JPH0539040Y2 - - Google Patents

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JPH0539040Y2
JPH0539040Y2 JP1987140661U JP14066187U JPH0539040Y2 JP H0539040 Y2 JPH0539040 Y2 JP H0539040Y2 JP 1987140661 U JP1987140661 U JP 1987140661U JP 14066187 U JP14066187 U JP 14066187U JP H0539040 Y2 JPH0539040 Y2 JP H0539040Y2
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sponson
stern
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JP1987140661U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は小型船舶の船尾構造に関する。
従来の技術 小型船舶の中でも、例えば特願昭58−152691号
公報に示されているように、トランサムの略下半
部に、一対のスポンソンを左右対称に一体成形
し、これらスポンソンの間に船外機を装着し得る
ようにしたものが知られている。
前述の各スポンソンの底面は船底と略平行に形
成してあり、かつ、船底後縁との間に所要の段差
を設定して、定常航走時にはこれらスポンソンの
底面が接水しないようにしてある。
考案が解決しようとする問題点 停泊時にはスポンソンのフロート効果によつ
て、船外機が水没するのを抑制でき、また、推進
時、低速航走時等には、水流がスポンソン底面に
当たつて揚力が生じるフラツプ効果が得られて、
定常航走への移行をスムーズに行えると共に、船
尾が大きく沈み込んで船体姿勢が不安定になるの
を回避できる利点がある反面、スポンソンがトラ
ンサム下半部に左右に分離して成形されているた
め、成形性が悪くコストアツプを余儀なくされて
しまうのみならず、強度不足を生じ易い。また、
一対のスポンソン間に船外機を装着する構造であ
るため、複数基の船外機使用による航走には向か
ず、使用形態が限定されてしまう不具合を生じる
ばかりでなく、トランサムの中央側に向けて水の
巻き込みを発生するおそれがあつて、安定した走
行状態が得られなくなる可能性があると共に、水
しぶきが船内に舞い上がり、かつ、中央部での水
の流れが乱れるためキヤビテーシヨンも生じ易い
という不具合があつた。そこで、本考案は、スポ
ンソンの効果を些かも損なうことなく成形性を高
めることができると共に、複数基の船外機の使用
も可能として、使用形態の自由度を高めることが
できる小型船舶の船尾構造を提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 船尾のトランサムの中央部に、船尾上縁から船
底に向けて体積が減少する略逆三角形状又は略T
字形状のスポンソンを一体成形し、かつ、このス
ポンソンの底面を船底と略平行に、かつ、船底後
縁との間に定常航走時に接水しない高さの段差を
もつて、該船底後縁に近接して形成してある。
作 用 船体停泊時には、スポンソンのフロート効果に
より船外機の水没を抑え、また、推進時、低速航
走時にはスポンソン底面に水流が当たつてフラツ
プ効果が得られる。船外機はスポンソン上縁の任
意の部位に装着される。
実施例 以下、本考案の実施例を図面と共に詳述する。
第1〜3図において、1は船体を示し、船底2
と舷側3とはチヤイン4によつて画成してある。
5は船尾に形成したトランサムで、このトランサ
ム5の中央部に、船尾上縁から船底2に向けて体
積が減少する略逆三角形状又は略T字形状のスポ
ンソン6を一体成形してある。本実施例では、こ
のスポンソン6をトランサム5の中央部に広面積
のスポンソン主部6Aを持つ後面略T字形に一体
成形してある。このスポンソン主部6Aの底面7
は、船底2と略平行に形成してあり、また、この
底面7と船底2の後縁との間には、定常航走時に
底面7が接水しない高さの段差Hを設定して、該
底面7を船底2後縁に近接して形成してある。前
記段差Hは、船体重量やデツドライズ角等によつ
て多少異なつてはくるが、船幅2000m/mに対し
て10〜60m/mの高さに設定される。また、スポ
ンソン主部6Aの幅は、船外機9を2基装着した
場合でも、これら船外機9がスポンソン主部6A
よりも側方へはみ出さない幅に設定されており、
本実施例では、スポンソン6の中央部に船外機9
を1基、マウントブラケツト11をスポンソン6
上縁に掛着して取付けた場合を示している。
以上の実施例構造によれば、停泊時にスポンソ
ン主部6Aがフロートとして機能するため、船外
機9の重量によつて船尾が大きく沈み込むことは
なく、該船外機9がその上部ハウジング10まで
水没するのを回避することができる。船体1の推
進時や、低速航走時には一般には船尾が沈み込む
傾向となるが、スポンソン主部6Aの底面7が船
底2と平行に、しかも段差Hをもつて船底2後縁
に近接して形成してあるため、水流が第2図矢印
aで示すようにスポンソン主部6Aの底面7に強
く接して流れる。このため、船尾に大きな揚力が
発生して、ここにフラツプ効果が得られ、船尾の
沈み込みがなく船体1の姿勢を安定させることが
できると共に、フラツプ効果によつて、定常航走
への移行をスムーズに行わせることができる。と
りわけ、スポンソン6が船尾上縁から船底に向け
て体積が減少する略T字形状に形成されて、スポ
ンソン主部6Aがトランサム5の中央部に広面積
で一体成形されているため、従来のスポンソン分
割タイプのものと比較して、水の巻込み現象がな
く、より高いフラツプ効果を得ることができる。
船体1が高速の定常航走に移行すると、前述の段
差Hの設定により、水流は第2図矢印bで示すよ
うにスポンソン主部6Aの底面7に接することな
く後方へ流れ、従つて、航走抵抗が増大するのを
回避できて、高速の定常航走特性を悪化させるこ
とはなく、特に、船外機9はトランサム5から離
れて、スポンソン主部6A後面に装着されて、ス
ポンソン6の張り出し寸法分後方に設置され、全
体の重心位置が、前記従来の左右スポンソン間に
船外機を設置するモータウエルタイプのものより
も後方に位置するため、定常航走に移行した後の
速度立上がりを速めることができて、高速航走性
能を高めることができる。また、船底から水流が
第3図矢印cで示すように船尾中央部に向けて巻
込むように流れるが、スポンソン主部6Aの側面
12で、この水流を外側にガイドすることができ
て、水流が船外機9に直撃するのを回避でき、従
つて、水しぶきが船尾内に舞い上がつて侵入する
のを防止することもできる。一方、停泊時には、
スポンソン主部6Aに連なるスポンソンアツパ6
Bが、船尾両側に張り出しているため、波をこれ
らスポンソンアツパ6Bで受けて船体1の横揺れ
を抑制することもできる。
第4図に示す実施例は、スポンソン主部6Aの
底面7の中央に、船底2のキール8と形状を異な
らせて平坦面7aを形成して、スポンソン主部6
Aの底面中央付近のトランサム5面をやや大きく
設定したもので、これにより、ドレインコツク1
3のレイアウトを容易にすることができる。ま
た、平坦面7aの形成によつて、船体1が低速で
旋回する時に、スポンソン主部6Aの底面中央部
で乱流の発生を回避できて、船外機9のベンチレ
ーシヨンやキヤビテーシヨンの発生をなくすこと
もできる。
第5図に示す実施例は、スポンソン6をトラン
サム5の略全領域に亘つて略逆三角形状に形成
し、スポンソン6の斜状の底面7を、チヤイン4
のやや上側部位にまで延設して形成したものであ
る。この実施例によれば、スポンソン6の形状が
簡単化できて、より成形性を高められる他、船外
機9(第2,3図参照)を2基掛けする場合に、
船外機間の取付距離を自由に選択することができ
る。
第6図は前記第5図の変形例を示すもので、ス
ポンソン6の底面7と、船底2の後側縁との間の
段差Hを、上方に至るに従つて漸次増大して形成
してあり、これにより、低速航走から高速定常航
走に移行する際の底面7の水離れを良好に行え
て、水の引きづり現象を回避することができる。
また、前記第5,6図のものとは逆に、第7図
に示すようにスポンソン6の底面7を、所要の段
差Hをもつて、船底2の後側縁の途中まで形成す
るようにして、現行の後面略三角形状の基本的な
船型構造を極力維持して、成形性を損なわずに所
期する効果を得ることもできる。
考案の効果 以上のように本考案によれば、船尾のトランサ
ムの中央部に、スポンソンを船尾上縁から船底に
向けて体積が減少する略逆三角形状又は略T字形
状に一体成形としてあるから、船外機を1基また
は複数基を装着する場合にあつても、スポンソン
の後面に取付位置の制約を受けることなく、取付
位置を自由に選択してスポンソン上縁に掛着して
取付けることができ、使用状態の自由度を拡大す
ることができる。また、スポンソンを前述のよう
にトランサムの中央部に略逆三角形状又は略T字
形状に一体成形してあるから、船側からトランサ
ムの中央部に向つて流れる水流を、このトランサ
ム後方に張り出したスポンソンの両側面で整流す
ることができて、水しぶきが船内に舞い上がるこ
とがなく、かつ、トランサム中央部での水の流れ
が乱れにくいためキヤビテーシヨンの発生を回避
することもでき、しかも、波をこのスポンソン両
側面で受けるので横揺れを防止することもでき
る。また、このスポンソンはトランサムの中央部
を占有して船尾上縁から船底に向けて一体成形し
てあるため、強度を十分に確保することができる
と共に、形状を簡単化できて成形を高められ、コ
ストダウンに大きく寄与することができる。ま
た、スポンソンの底面は船底と略平行で、かつ、
船底後縁との間に所要の段差をもつて形成してあ
るため、定常航走時の水離れが良好で水の引きづ
り現象をなくすことができ、しかも、船側からト
ランサム中央側への水の巻き込み現象、即ち、船
側から船外機側への水の巻込み現象が生じるのを
回避することができるので、高速航走性能を一段
と高めることができるという実用上多大な効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2
図は同側面図、第3図は同平面図、第4図、第5
図、第6図、第7図は本考案の各異なる例を示す
斜視図である。 1……船体、2……船底、5……トランサム、
6……スポンソン、7……底面、H……段差。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 船尾のトランサムの中央部に、船尾上縁から船
    底に向けて体積が減少する略逆三角形状又は略T
    字形状のスポンソンを一体成形し、かつ、このス
    ポンソンの底面を船底と略平行に、かつ、船底後
    縁との間に定常航走時に接水しない高さの段差を
    もつて、該船底後縁に近接して形成したことを特
    徴とする小型船舶の船尾構造。
JP1987140661U 1987-09-14 1987-09-14 Expired - Lifetime JPH0539040Y2 (ja)

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JPS6444894U JPS6444894U (ja) 1989-03-17
JPH0539040Y2 true JPH0539040Y2 (ja) 1993-10-01

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ID=31405039

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58152691A (ja) * 1982-03-03 1983-09-10 Yamaha Motor Co Ltd 小型船舶の船尾部形状
JPS628891A (ja) * 1985-07-05 1987-01-16 Nishi Nippon Riyuutai Giken:Kk 漁船用レツコボ−ト

Patent Citations (2)

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JPS58152691A (ja) * 1982-03-03 1983-09-10 Yamaha Motor Co Ltd 小型船舶の船尾部形状
JPS628891A (ja) * 1985-07-05 1987-01-16 Nishi Nippon Riyuutai Giken:Kk 漁船用レツコボ−ト

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JPS6444894U (ja) 1989-03-17

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