JPH0538080Y2 - - Google Patents

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JPH0538080Y2
JPH0538080Y2 JP6498588U JP6498588U JPH0538080Y2 JP H0538080 Y2 JPH0538080 Y2 JP H0538080Y2 JP 6498588 U JP6498588 U JP 6498588U JP 6498588 U JP6498588 U JP 6498588U JP H0538080 Y2 JPH0538080 Y2 JP H0538080Y2
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JP
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loop
warp
canvas
joint
forming
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は緯二重織のドライヤーカンバスの継手
部に関し、特に湿紙に継手マークが発生するのを
防止しまた接合用のループの屈曲摩耗が少なく継
手の耐久性を向上した継手部に関するものであ
る。
(従来の技術) 印刷用紙や薄葉紙などの上級紙に使用される抄
紙用ドライヤーカンバスの継手は、湿紙に継手マ
ークなどの品質問題の心配ないループ継手が一般
的である。この継手は第2図に示すように、カン
バス本体を構成する経糸1の一部を利用して接合
用のループ3を形成し、両端のループを噛合い状
に突合せ芯線7を挿通して無端状に接合するもの
であり、またこの継手部は表面性、厚さ、通気性
等がカンバス本体と同一になるから、紙品質のシ
ビアーな上級紙に使用しても品質上何ら問題が起
こらず優れた継手特性を発揮するのである。
しかし緯二重織のドライヤーカンバスの継手部
の場合、カンバスの末端には上下に2本の緯糸が
末端緯糸として存在し、これが経糸を綴り込むと
きに芯になつて経糸の折り返し径を大きくするた
め、上記のように優れたループ継手特性も長期間
の使用とともに接合用のループが変形したり綴込
み用の綴経糸が表面に突出したりして、カンバス
の再掛入れ時の芯線通し作業が非常に困難になつ
たり末端緯糸の綴経糸が継手マークの原因となる
こともしばしば起こつていた。これの対応策とし
て、例えば実開昭60−169296号公報に記載されて
いるように、接合用のループ根元部と未端緯糸を
綴込む綴経糸で形成される隙間に追加の別糸を挿
入した継手が考案されている。
この考案を図示したのが第3図であるが、追加
の別糸6を挿入することにより接合用のループ3
の変形が防止され未端緯糸21を綴込んでいる綴
経糸12の突出が抑止される。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、カンバスが走行するときにかか
るテンシヨンによつて、ループを形成するループ
形成経糸は引張られて、未端緯糸を綴込む綴経糸
を押上げその内側の緯糸を絡むループ形成経糸を
押下げる現象が起り、継手表面の経糸の凹凸状態
は完全には解消されず継手マークが発生する場合
があつた。
また接合用のループの根元部のループ形成経糸
は、表裏の未端緯糸の中間で狹持され追加の別糸
に押圧されているから、カンバスの走行中に繰返
し屈曲摩耗を受け接合用のループの強力低下が大
きく継手の耐久性は十分ではなかつた。
本考案は、以上のような問題点を解消させ、継
手マークの発生がなくかつ継手の耐久性を向上し
た継手部を提供することを目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記の問題点を解決するために、つ
ぎのような構成としている。第1図に示すよう
に、経糸の一部を延長してループ形成経糸13と
し、これをループを作つて折り返し、先端を再び
カンバス本体の組織中に綴り込んで作る緯二重織
のドライヤーカンバスの継手部において、カンバ
スの表裏面の2本の末端緯糸21が抜糸されて、
該ループ形成経糸13によつて区分けされる上下
2つの空隙4と、前後2つの隙間5が形成されて
おり、該前後2つの隙間5に追加の別糸6が挿入
されていることを特徴とする抄紙用ドライヤーカ
ンバスの継手部。
(作用) 継手部の表裏面の未端緯糸を抜糸して形成され
た空隙は、未端緯糸を抜いたことにより綴経糸に
柔軟性と自由度が付与され、また継手部の未端の
ループ形成経糸によつて区分けされる前後2つの
隙間に挿入された追加の別糸はループ形成経糸お
よび未端緯糸の綴経糸にかかるカンバステンシヨ
ンを抑止させる。更に前記の空隙はカンバス走行
による接合用ループの屈曲挙動を円滑にしかつル
ープ根元部の接触面積を小さくしてループの摩耗
を少なくする。
(実施例) 本考案の実施例を、第1図を参照しながら説明
する。第1図はポリエステルモノフイラメント製
で直径が0.45mmの経糸1および経糸2からなる2
重織のプラスチツクカンバスに実施した継手部で
ある。カンバス本体を構成する経糸1のループを
形成するループ形成経糸13を形成した後折り返
して本体に綴込み、他方未端緯糸21,21を綴
込む綴経糸12はカンバス端部に沿つて折り返し
て本体に綴込みほつれ止用とする。
しかる後、未端緯糸21,21を抜糸してルー
プ形成経糸13によつて区分けされる上下2つの
空隙4,4と、前後2つの隙間5,5を設け、次
いで隙間5,5に、直径が0.5mmのナイロンモノ
フイラメントの追加の別糸6,6を挿入したもの
である。なお追加の別糸6,6はカンバスの使用
原糸、厚さ、ループの大きさによるモノフイラメ
ント、マルチフイラメント、被覆糸、中空糸等の
中から所望のものを使用し、その直径は0.3mm〜
1.2mmが好ましい。
(考案の効果) 本考案により抄紙用ドライヤーカンバスの継手
部は、未端緯糸を抜糸して空隙が設けられ接合用
のループ根元にはテンシヨンを抑止する別糸が挿
入されているから、継手端部の綴経糸に柔軟性が
付与されかつカンバスが走行するときに接合用の
ループにカンバステンシヨンがかかつても、未端
緯糸を綴込む綴経糸を押上げたりその内側の緯糸
を絡むループ形成経糸を押下げる現象は起こらず
継手表面の経糸の平滑性が保持されるので継手マ
ークは発生することがない。と同時に前記空隙は
カンバス走行による接合用のループの屈曲挙動を
円滑にし追加の別糸はテンシヨンを抑止させる役
目を果たすから接合用のループの屈曲摩耗や疲労
が減少し継手の耐久性は著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による実施例の抄紙用ドライヤ
ーカンバスの継手部の断面図、第2図および第3
図は従来の技術による抄紙用ドライヤーカンバス
の継手部の断面図である。 1は経糸、2は緯糸、3はループ、4は空隙、
5は隙間、6は別糸、7は芯線、12は綴経糸、
13はループ形成経糸、21は未端緯糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 経糸の一部を延長してループ形成経糸13と
    し、これをループを作つて折り返し、先端を再び
    カンバス本体の組織中に綴り込んで作る緯二重織
    のドライヤーカンバスの継手部において、カンバ
    スの表裏面の2本の末端緯糸21が抜糸されて、
    該ループ形成経糸13によつて区分けされる上下
    2つの空隙4と、前後2つの隙間5が形成されて
    おり、該前後2つの隙間5に追加の別糸6が挿入
    されていることを特徴とする抄紙用ドライヤーカ
    ンバスの継手部。
JP6498588U 1988-05-17 1988-05-17 Expired - Lifetime JPH0538080Y2 (ja)

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JP6498588U JPH0538080Y2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17

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JP6498588U JPH0538080Y2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17

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Publication Number Publication Date
JPH01168598U JPH01168598U (ja) 1989-11-28
JPH0538080Y2 true JPH0538080Y2 (ja) 1993-09-27

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