JPH0536903U - 誘電体フイルタ - Google Patents

誘電体フイルタ

Info

Publication number
JPH0536903U
JPH0536903U JP8451391U JP8451391U JPH0536903U JP H0536903 U JPH0536903 U JP H0536903U JP 8451391 U JP8451391 U JP 8451391U JP 8451391 U JP8451391 U JP 8451391U JP H0536903 U JPH0536903 U JP H0536903U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
substrate
dielectric
electrodes
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8451391U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2551623Y2 (ja
Inventor
直志 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1991084513U priority Critical patent/JP2551623Y2/ja
Publication of JPH0536903U publication Critical patent/JPH0536903U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2551623Y2 publication Critical patent/JP2551623Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スペーサ用基板に形成された両端の電極間の
不要な容量の発生を抑制することにより、フィルタの減
衰特性の劣化を防止できる誘電体フィルタを実現する。 【構成】 複数の誘電体共振器7a、7b、7c、7d
と、上面にこの誘電体共振器と接続される上面電極4c
を有するとともに下面の両端に一対の下面電極4a、4
bを有する結合基板4と、結合基板4の下面電極4a、
4bと対向するごとく表面に一対のスペーサ上電極12
a,12bを有するスペーサ用基板12と、結合基板4
の下面電極4a、4bとスペーサ用基板12の表面のス
ペーサ上電極12a、12bとにはさまれて固定された
一対の入出力端子3a、3bとを有する誘電体フィルタ
において、スペーサ用基板12が一対のスペーサ上電極
12aと12b間で少なくとも一箇所空間部13を有す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数の誘電体共振器を結合してなる誘電体フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、誘電体フィルタの従来例を示す分解斜視図、図6は、図5に示す領域 ABCD内の部品を組み立てたときにX方向から見た断面図、図7は同フィルタ の等価回線図である。これらの図において、1は下側金属ケース、2は誘電体基 板よりなるスペーサ用基板であり、上面の両端に一対の電極2a、2bを有して いる。3a、3bはそれぞれ高周波信号の入出力端子、4は、上面に次に述べる 誘電体共振器と接続される上面電極4cを有し、下面に一対の下面電極4a、4 bを有し、これにより電極間にコンデンサを形成している結合用誘電体基板であ る。
【0003】 7a、7b、7c、7dはそれぞれ中心に共振用貫通孔を有する誘電体共振器 であり、この貫通孔内には接続ピン9が挿入されこの接続ピン9は誘電体共振器 7a、7b、7c、7dと結合用誘電体基板との上面電極4cとを接続している 。5は、誘電体共振器7cと7dを誘導的に結合する結合コイルであり、結合用 誘電体基板4の上面に取り付けられている。10は上側金属ケースであり、下側 金属ケース1とはめ合わされる。
【0004】 前記構成の従来の誘電体フィルタにおいて、高周波信号が例えば、入出力端子 3aより入力されれば、図7に示す等価回路により一定周波数帯域の信号のみが 入出力端子3bより出力される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の誘電体フィルタにおいて、スペーサ用基板には入出力端子3 a、3bの高さの位置調整の役目および必要な部分の絶縁性を保つ役目をはたし ている。
【0006】 しかし、このスペーサ用基板2は、絶縁性を要求されるためにガラスエポキシ などの高誘電率の樹脂を用いており、その誘電率は空気に比べて2倍から5倍程 度の大きさになっている。
【0007】 このため、図6に示すように電極2aと2b間、すなわち入出力端子3a、3 b間においてスペーサ用基板2を介して、静電容量Cが形成される。この静電容 量Cは、誘電体フィルタの設計上不要なものであり、図7の等価回路より明らか なように入出力端子3aと3b間に本来の信号経路の回路とは別に、不要な容量 に起因するバイパス回路を形成してしまう。このため本来の信号経路の信号とバ イパス回路の信号とが信号周波数に応じて相殺、強調しあって、フィルタの減衰 特性が劣化する欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記欠点を解消するものであり、複数の誘電体共振器と、上面にこの 誘電体共振器と接続される上面電極を有するとともに下面の両端に一対の下面電 極を有する結合基板と、前記結合基板の下面電極と対向するごとく表面に一対の スペーサ上電極を有するスペーサ用基板と、前記結合基板の下面電極と前記スペ ーサ用基板の表面のスペーサ上電極とにはさまれて固定された一対の入出力端子 とを有する誘電体フィルタにおいて、前記スペーサ用基板が前記一対のスペーサ 上電極間で少なくとも一箇所に空間部を有する誘電体フィルタを提供するもので ある。
【0009】
【作用】
本考案では、スペーサ用基板が、両端の電極間に少なくとも一箇所空間部を有 しているので、電極間に介在する材料の誘電率は、スペーサ用基板の一部と空気 層との組合せによる総合的な誘電率となる。この場合の総合的な誘電率は、空気 層がない従来の結合と比較してずっと小さくなるので、結局、スペーサ用基板の 両端の電極間容量は極めて小さくなり、このため不要なバイパス回路による減衰 特性の乱れが発生しない。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照にしながら説明する。 図1は本考案の一実施例における誘電体フィルタの分解斜視図、図2はケース を開けた状態の組立完了後の同フィルタの斜視図、図3は、図1に示す領域AB CD内の部品を組み立てたときのX方向から見た断面図である。これらの図にお いて、従来例を示す図5、図6、図7と同一箇所には同一番号を付してある。こ れらの図において、1は金属板を穴あけ、折り曲げして作った下側金属ケースで ある。
【0011】 この下側金属ケース1は、誘電体フィルタを収納して保護するとともにプリン ト配線基板への電気的、機械的な接続手段となるものである。
【0012】 12は、誘電体板よりなるスペーサ用基板であり、このスペーサ用基板12は その上面に入出力端子3a、3bと接触するスペーサ上電極12a、12bが形 成され、このスペーサ用基板12の役目は入出力端子3a、3bの高さの位置合 わせをすること、および所定部分の絶縁性を保つことである。スペーサ用基板1 2には、中央部に長方形の貫通孔13が形成されており、これにより後述するよ うにスペーサ上電極12aと12b間の静電容量が極めて小さくなっている。
【0013】 4は、一方の主面に上面電極4cを有し、他の主面に一対の下面電極4aと4 bを有する結合用誘電体基板であり、この基板の電極間には容量が形成されてい る。5は、結合コイルであり、らせん状に巻かれた筒型の形状を有している。
【0014】 この結合コイルは、誘電体ブロック共振器7cと7d間を誘導的に結合するも のであり、その両端子は結合用誘電体基板4上の上面電極4cにハンダ付けされ ている。
【0015】 7a、7b、7cおよび7dはそれぞれ下側金属ケース1の中央部に収納され た誘電体共振器である。この誘電体共振器7a、7b、7cおよび7dはそれぞ れ一つの貫通孔を有し、その貫通孔内部および接続ピン9が挿入されている側の 端面の1部分をのぞいて全面が導電体膜(図示せず)で覆われている。
【0016】 また、接続ピン9はその一端が誘電体共振器7a、7b、7cおよび7dの貫 通孔内の導電体膜と電気的に接続された状態で、この貫通孔内に固定されている 。接続ピン9の他端は、結合用誘電体基板4の各上面電極4cと当接した状態に おいて、スポットハンダまたはリフローハンダにより、この各上面電極4cと電 気的接続されている。これにより、誘電体共振器7a、7b、7cは互いに容量 的に結合されている。
【0017】 10は、上側金属ケースであり、組立の最終工程で下側金属ケース1と組み合 わされ固定される。
【0018】 以上の本実施例の誘電体フィルタの特徴は、スペーサ用基板12の中央部に貫 通孔13を形成することにより、スペーサ上電極12aと12b間の容量を貫通 孔13が存在しない従来例の場合と比較して極めて小さくしていることである。
【0019】 スペーサ上電極12aと12b間の容量が小さくなるのは次の理由による。す なわち、貫通孔13の存在により、スペーサ上電極12aと12b間はスペーサ 用基板12の1部と貫通孔13による空気層とのほぼ直列接続になり、ここで空 気層の誘電率は比較的小さいので、全体的な誘電率は貫通孔13が形成されてい ない場合と比べて、小さくなる。一般に容量の値は、電極間介在物の誘電率に正 比例するため、この実施例の誘電体フィルタではスペーサ上電極12aと12b 間の容量が小さくなる。
【0020】 その結果、入出力端子3aと3b間に不要な容量に起因するバイパス回路が形 成されず、フィルタの減衰特性の劣化を防止できる。
【0021】 図4は、本考案の他の実施例の誘電体フィルタにおけるスペーサ用基板を示し ている。 図4(a)では、スペーサ用基板14は、スペーサ上電極14aと14b間に 複数の円形の貫通孔15を有している。このような貫通孔15は通常の打ち抜き 機械等によって簡易に形成できる利点がある。
【0022】 図4(b)では、スペーサ用基板16は、スペーサ上電極16aと16b間に 、長手端部から、切り込み加工した切欠部分17を有している。この場合、切欠 部分17の数を増加することにより、スペーサ上電極16aと16b間の容量を 効果的に低減できる。
【0023】 図4(c)では、スペーサ用基板18は空間部19により完全に分離されてお り、スペーサ上電極18aと18b間の容量を極めて小さくすることができる。
【0024】
【考案の効果】
以上の実施例より明らかなように、本考案の誘電体フィルタは、スペーサ用基 板に簡単な加工を加えるだけで、スペーサ上電極間の不要な容量に起因するフィ ルタの減衰特性の劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の誘電体フィルタの分解斜視
図である。
【図2】同フィルタのケースを開いた状態の斜視図であ
る。
【図3】図1の誘電体フィルタの要部断面図である。
【図4】本考案の他の実施例における誘電体フィルタの
スペーサ用基板の斜視図である。
【図5】本考案の従来例の誘電体フィルタの分解斜視図
である。
【図6】図5の誘電体フィルタの要部断面図である。
【図7】同フィルタの等価回路図である。
【符号の説明】
3a,3b 入出力端子 4 結合基板 4a,4b 下面電極 4c 上面電極 7a,7b,7c,7d 誘電体共振器 12 スペーサ用基板 12a,12b スペーサ上電極 13 貫通孔(空間部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の誘電体共振器と、上面にこの誘電
    体共振器と接続される上面電極を有するとともに下面の
    両端に一対の下面電極を有する結合基板と、前記結合基
    板の下面電極と対向するごとく表面に一対のスペーサ上
    電極を有するスペーサ用基板と、前記結合基板の下面電
    極と前記スペーサ用基板の表面のスペーサ上電極とには
    さまれて固定された一対の入出力端子とを有する誘電体
    フィルタにおいて、前記スペーサ用基板が前記一対のス
    ペーサ上電極間で少なくとも1箇所空間部を有すること
    を特徴とする誘電体フィルタ。
JP1991084513U 1991-10-17 1991-10-17 誘電体フィルタ Expired - Fee Related JP2551623Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991084513U JP2551623Y2 (ja) 1991-10-17 1991-10-17 誘電体フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991084513U JP2551623Y2 (ja) 1991-10-17 1991-10-17 誘電体フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0536903U true JPH0536903U (ja) 1993-05-18
JP2551623Y2 JP2551623Y2 (ja) 1997-10-27

Family

ID=13832722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991084513U Expired - Fee Related JP2551623Y2 (ja) 1991-10-17 1991-10-17 誘電体フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2551623Y2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS585002A (ja) * 1982-04-23 1983-01-12 Nec Corp 高周波回路装置
JPS62117401A (ja) * 1985-11-18 1987-05-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘電体フイルタ
JPH03187502A (ja) * 1989-12-16 1991-08-15 Mitsubishi Electric Corp インターディジタル形ろ波器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS585002A (ja) * 1982-04-23 1983-01-12 Nec Corp 高周波回路装置
JPS62117401A (ja) * 1985-11-18 1987-05-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘電体フイルタ
JPH03187502A (ja) * 1989-12-16 1991-08-15 Mitsubishi Electric Corp インターディジタル形ろ波器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2551623Y2 (ja) 1997-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5023578A (en) Filter array having a plurality of capacitance elements
US6529102B2 (en) LC filter circuit and laminated type LC filter
JPH0340962B2 (ja)
JP3448341B2 (ja) 誘電体フィルタ装置
US5475350A (en) Frequency tunable resonator including a varactor
JPH0536903U (ja) 誘電体フイルタ
JPH04242301A (ja) 誘電体フィルタ
JPH07245505A (ja) 誘電体フィルタ
KR960006461B1 (ko) 유전체 필터
JPH0514573Y2 (ja)
KR960003568B1 (ko) 표면 실장형 유전체 필터
JPH0741203Y2 (ja) 誘電体フィルタ
JP2566558Y2 (ja) 誘電体フィルタ
JPS6145607Y2 (ja)
US6392505B1 (en) Dielectric device
JPH089924Y2 (ja) 誘電体フィルタ
JPH0450641Y2 (ja)
JP2567210B2 (ja) マイクロ波接地構造
JP2661004B2 (ja) 誘電体フィルタ
JPH062322Y2 (ja) 誘電体フイルタ
JP3301198B2 (ja) 誘電体フィルタ
JP2561607Y2 (ja) 誘電体帯域阻止フィルタ
JPS6312565Y2 (ja)
JPS639127Y2 (ja)
JPH07115303A (ja) 高周波フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees