JPH0539442A - 導電性発熱流動体 - Google Patents
導電性発熱流動体Info
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- JPH0539442A JPH0539442A JP3216299A JP21629991A JPH0539442A JP H0539442 A JPH0539442 A JP H0539442A JP 3216299 A JP3216299 A JP 3216299A JP 21629991 A JP21629991 A JP 21629991A JP H0539442 A JPH0539442 A JP H0539442A
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- particles
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- C09D5/00—Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
- C09D5/24—Electrically-conducting paints
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
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- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B1/00—Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
- H01B1/14—Conductive material dispersed in non-conductive inorganic material
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- H01B1/16—Conductive material dispersed in non-conductive inorganic material the conductive material comprising metals or alloys
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- H01B1/18—Conductive material dispersed in non-conductive inorganic material the conductive material comprising carbon-silicon compounds, carbon or silicon
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- H01B1/20—Conductive material dispersed in non-conductive organic material
- H01B1/22—Conductive material dispersed in non-conductive organic material the conductive material comprising metals or alloys
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気抵抗値が小さくて少ない電流で高い温度
を発現することができる導電性発熱流動体。 【構成】 導電性発熱流動体は、うろこ状炭素粒子、球
状金属粒子、金属酸化物および/または金属塩からなる
粉状材および合成樹脂ワニスまたは膠状物質からなるバ
インダー物質により構成される。粉状材とバインダー物
質との配合割合は93対7ないし55対45である。使
用されるうろこ状炭素粒子の長径は300ミクロン以
下、短径は200ミクロン以下である。また球状金属粒
子および金属酸化物の粒子径は300ミクロン以下であ
る。
を発現することができる導電性発熱流動体。 【構成】 導電性発熱流動体は、うろこ状炭素粒子、球
状金属粒子、金属酸化物および/または金属塩からなる
粉状材および合成樹脂ワニスまたは膠状物質からなるバ
インダー物質により構成される。粉状材とバインダー物
質との配合割合は93対7ないし55対45である。使
用されるうろこ状炭素粒子の長径は300ミクロン以
下、短径は200ミクロン以下である。また球状金属粒
子および金属酸化物の粒子径は300ミクロン以下であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性発熱流動体に関
し、詳しくは3ボルトから240ボルトの範囲におい
て、約800°Cまでの温度範囲で任意の温度で且つ均
一な温度分布を発現し得る温度の自己制御型発熱体を得
るための導電性発熱流動体に関する。
し、詳しくは3ボルトから240ボルトの範囲におい
て、約800°Cまでの温度範囲で任意の温度で且つ均
一な温度分布を発現し得る温度の自己制御型発熱体を得
るための導電性発熱流動体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の発熱体に関しては種々提
案されている。例えば特公昭61−55168号公報で
はニッケルで表面を被覆したグラファイトを主成分とし
た耐熱性導電性塗料が、又、特開昭64−680号公報
では金属酸化物を主成分とした導電性発熱ペーストが、
更には特開平1−108276号公報では球状炭素粒を
主成分とした導電性発熱性塗料が提案されている。これ
らの発熱体はいずれも電気抵抗値が比較的高く、充分な
電流が得られず大きい発熱量が得られない。大きい発熱
量を得るためには電極間距離を短くし電流密度を高める
か、高電圧を印加して電流密度を高めるかしなければな
らなかった。
案されている。例えば特公昭61−55168号公報で
はニッケルで表面を被覆したグラファイトを主成分とし
た耐熱性導電性塗料が、又、特開昭64−680号公報
では金属酸化物を主成分とした導電性発熱ペーストが、
更には特開平1−108276号公報では球状炭素粒を
主成分とした導電性発熱性塗料が提案されている。これ
らの発熱体はいずれも電気抵抗値が比較的高く、充分な
電流が得られず大きい発熱量が得られない。大きい発熱
量を得るためには電極間距離を短くし電流密度を高める
か、高電圧を印加して電流密度を高めるかしなければな
らなかった。
【0003】さらに、特開平1−108276号広報に
は、粒子径が500ミクロン以下の球状体が少なくとも
60%以上含まれる炭素粒と合成樹脂を主成分とする導
電性発熱性塗料が記載されている。しかしながら、この
公報には、鱗片状、針状、繊維状あるいは貝殻状の炭素
粒からなる従来の発熱塗料は、局部加熱がなく、かつ、
均一な温度分布が広い発熱面を提供することができない
旨の記載がされている。
は、粒子径が500ミクロン以下の球状体が少なくとも
60%以上含まれる炭素粒と合成樹脂を主成分とする導
電性発熱性塗料が記載されている。しかしながら、この
公報には、鱗片状、針状、繊維状あるいは貝殻状の炭素
粒からなる従来の発熱塗料は、局部加熱がなく、かつ、
均一な温度分布が広い発熱面を提供することができない
旨の記載がされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題と解決手段】本発明の導
電性発熱流動体は、うろこ状炭素粒子、球状金属粒子、
金属酸化物および/または金属塩からなる粉状材及び合
成樹脂ワニスまたは膠状物質からなるバインダ−物質に
より構成されている。上記粉状材を構成する物質の内、
電気を通ずることにより発熱性因子となる物質中におい
ては自由電子が刺激されて活発に運動する。その運動エ
ネルギーが熱エネルギ−として発現するもので、電気エ
ネルギーが発熱温度に影響する。
電性発熱流動体は、うろこ状炭素粒子、球状金属粒子、
金属酸化物および/または金属塩からなる粉状材及び合
成樹脂ワニスまたは膠状物質からなるバインダ−物質に
より構成されている。上記粉状材を構成する物質の内、
電気を通ずることにより発熱性因子となる物質中におい
ては自由電子が刺激されて活発に運動する。その運動エ
ネルギーが熱エネルギ−として発現するもので、電気エ
ネルギーが発熱温度に影響する。
【0005】前述したごとく、従来技術で提示されてい
る導電性発熱流動体はいずれも比較的電気抵抗値が高
く、大きい発熱量を得るためには電極間距離を短くした
り、高電圧を印加しなければならなかったが、本発明に
よる導電性発熱流動体は電気伝導度が高く、運動可能な
自由電子の多い金属を主体にして電気抵抗値を小さくし
て少ない電流で高い温度を発現せしめると共に、電気抵
抗が温度変化により適度に大きくなる金属酸化物や、結
晶性炭素粒子を配することにより温度に対する自己制御
型発熱流動体にしたものである。なお、従来技術の欠点
の1つに挙げられている温度の不均一は、塗膜の厚さの
差異により同一塗面においても電気抵抗値の差異が生じ
温度分布が不均一になっていたものと思われるが、本発
明による発熱流動体は、自由電子数の異なる物質の組合
せにより、更に電気抵抗の温度による変化の大きな物質
の存在により温度の自己制御能力を高めてあり、若干の
塗膜膜厚に差異が生じても温度の均一性を損なわないよ
うになっており被加工物に対する加工性を容易なものに
している。
る導電性発熱流動体はいずれも比較的電気抵抗値が高
く、大きい発熱量を得るためには電極間距離を短くした
り、高電圧を印加しなければならなかったが、本発明に
よる導電性発熱流動体は電気伝導度が高く、運動可能な
自由電子の多い金属を主体にして電気抵抗値を小さくし
て少ない電流で高い温度を発現せしめると共に、電気抵
抗が温度変化により適度に大きくなる金属酸化物や、結
晶性炭素粒子を配することにより温度に対する自己制御
型発熱流動体にしたものである。なお、従来技術の欠点
の1つに挙げられている温度の不均一は、塗膜の厚さの
差異により同一塗面においても電気抵抗値の差異が生じ
温度分布が不均一になっていたものと思われるが、本発
明による発熱流動体は、自由電子数の異なる物質の組合
せにより、更に電気抵抗の温度による変化の大きな物質
の存在により温度の自己制御能力を高めてあり、若干の
塗膜膜厚に差異が生じても温度の均一性を損なわないよ
うになっており被加工物に対する加工性を容易なものに
している。
【0006】本発明に係る導電性発熱流動体は、基本的
には、うろこ状炭素粒子、金属粒子、金属酸化物または
金属塩からなる粉状材と、合成樹脂ワニスあるいは膠状
物質からなるバインダ−物質とにより構成されている。
この粉状材を構成するうろこ状炭素粒子、金属粒子、金
属酸化物または金属塩は、導電性発熱因子および/また
は導電性因子を構成している。
には、うろこ状炭素粒子、金属粒子、金属酸化物または
金属塩からなる粉状材と、合成樹脂ワニスあるいは膠状
物質からなるバインダ−物質とにより構成されている。
この粉状材を構成するうろこ状炭素粒子、金属粒子、金
属酸化物または金属塩は、導電性発熱因子および/また
は導電性因子を構成している。
【0007】この発明において使用されるうろこ状炭素
粒子としては、その長径が約300ミクロン以下、好ま
しくは5ミクロン〜50ミクロンの範囲、更に好ましく
は10ミクロン〜20ミクロンの範囲、また短径が20
0ミクロン以下、好ましくは3ミクロン〜30ミクロン
の範囲、更に好ましくは5ミクロン〜15ミクロンの範
囲にあるものが好適に使用することができる。このうろ
こ状炭素粒子の、バインダ−物質に対する割合は、30
重量%〜85重量%の範囲内にあるのが好適である。上
記うろこ状炭素粒子の配合割合が余り多くなりすぎる
と、得られた発熱流動体を塗布した場合の塗膜を乾燥し
たとき、その塗膜が脆くなり塗料としての特性、つまり
造膜性が極端に悪くなり好ましくない。
粒子としては、その長径が約300ミクロン以下、好ま
しくは5ミクロン〜50ミクロンの範囲、更に好ましく
は10ミクロン〜20ミクロンの範囲、また短径が20
0ミクロン以下、好ましくは3ミクロン〜30ミクロン
の範囲、更に好ましくは5ミクロン〜15ミクロンの範
囲にあるものが好適に使用することができる。このうろ
こ状炭素粒子の、バインダ−物質に対する割合は、30
重量%〜85重量%の範囲内にあるのが好適である。上
記うろこ状炭素粒子の配合割合が余り多くなりすぎる
と、得られた発熱流動体を塗布した場合の塗膜を乾燥し
たとき、その塗膜が脆くなり塗料としての特性、つまり
造膜性が極端に悪くなり好ましくない。
【0008】この発明に使用される粉状材を構成する金
属粒子としては、銅、ニッケル、クロム、コバルト、銀
などが挙げられる。かかる金属粒子のうち、ニッケル、
クロムおよびコバルトが好適である。銅は、高温で酸化
され易いので、使用環境の面で制限を受けるが、これに
対し、銀は、効果の点では最も大きいが、価格の面で高
価であるので、特殊な場合しか使用できない。また、金
属酸化物としては、たとえば鉄、銅、ニッケル、クロ
ム、コバルトなどの金属の酸化物が挙げられる。更に、
金属塩としては、鉄、銅、スズ、ナトリウム、ニッケ
ル、クロム、コバルトなどのハロゲン化合物、およびカ
リウム、アルミニウム、バリウムなどのチタン酸化合物
を挙げることができる。更に、金属酸化物としては、導
電性酸化ニッケルが好適であり、また金属塩としては、
塩化スズなどのハロゲン化金属、およびチタン酸アルミ
ニウム、チタン酸バリウムなどのチタン酸化合物が好適
である。これらの金属酸化物と金属塩は、発熱温度の自
己制御能力を高めるために有利である。
属粒子としては、銅、ニッケル、クロム、コバルト、銀
などが挙げられる。かかる金属粒子のうち、ニッケル、
クロムおよびコバルトが好適である。銅は、高温で酸化
され易いので、使用環境の面で制限を受けるが、これに
対し、銀は、効果の点では最も大きいが、価格の面で高
価であるので、特殊な場合しか使用できない。また、金
属酸化物としては、たとえば鉄、銅、ニッケル、クロ
ム、コバルトなどの金属の酸化物が挙げられる。更に、
金属塩としては、鉄、銅、スズ、ナトリウム、ニッケ
ル、クロム、コバルトなどのハロゲン化合物、およびカ
リウム、アルミニウム、バリウムなどのチタン酸化合物
を挙げることができる。更に、金属酸化物としては、導
電性酸化ニッケルが好適であり、また金属塩としては、
塩化スズなどのハロゲン化金属、およびチタン酸アルミ
ニウム、チタン酸バリウムなどのチタン酸化合物が好適
である。これらの金属酸化物と金属塩は、発熱温度の自
己制御能力を高めるために有利である。
【0009】なお、金属粒子ならびに金属酸化物は、粒
子径が300ミクロン以下、好ましくは100ミクロン
以下、更に好ましくは2〜15ミクロンの範囲内にある
ものを使用するのが好ましい。更に、金属粒子は、その
形状が球状であるものが有利である。
子径が300ミクロン以下、好ましくは100ミクロン
以下、更に好ましくは2〜15ミクロンの範囲内にある
ものを使用するのが好ましい。更に、金属粒子は、その
形状が球状であるものが有利である。
【0010】更に、上記うろこ状炭素粒子が球状金属粒
子、金属酸化物もしくは/および金属塩と併用される場
合の配合割合は、上記うろこ状炭素粒子を、球状金属粒
子、金属酸化物もしくは/および金属塩に対して、20
対80ないし80対20の範囲で配合するのが好適であ
る。
子、金属酸化物もしくは/および金属塩と併用される場
合の配合割合は、上記うろこ状炭素粒子を、球状金属粒
子、金属酸化物もしくは/および金属塩に対して、20
対80ないし80対20の範囲で配合するのが好適であ
る。
【0011】この発明において、粉状材中には、上記物
質の他に、膠状炭素を添加することもできる。このよう
な膠状炭素としては、ケッチェンブラックが好適に使用
することができる。この場合の膠状炭素の配合割合は、
粉状材に対して2重量%ないし12重量%の範囲内にあ
るのが好適である。この膠状炭素のような導電性因子と
なる物質を添加する量をこの範囲内に加減することによ
り、乾燥塗膜及び乾燥物質の電気抵抗値をコントロール
することができ、3ボルトから240ボルトまでの任意
の電源に適合せしめることができ極めて有用である。し
かも、低電圧において高温度を発現せしめることが可能
であり、産業上、公共物など幅広い用途ならびに種々の
条件に適合せしめることができる。これに対して、かか
る導電性因子の添加量が少なすぎても、また多すぎても
かかる効果は得られないか、または添加に見合った効果
が得られない。
質の他に、膠状炭素を添加することもできる。このよう
な膠状炭素としては、ケッチェンブラックが好適に使用
することができる。この場合の膠状炭素の配合割合は、
粉状材に対して2重量%ないし12重量%の範囲内にあ
るのが好適である。この膠状炭素のような導電性因子と
なる物質を添加する量をこの範囲内に加減することによ
り、乾燥塗膜及び乾燥物質の電気抵抗値をコントロール
することができ、3ボルトから240ボルトまでの任意
の電源に適合せしめることができ極めて有用である。し
かも、低電圧において高温度を発現せしめることが可能
であり、産業上、公共物など幅広い用途ならびに種々の
条件に適合せしめることができる。これに対して、かか
る導電性因子の添加量が少なすぎても、また多すぎても
かかる効果は得られないか、または添加に見合った効果
が得られない。
【0012】バインダ−物質のうち、前記合成樹脂ワニ
スを構成する合成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキッド樹脂、ビニール系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂、シリコン樹脂、ポリチタノカルボシラ
ン樹脂などが挙げられる。
スを構成する合成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキッド樹脂、ビニール系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂、シリコン樹脂、ポリチタノカルボシラ
ン樹脂などが挙げられる。
【0013】更に、バインダ−物質を構成する前記無機
系膠状物質としては、石灰セメント、ケイ酸セメント、
マグネシウムセメント等のセメント粉、生石膏、焼石
膏、石膏セメント等などの石膏粉およびコロイダルシリ
カ等が挙げられる。
系膠状物質としては、石灰セメント、ケイ酸セメント、
マグネシウムセメント等のセメント粉、生石膏、焼石
膏、石膏セメント等などの石膏粉およびコロイダルシリ
カ等が挙げられる。
【0014】前述したごとく、導電性発熱流動体のバイ
ンダーとして用いられる合成樹脂類あるいは無機系膠状
物質は、電気的に不良導体であり、導電性発熱因子や導
電性因子などが構成する粉状材の粒子を分散してもその
粒子1つ1つを被覆するので、得られる導電性発熱流動
体の電気抵抗値を低下することがない。
ンダーとして用いられる合成樹脂類あるいは無機系膠状
物質は、電気的に不良導体であり、導電性発熱因子や導
電性因子などが構成する粉状材の粒子を分散してもその
粒子1つ1つを被覆するので、得られる導電性発熱流動
体の電気抵抗値を低下することがない。
【0015】この発明にかかる導電性発熱流動体を塗布
して乾燥した塗膜中における導電性発熱物質を含む粉状
材(A)と合成樹脂ワニスおよび/または無機系膠状物
質からなるバインダ−物質(B)の配合割合は、A/B
=93/7〜55/45の範囲、好ましくはA/B=8
5/15〜65/35の範囲内に調節するのが好適であ
る。このような粉状材(A)とバインダー物質(B)と
の配合割合は、得られた流動体を塗布して乾燥した後の
乾燥膜の電気抵抗値に大きな影響を及ぼしている。つま
り、バインダ−物質の量が余り少なすぎると、塗膜を乾
燥した際に、その塗膜の物性が脆くなり、割れたりして
好ましくないが、他方バインダ−物質の量が多くなりす
ぎると、発熱性塗膜としての機能は発揮されるけれど
も、その電気抵抗がキロオ−ムのオ−ダ−となり、高い
電圧を印加しなければ発熱し難くなり実用上問題があ
る。したがって、常用電圧(100V以下)で発熱させ
るには、バインダ−物質の量を上記の好ましい範囲にす
るのが有利である。
して乾燥した塗膜中における導電性発熱物質を含む粉状
材(A)と合成樹脂ワニスおよび/または無機系膠状物
質からなるバインダ−物質(B)の配合割合は、A/B
=93/7〜55/45の範囲、好ましくはA/B=8
5/15〜65/35の範囲内に調節するのが好適であ
る。このような粉状材(A)とバインダー物質(B)と
の配合割合は、得られた流動体を塗布して乾燥した後の
乾燥膜の電気抵抗値に大きな影響を及ぼしている。つま
り、バインダ−物質の量が余り少なすぎると、塗膜を乾
燥した際に、その塗膜の物性が脆くなり、割れたりして
好ましくないが、他方バインダ−物質の量が多くなりす
ぎると、発熱性塗膜としての機能は発揮されるけれど
も、その電気抵抗がキロオ−ムのオ−ダ−となり、高い
電圧を印加しなければ発熱し難くなり実用上問題があ
る。したがって、常用電圧(100V以下)で発熱させ
るには、バインダ−物質の量を上記の好ましい範囲にす
るのが有利である。
【0016】前述のようにして得られた導電性発熱流動
体は、種々の対象物に適用することができ、かかる対象
物としては、金属を始めプラスチック材料、木材、紙、
コンクリート等のあらゆる材料が挙げられる。なお、こ
れらの導電性材料からなる基材として、あらかじめ電気
絶縁被覆処理を施したものを使用する。この発明に係る
導電発熱流動体を上記対象物に適用する方法としては、
例えばハケ塗装、ローラー塗装、吹き付け塗装、静電塗
装、電着塗装あるいはブロック製造のための流し込み等
の慣用されている各種の施行方式を採用することができ
る。この際、粘度を調整するために、各種の希釈剤を使
用することができる。また、導電性発熱流動体としての
特性を良好に物質を維持するためには、希釈剤の他に、
沈降防止剤、分散剤、酸化防止剤、レベリング剤、着色
剤等の必要な添加剤を加えることができる。
体は、種々の対象物に適用することができ、かかる対象
物としては、金属を始めプラスチック材料、木材、紙、
コンクリート等のあらゆる材料が挙げられる。なお、こ
れらの導電性材料からなる基材として、あらかじめ電気
絶縁被覆処理を施したものを使用する。この発明に係る
導電発熱流動体を上記対象物に適用する方法としては、
例えばハケ塗装、ローラー塗装、吹き付け塗装、静電塗
装、電着塗装あるいはブロック製造のための流し込み等
の慣用されている各種の施行方式を採用することができ
る。この際、粘度を調整するために、各種の希釈剤を使
用することができる。また、導電性発熱流動体としての
特性を良好に物質を維持するためには、希釈剤の他に、
沈降防止剤、分散剤、酸化防止剤、レベリング剤、着色
剤等の必要な添加剤を加えることができる。
【0017】本発明に係る導電性発熱流動体を用いて作
業をするに当り用いられる希釈剤としては、一般的な塗
料に用いられる溶剤等を挙げることができ、例えば脂肪
族炭化水素類、トルエン、キシレンなどの芳香族石油ナ
フサ芳香族炭化水素類、イソプロピルアルコール、ブタ
ノールなどのアルコ−ル類、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、エチレングリコールモノエーテルなどのエ
−テルアルコ−ル類、エーテル類、酢酸エステル、酸無
水物、エチルセロソルブアセテートなどのエ−テルエス
テル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
などのケトン類、水などが使用される。これらの溶剤は
バインダーとして添加されている物質に応じ、適宜に好
ましいものが選択される。この希釈剤の使用量は、合成
樹脂および無機性膠状物質の物性に応じて決められる。
業をするに当り用いられる希釈剤としては、一般的な塗
料に用いられる溶剤等を挙げることができ、例えば脂肪
族炭化水素類、トルエン、キシレンなどの芳香族石油ナ
フサ芳香族炭化水素類、イソプロピルアルコール、ブタ
ノールなどのアルコ−ル類、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、エチレングリコールモノエーテルなどのエ
−テルアルコ−ル類、エーテル類、酢酸エステル、酸無
水物、エチルセロソルブアセテートなどのエ−テルエス
テル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
などのケトン類、水などが使用される。これらの溶剤は
バインダーとして添加されている物質に応じ、適宜に好
ましいものが選択される。この希釈剤の使用量は、合成
樹脂および無機性膠状物質の物性に応じて決められる。
【0018】その他、補助的に用いられる添加剤として
の沈降防止剤としては、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、炭酸カルシウム、変性ベントナイト
等が用いられ、分散剤としてはノニオン系活性剤等の各
種界面活性剤のうち適宜適合させて選択される。
の沈降防止剤としては、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、炭酸カルシウム、変性ベントナイト
等が用いられ、分散剤としてはノニオン系活性剤等の各
種界面活性剤のうち適宜適合させて選択される。
【0019】前述したごとく、本発明に係る導電性発熱
流動体を上記対象物に適用した場合、適用された対象物
は、加熱して加工されることになる。しかし、加熱して
加工すれば、その対象物が加熱により膨張し、冷却によ
り収縮するという変化を生ずる。このように膨張または
収縮により加工対象物の面積や体積が変化することによ
り、上記加工対象物に塗布された導電性発熱流動体の塗
膜が乾燥して割れたり、亀裂が入ったりして問題が生じ
ることになる。したがって、上記導電性発熱流動体の塗
布乾燥した後の塗膜に、これら加工対象物が膨張、収縮
あるいは折れ曲がりに追従できるような可撓性を付与す
るために、前述したようなバインダー物質として用いら
れる合成樹脂類に、乾性油及び半乾性油あるいはこれら
の誘導体を混合されることができる。これら油脂類の添
加量は、合成樹脂類に対して、0.5重量%〜5重量%
の範囲内にするのが好適である。これらの油脂類の量が
少なすぎると、これら油脂類の添加により期待した効果
が得られず、また添加量が多すぎても塗膜の乾燥時間が
長くなり過ぎるとともに合成樹脂本来の造膜性が失われ
てしまうため好ましくない。
流動体を上記対象物に適用した場合、適用された対象物
は、加熱して加工されることになる。しかし、加熱して
加工すれば、その対象物が加熱により膨張し、冷却によ
り収縮するという変化を生ずる。このように膨張または
収縮により加工対象物の面積や体積が変化することによ
り、上記加工対象物に塗布された導電性発熱流動体の塗
膜が乾燥して割れたり、亀裂が入ったりして問題が生じ
ることになる。したがって、上記導電性発熱流動体の塗
布乾燥した後の塗膜に、これら加工対象物が膨張、収縮
あるいは折れ曲がりに追従できるような可撓性を付与す
るために、前述したようなバインダー物質として用いら
れる合成樹脂類に、乾性油及び半乾性油あるいはこれら
の誘導体を混合されることができる。これら油脂類の添
加量は、合成樹脂類に対して、0.5重量%〜5重量%
の範囲内にするのが好適である。これらの油脂類の量が
少なすぎると、これら油脂類の添加により期待した効果
が得られず、また添加量が多すぎても塗膜の乾燥時間が
長くなり過ぎるとともに合成樹脂本来の造膜性が失われ
てしまうため好ましくない。
【0020】本発明の導電性発熱流動体は、2個以上の
金属端子を固定した金属、プラスチックス、セラミック
ス、木材、繊維、紙などのあらゆる材料を基材とする固
体表面に所望の形態で塗布しすることにより導電性発熱
体を製造することができる。更に、得られた導電性発熱
流動体を形枠に充填し、乾燥することによりレンガ状、
カワラ状あるいはタイル状に成型することもできる。
金属端子を固定した金属、プラスチックス、セラミック
ス、木材、繊維、紙などのあらゆる材料を基材とする固
体表面に所望の形態で塗布しすることにより導電性発熱
体を製造することができる。更に、得られた導電性発熱
流動体を形枠に充填し、乾燥することによりレンガ状、
カワラ状あるいはタイル状に成型することもできる。
【0021】この発明に係る導電性発熱流動体の塗布量
は、特別限定されるものではなく、連続した膜が形成さ
れればよい。乾燥塗膜の膜厚は、たとえば0.05mm
〜0.3mmの範囲にあるのが好適であるが、使用する
導電性発熱流動体中の不揮発分の含量により決定され
る。更に、前記基材の形状は、平面、曲面、共に格別な
限定はなく、線状、棒状、その他円筒状などの3次元曲
面状のものでも発熱体とすることが出来る。
は、特別限定されるものではなく、連続した膜が形成さ
れればよい。乾燥塗膜の膜厚は、たとえば0.05mm
〜0.3mmの範囲にあるのが好適であるが、使用する
導電性発熱流動体中の不揮発分の含量により決定され
る。更に、前記基材の形状は、平面、曲面、共に格別な
限定はなく、線状、棒状、その他円筒状などの3次元曲
面状のものでも発熱体とすることが出来る。
【0022】この発明による導電性発熱流動体を塗布し
た後の乾燥時間は、希釈剤の選定により左右されるが、
おおよそ、その指触乾燥時間として20分〜60分の範
囲内である。なお、自然乾燥(常温乾燥)だけでも良い
が、指触乾燥後60°C〜180°Cで加熱乾燥せしめ
ることが望ましい。乾燥した塗膜の上に電気絶縁被覆材
を強度的に必要な限度に薄く塗布あるいは被覆し、漏電
を防止する必要がある。必要以上に厚く被覆すると熱の
移動が妨げられることになり好ましくない。
た後の乾燥時間は、希釈剤の選定により左右されるが、
おおよそ、その指触乾燥時間として20分〜60分の範
囲内である。なお、自然乾燥(常温乾燥)だけでも良い
が、指触乾燥後60°C〜180°Cで加熱乾燥せしめ
ることが望ましい。乾燥した塗膜の上に電気絶縁被覆材
を強度的に必要な限度に薄く塗布あるいは被覆し、漏電
を防止する必要がある。必要以上に厚く被覆すると熱の
移動が妨げられることになり好ましくない。
【0023】
【実施例】実施例をもって、更に詳細な説明を行うが、
本発明はこの実施例に限定されるものでないことは言う
までもない。 (実施例1)50部の球状金属粒子(ニッケル粒子0.
5〜5.0ミクロン40部、クロム粒子0.5〜5.0
ミクロン10部)と、40部のうろこ状黒鉛(うろこ状
黒鉛30〜40ミクロン粒子)と、10部の膠質有機炭
素粒子(球形有機炭素5〜15ミクロン)を均一に混合
し、導電性発熱粉体材料を調整した。
本発明はこの実施例に限定されるものでないことは言う
までもない。 (実施例1)50部の球状金属粒子(ニッケル粒子0.
5〜5.0ミクロン40部、クロム粒子0.5〜5.0
ミクロン10部)と、40部のうろこ状黒鉛(うろこ状
黒鉛30〜40ミクロン粒子)と、10部の膠質有機炭
素粒子(球形有機炭素5〜15ミクロン)を均一に混合
し、導電性発熱粉体材料を調整した。
【0024】この粉体材料100部に、バインダーとし
て樹脂ワニス24部(シリコン樹脂ワニス18部、メラ
ミン変性アルキッド樹脂ワニス4部、エポキシ樹脂ワニ
ス2部)の他金属粒子の沈降防止剤、安定剤としてシリ
コン樹脂モノマー及びオクチル酸のリン酸エステルの等
量混合物5部と、延展剤としての溶剤類98部(キシレ
ン49部、メチルイソブチルケトン29部、酢酸エチル
エステル20部)を加えて100〜240rpmの回転
数の撹拌機で撹拌混合し、均一な流動体を得た。最後に
塩化第一スズの50%溶剤溶液(溶剤はイソプロピルア
ルコールとイソブチルセロソルブの等量混合溶剤)17
部を加え、チキソトロピック性の強い膠状流動体を得
た。この流動体中の粉体材料(A)とバインダー樹脂
(B)の割合はA/B=90/10である。
て樹脂ワニス24部(シリコン樹脂ワニス18部、メラ
ミン変性アルキッド樹脂ワニス4部、エポキシ樹脂ワニ
ス2部)の他金属粒子の沈降防止剤、安定剤としてシリ
コン樹脂モノマー及びオクチル酸のリン酸エステルの等
量混合物5部と、延展剤としての溶剤類98部(キシレ
ン49部、メチルイソブチルケトン29部、酢酸エチル
エステル20部)を加えて100〜240rpmの回転
数の撹拌機で撹拌混合し、均一な流動体を得た。最後に
塩化第一スズの50%溶剤溶液(溶剤はイソプロピルア
ルコールとイソブチルセロソルブの等量混合溶剤)17
部を加え、チキソトロピック性の強い膠状流動体を得
た。この流動体中の粉体材料(A)とバインダー樹脂
(B)の割合はA/B=90/10である。
【0025】図1に示すように、この流動体を、銅テー
プ3を電極として貼着したタイル板2(15cm×15
cm)にハケ塗りし、常温乾燥した後、130°Cで3
時間加熱乾燥して厚さ0.1〜0.12mmの乾燥塗膜
1にして、発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗値
を測定したところ、4.3オーム/cm2 であった。ま
た通電電圧24ボルト、電極間距離10cmの条件の下
で通電したときの試験体の表面温度は、図3で示す1の
通りであった。
プ3を電極として貼着したタイル板2(15cm×15
cm)にハケ塗りし、常温乾燥した後、130°Cで3
時間加熱乾燥して厚さ0.1〜0.12mmの乾燥塗膜
1にして、発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗値
を測定したところ、4.3オーム/cm2 であった。ま
た通電電圧24ボルト、電極間距離10cmの条件の下
で通電したときの試験体の表面温度は、図3で示す1の
通りであった。
【0026】(実施例2)この実施例において調整方法
は実施例1と同じで調整配合は次の通りである。 うろこ状炭素粒子 25.7部 (うろこ状黒鉛粒子30〜40ミクロン25.7部) 膠質有機炭素粒子 9.3部 (膠質有機炭素粒子5〜15ミクロン) 球状金属粒子 28部 (ニッケル粒子0.5〜5.0ミクロン22.4部、クロム粒子0.5〜5. 0ミクロン5.6部) 金属塩 31.4部 (チタン酸バリウム10〜15ミクロン) 金属酸化物 5.6部 (酸化ニッケル2〜5ミクロン) 樹脂ワニス 17部 (シリコン樹脂ワニス11.3部、メラミン変性アルキッド樹脂ワニス3.8 部、エポキシ樹脂ワニス1.9部) 添加剤 12部 (シリコン樹脂モノマー2.4部、オクチル酸のリン酸エステル4.8部、ス ルフォラン4.8部) 溶剤類 94部 (キシレン54.6部、メチルイソブチルケトン21.1部、酢酸エチルエス テル18.2部) 臭化第一スズ50%溶剤溶液 21部 この流動体中の粉体材料(A)とバインダー樹脂(B)
の割合は、A/B=92/8であり軟いペースト状を呈
する。
は実施例1と同じで調整配合は次の通りである。 うろこ状炭素粒子 25.7部 (うろこ状黒鉛粒子30〜40ミクロン25.7部) 膠質有機炭素粒子 9.3部 (膠質有機炭素粒子5〜15ミクロン) 球状金属粒子 28部 (ニッケル粒子0.5〜5.0ミクロン22.4部、クロム粒子0.5〜5. 0ミクロン5.6部) 金属塩 31.4部 (チタン酸バリウム10〜15ミクロン) 金属酸化物 5.6部 (酸化ニッケル2〜5ミクロン) 樹脂ワニス 17部 (シリコン樹脂ワニス11.3部、メラミン変性アルキッド樹脂ワニス3.8 部、エポキシ樹脂ワニス1.9部) 添加剤 12部 (シリコン樹脂モノマー2.4部、オクチル酸のリン酸エステル4.8部、ス ルフォラン4.8部) 溶剤類 94部 (キシレン54.6部、メチルイソブチルケトン21.1部、酢酸エチルエス テル18.2部) 臭化第一スズ50%溶剤溶液 21部 この流動体中の粉体材料(A)とバインダー樹脂(B)
の割合は、A/B=92/8であり軟いペースト状を呈
する。
【0027】実施例1と同様にして、この流動体を、銅
テープ3を電極として貼着したタイル板2(15cm×
15cm)にハケ塗りし、常温乾燥した後更に80°C
で3時間加熱乾燥して厚さ0.1〜0.15mmの乾燥
塗膜1として発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗
値を実施例1と同様にして測定したところ、7.1オー
ム/cm2 であった。また、通電時の試験体の表面温度
は図3で示す2の通りであった。
テープ3を電極として貼着したタイル板2(15cm×
15cm)にハケ塗りし、常温乾燥した後更に80°C
で3時間加熱乾燥して厚さ0.1〜0.15mmの乾燥
塗膜1として発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗
値を実施例1と同様にして測定したところ、7.1オー
ム/cm2 であった。また、通電時の試験体の表面温度
は図3で示す2の通りであった。
【0028】(実施例3)この実施例は次のようにして
調整した。調整方法は実施例1と同じで、調整配合は次
の通りである。 うろこ状黒鉛粒子(30〜40ミクロン) 69.2部 うろこ状黒鉛粒子(10〜20ミクロン) 10.7部 膠質有機炭素粒子(2〜5ミクロン) 18.8部 添加剤(高分子ポリエステルのアミン塩) 1.3部 溶剤(キシレン) 62.3部 シリコン樹脂ワニス 52.7部 この流動体中の粉体材料(A)と、バインダー樹脂
(B)の割合は、A/B=79/21である。
調整した。調整方法は実施例1と同じで、調整配合は次
の通りである。 うろこ状黒鉛粒子(30〜40ミクロン) 69.2部 うろこ状黒鉛粒子(10〜20ミクロン) 10.7部 膠質有機炭素粒子(2〜5ミクロン) 18.8部 添加剤(高分子ポリエステルのアミン塩) 1.3部 溶剤(キシレン) 62.3部 シリコン樹脂ワニス 52.7部 この流動体中の粉体材料(A)と、バインダー樹脂
(B)の割合は、A/B=79/21である。
【0029】この流動体を、実施例1と同様にして、銅
テープ3を電極として貼着したタイル板1(15cm×
15cm)にハケ塗りし、常温乾燥後更に80°Cで3
時間加熱乾燥して厚さ0.1〜0.18mmの乾燥塗膜
にして発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗値を実
施例1と同様にして測定してところ、12.7オーム/
cm2 であった。また、通電時の試験体の表面温度は図
2で示す3の通りであった。
テープ3を電極として貼着したタイル板1(15cm×
15cm)にハケ塗りし、常温乾燥後更に80°Cで3
時間加熱乾燥して厚さ0.1〜0.18mmの乾燥塗膜
にして発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗値を実
施例1と同様にして測定してところ、12.7オーム/
cm2 であった。また、通電時の試験体の表面温度は図
2で示す3の通りであった。
【0030】(実施例4)この実施例は次のようにして
調整した。 うろこ状黒鉛粒子(10〜20ミクロン) 23.3部、 球形金属粒子 33.3部 (ニッケル粒子0.5〜5.0ミクロン28.3部、クロム粒子0.5〜5. 0ミクロン5.0部) 炭素粒子 31.7部 (泥状黒鉛粒子5〜10ミクロン5.0部、膠質有機炭素粒子1〜2ミクロン3 .4部) 金属塩類 35.0部 (塩化ニッケル5.0部、チタン酸バリウム30.0部) 上記材料を撹拌速度80〜100rpmで2時間撹拌し
均一混合物とする。この導電性発熱粉体材料100部に
対して、凝結剤として焼石膏粉67部を添加し、更に1
時間撹拌し均一混合物とする。この粉体材料全量に対し
て水55部を撹拌しながら少しづつ添加してペースト状
流動体を調整した。
調整した。 うろこ状黒鉛粒子(10〜20ミクロン) 23.3部、 球形金属粒子 33.3部 (ニッケル粒子0.5〜5.0ミクロン28.3部、クロム粒子0.5〜5. 0ミクロン5.0部) 炭素粒子 31.7部 (泥状黒鉛粒子5〜10ミクロン5.0部、膠質有機炭素粒子1〜2ミクロン3 .4部) 金属塩類 35.0部 (塩化ニッケル5.0部、チタン酸バリウム30.0部) 上記材料を撹拌速度80〜100rpmで2時間撹拌し
均一混合物とする。この導電性発熱粉体材料100部に
対して、凝結剤として焼石膏粉67部を添加し、更に1
時間撹拌し均一混合物とする。この粉体材料全量に対し
て水55部を撹拌しながら少しづつ添加してペースト状
流動体を調整した。
【0031】調整し終った流動体を、図2で示すよう
に、ステンレス薄板2を電極として挾持した木製型枠
(15cm×10cm×3cm)に流し成型した。木製
型枠には疎水性離型剤を塗布しておいた。流し入れられ
た流動体は約1時間で凝固した。この流動体には多量の
水分を含有しており、2時間放置後型枠をはずし、60
°Cで3時間乾燥した後徐々に昇温し180°Cで2時
間乾燥してレンガ状発熱体1を作成した。この発熱体の
電気抵抗値を測定したところ、40.3オーム/cm2
であった。電極間感距離10cmで、通電電圧を図4で
示すように変化させながら通電させた場合の試験体の表
面温度は図4において実線で示す通りであった。
に、ステンレス薄板2を電極として挾持した木製型枠
(15cm×10cm×3cm)に流し成型した。木製
型枠には疎水性離型剤を塗布しておいた。流し入れられ
た流動体は約1時間で凝固した。この流動体には多量の
水分を含有しており、2時間放置後型枠をはずし、60
°Cで3時間乾燥した後徐々に昇温し180°Cで2時
間乾燥してレンガ状発熱体1を作成した。この発熱体の
電気抵抗値を測定したところ、40.3オーム/cm2
であった。電極間感距離10cmで、通電電圧を図4で
示すように変化させながら通電させた場合の試験体の表
面温度は図4において実線で示す通りであった。
【0032】(実施例5)この実施例は、常圧電源(1
00ボルト)をそのまま適用出来るようにした発熱体作
成のための導電性発熱流動体で、次のようにして調整し
た。調整方法は実施例1と同じで調整配合は次の通りで
ある。 セラミックス粉材 12部 (アルミナセラミック粒子10〜20ミクロン6部、シ
リカ系セラミック粒子20〜30ミクロン6部) 金属塩類 38部 (チタン酸バリウム粒子15〜20ミクロン25部、チ
タン酸アルミニウム粒子15〜30ミクロン13部) 球形金属粒子 25部 (ニッケル粒子0.5〜5.0ミクロン16部、クロム
粒子0.5〜5.0ミクロン9部) 黒鉛及び有機炭素 25部 (うろこ状黒鉛粒子10〜20ミクロン16部、泥状黒
鉛粒子5〜10ミクロン6.8部膠質有機炭素粒子1〜
2ミクロン2.2部) 樹脂ワニス 77部 (シリコン樹脂ワニス41部、アクリル樹脂ワニス18
部、エポキシ樹脂ワニス18部) 添加剤 9部 (スルフオラン2.2部、シリコン樹脂モノマー3.4
部、油酸のリン酸エステル1.8部、油酸アミド1.6
部) 溶剤類 41部 (キシロール22.8部、メチルイソブチルケトン1
1.4部、酢酸エチルエステル6.8部) この流動体中の粉体材料(A)とバインダー樹脂(B)
の割合は、A/B=70/30であり、チキントロピッ
ク性の大きい流動体である。
00ボルト)をそのまま適用出来るようにした発熱体作
成のための導電性発熱流動体で、次のようにして調整し
た。調整方法は実施例1と同じで調整配合は次の通りで
ある。 セラミックス粉材 12部 (アルミナセラミック粒子10〜20ミクロン6部、シ
リカ系セラミック粒子20〜30ミクロン6部) 金属塩類 38部 (チタン酸バリウム粒子15〜20ミクロン25部、チ
タン酸アルミニウム粒子15〜30ミクロン13部) 球形金属粒子 25部 (ニッケル粒子0.5〜5.0ミクロン16部、クロム
粒子0.5〜5.0ミクロン9部) 黒鉛及び有機炭素 25部 (うろこ状黒鉛粒子10〜20ミクロン16部、泥状黒
鉛粒子5〜10ミクロン6.8部膠質有機炭素粒子1〜
2ミクロン2.2部) 樹脂ワニス 77部 (シリコン樹脂ワニス41部、アクリル樹脂ワニス18
部、エポキシ樹脂ワニス18部) 添加剤 9部 (スルフオラン2.2部、シリコン樹脂モノマー3.4
部、油酸のリン酸エステル1.8部、油酸アミド1.6
部) 溶剤類 41部 (キシロール22.8部、メチルイソブチルケトン1
1.4部、酢酸エチルエステル6.8部) この流動体中の粉体材料(A)とバインダー樹脂(B)
の割合は、A/B=70/30であり、チキントロピッ
ク性の大きい流動体である。
【0033】この流動体を、図1で示すように、銅テー
プ3を電極として貼着したタイル板2(15×15c
m)にハケ塗りし、常温乾燥後80℃で1時間、130
℃で2時間乾燥して厚さ0.1〜0.15mmの乾燥塗
膜1にして発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗値
を測定したところ47.6オーム/cm2 であった。電
極間距離10cmで、常用される電圧100ボルトを通
電したときの試験体の表面温度は図4において点線で示
した通りであった。
プ3を電極として貼着したタイル板2(15×15c
m)にハケ塗りし、常温乾燥後80℃で1時間、130
℃で2時間乾燥して厚さ0.1〜0.15mmの乾燥塗
膜1にして発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗値
を測定したところ47.6オーム/cm2 であった。電
極間距離10cmで、常用される電圧100ボルトを通
電したときの試験体の表面温度は図4において点線で示
した通りであった。
【0034】(実施例6)この実施例は、乾性油、半乾
性油の添加効果確認のための実施例である。配合品の調
整方法は実施例1と同じで、調整配合は次の通りであ
る。 黒鉛及び有機炭素 68.9部 (うろこ状黒鉛粒子30〜40ミクロン49.2部、有機炭素粒子5〜10ミ クロン16.4部膠状有機炭素粒子1〜2ミクロン3.3部) 球形金属粒子 28.4部 (ニッケル粒子0,5〜5.0ミクロン21.3部、クロム粒子0.5〜5. 0ミクロン7.1部) 酸化ニッケル粒子2.0〜5.0ミクロン 2.7部 樹脂ワニス 34.2部 (シリコン樹脂ワニス16.4部、アクリル樹脂ワニス12.3部、エポキシ 樹脂ワニス5.5部) 油脂類 29.3部 (キリ油熱重合油8.2部、亜麻仁油熱重合油19.1部、大豆油熱重合2. 0部) 添加剤 8.7部 (オクチル酸のリン酸エステル1.4部、シリコン樹脂モノマー3.5部、ス ルフオラン3.8部) 溶剤類 84.6部 (キシレン54.6部、メチルイソブチルケトン20.0部、酢酸エチルエス テル10.0部) 塩化第一スズ50%溶剤溶液 16.4部 この流動対中の粉体材料(A)とバインダー樹脂(B)
の割合は、A/B=70/30である。
性油の添加効果確認のための実施例である。配合品の調
整方法は実施例1と同じで、調整配合は次の通りであ
る。 黒鉛及び有機炭素 68.9部 (うろこ状黒鉛粒子30〜40ミクロン49.2部、有機炭素粒子5〜10ミ クロン16.4部膠状有機炭素粒子1〜2ミクロン3.3部) 球形金属粒子 28.4部 (ニッケル粒子0,5〜5.0ミクロン21.3部、クロム粒子0.5〜5. 0ミクロン7.1部) 酸化ニッケル粒子2.0〜5.0ミクロン 2.7部 樹脂ワニス 34.2部 (シリコン樹脂ワニス16.4部、アクリル樹脂ワニス12.3部、エポキシ 樹脂ワニス5.5部) 油脂類 29.3部 (キリ油熱重合油8.2部、亜麻仁油熱重合油19.1部、大豆油熱重合2. 0部) 添加剤 8.7部 (オクチル酸のリン酸エステル1.4部、シリコン樹脂モノマー3.5部、ス ルフオラン3.8部) 溶剤類 84.6部 (キシレン54.6部、メチルイソブチルケトン20.0部、酢酸エチルエス テル10.0部) 塩化第一スズ50%溶剤溶液 16.4部 この流動対中の粉体材料(A)とバインダー樹脂(B)
の割合は、A/B=70/30である。
【0035】この流動体を、図1で示すように、銅テー
プ3を電極として貼着したタイル板2(15×15c
m)にハケ塗りし、常温乾燥後80℃で3時間加熱乾燥
して厚さ0.13〜0.16ミクロンの乾燥塗膜1にし
て、発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗値は6.
5オーム/cm2 であった。また、通電時の試験体の表
面温度は図3で示す6の通りであった。尚、この流動体
を電極として銅テープを貼着したPET(ポリエチレン
テレフタレート)フイルム(30×15×0.01c
m)に塗布し、常温乾燥後80℃で加熱乾燥をして、フ
イルム状発熱体を作成し、折曲げ試験を行った。曲率半
径2mmで180度折り曲げても、塗膜にキレツや剥離
は認められなかった。
プ3を電極として貼着したタイル板2(15×15c
m)にハケ塗りし、常温乾燥後80℃で3時間加熱乾燥
して厚さ0.13〜0.16ミクロンの乾燥塗膜1にし
て、発熱体を作成した。この発熱体の電気抵抗値は6.
5オーム/cm2 であった。また、通電時の試験体の表
面温度は図3で示す6の通りであった。尚、この流動体
を電極として銅テープを貼着したPET(ポリエチレン
テレフタレート)フイルム(30×15×0.01c
m)に塗布し、常温乾燥後80℃で加熱乾燥をして、フ
イルム状発熱体を作成し、折曲げ試験を行った。曲率半
径2mmで180度折り曲げても、塗膜にキレツや剥離
は認められなかった。
【0036】(実施例7)膠状有機炭素及びハロゲン化
金属塩の添加効果を確認するため、実施例1の処方から
夫々の添加剤を除いた配合品を作り、電気抵抗値を測定
して見た。配合品の調整方法は実施例1と同じで、調整
配合は表1の通りである。
金属塩の添加効果を確認するため、実施例1の処方から
夫々の添加剤を除いた配合品を作り、電気抵抗値を測定
して見た。配合品の調整方法は実施例1と同じで、調整
配合は表1の通りである。
【0037】
【表1】
【0038】※上記Aの配合は実施例1と同等の配合で
ある。 (注) 球形金属粒子:ニッケル粒子0.5〜5.0ミクロン1
6部、クロム粒子0.5〜5.0ミクロン4部 炭素類 :うろこ状黒鉛30〜40ミクロン16
部、球状有機炭素5〜15ミクロン4部 膠状有機炭素:ケッチエンブラック 樹脂ワニス :シリコン樹脂ワニス7.3部、メラミン
変性アルキッド樹脂ワニス1.5部、エポキシ樹脂ワニ
ス1.0部 添加剤 :シリコン樹脂モノマ−とオクチル酸のリ
ン酸エステルの等量混合剤 溶剤類 :キシレン20部、メチルイソブチルケト
ン12部、酢酸エチルエステル8部 上記配合物夫々の粉体材料(A)とバインダー樹脂
(B)の割合は、A:A/B=90/10 B:A/B
=88.4/11.6 C:A/B=88.6/11.
4 D:A/B=89.2/10.8である。
ある。 (注) 球形金属粒子:ニッケル粒子0.5〜5.0ミクロン1
6部、クロム粒子0.5〜5.0ミクロン4部 炭素類 :うろこ状黒鉛30〜40ミクロン16
部、球状有機炭素5〜15ミクロン4部 膠状有機炭素:ケッチエンブラック 樹脂ワニス :シリコン樹脂ワニス7.3部、メラミン
変性アルキッド樹脂ワニス1.5部、エポキシ樹脂ワニ
ス1.0部 添加剤 :シリコン樹脂モノマ−とオクチル酸のリ
ン酸エステルの等量混合剤 溶剤類 :キシレン20部、メチルイソブチルケト
ン12部、酢酸エチルエステル8部 上記配合物夫々の粉体材料(A)とバインダー樹脂
(B)の割合は、A:A/B=90/10 B:A/B
=88.4/11.6 C:A/B=88.6/11.
4 D:A/B=89.2/10.8である。
【0039】この流動体夫々を、図1と同様にして、銅
テープ3を電極として貼着したタイル板2(15×15
cm)に塗布し、常温乾燥後80℃で3時間加熱乾燥
し、下記に示す厚みを有する乾燥塗膜1にして発熱体を
作成した。夫々の電気抵抗値を測定すると次のようにな
った。 7A: 4.3オーム/cm2 (厚さ0.10〜
0.12mm) 7B: 126.0オーム/cm2 (厚さ0.12〜
0.15mm) 7C: 6.3オーム/cm2 (厚さ0.11〜
0.15mm) 7D: 91.6オーム/cm2 (厚さ0.11〜
0.15mm) また、通電時の試験体の表面温度は図3でそれぞれの記
号で示す通りであった。
テープ3を電極として貼着したタイル板2(15×15
cm)に塗布し、常温乾燥後80℃で3時間加熱乾燥
し、下記に示す厚みを有する乾燥塗膜1にして発熱体を
作成した。夫々の電気抵抗値を測定すると次のようにな
った。 7A: 4.3オーム/cm2 (厚さ0.10〜
0.12mm) 7B: 126.0オーム/cm2 (厚さ0.12〜
0.15mm) 7C: 6.3オーム/cm2 (厚さ0.11〜
0.15mm) 7D: 91.6オーム/cm2 (厚さ0.11〜
0.15mm) また、通電時の試験体の表面温度は図3でそれぞれの記
号で示す通りであった。
【図1】この発明の1つの実施例にかかる発熱体を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】この発明の別の実施例にかかる発熱体を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】この発明にかかる発熱体の表面温度と通電時間
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図4】この発明にかかる発熱体の表面温度と通電時間
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
Claims (15)
- 【請求項1】 長径が300ミクロン以下、短径が20
0ミクロン以下のうろこ状炭素粒子からなる粉状材がバ
インダ−物質に分散懸濁していることを特徴とする導電
性発熱流動体。 - 【請求項2】 請求項1において、前記粉状材が更に粒
子径300ミクロン以下の球状金属粒子と、粒子径30
0ミクロン以下の金属酸化物と、金属塩とのいずれか1
つからなることを特徴とする導電性発熱流動体。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記粉状材
が更に導電性膠状炭素からなることを特徴とする導電性
発熱流動体。 - 【請求項4】 請求項1において、前記バインダ−物質
は合成樹脂ワニスまたは無機系膠状物質または合成樹脂
ワニスと無機系膠状物質との混合物であることを特徴と
する導電性発熱流動体。 - 【請求項5】 請求項2において、前記うろこ状炭素粒
子と、前記球状金属粒子、金属酸化物および/または金
属塩との配合割合が、20(前記うろこ状炭素粒子)対
80(前記球状金属粒子、金属酸化物および/または金
属塩)ないし80(前記うろこ状炭素粒子)対20(前
記球状金属粒子、金属酸化物および/または金属塩)で
あることを特徴とする導電性発熱流動体。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
て、前記バインダ−物質に対する前記粉状材の配合割合
が93対7ないし55対45であることを特徴とする導
電性発熱流動体。 - 【請求項7】 請求項6において、前記バインダ−物質
に対する前記粉状材の配合割合が85対15ないし65
対35であることを特徴とする導電性発熱流動体。 - 【請求項8】 請求項3において、前記バインダ−物質
に対して、前記うろこ状炭素粒子が30重量%ないし8
5重量%、前記無機系膠状物質が2重量%ないし12重
量%の割合で含まれていることを特徴とする導電性発熱
流動体。 - 【請求項9】 請求項2において、前記金属粒子とし
て、銅、ニッケル、クロム、コバルト、銀を用いること
を特徴とする導電性発熱流動体。 - 【請求項10】 請求項2において、前記金属酸化物と
して、鉄、銅、ニッケル、クロム、コバルトの酸化物を
用いることを特徴とする導電性発熱流動体。 - 【請求項11】 請求項2において、前記金属塩とし
て、鉄、銅、スズ、ナトリウム、ニッケル、クロム、コ
バルトのハロゲン化合物及びカリウム、アルミニウム、
バリウムのチタン酸化合物を用いることを特徴とする導
電性発熱流動体。 - 【請求項12】 請求項4において、前記合成樹脂ワニ
スを構成する合成樹脂が、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、アルキッド樹脂、ビニール系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、シリコン樹脂、ポリチタノカルボシラン樹脂
であることを特徴とする導電性発熱流動体。 - 【請求項13】 請求項4において、前記無機系膠状物
質が、セメント(石灰セメント、ケイ酸セメント、マグ
ネシウムセメント等)粉、石膏(生石膏、焼石膏、石膏
セメント等)粉およびコロイダルシリカ等であることを
特徴とする導電性発熱流動体。 - 【請求項14】 請求項4または12において、前記合
成樹脂に、乾性油または半乾性油もしくはこれらの誘導
体が含まれていることを特徴とする導電性発熱流動体。 - 【請求項15】 請求項14において、前記樹脂に対し
て、乾性油または半乾性油もしくはこれらの誘導体が
0.5重量%ないし5重量%の範囲内で含まれているこ
とを特徴とする導電性発熱流動体。
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JP3216299A JPH0539442A (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 導電性発熱流動体 |
PCT/JP1991/001312 WO2004083322A1 (ja) | 1991-08-02 | 1991-09-30 | 導電性発熱流動体 |
EP19920113129 EP0525808A3 (en) | 1991-08-02 | 1992-07-31 | Conductive and exothermic fluid material |
US08/406,650 US5549849A (en) | 1991-08-02 | 1995-03-20 | Conductive and exothermic fluid material |
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JP3216299A JPH0539442A (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 導電性発熱流動体 |
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Publication Number | Publication Date |
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EP (1) | EP0525808A3 (ja) |
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