JP3414306B2 - 船舶用舵 - Google Patents
船舶用舵Info
- Publication number
- JP3414306B2 JP3414306B2 JP05980299A JP5980299A JP3414306B2 JP 3414306 B2 JP3414306 B2 JP 3414306B2 JP 05980299 A JP05980299 A JP 05980299A JP 5980299 A JP5980299 A JP 5980299A JP 3414306 B2 JP3414306 B2 JP 3414306B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rudder
- ballast
- marine vessel
- ballast draft
- length
- Prior art date
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶用舵、特に船
舶のバラスト喫水時において、舵にかかる抵抗が少ない
船舶用舵に関する。
舶のバラスト喫水時において、舵にかかる抵抗が少ない
船舶用舵に関する。
【０００２】
【従来の技術】船舶が満載状態で航行する場合には、船
尾に配置された舵が水面から突出することはないので、
舵が水面に当たる（水面を突き切る）ことによって生じ
る波は発生しない。したがって、造波抵抗により舵に対
する抵抗が増加することはない。
尾に配置された舵が水面から突出することはないので、
舵が水面に当たる（水面を突き切る）ことによって生じ
る波は発生しない。したがって、造波抵抗により舵に対
する抵抗が増加することはない。
【０００３】しかしながら、一般貨物商船が荷物を積載
しない状態における船舶の喫水時（一般にバラスト喫水
時といわれる）においては、船舶の喫水が小さくなるの
で、舵が水面に当たることになる。これにより、水面に
は波が発生し、舵にかかる抵抗は造波抵抗により増加す
る。
しない状態における船舶の喫水時（一般にバラスト喫水
時といわれる）においては、船舶の喫水が小さくなるの
で、舵が水面に当たることになる。これにより、水面に
は波が発生し、舵にかかる抵抗は造波抵抗により増加す
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の船舶用舵には、
次のような問題点がある。バラスト喫水時において、舵
が水面に当たるときに発生する波を極力抑えるような対
策がとられていないので、造波抵抗が大きく、バラスト
航行時には船舶の推進抵抗が増加し、推進効率が低下す
る。
次のような問題点がある。バラスト喫水時において、舵
が水面に当たるときに発生する波を極力抑えるような対
策がとられていないので、造波抵抗が大きく、バラスト
航行時には船舶の推進抵抗が増加し、推進効率が低下す
る。
【０００５】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、舵に作用する
造波抵抗が大きくならないので、バラスト航行時にも船
舶の推進効率が低下しない船舶用舵を提供することを目
的としている。
点を解消するためになされたものであり、舵に作用する
造波抵抗が大きくならないので、バラスト航行時にも船
舶の推進効率が低下しない船舶用舵を提供することを目
的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明に係る船舶用舵
は、バラスト喫水面に当たる部分の舵の水平断面が、バ
ラスト喫水面に当たらない部分の舵の水平断面に比較し
て、後方に延びているものである。
は、バラスト喫水面に当たる部分の舵の水平断面が、バ
ラスト喫水面に当たらない部分の舵の水平断面に比較し
て、後方に延びているものである。
【０００７】また、前記後方に延びている水平断面の舵
上下方向に占める範囲が、バラスト時の船体トリム幅よ
りも大きいものである。
上下方向に占める範囲が、バラスト時の船体トリム幅よ
りも大きいものである。
【０００８】また、前記後方に延びている水平断面の最
大幅および最大幅となる位置がバラスト喫水面に当たら
ない部分と同じであり、かつ後方に延びている水平断面
の部分が垂直方向に滑らかにバラスト喫水面に当たらな
い部分と連続しているものである。
大幅および最大幅となる位置がバラスト喫水面に当たら
ない部分と同じであり、かつ後方に延びている水平断面
の部分が垂直方向に滑らかにバラスト喫水面に当たらな
い部分と連続しているものである。
【０００９】下記（１）式で表わされるフル−ド数（Ｆ
ｎ）を小さくするか、舵の代表長さ（バラスト喫水時に
おいては、水面における舵の船首尾方向の長さ）Ｌと舵
の最大幅Ｂ（舵の船首尾方向と直交する方向の寸法）と
の比（Ｌ／Ｂ）を大きくするかすることにより、造波抵
抗は小さくできることが従来から知られている。
ｎ）を小さくするか、舵の代表長さ（バラスト喫水時に
おいては、水面における舵の船首尾方向の長さ）Ｌと舵
の最大幅Ｂ（舵の船首尾方向と直交する方向の寸法）と
の比（Ｌ／Ｂ）を大きくするかすることにより、造波抵
抗は小さくできることが従来から知られている。
【００１０】Ｆｎ＝Ｖ／（ＬＧ）1/2……（１）
ただし、Ｌ：舵の代表長さ（バラスト喫水時において
は、水面における舵の船首尾方向の長さ） Ｖ：船の航行速度（舵の前進速度） Ｇ：重力の加速度
は、水面における舵の船首尾方向の長さ） Ｖ：船の航行速度（舵の前進速度） Ｇ：重力の加速度
【００１１】本発明の船舶用舵においては、バラスト喫
水時に水面を突き切る部分の舵の船首尾方向の長さを、
バラスト喫水面に当たらない部分の長さよりも長くし、
かつ舵の最大幅はバラスト喫水面に当たらない部分の幅
と同じにしているので、長くしない場合と比較して、上
記フル−ド数Ｆｎは小さくなり、Ｌ／Ｂは大きくなるの
で、造波抵抗は小さくなる。
水時に水面を突き切る部分の舵の船首尾方向の長さを、
バラスト喫水面に当たらない部分の長さよりも長くし、
かつ舵の最大幅はバラスト喫水面に当たらない部分の幅
と同じにしているので、長くしない場合と比較して、上
記フル−ド数Ｆｎは小さくなり、Ｌ／Ｂは大きくなるの
で、造波抵抗は小さくなる。
【００１２】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図面を
参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の船舶用
舵の側面図である。この船舶用舵１は、船舶２のバラス
ト喫水時の海水面３が当たる部分１ａの水平断面形状
が、海水面３に当たらない部分１ｂの水平断面形状に比
較して、後方に延びた形状となっている。
参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の船舶用
舵の側面図である。この船舶用舵１は、船舶２のバラス
ト喫水時の海水面３が当たる部分１ａの水平断面形状
が、海水面３に当たらない部分１ｂの水平断面形状に比
較して、後方に延びた形状となっている。
【００１３】すなわち、舵１のバラスト喫水時に海水面
に当たる部分の船首尾方向の長さＬ 1を、バラスト喫水
面に当たらない部分の長さＬ2に比較して長くしてい
る。
に当たる部分の船首尾方向の長さＬ 1を、バラスト喫水
面に当たらない部分の長さＬ2に比較して長くしてい
る。
【００１４】また、舵１の長さＬ1に延ばした部分の上
下方向の範囲Ｈは、バラスト喫水時の船体トリム（バラ
スト喫水時には、船首と船尾で喫水が異なる。このよう
な状態をトリム状態という。）においても、舵１の長さ
Ｌ1に延ばした部分が十分に海水面に当たるような範囲
に設定する。
下方向の範囲Ｈは、バラスト喫水時の船体トリム（バラ
スト喫水時には、船首と船尾で喫水が異なる。このよう
な状態をトリム状態という。）においても、舵１の長さ
Ｌ1に延ばした部分が十分に海水面に当たるような範囲
に設定する。
【００１５】また、図２（ａ）に示すように、舵１の長
さＬ1に延ばした部分の最大幅Ｂ1の寸法および最大幅Ｂ
1となる位置（舵の船首側の端部１ｃを起点として長さ
方向にＳ1の位置）は、図２（ｂ）に示す舵１の長さＬ2
の部分の最大幅Ｂ2および最大幅Ｂ2となる位置（舵の船
首側の端部１ｃを起点として長さ方向にＳ2の位置）と
同じにし、舵の上下方向に、舵１の長さＬ1の部分を、
舵１の長さＬ2の部分に滑らかに連続させ、局所的に造
波抵抗を高めるような凹凸が生じないようにしている。
さＬ1に延ばした部分の最大幅Ｂ1の寸法および最大幅Ｂ
1となる位置（舵の船首側の端部１ｃを起点として長さ
方向にＳ1の位置）は、図２（ｂ）に示す舵１の長さＬ2
の部分の最大幅Ｂ2および最大幅Ｂ2となる位置（舵の船
首側の端部１ｃを起点として長さ方向にＳ2の位置）と
同じにし、舵の上下方向に、舵１の長さＬ1の部分を、
舵１の長さＬ2の部分に滑らかに連続させ、局所的に造
波抵抗を高めるような凹凸が生じないようにしている。
【００１６】本発明の船舶用舵は、上述のように構成さ
れているので、バラスト喫水時の前述したフル−ド数Ｆ
ｎを小さくし、かつ舵の長さと幅の比Ｌ／Ｂを大きくす
ることができる。したがって、造波抵抗を低減させるこ
とができる。
れているので、バラスト喫水時の前述したフル−ド数Ｆ
ｎを小さくし、かつ舵の長さと幅の比Ｌ／Ｂを大きくす
ることができる。したがって、造波抵抗を低減させるこ
とができる。
【００１７】
【発明の効果】この発明により、バラスト喫水時の舵の
造波抵抗を小さくすることができ、船舶の推進効率の低
下を防止することができる。
造波抵抗を小さくすることができ、船舶の推進効率の低
下を防止することができる。
【図１】本発明の実施の形態の船舶用舵の側面図であ
る。
る。
【図２】本発明の実施の形態の船舶用舵の水平断面図で
あり、（ａ）はバラスト喫水時に海水面に当たるを部分
の断面、（ｂ）はその他の部分の断面である。
あり、（ａ）はバラスト喫水時に海水面に当たるを部分
の断面、（ｂ）はその他の部分の断面である。
１ 船舶用舵
１ａ 舵の海水面に当たる部分
１ｂ 舵の海水面に当たらない部分
２ 船舶
３ 海水面
Claims (3)
- 【請求項１】 バラスト喫水面に当たる部分の舵の水平
断面が、バラスト喫水面に当たらない部分の舵の水平断
面に比較して、後方に延びていることを特徴とする船舶
用舵。 - 【請求項２】 前記後方に延びている水平断面の舵上下
方向に占める範囲が、バラスト時の船体トリム幅よりも
大きいことを特徴とする請求項１に記載の船舶用舵。 - 【請求項３】 前記後方に延びている水平断面の最大幅
および最大幅となる位置がバラスト喫水面に当たらない
部分と同じであり、かつ後方に延びている水平断面の部
分が垂直方向に滑らかにバラスト喫水面に当たらない部
分と連続していることを特徴とする請求項１または２に
記載の船舶用舵。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05980299A JP3414306B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 船舶用舵 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05980299A JP3414306B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 船舶用舵 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000255493A JP2000255493A (ja) | 2000-09-19 |
| JP3414306B2 true JP3414306B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=13123776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05980299A Expired - Fee Related JP3414306B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 船舶用舵 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3414306B2 (ja) |
-
1999
- 1999-03-08 JP JP05980299A patent/JP3414306B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000255493A (ja) | 2000-09-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |