JPH0538964Y2 - - Google Patents

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JPH0538964Y2
JPH0538964Y2 JP8890687U JP8890687U JPH0538964Y2 JP H0538964 Y2 JPH0538964 Y2 JP H0538964Y2 JP 8890687 U JP8890687 U JP 8890687U JP 8890687 U JP8890687 U JP 8890687U JP H0538964 Y2 JPH0538964 Y2 JP H0538964Y2
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duct
cylindrical
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、複数の異なつた材質部分からなる自
動車用ダクトに関する。
従来の技術 従来の自動車用ダクトとしては、例えば第4図
に示すようなものがある(特開昭60−168625号公
報参照)。
概略を説明すれば、この自動車用ダクト1は、
ブロー成形によつて一体に成形され、両端部に例
えばポリプロピレン等の硬質樹脂材料からなる第
1筒状部2と第2筒状部3とを有し、該両筒状部
2,3の間に、ゴムや軟質性樹脂等の軟質材料か
らなる蛇腹部4が設けられており、この蛇腹部4
の両端部4a,4bが両筒状部2,3の各内端部
2a,3aに連続的に接合されている。
そして、該ダクト1は、図3に示すようなブロ
ー成形機5によつて成形され、まず最初に第1押
出機6の前端側に有する第1シヤツトオフバルブ
7を開いて該第1押出機6から第1筒状部2に相
当するパリソンP1を注出口8から注出する。パ
リソンP1が所定の長さL1分注出されると、制御
手段9が第1シヤツトオフバルブ7を閉じると同
時に、第2押出機10の第2シヤツトオフバルブ
11を開くと共に、第2押出機10を作動させ
る。これにより、注出口8から注出されるパリソ
ンP2の材料がダクト1の蛇腹部4に相当する弾
性材料に切り換えられる。
該パリソンP2が、蛇腹部4を形成するための
所定長さL2まで注出されると、制御手段9によ
つて今度は、第2シヤツトオフバルブ11が閉じ
られ、再び第1シヤツトオフバルブ7が開かれる
と共に、第1押出機6を作動させる。これによつ
て、第2筒状部3に相当する硬質材料に切り換え
られる。その後、注出されたパリソンを、該パリ
ソンの直下に配置された金型内に収納して型締め
した後、通気孔12から加圧気体を吹き込んでブ
ロー成形すれば、第4図に示すようなダクト1を
得ることができる。
考案が解決しようとする課題 然し乍ら、前記従来の自動車用ダクト1は、ブ
ロー成形時において、各シヤツトオフバルブ7,
11が注出口8から離れているため、注出される
材料がシヤツトオフバルブ7,11の開閉動作に
追従して即座に切り換わらずに徐々に切り換えら
れる。このため、第1、第2筒状部2,3の各内
端部2a,3aと蛇腹部4の両端部4a,4bと
の接合面13,14が注出方向に対して傾斜状に
形成されてしまう。
したがつて、接合強度が低下し、ダクト1に車
両の振動・変位とりわけ軸方向の圧縮荷重が掛か
ると、材料の異なる接合面13,14間に滑りが
発生して亀裂や破損等が起こる惧れがある。
また、注出口8から注出される材料の順序が、
必ず第1筒状部2を形成する硬質材料のパリソン
P1が先に注出され、その後、蛇腹部4を形成す
る軟質材料のパリソンP2が注出されるため、両
者の接合面13,14から該パリソンP2の表面
に沿つて硬質材料のパリソンP1が薄膜状に被着
する惧れがある。
このため、ダクト1に前述のような車両の振
動・変位が伝達されて、蛇腹部4が屈伸運動して
該変位を吸収する際に、該蛇腹部4表面の薄膜状
の硬質材が弾性変形に追従できずに亀裂が発生し
たり、薄膜状硬質材が蛇腹部4から剥離して、や
がては蛇腹部4が破損する惧れがある。したがつ
て、ダクト1の耐久性が著しく低下してしまい、
該ダクト1を自動車には適用することが不可能に
なる。
しかも、前述従来例は、軟質材料の蛇腹部4の
両側に硬質材料の第1、第2筒状部2,3を配置
しているため、該各筒状部2,3の両外端側にエ
アクリーナ等の機器類に接続させるための軟質材
料の接続部を接合する必要がある場合は、ブロー
成形時において弾性材料と、硬質材料との注出切
り換えを3回以上行わなければならない。
つまり、最初に接続部に相当する軟質材料を注
出した後、第1筒状部2に相当する硬質材料を注
出する。その後、蛇腹部4に相当する軟質材料
を、続いて第2筒状部3に相当する硬質材料を切
り換えて注出しなければならず、少なくとも3回
以上の切り換えが必要になる。この結果、切り換
えに伴う射出時間に長時間要し、製造作業能率が
低下するばかりか製造コストの高騰が余儀なくさ
れる。
課題を解決するための手段 本考案は、前記従来の実情に鑑みて案出された
もので、両端部に有する軟質材料からなる第1、
第2接続部と、該両接続部の間に配置された軟質
材料からなる蛇腹部及び硬質材料からなる筒状部
とをブロー成形によつて一体に形成してなる自動
車用ダクトであつて、前記蛇腹部を、ダクトの長
手方向の中心から第1接続部寄りの一端側に偏倚
して配置すると共に、該蛇腹部の一端部を該第1
接続部に連続一体に接合し、かつ他端部の端縁に
環状凹部を形成する一方、該他端部に接合される
筒状部の一端部を、前記凹部に被装される先端鋭
角状の矢尻状に形成し、かつ筒状部の他端部に前
記第2接続部を接合したことを特徴としている。
作 用 前記構成の本考案によれば、軟質材料の第1、
第2接続部によつてエアクリーナ等の機器類への
接続性が良好になることは勿論のこと、第1接続
部と蛇腹部とは同軟質材料で連続一体に接合され
ているため、第1接続部から蛇腹部に伝達された
車両の振動・変位を該第1接続部の材質及び蛇腹
部の柔軟な屈伸運動によつて効果的に吸収でき
る。
また、蛇腹部の他端部凹部に筒状部の矢尻状一
端部が被嵌された形で接合しているため、特にダ
クト方向の圧縮荷重が掛かると、該荷重は筒状部
の一端部と蛇腹部の他端部との肉厚巾の中心に向
かつて作用するので、接合面間に滑りが発生する
ことなくなり接合強度が向上する。
しかも、蛇腹部の他端凹部と筒状部の一端部の
接合形状からして、ダクトをブロー成形する際に
は、最初に第1接続部に相当する軟質材料を注出
し、続いて蛇腹部に相当する軟質材料を注出後、
筒状部に相当する硬質材料を注出する形になる。
このため、蛇腹部の表面に薄膜状の硬質材料が被
着することなく、逆に筒状部の表面に薄膜状の軟
質材料が被着される。このため、蛇腹部の屈伸運
動が繰り返し行われても亀裂等の発生が防止でき
る。
更に、本考案は、両端側を蛇腹部を含めた軟質
材料とし、その間に筒状部である硬質材料で形成
したため、前述のブロー成形時における軟質材料
と硬質材料の切り換え操作を最小限の2回の抑え
ることが可能になり、製造作業性が向上する。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。
第1図は本考案に係る自動車用ダクトの一実施
例を示し、このダクト21は所定のブロー成形機
によつて一体に形成されており、一端部にエアク
リーナ等の機器類に接続される円環状の第1接続
部22を有し、該第1接続部22の内端部に蛇腹
部23の一端部23aが接合されている。また、
この蛇腹部23の他端部23bに筒状部24の一
端部24aが接合されていると共に、該筒状部2
4の他端部24bに、エアフローメータ等の機器
類に接続される円環状の第2接続部25の一端部
25aが接合されている。
また、前記第1接続部22と蛇腹部23及び第
2接続25は、例えばゴム材等の軟質材料で形成
されているのに対し、筒状部24は、例えばポリ
プロピレン等の硬質材料によつて形成されてい
る。
前記第1、第2接続部22,25は、蛇腹部2
3や筒状部24よりも薄肉に形成されて、容易な
弾性変形により各機器類への良好な接続性を確保
している。また、第1接続部22の内端部と蛇腹
部23の一端部23aとは、同材質の点からブロ
ー成形時に連続一体に接合されている。
前記蛇腹部23は、ダクト21の長手方向の中
心位置から第1接続部22側へ偏倚した位置に配
置されていると共に、他端部23bの外端縁に円
環状の凹部26が形成されている。この凹部26
は、図2にも示すように縦断面略V字形状に形成
されて深溝状になつている。
前記筒上部24は、他端側が小径状に屈曲形成
されていると共に、該他端部24bの外端縁に円
環状のV字溝27が形成されている。また、筒状
部24の一端部24aは、先端縁が鋭角状の縦断
面矢尻状に形成されており、蛇腹部23との接合
時に凹部26の内部に一端部24aが嵌入して内
外面が凹部26の内外周壁に被装されるようにな
つている。
前記第2接続部25は、一端部25aが縦断面
矢尻状に形成されて、前記筒状部24のV字溝2
7内に嵌入接合されている。
そして、斯かるダクト21をブロー成形するに
は、成形機の注出口から、第2図に示すようにま
ず第1接続部22に相当する軟質材料のパリソン
P3を注出し、続いてそのまま蛇腹部23の相当
する同軟質材料のパリソンP3を注出する。次に、
シヤツトオフバルブを切り換えて筒状部24に相
当する硬質材料のパリソンP4を注出し、所定量
注出した後に再びシヤツトオフバルブを切り換え
て、第2接続部25に相当する軟質材料のパリソ
ンP5を注出する。その後、型締めした金型内で
各パリソン内に加圧気体を吹き込めば、第1図に
示すようなダクト21が得られる。ここで、蛇腹
部23の他端側の凹部26や該凹部26に嵌入す
る筒状部24の一端部24a等は、パリソン注出
の切り換え時に形成されるようになつている。
したがつて、この実施例によれば、両接続部2
2,25によつて機器類への接続性が良好になる
ことは勿論のこと、第1接続部22と蛇腹部23
とは同ゴム材で連続一体に接合されているため、
第1接続部22から蛇腹部23に伝達された車両
の振動・変位を柔軟な材質及び蛇腹部23の屈伸
運動によつて効果的に吸収できる。
また、蛇腹部23の他端部凹部26に筒状部2
4の矢尻状一端部24aが被装された形で接合し
ているため、該接合部の接合強度が向上する。即
ち、特にダクト21の軸方向の圧縮荷重が掛かる
と、該荷重は一端部24aの先端縁軸方向と凹部
26の底部中心方向に作用するため、従来のよう
な傾斜接合面による滑りがなくなり、接合強度が
向上する。この結果、蛇腹部23が、繰り返し屈
伸運動を行つても該接合部に亀裂や破断が発生す
ることが全くなくなる。
また、ダクト21のブロー成形時には、前述の
ように第1接続部22と蛇腹部23に相当する軟
質材料を注出した後に、筒状部24に相当する軟
質材料を注出するので、従来のように蛇腹部23
の表面に薄膜状の硬質材料が被着することなく、
逆に筒状部24の表面に前記接合部から連続した
薄膜状の軟質材料が被着される。このため、車両
の振動・変位に伴い蛇腹部23の屈伸運動が繰り
返し行われても該蛇腹部23や接合部付近に亀裂
や破断等の発生が確実に防止され、耐久性が向上
する。
しかも、両側の第1接続部22及び蛇腹部23
と第2接続部25をゴム材とし、その間の筒状部
24を硬質材料としたため、前記ブロー成形時に
は軟質部材と硬質部材の注出切り換え回数を最小
限の2回に抑えることができる。これによつて、、
切り換えに伴うパリソンの射出時間の短縮化が図
れる。したがつて、製造作業の向上とコストの低
廉化が図れる。
更に、筒状部24と第2接続部25は、成形時
の材料の注出順序が筒状部24側が先になつてい
るため、硬質材料が第2接続部25の表面に被着
する惧れがあるが、この第2接続部25は、機器
類への接続作業時に圧縮等の変位荷重を受けるだ
けで、その変位回数は非常に限定されているの
で、表面に硬質材が被着していても、強度上の問
題はなく、硬質材の剥離等が生じない。また、第
2接続部25の矢尻状一端部25aは、筒状部2
4のV字溝27内に被装されているため、前述と
同様に接合強度が向上する。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案によれ
ば、ダクトの一端側に位置する第1接続部と蛇腹
部とを軟質材料で連続一体に形成したため、車両
の振動・変位を材質と蛇腹部の屈伸運動によつて
効果的に吸収できることは勿論のこと、蛇腹部の
他端部に有する凹部に筒状部の矢尻状一端部を被
嵌状態に接合させるようにしたため、接合強度が
大巾に向上し、特に圧縮荷重に対しては十分な強
度が得られ、接合部の亀裂や破断等が確実に防止
される。
しかも、前記蛇腹部の他端凹部と筒状部の矢尻
状一端部との接合形状からして、ブロー成形時に
は必然的に蛇腹部に相当する軟質材質を先に注出
した後、筒状部に相当する硬質材料を注出する形
になるため、該筒状部の表面には薄膜状の硬質材
料の被着が確実に防止される。したがつて、蛇腹
部が屈伸運動を繰り返しても該蛇腹部に亀裂等の
発生が防止され、耐久性が向上する。
更に、本考案は、ブロー成形時における各材料
の切り換え操作を最小限の2回に抑えることが可
能になり、切り換えに伴う射出時間の短縮化が図
れる。この結果、製造作業能率の向上と製造コス
トの低廉化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動用ダクトの一実施例を示
す縦断面図、第2図は本実施例のパリソン状態を
示す縦断面図、第3図は従来のダクトを成形する
ブロー成形機を示す説明図、第4図は従来のダク
トを示す縦断面図である。 21……自動車用ダクト、22……第1接続
部、23……蛇腹部、23a……一端部、23b
……他端部、24……筒状部、24a……一端
部、24b……他端部、25……第2接続部、2
5a……一端部、26……凹部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 両端部に有する軟質材料からなる第1、第2接
    続部と、該両接続部の間に配置された軟質材料か
    らなる蛇腹部及び硬質材料からなる筒状部とをブ
    ロー成形によつて一体に形成してなる自動車用ダ
    クトであつて、 前記蛇腹部を、ダクトの長手方向の中心から第
    1接続部寄りの一端側に偏倚して配置すると共
    に、該蛇腹部の一端部を該第1接続部に連続一体
    に接合し、かつ他端部の端縁に環状凹部を形成す
    る一方、該他端部に接合される筒状部の一端部
    を、前記凹部に被装される先端鋭角状の矢尻状に
    形成し、かつ筒状部の他端部に前記第2接続部を
    接合したことを特徴とする自動車用ダクト。
JP8890687U 1987-06-09 1987-06-09 Expired - Lifetime JPH0538964Y2 (ja)

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JP8890687U JPH0538964Y2 (ja) 1987-06-09 1987-06-09

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JPS63196709U JPS63196709U (ja) 1988-12-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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