JP3002661U - オイルシール用補強環 - Google Patents

オイルシール用補強環

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JP3002661U
JP3002661U JP1994003214U JP321494U JP3002661U JP 3002661 U JP3002661 U JP 3002661U JP 1994003214 U JP1994003214 U JP 1994003214U JP 321494 U JP321494 U JP 321494U JP 3002661 U JP3002661 U JP 3002661U
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thickness
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和義 牧
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Arai Seisakusho Co Ltd
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Arai Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウジング対向部の変形を防止して、小断面
化による小型化、薄型化、軽量化を図ることのできるオ
イルシール用補強環を提供すること。 【構成】 軸方向に対して平行な方向に延在する筒状の
ハウジング対向部13の基端側から軸方向に対して直交
する方向に軸心方向に向かって延在する基部14を有
し、全体として環状の断面略L字形状に形成されたオイ
ルシール用補強環12において、前記ハウジング対向部
13の少なくとも一部の厚さを他の部分の厚さより厚く
したことを特長とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、密封装置の一種として知られるオイルシールに用いられるオイルシ ール用補強環に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に回転軸や往復動軸の軸受部等の潤滑油の漏洩防止等を行うためにオイル シールが多用されている。
【0003】 図7は、このような従来からあるオイルシール1の一般的なものの要部を示す ものであり、断面が略U字形状の環状に形成されている。このオイルシール1は 、金属等により製せられたオイルシール用補強環2に、金型(図示せず)を用い てゴム様弾性体3を一体成型することにより製せられている。
【0004】 更に説明すると、このオイルシール用補強環2は、一様な厚さTの金属等から なる素材をプレス成型することにより製せられており、軸方向に対して平行な方 向に延在する筒状のハウジング対向部4を有している。このハウジング対向部4 の基端側には、軸方向に対して直交するようにして軸心方向に向かって延在する 基部5が形成され、全体として環状の断面略L字形状に形成されている。そして 、オイルシール用補強環2のハウジング対向部4の外側を覆うようにして、所望 のゴム様弾性体3にて製せられた装着部6が形成されており、この装着部6は、 使用状態において、図において二点鎖線にて示すハウジング7の内周面に適宜な 締代をもって嵌合させるようになっている。さらに、そして、オイルシール用補 強環2の基部5の内端には、所望のゴム様弾性体3にて製せられたシールリップ 部8が形成されており、このシールリップ部8は、使用状態において、図におい て二点鎖線にて示す回転軸あるいは往復動軸等の所望の軸9の外周面に適宜な締 代をもって嵌合され、密封側Oにある潤滑油等の漏洩の防止を図るようになって いる。また、このシールリップ部8の外周面には、必要に応じてガータースプリ ング10が装着されており、ガータースプリング10による緊迫力により、シー ルリップ部8を軸9の外周面に押圧させるようになっている。また、シールリッ プ部8の図において下部に示す大気側Aには、必要に応じてダストリップ部11 が形成されており、このダストリップ部11を軸9の外周面に適宜な締代をもっ て嵌合させることにより、大気側Aからのダストおよび異物等のオイルシール1 の内部への侵入防止を図っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近年、各種の製品の高性能化、小型化、薄型化、軽量化が常に図ら れており、オイルシール1も、これを用いる製品と同様に高性能化、小型化、薄 型化、軽量化が図られている。そして、特に、オイルシール1の小型化、薄型化 、軽量化を図るうえで、オイルシール用補強環2の小断面化による、小型化、薄 型化、軽量化が求められている。
【0006】 このようなオイルシール用補強環2の小断面化、軽量化を図るには、オイルシ ール用補強環2の厚さTを薄くすればよいが、単にオイルシール用補強環2の厚 さTを薄くすると、ハウジング対向部4の機械強度が低下し、ハウジング7への オイルシール1の装着時や、成型時、特に金型からの脱型時等に、ハウジング対 向部4が変形する場合があるという問題点があった。
【0007】 本考案はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ハウジング対向部の変形を 防止して、小断面化による小型化、薄型化、軽量化を図ることのできるオイルシ ール用補強環を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため請求項1に記載の本考案のオイルシール用補強環 は、軸方向に対して平行な方向に延在する筒状のハウジング対向部の基端側から 軸方向に対して直交する方向に軸心方向に向かって延在する基部を有し、全体と して環状の断面略L字形状に形成されたオイルシール用補強環において、前記ハ ウジング対向部の少なくとも一部の厚さを他の部分の厚さより厚くしたことを特 長としている。
【0009】 そして、請求項2に記載のオイルシール用補強環は、請求項1において、前記 基部の厚さを1とした場合に、前記ハウジング対向部の最も厚い部位の厚さが略 1.5から2.5であることを特長としている。
【0010】 さらに、請求項3に記載のオイルシール用補強環は、請求項1または請求項2 において、前記ハウジング対向部の先端からハウジング対向部に密着するように してハウジング対向部の基端側に延伸させた折返し部を設けたことを特長として いる。
【0011】 また、請求項4に記載のオイルシール用補強環は、請求項3において、前記折 返し部がハウジング対向部の内周面の少なくとも一部に設けられていることを特 長としている。
【0012】 また、請求項5に記載のオイルシール用補強環は、請求項3において、前記折 返し部がハウジング対向部の外周面の少なくとも一部に設けられていることを特 長としている。
【0013】
【作用】
前述した構成からなる本考案のオイルシール用補強環によれば、ハウジング対 向部の機械強度を向上させることができるので、ハウジングへの装着時や、成型 時等に、ハウジング対向部が変形するのを防止するとともに、小断面化を図るこ とができる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例により説明する。なお、前述した従来のもの と同一ないしは相当する構成については、図面中に同一の符号を付し、その説明 は省略する。
【0015】 図1は本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り外周ゴムちりよけ付きオ イルシールに用いた第1実施例の要部を示す縦断面図である。
【0016】 本実施例のオイルシール用補強環12は、JIS B 2402規格の記号D に示されているばね入り外周ゴムちりよけ付きオイルシール1に用いた一例を示 すものであり、このオイルシール用補強環12は、軸方向に対して平行な方向に 延在する筒状のハウジング対向部13を有しており、このハウジング対向部13 の基端側には、軸方向に対して直交するようにして軸心方向に向かって延在する 基部14が形成され、全体として環状の断面略L字形状に形成されている。そし て、このハウジング対向部13の厚さTHは、プレス成型あるいは鍛造等により 、基部14の厚さTBより厚く形成されている。このハウジング対向部13の厚 さTHは、基部14の厚さTBを1とした場合に、1.2〜3.0の範囲、好ま しくは1.5〜2.5の範囲、特に好ましくは、1.8〜2.2の範囲とされて いる。この範囲よりも小さくなると小型化・軽量化に対する効果が低減され、こ の範囲よりも大きくなるとハウジング対向部13と基部14との機械強度差が大 きくなりすぎてハウジング対向部13と基部14の接続部での変形を生じやすく なる。また、基部14の厚さTBとしては、従来のオイルシール用補強環2の厚 さTの半分程度とするとよい。
【0017】 このように形成されたオイルシール用補強環12環に、金型を用いて適宜なゴ ム様弾性体3を一体成型することにより、周知のばね入り外周ゴムちりよけ付き オイルシール1が製せられる。
【0018】 つぎに、前述した構成からなる本実施例の作用について説明する。
【0019】 本実施例のオイルシール用補強環12によれば、少なくともハウジング対向部 13の厚さTHを従来と同様の厚さTとし、基部14の厚さTBを従来より薄く することができるので、オイルシール用補強環12の断面積を従来より小さくす るとともに、その軸方向長さおよび径方向長さの一方若しくは双方を小さくした り、肉厚を薄くすることによる全体構成の小断面化による、小型化、薄型化、軽 量化を図ることができる。そして、このようなオイルシール用補強環12のハウ ジング対向部13は、少なくとも従来と同様の厚さTとし、従来と同様の機械強 度を確保することができるので、ハウジング対向部13の機械強度が低下し、ハ ウジング7への装着時や、成型時、特に金型からの脱型時等に、ハウジング対向 部13が変形するという不都合を確実に防止することができる。更に、設計条件 に応じてハウジング対向部13の厚さTHを従来の厚さTより薄く形成してもよ いことは勿論である。
【0020】 図2は本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り外周ゴムちりよけ付きオ イルシールに用いた第2実施例の要部を示す縦断面図である。
【0021】 図2に示すように、本実施例のオイルシール用補強環12aのハウジング対向 部13aは、略一様な厚さの素材を用いて製せられている。そして、このハウジ ング対向部13aは、その先端から径方向外側に密着するようにして基端側に延 伸させた折返し部15が形成されており、全体として基部14の厚さTBより肉 厚の厚さTHを有するように形成されている。その他の構成は、前述した第1実 施例と同様とされている。
【0022】 このような構成とすることにより、本実施例は前述した第1実施例と同様の効 果を奏することができる。さらに、このような構成のハウジング対向部13aは 、絞り加工により形成することができるので、成型金型(図示せず)の寿命を長 くすることができる。
【0023】 図3は本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り外周ゴムちりよけ付きオ イルシールに用いた第3実施例の要部を示す縦断面図である。
【0024】 図3に示すように、本実施例のオイルシール用補強環12bのハウジング対向 部13bは、外周面の一部、本実施例においては、軸方向略半分に折返し部15 aを形成したものである。その他の構成は、前述した第2実施例と同様とされて いる。なお、折返し部15aの長さは、ハウジング対向部13bの変形を防止し うるものであればよく、特に、本実施例の構成に限定されるものではない。
【0025】 このような構成とすることにより、本実施例は前述した第2実施例と同様の効 果を奏することができる。
【0026】 図4は本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り外周ゴムちりよけ付きオ イルシールに用いた第4実施例の要部を示す縦断面図である。
【0027】 図4に示すように、本実施例のオイルシール用補強環12cのハウジング対向 部13cは、内周面に密着するようにして先端から基端側に延伸させた折返し部 15bが形成されている。その他の構成は、前述した第2実施例と同様とされて いる。
【0028】 このような構成とすることにより、本実施例は前述した第2実施例と同様の効 果を奏することができる。
【0029】 図5は本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り外周ゴムちりよけ付きオ イルシールに用いた第5実施例の要部を示す縦断面図である。
【0030】 図5に示すように、本実施例のオイルシール用補強環12dは、ハウジング対 向部13dの内側の少なくとも一部、本実施例においては、軸方向略半分に折返 し部15cを形成したものである。その他の構成は、前述した第4実施例と同様 とされている。なお、折返し部15cの長さは、ハウジング対向部13dの変形 を防止しうるものであればよく、特に、本実施例の構成に限定されるものではな い。
【0031】 このような構成とすることにより、本実施例は前述した第2実施例と同様の効 果を奏することができる。
【0032】 また、このようなオイルシール用補強環12、12a、12b、12c、12 dは、各種の形状のオイルシール適用することができる。この実施態様の一例と して、前述したオイルシール用補強環12aを用いた具体例を図6に示す。
【0033】 なお、本考案は前述した実施例に限定されるものではなく、必要に応じて種々 の変更が可能である。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のオイルシール用補強環によれば、ハウジング対向 部の変形を防止して、小断面化による小型化、薄型化、軽量化を図ることができ るという実用的な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り
外周ゴムちりよけ付きオイルシールに用いた第1実施例
の要部を示す縦断面図
【図2】本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り
外周ゴムちりよけ付きオイルシールに用いた第2実施例
の要部を示す縦断面図
【図3】本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り
外周ゴムちりよけ付きオイルシールに用いた第3実施例
の要部を示す縦断面図
【図4】本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り
外周ゴムちりよけ付きオイルシールに用いた第4実施例
の要部を示す縦断面図
【図5】本考案に係るオイルシール用補強環をばね入り
外周ゴムちりよけ付きオイルシールに用いた第5実施例
の要部を示す縦断面図
【図6】本考案に係るオイルシール用補強環を用いたオ
イルシールの一例の要部を示す縦断面図
【図7】従来のオイルシール用補強環をばね入り外周ゴ
ムちりよけ付きオイルシールに用いた要部を示す縦断面
【符号の説明】
7 ハウジング 9 軸 12、12a、12b、12c、12d オイルシール
用補強環 13、13a、13b、13c、13d ハウジング対
向部 14 基部 15、15a、15b、15c 折返し部 TB (基部の)厚さ TH (ハウジング対向部の)厚さ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に対して平行な方向に延在する筒
    状のハウジング対向部の基端側から軸方向に対して直交
    する方向に軸心方向に向かって延在する基部を有し、全
    体として環状の断面略L字形状に形成されたオイルシー
    ル用補強環において、前記ハウジング対向部の少なくと
    も一部の厚さを他の部分の厚さより厚くしたことを特長
    とするオイルシール用補強環。
  2. 【請求項2】 前記基部の厚さを1とした場合に、前記
    ハウジング対向部の最も厚い部位の厚さが略1.5から
    2.5であることを特長とする請求項1に記載のオイル
    シール用補強環。
  3. 【請求項3】 前記ハウジング対向部の先端からハウジ
    ング対向部に密着するようにしてハウジング対向部の基
    端側に延伸させた折返し部を設けたことを特長とする請
    求項1または請求項2に記載のオイルシール用補強環。
  4. 【請求項4】 前記折返し部がハウジング対向部の内周
    面の少なくとも一部に設けられていることを特長とする
    請求項3に記載のオイルシール用補強環。
  5. 【請求項5】 前記折返し部がハウジング対向部の外周
    面の少なくとも一部に設けられていることを特長とする
    請求項3に記載のオイルシール用補強環。
JP1994003214U 1994-04-01 1994-04-01 オイルシール用補強環 Expired - Lifetime JP3002661U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017089660A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 株式会社荒井製作所 オイルシール

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