JPH053740U - リツプ型シール - Google Patents
リツプ型シールInfo
- Publication number
- JPH053740U JPH053740U JP059289U JP5928991U JPH053740U JP H053740 U JPH053740 U JP H053740U JP 059289 U JP059289 U JP 059289U JP 5928991 U JP5928991 U JP 5928991U JP H053740 U JPH053740 U JP H053740U
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- JP
- Japan
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- lip
- rubber
- lip member
- tip
- raised
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- Withdrawn
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機内Aの密封対象流体の圧力によってゴム材
製リップ部材2のリップ部24の背面側内周面がシャフ
ト8とベタ当たりしないようにする。 【構成】 ゴム材製リップ部材2の、合成樹脂製リップ
部材4のリップ部4aの外周を覆う位置から先端側へか
けての部分21に、外周面を隆起させた隆起部22を形
成し、ゴム材製リップ部材2のリップ部24を、隆起部
22の先端よりも後退した位置の内径に形成して、密封
対象流体の圧力による前記部分21の曲げ変形を抑制す
る。
製リップ部材2のリップ部24の背面側内周面がシャフ
ト8とベタ当たりしないようにする。 【構成】 ゴム材製リップ部材2の、合成樹脂製リップ
部材4のリップ部4aの外周を覆う位置から先端側へか
けての部分21に、外周面を隆起させた隆起部22を形
成し、ゴム材製リップ部材2のリップ部24を、隆起部
22の先端よりも後退した位置の内径に形成して、密封
対象流体の圧力による前記部分21の曲げ変形を抑制す
る。
Description
【0001】
本考案は、例えばクーラー用コンプレッサの軸封装置として使用されるリップ 型シールの改良に関する。
【0002】
従来から、例えばカークーラー等のコンプレッサに使用される軸封装置として 、図3に示すようなリップ型シールがある。
【0003】 このリップ型シールは、ハウジング6の軸孔に形成された取付部6aにOリン グ7を介して密嵌固定される金属製ケース1の内周に、機内A側にあって外径の 基部が金属リング3で補強されたゴム材製リップ部材2と、大気B側の合成樹脂 (例えばPTFE)製リップ部材4と、この合成樹脂製リップ部材4をその大気 B側から支承する金属製バックアップリング5が、それぞれの外径部を互いに密 着した状態で保持された構造を有し、各リップ部材2,4の先端リップ部2a, 4aがシャフト8の外周面と気密摺接し、機内Aの密封対象流体であるフロンガ ス(冷媒)及び冷凍機油が大気B中へ漏れるのを阻止するものである。
【0004】 しかし、上記従来構造によると、ゴム材製リップ部材2は、リップ部2aが先 端部内径側から機内A側へテーパ状に突出した形状となっているため、密封対象 流体の高い圧力Pを受けると、合成樹脂製リップ部材4のリップ部4bの外径側 に位置する頚部20からリップ部2aへかけての部分が、図中破線で示すように 内径側へ倒れるように曲げ変形されて、リップ部2aの背面側部分がシャフト8 の外周面とベタ当たりしてしまう。
【0005】 この結果、摺動面積が拡大して摩擦による発熱量の増大及びこれに伴うゴム材 の劣化によって、前記リップ部2aの面荒れや焼き付き、異常摩耗といった不具 合が発生し、シール性が早期に低下するおそれがあった。
【0006】
本考案は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ は、密封対象流体の圧力によってゴム材製リップ部材の先端部内周面がシャフト とベタ当たりしないようにすることにある。
【0007】
上記課題を解決するため、本考案に係るリップ型シールは、ゴム材製リップ部 材に、合成樹脂製リップ部材のリップ部の外周を覆う位置から先端側へかけて、 外周面を隆起させた隆起部を形成し、ゴム材製リップ部材のリップ部を、この隆 起部の先端よりも後退した位置の内径に形成した構成としたものである。
【0008】
上記構成によると、ゴム材製リップ部材は、合成樹脂製リップ部材のリップ部 の外周を覆う位置から先端側へかけての部分が、隆起部の形成によって、機内の 密封対象流体の圧力による曲げ変形に対する強度が高くなる。しかもゴム材製リ ップ部材のリップ部が、隆起部の先端より後退した位置にあるため、このリップ 部による支持位置と合成樹脂製リップ部材の先端部による支持位置との間の距離 が小さくなり、圧力による前記先端側へかけての部分の内径側への曲げ変形が生 じにくくなる。
【0009】
以下、本考案を、図1及び図2に示す実施例を参照しながら説明する。なお、 図示の実施例において、図3に示す従来構造のものと重複する部分には同一の符 号を付して示し、その説明は省略する。
【0010】 まず図1に示す第一の実施例において、ゴム材製リップ部材2は、合成樹脂製 リップ部材4の先端のリップ部4aの外周を覆う位置から先端側へかけての部分 21(以下、先端側の部分21という)に、その外周面全体を図中破線で示す従 来の外周面形状から外周側へ隆起させた隆起部22が形成されている。
【0011】 ゴム材製リップ部材2には、前記先端側の部分21の内径側から摺動突起23 が突出形成され、その内径縁に相当するリップ部24は、外周面を隆起部22と した先端側の部分21の先端面21aよりも、合成樹脂製リップ部材4のリップ 部4a側へ後退した位置に形成されている。
【0012】 ゴム材製リップ部材2は、機内の密封対象流体の圧力を受けることによって、 先端側の部分21は、合成樹脂製リップ部材4のリップ部4b外周を覆う部分、 すなわち図3の従来構造における頚部20に相当する部分20aを支点にして、 内径側へ折れるような曲げ変形を受けるが、上記実施例の構成によると、隆起部 22の形成によって、前記20a部を含む先端側の部分21の強度が向上し、前 記曲げ変形が抑制される。
【0013】 加えて、ゴム材製リップ部材2のリップ部24が隆起部22の先端から後退し た位置にあるので、このリップ部24がシャフト8の外周面に摺接することによ る支持位置P1と、20a部の内周が合成樹脂製リップ部材4のリップ部4bの 外周に圧接することによる支持位置P2との距離Lが小さく、したがって、両支 持位置P1,P2の間での内径側への曲げ変形が抑制される。
【0014】 この結果、ゴム材製リップ部材2は、先端側の部分21が密封対象流体の圧力 を受けても内径側へ大きく倒れるように変形してリップ部24の背面側がシャフ ト8の外周面にベタ当たりするようなことがなくなり、摩擦による発熱量の増大 及びこれに伴うゴム材の劣化によって、前記リップ部2aの面荒れや焼き付き、 異常摩耗といった不具合が発生するのを防止することができる。
【0015】 次に、図2に示す第二の実施例は、摺動突起23を有さず、リップ部24を、 隆起部22が形成された先端側の部分21の内周に形成したもので、上記第一の 実施例と同様の効果を奏することができる。
【0016】 なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではない。例えば、隆起部22 は軸方向に延びる多数のリブ状の突起であっても良く、ケース1やその他の細部 の形状等は任意である。
【0017】
以上、本考案によると、ゴム材製リップ部材は、合成樹脂製リップ部材のリッ プ部の外周を覆う位置から先端側へかけての部分が、機内の密封対象流体の圧力 を受けても内径側への曲げ変形が抑制されるので、リップ部の背面側がシャフト の外周面にベタ当たりして面荒れや焼き付き、異常摩耗といった不具合が発生す るのを防止することができ、安定したシール性を長期間にわたって発揮すること ができる。
【図1】本考案の第一の実施例を示す半断面図である。
【図2】本考案の第二の実施例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図3】従来構造を示す半断面図である。
1 ケース 2 ゴム材製リップ部材 4 合成樹脂製リップ部材 4a,24 リップ部 8 シャフト 20a 合成樹脂製リップ部材のリップ部の外周を覆う
部分 22 隆起部 A 機内 B 大気
部分 22 隆起部 A 機内 B 大気
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 金属製のケースの内周に、機内側のゴム
材製リップ部材と、このゴム材製リップ部材を大気側か
ら支承する合成樹脂製リップ部材が固定され、機内側へ
延びる両リップ部材先端のリップ部がシャフトと摺接す
るリップ型シールにおいて、ゴム材製リップ部材に、合
成樹脂製リップ部材のリップ部の外周を覆う位置から先
端側へかけて、外周面を隆起させた隆起部を形成し、ゴ
ム材製リップ部材のリップ部を、この隆起部の先端より
も後退した位置の内径に形成したことを特徴とするリッ
プ型シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP059289U JPH053740U (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | リツプ型シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP059289U JPH053740U (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | リツプ型シール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053740U true JPH053740U (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=13109081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP059289U Withdrawn JPH053740U (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | リツプ型シール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH053740U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020190308A (ja) * | 2019-05-23 | 2020-11-26 | ナブテスコ株式会社 | シール構造、減速機、およびシール構造の製造方法 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP059289U patent/JPH053740U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020190308A (ja) * | 2019-05-23 | 2020-11-26 | ナブテスコ株式会社 | シール構造、減速機、およびシール構造の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951102 |