JPH0539259A - 置換安息香酸の製造法 - Google Patents

置換安息香酸の製造法

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JPH0539259A
JPH0539259A JP3216534A JP21653491A JPH0539259A JP H0539259 A JPH0539259 A JP H0539259A JP 3216534 A JP3216534 A JP 3216534A JP 21653491 A JP21653491 A JP 21653491A JP H0539259 A JPH0539259 A JP H0539259A
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JP
Japan
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formula
methyl
compound
compound shown
methoxy
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JP3216534A
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English (en)
Inventor
Katsunori Tanaka
克典 田中
Hiroyuki Adachi
弘之 阿達
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 化1 【化1】 (式中、R1 ,R2 はC1 〜C4 のアルキル基を示
す。)で表わされる化合物を酸触媒の存在下、R3 SH
(式中、R3 はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)と反
応させることを特徴とする化2 【化2】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は前記と同じ意味を示す。)
で表わされる化合物の製造法及び本工程とさらに脱水
素、酸化、加水分解を経て製造される化3 【化3】 (式中、nは0,1,2,R1 ,R3 は前記と同じ意味
を示す。)で表わされる化合物の製造法。 【効果】 医薬、農薬の中間体として有用な含イオウ安
息香酸を工業的に有利な方法で製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルキル 3−アルコ
キシ−2−メチル−4−アルキルチオ−1,3−シクロ
ヘキサジエンカルボキシレート及び3−アルコキシ−4
−アルキルスルホニル(アルキルチオ、アルキルスルフ
ィニル)−2−メチル安息香酸の製造法に関する。該化
合物は、医薬や農薬の中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】一般式〔I〕で表わされる化合物は、3
−アルコキシ−4−アルキルチオ−2−アルキルアニリ
ンをサンドマイヤー反応によりハロゲンとし、(1)マ
グネシウム、炭酸ガスによるグリニヤール反応、(2)
シアン化銅を用いてニトリルとし、加水分解、(3)n
−ブチルリチウムを用いてリチエイションし、炭酸ガス
を吹き込む方法などで製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の方法は、中
間原料であるアニリンを合成するまでのルートが長く、
さらに有毒、あるいは爆発性のため、取り扱いが危険な
試薬を使用するものであり、多大な困難を伴うものであ
った。本発明の目的はこれらの欠点のない工業的に有利
な一般式〔I〕で表わされる化合物を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1) 化6
【化6】 (式中、R1 ,R2 はC1 〜C4 のアルキル基を示
す)。で表わされる化合物を酸触媒の存在下、R3 SH
(式中、R3 はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)と反
応させることを特徴とする。化7
【化7】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は前記と同じ意味を示す。)
で表わされる化合物の製造法及び
【0005】化8
【化8】 (式中、R1 ,R2 は前記と同じ意味を示す。)で表わ
される化合物を酸触媒の存在下R3 SH(式中R3 は前
記と同じ意味を示す。)と反応した後、脱水素すること
により化9
【化9】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は前記と同じ意味を示す。)
を合成し、必要に応じて酸化、次いで加水分解すること
を特徴とする化10
【化10】 (式中、nは0,1,2,R1 ,R3 は前記と同じ意味
を示す。)で表わされる化合物の製造法である。
【0006】本発明の原料である一般式〔II〕で表わさ
れる化合物は、例えば以下の方法で安価で大量に製造で
きる。化11
【化11】 1,4−ジアルコキシ−2−ブタノンとアセト酢酸エス
テルをメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒
中、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート等の
アルコラート類や、トリトンB等の四級アンモニウムヒ
ドロキシド塩類の塩基を用いて加熱し、通常の後処理後
減圧蒸留することにより容易に得られる。
【0007】本発明の製造方法を工程別に説明するた
め、図示すると次のようになる。化12
【化12】
【0008】第1工程 本工程は、溶媒中で一般式〔II〕に酸触媒を加え、アル
キルメルカプタンを加えた後、加熱することにより一般
式〔IV〕を得る。本反応に用いる溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン、ヘキサンなどの炭化水素系溶媒、メタノ
ール,エタノールなどのアルコール系溶媒あるいはこれ
らの混合物が用いられるが、好適にはエタノールが用い
られる。触媒としては、塩化水素、硫酸などの無機酸、
塩化亜鉛、四塩化チタンなどのルイス酸が用いられる
が、好適には、パラトルエンスルホン酸が用いられる。
触媒の量は1〜15モル%、好適には1〜5モル%であ
る。反応温度は0〜30℃でアルキルメルカプタンを加
えた後、100°〜200℃で反応が円滑に進行する。
得られた一般式〔IV〕は、通常精製することなく、次の
工程に用いることができる。
【0009】第2工程 本工程は、一般式〔IV〕のジエンを脱水素させ一般式
〔III 〕を得る。脱水素剤としては、N−ブロモコハク
酸イミド、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾ
キノン,ブロム,メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムなどが用いられる。脱水素剤の量は一般式〔IV〕の
ジエンに対して1〜2当量である。反応温度は0°〜50
℃が望ましい。本反応で得られる一般式〔III 〕は通常
の有機化学的手段で精製され、次の工程に用いられる。
【0010】第3工程 本工程、必要に応じて、一般式〔III 〕を酸化し、一般
式〔V〕を得る。用いる酸化剤としては過酸化水素、次
亜塩素酸ナトリウムや、過酢酸、メタクロロ過安息香酸
などの有機過酸化剤などである。酸化剤の量は、一般式
〔III 〕に対して1〜3当量である。好適には、一般式
〔V〕n=1の化合物を得たい場合には1〜1.3当
量、n=2の化合物を得たい場合には、2〜2.5当量
用いる。本反応は、溶媒中で行われ、溶媒としては、エ
ーテル、ジオキサン、THFなどのエーテル系溶媒、ベ
ンゼン、トルエン、ヘキサンなどの炭化水素系溶媒、ジ
クロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン系溶媒、酢
酸、水、又はこれらの混合溶媒が用いられる。反応温度
は、用いる酸化剤および目的とする化合物により異なる
が−10°〜100℃である。本反応で得られる一般式
〔V〕は、通常の有機化学的手段で取り出し、次の工程
に用いられる。
【0011】第4工程 本工程は、一般式〔III 〕あるいは一般式〔V〕を加水
分解し、一般式〔I〕を得る。試薬としては、塩酸、硫
酸などの無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どの無機塩基が用いられる。本反応は、溶媒を用いても
よく、水や、メタノール、エタノールなどのアルコール
系溶媒、エーテル、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、
ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系溶媒、ジクロルメ
タン、クロロホルムなどのハロゲン系溶媒、又はこれら
の混合溶媒が用いられる。反応は−20°〜100℃で
円滑に進行する。酸やアルカリの濃度は特に限定されな
いが、好ましくは5〜20%である。反応終了後は、通
常の有機化学的手段によって目的物を取り出すことがで
きる。
【0012】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に
説明する。 実施例1 メチル 3−メトキシ−2−メチル−4−メチルチオ−
1,3−シクロヘキサジエンカルボキシレートの合成: 2−メトキシ−4−メトキシカルボニル−3−メチル−
2−シクロヘキセン−1−オン10.3g(52.0mm
ol)をエタノール60mlに溶解し、パラトルエンスルホ
ン酸1.0gを加えた。そこに10℃以下でメチルメル
カプタン5.74g(117mmol)を3時間かけて吹き
込んだ。反応液をそのまま一晩放置し、100mlのベン
ゼンで希釈した後、100mlの水で洗浄した。有機層を
硫酸マグネシウムで乾燥し、エバポレートすることによ
って得られた黄色オイルに、メシチレン40mlを加え、
3時間加熱還流した。メシチレンを留去し、11.8g
(収率99.5%)の粗メチル 3−メトキシ−2−メ
チル−4−メチルチオ−1,3,−シクロヘキサジエン
カルボキシレートを黄色の油状物質として得た。 ‘H−NHR(CDCl3 ,δ,ppm) 3.73(3H,S),3.53(3H,S),2.3
0(3H,S) 2.16(3H,S),2.50〜2.00(4H,
m)
【0013】実施例2 (1) 3−メトキシ−2−メチル−4−メチルチオ安
息香酸メチルの合成: 実施例1で得られたメチル 3−メトキシ−2−メチル
−4−メチルチオ−1,3−シクロヘキサジエンカルボ
キシレート11.8g(51.8mmol)をベンゼン60
mlに溶解し、室温で2,3−ジクロロ−5,6−ジシア
ノベンゾキノン12.7g(56.0mmol)を少しずつ
加えた。そのまま室温で30分攪拌し、不溶物をセライ
トを用いて濾別した。濾液をロータリーエバポレーター
で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−
ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、7.02g
(収率60.0%)の3−メトキシ−2−メチル−4−
メチルチオ安息香酸メチルを無色油状物質として得た。
【0014】(2) 3−メトキシ−2−メチル−4−
メチルスルホニル安息香酸メチルの合成: (1)で得られた3−メトキシ−2−メチル−4−メチ
ルチオ安息香酸メチル6.0g(26.5mmol)を酢酸
50mlに溶解し、室温で30%過酸化水素水7.52g
(66.3mmol)を加えた。反応液をゆっくりと80℃
に昇温し、1時間加熱した。反応終了後氷水に注ぎ込み
酢酸エチルで抽出した。有機層をチオ硫酸ナトリウム水
溶液で洗浄後、さらに水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し、
5.94g(収率86.9%)の3−メトキシ−2−メ
チル−4−メチルスルホニル安息香酸メチルを無色油状
物質として得た。
【0015】(3) 3−メトキシ−2−メチル−4−
メチルスルホニル安息香酸の合成: (2)で得られた3−メトキシ−2−メチル−4−メチ
ルスルホニル安息香酸メチル5.94g(23.0mmo
l)をメタノール20mlに溶解し、10%水酸化ナトリ
ウム水溶液50mlを室温で加え1時間攪拌した。反応終
了後、反応液を氷水に注加し、2N−塩酸で酸性とし、
析出した結晶を濾過することにより5.60g(収率9
9.8%)の3−メトキシ−2−メチル−4−メチルス
ルホニル安息香酸を白色結晶として得た。m.p.148−
150℃
【0016】
【発明の効果】本発明の方法を用いることにより、医
薬、農薬の中間体として有用な含イオウ安息香酸を簡便
に、高収率でしかも工業的に有利な方法で製造すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1 【化1】 (式中、R1 ,R2 はC1 〜C4 のアルキル基を示
    す。)で表わされる化合物を酸触媒の存在下、R3 SH
    (式中、R3 はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)と反
    応させることを特徴とする化2 【化2】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は前記と同じ意味を示す。)
    で表わされる化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 化3 【化3】 (式中R1 ,R2 はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)
    で表わされる化合物を酸触媒の存在下R3 SH(式中、
    3 はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)と反応した
    後、脱水素することにより化4 【化4】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は前記と同じ意味を示す。)
    を合成し、必要に応じて酸化、次いで加水分解すること
    を特徴とする化5 【化5】 (式中、nは0,1,2,R1 ,R3 は前記と同じ意味
    を示す。)で表わされる化合物の製造法。
JP3216534A 1991-08-02 1991-08-02 置換安息香酸の製造法 Pending JPH0539259A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016023161A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 日本曹達株式会社 2−(ベンジルスルフィニル)−1−シクロアルケン−1−カルボン酸エステルの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016023161A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 日本曹達株式会社 2−(ベンジルスルフィニル)−1−シクロアルケン−1−カルボン酸エステルの製造方法

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