JPH049190Y2

JPH049190Y2 -

Info

Publication number: JPH049190Y2
Application number: JP1984124897U
Authority: JP
Priority date: 1984-08-15
Filing date: 1984-08-15
Publication date: 1992-03-06
Also published as: JPS6140268U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、商品の移動を伴う業務において必要
な配送伝票の改良に関するものである。

（従来の技術）従来、運送会社、百貨店等で用いられる配送伝
票は、紙製の数枚の伝票を綴り合わせてなるもの
で、最下位の伝票と品物とを直接貼り合わせ、品
物の流れに応じて、必要部署で必要な伝票を順次
切り取り、使用するようになつている。ところ
が、従来の伝票は通常その印刷面が、外部に露出
しているので、品物が多数の人を経由して取り扱
われ、また風雨にも曝されることがあるところか
ら、印刷表示面が汚れたり、損傷したりするとい
う欠点を有している。

（考案が解決しようとする問題点）このような点から、配送伝票についても一般の
伝票と同様に、バーコード、OCR等の光学読取
表示を予め印刷しておくことにより、その処理を
簡易迅速ならしめることはできるが、しかし、上
記のように印刷表示面が損傷を受け易いことか
ら、光学読取に誤りを生じるという問題があり、
これがため、従来はそのような表示は施されてい
なかつた。

本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の複写形配送
伝票の外側を封筒体とするとともに、これの表面
に設ける光学読取表示に対し、これが消去されな
い手段を講ずるにある。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を達成するために、本考案にあつて
は、複写形配送伝票を綴込んだ封筒体上に、マツ
ト処理層を介して光学読取表示を設けることによ
つて問題点の解決を図つている。

すなわち、本考案は、一辺が開封形の封筒体の
中に、複写伝票１６を切り取り可能に綴り込んで
なる配送伝票において、上記封筒体の上紙１０を
合成紙又は合成樹脂フイルム２２で構成するとと
もに、この上紙１０の所定位置に、マツト処理層
２４を介して光学読取表示２０を施した構成と
し、さらには、この光学読取表示２０の上にオー
バーコート層２６を被覆した構成としている。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図および第２図は本考案にかかる配送伝票
を示している。

この配送伝票は、品物の発送依頼人等によつて
必要事項が記入される際、中に含まれる数枚の複
写伝票に同時に複写されて、全体が当該品物の表
面に貼付されるものである。

図は、その記入前の配送伝票を示しており、そ
の外側は、一辺開封形の封筒体ａでできている。

１０はその封筒体ａの上紙、１２は下紙、１４
は上下両紙を封筒形に形成するための接着剤層で
あり、１６は当該封筒体ａの中に綴り込んだ４枚
の伝票綴りである。伝票綴り１６は指で摘み易く
するため、封筒体ａの開封した一辺から少し段差
をつけて突出している。

伝票綴り１６は、その幅が封筒体ａの幅よりも
小さく形成され、長手方向に沿う側辺が接着剤１
４に接しないようになつているが、封筒体ａの開
封辺と反対側の辺は、封筒体ａと一体的に接着固
定されている。そして、１枚１枚切り離すことが
できるよう接着位置の近傍にミシン目が刻設され
ている（図示せず）。また、封筒体ａの上紙１０
には、荷受人、荷送人の住所氏名等の所要記入欄
１８が印刷されており、伝票綴り１６の各伝票に
も所定の記入欄が印刷される（図示せず）と共
に、上記上紙１０に記載される事項を複写できる
ように最下部の伝票を除き裏面には裏カーボン等
が施されている。

さらに、前記封筒体ａの上紙１０にはバーコー
ド２０、又はその他の図示しない光学読取表示が
印刷されている。

また、上紙１０の主体は、第３図で示されるよ
うに、合成紙又は合成樹脂フイルム２２で構成さ
れている。そして、その表面には、筆記又は複写
可能なようにマツト処理層２４が形成されてい
る。筆記可能にするための処理としては、マツト
加工、エンボス加工、あるいは筆記可能な樹脂の
塗布などが有効である。

本考案の特徴とする光学読取表示２０は、この
マツト処理層２４の上に付着形成されている。

このようにマツト処理層２４上に光学読取表示
２０を付着形成することは、例えば配送行程の各
部署におけるペン形の光センサー等の擦動による
読取りにおいて摩滅を防ぐためである。なお、光
学読取表示２０は、この場合バーコードである
が、OCR等他のものであつてもよい。

第４図で示されるように、光学読取表示２０の
上にオーバーコート層２６を被覆形成してもよ
く、これにより、バーコード等の光学読取表示２
０はオーバーコート層２６によつてさらに一層保
護されるとともに、その上からの走査でその内容
が読み取られることとなる。オーバーコート層２
６は、例えばUVメジウム等のインキ（紫外線硬
化型無顔料インキ）で形成される。

また、封筒体ａの下紙１２には、品物に貼り付
けるための貼着剤層２８が設けられており、この
貼着剤層２８には、これを保護するための剥離紙
３０が設けられている。

しかして、上記構造の配送伝票を使用するに
は、第１図の状態で品物の発送者などが記入欄１
８に住所等の必要事項を記入する。

この記入事項は上紙１０上に記入されるととも
に、伝票綴り１６に複写される。

なお、図示しないが、配送伝票の上に上部伝
票、例えば控伝票が設けられている場合には、そ
の上部伝票に記入し、この記入事項は上紙１０上
及び伝票綴り１６に複写される。必要事項記入
後、上部伝票は切り離され、控えとして保管され
る。

次ぎに、必要事項記入後の配送伝票は、その剥
離紙３０が剥がされ、粘着剤層２８により品物に
貼り付けられ、品物とともに移動する。その間
に、各部署で伝票綴り１６が必要に応じて順次切
り取られて使用される。

また、バーコード等の光学読取表示２０が各部
署で必要に応じて読取ヘツド、例えばペン形光セ
ンサー等（図示せず）の走査で読み取られ、デー
タ処理に供されることとなる。

このようにして配送伝票は封筒体ａのみになつ
て品物とともに最終目的地に到達することにな
る。

（考案の効果）本考案は、以上のように、一辺が開封形の封筒
体の中に複写伝票を切り取り可能に綴り込んでな
る配送伝票において、上記封筒体の上紙を合成紙
又は合成樹脂フイルムで構成し、この上紙の所定
位置に、マツト処理層を介して光学読取表示を施
したものであるから、光学読取表示はマツト処理
層によつて強固に上紙上に保持することができ、
これがため、この配送伝票を品物に貼着して配送
するに当り、配送行程の各部署において、例えば
ペン形光センサー等で光学読取表示上を擦動して
も、この表示は剥離し摩滅することはなく、従つ
て読取りに適正を欠くようなことはない。

また光学読取表示の上にオーバーコート層を設
けることにより、そらにこの表示の損傷を防いで
読取りを完璧にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる配送伝票の一実施例の
斜視図、第２図は第１図における−線断面図
である。第３図は上紙の部分切欠拡大図、第４図
は他の実施例の同様な断面図である。１０……上紙、１２……下紙、１６……伝票、
１８……所要事項記入欄、２０……光学読取表
示、２２……合成紙又は合成樹脂フイルム、２４
……マツト処理層、２６……オーバーコート層。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一辺が開封形の封筒体の中に、複写伝票１６
を切り取り可能に綴り込んでなる配送伝票にお
いて、上記封筒体の上紙１０を合成紙又は合成
樹脂フイルム２２で構成するとともに、この上
紙１０の所定位置に、マツト処理層２４を介し
て光学読取表示２０を施したことを特徴とする
光学読取表示を施した配送伝票。 (2) 前記上紙１０上にマツト処理層２４を介して
施した光学読取表示２０にオーバーコート層２
６を被覆形成したことを特徴とする実用新案登
録請求の範囲第１項記載の光学読取表示を施し
た配送伝票。