JPH0324639Y2 - - Google Patents

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JPH0324639Y2
JPH0324639Y2 JP1986183618U JP18361886U JPH0324639Y2 JP H0324639 Y2 JPH0324639 Y2 JP H0324639Y2 JP 1986183618 U JP1986183618 U JP 1986183618U JP 18361886 U JP18361886 U JP 18361886U JP H0324639 Y2 JPH0324639 Y2 JP H0324639Y2
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weft
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は抄紙用ドライヤーカンバスの接合部、
詳しくは少なくとも経糸に合成樹脂モノフイラメ
ントを配してなる高通気性の単層織物からなる抄
紙用ドライヤーカンバスの両端接合部の構造に関
するものである。
(従来の技術) 単層織物によつて作られたドライヤーカンバス
の両端部を接合する手段としては、例えば実開昭
58−128998号公報にみられるように、カンバス本
体の両端部分に緯糸を抜き取つて経糸のみの部分
を形成し、この経糸のみの部分において端部を本
体側に折り曲げ重合し、折り曲げ部をミシン糸に
よつて縫着するとともに折り曲げ最端部を本体側
に接着するという方式が採られている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら上記したように折り曲げ部をミシ
ン糸によつて縫着する方式は、作業性が良いとい
う利点のある反面、ミシン糸の1部がカンバスの
表裏面から突出している状態となるため、カンバ
ス本体の経糸や緯糸よりも苛酷な摩耗を受けてカ
ンバス本体よりも先に損耗が生じる。
そのうえ重合部分が他の部分に比べて著しく剛
性化することは止むを得ないとしても折り曲げ部
がその最端縁においてカンバス本体側に帯状に接
着シールされていることから、使用中にカンバス
ロールに沿つて弯曲したとき折り曲げ部の最端
縁、即ち一重部分と二重部分との境界線部におい
て屈折する現象が生じ、他の部分よりも経糸の屈
曲疲労が大きくなつてカンバス本体の寿命を短く
するという不都合が現れる。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記したごとき単層織物によつて作ら
れたドライヤーカンバスにおける接合部の問題点
を改善することを目的としてなされたものであつ
て、カンバス端部の折り曲げ位置の緯糸を1本抜
き取つて接合ループ用のスパイラル線を折り曲げ
経糸に係合し、更にカンバス本体側に折り曲げた
部分の緯糸を部分的に抜き取つて実質的に長方形
の織目空間となすとともに該織目空間と対接する
部分のカンバス本体側の緯糸を抜き取つてカンバ
ス本体側にも長方形の織目空間を形成し、この上
下の織目空間に緯糸よりも細い高強力の接結用糸
条を綴り込んで折り曲げ部をカンバス本体側に接
結し、カンバス両端部に接合ループ用のスパイラ
ル線を備えたドライヤーカンバスとなつたもので
ある。
そして、カンバスの端部を折り曲げるにあた
り、折り曲げ部の緯糸がカンバス本体側の緯糸の
直下に位置しないように、折り曲げ部の各緯糸を
カンバス本体側の前方(スパイラル側)に位置さ
せた状態に折り返しているのである。
本考案の実施に好適なドライヤーカンバスとし
ては、例えば実公昭58−55280号公報に示された
ような合成樹脂モノフイラメントを少なくとも経
糸に用いた粗目組織のものが挙げられ、両端部に
おいて2〜4cmの部分がカンバス本体側に折り曲
げ重ね合されて接合部が形成される。
(作用) カンバス端部が折り返された二重部分は、上記
した緯糸の抜き取りによつて屈撓性が良くなると
ともに通気性の低下が緩和され、折り曲げ部とカ
ンバス本体との接結にはカンバス本体の緯糸より
も細い糸条が用いられているから、この接結糸条
はカンバス表裏面から突出せず、接結糸条の摩耗
が回避されてカンバス端部の破壊を防止する。
(実施例) 以下本考案の実施例を示した図面について説明
すると、経糸1および緯糸2共に直径0.8mmの合
成樹脂モノフイラメントを用い、経糸密度と緯糸
密度をそれぞれ14本/インチ、となして織成され
た平織の高通気性ドライヤーカンバスにおいて、
第3図に示したように該カンバス本体3の最端緯
糸2Aから約6cmの部分の中央の緯糸2Bを1本
除去して折り返し位置4に設定し、更に該折り返
し位置4から両側の2本目の緯糸2C,2C、5
本目の緯糸2D,2D、8本目の緯糸2E,2
E、および11本目の緯糸2F,2F、をそれぞれ
抜き取り除いて、各々長方形状の織目空間とな
し、上記折り返し位置4の長方形状の織目空間を
利用して合成樹脂モノフイラメントによつて形成
されたスパイラル線5をその一方の各ループ部5
A,5Aを各経糸1,1に係合させたのち第4図
に示したように折り曲げ部6をカンバス本体3側
に折り返して重ね合せ、しかるのち重なり合つた
上下の長方形状の織目空間の部分において接結用
糸条7、例えば高強力の直径0.4mmのポリエステ
ルモノフイラメントを用いて上下の経糸1,1を
接結し、第1図および第2図に示したごときカン
バス接合部となした。
かくして得られたカンバス端部は、折り曲げ位
置4において抜き取られた緯糸2Bの部分に無端
接合用のスパイラル線5が係合保持され、カンバ
ス本体3と折り曲げ部6とが重なり合つた部分に
おける緯糸2C,2D……の抜き取り跡に該緯糸
よりも細い接結用糸条7が綴り込まれて両者が接
結された構造をなしている。
なお折り曲げ部6の最端緯糸2Aのほつれを防
止するため、該最端緯糸2Aに隣接して綴り込ま
れる接結糸条7Aとして樹脂の含浸性に優れたマ
ルチフイラメントを用い、このマルチフイラメン
トに沿つて接着剤を塗布するか、または折り曲げ
部6の折り返しに先立つて第3図に示したように
最端緯糸2Aに沿つてマルチフイラメント8を用
いてミシン掛けし、その上に接着性合成樹脂を塗
布することが望ましい。
さらに、本考案においては折り曲げ部6を折り
返す際、第1図のように折り曲げ部6の緯糸2が
カンバス本体3側の緯糸2の直下に位置しないよ
うに、折り曲げ部6の各緯糸2,2がカンバス本
体3側の各緯糸2,2の前方(スパイラル線側)
に位置させた状態で両者を接合しているので、二
重部分の厚さが幾分小さくなつて使用上好ましい
形態となつている。
(考案の効果) このように本考案における抄紙用ドライヤーカ
ンバスの接合部は、少なくとも経糸が合成樹脂モ
ノフイラメントである平織のオープンメツシユド
ライヤーカンバスであつて、カンバス本体3側の
裏面にカンバスの端部を折り曲げるにあたり、折
り曲げ部の緯糸がカンバス本体側の緯糸の直下に
位置しないように、折り曲げ部の各緯糸をカンバ
ス本体側の各緯糸の前方(スパイラル側)に位置
させた状態に折り返し、折り曲げ部6の折り曲げ
位置4における緯糸が抜き取られてループ状をな
した各経糸1,1にスパイラル線5が係合され、
折り返されてカンバス本体1側に重ね合わされた
折り曲げ部6の1部の緯糸とその緯糸の上方に位
置するカンバス本体3側の緯糸が抜き取られ、こ
の緯糸除去によつて生じた長方形の織目部分に緯
糸2よりも細い接結用糸条7が綴り込まれて折り
曲げ部6がカンバス本体3側に接結されてなるも
のであるから、接結用の糸条7の綴り込み作業が
容易であるばかりでなく接結用糸条7がカンバス
表裏面から沈んだ状態となつて使用時における摩
耗が回避され、長期間に亘り接結力を保持する。
その上折り曲げ部6を重ね合したカンバス端部の
通気度の低下が少なく、紙の乾燥斑を防ぐととも
に折り曲げ部6の端部がカンバス本体3側に接着
されていないため二重部分における柔軟性が向上
し、二重部分と一重部分との境界部に位置する経
糸の屈曲疲労が減少する。更にカンバスはその両
端部に係合されたスパイラル線5の噛み合せと芯
線の挿通によつて無端状に接合されるから、接合
部の耐摩性並びに平滑性が向上するなど実用上有
益な多くの効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示しているものであつ
て、第1図は接合部の縦断面拡大図、第2図は接
合部の部分拡大背面図、第3図および第4図は接
合部の形成要領を示した説明図である。 1は経糸、2は緯糸、3はカンバス本体、4は
折り曲げ位置、5はスパイラル線、6は折り曲げ
部、7は接結用糸条。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも経糸が合成樹脂モノフイラメントで
    ある平織のオープンメツシユドライヤーカンバス
    であつて、カンバス本体3側の裏面にカンバスの
    端部を折り曲げるにあたり、折り曲げ部の緯糸が
    カンバス本体側の緯糸の直下に位置しないよう
    に、折り曲げ部の各緯糸をカンバス本体の各緯糸
    の前方(スパイラル側)に位置させた状態に折り
    返し、折り曲げ部6の折り曲げ位置における緯糸
    が抜き取られてループ状をなした各経糸にスパイ
    ラル線5が係合され、折り返されてカンバス本体
    3側に重ね合わされた折り曲げ部6の1部の緯糸
    とその緯糸の上方に位置するカンバス本体3側の
    緯糸が抜き取られ、この緯糸除去によつて生じた
    長方形の織目部分に、このカンバス本体の緯糸よ
    りも細い接結用糸条7が緯糸方向に綴り込まれて
    折り曲げ部6がカンバス本体3側に接結されてい
    ることを特徴とする抄紙用ドライヤーカンバスの
    両端接合部の構造。
JP1986183618U 1986-11-27 1986-11-27 Expired JPH0324639Y2 (ja)

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JPS63199194U JPS63199194U (ja) 1988-12-21
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US5939176A (en) * 1998-09-01 1999-08-17 Albany International Corp. Warp loop seam
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JPS5991399U (ja) * 1982-12-09 1984-06-21 大和紡績株式会社 抄紙用ドライヤ−カンバス
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