JPH0535345U - 貼着用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のシートを一端で綴じ合わせ、各シート
を分離して所定のシートを荷物等に貼着する貼着用シー
トにおいて、嵩張らず、保管が容易であり、使用に際し
て余分な廃棄物が生じない。 【構成】 持戻り荷物連絡票３の裏面に反復して接着及
び剥離可能な粘着剤４を設けるとともに、上位の持戻り
荷物連絡票２との綴じ合わせ部分の内側に切り用ミシン
目７を設け、また、各持戻り荷物連絡票２，３の裏面に
は染料カプセル層８，９，１０，１１を設ける一方、持
戻り荷物連絡票３と不在連絡票５の表面には呈色剤層１
２，１３，１４，１５を設けて複写可能とする。前記持
戻り荷物連絡票３を前記切り用ミシン目７で分割する
と、前記持戻り荷物連絡票２の綴じ合わせ端には裏面に
粘着剤４を有する前記持戻り荷物連絡票３の一部からな
る貼着片３ａが残り、前記持戻り荷物連絡票２は前記貼
着片３ａを介して荷物等に接着可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、荷物等に貼着するための貼着用シートに関し、例えば、荷物の配達 先が不在だった場合に、所定事項を記入して配達先に連絡するカードを備えた貼 着用シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来におけるこの種貼着用シートを図６に基づいて説明すると、貼着用シート ３１は、互いに同一大の不在連絡票控３２と、荷物貼着用不在連絡票３３と、配 達先用不在連絡票３４とからなり、前記荷物貼着用不在連絡票３３の裏面には粘 着剤３５が塗布されるとともに、剥離紙３６で被覆され、前記各票３２，３３， ３４は一端で分離可能に綴じ合わされている。前記不在連絡票控３２には、裏面 の綴じ合わせ部分に沿って粘着剤３７が帯状に塗布され、剥離テープ３８で被覆 されている。また、前記剥離紙３６には剥離を容易にするためのスリット３９が 設けられている。

【０００３】 使用に際しては、不在の配達先において、貼着用シート３１に所定事項を記入 したうえ、各票３２，３３，３４を分離し、配達先用不在連絡票３４は配達先の 郵便受け等に入れる一方、荷物貼着用不在連絡票３３は剥離紙３６を剥離して粘 着剤３５により荷物（図示せず）に貼り、不在連絡票控３２も剥離テープ３８を 剥離して粘着剤３７により荷物に貼って、荷物を営業所に持ち帰る。営業所では 不在連絡票控３２を荷物から剥離して保管し、配達先からの連絡を待って、該当 する荷物を不在連絡票控３２と荷物貼着用不在連絡票３３とで照合し、所定の配 達先へ再配達する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら従来の貼着用シート３１にあっては、不在連絡票控３２を荷物に 貼着するために、その裏面の綴じ合わせ部分に沿って粘着剤３７を塗布するとと もに剥離テープ３８で被覆し、また、荷物貼着用不在連絡票３３に設けた粘着剤 ３５も剥離紙３６で被覆する構成を採用しているので、この剥離テープ３８や剥 離紙３６の厚みにより嵩張るほか、多数枚を積み重ねて保管する際には、前記剥 離テープ３８部分が嵩張って、安定した積み重ね状態とならず不便であり、また 、配達先で剥離した剥離テープ３８や剥離紙３６の廃棄処理も煩雑であるという 欠点があった。本考案は、この欠点を解消した貼着用シートを提供することを目 的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案の貼着用シートは、最上位のシートを除く所 定のシートには、その裏面に剥離紙で被覆しなくても当接面から剥離可能に接着 力が設定された粘着剤、例えば反復して接着及び剥離が可能な粘着剤が塗布され るとともに、上位のシートとの綴じ合わせ部分の内側に位置して切り取り部、例 えば切り用ミシン目が設けられる一方、最上位のシートに記入すると所定のシー トに複写記入されるよう複写構造が設けられたものである。

【０００６】

【作用】

所定のシートを切り取り部で分割することにより、その上位のシートの綴じ合 わせ端に裏面に粘着剤を塗布した所定のシートの一部である貼着片が形成される 。したがって、上位のシートは前記貼着片を介して荷物等の対象物に貼着するこ とができ、一方、所定のシートは裏面の粘着剤により荷物等の対象物に貼着する ことができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を３枚のシートからなる荷物配達時の不在連絡用の貼着用シート に適用した場合の好適な実施例について、添付図面の図１〜図５に基づき詳細に 説明する。ここにおいて、図１は貼着用シートの綴じ合わせ状態を示す概略的断 面図、図２は分離した上位シートを示す概略的断面図、図３は上位シートの平面 図、図４は中位シートの平面図、図５は下位シートの平面図である。

【０００８】 図１に示すように、貼着用シート１は、上位から順に、控として使用される持 戻り荷物連絡票２と、裏面全体に反復して接着及び剥離が可能な粘着剤４が塗布 された荷物貼着用の持戻り荷物連絡票３と、配達先用の不在連絡票５とからなる 。前記各票２，３，５は重ね合わされたうえ、前記持戻り荷物連絡票２と前記持 戻り荷物連絡票３とは接着剤６により剥離不能に、また、前記持戻り荷物連絡票 ３と前記不在連絡票５とは前記粘着剤４により剥離可能に、それぞれの同一側一 端で綴じ合わされている。そして、これら持戻り荷物連絡票２、持戻り荷物連絡 票３及び不在連絡票５は下位のものほど長く形成され、綴じ合わせ端と反対側の 端部が階段状に順次突出するよう構成されている。

【０００９】 また、持戻り荷物連絡票３の接着剤６による綴じ合わせ部分の内側には、切り 用ミシン目７が設けられている。前記持戻り荷物連絡票３の切り用ミシン目７か ら綴じ合わせ部分側が、前記持戻り荷物連絡票２を荷物等に貼着するための貼着 片３ａとなる。

【００１０】 持戻り荷物連絡票２の裏面及び持戻り荷物連絡票３の粘着剤４面には染料カプ セル層８，９，１０，１１が設けられ、これと対向する前記持戻り荷物連絡票３ の表面及び不在連絡票５の表面には呈色剤層１２，１３，１４，１５が設けられ 、ノンカーボン複写構造が構成されている。そして、前記持戻り荷物連絡票２の 管理番号、配達年月日、配達先、原票番号、品名、荷送人氏名を記入する配達情 報記入欄１６に所定事項を記入すると（図３参照）、持戻り荷物連絡票３及び不 在連絡票５の各配達情報記入欄１７，１８における対応部分に複写記入され（図 ４及び図５参照）、また、前記持戻り荷物連絡票２の持戻り理由記入欄１９への 記入事項は、前記持戻り荷物連絡票３の持戻り理由記入欄２０に複写記入され（ 図４参照）、さらに、前記持戻り荷物連絡票２の配達員捺印欄２１に配達印を捺 印すると、前記不在連絡票５の配達員捺印欄２２に印影が複写される（図５参照 ）よう構成されている。

【００１１】 本実施例は以上のように構成したので、不在の配達先において配達員が、持戻 り荷物連絡票２の所定欄に所定事項を記入して、下位に位置する持戻り荷物連絡 票３及び不在連絡票５の複写構造８，１２，９，１３，１０，１４と対応する欄 に同一事項を複写記入するとともに、前記持戻り荷物連絡票２の配達員捺印欄２ １に捺印して前記不在連絡票５の複写構造１１，１５と対応する配達員捺印欄２ ２に印影を複写する。そして、前記不在連絡票５は前記持戻り荷物連絡票３から 分離して配達先の郵便受け等に入れる一方、前記持戻り荷物連絡票３を切り用ミ シン目７で分割することにより、図２に示すように、その上位の持戻り荷物連絡 票２の綴じ合わせ端に、裏面に粘着剤４を塗布した前記持戻り荷物連絡票３の一 部である貼着片３ａを形成する。

【００１２】 これによって、前記持戻り荷物連絡票２は前記貼着片３ａを介して荷物（図示 せず）に貼着することができ、また、前記持戻り荷物連絡票３は裏面の粘着剤４ により荷物（図示せず）に貼着することができる。そして、荷物（図示せず）は 営業所に持ち帰る。営業所では前記持戻り荷物連絡票２を荷物から剥離して保管 する。配達先から連絡があると、該当する荷物を保管している前記持戻り荷物連 絡票２と荷物（図示せず）に貼着されている前記持戻り荷物連絡票３とで照合、 確認し、所定の配達先へ指定にしたがって再配達する。

【００１３】 なお、本考案は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば、複写部分 の占有面積が小さく、粘着剤４の露出面積が大きい場合には、カーボン複写構造 を採用することも可能である。また、貼着用シート１を構成する複数のシートは 、実施例とは反対に上位のものほど長く突出するよう構成してもよく、その枚数 も３枚に限定されない。さらに、粘着剤４は全面的にではなく確実な接着を確保 できる程度に部分的に塗布してもよい。さらにまた、切り取り部は切り用ミシン 目７のほか弱化線等を採用してもよい。またさらに、本考案の貼着用シート１が 荷物配達時の不在連絡票以外にも適用できることはもちろんである。

【００１４】

【考案の効果】 以上説明したところで明らかなように、本考案によれば、複数の綴じ合わされ たシートの中、最上位のシートを除く所定シートの綴じ合わせ端を切り用ミシン 目等により分割可能として、その裏面に設けた剥離紙で被覆する必要のない粘着 剤によりこの所定シートと綴じ合わされた上位シートを荷物等に貼着し得るよう に構成したので、従来存在した剥離テープや剥離紙が不要となって嵩張らず、ま た、構造も簡潔になり、保存管理が容易になるとともに使用時に余分な廃棄物も 生じないという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】貼着用シートの綴じ合わせ状態を示す概略的断
面図。

【図２】上位シートである持戻り荷物連絡票の分離状態
を示す概略的断面図。

【図３】上位シートである持戻り荷物連絡票の平面図。

【図４】中位シートである持戻り荷物連絡票の平面図。

【図５】下位シートである不在連絡票の平面図。

【図６】従来例を示す概略的断面図。

【符号の説明】

１ 貼着用シート ２，３ 持戻り荷物連絡票 ３ａ 貼着片 ４ 粘着剤 ５ 不在連絡票 ６ 接着剤 ７ 切り用ミシン目 ８，９，１０，１１ 染料カプセル層 １２，１３，１４，１５ 呈色剤層

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のシートが一端で綴じ合わされてな
   る貼着用シートにおいて、最上位のシートを除く所定の
   シートには、その裏面に剥離紙で被覆しなくても当接面
   から剥離可能に接着力が設定された粘着剤が塗布される
   とともに、上位のシートとの綴じ合わせ部分の内側に位
   置して切り取り部が設けられる一方、最上位のシートに
   記入すると所定のシートに複写記入されるよう複写構造
   が設けられたことを特徴とする貼着用シート。