JPH0136620Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、配送品の配送処理業務中におい
て、配送品の仕訳、配送、配送票の抜き取り、お
よび機械読取り情報の確実な読取りによる配送管
理が容易に行えるところの配送票入り封筒型帳票
に関するものである。

［従来技術およびその問題点］ 従来、デパート、運送会社などにおいて依頼さ
れた配送品を配送するに当つて、配送依頼人に配
送票入り封筒の控紙を介して、あるいは、封筒表
面に直接屈先、送り人等の配送に必要な事項を記
入してもらい、必要な配送票を切り取り残りの配
送票入り封筒を配送品に貼着し、所定配送経路に
配送品を配送し、発店、中継店ではそれぞれ封筒
表面に設けられている機械読取り情報を読取り、
コンピユータに入力し配送管理を行つていた。

しかしながら、封筒上紙を兼ねる配送表示票に
記載された文字は、上述の如く、配送依頼人が書
く場合が多いので、千差万別となり、沢山の配送
品の取扱い中での迅速な認識には適していなかつ
た。

このため、従来の配送業務においては、配送依
頼を受けた営業店または配送部門などにおいて、
配送仕訳記号、配送ルート記号、配送指示文字等
の配送記号をマジツクなどの筆記具を用い大書き
表示していたが、配送品の大きさも異なり、また
記入する人によつて記入場所が異なるので、配送
記号が見にくく、また、見つけにくいという不便
を生じていたばかりか、きれいに包装された依頼
品の体裁も悪くなり不都合であつた。

そこで、記入された配送票入り封筒の脇に別ラ
ベルを貼ることが試みられていたが、配送品の大
きさにより制限され、配送票入り封筒を小形化し
なければならなくなり、その結果として配送票入
り封筒内の配送票が抜き取りにくくなるという不
都合や２度の貼着作業を必要とするという不便が
生じ実用的ではなかつた。

また、発店、中継店で読取られる封筒上紙の機
械読取り情報の読取りに際しても、配送中におけ
る汚損、破損により正確な読取りが行えないとい
う不都合が生じ迅速かつ正確な配送管理が行えな
いというものであつた。

［問題点を解決するための手段］ 抜き取り可能に綴じ込まれた複数枚からなる配
送票を有する配送票入り封筒型帳票において、配
送票を兼ねる封筒上票の配送票の抜き取り方向を
除く所定辺側に沿つて配送記号表示部を設けると
共に配送記号表示部と反対方向の辺側に封筒内の
配送票を寄せて綴じ込んでなり、上記、配送票を
寄せて生じる封筒内の所定部分を接着剤により封
着してなると共に配送記号表示部を除く封筒上票
所定箇所に機械読取り情報を設け、該機械読取り
情報表面に透明保護材をコートしてなる配送票入
り封筒型帳票を提供することにより上記問題点を
解決するものである。

［考案の作用］ 上記構成を採用することによつて、この考案に
おいては、配送記号の記入および記入されたもの
の貼着が行い易く、配送品の体裁を損わず配送中
にシワ、破損が生じにくく、人間の眼による仕
訳、配送業務が行い易くなり、また、封筒表面の
機械読取り情報の読取りが正確に行え、これによ
り配送管理を正確かつ迅速に行うことができると
同時に封筒内の配送票の抜き取りが容易に行え
る。

［考案の実施例］ 次にこの考案の一実施例を示す図面に基づきこ
の考案を説明する。

第１図は、この考案の配送票入り封筒型帳票Ａ
の表面平面図であり、第２図は、第１図の−
線断面図であり、第３図は、第１図の−線断
面図であり、以下この第１図、第２図、第３図を
参照して説明する。

この考案の配送票入り封筒型帳票Ａは封筒１を
構成し、配送表示票３ａ兼ねる封筒上票２１と封
筒下票２２との間に営業店控票３ｂ、受取票３
ｃ、配送部門控票３ｄ，３ｅなどからなる配送票
３０が位置してなり、封筒上票２１と封筒下票２
２は、封筒下票２２の上辺、下辺および左辺に沿
つて塗布されている接着剤４１により接着されて
なると共に、配送票３０の各票は、その左辺に沿
つて塗布されている接着剤４２により接着されて
一体化されており、この一体化された状態で封筒
上票２１が封筒下票２２に重ね合わされる前に上
述の接着剤４１と同時に封筒下票２２に塗布され
た左辺内側の接着剤４１上に重ね合わされ、これ
により封筒下票２２に綴じ込まれてなり、接着剤
４２の内側に各票を抜きとれるよう切取りミシン
目５１が設けられてなると共に、配送記号表示部
７０は、配送票３０の抜き取り方向と平行する封
筒上票２１の表面の下辺側に沿つて表示欄６２に
より設けられているものであり、配送表示票３ａ
を兼ねる封筒上票２１には、機械読取り情報の一
種であるバーコードＢを設け、バーコードＢの表
面を透明保護材であるニスＮによりオーバーコー
トしてなるものである。

透明保護材は、上記ニスの他、シリコン、ワツ
クス、透明フイルム等の保護材を用いればよいも
のである。

また、配送票３０の綴じ込みは、封筒上票２１
の配送表示票３ａの記入欄６１と配送票３０の記
入欄６１が対応する位置に綴じ込んでなるもので
あり、配送票３０を寄せて生じる封筒内Ｅは、配
送票近傍、封筒開口側など所定部分が前述の接着
剤４１と同時に封筒下票２２に塗布された接着剤
４１により封着されてなり、この配送票３０の下
辺から封筒１の下辺までの間隔は、記入欄６１に
記入する文字の平均的サイズの２倍以上好ましく
は、３倍以上のサイズで書けるよう設計されてい
る。

また、上述において封筒下票２２の裏面には、
粘着剤４３およびこの粘着剤４３を保護する剥離
紙２３が設けられており、この剥離紙２３には、
記入後の配送票入り封筒型帳票Ａを配送品に貼る
際に剥離紙を剥がしやすくするためのスリツト５
５が設けられてなる。

また、配送票３０の各票は、右辺側が封筒１よ
り段階的に突出しており、突出部分には、屈先県
名、運賃などの記入欄６２′が設けられ、切取り
ミシン目５２から切り取り、部門毎に事務処理が
行い易いよう営業店控票３ｂ側からの筆圧により
複写がとれるよう複写構成となつている。

さらに、上述において配送票３０の記入欄６１
には、封筒上票２１兼配送表示票３ａの記入欄６
１からの記入が複写記入される複写構成となつて
いるものであり、この複写構成は、公知のものの
組合わせで良い。

また、この考案においては、第４図、第５図に
示す如く、上述の配送票入り封筒型帳票Ａの上に
記入欄６１の必要事項が記入できる記入欄６３
と、配送記号表示部７０の上部に相当する部分に
広告、宣伝等の識別印刷を設けた依頼人控票３
ｆ、運賃請求書３ｇ等を重ね合わせ、左辺側を分
離可能な接着剤４４にて綴じ合わせた配送票入り
封筒型帳票A′としてもよく、これらの票の上下
方向のサイズは、封筒と同サイズであれば広告、
宣伝にも都合よく、また製造も容易となる。

なお、上述の実施例においては、配送記号表示
部７０を封筒１の下辺側に設けた構成としたが、
第６図に示す如く、封筒１の上辺側に設けて構成
してもよく、また、第７図、第８図（第７図の
−線断面図。）に示す如く、また、細長の配送
品に貼着しやすいよう封筒１の開口部と反対側の
辺に設けて構成してもよいものである。

また、封筒１の配送表示票３ａを兼ねる封筒上
票２１は、配送中の雨、コスレ等に対する強度を
持たせるために用紙とポリプロピレンフイルムを
一体貼着した構成としても良いものであり、配送
地域、配送形態等により雨、コスレ等から特に配
送表示票を保護する場合は、第９図イに示す如
く、用紙ＦとポリプロピレンフイルムＰとを接着
剤４５により一体的に貼着し、ポリプロピレンフ
イルムＰ面を封筒表面とし構成するものであり、
この場合においては、筆記性、印刷適性を良好と
するために、ポリプロピレンフイルムＰの表面を
ニスＭでマツト状にコートするものであり、用紙
Ｆには、配送票３０に複写記入を行う複写材Ｃを
設けるものである。

また、第９図ロに示す如く、用紙Ｆ面を封筒表
面として構成してもよく、この場合は、用紙Ｆが
筆記性を有しているため、マツト状のニスコート
を省くことができるものである。

また、ポリプロピレンフイルムに代えて、ポリ
エステルフイルム等の合成樹脂フイルムを使用し
てもよいものであり、用紙Ｆは、カーボンインキ
の裏抜け防止が施されたカーボン用紙を用いても
よい。

この考案の配送票入り封筒型帳票は、上述の構
成からなるものであるが、第４図、第５図により
説明した封筒１の上位に綴じ合わせる控票３ｆ、
３ｇは、第１図、第６図の如く、配送記号表示部
７０を封筒１の上辺、下辺に設けた場合には、封
筒１と同サイズとすることなく、第１０図に示す
如く、封筒上票２１の配送記号表示部７０が表出
するサイズとして、左端側を分離可能な接着剤４
４で綴じ合わせて構成しても良いものであり、ま
た、第７図に示す実施例の配送記号表示部７０を
封筒１の左端側に設けた場合は、封筒１と同サイ
ズあるいは配送記号表示部が表出するサイズの控
票を左端側で、あるいは、配送記号表示部７０が
表出するよう綴じ合わせ構成しても良いものであ
り、また、第１１図に示す如く、控票３ｆ、３ｇ
の上下方向のサイズを封筒１内の配送票３０の上
下方向のサイズとしてもよいものであり、前記、
配送記号表示部７０を上辺、下辺に設けた場合も
控票の上下方向のサイズを封筒内の配送票３０の
上下サイズとし、控票の上下端を配送票の上下端
にそろえて綴じ合わせた構成としてもよいもので
ある。

また、第１２図に示す如く、封筒上票２１の裏
面の接着剤４１を常時粘着性を有する粘着剤４
１′として、封筒下票２２の全面または粘着剤４
１′と対応する部分に剥離剤Ｈを塗布し、封筒下
票２２を剥離紙と兼用できる構成としてもよいも
のであり、この場合においては、配送票３０は、
封筒上票２１側に綴じ合わせるものである。

上述よりなるこの考案の配送票入り封筒型帳票
Ａは、デパート、運送会社などの営業店などで用
い、配送依頼の際に依頼人に必要事項を記入欄６
１に記入してもらい、その他の必要事項を営業店
または集荷発送場所において記入欄６１，６２′
に記入すると共に営業店控３ｂ、依頼人控票３ｆ
などを剥がし、それぞれの控とすると共に、封筒
下票２２の裏面の剥離紙２３をスリツト５５より
剥がしながら配送品に貼着すると共に、配送記号
表示部７０に配送ルート番号、仕訳番号、配送指
示文字などを、あらかじめ印刷または大書き表示
して用いる。その後、受取票３ｃ、配送部門控票
３ｄ、３ｅを封筒の下辺側に引張り切り取りミシ
ン目５１に沿つて切り取り用いるものであり、封
筒上票２１を兼ねる配送表示票３ａに設けられて
いる機械読取り情報であるバーコードを発店およ
び各中継店で読取りコンピユータに入力し配送管
理を行うものである。

［考案の効果］ 以上述べた如く、この考案によれば配送票を寄
せて生じる封筒内の一部または配送票の近傍を除
く全部が接着剤により封着されているので、配送
記号表示部７０の封筒部および封筒の開口部に余
分のたるみが生じることなく従来の配送票入り封
筒と同様に記入でき、封筒の一片に配送記号表示
部が設けられているので、別のラベルを用いるこ
となく、封筒本体との貼着と同時に貼着できるの
で貼着の手間を必要とせず、しかも、配送品の体
裁を損わず、配送中の配送品の移動、積重ねにお
いて、余分のたるみもシワも発生せず、封筒の開
口部側も大きく開くことがないので他の配送品に
引つかかり破損する恐れがないので、配送記号表
示部７０の視認も安全、確実、容易に行え、仕
訳、配送業務が行い易いものである。

さらに、封筒上票を兼ねる配送表示票に機械読
取り情報を設け、この機械読取り情報面を透明保
護材によりオーバーコートしたので、配送中の
雨、コスレ等により機械読取り情報部分が直接汚
損されることがなく、ニス面が汚れても容易にふ
きとることができるので確実な機械読取りが行え
るものであり、これにより正確かつ迅速な配送管
理を行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の配送票入り封筒型帳票の
表面平面図、第２図は、第１図の−線断面
図。第３図は第１図−線断面図。第４図、第
５図、第６図、第７図、第８図、第９図、第１０
図、第１１図、第１２図は、この考案の他の実施
例説明図。 Ａ……この考案の配送票入り封筒型帳票、１…
…封筒、３０……配送票、４１，４２……接着
剤、５１……切取りミシン目、７０……配送記号
表示部、Ｂ……機械読取り情報、Ｎ……透明保護
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 抜き取り可能に綴じ込まれた複数枚からなる配
   送票を有する配送票入り封筒型帳票において、配
   送票を兼ねる封筒上票の配送票の抜き取り方向を
   除く所定辺側に沿つて配送記号表示部を設けると
   共に配送記号表示部と反対方向の辺側に封筒内の
   配送票を寄せて綴じ込んでなり、上記、配送票を
   寄せて生じる封筒内の所定部分を接着剤により封
   着してなると共に配送記号表示部を除く封筒上票
   所定箇所に機械読取り情報を設け、該機械読取り
   情報表面に透明保護材をコートしてなる配送票入
   り封筒型帳票。