JP3010441U - シールの構造 - Google Patents
シールの構造Info
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- JP3010441U JP3010441U JP1994012943U JP1294394U JP3010441U JP 3010441 U JP3010441 U JP 3010441U JP 1994012943 U JP1994012943 U JP 1994012943U JP 1294394 U JP1294394 U JP 1294394U JP 3010441 U JP3010441 U JP 3010441U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- dust
- air chamber
- oil
- oil seal
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- Sealing Of Bearings (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルシール8とダストシール9との間に形
成された空気室10の内圧の変動を防止し、シール効果
の低下による軸受け機構からの油洩れをなくすと共に、
空気室10内へのダスト等の侵入を阻止する。 【構成】 軸受け機構1のオイルシール8の大気側にダ
ストシール9を配置し、オイルシール8とダストシール
9との間に形成される空気室10を大気と連通させる通
気孔11をシールキャリヤ6に設け、通気孔11にフィ
ルタ内蔵のブリーザ12を設ける。
成された空気室10の内圧の変動を防止し、シール効果
の低下による軸受け機構からの油洩れをなくすと共に、
空気室10内へのダスト等の侵入を阻止する。 【構成】 軸受け機構1のオイルシール8の大気側にダ
ストシール9を配置し、オイルシール8とダストシール
9との間に形成される空気室10を大気と連通させる通
気孔11をシールキャリヤ6に設け、通気孔11にフィ
ルタ内蔵のブリーザ12を設ける。
Description
【0001】
本考案は、軸受け機構のシールの構造に関する。
【0002】
従来、ダスト等の多い環境で使用される建設機械、産業機械等の回転軸部の軸 受け機構には、オイルシールを備えると共に、ダストの侵入を防止するためオイ ルシールの大気側にダストシールを配置したものが使用されている。このような 軸受け機構のシールの構造では、オイルシールとダストシールとの間に空気室が 形成されている。
【0003】
一般に、回転軸は、軸受けの内部隙間や軸受け組付け時に生ずるシールキャリ ヤと軸受けとの間の隙間があるので、運転中に軸線方向への移動を繰り返すこと が多い。回転軸がこのような軸線方向への移動を繰り返すと、オイルシールとダ ストシールとの間に形成された空気室の容積が変化して内圧が変動するので、オ イルシールのシール効果が低下して軸受け機構からの油洩れを生ずることがある 。
【0004】 そこで、図2に示すように、オイルシール8を備えた軸受け機構1のオイルシ ール8の大気側にダストシール9を配置し、オイルシール8とダストシール9と の間に空気室10を形成したシールの構造において、空気室10を大気と連通す る小孔20をダストシール9のリップに穿設して空気室10の内圧の変動を防止 するものが提案されている。
【0005】 しかし、このようにダストシール9のリップに小孔20を設けると、この小孔 20から大気中のダストやミストが空気室10内へ侵入し、オイルシール8の損 傷を惹起し、耐久性を低下させるという問題がある。 本考案は、軸受け機構のシールの構造におけるかかる問題を解決するものであ って、オイルシール8とダストシール9との間に形成された空気室10の内圧の 変動を防止すると共に、空気室10内へのダスト等の侵入を阻止することのでき るシールの構造を提供することを目的とする。
【0006】
本考案のシールの構造では、オイルシールを備えた軸受け機構において、オイ ルシールの大気側にダストシールを配置し、オイルシールとダストシールとの間 に形成される空気室を大気と連通させる通気孔をシールの固定部に設け、通気孔 にフィルタを設けることにより上記課題を解決している。
【0007】
オイルシールとダストシールとの間に形成された空気室を大気とを連通させる 通気孔が設けられているので、回転軸が軸線方向への移動を繰り返し、空気室の 容積が変化しても内圧は変動せず、空気室を大気圧に保つことができ、オイルシ ールのシール効果の低下による軸受け機構からの油洩れが防止される。 また、通気孔はシールの固定部に設けられるので、フィルタを取付け可能で、内 部へのダスト等の侵入を阻止することができる。
【0008】
図1は本考案の一実施例である建設車両のトランスミッションの軸受け機構の 断面図である。 本実施例の軸受け機構1では、トランスミッションのハウジング2に、出力軸 3を回転可能に支持するベアリング4が設けられている。出力軸3には、出力軸 フランジ5がスプライン嵌合されている。ハウジング2にはシールキャリヤ6が ボルト7で固定されており、このシールキャリヤ6にオイルシール8が設けられ ている。オイルシール8はゴム材シール8aと金属環8bとが接合構成されてい る。金属環8bはゴム材シール8aが接合した基端部がシールキャリヤ6の内周 に固定され、出力軸3の軸線Xに対して垂直方向に屈曲した中間部がシールキャ リヤ6の側面に固定され、先端部は屈曲して出力軸3の軸線Xと平行に側方へ延 出している。ゴム材シール8aのリップは出力軸フランジ5の外周に摺接してい る。
【0009】 オイルシール8の大気側にはダストシール9が配置されている。ダストシール 9もゴム材シール9aと金属環9bとで構成されており、出力軸フランジ5の外 周に固着されたゴム材シール9aのリップはオイルシール8の金属環8bの側面 に摺接している。ダストシール9の金属環9bは、出力軸3の軸線Xに対して垂 直方向に突出し先端部が屈曲してシールキャリヤ6側へ延出しいる。
【0010】 この構成によりオイルシール8とダストシール9との間には空気室10が形成 され、更に、この空気室10の外側には、オイルシール8の金属環8bとダスト シール9の金属環9bとの間にラビリンスが形成されており、ダストの侵入を防 止している。シールキャリヤ6には、この空気室10を大気と連通させる通気孔 11が設けられている。この通気孔11の大気側への開口端にはフィルタを内蔵 したブリーザ12が螺着されている。
【0011】 出力軸3は、ベアリング4の内部隙間やトランスミッションの組付け時に生ず るシールキャリヤ6とベアリング4との間の隙間があるので、運転中に軸線X方 向への移動を生ずる。この軸線X方向への移動は、建設車両の前後進、ブレーキ ング、登坂、降坂、作業中の衝撃等によって発生する。 出力軸3がこのような軸線X方向への移動を繰り返すと、オイルシール8とダ ストシール9との間に形成された空気室10の容積が変化するが、空気室10を 大気とを連通させる通気孔11が設けられているので、空気室10の内圧は変動 せず、空気室10を大気圧に保つことができ、オイルシールのシール効果の低下 による軸受け機構からの油洩れが防止される。
【0012】 また、通気孔11は固定されたシールキャリヤ6設けられ、フィルタを内蔵し たブリーザが取付けられているので空気室10へのダスト等の侵入を阻止するこ とができる。
【0013】
以上説明したように、本考案のシールの構造は、オイルシールとダストシール との間に形成された空気室の内圧の変動を防止してシール効果の低下による油洩 れをなくすると共に、空気室10内へのダスト等の侵入を阻止してオイルシール の耐久性を向上させることができる。
【図1】本考案の一実施例である建設車両のトランスミ
ッションの軸受け機構の断面図である。
ッションの軸受け機構の断面図である。
【図2】従来の軸受け機構の断面図である。
【符号の説明】 1 軸受け機構 2 ハウジング 3 出力軸 4 ベアリング 5 出力軸フランジ 6 シールキャリヤ 7 ボルト 8 オイルシール 9 ダストシール 10 空気室 11 通気孔 12 ブリーザ
Claims (1)
- 【請求項1】 オイルシールを備えた軸受け機構におい
て、前記オイルシールの大気側にダストシールを配置
し、オイルシールとダストシールとの間に形成される空
気室を大気と連通させる通気孔をシールの固定部に設
け、通気孔にフィルタを設けたことを特徴とするシール
の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994012943U JP3010441U (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | シールの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994012943U JP3010441U (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | シールの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3010441U true JP3010441U (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=43146204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994012943U Expired - Lifetime JP3010441U (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | シールの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010441U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009125734A1 (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-15 | Nok株式会社 | 密封装置 |
WO2012147201A1 (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-01 | 日立建機株式会社 | 建設機械の回転装置 |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP1994012943U patent/JP3010441U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009125734A1 (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-15 | Nok株式会社 | 密封装置 |
JP5141930B2 (ja) * | 2008-04-08 | 2013-02-13 | Nok株式会社 | 密封装置 |
WO2012147201A1 (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-01 | 日立建機株式会社 | 建設機械の回転装置 |
US9260143B2 (en) | 2011-04-28 | 2016-02-16 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Rotation device for construction machine |
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