JPH0514959Y2 - - Google Patents

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JPH0514959Y2
JPH0514959Y2 JP1987040319U JP4031987U JPH0514959Y2 JP H0514959 Y2 JPH0514959 Y2 JP H0514959Y2 JP 1987040319 U JP1987040319 U JP 1987040319U JP 4031987 U JP4031987 U JP 4031987U JP H0514959 Y2 JPH0514959 Y2 JP H0514959Y2
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bow
waterline
hull
length
protrusion
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は高速艇に関し、特に比較的大型の船体
に適用して好適の船型を有する高速艇に関する。
〔従来の技術〕
滑走状態で高速航走する小型高速艇と異なり、
大型高速艇は平滑走状態で航走するため、その船
体抵抗を減じて高速性能を向上するためには、で
きるだけ船体の長さを伸ばし、排水量長比[船体
の排水量/(船体の長さ)3]を小さくすることが
有効であるが、船体の長さを長くすれば総トン数
が増加して、建造費が高くなることや、全長の制
限など与えられた設計条件の中では限度がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
したがつて、設計条件として総トン数や全長の
最大値などが与えられた場合、その制限内におい
て可能な限り水線長を大きくして、速力性能を向
上させるようにしなければならないという問題点
がある。
すなわち、今、船型を工夫することによつて、
全長と水線長を等しくできれば、通常の従来の船
型では船首材が大きく前方に傾斜しているため
に、水線長が全長の90〜92%程度となるのに対
し、大幅に船体抵抗を減じることが可能となるか
らである。
本考案は上述の問題点の解決をはかろうとする
もので、船体の全長と高速航走時の船体の水線長
とがほぼ等しくなるような船型にして、同じ全長
をもつ通常船型の高速艇よりも船体抵抗を減少さ
せ、高速性能を向上させるようにした、高速艇を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の高速艇
は、船首材と静止状態における喫水面との交点よ
りも下方において、喫水線下より船底に至るまで
の船首部分に、喫水面における船首材よりも前方
に突出した船首突出部をそなえ、この船首突出部
の最上面が喫水面よりも喫水線長の0.017〜0.044
倍だけ下方に位置するとともに、同船首突出部の
外面はその最上面を除き喫水線下の主船体外面と
滑らかに連続して、同船首突出部の水線形状は主
船体と直線的に連なつており、且つ上記船首突出
部の最上面近傍の部分は側方からみて同船首突出
部の鋭角状に尖つた最前端を形成していることを
特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の高速艇では、高速航走状態で
は、走行船首トリムによつて船首部分が浮上する
ため、船首突出部はその上面を水面上に突き出す
ようになり、静止状態における水線長よりも長い
水線長で航走するようになつて、これに伴い排水
量比[排水量/(水線長)3]の値が小さくなるた
めに、船体抵抗が減少するようになる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1図は本考案の一実施例としての高速
艇を示す斜視図である。
図示するように、船体1の船首材2と静止時の
喫水線3との交点4との下方において、喫水線3
と船底との間の部分に、前方への船首突出部5が
形成され、同突出部5の前端は喫水線3の上方に
おける船首部の最前端、すなわち船首材2の上端
と比べて、ほぼ同程度まで前方へ突出している。
すなわち、この船首形状は、該艇の全長とほぼ等
しい水線長を有し、且つ、より長い全長を有する
仮想船体6の静止時の喫水線3よりやや下方のレ
ベルから上方の船首部7を切り欠いて船体1の全
長を仮想船体6よりも短くすることにより形成し
たものとにほかならない。
したがつて、船体1の静止状態では、突出した
船首部5は水面下にあり、通常の高速艇と同様な
様子を呈しているが、高速航走状態では、走行船
首トリムによつて喫水線8で浮かぶことになるた
め、船体の水線長が長くなり、船体抵抗が減少す
る。
特に本考案は、フルード数が0.5よりも大きい
高速艇を対象としており、このような高速艇では
船首浮上を生じて後、はじめて水線長がのびるも
のであり、高速航走による動的浮力が作用しなけ
れば水線長がのびない。したがつて、船首突出部
5の最上面は船首走行トリムを考慮して決められ
なければならない。
すなわち、船体抵抗上悪影響を生じない走行ト
リムは、一般に1°〜2.5°であり、したがつて静止
状態における船首突出部5の最上面と水面との距
離は、LWを喫水線長とすると、LW×tan1°〜LW×
tan2.5°の範囲、すなわち0.017LW〜0.044LWに設
定されることになる。
このようにして、船首突出部5の外面は、その
最上面を除き喫水線下の主船体外面と滑らかに連
続して、同船首突出部の水線形状は主船体と直線
的に連なつており、しかも船首突出部5の最上面
近傍の部分は側方からみて同船首突出部の鋭角状
に尖つた最前端を形成している。
したがつて、船首突出部5は、その最上面近傍
の部分が側方からみて鋭角状に尖つた最前端を有
することにより、航走時における船体の喫水線長
をより長くすることができ、これに伴い船体の排
出量と喫水線長との比を小さくして、推進性能の
向上に寄与しうるのである。
なお、船首突出部5は、上方船首部の最前端よ
りも突出しないようにして、操船上の便宜がはか
られている。
〔考案の効果〕
本考案の高速艇によれば、静止状態では喫水線
長の0.017〜0.044倍だけ水面下にある船首突出部
が、高速航走状態では、船首走行トリムにより、
その上方部分が水線上に出ることにより、これに
より船体の水線長が増加して船体抵抗が減少す
る。
特に船首突出部は、その最上面近傍の部分が側
方からみて鋭角状に尖つた最前端を有しているの
で航行時における船体の喫水線長をより長くする
ことができ、これに伴い船体の排水量と喫水線長
との比を減少させて推進性能を向上させる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての高速艇を示
す斜視図である。 1……船体、2……船首材、3……静止時の喫
水線、4……船首材と喫水線との交点、5……船
首突出部、6……仮想船体、7……仮想船体の上
方船首部、8……高速航走時の喫水線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 船首材と静止状態における喫水面との交点より
    も下方において、喫水線下より船底に至るまでの
    船首部分に、喫水面における船首材よりも前方に
    突出した船首突出部をそなえ、この船首突出部の
    最上面が喫水面よりも喫水線長の0.017〜0.044倍
    だけ下方に位置するとともに、同船首突出部の外
    面はその最上面を除き喫水線下の主船体外面と滑
    らかに連続して、同船首突出部の水線形状は主船
    体と直線的に連なつており、且つ上記船首突出部
    の最上面近傍の部分は側方からみて同船首突出部
    の鋭角状に尖つた最前端を形成していることを特
    徴とする、高速艇。
JP1987040319U 1987-03-19 1987-03-19 Expired - Lifetime JPH0514959Y2 (ja)

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JP1987040319U JPH0514959Y2 (ja) 1987-03-19 1987-03-19

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JP1987040319U JPH0514959Y2 (ja) 1987-03-19 1987-03-19

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JPS63147391U JPS63147391U (ja) 1988-09-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4789484B2 (ja) * 2005-02-24 2011-10-12 ユニバーサル造船株式会社 船首バルブ及びそれを備えた船舶

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6239390A (ja) * 1985-08-15 1987-02-20 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 船首形状

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