック3
1にはロータ収納孔7、軸受け孔8a、9a、組立ノッ
ク孔3aの概略の形状があらかじめ形成されていること
が好ましく、ブロック32には軸受け孔8b、9b、組
立ノック孔3bの概略の形状があらかじめ形成されてい
ることが好ましい。この様にしておくことにより、一体
スピンドル34、35、スピンドル38による穿孔加工
は、前記各孔部の概略形状を切削することにより中ぐり
加工して整形すればよく、有利に加工することができ
る。
【0027】さらに、ブロック31には、組立ノック孔
3aの下部に組立ノック孔3aより径の大きな逃げ孔1
1があらかじめ形成されていることが好ましい。逃げ孔
11を設けておくことにより、スピンドル38による穿
孔加工は、ブロック31に組立ノック孔3aを形成した
のちブロック32に至るまでの穿孔加工を省略すること
ができる。
【0028】以上のようにして加工された本実施例のハ
ウジングは、図2に示すように、蓋部材4に設けられた
軸受け孔8b及び9bの径の小さいほうの孔部をハウジ
ング内面側にして、ハウジング本体1と蓋部材4とが組
み立てられる。このとき、ハウジング本体1と蓋部材4
とは組立ノック孔3a及び3bにより位置決めされて組
み立てられるが、組立ノック孔3a及び3bは一体的に
連結されたブロック31及び32に同時に形成されたも
のであり、また、対を成す軸受け孔8a、8b、軸受け
孔9a、9b及び、ロータ収納孔7も一体的に連結され
たブロック31及び32に同時に形成されたものである
ので、軸受け孔8a、8b、軸受け孔9a、9b及び、
ロータ収納孔7の軸線は全く一致する。軸受け孔8a、
9aは、底部材2を貫通して設けられているので、それ
ぞれ別途製造された蓋8c、9cを嵌合して閉蓋する。
【0029】第2の実施例の加工方法で得られるねじ式
ポンプのハウジングは、図4及び図5に示すように、ハ
ウジング本体41、ハウジング本体41に組立ノック孔
43a、43bを介して取着された底部材42及び、ハ
ウジング本体41に組立ノック孔43a、43cを介し
て取着された蓋部材44から構成される。
【0030】ハウジング本体41には、図4に仮想線で
示す雄ロータ45及び雌ロータ46を収納するロータ収
納孔47が設けられている。底部材42及び蓋部材44
には、それぞれ対を成す軸受け孔48a、48b、及び
49a、49bが設けられており、ロータ収納孔47に
収納された雄ロータ45及び雌ロータ46の回転軸を上
下から支持するようになっている。雄ロータ45及び雌
ロータ46は、ロータ収納孔47中で互いに噛合して回
転し、圧縮空気を送出する。
【0031】軸受け孔48a、48b、49a、49b
はそれぞれ同一軸で径の異なる二つの円形孔部が二段に
形成されており、底部材42に設けられた軸受け孔48
a及び49aではハウジング内面側に径の大きな孔が位
置し、蓋部材44に設けられた軸受け孔48b及び49
bではハウジング内面側に径の小さな孔が位置するよう
になっている。本実施例のハウジングでは、軸受け孔4
8a及び49aのハウジング内面側の孔部と、軸受け孔
8b及び9bのハウジング内面側の孔部との径は同一に
なっている。そして、本実施例のハウジングでは、軸受
け孔48a及び49aは底部材42を貫通しないように
設けられている。
【0032】また、第2の実施例のハウジングでは、ハ
ウジング本体41の一方の端部の外周に設けられた張出
部41a、底部材42及び蓋部材44の外周部に仮組み
ノック孔50a、50b及び50cが設けられている。
【0033】次に、第2の実施例のハウジングの加工方
法について説明する。
【0034】まず、ハウジング本体41を形成するブロ
ック61、底部材42を形成するブロック62及び蓋部
材44を形成するブロック63とに仮組みノック孔50
a、50b及び50cをそれぞれ設け、図6に示すよう
にブロック62とブロック63とを重ね合わせた状態
で、ブロック63をブロック61とブロック62との間
に挟んで、仮組みノック孔50a、50b及び50cに
ノックピン64aを挿入して一体的に連結し、さらにワ
ーク固定治具64上に固定する。
【0035】次に、前記のようにして仮組みされ固定さ
れたブロック61、62及び63に、ハウジング本体4
1と底部材42及び蓋部材44とを組合わせる組立ノッ
ク孔43a、43b及び43c、雄ロータ45及び雌ロ
ータ46を収納するロータ収納孔47及び、雄ロータ4
5及び雌ロータ46の回転軸を支持する軸受け孔48
a、48b、49a、49bを穿孔加工する。
【0036】前記穿孔加工において、ロータ収納孔47
及び軸受け孔48a、48b、49a、49bの加工を
一体スピンドル65、66を用いて行う。一体スピンド
ル65には、一本の軸に下方から上方に向けて回転径の
短い順に、軸受け孔48aのハウジング外面側の孔部を
加工するバイト67a、軸受け孔48aのハウジング内
面側の孔部及び軸受け孔48bのハウジング内面側の孔
部を加工するバイト67b、軸受け孔48bのハウジン
グ外面側の孔部を加工するバイト67c、ロータ収納孔
47の雄ロータ45を収納する部分を加工するバイト6
7dが取着されている。また、一体スピンドル66に
は、一本の軸に下方から上方に向けて回転径の短い順
に、軸受け孔49aのハウジング外面側の孔部を加工す
るバイト68a、軸受け孔49aのハウジング内面側の
孔部及び軸受け孔49bのハウジング内面側の孔部を加
工するバイト68b、軸受け孔49bのハウジング外面
側の孔部を加工するバイト68c、ロータ収納孔47の
雌ロータ46を収納する部分を加工するバイト68dが
取着されている。
【0037】また、ハウジング本体41と底部材42及
び蓋部材44とを組合わせる組立ノック孔43a、43
b及び43cは、前記一体スピンドル65、66とは別
体に設けられたスピンドル69により穿孔加工する。ス
ピンドル69には組立ノック孔43a、43b及び43
cを加工するバイト70が取着されている。
【0038】一体スピンドル65、66及び、スピンド
ル69は、ワーク固定治具64の上方に上下動自在に設
けられた工作機械71に装着され、各スピンドルが回転
しながら同時にブロック61、62または63に当接さ
れることにより、穿孔加工を行う。
【0039】一体スピンドル65及び66の前記穿孔加
工により、ロータ収納孔47及び軸受け孔48a、48
b、49a、49bは、ブロック61の上部から径の小
さい孔部から順に加工される。一体スピンドル65及び
66は、前述のように一本の軸に複数のバイトが取着さ
れているので、バイトを交換することなしに径の異なる
孔部を一回の操作で形成することができる。尚、本実施
例では、ロータ収納孔47はブロック61を貫通する孔
部として形成され、軸受け孔48b、49bはブロック
63を貫通する孔部として形成されるが、軸受け孔48
a、49aはブロック62を貫通しないように形成され
る。
【0040】また、スピンドル69の前記穿孔加工によ
り、組立ノック孔43a、43c及び43bはブロック
61、63及び62を同一径で貫通する孔部として形成
される。
【0041】図6に示す実施例の加工方法において、ブ
ロック61にはロータ収納孔47、組立ノック孔43a
の概略の形状があらかじめ形成されていることが好まし
く、ブロック62には軸受け孔48a、49a、組立ノ
ック孔43bの概略の形状があらかじめ形成されている
ことが好ましく、ブロック63には軸受け孔48b、4
9b、組立ノック孔43cの概略の形状があらかじめ形
成されていることが好ましい。この様にしておくことに
より、一体スピンドル65、66、スピンドル69によ
る穿孔加工は、前記各孔部の概略形状を切削することに
より中ぐり加工して整形すればよく、有利に加工するこ
とができる。
【0042】以上のようにして加工された本実施例のハ
ウジングは、図5に示すように、底部材42に設けられ
た軸受け孔48a及び49aの径の大きい方の孔部をハ
ウジング内面側にしてハウジング本体41と蓋部材42
とが組み立てられ、蓋部材44に設けられた軸受け孔4
8b及び49bの径の小さいほうの孔部をハウジング内
面側にしてハウジング本体41と蓋部材44とが組み立
てられる。このとき、ハウジング本体41と底部材42
及び蓋部材44とは組立ノック孔43a、43b及び4
3cにより位置決めされて組み立てられるが、組立ノッ
ク孔43a、43b及び43cは一体的に連結されたブ
ロック61、62及び63に同時に形成されたものであ
り、また、対を成す軸受け孔48a、48b、軸受け孔
49a、49b及び、ロータ収納孔47も一体的に連結
されたブロック61、62及び63に同時に形成された
ものであるので、軸受け孔48a、48b、軸受け孔4
9a、49b及び、ロータ収納孔47の軸線は全く一致
する。
【0043】
【発明の効果】以上のことから明らかなように本発明の
加工方法によれば、ハウジング本体及び底部材を形成す
るブロックと蓋部材を形成するブロックとを仮組みノッ
ク孔を用いて一体的に連結して固定した状態で穿孔加工
を行うので、ハウジング本体と蓋部材とを組立ノック孔
により組み立てたときに、底部材と蓋部材との軸受け孔
の軸線を高精度で一致させることができる。前記軸受け
孔は、ロータ収納孔とも同時加工されるので、ロータ収
納孔の軸線とも高精度で一致させることができる。
【0044】従って、本発明の加工方法により得られた
ハウジングをねじ式ポンプに使用することにより、各ロ
ータが傾いて装着されたり、各ロータが回転する際にロ
ータ相互または各ロータとロータ収納孔の内壁とが接触
することを防止することができ、空気を効率よく圧送す
ることができる。
【0045】本発明の加工方法によれば、前記穿孔加工
において、ロータ収納孔及び軸受け孔の加工を、一本の
軸に下方から上方に向けて回転径の短い順に複数のバイ
トが取着されている一体スピンドルを用いて径の小さな
孔部から順に加工するので、バイトを交換することなし
に径の異なる孔部を一回の操作で形成することができ
る。
【0046】また、本発明のハウジング本体と底部材と
が別体のブロックにより構成されている加工方法によれ
ば、蓋部材を形成するブロックをハウジング本体を形成
するブロックと底部材を形成するブロックとで挟んで仮
組みノック孔により連結することにより、蓋部材に設け
られる軸受け孔が底部材に設けられる軸受け孔より大き
く形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる一実施例の加工方法で得られる
ねじ式ポンプのハウジングの平面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】本発明に係わる一実施例の加工方法を示す説明
的断面図。
【図4】本発明に係わる他の実施例の加工方法で得られ
るねじ式ポンプのハウジングの平面図。
【図5】図4のV−V線断面図。
【図6】本発明に係わる他の実施例の加工方法を示す説
明的断面図。
【符号の説明】
1、41…ハウジング本体、 2、42…底部材、 3a、3b、43a、43b、43c…組立ノック孔、 4、44…蓋部材、 7、47…ロータ収納孔、 8a、8b、48a、48b…軸受け孔、 9a、9b、49a、49b…軸受け孔、 31…ハウジング本体及び底部材を形成するブロック、 32…蓋部材を形成するブロック、 61…ハウジング本体を形成するブロック、 62…底部材を形成するブロック、 63…蓋部材を形成するブロック、 34、35、66、65…一体スピンドル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに噛合して回転する雄ロータ及び雌ロ
    ータを有するねじ式ポンプにおいて、ハウジング本体に
    該雄ロータ及び雌ロータを収納するロータ収納孔を上下
    に貫通させて設け、該ロータ収納孔の一方の端部に該雄
    ロータ及び雌ロータの回転軸を支持する軸受け孔が同一
    軸で径の異なる二つの円形孔部をハウジング内面側に径
    の大きな孔部が位置するように二段に設けてなる底部材
    を有し、該ロータ収納孔の他方の端部に該雄ロータ及び
    雌ロータの回転軸を支持する軸受け孔が同一軸で径の異
    なる二つの円形孔部をハウジング内面側に径の小さな孔
    部が位置するように二段に設けてなる蓋部材を有するハ
    ウジングの加工方法であって、 ハウジング本体及び底部材を形成するブロックと、蓋部
    材を形成するブロックとに両ブロックを仮組みする仮組
    みノック孔を設け、ハウジング本体及び底部材を形成す
    るブロックの底部材となる側に蓋部材を形成するブロッ
    クを重ね合わせた状態で両ブロックを該仮組みノック孔
    を用いて一体的に連結して固定する仮組工程と、 該仮組みされ固定された両ブロックに、ハウジング本体
    と蓋部材とを組合わせる組立ノック孔、各ロータを収納
    するロータ収納孔及び各ロータの回転軸を支持する軸受
    け孔を加工する穿孔加工工程とからなり、 前記穿孔加工工程では、ロータ収納孔及び軸受け孔を、
    一本の軸に下方から上方に向けて回転径の短い順に複数
    のバイトが取着されている一体スピンドルを用いて、該
    ハウジング本体を形成するブロックの側から孔径の小さ
    い順に加工するとともに、該一体スピンドルとは別体に
    設けられたスピンドルにより組立ノック孔を加工するこ
    とを特徴とするねじ式ポンプのハウジング加工方法。
  2. 【請求項2】前記ハウジング本体と底部材とが別体のブ
    ロックにより構成されていることを特徴とする請求項1
    記載のねじ式ポンプのハウジング加工方法。
JP19301691A 1991-08-01 1991-08-01 ねじ式ポンプのハウジング加工方法 Pending JPH0539783A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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