JP3045167U - 被覆電線 - Google Patents

被覆電線

Info

Publication number
JP3045167U
JP3045167U JP1997006003U JP600397U JP3045167U JP 3045167 U JP3045167 U JP 3045167U JP 1997006003 U JP1997006003 U JP 1997006003U JP 600397 U JP600397 U JP 600397U JP 3045167 U JP3045167 U JP 3045167U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
fiber
conductor
vitreous
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997006003U
Other languages
English (en)
Inventor
秀司 黒金
Original Assignee
荏原電線株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 荏原電線株式会社 filed Critical 荏原電線株式会社
Priority to JP1997006003U priority Critical patent/JP3045167U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3045167U publication Critical patent/JP3045167U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化ができ、加工性、耐熱性および耐火性
に優れていること。 【解決手段】 導体1と、該導体1上に設けた繊維層2
と、該繊維層2上に設けたガラス質層4とを有し、前記
繊維層2に前記ガラス質層4のガラス質が含浸されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、高温雰囲気において使用される被覆電線に属し、特に、高温雰囲気 における耐熱性および耐火性を考慮した被覆電線に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車、船舶、航空機などのエンジン周辺が高温領域となることから、 例えば、エンジン周辺に設置する電力回路の電気配線に供される被覆電線は、耐 熱性および耐火性のあるものが採用されている。この種の被覆電線は導体上にア スベスト繊維もしくはセラミックス繊維などによる耐熱被覆が施されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の被覆電線では、高温雰囲気に耐えるように導体上に繊維 を多く使用しなければならず、被覆電線の断面積や質量が大きいものになってし まい、このような被覆電線を採用した配線作業の効率を低下させているという問 題がある。
【0004】 また、上述したエンジンの効率を向上させるためには、すべての部品の軽量化 が要求されるが、ハーネスを構成する被覆電線は太く、重いことから加工性に乏 しいために効率を向上させることが困難となっている。
【0005】 それ故に、本考案の課題は、軽量化ができ、加工性、耐熱性および耐火性に優 れた被覆電線をを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、導体と、該導体上に設けた繊維層と、該繊維層上に設けたガ ラス質層とを有し、前記繊維層に前記ガラス質層のガラス質が含浸されているこ とを特徴とする被覆電線が得られる。
【0007】 また、本考案によれば、導体と、該導体上に設けた繊維層と、該繊維層上に設 けた紙層と、該紙層に設けたガラス質層とを有し、前記繊維層及び前記紙層のう ち少なくとも前記紙層に前記ガラス質層のガラス質が含浸されていることを特徴 とする被覆電線が得られる。
【0008】
【考案の実施の形態】
図1及び図2は本考案の被覆電線の第1の実施の形態例を示している。図1及 び図2を参照して、第1の実施の形態例における被覆電線は、導体1と、導体1 上に設けた繊維層2と、繊維層2上に設けた紙層3と、紙層3に設けたガラス質 層4とを有している。繊維層2及び紙層3にはガラス質層4のガラス質が含浸さ れている。
【0009】 さらに、第1の実施の形態例における被覆電線を以下に具体的に説明すると、 導体1は銅線、錫メッキ鉄線などの細線を複数本束ねたもので構成されている。 繊維層2は導体1上に密接して巻き付けられた繊維束であって、ポリパラフェニ レン ベンゾ ビスオキサゾール(PBO)を液晶紡糸した繊維束を採用してい る。この繊維束は、例えば、商品名;ZYLONとして東洋紡株式会社にて販売 されているものを採用する。
【0010】 紙層3は繊維層2上で重なるように螺旋状に巻き付けられた紙テープである。 紙層3上に設けられるガラス質層4はガラス質のワニスを硬化させた非結晶質の セラミックス膜である。
【0011】 ガラス質のワニスは、常温においてガラスコーティング剤、ヒートレスガラス を含み、このガラス質のワニスを紙層3へ塗布し繊維層2へ含浸させ、加温した 後、常温で硬化させると、紙層3上に非結晶質のセラミックス膜が形成される。
【0012】 このようにして作られた被覆電線は、耐熱温度 約900℃で、可撓性に富み かつ不燃性を有するものであり、この被覆電線(試料)について耐熱性及び耐火 性の試験を実施した。
【0013】 長さ方向の寸法が約10cm程度の試料を水平に延ばし、試料の下端にガスバ ーナーの炎を近付け、青色炎を試料に当て、10秒後に炎を取り除き、当該炎の 接触面を観察したところ、試料の被覆部分にまったく異常が観察されなかった。
【0014】 上記観察の結果から、被覆電線は通常のエンジン周囲などの高温雰囲気温度に 対して十分に耐えることができ、高温領域における使用が可能であることが分か った。
【0015】 図3は本考案の被覆電線の第2の実施の形態例を示している。なお、第1の実 施の形態例と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0016】 第2の実施の形態例における被覆電線では、繊維層5が導体1上に設けられて おり、この繊維層5が編組された繊維束によって構成されている。
【0017】 なお、本考案においては、第1及び第2の実施の形態例の構成に限定されるも のではなく、紙層3を省略した構成として繊維層2へ直接、ガラス質層4を形成 したり、ガラス質を含浸させてもよい。
【0018】
【考案の効果】
以上、実施の形態例によって説明したように、本考案の被覆電線によると、導 体上にガラス質層が設けられかつ繊維層及び/又は紙層にガラス質層のガラス質 が含浸されているので、被覆部分を薄い寸法にでき、配線曲率も小さく、高温雰 囲気に対して十分に耐えるとともに対応が大幅に広がり、軽量化や作業性の向上 に寄与できる被覆電線を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の被覆電線の第1の実施の形態例を示す
側面図である。
【図2】図1に示した被覆電線の拡大断面図である。
【図3】本考案の被覆電線の第2の実施の形態例を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 導体 2 繊維層 3 紙層 4 ガラス層

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体と、該導体上に設けた繊維層と、該
    繊維層上に設けたガラス質層とを有し、前記繊維層に前
    記ガラス質層のガラス質が含浸されていることを特徴と
    する被覆電線。
  2. 【請求項2】 導体と、該導体上に設けた繊維層と、該
    繊維層上に設けた紙層と、該紙層に設けたガラス質層と
    を有し、前記繊維層及び前記紙層のうち少なくとも前記
    紙層に前記ガラス質層のガラス質が含浸されていること
    を特徴とする被覆電線。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の被覆電線におい
    て、前記ガラス質層がガラス質のワニスを硬化させた非
    結晶質のセラミックス膜であることを特徴とする被覆電
    線。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の被覆電線におい
    て、前記繊維層が前記導体に巻き付けられた繊維束であ
    ることを特徴とする被覆電線。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の被覆電線におい
    て、繊維層が編組された繊維束であることを特徴とする
    被覆電線。
JP1997006003U 1997-07-10 1997-07-10 被覆電線 Expired - Lifetime JP3045167U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997006003U JP3045167U (ja) 1997-07-10 1997-07-10 被覆電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997006003U JP3045167U (ja) 1997-07-10 1997-07-10 被覆電線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3045167U true JP3045167U (ja) 1998-01-23

Family

ID=43179564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997006003U Expired - Lifetime JP3045167U (ja) 1997-07-10 1997-07-10 被覆電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3045167U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0535345U (ja) * 1991-10-15 1993-05-14 トツパン・ムーア株式会社 貼着用シート
JPH0560869U (ja) * 1992-01-31 1993-08-10 トッパン・ムーア株式会社 配送票
JPH067963U (ja) * 1992-07-08 1994-02-01 トッパン・ムーア株式会社 記入用紙

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0535345U (ja) * 1991-10-15 1993-05-14 トツパン・ムーア株式会社 貼着用シート
JPH0560869U (ja) * 1992-01-31 1993-08-10 トッパン・ムーア株式会社 配送票
JPH067963U (ja) * 1992-07-08 1994-02-01 トッパン・ムーア株式会社 記入用紙

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3045167U (ja) 被覆電線
JPH03127809A (ja) 耐熱絶縁コイルの製造方法
JP2001230113A (ja) 耐熱絶縁コイル
JPH10261321A (ja) 部分放電に対し高い抵抗力を有するエナメルワイヤ
JPS6245646B2 (ja)
KR940000800A (ko) 가스연료 점화용 저항점화기
JP3261249B2 (ja) 超耐熱高圧絶縁電線及びその製造方法
JP3388098B2 (ja) 耐熱電線およびその製造方法
JPH0520842B2 (ja)
EP0729157B1 (en) Electrical conductor member such as a wire with an inorganic insulating coating
JP2616103B2 (ja) 耐熱性コイルの製造方法
JPH02231912A (ja) 耐熱処理方法
JPH1186640A (ja) イグニッションリード
JP2539777Y2 (ja) 耐火ケーブル用分岐部
JP3067020B2 (ja) ケーブル端末構造
JPS643132Y2 (ja)
JPH0346478Y2 (ja)
JP3887875B2 (ja) 電線の接続構造
KR870003765Y1 (ko) 단열 매트
JPH11317281A (ja) 発熱体リード部の絶縁方法及び絶縁膜
JPH03129609A (ja) 電線束
JPH05300708A (ja) 耐熱絶縁線輪の製造方法
JP3539608B2 (ja) 耐火電線
JP2002345138A (ja) 裸電線の絶縁被覆構造
JPH0733306Y2 (ja) 超耐熱電線